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立て!闘将ダイモス ゼンガー ~ 第4話 ~

《ビルドベース・JAPANESE AREA》

[ビッグファザー前]

菊枝「あなた…宙にあのことを 話さなくてよかったのでしょうか…?」
遷次郎「今はまだその時ではない。 それに、宙の身体の秘密を邪魔大王国に 知られるわけにはいかんのだ」
大利「…大文字博士に 銅鐸の秘密を託すというわけですな?」
遷次郎「うむ。 宙には過酷な運命となるだろうが…」
遷次郎「彼らと行動を共にすれば、 同様の運命を背負っているのは、 自分一人だけではないとわかるはず」
大利(…獅子王凱君のことか…)
遷次郎「そして、宙が一人前になった暁には 己の身体に隠された秘密を受け入れることが 出来るだろう…」
菊枝「………」
遷次郎「…私を許してくれ、菊枝。 迫り来る脅威に打ち勝つには、 こうするしかなかったのだ」
菊枝「…あなたの決意はわかっています。 今は宙を…あの子を信じましょう……」

[ビルドベース]

美和「行ってしまったわね、 大空魔竜…」
「…俺には関係のない話だぜ」
美和「宙さん…。 どうしてそんなことを言うの?」
「やめてくれよ。 ミッチーまで俺に説教をする気か?」
美和「いいえ…戦う意思は誰かに言われて 生まれるものじゃないわ」
美和「でも、宙さん…あなたが自分の使命を 果たす決意をした時には…」
「使命だって?  冗談じゃねえ、そんなのは親父の戯言だ!  俺には関係ない!」
美和「ひ、宙さん…」
「それに、俺は母さんやまゆみを 養っていかなきゃならねえ。鋼鉄ジーグに なってる暇なんてないんだ!」
美和「で、でも…おば様やまゆみちゃんは ビルドベースでお世話するって…」
「あんな親父の情けなんか、まっぴら 御免だぜ! あの二人の面倒は俺が見る!」
美和(司馬博士… 本当にこれでいいのですか…?)

[大空魔竜・ブリッジ]

サコン「…ゼンガー・ゾンボルト。 アースクレイドルの軍事責任者であり、 階級は少佐…」
ゼンガー「………」
サコン「そして、 グルンガスト参式のテストパイロット。 …この情報に間違いはありませんね?」
ゼンガー「…話はそれだけか?」
サコン「何…?」
ゼンガー「…俺は行かねばならぬ」
大文字「復讐のために…かね?」
ゼンガー「……!」
大文字「ソフィア・ネート博士を 始めとするプロジェクトメンバーを 失った君には同情する」
大文字「だが… 地下勢力と戦うにしても、一人では 限界があるのではないのかね?」
ゼンガー「もとより承知の上…。 しかし、それは自分が受けねばならぬ 罰なのです」
ゼンガー「例え、この身が滅びようとも… 我らの希望を断ち切った者共を 許すわけにはいきません」
大文字「地下勢力と戦って… 死ぬ気なのだな、君は」
ゼンガー「ええ。 我が墓標が立つに相応しい場所…… それは戦場をおいて他にありません」
大文字「…果たして、 ソフィア・ネート博士は そんなことを願っていただろうか?」
ゼンガー「!」
大文字「彼女は生き延びるために… 未来の世界へ希望を紡ぐために 長き眠りにつくことを選択したはず…」
大文字「そして、 それは君も同じではなかったのかね?」
ゼンガー「…自分は… ネート博士の剣となることを誓った男です」
ゼンガー「それがかなわぬ今… おめおめと生き恥をさらすつもりは ありません」
大文字「では、 ゼンガー少佐…率直に言おう。 君にあえてその恥を忍んでもらいたい」
ゼンガー「……!」
大文字「今後は君という剣を 今この時代で生きている人々のために 振るってもらいたいのだ」
ゼンガー(…今……この時代……)
大文字「我々とて、 ソフィア・ネート博士と手段は違えど 目的は同じ……」
大文字「人類の存続と未来のために この大空魔竜で戦っているのだ」
ゼンガー「…………」
大文字「…よかろう。 参式の修理が完了するまで、ゆっくりと 考えてみてくれたまえ」
大文字「君の果たすべき使命が 何なのかということを…」
ゼンガー「…………」
ゼンガー(…俺が…果たすべき使命…)

[大空魔竜・ブリーフィングルーム]

鉄也「…そうか。やはり、あの男だったか」
ジュン「…彼と また出会うことになるなんて…」
ボス「なあ、いったい何の話をしてんだ?」
鉄也「…ボスは覚えていないのか?」
ボス「何を?」
鉄也「未来の世界で出会った… 斬艦刀という名の剣を振るう男のことを」
ボス「そ、そんな奴いたっけな?」
ジュン「何言ってんの。 私達と戦ったアンセスターの戦士じゃない」
ボス「!!  も、もしかして…何たらゲルゲルとかに 乗ってたあいつのことか!?」
ジュン「…スレードゲルミルよ」
ボス「そ、それそれ。でもよ、 何であいつがこの時代にいるんだ…?」
鉄也「アースクレイドルの連中が 眠りについたのはごく最近のこと… 俺達と同じ時代に存在していて当然だ」
ボス「だ、だったら、 俺達の敵になるんじゃねえのかよ?」
鉄也「……それは 例の衝撃波が地球を襲った未来での話だ」
鉄也「この時代のあの男に… 俺達と戦った記憶はない」
ジュン「つまり… あの人はアンセスターになる前の ゼンガー・ゾンボルト少佐なのね」
鉄也「…ああ。人類の未来のため、 長い眠りについた戦士だ」
ボス「でもよ… 何か複雑な気持ちだわさ。かつての敵が 俺様達と一緒にいるなんてよ」
鉄也「フッ…今さら何を言ってるんだ。 ヒイロやフォウ、プル達は元々俺達の 敵だったことを忘れたのか?」
ボス「い、言われてみりゃあ…」
鉄也「いいか…ジュン、ボス。あの男に アンセスターの話をするんじゃないぞ。 甲児君達にもそれを徹底させるんだ」
ボス「な、何でだわさ?」
鉄也「…ゼンガー少佐にとって…… あの未来はあまりにも悲しすぎる」
鉄也「それに…彼は これから自分の新たな未来を 選択することになるんだからな………」

《ミケーネ帝国本拠地 UNKNOWN・WORLD AREA》

[暗黒大将軍前]

暗黒大将軍「バーダラー… 怪鳥将軍バーダラーはおるか?」
バーダラー「ははっ。 お呼びでございますか、暗黒大将軍」
暗黒大将軍「ハーディアスは 科学要塞研究所の破壊と剣鉄也の 抹殺に失敗した…」
暗黒大将軍「我らの地上侵攻作戦の前に 少しでも邪魔者を片づけておきたい。 次はお前が出撃せよ」
バーダラー「かしこまりました。 我ら鳥類型戦闘獣軍団の力、 存分にお見せしましょう」
暗黒大将軍「うむ…何か策はあるか?」
バーダラー「はっ。 では、この地図をご覧下さい」
暗黒大将軍「む…。その赤い印は何だ?」
バーダラー「実は この地点から強力なエネルギーが 発生しているようなのです」
暗黒大将軍「ほう…」
バーダラー「それを我らの物にすれば… マジンガーなど恐れるに足りません」
暗黒大将軍「よかろう。 では、バーダラーよ…直ちに出撃せい」
バーダラー「ははっ!」

《ガードダイモビック・JAPANESE AREA》

[ガードダイモビック]

竜崎勇「…和泉博士、 作業の進行状況はどうですか?」
和泉「外装と駆動系は完了。変形システムや 各武装の稼動も理論上は完成…あとは ダイモライトの積み込みを残すのみだな」
竜崎勇「!  では、あれはまだダイモスに…?」
和泉「う、うむ…」
竜崎勇「…もしかして、 迷っておられるのですか?」
和泉「そうじゃ…。あれは本来、戦闘用に 開発したものではないからな」
竜崎勇「しかし、地下勢力が活動を 開始した現状ではやむを得ないことです」
竜崎勇「あの悲劇を…バルマー戦役の再来を 受け入れるわけにはいきません」
竜崎勇「そして…一矢もそのことを理解して 訓練に励んでいるのです」
和泉「……そうだったな。 ワシらの夢を実現させても、平和な時代が 来なければ何の意味もない」
竜崎勇「ええ… 願わくば、ダイモスが本来の役目を 果たせるようになる日が来ることを…」

[ガードダイモビック]

豹馬「へ~え…これがダイモビックかあ」
十三「何かけったいな建物やな」
大作「まるで宇宙船たい」
小介「そのとおりですよ。 この基地は元々そうだったんです」
ちずる「え!? 本当なの!?」
小介「ええ。 バルマー戦役前、探査目的で旅立ち… ついこの間地球へ戻ってきたそうです」
豹馬「よ、よく無事だったな…」
小介「何でも、エアロゲイターや 巨人兵達がやって来た方角とは別の 宙域へ行っていたそうで…」
(足音)
四ッ谷「…待っておったぞ、バトルチーム」
豹馬「よ! 久しぶりだな、おっちゃん」
四ッ谷「うむ。 長い間、南原コネクションを 留守にしておってすまなんだな」
十三「ああ、気にすることないで。 おかげで羽が伸ばせたし」
四ッ谷「何じゃ? ワシがおったら 窮屈だとでも言うのか?」
豹馬「まあ、 いつもより静かだったのは確かだよな」
四ッ谷「まったく…。 相変わらず減らず口を叩きおって」
豹馬「それより、 俺達をここへ呼んだ理由って何だよ?」
四ッ谷「ああ、それは……」
(足音)
一矢「…四ッ谷博士、 彼らが例のバトルチームですか?」
四ッ谷「そうじゃ、一矢君」
ちずる「その人は?」
四ッ谷「紹介しよう。 スペースパイロットの竜崎一矢君だ」
一矢「よろしく。 君達の話は四ッ谷博士から聞いていたよ」
豹馬「話って… 半分ぐらいは悪口だったろ?」
一矢「いや、三分の一かな?」
豹馬「ヘヘッ、そりゃ意外だな。 …俺はバトルチームのリーダー、葵豹馬だ。 よろしくな」
一矢「ああ、こちらこそ。わざわざ こんな所まで来てもらってすまなかったな」
豹馬「いいってことよ。 ビッグファルコンにいる三輪のオヤジの所へ 行くよりか数倍マシだからな」
ちずる「またそんなこと言って…。 あの人を怒らせたら色々面倒よ?」
豹馬「んなこと知るかっての。 あいつの下で働くぐらいなら、おっちゃんの 小言を聞いてた方が数百倍マシだぜ」
京四郎「……故人曰く、 『天知る地知る我知る人知る』… うかつなことは言うもんじゃないぜ」
豹馬「!」
ナナ「あ~ら… 京四郎さん、他人のことが言えるの?」
豹馬「あんた達は…?」
京四郎「夕月京四郎……そこにいる一矢とは 訓練生時代からの腐れ縁だ」
ナナ「和泉ナナです。 京四郎さんと一緒にガルバーFXIIの パイロットをやってます」
小介「和泉? もしかして…」
京四郎「ああ…こいつはこう見えても ガードダイモビックの責任者、 和泉博士の孫でね」
ナナ「ちょっと、京四郎さん!  こう見えてもって、どういう意味よぉ!?  あたしだって一人前なんですからね!」
一矢「色気は半人前だけどな」
ナナ「もう、お兄ちゃんまで…!  失礼しちゃうわ、ワン!」
豹馬「…俺達に負けず劣らず にぎやかな連中だねえ」
小介「ところで、四ッ谷博士… 僕達がここへ呼ばれた理由は 何なんですか?」
四ッ谷「うむ。実はお前達に ここの護衛を頼もうと思ってな…」
(サイレン×4)
ロペット「皆サン、大変デス!!」
十三「どないしたんや!?」
ロペット「ミケーネ ト 思ワレル 敵集団ガ 接近中デス!」
大作「ほんなこつか!?」
豹馬「よし、みんな!  俺達の出番だ! 行くぜ!!」
ちずる「ええ!」


第4話
立て!闘将ダイモス

〔戦域:ガードダイモビック周辺〕

(コン・バトラーVが出現)
豹馬「コォン・バトラァァァァァ…!」
豹馬「Vッッ!!」
(コン・バトラーVに緑の光)
豹馬「さあ、出て来やがれってんだ!  ミケーネ帝国!!」
(敵機が出現)
十三「ヘッ、何か懐かしい相手やで」
小介「豹馬さん、僕達は 彼らともう一度決着をつけなければ なりません!」
豹馬「ああ、わかってらあ。この時代で キッチリ片づけておいてやるぜ!!」
バーダラー「攻撃開始!  コン・バトラーとあの基地を破壊し、 例のエネルギーを手に入れるのだ!!」
(作戦目的表示)

〈1EP〉

和泉「む…!  あれでは多勢に無勢…戦いが長引けば、 豹馬君達が不利になる!」
一矢「父さん、和泉博士!  ダイモスは完成しているんだろう!?  俺も出撃させてくれ!」
和泉「いかん!  まだ起動テストもやっておらんのだぞ!」
一矢「そんなもの、 ぶっつけ本番で何とかしてみせます!」
和泉「無茶を言っちゃいかん!  ダイモライトの出力調整には まだ問題が残っておる!」
竜崎勇「一矢、今は耐えろ。 この場はバトルチームに任せるのだ」
一矢「父さん…!  ただ見てるだけなんて、俺には…!!」
和泉「!?  待て、一矢! どこへ行く気だ!?」
一矢「ダイモスで出ます!  俺はそのために今まで訓練を してきたんです!」
竜崎勇「一矢!!」

〈初戦闘〉

[豹馬]

豹馬「てめえらが何回地上に出てこようが… コン・バトラーVがいる限り、 好きにはやらせねえぜっ!!」

〈3PP〉

バーダラー「ふふふ… たった1機でどこまで保つかな?  コン・バトラーV」
豹馬「てめえらをブチのめすまでに 決まってんだろうが!」
小介「し、しかし… あの数で同時にかかって来られたら、 いくらコン・バトラーでも…!」
ちずる「こんな時に 健一やめぐみ達がいてくれたら…!」
小介「!  豹馬さん、ダイモビックの方で 何か動きが!!」
豹馬「!?」
【デモムービー『ダイモス出撃』】
(ダイモスが出現)
十三「何や、あれ!?」
小介「見たことのないロボットだ…!」
豹馬「誰が乗ってんだ!?」
(コン・バトラーVの近くへダイモスが移動)
一矢「俺だ、豹馬君」
豹馬「お、お前…!  パイロットってのは、そいつの!?」
一矢「そう…! これが 父さんと和泉博士が作り上げたロボット…」
一矢「ダイモスだ!」
豹馬「ダイモス……!」
(ガードダイモビックからガルバーFXIIが出撃しダイモスの傍へ移動)
京四郎「一矢、ダイモスの調子はどうだ?」
一矢「ああ、問題はない。 あとはこいつの実力を試すだけだ」
京四郎「なら、サポートは俺達に任せて、 お前は戦闘に集中しろ!」
ナナ「お兄ちゃん、しっかりね!」
一矢「おう!」
(ガルバーFXIIがダイモスに合流)
豹馬「ヘッ… こりゃ、こっちもうかうかしてられねえな」
十三「ああ。 ええトコ持ってかれるワケにはいかんで」
豹馬「よ~し、みんな!  根性入れて行くぞ!!」
大作「まかせんしゃい!!」
(豹馬に『ド根性』)
バーダラー「ほう、このエネルギー反応は…。 どうやら、ワシが求める物は あのダイモスとかいうロボットらしいな」
バーダラー「者共、かかれい!  奴のエネルギーを手に入れるのだ!!」

〈初戦闘〉

[一矢]

一矢「さあ、ダイモス!  お前の空手を見せてやれ!!」

〈NEXT PP〉

(大空魔竜が出現)
豹馬「あ、あれ… 確か、ビッグファルコンで見た…」
小介「ええ、大空魔竜です。どうやら、 テスト飛行から帰って来ていたようですね」
大文字「各機、発進してくれたまえ!」
(出撃準備)
鉄也「フッ…どうやら、 俺達の相手を残しておいてくれたようだな」
豹馬「ヘッ、気を利かせてやったんだよ」
鉄也「ああ、感謝するぜ…。 この手でミケーネ軍団を叩けるんだからな」
(グルンガスト参式が出撃)
ミドリ「博士、 グルンガスト参式が出撃しました!」
ゼンガー「………」
大文字「ゼンガー少佐…!」
ゼンガー「…大文字博士、 自分の心は決まりました」
大文字「…やはり、行くのかね?」
ゼンガー「いえ…あの時、 ゼンガー・ゾンボルトという男は…」
ゼンガー「…ソフィア・ネート博士の 願いと共に永遠の眠りにつきました」
大文字「!」
ゼンガー「今、ここにいるのは 平和を願う人々の剣となった男…」
(グルンガスト参式に緑の光)
ゼンガー「そう!」
ゼンガー「我が名はゼンガー!  ゼンガー・ゾンボルト!!」
ゼンガー「悪を断つ剣なりッ!!」
豹馬「!! あ、あいつは!?」
十三「ま、間違いないで!  あの前口上、アンセスターの…!」
鉄也「言うな!」
十三「!?」
鉄也「ゼンガー少佐が自ら選択した未来… 俺達は黙ってそれを受け入れればいい」
豹馬「お、お前…!」
鉄也「…この世界の未来がどうなるか、 もうわからないんだ。誰にもな…!」
豹馬「……!」

〈vs バーダラー〉

[鉄也]

バーダラー「剣哲也よ! 貴様の首は このバーダラーがもらい受ける!」
鉄也「持って行けるものなら、 持っていけ! ただし、貴様の命と 引きかえだ!!」

[豹馬]

豹馬「てめえらが何度現れようと 俺達がいる限り、絶対に地上は 渡しはしねえぞ!」
バーダラー「威勢のいい事よ!  だが、この大空で怪鳥将軍に 勝てると思うなよ!」

[一矢]

バーダラー「ふはは! 貴様のエネルギー… この俺がもらい受けるぞ!」
一矢「まさか、こいつら… ダイモスを狙って来たのか!?」

[サンシロー]

サンシロー「お前もミケーネ帝国の 将軍の一人か!」
バーダラー「その通りだ!  我が名は怪鳥将軍バーダラー… 冥土の土産に覚えておくがいい!」

[ゼンガー]

バーダラー「何が悪を断つ剣だ… 笑わせるな!」
ゼンガー「問答無用!!」
バーダラー「何!?」
ゼンガー「新たな使命を得た 我が斬艦刀…その身でとくと味わえッ!!」

[撃墜]

バーダラー「おのれ! 退け、退けい!!」
(撤退)
一矢「ふうう……!」
豹馬「やるじゃねえか、一矢。 空手の達人だったとは恐れ入ったぜ」
一矢「いや… 君達の助けあってこそのことだ、豹馬君」
豹馬「君はいらねえ…呼び捨てでいいぜ。 俺達、仲間なんだからよ」
一矢「ああ、わかったぜ…豹馬」
ゼンガー(…仲間……)
ゼンガー(…俺の新たな仲間、か…)
ゼンガー(ソフィア…… そして、アースクレイドルの同胞達よ… 俺は彼らと共に戦いを続ける……)
ゼンガー(皆が願った…… 人類の存続と希望のために……)
ゼンガー(ソフィア…今一度誓おう…。 俺は…あなただけの剣ではなく…… 平和を願う人々の剣となる…!)

《ガードダイモビック・JAPANESE AREA》

[ガードダイモビック]

竜崎勇「テスト前のダイモスを あそこまで使いこなすとは…。 見事だったぞ、一矢」
一矢「いえ、父さん…俺が戦えたのは みんながいてくれたからです」
和泉「…やれやれ、 お前が飛び出して行った時は 10年ぐらい寿命が縮まったが…」
和泉「正義なき力は暴力、力なき正義は無力… ワシが教えた空手の心を忘れるなよ」
一矢「はい!」
京四郎「…と、和泉のじいさんが 餞別めいた言葉を送るってことは…」
和泉「そのとおりだ、京四郎。 お前は一矢と共に大空魔竜戦隊の 一員となるのだ」
一矢「望むところですよ、和泉博士」
ナナ「ちょっと、おじいちゃん!  あたしはどうなるの!?」
和泉「え…その…ナナはだな…」
京四郎「心配するな、じいさん。 ナナの面倒くらいは見てやるよ」
ナナ「お願い、おじいちゃん。 あたしもお兄ちゃん達と 地球のために戦いたいの」
和泉「う、むう… ナナがそこまで言うのなら…」
ナナ「やったぁ!  ありがとう、おじいちゃん!」
京四郎「よかったな、ナナ。 これで一矢と一緒にいられるぜ?」
ナナ「も、もう、京四郎さんったら!  余計なことを言わないでちょうだい!」
大文字「では一矢君、京四郎君、ナナ君。 これからはよろしく頼むぞ」
一矢「ええ、こちらこそ」

[ガードダイモビック]

豹馬「なあ、おっちゃん。 俺達はダイモビックに居残りなのかよ?」
四ッ谷「いや…ここの護衛任務は ダイモスが完成するまでの話じゃからな」
四ッ谷「これからは極東支部の 三輪長官の下で…」
豹馬「じょ、冗談じゃねえぜ!  あいつの所へ行くぐらいなら、おっちゃんの 小言を聞いてる方が数倍マシだぜ!」
四ッ谷「さっきは 数百倍とか言っとらんかったか?」
豹馬「い、意外に細けえなあ…」
豹馬「じゃなくて!  俺は絶対に嫌だからな!」
ちずる「しょうがないでしょ。 極東支部じゃ、大きな作戦の準備を してるんだから…それに参加しないと」
豹馬「お前、そんなに あの三輪長官の所へ行きてえのかよ?」
豹馬「あいつは剛博士や浜口博士どころか、 健一達までビッグファルコンから 追い出しちまったんだぞ!」
ちずる「子供じゃないんだから、 好き嫌いを言ってる場合じゃないでしょ!」
四ッ谷「わかった、わかった。 お前達も大空魔竜へ乗りゃあええわい」
豹馬「え!? ホントか、おっちゃん!?」
四ッ谷「ああ。今度、お前が長官と もめ事を起こせば、ワシらへの援助金が 打ち切られかねんからな」
十三「何や、意外にセコい理由やな」
四ッ谷「しょうがないんじゃ。 ここ最近、万丈君の資金援助が 滞っておってな…」
四ッ谷「今、 南原コネクションは火の車なんじゃ」
小介「…万丈さんはプリベンターの人達と 一緒に火星へ行っておられますよね。 それと何か関係が?」
四ッ谷「いや…破嵐財閥の系列会社が どんどん乗っ取られて、困っているとは 言っていたがのう…」
豹馬「ふ~ん…あの人も大変なんだな」
四ッ谷「ともかく、お前達は大空魔竜に乗れ。 そして、地下勢力の魔の手から 人々を守るんじゃ。いいな?」
豹馬「ああ、わかってるよ。 じゃあ、行ってくるぜ!」
四ッ谷(…ま、大文字博士がいてくれれば 大丈夫じゃろうて…)

《ミケーネ帝国本拠地 UNKNOWN・WORLD AREA》

[暗黒大将軍前]

暗黒大将軍「バーダラー…貴様も失敗したか」
バーダラー「も、申し訳ございません。 奴らの力は思いのほか強く… 例のエネルギーの入手もままならず…」
暗黒大将軍「よかろう、次は俺が出る。 ユリシーザーよ、共をせい」
ユリシーザー「ははっ」
バーダラー「お、お待ち下さい。あのお方が 目覚められる前に万が一のことがあれば…」
暗黒大将軍「わかっておる。だからこそ、 俺は奴らの動きを鈍らせに行くのだ」
暗黒大将軍「そう… 奴らを日本地区へ釘付けにするためにな」

『プロペラントタンク×2』を入手した
『カートリッジ×2』を入手した
『リペアキット×2』を入手した


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