キンケドゥ「陽動作戦か…。
確かに長期戦になれば
不利なのはこちらだからな」
レディ「では、部隊を2つに分けて
陽動部隊が出撃した3分後に
突撃部隊が別ルートから突破を図る」
レディ「陽動部隊は敵を引き付けて
基地周辺の配備を崩すことに
徹するんだ」
ベラ「敵の目を引き付けるために、
マザー・バンガードも陽動に使います」
ベラ「陽動部隊は防御力の高い機体、
突撃部隊は機動性の高い機体で
編成して下さい」
一矢「よし…腕がなるぜ!」
ベラ「全乗組員に伝達します。
これより母艦マザー・バンガードは
衛星イオの敵本拠地に攻撃を開始します」
ベラ「作戦決行は5時間後!
各員は持ち場について下さい!」
ザビーネ「………」
ベルナデット「トビア、
あなたも出撃するの!?」
トビア「ああ」
ベルナデット「どうして、あなたが…」
トビア「心配してくれるのは嬉しいけど、
もう決めたんだ。僕はこの戦いの結末を
この目で見届けたいんだ」
ベルナデット「で、でも…」
一矢「心配するな、ベルナデット。
こう見えてもトビアは、
なかなかやるんだぜ」
ルー「そうよ。トビアも
あたし達の大事な戦力なんだから」
トビア「自信があると言えば
嘘ですけどね…」
ウモン「大丈夫だよ。
俺の勘は当たるんだ。お前にゃ
ニュータイプの素質があると見た」
トビア「ニュータイプ…?」
キンケドゥ「勘がよかったり、
人の心が少しだけ読めたりする
ちょっとだけ進化した人間のことだ」
フォウ「そんなの、ただの概念よ。
進化した人間だなんて…」
キンケドゥ(そうか、彼女は……)
ウモン「確かに、進化とか革新とか
そんなご大層なモンじゃねえが…
かく言うワシもニュータイプでね」
ルー「えっ!? 嘘ぉ!?」
ウモン「何をそんなに驚いとるんじゃ?」
ルー「だって、
あたしの知ってるニュータイプって、
みんな若い子ばっかりだから…」
ウモン「年寄りだって覚醒するわい。
でなければ、一年戦争の時にボールで
ドムを6機も落とせん」
ルー「へーっ。
ある意味、アムロ大尉より凄いかもね」
ウモン「何にせよ、戦場じゃ生き残ることが
第一じゃ。死んじまったらニュータイプも
へったくれもないからな」
トビア「覚えておきます」
ウモン「あとはアイビス、
お前さんも気をつけろよ」
アイビス「………」
ウモン「お前さん、
何に迷っとるか知らんが、
どうもやることが危なっかしいんじゃ」
アイビス「それも
ニュータイプとやらのカンなの?」
ウモン「いや…年寄りのおせっかいじゃよ」
アイビス「だったら余計なお世話よ…」
ウモン「そういう風に
妙にイライラしとるところが
心配なんじゃよ」
ツグミ「ご心配なく、ウモンさん。
私が絶対にアイビスを
死なせたりしませんから」
アイビス「………」
ベルナデット「トビア…これ…」
トビア「これは…ペンダント?」
ベルナデット「おまもり…持って行って」
トビア「う、うん」
ベルナデット「必ず帰ってきてよ…。
お友達がいなくなっちゃうの
イヤだからね…!」
トビア「ああ、約束する…!」
キンケドゥ「さあ、
そろそろ最終ブリーフィングだ。
行くぞ、みんな」
(マザー・バンガードが出現)
トッポ「す、凄い数の敵だよ!」
レイカ「覚悟はしていたけど、
さすがは木星帝国の本拠地ねえ」
レディ「よし、陽動部隊出撃!」
(出撃準備)