back index next ミケーネとの決戦 ゾンダーとの決戦
クェス「大佐はアムロに近づくと
おかしくなるんだ!
だから、絶対にここは通さないよ!」
アムロ「そこをどけ、クェス!
これは俺とシャアの戦いなんだ!」
クェス「あ…ああ…!」
(クェス機に爆煙、爆発)
アムロ「クェス…君は俺とシャアの間で
犠牲になったのか…」
アムロ「僕は…僕達は
また過ちを繰り返してしまったのか…」
ギュネイ「う…嘘だ!
この俺が、こんなところで
死んでたまるか!」
ギュネイ「クェスーッ!」
(ギュネイ機に爆煙、爆発)
アムロ「世直しのことを知らないんだな…!」
アムロ「革命はいつもインテリが
始めるんだ。夢みたいな目標をもって
やるから、いつも過激な事しかやらない!」
アムロ「しかし、革命の後では
気高い革命の心だって官僚主義と
大衆に飲み込まれていくから…」
アムロ「インテリはそれを嫌って
世間からも政治からも身を引いて
世捨て人になる! だったら…」
シャア「私は!
世直しなど考えていない!」
シャア「愚民共にその才能を
利用されている者が
言う事かっ!」
シャア「何万年か先の未来まで見て
何故、それが理解出来ん!」
アムロ「あの世界は可能性の一つに
過ぎない! 未来は少しずつ
みんなの手で作ればいいものだ!」
アムロ「俺は貴様ほど
急ぎ過ぎもしなければ
人類に絶望もしちゃいない!」
コウ「戦いをやめろ、シャア!
切り札を失い、ネオ・ジオンは
もう終わりのはずだ!」
シャア「ウラキ少尉…
私には信念と理想が残されている…!」
シャア「それを果たすまで
終わるわけにはいかないのだよ!」
コウ「ならば、それを止めるのが
俺の…いや、俺達の信念だ!」
バニング「シャア!
もう後戻りが出来ないのなら
俺達の手でお前を倒す!」
シャア「やらせんよ、バニング大尉!
私にはやるべき事がある!」
バニング「お前が未来を創ると言うなら
俺達は未来を守る。これが軍人である
俺の任務だ!」
カミーユ「シャア!
オルファンを包んだ光をお前だって
見たはずだ!」
カミーユ「あの温かな光に包まれても
まだ人類が信じられないのか!?」
シャア「だが、あの温かな光を
呼ぶ事が出来る人類は同時に愚かな罪を
繰り返してきたのだ!」
シャア「その終わる事のない環を
私は断ち切りたいのだ!」
カミーユ「どうして、わかってくれない!
どうして、戦うんだ!?」
シャア「カミーユ…」
カミーユ「今まで、一緒に戦ってきた
あなたが、何故あんな事をしたんだ!
俺は…俺達は…」
シャア「………」
シャア「…今さら、詫びる気はない。
…私を止めたいのなら、お前の力を
見せてみろ…」
シャア「私が期待したお前の力を!」
ジュドー「もうやめてくれよ!
アムロさんだってカミーユさんだって
好きで戦っているんじゃないんだ!」
ジュドー「あんたが戦いをやめてくれれば
これ以上の不幸は起きないんだ!」
シャア「相変わらずだな、ジュドー…。
その強さと優しさがあれば、
きっと人類は終わらないだろう」
ジュドー「クワトロ大尉…」
シャア「だが、私にもつけなければ
ならないけじめがあるのだ!
その邪魔はさせんぞ!」
ハマーン「終わりだ、シャア!
今、お前を忌まわしき記憶から
解き放ってやる!」
シャア「それはお前の手を
借りる事ではない!」
ハマーン「お前の最期に
手を貸すぐらいはさせてもらおう!
私のけじめとして!」
キンケドゥ「シャア!
俺はお前を倒す事をためらいは
しないぞ!」
シャア「どうやら、その言葉は
強がりではないようだな…」
シャア「キンケドゥ…
その名は偽りの仮面にはならず
お前を強くしたようだ…」
キンケドゥ「あんたはどうなんだ!?
赤い彗星に戻ったのは、全てにケリを
つけるためではなかったのか!?」
シャア「その通りだ。
だから、私に退く事は許されんのだよ!」
トビア「あなたの持っている力を
何故良い方向に使わなかったのです!?」
トビア「あなたがコロニーと地球の
掛け橋になれば、無駄な争いだって
起こらなかっただろうに!」
シャア「話し合いでは解決しないから
力を使わざるを得なかったのだ」
トビア「ドゥガチもあなたも
自分勝手過ぎるんだ!
何故、相手を信じない!?」
トビア「信じる心があれば
この戦いだって…きっと…!」
シャア「…君の言う事も今なら
素直に受け止められる。だが、
私は戦いをやめるわけにはいかない」
シャア「私にも父の名を担ぎ出した
責任があるのだ!」
トビア「わからず屋め!
そんなに戦いたいのなら、俺が
相手になってやる!」
ヒイロ「ターゲット確認…
攻撃目標、シャア・アズナブル…!」
シャア「ヒイロか…。
以前のお前なら、私のやり方に
賛同してくれただろう…」
ヒイロ「それが任務だったならな…」
シャア「…だが、お前は仲間達と共に
戦い続ける事で変わっていった」
ヒイロ「………」
シャア「…私はお前達と
道を違えた事を後悔してはいない。
私を撃つ事にためらいは不要だ…!」
ヒイロ「シャア・アズナブル…、
了解だ…」
ゼクス「シャア・アズナブル!
歴史は誰かが手を下さなくても
動くものだ!」
ゼクス「何故、あなたは
その時が来るのを待てなかったのだ!?」
シャア「それでは人類が
もたないところまで来ていたからだ」
ゼクス「あなたは答えを急ぎ過ぎだ。
人類はまだ成長を続けている!」
シャア「その確認は君と私、
生き残った方がすればいい…」
万丈「終わりだ、シャア・アズナブル!
切り札を失った今、ネオ・ジオンを
待つのは敗北だけだ!」
シャア「それぐらいは
言われるまでもなく理解している」
シャア「私一人になったら
その時は総帥ではなく一人の男として
戦わせてもらうまでだ!」
万丈「アムロ大尉との決着か…?
だが、あなたには最後まで総帥としての
責任をとってもらう!」
シャア「いいだろう。
ダイターン3と破嵐万丈、
相手にとって不足無しだ!」
甲児「クワトロ大尉、やめてくれよ!
勝負はついたんだ…!
これ以上、俺達を戦わせないでくれ!」
シャア「甘いぞ、兜甲児!
悪は絶対に許さないのがお前の
信条ではなかったのか!」
シャア「私を倒してみせろ!
そして、その力で人類に平和を
導いてみせろ!」
シャア「それがお前達に与えられた
使命だ!」
甲児「クワトロ大尉!」
鉄也「シャア・アズナブル!
アムロ大尉の前に俺があんたを
倒させてもらう!」
シャア「剣鉄也か…!
いくらお前が相手でも、今の私を
止める事は出来ない…!」
鉄也「フ…αナンバーズにはお人好しが
多いからな。あんたへのとどめを
ためらっちまうかも知れない…」
鉄也「だから、あんたを倒す役は
この俺がやるのさ!」
シャア「いいだろう!
そのセンチメンタリズムに
つき合ってやる!」
竜馬「クワトロ大尉、
あなたが投降すればネオ・ジオンとの
戦いは終わります」
竜馬「無駄な血を流さないために
武器を捨てて下さい!」
シャア「そうはいくまい…。
私のやってきた事で多くの犠牲者が
生まれ…」
シャア「また、多くの兵が
私を信じて戦ってくれている」
隼人「フ…さすがと言わせてもらおう。
あんたはあんたなりにケジメを
つけようとしているんだな」
弁慶「悲しいけどよ…、
それでこそ俺達の仲間だった
あのクワトロ大尉だぜ」
シャア「どうやら、私の立場は
理解してくれたようだ。だが、
私はまだあきらめたわけではない!」
竜馬「クワトロ大尉!
ならば、俺達が…仲間だった俺達が
あなたを止めてみせます!」
鋼鉄ジーグ「あんたは知らないだろうが
俺の母さんと妹は、この地球に
住んでいるんだ!」
シャア「…妹か…」
鋼鉄ジーグ「あんたのやり方を理屈で
否定する事は俺には出来そうもない…」
鋼鉄ジーグ「だが、懸命に生きている
母さん達の幸せを踏みにじるような真似は
絶対に許さないぜ!」
豹馬「クワトロ大尉、覚悟しろよ!
あんたを倒して、この馬鹿げた戦いに
決着をつけてやる!」
シャア「私を倒したところで
今の構造が変わらない限り、新たな
ネオ・ジオンが生まれるだけだ」
豹馬「そうならないように
みんなで頑張っていくのさ!」
豹馬「戦争なんか起こしたって
悲しみが広がるだけだって
あんたも知ったいるはずだぜ!」
健一「クワトロ大尉!
今からでも遅くない…投降して
罪を償ってくれ!」
シャア「そうはいかない。
私にも背負っているものがある!」
シャア「第一、まだ私は
負けたとは思っていない!」
健一「ならば、俺達があなたに
敗北を刻んでやる!
かつての仲間だった俺達が!」
一矢「シャア・アズナブル!
星が違っても人と人は
わかりあう事が出来るんだ!」
一矢「それなのに、同じ星の人間が
争い合ってどうするんだ!」
シャア「残念ながら理想論だ。
それが出来ないから、人は争い
互いを傷つけ合う…」
シャア「そして、その永遠に続く
環を断ち切るために、私は
人類を革新させようとしたのだ!」
一矢「だったら、何故、あんた自身が
心を通じ合わせようとしないんだ!」
一矢「最初から拳を握っていては
わかりあう事なんか出来るものか!」
真吾「観念するんだな、
切り札を失ったネオ・ジオンに
勝ち目はないぜ」
キリー「ま…ケジメをつけるために
最後までやるっていうなら
相手になるけどな」
シャア「悪いが、まだ私は勝負を
あきらめてはいない。絶望が
何も生まない事は知っているつもりだ」
レミー「だったら、人類の未来に
絶望する事なく希望を
もってもらいたかったわね」
シャア「フ…全くだな」
サンシロー「俺は地球の平和を守るために
戦士となった。だが、それは同じ人間と
戦うためじゃないはずだ…!」
シャア「私も君と同じ考えだ。
だから、この戦いを人間同士の最後の
戦いにするつもりだった」
サンシロー「行くぞ、シャア・アズナブル!
その人類同士の最後の戦い、
お前に勝たせるわけにはいかない!」
凱「シャア・アズナブル!
何故、あなたは対話ではなく
戦いで事態を解決しようとしたんだ!」
凱「それが愚かなやり方だと
あんたは知っていたんじゃ
なかったのか!」
シャア「私が愚かな大罪人であるか、
人類の救世主であるかは、後世の
人間が判断すればよかったのだ」
シャア「私は今の私の出来るやり方で
人類を救おうとしたまでだ!」
凱「わかったよ、シャア・アズナブル…。
ならば、俺達は人々を守るために
あんたを止めてみせる…!」
凱「それが俺達の使命だからな!」
勇「あんただってオルファンの光を
見ただろう! あの光が見せた事を
どうして理解しようとしない!」
シャア「あれは人の心の光だった…。
あの温かさを人が呼べる限り、
人類には希望がある…」
勇「わかっているなら戦いをやめろ!」
シャア「わかっていないのは君だ。
あの光を呼びながらも、人類は愚かな
過ちを繰り返すだろう」
シャア「私のやろうとした事も
その過ちの環を断ち切るための光を
人類に与える事だった」
勇「理屈を!
人を助けるために人を殺す事が
正しい方法であるものか!」
レーツェル「シャア・アズナブル…、
あなたの目指した先は理解できる…」
レーツェル「だが、あなたは
答えを急ぎ過ぎたようだ…」
シャア「く…ここまでか!」
アムロ「脱出しろ、シャア!」
シャア「アムロ…αナンバーズ…、
これだけの力を、何故世界のために
使わない…!」
アムロ「俺達は世界と人類のために
戦っている! それは貴様とて
知っているはずだ!」
シャア「一時の勝利や平和では
人類を導く事は出来ん!」
竜馬「だから、あなたのように
人類全体を変革させろと言うのか!?
大量虐殺を行ってでも!」
ヒイロ「そんなものは
世界のためでも何でもない。
ただの破壊だ」
甲児「そんなのはまっぴら御免だぜ!
俺は頭はよくないんで、あんたみたいに
悪い結末にはたどりつかないからな!」
万丈「僕達は、あなたほど
答えを急ぐつもりはない!」
健一「たとえ、この戦いが
何年も続いても…」
豹馬「いつかは絶対に終わるはずだ!
いや、終わらせてみせるぜ!」
カミーユ「そして、強要されなくても
きっと人は革新を迎える!
何万年かかっても必ずだ!」
ジュドー「クワトロ大尉!
あんただって、そういう想いで
一緒にやってきたんじゃないか!」
シャア「………」
シャア「私は急ぎ過ぎたのか…。
ララァ…教えてくれ…」
アムロ「シャア!」
(ナイチンゲールが爆発)
アムロ「シャア…お前は…」
サエグサ「敵機の反応、全て消失!」
トーレス「ブライト艦長!
ネオ・ジオンの全滅を確認しました!」
ブライト「よし…戦闘終了だ。
ネオ・ジオンの生存者を収容しろ」
サエグサ「了解です!」
トーレス「わ、我々は勝ったんですね!
戦いは終わったんですね!」
ブライト「そうだ…。
ついに終わったんだ…」
サエグサ「宇宙に残ったネオ・ジオンの
部隊も全て投降したとの事です」
ブライト「………」
チェーン「ブライト艦長…?」
ブライト「あ…ああ…すまん。
…これで、ジオンとの戦いも
終わりを迎えたと思ってな…」
チェーン「艦長にとっても
8年越しの決着だったのですね…」
ブライト「ああ…。
そして、かつての仲間との戦いだ…」
ブライト「各員にとっても
最もつらい戦いだったかも知れない…」
チェーン「はい…」
ブライト「だが、我々の戦いは
これで終わりではない。
各機に帰還指示を出してくれ…」
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