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コロスは殺せない バイタル・ネット作戦に参加する ~ 第30話 ~

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[大空魔竜・個室]

(扉が開閉する)
万丈「ギャリソンか…」
ギャリソン「コーヒーをお持ちしました。 万丈様のお好きな銘柄をブラックで」
万丈「…その前に、このファイルを頼む」
ギャリソン「これは…破嵐財閥全企業の 合併・売却に関する書類ですな?」
万丈「ああ、そうだ…。以上の決済が済めば、 破嵐財閥は解散することになる」
ギャリソン「それでよろしいのですか?」
万丈「構わないさ。 元々、メガノイドとの決戦の後で やることもないから始めた事業だ」
ギャリソン「…左様でございましたな」
ギャリソン「しかし、 私やレイカ様達が長い休暇を頂いた後…」
ギャリソン「シン・ザ・シティに戻られた 万丈様の新たな生き方を知った時は 嬉しく思ったものです」
万丈「それも過去の話だ。メガノイドが 復活した今、全ては些末な事だ」
ギャリソン「では…?」
万丈「ああ。僕はαナンバーズを抜け、 メガノイド追撃に専念するつもりだ」
ギャリソン「かしこまりました」
万丈「…僕を止めないのかい?」
ギャリソン「万丈様が お決めになられたことでしたら、 私はそれに従います」
ギャリソン「それでは、冷めない内に コーヒーをお召し上がり下さいませ」
万丈「…………」

[マザー・バンガード・休憩室]

ジュドー「ギャリソンさん、どうだった?」
ギャリソン「…残念ながら、 万丈様のご決意は固いようです」
カトル「そうですか………」
ジュドー「…あの人とは付き合い長いけど、 こんなことは初めてだな…」
カトル「ええ…。常に太陽のような明るさと 熱さを持っておられる方ですから…」
プル「万丈さん… このまま、どこかに行っちゃうのかな…」
ジュドー「プル…」
プルツー「…あの人…あれから誰とも 顔を合わせないようにしてたものね…」
竜馬「こんな時に万丈さんの力に なれないなんて…俺達はあの人に 頼り過ぎていたのかも知れない…」
カトル「そうですね…。 ご自分の悩みは他人に見せず…むしろ、 僕達の相談によく乗ってくれました」
カトル「それに、ティターンズによって ロンド・ベル隊が解散した時…僕達を まとめてくれたのも万丈さんでした…」
カトル「そんな人が 僕達の所を離れていくなんて…」
弁慶「…もしかしたら、あの人には仲間なんか 最初からいらなかったのかもな…」
隼人「やめろ、ベンケイ」
レイカ「………」
ビューティ「………」
トッポ「………」
弁慶「す、すまねえ…!  俺、そんなつもりで言ったんじゃ…」
ビューティ「…いいのよ、ベンケイ…」
レイカ「私達、万丈のアシスタントの つもりだったけど駄目みたいね…。 こんな時、何の役にも立てないなんて…」
竜馬「そんなことはない。 あの人は君達を頼りにしているよ」
トッポ「ありがとう、リョウ兄ちゃん。 おいら、ダイターンのワックスがけを してくるよ…」
レイカ「付き合うわ、トッポ…」
ビューティ「あたしも…」
(扉が開閉する・ビューティ達が立ち去る)
カトル「彼女達もつらいでしょうね…」
ジュドー「ああ……」
ジュドー(万丈さん… このまま雲隠れするなんてことないよな…)

〔戦域:宇宙開発公団タワー周辺〕

(北西の道路脇)
甲児「これでお父さんから送られて来た 改良型グレートブースターの 受け取りは終了…っと」
ジュン「ごめんなさいね、甲児。 鉄也の代わりにやってもらって…」
甲児「ああ、いいってことよ。それより、 鉄也さんと宙はまた訓練かい?」
ジュン「ええ」
甲児「飽きずによくやるよなあ」
ジュン「そうね。何だかんだ言って、 あの二人…気が合ってるみたいだから」
さやか「それより、 早く万丈さんを説得しに行きましょうよ」
甲児「いや、俺は行かねえ」
さやか「どうして!?」
甲児「そんなことをする意味がねえからさ」
さやか「あっきれた!  甲児君って、意外に冷たいのね!」
さやか「ジュンさん、 こんな人放っておきましょ!」
ジュン「え、ええ…」
甲児「…………」
甲児(…さやかさん、 あの人のことわかってねえよ…)

(南の倉庫の前にグレートマジンガー、鋼鉄ジーグ、ビッグシューターがいる)
鉄也「宙、今日は新しいジークパーツの 装着訓練をやるぞ」
鋼鉄ジーグ「…それはわかってるが、 万丈を放っておいていいのかよ?  他の連中は結構騒いでるぜ」
鉄也「お前も気になっているのか?」
鋼鉄ジーグ「そういうお前はどうなんだ?」
鉄也「気にならない…と言えば嘘になる」
鉄也「だが、 彼の問題は俺達が騒いだところで 解決するものじゃない」
美和「でも…それじゃ、 少し冷たいんじゃないからしら…」
鉄也「誰だって悩む時はある。 だが、本当の男なら自力で立ち直るはずだ。 …俺はそう信じている」
鋼鉄ジーグ「へ~え…。 お前にも覚えがあるみてえだな」
鉄也「……!」
【強制戦闘】
鉄也[アトミックパンチ]vs鋼鉄ジーグ[反撃不可能]
鋼鉄ジーグ「お、おい!  いきなり何しやがんだ!?」
鉄也「…まだまだだな」
鋼鉄ジーグ「何!?」
鉄也「手加減した俺のパンチが かわせないようじゃ、新パーツとの ドッキングはとても無理だ」
鋼鉄ジーグ「冗談じゃねえ、 一発で成功させてやるぜ!  ミッチー、新パーツをシュートしてくれ!」
美和「待って! 敵の反応があったわ!」
鉄也「何だと!?」
(デス・スパイダーが西端の道路上に現れ、少し東に動く)
鋼鉄ジーグ「あいつ、 俺達を無視して行きやがったぜ!」
鉄也「何をする気だ…!?」
ミレーヌ「フフフ…… ちょうどいい所にいい人質がいたわ」
(人質を捕まえた)
ミレーヌ「後は 破嵐万丈が出てくるのを待つだけ…」
(ダイターン3が宇宙開発公団タワーの西側に出撃)
万丈「そこまでだ、メガノイド!!」
ミレーヌ「来ましたね、破嵐万丈。 私の名はコマンダー・ミレーヌ…」
ミレーヌ「コロス様の命を受け、 お前を倒すために参上しました」
(鋼鉄ジーグ、グレートマジンガー、ビッグシューターがダイターン3の傍へ移動している)
鋼鉄ジーグ「加勢するぜ!!」
万丈「君達は手を出すな!  これは僕の戦いだ!」
鋼鉄ジーグ「な、何だって!?」
ミレーヌ「威勢のいいこと。 だが、あなた達の相手をするのは 私ではありません」
万丈「!?」
(南西端にブッターギルンが出現)
万丈「な…! あれは!?」
コロス「破嵐万丈… お前の相手はこの私です」
万丈「コロス…!!」
コロス「…予告どおり、 お前の存在を抹消しに来ました」
万丈「ちょうどいい!  ここで決着をつけさせてもらう!!」
コロス「その前に… この世界へ別れを告げるのです、破嵐万丈」
万丈「別れだと…!?」
美和「万丈さん、気をつけて!  あの艦から巨大な磁気反応が!!」
万丈「!!」
(ブッターギルンにスパークが走り、宙間ジャンプ)


第30話
コロスは殺せない

〔戦域:次元の狭間〕

(ブッターギルン、ダイターン3、鋼鉄ジーグ、ビッグシューター、グレートマジンガーが出現、警告シグナル)
鋼鉄ジーグ「うわっ!!」
(鋼鉄ジーグに爆煙、ジーグパーツが外れ頭部だけに)
鉄也「どうした、宙!?」
鋼鉄ジーグ「ジ、ジーグパーツが バラバラになっちまった!!」
鉄也「何だと!!」
(警告シグナル)
鋼鉄ジーグ「駄目だ、 パーツを引き寄せられねえ!  ミッチー、予備のパーツを頼む!」
美和「こ、この空間は…!!」
鋼鉄ジーグ「どうしたんだ!?」
美和「駄目よ、宙さん!  ジーグパーツをシュートできないわ!」
鋼鉄ジーグ「何だって!?」
美和「この空間には 強力な磁力が渦巻いている…!」
美和「パーツをシュートしても、 上手くビルドアップ出来るか どうかわからないわ!」
(メガノイドが出現)
鉄也「チッ、囲まれたか!」
コロス「……………」
万丈「コロス! 僕達に何をした!?  ここはいったいどこなんだ!?」
コロス「この空間は次元の狭間…。 そして、破嵐万丈…お前の墓場です」
万丈「墓場だと…!」
コロス「ご覧なさい… この空間が発する磁力に引き込まれた あわれな残骸達を…」
万丈「……!」
コロス「お前も同様に醜い鉄の塊となり、 未来永劫この空間を漂い続けるのです」
万丈「貴様…!」
鋼鉄ジーグ「ミッチー、 かまわねえからパーツを射出してくれ!」
鉄也「待て、宙!  磁力の渦に加えて、敵の中での ビルドアップは危険だ!」
鋼鉄ジーグ「だが、 このままじゃ手も足もでねえ!!」
美和「宙さん、予備パーツは 1セットしかないわ! ビルドアップに 失敗したら、二度目はないのよ!」
鉄也「宙、今はチャンスを待つんだ!」
鋼鉄ジーグ「くっ、わかったぜ…!」
(ビッグシューターが鋼鉄ジーグに合流、作戦目的表示)

〈3PP〉

ミレーヌ「そこまでです、破嵐万丈。 それ以上抵抗すると、仲間が死ぬことに なりますよ?」
万丈「仲間…!? どういうことだ!?」
ミレーヌ「ふふふふ…あれをご覧なさい」
トッポ「ば、万丈兄ちゃん!!」
ビューティ「万丈…」
レイカ「ごめんなさい、万丈…」
万丈「な、何…!?  どうしてあの3人が…!!」
鋼鉄ジーグ「まさか、あいつら… あの時にトッポ達を!?」
万丈「………!」
コロス「万丈… その者達の生命は私の手の内にあります。 抵抗はおやめなさい」
万丈「ぬうっ…!」
コロス「お前がおかしな動きをすれば 周囲の者がデス・スパイダーを破壊します」
レイカ「万丈! 私達に構わないで!」
コロス「お黙りなさい…!」
(東のデス・スパイダーに爆発)
ビューティ「レイカ!!」
レイカ「わ、私は大丈夫… それよりも万丈の方が…!!」
万丈「………」
コロス「見てのとおりです、万丈。 私は本気です」
万丈「…………」
万丈「それがどうした…?」
コロス「……!」
万丈「コロス…!  僕が人質をとられたぐらいで ためらうと思ったか?」
コロス「………」
万丈「行くぞ、コロス!  僕の目的はメガノイドを倒すこと、 ただそれだけだ!」
鋼鉄ジーグ「やめろ!  仲間を見殺しにするつもりか!?」
万丈「僕は父と父の遺した メガノイドを許すわけにはいかない…」
万丈「奴らを根絶やしにするためなら、 僕はどんな犠牲もいとわない!」
鋼鉄ジーグ「な、何だって!?」
ビューティ「わかっているわ、万丈…!」
レイカ「私達に構わず、 早くコロスを倒して!」
ビューティ「そうよ!  あんな女の言いなりになる万丈なんて 見たくないわ!」
トッポ「おいらも男だ!  とっくに覚悟ぐらい出来てらい!」
コロス「………」
万丈「…僕はビューティ達を助け、 コロスを倒せるほど、 かっこよくは出来てはいない…」
万丈「そして、この一度のチャンスを 取り逃がすわけにはいかない…!」
万丈「僕にはそんな余裕もない…!」
コロス「………」
万丈「みんな…死ぬ時には ひと思いに殺してやる、苦しまずにな…」
ミレーヌ「万丈!  女達の生命が惜しくはないのか!?」
万丈「これはゲームではないんだ!  コロス! 殺さば殺せ!!」
(万丈機に緑の光)
ビューティ「万丈…!」
レイカ「そうよ!  あなただから、私達は生命さえも 預けることが出来るのよ!」
トッポ「やっぱり、万丈兄ちゃんは こうじゃなくちゃ!」
コロス「これが破嵐万丈の力…?  以前より確実に強くなっている…」
ミレーヌ「コロス様、 見せしめのために女達を殺しましょう!」
コロス「………」
ミレーヌ「コロス様!」
コロス「…それには及びません。あの者達が 乗ったデス・スパイダーに攻撃命令を」
コロス「万丈も仲間の手によって 滅びれば本望でしょう…」
万丈「コロス!  僕にお前達の非道な手は通用せん!  そして!!」
万丈「世のため人のため、メガノイドの 野望を打ち砕くダイターン3!」
万丈「この日輪の輝きを恐れぬなら、 かかって来いッ!!」
鋼鉄ジーグ「あ、あいつ… 本気なのか!?」
鉄也「ああ、そうだろうな」
鋼鉄ジーグ「どういうことだ!?」
鉄也「メガノイドは人の心の弱さを 突いてくる。それに対抗するには、 こちらも非情になるしかない…」
鉄也「つまり、 万丈はメガノイドとの戦い方を 良く知っているということなのさ」
鋼鉄ジーグ「トッポ達を 生かすも殺すも奴次第ってことか…?」
鉄也「違う、俺達次第だ。 先に護衛機を片づけ、デス・スパイダーの 足を止めるぞ!」
鋼鉄ジーグ「わ、わかったぜ!」
(作戦目的表示)

〈4PP〉

鋼鉄ジーグ「このままじゃ ラチがあかねえ!」
鋼鉄ジーグ「ミッチー、 ジーグパーツを射出してくれ!  予備分と新しい奴、両方だ!」
美和「このタイミングじゃ危険よ!  チャンスを待って!」
鋼鉄ジーグ「チャンスってのは 待つもんじゃねえ、自分で作るもんだ!  違うか!?」
美和「で、でも! 危険すぎるわ!!」
鋼鉄ジーグ「このままでいる方が もっと危険だ! 頼む、ミッチー!  俺を信じてくれ!」
鋼鉄ジーグ「俺は 万丈や鉄也達のためにも、 必ずビルドアップを成功させてみせる!!」
美和「わ、わかったわ、宙さん!  あなたがそこまでいうのなら!!」
(ビッグシューターがジーグヘッドから離れる)
美和「行くわよ、宙さん!  ジーグパーツ、シューーーートッ!」
鋼鉄ジーグ「ビルドアァァァップ!!」
(ジーグヘッドに緑の光、身体が付く)
美和「続けて行くわよ!!」
鋼鉄ジーグ「おう!!」
美和「パーンサロイド・パーツ、 シューーートッ!」
鋼鉄ジーグ「とおっ!  パーンサロイド・スルーイン!!」
(ジーグ・パーンサロイドに換装)
美和「成功よ、宙さん!」
鉄也「よくやった、宙!」
鋼鉄ジーグ「これが新しいパーツ、 パーンサロイドか!」
美和「そうよ! ビッグシューターが 近くにいればパーンサロイドを 呼ぶことが出来るわ!」
鋼鉄ジーグ「よし、見てろ!  こいつの力で一気に逆転してやるぜ!!」
(ジーグ・パーンサロイドに緑の光、ビッグシューターがジーグ・パーンサロイドに合流)
ミレーヌ「馬鹿な…!  再合体を成功させるなど…!」
万丈「コマンダー・ミレーヌ!  そこが人間とメガノイドの違うところだ!」
万丈「メガノイドは決められた能力しか 持たないが、人間は潜在意識の中に まだ知られてない能力を持っている…」
万丈「それを可能にするのが心… すなわち人間の力だ!」
鋼鉄ジーグ「人の心を失った メガボーグに、この鋼鉄ジーグを 倒すことは出来んぞ!!」
ミレーヌ「おのれ、破嵐万丈… おのれ、司馬宙…!  生きて帰れると思うな!」

〈5PP〉

(北側にスパークが走り、空間転移で大空魔竜が出現、出撃準備)
鉄也「大空魔竜か!」
鋼鉄ジーグ「ありがてえ、助かったぜ!」
万丈(みんな……来てくれたのか…)
ミレーヌ「馬鹿な!  どうやって、この次元の狭間に 進入したのだ!?」
サコン「お前達が次元の狭間を 開いたことはすぐに見当がついたさ」
「あとはお前達の使った 次元曲率係数を調べ、それと同調させた ディバイディングドライバーで…」
「俺達も空間をこじ開けたのさ!!」
ミレーヌ「………!」
コロス「ミレーヌ、 少しだけ人間の力を甘くみたようです」
ミレーヌ「ご安心をコロス様、 かくなる上はコマンダー・ミレーヌ、 自ら出撃いたします…!」
(メガボーグに変身し、メガボーグ・ミレーヌが出現)
万丈「出たか、メガボーグ・ミレーヌ!」
ミレーヌ「メガノイド帝国を築き、 ドン・ザウサーの勇名を全銀河に とどろかせるため!」
ミレーヌ「コマンダー・ミレーヌ、 女なりといえども…」
ミレーヌ「打倒ダイターン3を 果たさずにおくものかっ!」
モンド「へぇ…言ってくれるじゃない!」
ジュドー「あの文句、 まるで万丈さんみたいだ…」
万丈「ならば!!」
万丈「世のため人のため、メガノイドの 野望をうちくだくダイターン3!」
万丈「この日輪の輝きを おそれぬのなら、かかってこい!」
「うわっはぁ! かっこいい!」
ケン太「やっぱ、本家本元は一味違うや!」
万丈「みんな………」
甲児「おっと… それ以上言うこたあねえよ、万丈さん」
万丈「!」
竜馬「俺達に あなたを止める権利はないでしょうけど…」
カトル「今まで色々とお世話になった お礼です。せめて、最後にあなたの お手伝いをさせて下さい」
万丈「……………」
万丈「…すまない。 みんなの力…今一度貸してもらうよ」
豹馬「いいってことよ!」
甲児(ほら、思ったとおり 心配することなんてなかったぜ)
甲児「鉄也さん、改良型の グレートブースターを持って来たぜ!  いつでも呼び出しOKだ!」
鉄也「すまない、甲児君!  これでグレートの本領発揮だぜ!」
(グレートマジンガーに緑の光、作戦目的表示)

〈デス・スパイダーのHP1000以下〉

[西側]

(ダイターン3が隣接)
トッポ「万丈兄ちゃん!  やっぱり来てくれたね!」
万丈「トッポ! 早くこっちに!!」
(デス・スパイダーが爆発)
トッポ「さすがは万丈兄ちゃん!  やっぱり、おいらのヒーローだよ!」
万丈「今回は 少しばかりかっこ悪かったけどね」
トッポ「大丈夫! 最後をキメれば、 いつもの万丈兄ちゃんさ!」

[中央]

(ダイターン3が隣接)
万丈「ビューティ、こちらに飛び移れ!」
ビューティ「受け止めてね、万丈!」
(デス・スパイダーが爆発)
万丈「よかった…。 珠の肌に傷はないようだね」
ビューティ「傷がついたら 万丈がお嫁さんにしてくれた?」
レイカ「下らない話はそこまで!  今は戦闘中よ、ピューティ!」
ビューティ「もう! レイカのお邪魔虫!」

[東側]

(ダイターン3が隣接)
万丈「脱出しろ、レイカ!」
レイカ「了解!」
(デス・スパイダーが爆発)
万丈「無事でよかったよ、レイカ」
レイカ「ううん…。何よりなのは 万丈が自分を取り戻してくれた事よ」
ビューティ「レイカ!  あんまり万丈にくっつかないで!」
レイカ「もう…せっかく、 いいムードだったのに…!」

[人質を全て救出]

「よし…あとはメガノイドを 倒すだけだ!」
万丈「いくぞ、コロス!  ここで決着をつける!」
コロス「望むところです、万丈…。 このブッターギルンで相手を しましょう」
(作戦目的表示)

〈vs ミレーヌ〉

[万丈]

万丈「コマンダー・ミレーヌ!  仲間をさらってくれた礼は たっぷりとさせてもらう!」
ミレーヌ「破嵐万丈…お前の力と意志…。 私はお前を下僕にしたくなったわ」
ミレーヌ「どう?  私の脳波コントロール装置の洗礼を 浴びてみる?」
万丈「悪いが、答えはノーだ。 人間を力で従わせるような 女性は趣味じゃないんでね」
ミレーヌ「…甘くみない事ね。 私の誘いを拒絶するのなら力尽くで ひざまづかせてあげるわ!」

[撃墜]

ミレーヌ「ああ…コロス様!」

〈vs コロス〉

[万丈]

コロス「人間は残酷で卑怯な動物です。 メガノイドである私達が飼い慣らす以外 何の役にも立たぬものなのです」
万丈「そんな事を誰が決めた!?」
コロス「確かに人類には今、 大きな転機が訪れようとしています」
コロス「しかし、その歩みはあまりに遅く、 人類の進化を待ち続けるのは 無限に等しい時の牢獄なのです」
万丈「だから、お前達メガノイドは 自分達を新人類だとうぬぼれるのか!  ならば、僕は許せない!」
万丈「人間の心を忘れた者が 人間より優れた存在であってたまるか!」

[鉄也]

コロス「お前の事も知っています。 人類の生んだ戦闘マシン、剣鉄也…」
鉄也「その称号は俺にとって 誉め言葉に等しいぜ」
コロス「何故、あなたは戦うのです?  誰に命令されたわけでもないのに…」
鉄也「悪党は叩き潰す!  それが俺の戦いの理由であり、 俺の生きる証だからだ!」

[鋼鉄ジーグ]

コロス「司馬宙…、 もし、お前が望むなら 私が今以上の力を与えましょう」
鋼鉄ジーグ「お断りだね!  力が欲しければ、俺は俺のやり方で 自分を鍛えるさ!」
鋼鉄ジーグ「他人に与えられた力なんて 興味ないぜ!」

[撃墜]

コロス「………」
(ニーベルゲンが爆発)
ミドリ「敵機の全滅を確認!」
サンシロー「そうと決まれば、 早く帰ろうぜ。こんなところに 長居は無用だ」
大文字「うむ。各小隊を収容後、 Gアイランドシティへ帰還するぞ」
ピート「了解です」
万丈(…二度あることは三度ある…。 あれでコロスを倒せたとは思えない)
万丈(だが…何故、奴は レイカ達を殺さなかったんだ…?)

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[格納デッキ]

ギャリソン「お帰りなさいませ、万丈様。 ご出立の準備の方ですが…」
万丈「…すまないね、ギャリソン。 君に無駄な仕事をさせてしまったようだ」
ギャリソン「では…?」
万丈「ああ。 僕はαナンバーズに残るよ」
ギャリソン「どういったご心境の変化で?」
万丈「…レイカやビューティ、トッポが 僕に生命を預ける決意をしてくれた時…」
万丈「そして、 みんなが助けに来てくれた時…… あらためて気づいたのさ」
万丈「僕は一人で戦ってるんじゃない…。 そして、僕が僕でいられるのは みんなのおかげだってことをね」
ギャリソン「左様でございますか。 実はそうお答えになると思って、ご出立の 準備の方はしておりませんでした」
万丈「…やれやれ、 全てお見通しだったってわけかい?」
ギャリソン「滅相もございません。 …ところで、財閥の売却の件は いかが致しますか?」
万丈「ああ、あれはあのままでいい。 これからの僕には荷が重すぎる…」
万丈「然るべき処置をとり、 社員が困ることのないようにしてくれ」
ギャリソン「承知致しました」
万丈「それと…今回、迷惑をかけた みんなにお詫びをしたい」
万丈「地球とのしばしの別れも兼ねて ちょっとしたパーティーを用意してくれ」
ギャリソン「かしこまりました」
万丈「こちらの方は 今すぐとりかかってくれよ」
ギャリソン「はい…。 実は既に必要かと思いまして 食材の買い出しは完了しております」
万丈「大空魔竜に乗っていないと 思ったら…」
ギャリソン「では、失礼します…」

[ビッグオーダールーム]

万丈「…みんな集まっているようだね。 さあ、パーティーの始まりだ!」
クマゾー「万丈さん、かっこいいも!」
アカリ「本当! どこかの王子様みたい!」
万丈「サンキュー! クマゾー、アカリ。 とっておきを着た甲斐があったよ」

モンシア「な~に言ってやがる。 軍艦にタキシードなんか持ち込むのは てめえぐらいのもんだよ」
キース「いいじゃないですか。 万丈さんも調子を取り戻したんですし」
アデル「昇らない太陽は ないということだな」
ケーラ「今日のスポンサーも万丈だしね。 せっかくだから楽しまなくちゃ」
キース「しかし、何だって ビッグオーダールームが 会場なんですか?」
ケーラ「ああ、それはね…」
(ロボットの足音)
ゴルディマーグ「ここじゃないと 俺達が参加出来ないからな」
モンシア「な…何だよ、おめえらも パーティーに出るのかよ?」
炎竜「俺達だってαナンバーズの 隊員です。出席する権利があります」
ゴルディマーグ「というわけだ。 今日は火麻参謀と俺が付き合うぜ」
火麻「ああ、トコトンまでな!」
モンシア「ぐう…俺のお酌のお相手は きれいな姉ちゃんどころか、 ごつい親父とロボットかよ…」

万丈「では、乾杯の挨拶を エイパー・シナプス大佐にお願いします」
シナプス「うむ」
シモン「あら、シナプス艦長… 緊張してるのかしら?」
パサロフ「いつも人前で話している人だぞ。 そんなことはあるまい」
シナプス「諸君…連日の戦い、ご苦労である。 諸君らの活躍により、αナンバーズは 何とか今日まで生き延びることが出来た」
シナプス「…………」
ベラ「?」
甲児「黙っちまったぞ?」
シモン「やっぱり、緊張を…?」
シナプス「いや、どうも 年をとると話が長くなっていかんな。 では、諸君…グラスを持ってくれ」
ジュドー「…助かったぁ…」
キース「いつもと違って、短めで済んだよ」
ファ「30分ぐらいは覚悟してたもんね」
シナプス「…ところで、 未成年の諸君は酒を飲んではいかんぞ。 無論、勧めるのも駄目だ」
シナプス「それと…当然のことながら、 スクランブル要員も酒を控えてもらいたい」
シナプス「また、機体のセッティング変更を 行わなければならない者も同様だ」
豹馬「結局、話が長くなってるじゃねえか」
ベラ「…シナプス大佐、そろそろ…」
シナプス「む…。そ、そうだな」
シナプス「それでは、αナンバーズの 今日までの働きをねぎらい、明日からの 戦いへより一層の健闘と勝利を願い…」
シナプス「乾杯!」
ベラ「乾杯!」
キンケドゥ「乾杯!」
甲児「乾杯!」
レミー「乾杯っ!」
(グラスを合わせる)
シナプス「あとは大いに飲み、 大いに食って、各自で楽しんでくれ」
万丈「料理はギャリソンとOVAを 始めとする有志の皆さんの手作りだ。 和洋中、何でも揃っているよ」

ムチャ「ボス!  そんなに焦って食べなくても 料理は充分にあるって!」
ヌケ「そうでしゅよ!  そんなにドカ食いしたら、お腹 壊しましゅよ!」
ボス「しゃべってる暇があったら お前達も食え! こんなご馳走、 滅多にありつけねえぞ!」
ヤマガタケ「そうそう。 ギャリソンさんの料理は最高だぜ」
大作「うん…このフカヒレ、 舌のとろけそうになるばい!」
大次郎「こっちのローストビーフも おおごっちゃ!」
ミドリ「…見てるだけで、 お腹いっぱいになりそうな食べっぷりね」
サンシロー「ああ… 相撲部屋じゃあるまいし…」

カツ「トビア…このパン、食べてみろよ」
トビア「おいしい…!  ギャリソンさんって、本当に どんな料理でも出来るんだ」
キンケドゥ「いや、 このパンはベラが焼いたんだよ」
トビア「え? ベラ艦長が?」
キンケドゥ「ああ、ハイスクールまで 家がパン屋だったんだ」
キンケドゥ「今までもストレスがたまると こうやってパンを焼くことがあってね」
トビア(ストレスって… やっぱり、無理をしてるのかな)
キンケドゥ「だけど、 このパンは昔の味だな。きっと、 あの頃の気持ちで焼いたんだろう」
トビア「それ… きっとキンケドゥさんのおかげですよ」
キンケドゥ「ふふふ…さあな」

比瑪「ほら、アカリ! こぼしちゃダメ!  ユキオはお肉ばっかり食べないの!  勇もちゃんとバランスよく食べて!」
「何でお前にそんなこと 言われなくちゃならないんだよ?」
比瑪「だって、 子供と同じぐらい手間がかかるもの。 カナンさんも大変だったんじゃない?」
「カナンは関係ないだろ!」
比瑪「そうやって すぐに怒るところが子供なのよ!」

真吾「…向こうは青春してるねぇ」
ベイト「ウチの部隊はガキが多いからな」
ナンガ「ま、いいじゃないか。 大人は大人でゆっくりするさ」
レミー「あ~あ… でも、あの子達に比べると 最近乾き気味なのよね~」
ベイト「だったら、俺と付き合うかい?」
レミー「…ごめんなさい。 私って軍やスパイ関係の方は ノーサンキューの主義なの」
レミー「それに、恋の相手は戦いとは 無縁な人がいいわ。そう、芸術家とかね」
ベイト「訳ありのようだな?」
レミー「…まあね。 オンナも二十歳を越えれば、 それなりに過去も背負っちゃうわよ」
ナンガ「男と女の付き合いは 何も色恋だけじゃないさ、マドモアゼル」
レミー「そうねえ…ッ じゃあ、私達は戦友と飲み仲間に 乾杯といきましょうか!」
真吾「OK!」

カナン「………」
ラッセ「壁の華でいるのはもったいないな、 カナン・ギモス…」
カナン「私… こういう雰囲気って慣れてないから…」
ラッセ「では、 俺にエスコートさせてもらえないか?」
カナン「え…?」
ラッセ「言ったろ?  壁の華ではもったいないって」
カナン「ふふ… お世辞でも嬉しいわ、ラッセ」

比瑪「クマゾー!  またピーマン残して! ダメじゃない!」
クマゾー「だって、ピーマン苦いも…」
比瑪「何でも食べないと火麻さんや ナンガさんみたいに大きくなれないわよ」
クマゾー「で、でも…」
???「あ…ニンジンいらないよ」
比瑪「そっちも好き嫌い言わないの!」
コウ「ご、ごめん!」
比瑪「あら、コウさん?  怒鳴っちゃってごめんなさい…」
コウ「い…いや…いいんだ…。 こっちもつい反射的に…」
ファ「ウラキ少尉、 まだニンジン食べられないの?」
コウ「い、いや…その………実は」
エマ「ちゃんと食べないと、 クマゾー君に笑われるわよ、少尉」

「へえ… ウラキ少尉はニンジンが苦手なのか」
一矢「…お前、何食ってんだ?」
「見ての通りの牛丼さ。 こいつに山盛りの紅ショウガが 俺のお気に入りだ」
ナナ「ふ~ん… サイボーグにも好きな食べ物があるんだ」
「それどころか… 嫌いな物もあるわよね、凱?」
「うっ……」
一矢「嫌いな物?」
「そう、凱はコンニャクが苦手なの」
一矢「へえ…世界最強のサイボーグの 弱点見たりってところだな」

「………」
ケン太「どうしたんだよ、護?  さっきから何だかウキウキしてる みたいだけど…」
「うん…実は僕、 宇宙に行くの初めてなんだ!」
イルイ「初めてなのに怖くないの…?」
「そりゃちょっとはね…。 でも、何だかワクワクして、そんなの どうでもよくなっちゃうんだ」
ケン太「へへ…実は僕もさ!  イルイだって、きっと宇宙に出れば 楽しくなると思うよ!」
イルイ「…そうね…」
イルイ「そうだといいよね…」

クマゾー「………」
コウ「な…なんだい、クマゾー…?」
クマゾー「コウ兄ちゃん、 ニンジン食べないも?」
コウ「え……そ、それは…」
バニング「ウラキ、 クマゾーにお手本を見せてやれ」
コウ「は!?  じ、自分がでありますか!?」
バニング「そうだ。 クマゾー、ウラキがニンジンを食べたら、 お前もピーマンを食べるんだぞ」
クマゾー「うん、わかったも!  ガマンして食べるも!」
コウ「………」
キース「さあ、もう逃げられないぜ?」
クマゾー「食べないも…?」
コウ「う…うう…」
コウ「う…うおおおおおっ!」

アムロ「ウラキ少尉も災難だな」
カミーユ「たまにはいい薬ですよ」
アムロ「…それは言えてるな」
シナプス「アムロ大尉…」
アムロ「シナプス艦長…どうしたんです?」
シナプス「たった今、 プリベンターから報告があった」
アムロ「ハヤト・コバヤシからですか?」
シナプス「うむ。ネオ・ジオンの降下部隊が アリゾナ基地から核を奪取したそうだ」
アムロ「!!」
カミーユ「何ですって…!?」
シナプス「アリゾナ基地には 対異星人・対地下勢力戦の非常手段として 核兵器が配備されていた…」
シナプス「降下部隊の狙いはそれだったのだ」
カミーユ「…ジオンが…核を……」
アムロ(やはり… 手段は選ばないというのか、シャア…!)

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