ライコウ「では、俺は部隊に戻る」
マサキ「ああ、元気でな」
（扉が開く）
シャリアン「間に合った！！」
マサキ「おっと？ 何だよ、シャリアン。
そんなに急いで……」
シャリアン「エランから通信があった！」
マサキ「エランだと！？
通信って……何だ！？」
シャリアン「渾沌の正体を教えてやるから、
指定した場所に来いと」
マサキ「あの野郎……
どういうつもりだ！？」
シャリアン「それで、その場所がエリアル王国内
だから、ライコウさんに随行して
もらえないか、と」
ライコウ「なるほど……
渾沌、か。
あいつには我々も何度か痛手を
受けているからな。
わかった、協力しよう」
シャリアン「助かります」
マサキ「しかし……どう考えても罠だろうな」
シャリアン「ああ、だからこれからブリーフィング
ルームで善後策を練る」
マサキ「わかった」
ワグネル「エランの指定した場所は、
ニシザ県オーアイ市の外れ、
森林地帯のほぼ中心になります」
リューネ「そこって、何かあるの？」
ライコウ「いや……ほとんど森林ばかりの場所だ」
ウェンディ「監視飛空船からの各種映像でも、
特にエネルギー反応は無し。
大がかりな仕掛けは無いみたい」
セニア「ただ、遮蔽結界を張ってる
可能性もあるから、安心はできないけど」
ライコウ「公安部に問い合わせてみたが、
その地域でテロ活動が確認された
例はない」
ミオ「けどさ、何にもないってのが
逆に怪しくない？」
ヤンロン「ああ。だが、罠だとしても、
どんな罠なのかは、現状ではわからない。
そういう事だ」
マサキ「行ってみるしかねぇな」
リューネ「そうだね」
ワグネル「異論はありませんね？
それでは、目的地へ向かいましょう」
（東端にフリングホルニが出現し、サイバスター、スヴェンド・ニーダムが出撃後、北西にある家を見る）
ミオ「あれって、家だよね？」
ライコウ「森林管理官の番所らしいが……」
テュッティ「どう見ても怪しいわね」
（中央にゼルヴォイドが出現する）
エラン「やあ、よく来たね、アンティラス隊」
マサキ「エラン！ どういうつもりだ！？」
エラン「通信で言っただろ？
渾沌の正体を教えてやるって」
マサキ「それがわからねぇってんだよ。
てめぇが親切でそんな事をするタマか？」
エラン「そう言えば、君達はここに
やってくるってわかってたからね」
マサキ「……つまり、ここに俺達を
おびき寄せるのが目的だってのか？」
エラン「へぇ、君にしては理解が早いな、マサキ。
その通りだよ」
マサキ「俺達に何をさせるつもりだ！？」
エラン「差し当たっては渾沌退治かな。
その後は……ここの地下を調べてみたら
いいんじゃないかな？
面白いものが見つかると思うよ」
（エンバローズが２機出現する）
デミン「やれやれ、一体どういうつもり
ですかい？ エランのダンナ」
ディーゴ「俺に何か恨みがあるのかよ！？」
マサキ「デミンとディーゴ！？」
セニア「こいつらが渾沌だっての？」
ディーゴ「……渾沌は俺だよ」
セニア「ディーゴが！？」
ディーゴ「ま、正体が知れたトコで、
追われる身なのは変わらねぇからな。
特別に教えてやるよ」
セニア「あんた……よくもよくも、
あたしの裏をかいてくれたわね！」
ディーゴ「よく言うぜ。それはこっちのセリフだ。
今まで何度、あんたに邪魔されたと
思ってやがる！」
デミン「ま、あんたらにゃ積もる恨みも
ありやすし、ここは一丁、
派手に暴れて見せやしょうかね」
ディーゴ「そうだな。こいつらにも
もう一暴れしてもらうか」
（改獣が多数出現する）
マサキ「改獣か！？ どこに隠してやがった！？」
エラン「ああ、そいつらの相手は他の人達に
任せておくんだね。君の相手はこの僕だよ」
マサキ「エラン……
てめぇ、一体どういうつもりだ！？」
エラン「君にはもう少し、成長して
もらわないとね」
マサキ「何だと？」
エラン「今の君じゃ、僕の踏み台になるにしても
まだまだ力不足なのさ」
マサキ「踏み台だと……上等だ。
その言葉、後悔させてやるぜ！」
エラン「相変わらずだなぁ。
忘れたのかい？ 僕にはこれがあるって事」
（ゼルヴォイドがポゼッションする）
マサキ「ちっ……またポゼッションか！」
エラン「君はまだ、ポゼッションを自由に
扱えないんだろ？ 僕のを見て
参考にするといいよ」
マサキ「てめぇ……」
エラン「さあ、それじゃ始めようか」
ライコウ「なるほどな……理由はわからんが、
このエランという男……
争いを生み出そうとしている」
（作戦目的表示、出撃選択、フリングホルニが撤退する）
エラン「それじゃ、君の成長ぶりを
見せてもらおうか」
マサキ「吠え面かくなよっ！」