ヒイロ「…行くのか？」
リリーナ「ええ。避難民の方々の
手助けもしなければならないし…」
リリーナ「バームの人達との関係を
今このままにしておくつもりは
ありませんから」
ヒイロ「…わかった。だが、無茶はするな」
リリーナ「ええ。あなたも……」
ノイン「ヒイロ、私達もリリーナ様と
一緒にロンデニオンへ行く。
…後のことは頼むぞ」
ヒイロ「ああ…わかっている」
パサロフ「艦長、マサアロケットが
ロンデニオンへ向けて出発しました」
シナプス「よし…引き続き、
αナンバーズはネオ・ジオン残党の
追撃任務を遂行する」
パサロフ「了解です」
アムロ「…シモン、ジュドーやビーチャ達から
連絡が入っていないか？」
シモン「いえ。
定期連絡の時間は過ぎているのですが…」
アムロ「…そうか」
アムロ（何かあったのか…？）
（西側にネオ・ジオン軍、中央にキュベレイＭｋ－II、ＺＺガンダム、百式がいる）
レズン「…その話、本当かい？」
プルツー「ああ。あたしは
ずっとロンド・ベル隊に捕えられていた」
レズン「で、
あたし達が動き始めたことを知り…
接触を図ってきたというわけか」
プルツー「ただ逃げ出してきたわけじゃない。
手土産もある」
レズン「それが…そこのガンダムか」
ジュドー「プルツー…！
何で俺達を裏切ったんだ！？」
プルツー「裏切り？ あたしは
あんた達の仲間になった覚えなんてないよ」
ジュドー「な、何だって！？」
イーノ「じゃ、じゃあ…プルツーは
ずっと僕達をだましてたのかい…！？」
プルツー「ああ」
ビーチャ「て、てめえ…！！」
ジュドー「プルツー！ 本気なのか！？」
プルツー「動くな、ジュドー。
動くと人質のプルが死ぬことになる…！」
プル「プ、プルツー…！」
レズン「下手な芝居はそこまでにしな」
プルツー「！」
（ギラ・ドーガがキュベレイＭｋ－IIなどの周りに出現）
プルツー「どういうつもり！？」
レズン「フフフ…。
あたし達をだまして、こっち側に
潜入するつもりだったんだろうが…」
レズン「お前がロンド・ベルの
一員だってのはわかってるんだよ」
プルツー「……！」
ジュドー「あっちゃ～…！」
エル「バ…バレてたの！？」
プル「そうみたい…」
モンド「だから、こんな作戦…
やめようって言ったんだよ！」
ビーチャ「うるせえな！
俺は上手くいくと思ったんだ！」
プルツー「ご、ごめん…
あたしが上手くやれなかったせいで…」
イーノ「ううん、プルツーが悪いんじゃない。
この作戦は最初から無理があったんだよ」
エル「どうすんの、ジュドー！？」
ジュドー「しょうがない、こうなったら…！」
ビーチャ「ちょっと待て、
このチームリーダーは俺だぞ！
ブライトさんがそう決めたんだがらな！」
エル「何言ってんのさ！
誰のおかげでこうなったと思ってんの！？」
ビーチャ「お前だって、
俺の作戦に賛成してただろうが！」
ジュドー「わかったわかった！
リーダーはビーチャでいいからさ、
どうするか早く決めてくれよ！」
ビーチャ「どのみち、
あの数じゃ逃げられねえ…！
みんな、散開して敵を叩くぞ！」
レズン「…こちらも攻撃を開始だ。
ただし、獲物が網にかかるまで
あいつらにトドメを刺すんじゃないよ」
（作戦目的表示）
イーノ「みんな！
こっちに戦艦が近づいてくるよ！」
ジュドー「！ 敵の増援か！？」
イーノ「いや、あれは…！」
（母艦出撃選択、出撃準備）
アムロ「やはり、ジュドー達だったか！」
ジュドー「アムロさん！！」
エル「ラ、ラッキー！ 助かったぁ…！」
レズン「フフフ…獲物がかかったか。
全機、ここで奴らの足を止めろ！」
ジュドー「いや～…一時は
どうなることかと思ったけど、
みんなが来てくれて助かったよ」
キンケドゥ「ああ、間に合って良かった」
ジュドー「それにしても、
シー…じゃなかった、キンケドゥさん達…
しばらく見ない内に少し老けた？」
キンケドゥ「それを言うな、ジュドー。
色々あったのさ」
ジュドー「でも、ロンド・ベル隊も
何だかすごいことになってきたね。
海賊船に恐竜…まるで遊園地みたいだ」
キンケドゥ「見た目の
インパクトってのは意外に重要だからな」
ジュドー「それでガンダムの頭に
ドクロマークを付けたのかい？」
キンケドゥ「フフフ…さあね」
ルー「ところで、あんた達…
敵にあれだけ接近して何やってたの？」
ジュドー「いや、実はビーチャが…」
ビーチャ「だーっ！
余計なこと言うんじゃねえよ！」
ルー「？」
デュオ「…まさか、
キュベレイを使ってネオ・ジオンへ
潜り込もうとしてたんじゃねえだろうな？」
プル「へ～…よくわかったね、デュオ」
デュオ「マ、マジ？
そりゃバレて当然だっつーの。向こうじゃ
撃墜扱いになっている機体だぜ？」
ルー「そんな調子で…
ネオ・ジオンの情報を集められたの？」
ジュドー「実はあんまり…。
わかったのは、あいつらがジュピトリスと
接触してたことくらいかなあ」
キンケドゥ「何だって…！？」
ベラ「ジュドー、その話は本当なの？」
ジュドー「あ、ああ…。
実際に見たわけじゃないけど、
そういう情報を手に入れたんだ」
キンケドゥ「やはり、
奴らはネオ・ジオンと手を組んだか…！」
ベラ「ええ…。
予測はしていたことだけど、
いざ現実となると…」
ジュドー「あ、あのさ…
ジュピトリスって、輸送船だぜ？」
ジュドー「シロッコや
ジュピトリアンがいた頃ならともかく…
そんなに驚くことはないんじゃない？」
ルー「ジュドー、そうじゃないのよ」
ジュドー「……？」
（扉が開閉する）
ウモン「キ、キンケドゥ！ 大変じゃぞ！！」
キンケドゥ「どうした、じいさん？
そんなに慌てて…」
ウモン「シャ、シャア・アズナブルが…
あの赤い彗星が地球圏へ向けて
演説放送を流しておるんじゃ！」
キンケドゥ「！！」
シャア「我々がこのスウィート・ウォーターを
占拠した目的、それは地球圏に新たな
混乱を生じさせるためではない」
シャア「過去の宇宙戦争で生じた難民を救い、
地球連邦政府によって弾圧を受けるスペース
ノイドを真の意味で自立させるためである」
シャア「手始めとして、
我々は地球連邦政府にスウィート・ウォーターの
自治権の獲得を要求したい」
シャア「そして同時に恒久の平和を得るため、
我らネオ・ジオンが地球圏の防衛の
先頭に立つことを約束する」
シャア「そのためにも、
まずは連邦政府が我々と同じ交渉の
テーブルにつくことを希望する」
シャア「この要求が受け入れられない場合、
我々は地球連邦政府に対し、実力行使を
行う心構えである……」
アムロ（…シャア………）
カトル（…僕の予想が当たってしまった…）
甲児「お、おい、リョウ！
これはどういうこった！？
何であの人がジオンに！？」
竜馬「………」
甲児「鉄也さん！
どういうことなんだよ！？」
鉄也「クワトロ大尉は
ジオン・ダイクンの忘れ形見…。
戻るべき所に戻ったということだ」
カミーユ「いや…
あの人はもうクワトロ大尉じゃない」
カミーユ「ネオ・ジオンの総帥…
シャア・アズナブルだ」
鉄也「…ああ、そうだな」
シナプス「…シモン、今の放送は間違いなく
スウィート・ウォーターからのものか？」
シモン「…はい…。艦隊の映像もＣＧや
ダミーバルーンなどではありません」
シナプス（…我々の追撃は
遅すぎたということか…）
コウ「アムロ大尉…」
アムロ「…奴が姿を消した時から、
この日が来ることはわかっていたさ」
アムロ「前の大戦が集結した後、
不本意とは言えティターンズに
与していたシャアは…」
アムロ「地球連邦内部の腐敗ぶりを
必要以上に目の当たりにしたからな」
コウ「はい。それに、あの人は人類が
同じ過ちを犯し続けるということまでも
知っています…」
甲児「だけどよ、
俺達は今までそれを何とかしようと
頑張ってきたじゃねえか…！」
甲児「なのに、何でジオンなんかに…！？」
竜馬「…甲児君………」
アムロ「…シャアは
いずれ来る悲劇を回避するために、
俺達と別の方法を…」
アムロ「確実で
即効力のある方法を選ぶはずだ」
甲児「そ、それって、もしかして…！」
アムロ「ああ、アースノイドの粛清だ」
アムロ「…だから、
俺達はシャアがやろうとしていることを
止めなければならない」
アムロ「そう割り切るんだ、甲児」
甲児「くっ…！」
竜馬「あの人は本当に平和的な交渉を
希望しているんでしょうか…？」
アムロ「半分は本気だろう…」
アムロ「だが、シャア・アズナブルと
ジオンの名を出したからには、
奴も相応の覚悟をしているに違いない」
カツ「アムロ大尉、今すぐ
スウィート・ウォーターに行きましょう！」
アムロ「…いや、それは得策じゃない。
今、戦いを仕掛けたら俺達は
世論を敵に回すことになる」
アムロ「真意はどうあれ、シャアは
連邦との交渉を望んでいるからな…」
カツ「しかし！」
アムロ「今の政府にネオ・ジオンの要求を
はねのける度胸はない。それに、シャアも
異星人が現れたことを知っているはずだ」
アムロ「現状で不要に戦力を削る真似は
しないだろう。だから、俺達も
今の内に戦力を結集させるべきだ」
カツ「……！」
シナプス「アムロ大尉の言うとおりだ。
これより、αナンバーズは
ロンデニオンへ帰還し、態勢を整える」
シナプス「シモン、その旨を
他の艦とブライト中佐へ伝えてくれ」
シモン「了解です」
シナプス「パサロフ、
本艦の針路をロンデニオンへ」
パサロフ「了解」
アムロ（…シャア……答えを急ぎ過ぎたな）
アムロ（だが…俺達はお前の決断を
認めるわけにはいかない…！）
ガトー「…アナベル・ガトー少佐であります」
シャア「スウィート・ウォーターの件、
ご苦労だった。手並みはさすがだな」
ガトー「民草が
我々の大義を享受したおかげです。
ときに、シャア・アズナブル大佐…」
シャア「何か？」
ガトー「…自分はア・バオア・クーで
デラーズ閣下に命を拾われた時から…」
ガトー「いや、それ以前から
ジオンの理想を成し遂げんがために
身を捧げると誓っております」
ガトー「しかし、今一度…。
今一度、大佐のご決意を
お聞かせ願いたい」
ナナイ「ガトー少佐…。
シャア大佐を疑うと言うのか？」
ガトー「今回の決起に際し…獅子身中の虫、
奸賊シーマ・ガラハウの再登用…」
ガトー「唾棄すべきティターンズ残党と
元プリベンターの編入…」
ゼクス（…本人を目の前にして、
随分と言ってくれるものだな）
ガトー「そして、あの木星帝国と
手を組むなどと。彼奴らに我がジオンの
大義が理解できるとは思えませぬ」
シャア「…なるほど。それで私を完全に
信用することが出来んと言うわけか」
ナナイ「無礼だぞ、ガトー少佐」
シャア「構わん、ナナイ。
少佐の疑念はもっともだ」
ガトー「無礼は百も承知の上…。
今一度、真意をお聞かせ願いたい」
シャア「…私は
ロンド・ベル隊に参加していた時、
連邦の腐敗した実態を目の当たりにした」
シャア「そして、
彼らでは地球圏をより良い方向へ
導くことは出来ないと判断した」
シャア「故に…人の魂を縛り、
腐敗の温床となっている存在を断つ。
そのための手段を選ぶつもりはない」
シャア「…これが私の真意だ」
ガトー「…お父上の名と
遺志を継ぐ覚悟がおありで？」
シャア「無論だ。事を為し遂げた時、
私は父の下に召されるだろう」
ガトー「…そのお言葉で充分です、総帥。
我が身命…存分にお使い下さい」
シャア「…礼を言う、アナベル・ガトー少佐」
ゼクス（…真意でなければ、
ガトー少佐のような男の心を
動かすことも出来んか…）
ゼクス（にも関わらず、
シャア大佐は私を迎え入れ…
ガンダムをヒイロ達に手渡した）
ゼクス（…決着をつけるつもりなのだな…。
全てに………）
『ミノフスキークラフト』を入手した
『防塵装置×３』を入手した
『スクリューモジーュル×２』を入手した
『プロペラントタンク』を入手した
『カートリッジ』を入手した
『リペアキット』を入手した