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地球ぶった切り作戦 北米のネオ・ジオンを追う・アイビス ~ 第29話 ~

〈メガボーグ・ベンメル撃墜〉

ベンメル「フン! ワシを倒しても ブッターギルンは止まらんぞ!」
ベンメル「覚えていろ、破嵐万丈!  メガノイドとコレクター魂は 永遠に不滅じゃ!」
(メガボーグ・ベンメルが撤退)

〈ブッターギルン撃墜〉

トッポ「メガノイドが逃げていくよ!」
アムロ「何とか阻止できたか…」
(残っているメガノイドが撤退)
「残るはエッガだけ…!」
エッガ「どうした、勇!  俺が…俺と俺のグランチャーが 怖いか…!」
「もうよせ!  それ以上、グランチャーを…」
(グランチャーの拒絶反応、エッガ機に爆煙)
エッガ「どうしたよ、 俺のグランチャー!?」
エッガ「力があるんだろう!? 貴様は ジョナサンにも負けないだけの力を持って いるんだろう! そう言ったじゃないか!」
エッガ「お前は俺と一緒に あいつらを潰してオルファンを…うお!!」
(グランチャーの拒絶反応、エッガ機が爆発)
麗雄「許容量を超えたオーガニック・ エナジーに機体が耐え切れなかったか…」
「あんな現象なんて…!」
カミーユ「あれが…グランチャーに 取り込まれた者の末路なのか…」
万丈「………」
(ダイターン3に通信)
万丈「!」
(通信がつながる)
コロス「見事です、破嵐万丈…」
万丈「コロスか…」
コロス「私の姿を見ても あまり驚かないようですね…」
万丈「…お前以外の誰がメガノイドを 復活させると言うんだ?」
コロス「……………」
万丈「それより、何の用だ?  お前達を完全に倒せなかった僕を あざ笑いに来たのか?」
コロス「いえ…。 あなたへ新たな人類メガノイド化計画の 開始を告げるために…」
万丈「やはり、お前達の目的はそれか…!」
コロス「…まもなく訪れる宇宙への旅立ち…。 人はそれを迎え入れるには あまりにも脆弱な存在……」
コロス「人類が新たな進化を遂げるには、 メガノイドとなるしかないのです」
万丈「戯言はやめろ!  エゴを肥大化させたお前達は 新たな人類なんかじゃない…!」
万丈「ただの悪魔だ!!」
コロス「…どうやら、3年の歳月もお前の心を 変化させはしなかったようですね…」
コロス「ですが、計画はすでに始まりました。 以前と同じく、あなたが私達の前に 立ち塞がるなら…排除あるのみです」
万丈「来るなら来てみろ、コロス!  その時こそ本当の決着をつけてやる!」
コロス「…わかりました。 では再会まで、しばしの別れを…」
(ダイターン3がダイファイターに変形し西端へ移動)
アムロ「待て、万丈!  どこへ行く気だ!?」
万丈「メガノイドを全滅させる事…。 それが最大にして唯一の僕の使命だ…」
万丈「僕は…」
(ダイファイターが撤退)
アムロ「万丈…!」

《太平洋 ノヴィス・ノア・WORLD AREA》

[ノヴィス・ノア・ブリッジ]

麗雄「まさか、 メガノイドが復活しておったとはな…」
大文字「火星に行った時、そのような素振りを 見ることは出来なかったのですが…」
シナプス「彼らがここへ現れた理由は?」
麗雄「…メガノイドの最終目的は 宇宙への進出…おそらく、オルファンの 情報を得るためだろうな」
アノーア「あれを 自分達の宇宙船として利用する気だと?」
麗雄「うむ。もっとも、それ以前に 人類総メガノイド化という目的もあるがね」
シナプス「オルファン対策会議の警備を より一層固めねばならませんな」
ゲイブリッジ「ええ、お願いします」
麗雄「ところで、万丈君から連絡は?」
サコン「…いえ、ありません」
麗雄「…………」
(扉が開閉する)

イルイ「………」
アノーア「ここはブリッジだぞ。 子供達は別の場所で……」
イルイ「ごめんなさい…」
アノーア「何…?」
???(ジョナサン)「…そう怒るなよ。 この子達は俺をここまで案内して くれたんだ」
ゲイブリッジ「君は!?」
(銃声)
ジョナサン「挨拶が遅れました。 私はジョナサン・グレーン… リクレイマーのパイロットです」
アノーア「ジョ、ジョナサン…!  ジョナサンだと言うの…!?  何で、あなたが…!」
アノーア「リクレイマーって… あなた、いつから!?」
ジョナサン「近づくな! 俺の持つ爆薬は このブリッジを吹き飛ばす!」
アノーア「ジョナサン…!  あなたって言う人は…!!」
ジョナサン「息子がバラバラになる姿なんて 見たくないだろ? ママン?」
アノーア「……!」
ジョナサン「…ノヴィス・ノアの指揮権を 渡してもらおう」
アノーア「ジョナサン…」
ジョナサン「今さら母親面はするなよ。 あんたは息子を捨てた女だからな…」
アノーア「………」
ジョナサン「男との愛情を育てるのを 面倒がった女は、子供を育てるのも 面倒だったんだよな!」
ジョナサン「だから、 俺を捨てて! 仕事に逃げたんだ!」
アノーア「…あなたを愛しているわ…」
(スイッチを入れる、アラート)
ジョナサン「今、何をやった!?」
アノーア「非常スイッチを入れました。 これで、艦内の全ての操作は 私の音声確認が必要となります…」
ジョナサン「やるね…ママン。だったら…」
イルイ「きゃあっ!」
ジョナサン「来い!  お前達二人は人質になってもらう!」

[ノヴィス・ノア・甲板]

クマゾー「ひ、比瑪姉ちゃん…!」
イルイ「………」
ジョナサン「お前達を 巻き込んだことは詫びる。 だが、もう少し辛抱してくれよ」
アノーア「ジョナサン、私が人質になります。 その子達を解放しなさい!」
ジョナサン「あんたの考えは読めてるよ。 子供を解放した瞬間、俺を撃つ気だろう?」
アノーア「息子を撃つ気などありません…」
ジョナサン「大した演技力だ。 だが、あんたの巧妙さには騙されんよ!」
ジョナサン「甲板に俺を追い込んだのも… ここなら爆発の被害が少ないからだ!」
アノーア「………」
ジョナサン「あんたはそういう女さ!  子供を産むことまで、 全て計算尽くなんだからな!」
(複数の速い足音)
「ジョナサン!!」
ジョナサン「勇か…。俺はお前と違うぜ。 目的のためなら母親だって殺してみせるさ」
比瑪「母親…!? お母さん!?」
ゲイブリッジ「そう。 あの男はアノーア艦長の息子なのだ…」
「何だって…!?」
アイビス「卑怯者!  イルイとクマゾーを放せ!」
イルイ「アイビス…!」
ジョナサン「何と言ってくれても結構!」
ツグミ「完全に開き直っている…。 こうなると手強いわ…!」
「ジョナサン! 人質を取るなんて、 いつからそんな小さい男になった!?」
ジョナサン「挑発しても無駄だ。 俺はお前と違って任務に忠実なんだよ」
アノーア「ジョナサン… あなたは大変聡明な方の遺伝子を 受け継いでいるのですよ」
アノーア「そういう行動が どれだけ馬鹿げているかわかるはずです」
ジョナサン「あんたは男と女の愛情なんかより、 まだ遺伝子の方を信じているんだな…!」
ジョナサン「それで天才の精子を買って、 シングル・マザーになったか!」
ジョナサン「この俺の気性は その天才の遺伝子を受け継いだから じゃないのかね? ヒャハハハハ!!」
アノーア「そ、それは…!  私の遺伝子に問題があったからよ!  精子の問題ではない!」
ジョナサン「だったら、子供なんか作るな!  俺の前で母親面なんかするんじゃない!!」
伊佐未直子「ジョナサンさん…そうやって 憎まれ口を叩けるのも、生命を与えて下さった お母さんがいらっしゃるからでしょう?」
ジョナサン「男を一人も愛せなかった女を!  どうして母と呼べる!?」
ゲイブリッジ「いや、 艦長は毎日君のことを思っていたぞ」
ジョナサン「勝手に思ってるだけの想いなど、 子供に伝わるわけがないだろう!!」
イルイ「…………」
クマゾー「お兄ちゃん、 おかあちゃんのおっぱい欲しいんだも?」
ジョナサン「何…!?」
クマゾー「ママのおっぱいが欲しいんで ここに会いに来たんだも!」
ジョナサン「! き、貴様ぁぁぁ…!」
ジョナサン「ふざけるな!!」
(殴る)
比瑪「クマゾー!!」
ジョナサン「このガキ、何言ってやがんだ!!  その顔、吹っ飛ばしてやる!!」
アノーア「その子に手をかけては駄目!!  ジョナサン!!」
ジョナサン「黙れぇっ!  こんな時に何言ってる!!」
クマゾー「そんなことしたら、 おっぱいもらえないも!」
アノーア「あなたは相手がわかってるの!?  止めなければ、母があなたを殺します!」
(銃声)
ジョナサン「うぐっ!  誰だ!? 誰が撃った!?」
十三「ワイや。 お約束で拳銃だけ弾かせてもろたで」
ツグミ「十三さん!」
ジョナサン「まだ爆弾が残ってる!!」
(銃声)
ジョナサン「!!」
レミー「あら~!  ホントに当たっちゃったわ!」
キリー「フッ…やるな、真吾」
真吾「まあね。 今回はケン太のガールフレンドのために 特別大サービスだ」
ジョナサン「信管コードを!? 貴様ぁっ!」
アノーア「投降なさい、ジョナサン。 そうすれば悪いようにはしません」
ジョナサン「嘘をつけ!  悪いようにしないなんて、 ずっと言ってきたじゃないか!」
ジョナサン「だけど、 いつもいつも裏切ってきたのがママンだ!」
アノーア「そんなことありません!」
ジョナサン「8歳と9歳と10歳の時と!  12歳と13歳の時も、僕はずっと!  待っていた!!」
アノーア「な、何を…!」
ジョナサン「クリスマスプレゼントだろ!!」
アノーア「…!!」
ジョナサン「カードもだ… ママンのクリスマス休暇だって待ってた!」
ジョナサン「あんたはクリスマス プレゼントの代わりに、そのピストルの 弾を息子にくれるのか!?」
アノーア「………!」
「ジョナサン! 観念しろ!!」
ジョナサン「あいにく、そのつもりはない!」
クマゾー「行っちゃうも!?」
ジョナサン「俺だって…引き上げ時ぐらいは 知っているつもりだ、クマゾー」
クマゾー「うん…」
ジョナサン「…君は立派だったよ。 尊敬に値する坊やだ、フフフ…」
ジョナサン「オルファンに来れば グランチャーをくれてやる…。来るか?」
クマゾー「ううん」
ジョナサン「残念だな」
ジョナサン「それと…そっちの嬢ちゃんも 怖い目に遭わせてすまなかったな」
イルイ「………」
ジョナサン「じゃあ、あばよ!  勇! ママン!」
(ジョナサンが立ち去る)
アノーア「ジョ、ジョナサン……!」


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