（ゼーラ通信）
ダリウス「ほう…αナンバーズは
月にいるのか」
デスモント「はい…。
奴らは地球人同士の戦いに戦力と
神経を消耗させております」
キラー「奴らを叩くチャンスは
今をおいて他にありません」
ダリウス「うむ。間もなく
火星の小バームも地球圏に達する…」
ダリウス「そして、時を同じくして
我らの故郷ゼーラ星はブラックホールに
飲み込まれるだろう」
アシモフ「それまでに、
ゼーラ星人の第２の母星とすべく
地球を制圧しろと？」
ダリウス「その通りだ。
ゼーラの民に残された時間は少ない…。
暗黒四天王よ、心してかかるのだぞ」
ダンケル「は…！」
（通信切れる）
デスモント「ダリウス大帝様の命が下った。
これより我々はαナンバーズに
攻撃を仕掛ける」
キラー「地球人共め、
今度こそギタギタに捻り潰してくれるわ」
ダンケル「待て、キラー。正面から戦えば、
こちらの損害も馬鹿には出来ん」
キラー「臆したか、ダンケル！？
地球人ごときを恐れる必要などないわ！」
アシモフ「いや、
ダンケルの言うことはもっともだ。
リヒテルの敗退を忘れるなよ、キラー」
ダンケル「リヒテルは決して無能な
指揮官ではない。その奴を破った
地球人の力、侮ることは出来んぞ」
ダンケル「ましてや我々の邪魔をする
地球人の組織はαナンバーズだけでは
ないのだ」
キラー「むう…」
デスモント「ダンケル、
そこまで言うからには何か策を
用意してあるのだろうな？」
ダンケル「当然だ。
しかも、工作員を使った二段構えの策をな」
アシモフ「さすがはダンケル、
四天王随一の切れ者よ」
ダンケル「フフフ…これで奴らの運命は
もはや風前の灯火だ……」
ミドリ「せっかくの休暇なのに
留守番だなんてツイてないわ」
ピート「ぼやくな、ミドリ。
ネオ・ジオンの動きがわかり次第、
俺達は月を発たねばならないんだ」
真吾「昨日は地球で今日は月、
そして、明日はコロニーか…。
俺達ってつくづく便利屋稼業だな」
キリー「まったくだ。
その内、ジャンク屋の手伝いや
ドブ掃除まで頼まれるぜ、きっと」
レミー「チッチッチ…！
正義の味方に愚痴は似合わないわよ」
キリー「正義の味方っていうより…
ボランティアだぜ、俺達」
真吾「そりゃ言えてる」
サンシロー「でも、俺は平和のために
戦うことにやりがいを感じているぜ」
ハチロー「かっこいい、サンシローさん！
よっ、正義のヒーロー！」
サンシロー「ハチローに誉められても
いまいち嬉しくないなあ」
ハチロー「じゃあ、誰ならいいの？」
サンシロー「そりゃあ、美人に決まって…」
（アラート）
ピート「敵襲か！？」
大文字「αナンバーズの諸君、
異星人部隊がこのイプシロン市に
接近している！」
大文字「総員、
直ちに戦闘配置についてくれたまえ！」
サンシロー「了解！ イプシロン市に
指一本でも触れさせてたまるか！」
キリー「じゃ、
俺達もボランティア活動に励みますか」
真吾「そうしましょう、そうしましょう」
レミー「ちょっとぉ～、もうちょっと
カッコいいこと言ってくんない？」
（大空魔竜は出撃済み、出撃準備）
ピート「大空魔竜、スタンバイＯＫ！」
ミドリ「敵部隊、来ます！」
（敵機が出現）
キラー「フン…ダンケルの奴は
ああは言ったが、俺がここで奴らを
倒せば文句はあるまい」
キラー「ベルガン！ 俺は大空魔竜と
αナンバーズを叩くぞ！」
ベルガン「いいだろう。こちらは
当初の計画通りに作戦を遂行しよう。
貴公の健闘に期待する」
キラー「グハハハハ！ 任せておけ！」
ベルガン（フン…。暗黒四天王と言っても
連携が取れているわけではないらしいな…）
ミドリ「大文字博士！ 敵の狙いは
やはりイプシロン市のようです！」
大文字「αナンバーズは敵部隊を迎撃！
敵を一機たりともイプシロン市に
入れてはならんぞ！」
（作戦目的表示）
健一「ド・ベルガン！
まだ地球をあきらめていなったのか！」
ベルガン「当然だ。
リヒテルがいない今、私も実力を
出せるというもの！」
ベルガン「剛健一よ！
これからの戦い、覚悟するのだな！」
一矢「ベルガン！
リヒテルはどうしたんだ！？」
ベルガン「いつまでも無能な青二才を
使い続けるわけがない。リヒテルなら
小バームに連れ戻されたわ！」
ベルガン「この程度で
任務はほぼ達成されただろう。
あとは工作員に任せればいい」
キラー「おのれ、地球人め！
こうなればダンケルの作戦に
賭けるしかないわ！」