ザビーネ「…負けてはならんぞ、
キンケドゥ。貴様との決着は
いずれ私の手で必ずつける!」
ベルナデット「トビアァァッ!!」
トビア「ベルナデーット!!」
(クロスボーン・ガンダムX2が撤退)
キンケドゥ「ザビーネ…!」
ギリ「お前達は今までの戦いで
手の内を見せすぎた! この3機は…」
ギリ「お前達クロスボーンの戦い方を
研究しつくして作られている!」
キンケドゥ「!」
ギリ「覚えておくがいい!
我らは死の旋風隊…死を運ぶ風だ!」
ギリ「行くぞ! バーンズ、ローズマリー!
死の旋風隊の恐ろしさを
奴らに思い知らせてやるんだ!」
バーンズ「…了解」
ローズマリー「ふふふ…
楽しませてもらおうかねえ!」
一矢「今は
地球人同士で争っている場合じゃない!」
ギリ「地球人? 冗談じゃない…
僕達は木星の人間なんだ。
君達と同じにしてもらっちゃ困るね」
一矢「何だって…!?」
ローズマリー「これ以上は、
幾ら金を積まれても御免だね!」
(アビジョが爆発)
バーンズ「くそっ!
俺達の覚悟を甘く見るなよ…!」
(トトゥガが爆発)
ギリ「ハハハハハ…やるじゃないか!
僕達の機体の慣らしには
ちょうどいい相手だったよ!」
ギリ「また会おう! もっとも、それまでに
君達が生きていればの話だけどね!」
(クァバーゼに爆煙、撤退)
ミドリ「…敵の反応、全て消えました」
大文字「…X2もかね?」
ミドリ「は、はい……」
ピート(…案の定だったな。
敵だった者を取り込もうとするから
こういうことになるんだ)
トビア「…ベルナデット………」
比瑪「…大丈夫? トビア…」
トビア「は、はい…。ベラ艦長が
無事だっただけでも良かったです……」
キンケドゥ「…………」
(アルビオンとマサアロケットが出現)
万丈「マサアロケットとアルビオン…
アムロ大尉達が来てくれたようだね」
ベラ「では、アンナマリー…あなたは
今回の計画について、事前に何も
知らされていなかったと言うのですね?」
アンナマリー「はい。私はザビーネ隊長の
指示に従って動いていただけです…」
ウモン「そのザビーネをどうして裏切った?
お前さんはコスモ・バビロニア時代から
奴の部下だったんじゃろう?」
アンナマリー「それは…隊長が…」
ベラ「………」
アンナマリー「いえ、隊長の盲目的な
貴族崇拝を許せなかったからです」
ベラ「…いいでしょう。それ以上の理由は
問いません。あなたは彼ではなく我々を
選んだ…その事実を大切にします」
ベラ「では…これからも変わらぬ働きを
期待させてもらいます、アンナマリー」
アンナマリー「ありがとうございます、艦長」
ベラ「ですが、ザビーネ個人を追うことは
固く禁じます。ひたすらに自己の理想を
追う今の彼は危険過ぎますから」
アンナマリー「はい…」
ウモン「…しかし、ザビーネの奴…
どうしてベルナデット嬢ちゃんを
連れて行ったんだ?」
キンケドゥ「何かわからないか、
アンナマリー?」
アンナマリー「ザビーネ隊長は
彼女のことを『姫君』と呼んでいたが…
それ以上のことは…」
ウモン「姫君じゃと? どこの?」
ベラ(…まさか、あの子は……?)
トビア「………」
ベラ「トビア…気を落とさないようにね」
トビア「…わかっています。
望みがないってわけじゃありませんから」
キンケドゥ「…自分の手でベルナデットを
取り戻すつもりなら、俺が
モビルスーツの操縦技術を仕込んでやる」
トビア「はい。是非お願いします」
ベラ「キンケドゥ…」
キンケドゥ「こいつの決意は確かですよ」
ベラ「しかし、これ以上この子を
戦いへ巻き込むわけには…」
トビア「ちょっと待って下さいよ。
こんな所まで首をつっこんじゃって
今さら自分だけ抜けたりしたら…」
トビア「かえって気になってしまいます。
最後まで見届けさせて下さい」
ベラ「あなたは
本当に良くやってくれたわ、トビア」
ベラ「でも、今後のことは私達に任せて…
家に帰りなさい。ご両親はきっと
心配しておられますよ」
トビア「…トーマスおじさんと
レイチェルおばさんでしたら、心配は
いらないと思いますよ」
トビア「確かに公平に見て
息子と僕をわけへだてなく
あ…愛してくれていましたから」
トビア「深く…悲しみはするでしょうけど…
でも、実の息子のギルは
しっかりした奴ですし」
トビア「僕に万が一何かあったとしても、
長く心を痛め続けることはないと
思いますよ」
ベラ「……」
トビア「大丈夫!
それに僕は子供じゃありませんよ、艦長」
ベラ「わかりました、トビア。
では、キンケドゥ…後はお願いします」
キンケドゥ「ああ、わかった」
ビルギット「ほ~う…
こいつがクロスボーン・ガンダムか」
ケーラ「アナハイムもやってくれるよ。
あたし達が量産機の調整で
手間取ってた間にさ」
ビルギット「まったくだ。
噂じゃ、ネオ・ジオンにもモビルスーツを
渡してるって言うしな」
カツ「噂じゃないですよ、それ」
ビルギット「企業秘密って奴だろ?」
キンケドゥ「…ビルギットさん」
ビルギット「よう、久しぶりだな。
少し見ない間に貫禄つけやがって…」
ビルギット「海賊をやるなら、
どうして俺も誘ってくれなかったんだ?」
キンケドゥ「ロンド・ベル本隊の戦力を
削るわけにはいきませんでしたから」
アムロ「…だが、
俺達が以前の戦力を取り戻すには、
まだ時間がかかりそうだ」
キンケドゥ「アムロ大尉…」
アムロ「よく戻って来てくれた、キンケドゥ。
俺達も心強いよ」
キンケドゥ「いえ、
大空魔竜戦隊もいてくれますから」
キンケドゥ「ところで、
ジュドー達の姿が見当たりませんが…
彼らはどうしているんです?」
アムロ「今、ネオ・ジオンの
動向調査に行ってもらっている」
キンケドゥ「もしかして、彼らだけで?」
アムロ「俺は止めたんだが、彼らはガンダムを
黙って持って行きかねない勢いでね」
キンケドゥ「…そうですか。
彼ららしいというか、何というか…」
カツ「ジュドーやビーチャ達、
無事だといいんだけど…」
アムロ「…………」
豹馬「…アルビオンと合流したおかげで、
懐かしい顔がそろってきたなあ」
デュオ「ああ。昔に比べて、
ちょいと人数が少ないのが寂しいけどな」
コウ「別の場所へ
赴任しているメンバーも多いからね」
鉄也「…ところで、クワトロ大尉が
行方不明になったという話は本当なのか?」
カミーユ「…ああ」
豹馬「まさか、ジオンへ
行っちまったってことはねえだろうな?」
カミーユ「………」
鉄也(…否定は出来ない、ということか)
鉄也(ならば、復活するかも知れんな。
…赤い彗星が……)
(扉が開閉する)
フォウ「カミーユ…」
カミーユ「や、やあ…フォウ」
フォウ「イージス計画の時以来ね。
元気だった?」
カミーユ「あ、ああ…」
フォウ「? どうしたの?」
ルー「久々にフォウと会えて
嬉しいんでしょ、カミーユ?」
カミーユ「いや、そういうわけじゃ…」
デュオ「ふ~ん。
横でファがにらんでるぜ?」
ファ「別に。カミーユの女好きは
今に始まった話じゃないもの」
カミーユ「どういう意味だよ、それ」
ファ「それより、全員に集合命令が出てるわ。
私達、みんなを呼びに来たの」
コウ「集合命令?」
ファ「ええ。
艦長さん達から話があるって…」
真吾「…新しい部隊名?」
大文字「そうだ。
アルビオンとの合流によって、
メンバーも増えたのでね…」
大文字「シナプス大佐らと相談して、
部隊の統一した名称を決めようと
いうことになった」
真吾「なるほど。今のままじゃ、
大空魔竜戦隊&ロンド・ベル隊&
宇宙海賊一味…だからな」
レミー「舌かみそうよね」
シナプス「そこで…新しい名称について、
諸君らの意見を聞きたい」
甲児「へ~え…艦長達、話がわかるなあ」
さやか「どんな名前にしようかしら?」
甲児「そりゃ、もちろん…」
万丈「ちょっと待った。
『兜甲児と愉快な仲間達』は
却下させてもらうよ?」
甲児「ど、どうしてわかったんだ!?」
万丈「そりゃ、ありがちだからさ」
甲児「あ、そう…」
宙「甲児…お前、
本当にそんなのを考えてたのか?」
美和「だったら、宙さんは?」
宙「…『司馬モータース』だ」
豹馬「そりゃ、お前の実家だろうが!」
レミー「めんどくさいから、
『グッドサンダーチーム』でどう?」
豹馬「そりゃ、あんたらのことだろうが!」
比瑪「じゃ、『ひだまりの館』」
豹馬「そりゃ…って、もう疲れたぜ」
十三「ほな、
『大阪タイタンズ』でどないや?」
サンシロー「おいおい、
元レッドサンの俺を目の前にして
その名前を出すのかよ?」
ジュン「鉄也は何かアイディアないの?」
鉄也「『スクランブル・ナイツ』はどうだ?」
甲児「へ~、なかなかいいじゃないか。
どっかで聞いたような気がするけど」
エマ「アムロ大尉はどうです?」
アムロ「正直言って、俺は
『ロンド・ベル隊』が馴染んでいてね。
新しい名前は思いつかないな」
健一「じゃあ、
『ビクトリーファイブ』なんて
どうでしょう?」
一矢「ロボットの数が
足りないんじゃないか?」
カトル「ヒイロや
五飛は何か考えているのですか?」
ヒイロ「………『ゼロ』…」
デュオ「味気ねえ~!
しかも、それ…お前の機体名だろうが。
もう少しひねれよ、もう少し」
五飛(…『ナタク』…は
言わないでおいた方がいいようだな)
エマ「キンケドゥ、あなたの意見は?」
キンケドゥ「そうですね…
『αナンバーズ』なんかどうでしょう?」
ピート「『α部隊』といったところか…。
『α』の意味は?」
キンケドゥ「大いなる最初の一歩、
さらに期待の未知数ってところかな?」
万丈「なかなかシャレてるね。他に候補が
なけりゃ、それでいいんじゃない?」
キンケドゥ「その前に、
クスハの意見を聞いてやってくれないか?
さっきからずっと黙ってるから」
クスハ「え!? 私ですか!?」
キンケドゥ「ああ」
ちずる「どんなの考えてたの?」
ナンガ「俺としても、興味があるねえ」
ルー「ねえねえ、早く教えてよ」
クスハ「え? ええっ?」
クスハ(ど、どうしよう……
みんなの話を聞くばっかりで、
何にも考えてなかった…)
真吾「どうした? 観客がお待ちかねだぜ」
クスハ(あああ…
どうしよう、どうしよう…)
豹馬「ほらほら、もったいぶるなって」
クスハ「じゃ、じゃあ…」
クスハ「あの…ええと…
『マッスル・ボンバーズ』…で…」
コウ「え!?」
健一「マ、マッスル!?」
レミー「あら? クスハちゃん、
そういう趣味だったの?」
美和「い、意外だわ…」
クスハ「ち、違います!
実はそれ…前から欲しかった
健康グッズの名前なんですっ!」
ナナ「なあ~んだ」
めぐみ「ちょっとびっくりしちゃったわ」
キンケドゥ「じゃ、時間をあげるから
ゆっくり考えてくれよ」
クスハ「は、はあ……」
『ガンダム試作1号機Fb』を入手した
(部隊名入力)
ベラ「では、αナンバーズに決定ですね」
大文字「本日を以って我々は
αナンバーズとして
地球圏の脅威と戦っていく」
シナプス「戦いはこれまで以上に
厳しくなっていくことが予想される。
以後の諸君らの働きに期待する」
ドゥガチ「…貴君の意図は理解した。
かねてからの約束通り、木星帝国は
全面的に協力しよう」
???「感謝する、ドゥガチ総統」
ドゥガチ「しかし、貴君が総帥として
立ったことを知れば、かつてのワシの
同志達は冥土で何を思うかな…?」
???「…私の決意を疑うのなら、
今回の同盟は白紙に戻させてもらう」
ドゥガチ「…冗談が過ぎたようだ。
フフフ、年をとると人の業までも
下らぬことに思えるようになってな」
???「…我々は早速、
政権樹立のための準備に入りたい」
???「今までの経験上、
現在のような状況は…」
???「様々な勢力が一斉に動き出す
前触れだとも考えられるのでな」
ドゥガチ「忠告として受け止めておこう」
???「…では、以上で通信を終了する」
(通信切れる)
ベルナデット(…あの人は…確か……)
ドゥガチ「どうした、テテニス…?
気分が優れぬか?」
ベルナデット「機械人形などに
用はありません!
本当のお父様をお出しなさい!」
ドゥガチ「フフ…ワシは本物だよ。
ワシが本物ではないという
何か証拠があるのかね?」
ベルナデット「………」
ドゥガチ「それとも…」
(ハッチが開く)
ベルナデット「ああっ!?」
ドゥガチ「それとも…」
ドゥガチ「それとも…」
ドゥガチ「それとも…、
この中のどれが本物か…」
ドゥガチ「見分けがつくというのかね?」
ドゥガチ「ワシは…」
ドゥガチ「ワシらは本物なのだよ!」
ドゥガチ「全てな!
本当のクラックス・ドゥガチなのだ!
いや…」
ドゥガチ「肉体というしがらみに
縛られぬ分、ドゥガチそのものに
より近い存在だと言える…」
ベルナデット「お…お父様が9人…!」
ドゥガチ「ドゥガチに何を望む、テテニス?
自由か?」
ベルナデット「地…地球への侵攻を
や…やめていただきたいのです!」
ベルナデット「それが木星の民に
豊かな土地を与えたいというもので
あっても決して正しい方法とは…」
ドゥガチ「フフ…フフフフフフ…」
ドゥガチ「地球侵攻?」
ドゥガチ「地球侵攻をやめろだと?
先程の会議を正確には
理解していなかったようだな…」
ドゥガチ「ハハハ…
無理もないな! 木星帝国の国民には
そう教えておいたのだからな」
ドゥガチ「ハハハハハ…これはよい!」
ベルナデット「お…お父様…?」
ドゥガチ「テテニス…、
お前が吸っている空気は何だ?」
ベルナデット「え…?」
ドゥガチ「お前が飲んでいる水は何だ?
よく考えてみるのだな」
ドゥガチ「ここには地球から
持ってきたものは何もないのだよ!
何もな!」
ドゥガチ「フフフ…
全ては人工でまかなえる…。
ならば…!」
ドゥガチ「地球など手に入れたところで
どれほどの意味がある?」
ベルナデット「!」
ドゥガチ「テテニス…ワシはお前など
愛してはおらぬし、どこで何をして
死のうと構いはせぬ…」
ドゥガチ「だが、総統の娘であるお前が
側にいないと周りの者が余計な気を回す。
じっとしておれ。よいな?」
ベルナデット「お…お父様…お父様は
いったい何をするつもりなのです…?」
ドゥガチ「人類の支配に
地球など要らぬと言っておる…!」