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逆襲のシャア 休戦ルート ~ 第54話 ~

《太平洋 ノヴィス・ノア・WORLD AREA》

[ノヴィス・ノア・ブリッジ]

コモド「大気圏上層より落下した オルファンは太平洋に着水…。 沿岸部の被害もゼロに等しいとの事です」
アイリーン「信じられないわ…。 あれだけの巨体の運動エネルギーが 相殺されるなんて…」
カント「オルファンから発せられた光は アイリーン艦長も見られた通りです」
カント「世界中の人々が見たであろう あの優しい光こそが全ての答えなのです」
アイリーン「オーガニック・エナジーの光…。 オルファンが人の力を得て、 落下の速度を弱めたって事なの…?」
カント「それ以外の説明が出来ます?」
アイリーン「そうね…。 あの光の優しさは人間と地球に 希望を与えるものだったわ…」
(通信、モニターオン)
大河「アイリーン艦長、 そちらは無事か?」
アイリーン「はい、大河長官。 ノヴィス・ノア艦隊は健在です」
大河「では、早急にポイントMN0411に 向かってくれ。そこにはオルファンから 吐き出されたリクレイマーがいる」
コモド「リクレイマーが…?  一体、何が起きたんです?」
大河「うむ…αナンバーズからの 報告によると地球に降下した オルファンは…」
大河「着水前に体内のリクレイマーを 光の玉に包んで放出したそうだ」
カント「どうやらオルファンは 銀河への旅立ちにリクレイマーを 連れていく気がないようですね…」
大河「おそらくは、その通りだろう…。 オルファンの飛翔は断じて地球からの 逃亡ではないからな…」
大河「ノヴィス・ノア艦隊は MN0411でリクレイマーの保護を 頼む」
アイリーン「了解しました。 しかし、αナンバーズは…?」
大河「彼らの戦いはまだ終わっていない」
アイリーン「まさか…」
大河「そうだ…オルファンと共に 降下したαナンバーズを追う形で ネオ・ジオンも地球に降りた」
大河「彼らは、そのままオルファンを 舞台にして決戦に入るだろう」
アイリーン「そこで彼らが敗北すれば…」
大河「おそらくネオ・ジオンは そのままオルファンを占拠し、 戦いは泥沼と化すだろう…」
カント「この戦いに赤い彗星が勝てば 地球の未来はどうなるかわかりませんね」
アイリーン「そんな…」
大河「しかし、世界中で 繰り広げられている戦いは 激化の一途をたどっている」
大河「残念ながらαナンバーズに 増援を送る事は難しい…」
アイリーン「………」
大河「だが私は信じる。 彼らなら必ずやネオ・ジオンに 勝利する事を…!」
カント「はい…。 オルファンを救った彼らなら きっとやってくれるでしょう…」
アイリーン「ええ…。 彼らが見せてくれた人の心の光、 それが未来へ続く事を信じます…」


第54話
逆襲のシャア

〔戦域:太平洋に落下したオルファン周辺〕

(ラー・カイラムが出撃、母艦出撃選択、出撃準備)
(姉さんも親父達と一緒に オルファンからはきだされた…)
(後は俺達が戦いの後始末を すればいい)
ブライト「各員、迎撃準備!  間もなくネオ・ジオンが、このエリアに 降下してくるぞ!」
バニング「出撃可能な機体は これだけか…!」
エマ「オルファンを支えて 大気圏に突入した際、多くの機体が ダメージを受けたようです!」
カツ「これだけの戦力で ネオ・ジオンを迎え撃つ事が 出来るのかよ…!」
キンケドゥ「泣き言を言っている時間はない!  …来るぞ!」
(ネオ・ジオン軍が出現)
ジュドー「何だ!?  ネオ・ジオンの方も思ったよりも 数が少ないぜ!」
ビーチャ「大気圏突入に 失敗したんじゃないのか!?」
カミーユ「いや…どうやら 戦闘を継続する意志のあるのは 彼らだけらしい」
ファ「どういう事なの…?」
(ナイチンゲールが出現)
カミーユ「あのモビルスーツ… あの人か!」
ナナイ「申し訳ございません、大佐。 将兵の多くはこちらの命令を無視し 降下を中止した模様です」
シャア「人の心の光…、 あのようなものを間近で見せられては 仕方ないだろう…」
ナナイ「では、ここは一旦、後退して 態勢を立て直しては…」
シャア「それは無駄なあがきだ。 このまま宇宙に戻っても、 戦力は集まらない」
シャア「第一、切り札である核を 失った我々は、ここでオルファンを 占拠する以外の道はない」
アムロ「シャア…」
シャア「アムロ…。お前達が見せた光が どうやらネオ・ジオンを敗北に 導く事になりそうだ」
アムロ「ならば、無駄な戦いはやめろ!  大人しく投降して、自分のした事を 償え!」
シャア「そうはいかんよ…。 まだ、私はネオ・ジオンの総帥なのだ」
カミーユ「クワトロ大尉…」
シャア「アムロ、カミーユ… そして、αナンバーズ…。 ここで人と人との決着をつける…!」
ナナイ「各機、総攻撃準備!  不退転の決意で戦いに臨め!」
ガトー「…どうやら、ここが 私の死に場所になりそうだ…」
ガトー「ケリィ、カリウス…、 そして、デラーズ閣下…。 私の最後の戦いをご覧下さい…」
万丈「シャア・アズナブル…!  あなたに、その覚悟があるのなら 我々は受けて立つ!」
シャア「そうだ! 未来は人が 自らの手で切り開くべきものだ!  この戦い、その道標をつけてみせる!」
アムロ「シャア!  だが、その未来をお前一人に 委ねさせはしないぞ!」
(作戦目的表示)

〈撃墜〉

[レズン機]

レズン「な…何なんだ、この力は!  あたしが直撃を受けただと!?」
(レズン機に爆煙、爆発)

〈vs ガトー〉

[コウ]

コウ「決着をつけるぞ、ガトー!」
ガトー「たとえ戦場が大気圏内でも 砲台役ぐらいは出来る!」
コウ「周りを見ろ!  この地球をお前達は死の星にしようと したんだぞ!」
コウ「スペースノイドのためとは言え それは許されない事だ!」
ガトー「ならば、力で止めてみせろ!  私の背負う義とお前の覚悟、 今日が最後の戦いだ!」

[撃墜]

ガトー「く…我々の戦いは無駄では なかったはずだ…! 必ずや我々の 理想を結実させる者が続くはずだ!」
コウ「ガトー!」
ガトー「く…うおおおおっ!」
(ノイエ・ジールに爆煙、爆発)
コウ「………」
コウ「ガトー…お前と…お前の戦い… 俺は忘れないぞ…」
コウ「お前の殉じた理想は 別の形で俺達が引き受ける…」
コウ「だから…安らかに眠れ…、 アナベル・ガトー…」
ニナ「ガトー…」

[ガーベラ・テトラ]

シーマ「フ…どうやら、あたしも 年貢の納め時って事かい…」
シーマ「ま…そろそろ潮時かもね…」
(ガーベラ・テトラに爆煙、爆発)

[ラカン機]

ラカン「馬鹿な…俺が…この俺が こんなところでやられるのかっ!」
(ラカン機に爆煙、爆発)

[レウルーラ]

ナナイ「もはや…ここまでか…。 総員、脱出せよ!」
(レウルーラが爆発)
ハマーン「ナナイ… お前は…愚かな女だ…」
ハマーン「だが、お前は… シャアの理想に殉じられたお前は 私より幸せだったかも知れんな…」

先に撃墜したのは
クェス ギュネイ


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