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begining ~ 第26話 ~

[アルビオン・ブリッジ]

シナプス「パサロフ大尉、 各艦の補給作業の進行状況は?」
パサロフ「あと30分で終了します」
シモン「…シナプス艦長、 GGGの大河長官より通信が入っています」
シナプス「うむ、こちらに回してくれ」
(モニターオン)
大河「シナプス大佐…あなた方のご活躍で 地下勢力殲滅作戦はひとまずの成功を 迎えたようですな」
シナプス「しかし、まだミケーネ帝国が 残っています。地下勢力との戦いは これからが本番だと言えるでしょう」
シナプス「それで…ご用件は?」
大河「ええ。 実はオルファンが浮上を再開したのです」
シナプス「何ですと…!?」
大河「浮上速度は遅いのですが… 数日後には海面上にオルファンの 頭頂部が達する見込みです」
シナプス「あれが完全に浮上すれば…」
大河「ええ…今まで以上の 災害が発生することになります」
大河「それどころか、 オルファンのオーガニック・エンジンの 加速で生命体に影響を与える可能性も…」
シナプス「…………」
大河「現在、ノヴィス・ノアは オルファンの浮上を阻止するための 作戦を展開しつつあります」
大河「このまま他の敵に動きがなければ、 αナンバーズにもそれを 手伝っていただきたいのですが…」
シナプス「了解しました。とりあえず、 我々はノヴィス・ノアと合流します」

《太平洋 ノヴィス・ノア・WORLD AREA》

[ノヴィス・ノア・ブリッジ]

大文字「バイタル・ネット作戦?」
アノーア「ええ。ノヴィス・ノアの オーガニック・エンジンと積載した プレートの共振作用による…」
アノーア「オルファンの封じ込め作戦です」
大文字「そんなことが可能なのですか?」
ゲイブリッジ「オルファンの浮上地点を 囲むようにノヴィス・ノアとプレートを 配置することで…」
ゲイブリッジ「オルファンを含む オーガニック・エナジーの共振作用を 発生させ…」
ゲイブリッジ「オルファンの 頭を押さえるネットを作り出すのです」
麗雄「なるほど…。要はオルファンを 網にかけようというのじゃな?」
アノーア「ええ。 それによってオルファンを止めるのです」
シナプス「しかし、そう簡単に 全長150キロメートル以上の物体を 阻止することが出来るとは…」
ゲイブリッジ「プレートの共振によって オルファンの頭を押さえれば…」
ゲイブリッジ「あれは自分自身が 放出するエネルギーの反発を受けて、 海中へ沈んでくれるはずです」
アノーア「ただ…問題はリクレイマーです。 彼らが黙って我々の作戦を 見過ごすとは思えません」
ゲイブリッジ「…………」
アノーア「あなた達の事情は 承知していますが、お力をお借りできれば こちらとしても助かります」
シナプス「つまり、我々はノヴィス・ノアを 護衛すればよろしいのですな?」
アノーア「ええ」
シナプス「わかりました。 こちらで対処しなければならない問題が 起きなければ…ご協力しましょう」

[ノヴィス・ノア・甲板]

ナンガ「ここへ 戻ってくるのは久しぶりだな」
ラッセ「ああ。 …ところで、カナン・ギモスは 確かここにいるんだよな?」
「…ああ」
比瑪「会わなくていいの?」
「時間が出来ればな」
比瑪「何よ、カッコつけちゃって。 ホントは会いたいんでしょ? だったら、 カナンさんの所へ行けばいいじゃない」
「何言ってんだよ?」
ゲイブリッジ「…元気そうだな、諸君」
比瑪「ゲイブリッジさん…」
ゲイブリッジ「君達の活躍は 大河長官や大文字博士から聞いている。 …それから、伊佐未勇君…」
「何です?」
ゲイブリッジ「君に会わせたい人がいる」
「!?」
伊佐未直子「勇……大きくなって……」
「ばあちゃん…!  ばあちゃんが何故ここに!?」
伊佐未直子「ここにいれば お前や依衣子に会えるかも知れないと 思ったのよ…」
「………」
伊佐未直子「怒ったのかい…?」
「そうじゃないよ、ばあちゃん…。 俺…ばあちゃんに会えて嬉しいよ…」
比瑪「どういうことなんです…?」
ゲイブリッジ「勇君はオルファンに 行くまで、お姉さんと共に彼女の所に 預けられていたのだ」
ラッセ「勇の血縁者と言うことは… 例の伊佐未ファミリーの?」
ゲイブリッジ「ああ、 彼女は伊佐未翠博士の母親だ」
ナンガ「どうして 彼女がノヴィス・ノアにいるんです?」
ゲイブリッジ「GGGに寄港した後、 私が個人的に彼女の乗艦を要請したのだ」
ナンガ「個人的ということは… 司令とお知り合いというわけですか」
ゲイブリッジ「…古い付き合いだよ」
ラッセ(なるほど、昔の女ってことか)

[アルビオン・ブリッジ]

アムロ「…どうでした? シナプス艦長」
シナプス「雲をつかむような話だったが… オーガニック的な力を信じるのなら、 オルファンを止められるかも知れん」
アムロ「なるほど。 今は少しでも可能性の高い方法に かけるしかないですからね」
シナプス「そうだな。 我々がここにいる間、他の敵が 動きを見せねばいいのだが…」
(通信)
シモン「艦長、 プリベンターのハヤト・コバヤシ氏から 通信が入っています」
シナプス「うむ、こちらへ回してくれ」
(モニターオン)
ハヤト「はじめまして、シナプス大佐。 プリベンターのハヤト・コバヤシです」
シナプス「君の話はブライト中佐から 聞いている。ホワイトベース時代や カラバの件も含めてな」
ハヤト「お恥ずかしい限りです」
アムロ「ハヤト…また太ったか?」
ハヤト「おいおい、久々に顔を合わせた相手に それはないだろう?」
アムロ「いや、冗談だ。 ところで、フラウは元気か?」
ハヤト「ああ、おかげさまでな。 お前とカツによろしくと言っていた」
シナプス「積もる話の所、すまないが…」
ハヤト「申し訳ありません。 そちらに連絡を入れたのは…」
ハヤト「ネオ・ジオン軍のモビルスーツ部隊が 北米地区へ降下したことを お伝えしようと思ったからです」
アムロ「何だって…!?」
シナプス「ネオ・ジオン軍が…?」
ハヤト「ええ。 規模的にはそれほどでもないのですが…」
ハヤト「シャア・アズナブルが 次の行動に出る前触れとも考えられます」
アムロ「……!」
ハヤト「つまり… アースノイドを粛清するための 下準備かも知れません」
ハヤト「できれば、 αナンバーズで降下した部隊の 対処をお願いしたいのですが…」
ハヤト「そちらがノヴィス・ノアとの 作戦を優先されるのであれば、北米には プリベンター部隊を向かわせます」
シナプス「…………」

シナプス選択

「バイタル・ネット作戦に参加する」 a k
「北米のネオ・ジオンを追う」 s i


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