サコン「…大空魔竜は対地下勢力戦や
異星人戦用に造られた万能戦艦だ」
サコン「動力源は原子力、光子力、磁力。
様々な状況下での運用や戦闘、
そして亜光速航行をも可能とする」
竜馬「そいつは心強いですね。
…それで、見た目がああなのには
何か理由が?」
サコン「見た目?」
竜馬「ええ。
ムサシの奴が始めて大空魔竜を見た時、
メカザウルスと勘違いしちまったもので…」
サコン(メカザウルス…?
言われてみれば…そうかも知れん)
サンシロー「大文字博士のことだ。
きっと見た目で相手を驚かすとか、
そんな理由に違いないぜ」
竜馬「まさか」
サコン「何にせよ、極東地区には規格の違う
特機が多い。だから、それらをまとめて
運用できる母艦が必要とされていたんだ」
ボス「確かに、アーガマやラー・カイラムじゃ
最後の方は窮屈だったわさ」
小介「当然ですよ。
あれはモビルスーツ用の戦艦なんですから」
ちずる「そう言えば、
街がまるごと中に入ってる戦艦もあったわね」
竜馬(今、あの人達は
宇宙のどこにいるんだろうか……)
甲児「あの艦や大空魔竜よりも
驚きなのは、オルファンって奴だろ?
見たことねえけど、宇宙船なんだって?」
小介「ええ。伊佐未勇さんによれば、
日本の静岡地区ぐらいの大きさだそうで…」
ボス「ホ、ホントかよ!?
そんなの、どうやって飛ばすのさ?」
甲児「まったくだ。
エネルギーは何を使うってんだ?」
(扉が開閉する)
勇「…オーガニック・エナジーさ」
ボス「何なんだ、それ?」
小介「簡単に言えば、生命力ですけど…」
勇「リクレイマー達は
生きようとする意志…生命体という存在
そのものが持っている力だとも言っている」
ボス「って、ことは…
オルファンって生きてんのかよ!?」
勇「そう言っても間違いじゃないだろうな。
オルファンからは老廃物が排出されるし…
それをエサにしている魚もいるぐらいだ」
サコン「…ということは、新陳代謝を…。
いや、オルファンは食物連鎖の中に
組み込まれているとさえ言うのか…?」
ボス「そんなのがロボットを使って
攻めて来るなんて、信じられないわさ」
竜馬「要は生きている
マシーンランドなのか…?」
サンシロー「デカい遺跡だろうが、
宇宙船だろうが…俺達や大空魔竜で
壊しちまえばいいのさ」
勇「…やっぱり、
あんた達は何もわかっちゃいない」
サンシロー「…どういうことだ?」
勇「今の地球圏にとって、
最大の脅威と言えるのは異星人や
地下勢力じゃない」
竜馬「…オルファンだと言いたいのか?」
勇「そうだ。あれが宇宙に飛び立った時…
地球は死の惑星になる。オーガニック・
エナジーを吸い尽くされてね」
甲児「悪いけど、今までだって
それと同じぐらいの危機はあったぜ?」
サンシロー「そんなにヤバいんなら、
オルファンを壊せばいいんだろう?」
勇「…そういう単純な方法で
片づく問題じゃない」
勇「あれに何かあった場合、
どうなるか…リクレイマーですら、
つかみ切れていないんだ」
(足音・勇が立ち去る)
ボス「あ…行っちまったよ。
何なのよ、あいつ?」
甲児「つっけんどんな奴だねえ」
サコン「そう言うな。
彼は俺達に警告をしてくれたんだ」
サンシロー「警告って…何を?」
サコン「オルファンのことを
知らずにリクレイマーと戦うことは
危険だということだ」
小介「僕もそう思います。
オルファンをただ壊せばいいって
わけじゃなさそうですから…」
竜馬(確実に言えるのは、
オルファンやリクレイマーは
今までの敵とは違うということか…)
ミドリ「大文字博士、
偵察中のグレートマジンガーから
緊急通信が入っています」
大文字「何だと?
すぐにサブスクリーンへ回してくれたまえ」
ミドリ「了解」
(モニターオン)
鉄也「…大空魔竜戦隊へ。
こちら剣鉄也です」
大文字「久しぶりだな、鉄也君。
科学要塞研究所で会って以来か。
…ところで、緊急通信とは?」
鉄也「九州地区の地底で、
ミケーネ、あるいは恐竜帝国の基地だと
思われる反応がありました」
大文字「何!? 本当かね!?」
鉄也「ええ。
それで、三輪長官より先にそちらへ
報告をしておこうと思いましてね」
大文字「了解した。
すぐに我々もそちらへ急行する」
鉄也「なら、
露払いは俺とジュンに任せて下さい」
大文字「待ちたまえ!
我々が到着するまで待つんだ!」
鉄也「心配は無用です。
先に行って、一暴れさせてもらいますよ」
(モニターオフ)
大文字「鉄也君!」
ピート「…まったく…ロンド・ベル隊の
出身者はあんなのばかりか。
これじゃ先が思いやられるぜ」
大文字「ピート君、総員直ちに戦闘配置!
大空魔竜、緊急発進だ!」
ピート「了解!」
(敵機は出撃済み)
ラドラ「フフフ…来おったな。
例の仕掛けに抜かりはないか?」
恐竜兵士「ははっ!
時限装置をセットしました!」
ラドラ「よし!
者共、迎撃態勢を取れ!!」
(グレートマジンガーとビューナスAが出現)
鉄也「…メカザウルスか。どうやら、
恐竜帝国の基地だったらしいな」
ジュン「いつの間にこんなものを…」
鉄也「連中は
甲児君やリョウ達に敗れて以来、
ずっと地底で潜んでいたんだ」
鉄也「基地の一つぐらい用意する
時間はあったってことだろう。もっとも、
俺達に見つかった時点で終わりだがな」
ジュン「無茶はダメよ、鉄也!
ここが基地なら、こうも簡単に中へ
入り込めたことを疑わなきゃ!」
鉄也「ワナだろうが、何だろうが…
叩き潰してしまえば同じことだ。
甲児君達の手をわずらわせることはない!」
鉄也「行くぜ、ジュン!」
(作戦目的表示)
ラドラ(…さあ、来るがいい。
貴様らは俺の栄光と引きかえに、この地で
マグマと共に沈むのだ…!)
恐竜兵士「ラドラ様、新たな敵の反応が!」
ラドラ「フン、大空魔竜か」
恐竜兵士「ち、違います! これは…!」
ラドラ「何!?」
(邪魔大王国軍が出現)
ミマシ「ほほう…
俺達が眠りについていた間に、
随分と色々な連中が増えたものだ」
ミマシ「しかも、
我らの聖域に踏み込んでくるとは生意気な」
鉄也「何だ…?
奴ら、恐竜帝国じゃないぞ!」
ラドラ「むう…!
ミケーネ帝国の者には見えんが…」
ミマシ「早速、女王ヒミカ様に報告を…。
いや、ここで奴らの力を試しておくのも
手だな」
恐竜兵士「ラドラ様、いかがなさいます!?」
ラドラ「俺達の標的はあくまでも大空魔竜だ。
あのような連中、放っておけ」
ラドラ「どのみち、マグマの中に消えることに
なるのだからな…!」
ジュン「鉄也! どうするの!?」
鉄也「ここまで来て尻尾を巻けるか!
まとめて相手をするまでだ!!」
ミマシ「フフフ…来るがいい。
そして、我が邪魔大王国の名を
心に刻むのだ!」
鉄也「邪魔大王国だと…!?」
(作戦目的表示)
(大空魔竜が出現、出撃準備)
甲児「鉄也さん!」
鉄也「遅かったな、甲児君。
先に始めさせてもらってるぜ」
甲児「そういう強引なところ…
相変わらずだなあ、鉄也さんは」
さやか「何言ってんの。
甲児君だって他人のこと言えないでしょ」
豹馬「ああ、まったくだぜ」
十三「おいおい、お前かて同じやろが」
ジュン「でも、早めに来てくれて
助かったわ。鉄也ったら、あたしのいうこと
聞いてくれないんだもの」
鉄也「フッ…。
あの三輪長官の下で働かされてみろ、
少しは暴れたくなるぜ」
ボス「そりゃ、言えてるわさ」
クスハ「それより、あの人達は…!?」
鉄也「詳しいことは俺にもわからんが、
奴らは邪魔大王国と名乗った…」
クスハ「邪魔大王国…!?」
ミマシ「む? あれは超機人…!
やはり、奴らも目覚めていたか」
ミマシ「そして、鉄の竜に巨人…。
どうやら、連中はこの時代の人間らしいな」
大文字「邪魔大王国…!
新たな地下勢力だと言うのか…!」
ピート「見たところ…
ミケーネや恐竜帝国と違い、
日本に土着していた連中のようですね」
サコン「ああ、
古代日本勢力と言うべきか…。
司馬遷次郎博士に聞いてみた方がいいな」
勇(奴らも太古から甦った者達か。
オルファンと関係があるとは思えないが…)
比瑪「どうしたの、勇?」
勇「…いや、何でもない」
大文字「とりあえず、
この地下基地を破壊することが先決だ!
諸君、攻撃を開始してくれたまえ!」
竜馬「了解!」
ラドラ「来るがいい、ゲッターロボ。
ここを貴様の墓場としてくれる」
ラドラ「そして、
俺は栄光をこの手にするのだ!」
竜馬「黙れ! お前達恐竜帝国は
この俺とゲッターロボが倒す!!」
ミマシ「人間共が
どれだけの力を蓄えたか…見せてもらうぞ」
甲児「ジャマだかジャワだか知らねえが!
この兜甲児様が相手だ!
かかってきやがれ!」
鉄也「ミケーネに恐竜帝国…
今度はそれに貴様らか。地面の下は
よほど居心地がいいらしいな!」
ミマシ「馬鹿め、
次は貴様らが地底へ追いやられる番だ!」
ジュン「やっぱり、
どう見てもミケーネ帝国じゃないわ!」
ミマシ「ミケーネ?
知らんな、そんな連中は…」
竜馬「お前達の
目的も地上の征服なのか!?」
ミマシ「征服ではない。取り戻すのだ…」
竜馬「取り戻す!?」
ミマシ「そうだ!
貴様ら人間に奪われた…我が故郷をな!」
豹馬「もしかして、このあたりの土砂崩れは
てめえらの仕業だったのか!?」
ミマシ「そうだ。それこそ、
我が女王ヒミカ様復活の証なのだ!」
豹馬「女王…ヒミカだって!?」
レミー「も~っ、トカゲの次はハニワなの?
いい男とか埋まってたりしないの?」
キリー「おいおい…それじゃゾンビだって」
真吾「何にせよ、
土の下にはロクなものがいなさそうだな」
ミマシ「フフフ…この時代でも
貴様ら超機人と出会うとは」
クスハ「!
超機人のことを知っている…!?」
クスハ「なら、
古代文明の生き残りか何かなの…!?」
ミマシ「お、おのれ…人間共め!
一度ならず二度までも我らを
追い詰める気か!」
ミマシ「やむをえん、撤退するぞ!」
(撤退)
ピート「大文字博士!」
大文字「追わんでいい! 今は恐竜帝国の
基地を殲滅することが先決だ!」
ラドラ「冥土の土産に覚えておくがいい!
我が名はキャプテン・ラドラ!」
竜馬「流竜馬だ! いざ勝負!!」
甲児「てめえらがいくら基地を造ろうと…
俺達がブッ壊してやるぜ!」
ラドラ「フフフ…
貴様らの命と引きかえなら、
基地の一つや二つ、惜しくはないわ!」
甲児「何だって!?」
鉄也「ようやく現れたな、恐竜帝国!
覚悟を決めてもらうぞ!」
ラドラ「フン、自分の力で
ここを見つけられたと思っているのか?」
鉄也「何…!?」
ジュン「やっぱり、
恐竜帝国は活動を再開していたのね!」
ラドラ「そのとおり!
帝王ゴール様は甦られた…お前達人間共を
地上から駆逐するためにな!」
ラドラ「お、おのれ、ゲッター…!
かくなる上は、この身一つでも…!」
竜馬「……!」
甲児「どうした、リョウ!?」
竜馬「く……!」
豹馬「リョウ、何やってんだよ!?」
ラドラ「う、うう…!」
竜馬「行け…!」
ラドラ「!?」
竜馬「行くんだ!!」
ラドラ「お、お前は……!!」
(シグが撤退、揺れ)
竜馬「な、何だ!?」
真吾「地震か!?」
勇(! オルファンか…!?
いや、違う…これは人為的なものだ!)
(火柱があちこちに上がる)
ピート「大文字博士!
周辺の地盤が破壊されました!!」
大文字「何っ!?」
ピート「地下に膨大な熱量反応!!」
大文字「もしや、マグマか!?」
ピート「はい! このままだと、
我々はそれに飲み込まれてしまいます!」
小介「も、もしかして、それが
敵の狙いだったんじゃないですか!?」
鉄也「チッ! ワナだったのか!」
大文字「サコン君!
マグマが噴出してくるまでの
時間を計算してくれたまえ!」
サコン「了解…!」
サコン「計算が終了しました。
あと4分です!」
大文字「よし!
各員、マグマが噴き出すまでに
ここから退避するんだ!」
大文字「脱出口は…!」
(脱出口を指す)
大文字「この各所だ!」
真吾「じゃ、
一目散って奴で逃げるとしますか」
キリー「頼むぜ、真吾。こんな所で
ローストチキンにゃなりたくないからな」
大文字「諸君! 急ぐんだ!!」
(作戦目的表示)
大文字「あと3分だ!
各員、脱出口へ急いでくれたまえ!」
大文字「あと2分だ!
各員、脱出口へ急いでくれたまえ!」
大文字「あと1分だ!
各員、脱出口へ急いでくれたまえ!」
(閃光、地鳴り)
ミドリ「冷凍光線によるマグマ流出の
停止に成功。地表への影響はありません」
大文字「何とか大事に至らずに済んだか…」
サコン「ええ。
あと一歩遅ければ、危ないところでした」
豹馬「それにしても、
あいつらが基地一つを犠牲にして
俺達を倒しにかかるとはなあ…」
ピート「それだけ奴らが必死だと言うことだ。
甘い考えでかかれば、今度は火傷ぐらいじゃ
すまない」
ピート「にも関わらず…
どうしてあの男を見逃した? 流竜馬」
竜馬「………」
ピート「…奴は人間じゃない。
冷血なハ虫人類なんだ。命を助けられた
ことなど、すぐに忘れるに決まっている」
竜馬「ああ、それはわかっている。
しかし、あの時…俺はどうしても
彼を殺す気になれなかったんだ」
竜馬「…戦闘能力を失った
あの男を殺す気には……」
ピート「とんだ甘ちゃんだな。奴のおかげで
俺達は危うく死ぬところだったんだぞ」
鉄也「待て。今回の件は俺にも責任がある。
敵のワナだと知らず、奴らの基地へ
突入してしまった俺にもな」
ジュン(…鉄也……)
ピート「なら、
その責任…どう取るつもりだ?」
鉄也「どんな処分でも受けてやるさ。
ただし、リョウを責めるのは
やめてもらおう」
竜馬「鉄也さん…」
ジュン(…鉄也が
こんな風に他人をかばうなんて…)
ピート「その言葉、忘れるなよ。剣鉄也」
サンシロー「もうよせよ、ピート。
結果的には敵の基地も潰れちまったし、
マグマだって止められたじゃないか」
ピート「結果論の話をしているんじゃない」
サンシロー「お、おいおい…
どうしてお前はそう考えが堅いんだ?」
ピート「…俺は多くのクルーが乗る
大空魔竜を預かるキャプテンだ。
俺には彼らの命を守る義務がある」
ピート「だから、
回避できうる危機は回避しておきたい。
…そう考えているだけだ」
鉄也(フッ…タダの皮肉屋じゃないようだな)
大文字「…諸君、そこまでにしておきたまえ」
サンシロー「博士…」
大文字「罪を憎んで人を憎まずという
言葉もある。幸い、今回は結果的に
いい方向へ出た…」
大文字「よって、
流竜馬君と剣哲也君の責任は問わん。
いいな? ピート君」
ピート「…博士がそうおっしゃられるのなら」
大文字「…それよりも、問題は恐竜帝国だ。
彼らの行動は思っていた以上に素早いぞ」
竜馬「ええ。一刻も早くマシーンランドを
見つけださなければなりません」
豹馬「それに加え、邪魔大王国か。
今まで九州で起きてた土砂崩れは
あいつらの仕業に違いないぜ」
サコン「さらに、未だに本格的な動きを見せぬ
ミケーネ帝国もいる…」
大文字「うむ。
どうやら、地下勢力は我々の予想以上の
戦力を持っているようだな………」
ゴール「何? 失敗しただと!?」
ラドラ「も、申し訳ございません…!」
ゴール「前線基地を潰したにも関わらず、
大空魔竜を倒せなかったとは…」
ゴール「ラドラ、貴様は
栄光の代わりに死を選んだようだな!」
ラドラ「お待ち下さい、ゴール様。
勝負はまだついておりません。
どうかもう一度チャンスをお与え下さい」
ゴール「何? もう一度チャンスだと?」
ラドラ「このまま引き下がったのでは、
私の気持ちが収まりません!」
ゴール「…………」
ゴール「……良かろう。
もう一度だけ貴様にチャンスを与えてやる」
ラドラ「あ、ありがたき幸せ…。
今度こそ、必ず…!」
ゴール「では、
下がって次の出撃の機会を待つがいい」
ラドラ「ははっ!」
(ラドラが立ち去る)
ゴール(…フフフ…。
あの決意…使いようはいくらでもある)
ゴール「…ところで、ガレリィよ。
邪魔大王国について何かわかったか?」
ガレリィ「ははっ、現在調査中ですが…
おそらく、古代の日本に存在していた
勢力であることに間違いはないかと」
ゴール「ならば…
我らと同じく、長き眠りから覚めた者達…
目的も地上世界の奪還であろうな」
ガレリィ「…処置はいかがなさいますか?
他にもミケーネ帝国の者共が活動を
開始したという報告もございます」
ゴール「調査を進めておくだけでよい。
今は日本におるサル共を始末することが
先決だ……」
ガレリィ「ははっ」
ゴール「…地上世界の覇権は
迅速に行動を行った者の手に落ちる…」
ゴール「ミケーネ帝国、そして邪魔大王国よ…
せいぜい手をこまねいておるがいい」
ゴール「忌々しいサル共を駆逐し、
頭上に陽の輝きを取り戻すのは…
我ら恐竜帝国だ! ぐはははは!!」