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地獄に堕ちた剣鉄也 ゼンガー ~ 第2話 ~

《ミケーネ帝国本拠地 UNKNOWN・WORLD AREA》

[暗黒大将軍城]

アルゴス「ゴーゴン大公… 例の件の調査はどうなっておる?」
ゴーゴン「やはり、鍵は日本… 邪魔大王国です。しかし、奴らは そのことに気づいておりません」
ゴーゴン「あくまでも『異次元の竜』… もしくは、『地獄の帝王』を復活させる ためのものだと思っておる様子」
アルゴス「女王ヒミカは その鍵を手にしておるのか?」
ゴーゴン「いえ、何者かに奪われたらしく… 配下の者を使って捜索を開始しています」
アルゴス「よし、 お前はそのまま日本で調査を続けよ。 それと…わかっておるな?」
ゴーゴン「暗黒大将軍の配下の者に 気取られぬように…ですな?」
アルゴス「うむ。これ以上、 奴に大きな顔をされるわけにはいかん」
アルゴス「そして、 あのお方を目覚めさせるのは ワシの諜報軍でなければならぬ」
ゴーゴン「ははっ。では…」

《科学要塞研究所・JAPANESE AREA》

[不明]

???「剣哲也よ…」
鉄也「誰だ…俺を呼ぶのは…」
???「剣哲也よ… お前は何のために戦う…」
鉄也「何…?」
???「誰に感謝されることもなく、 誰に求められることもなく… 己の生命を危険にさらす…」
???「そんな戦いに何の意味がある…」
鉄也「………」
???「そして、お前の居場所は この男によって奪われることになる…」
甲児「………」
鉄也「甲児君…」
???「兜甲児は兜剣造の実の息子…。 お前が父と頼る兜剣造は 兜甲児のものなのだ…」
甲児「その通りだ、鉄也さん。 俺達、親子の間に入り込むのはやめてくれ」
鉄也「甲児君…」
???「剣哲也よ…。 お前の居場所は、もうどこにもない。 この世界のどこにも…」
鉄也「く…」
???「剣哲也…。 お前の居場所は、もうどこにもない。 お前に生きる意味はないのだ…」
???「剣哲也…。 お前に生きる意味はないのだ…!」
鉄也「俺は…俺は…!」

[科学要塞研究所]

大文字「…以上がアースクレイドルにおける 戦闘の映像です」
遷次郎「…ミケーネの戦闘獣ですか」
剣造「ついに 彼らが行動を開始したようですな」
大文字「ええ。これより我々は 極東支部基地へ帰還し…三輪長官と 今後の対策について検討するつもりです」
剣造「では、かねてからのお約束どおり… 剣鉄也と炎ジュンの両名を 大空魔竜へ派遣致します」
大文字「助かります。それから、 戦闘獣がそちらに現れるかも知れません。 充分な警戒をされた方がよろしいかと」
剣造「わかりました。ご忠告感謝します」
大文字「では…」
(通信切れる)
遷次郎「…ついにこの日が来ましたな」
剣造「ええ。 我々と地下勢力…どちらの動きが速いか…」
遷次郎「では、一刻も早く 改良型グレートブースターの調整作業に 取りかかりましょう」
剣造「申し訳ありません。 鉄也の体調が正常であれば、あなたの 手をわずらわせずに済んだのですが…」
遷次郎「彼はまだ高熱を?」
剣造「ええ…40度以上の高熱が 既に3日も続いています。医師の話では 精神的な疲労が原因のようですが…」
(リフトアップ)
シロー「お父さん、大変だよ!  鉄也さんが勝手にブレーンコンドルを 発進させちゃったよ!」
剣造「何…!? 出撃命令は出していないぞ。 どういうことだ?」
シロー「そ、それが…。 鉄也さん、何かに取りつかれたみたいに なっちゃってて…」
剣造「……!」


第2話
地獄に堕ちた剣鉄也

〔戦域:科学要塞研究所周辺〕

【デモムービー『グレートマジンガー発進』】
(グレートマジンガーが出現)
鉄也「………」
(西に光とスパーク、異世界へ)

〔戦域:磁界〕

鉄也「こ、ここは…どこだ…?」
鉄也「それに俺は、いつの間に グレートを発進させていたんだ…」
(マジンガーZ、ビューナスA、ボスボロットが出現)
鉄也「甲児君、ジュン、ボス!  お前達も来ていたのか!」
(グレートマジンガーがマジンガーZに隣接)
甲児「鉄也さん…」
(グレートマジンガーの周りで爆煙)
鉄也「何をするんだ、甲児君!?」
甲児「鉄也さん…。 あんた、目障りなんだよ…」
鉄也「何…!?」
甲児「あんたは所詮、他人なんだ。 俺達親子の間に入り込むのはやめてくれ」
ボス「兜の言うとおりだぜ。 鉄也は黙って敵と戦っていればいいんだ」
ボス「おめえに出来るのは それぐらいなんだからよ」
鉄也「ボス…お前…!?」
ジュン「鉄也… もうあなたは充分に戦ったわ…。 あなたは少し休むべきよ…」
鉄也「ジュン…!」
ジュン「でもね、鉄也… 私達が安息を得るためには……」
ジュン「死ぬしかないのよ」
鉄也「何を言っているんだ、ジュン!?」
ジュン「鉄也…私が あなたの戦いを終わらせてあげるわ」
(グレートマジンガーに爆煙)
鉄也「くそ…!  何がどうなっているんだ!?」
鉄也「俺は彼らと戦うしかないのか!」
(作戦目的表示)

〈vs 甲児〉

[鉄也]

鉄也「やめろ、甲児君!  どんな理由があろうとおれは君と 戦いたくはない!」
甲児「だったら俺の手にかかって 死ね、剣鉄也ーっ!」

〈vs ジュン〉

[鉄也]

ジュン「覚悟しなさい、鉄也!」
鉄也「チッ!  ジュンの奴、完全に操られているのか!?」

〈vs ボス〉

[鉄也]

鉄也「やめろ、ボス!  お前は誰かに操られているんだ!」
ボス「鉄也ーっ!  俺はずっと前からおめえのことが 気に食わなかったんだ!」
ボス「ここでお前を倒して ボロットの強さを証明してやるわさ!」
鉄也「くそっ、聞く耳もたずか!」

〈1EP〉

(雑音入りの通信)
剣造「…応答せよ、グレート。 聞こえるか、鉄也?」
鉄也「所長!」
剣造「おお、無事だったか。発進後、 急にグレートの姿が消えたので心配したぞ」
鉄也「所長、ここはどこなんです!?  何故、甲児君達が俺を…?」
剣造「何…!? 甲児が?  行方不明になったと弓教授から 聞いていたが…」
鉄也「行方不明ですって!?」
鉄也(なら、 甲児君達は何者かに操られているのか…?)
鉄也「所長、 何とかして三人を助けます!  その間にここからの脱出方法を…!」
剣造「いや、助けるのは甲児だけでいい。 …甲児だけでな……」
鉄也「……!」

〈2PP〉

???(ハーディアス)(…ふふふ…ふははは)
???(ハーディアス)(剣哲也よ… 貴様はワシの幻術に逆らうことは出来ん…)
???(ハーディアス)(…後は… 自滅を待つのみ…ふはははは…)

〈グレートマジンガーのHP30%以下〉

(雑音入りの通信)
剣造「鉄也…… 甲児を…甲児を助けられたか?」
鉄也「駄目です、所長…!  甲児君の意識は…」
剣造「やむを得ん…。 …鉄也、ここで死んでくれ…」
鉄也「!?」
剣造「甲児の暗示を解くには、 標的であるお前が死ぬしかない」
鉄也「な…! しょ、所長…!?」
剣造「鉄也……死ね。死ぬのだ。 死んで甲児の命を救ってくれ」
剣造「育ての親である私の頼みだ… 死んでくれ…甲児のために……」
鉄也(…おかしいぞ。 あの時、重傷を負ってまで俺を助けてくれた 所長が…そんなことを言うはずがない)
鉄也(もしや、操られているのは 甲児君やジュンではなく…?)
剣造「我が息子のために… 死ね、剣鉄也。死ぬのだ……」
鉄也「…わかりましたよ、所長」
剣造「おお、鉄也…。 私の頼みを聞いてくれるか」
鉄也「…操られているのは甲児君や 所長じゃない。そう、それは…」
鉄也「この俺自身だ!!」
剣造「!」
鉄也「一度ならず、二度までも つまらねえ手を使いやがって…!」
鉄也「もう俺は お前達の思いどおりにはならんぞ!!」
(銃声)

〔戦域:科学要塞研究所周辺〕

ジュン「所長!  グレートが動きを止めました!!」
剣造「応答せよ、グレート!  返事をしろ、鉄也!」
鉄也「しょ、所長… どうやら、今度は本物らしいな…」
剣造「本物? どういうことだ…?」
ジュン「何があったの、鉄也!?」
鉄也「心配はいらん。 妙な夢を見てたんでな…目覚ましに 自分の足をブチ抜いただけだ」
ジュン「ええっ!?」
鉄也「それよりも、ジュン!  早くビューナスAで出撃するんだ!」
ジュン「ど、どういうこと!?」
鉄也「急げ! 奴らが来るぞ!!」
(敵機が出現)
ハーディアス「ふふふ、 サイコベアーの幻術を破るとは…。 やるな、剣鉄也」
鉄也「何者だ…!?」
ハーディアス「我が名は 悪霊将軍ハーディアス!」
ハーディアス「ミケーネ7大軍団、 悪霊型戦闘獣軍団を率いる者だ!」
鉄也「フン…大見得を切った割には つまらん手を使う奴だぜ」
ハーディアス「何…!?」
鉄也「幻術だか何だか知らんが、 同じ手は通用しないぞ!!」
ハーディアス「同じ手だと…!?」
(ビューナスAが出現し、グレートマジンガーの傍へ移動)
鉄也「来たか、ジュン!」
ジュン「ええ! 行くわよ、鉄也!」
???「待て待てい!  俺様を忘れるんじゃないわさ!!」
(ボスボロットが出現し、グレートマジンガーの傍へ移動)
ジュン「ボス!」
ボス「ジュンと科学要塞研究所のピンチだ!  気合入れろよ、ヌケ、ムチャ!」
ムチャ「合点だ、ボス!」
ヌケ「任せてちょ~だい~」
鉄也「枯れ木も山のにぎわいだ。 しっかり頼むぜ、ボス」
ボス「おう!」
ボス「って、誰が枯れ木だわさ!?」
ヌケ「そりゃ、ボスのことでしゅよ」
ムチャ「うんうん、上手い例えだな」
ボス「感心してる場合か!!」
ハーディアス「フン。雑魚が いくら増えようが、物の数ではないわ」
ボス「言いやがったな!  てめえなんざ、この俺様がギッタギッタの メッタメタにしてやるだわさ!!」
ジュン「あらら…張り切っちゃって。 逆になっても知らないから」
鉄也「無駄話はそこまでだ!  行くぞ! ジュン、ボス!!」
(作戦目的表示)

〈2PP〉

(大空魔竜が出現)
ボス「何だ、ありゃ!?  機械獣…いや、メカザウルスかよ!?」
鉄也「何者か知らんが、 この俺が相手になってやる!」
剣造「まて、鉄也! あれは味方だ!」
鉄也「何ですって!?」
ミドリ「各機、発進準備完了しました」
大文字「よし、発進!」
(出撃準備)
ジュン「見慣れないロボットね…!」
鉄也「もしかして、 極東支部に配備されたという…」
剣造「そう、あれが大空魔竜だ」
ハーディアス「ユリシーザーが言っておった 人間共の新型戦艦だな。どれだけの力を 持っておるか…このワシが試してやる」

〈vs ハーディアス〉

[鉄也]

ハーディアス「今度は ワシ自らが術をかけてやる!」
鉄也「同じ手は通用せんと 言ったはずだ!!」

[ボス or ジュン]

ジュン「ボス、 あいつの相手は私がするわ!  あなたは下がって!」
ボス「い~や!  鉄也やジュンちゃんに任せっきりじゃ 俺様の男がすたるってもんだわさ!」
ハーディアス「その台詞は 空を飛んでから言え!」

〈ハーディアス以外の敵機全滅〉

ハーディアス「ぬ…!  ここまで押されるとは…!!」
大文字「この機を逃してはならん!  ピート君! 大空魔竜突撃だ!」
ピート「了解!」
ミドリ「待って下さい、博士!  何者かがこちらへ接近中です!」
大文字「何!?」
(敵機増援が出現)
遷次郎「!!」
遷次郎(あれはまさか……!!)
ハーディアス「ふん…ハニワ共か」
ククル「ハーディアスよ…。 我らとの協定で、ミケーネはこの日本へ 手を出さぬことになっていたはず」
ククル「これはどういうことか 説明をしてもらおうか?」
ハーディアス「ふふふ…。アルゴスが 勝手に結んだ協定など、ワシは知らん」
ククル「何…!?」
ハーディアス「それに、 この国は暗黒大将軍様が以前から 目をつけておられたのだ」
ハーディアス「今頃になって ノコノコと現れた貴様らに 文句を言われる筋合いはない」
ククル「…我が主、 女王ヒミカ様をたばかる気か…!」
ハーディアス「それに、 貴様の相手はワシではないようだな」
ククル「!」
(グルンガスト参式が出現)
ゼンガー「見つけたぞ、 ククル…!」
ククル「ほう…私を追ってきたか。 思いの外、早かったな」
サンシロー「あ、あいつ…あの時の!」
ヤマガタケ「何でここにいるんだ!?」
ハーディアス「よし、今の内に撤退だ!」
(ハーディアスが撤退)
ククル「…逃げたか…」
ゼンガー「……貴様は逃がさんぞ」
ククル「お前の相手をしに来たわけでは ないが……いいだろう」
ククル「前回、マガルガが受けた借り… ここで返させてもらう」
ゼンガー「…あの程度で 済ますつもりはない」
ククル「何…!?」
ゼンガー「我が参式斬艦刀… そう何度も味わえると思うなッ!!」
鉄也「! 斬艦刀だと…!?」
(グルンガスト参式に緑の光、作戦目的表示)

〈vs ククル〉

[ゼンガー]

ククル「その太刀筋、見切らせてもらう」
ゼンガー「やってみるがいい。 出来るものならな」
ククル「何!?」
ゼンガー「だが… その時は貴様の首が飛ぶことになる!!」

[鉄也]

ククル「地上の戦力が いかほどのものか…試してやろうぞ」
鉄也「こいつ、 ミケーネや恐竜帝国じゃない…!  いったい何者だ!?」

[ボス or ジュン]

ククル「ほう… 地上には面白い人形がいるようだな」
ククル「だが、お前達では我が王国の 悲願達成を阻止することは出来ん…」

[サンシロー]

サンシロー「こいつも 地下勢力の手先なのか!?」
ククル「ふふふ…いずれわかる時代が来る。 我らが何者か…この国の真の支配者が 誰であるかがな」

[ピート]

ピート「サコン!  奴のデータを取っておくんだ!」
サコン「わかっている…!」
ククル「ふふふ…我がマガルガが お前達の人形と同じだと思うなよ」

[HP50%以下]

ククル「うぬ…! 小癪な…!」
(マガルガが南端真ん中へ移動)
ククル「この勝負、預けておくぞ!」
(マガルガが撤退)
ゼンガー「逃がしはせん!!」
(グルンガスト参式がマガルガが撤退した位置まで移動)
サンシロー「待て!  また何も言わずに行くつもりか!?」
ゼンガー「…あの時の借りは返した」
サンシロー「借り!?」
ゼンガー「さらばだッ!!」
(グルンガスト参式が撤退)
ブンタ「ま、また行ってしまった…!」
鉄也「…あの男は…もしや……」

《科学要塞研究所・JAPANESE AREA》

[科学要塞研究所]

剣造「…大文字博士、 あなた方のおかげで助かりました」
大文字「いえ、科学要塞研究所に 被害が出なかったことは幸いでした」
剣造「ところで、博士は ミケーネ軍団の後に現れた者達について 何かご存じではありませんか?」
大文字「いえ…。恐竜帝国や リクレイマーには見えませんでしたが…」
大文字「新たな敵勢力であることに 間違いはないようですな」
剣造「そうですか…」
剣造(…いったい、この地球にはどれだけの まだ見ぬ敵が潜んでいるというのだ…?)
遷次郎「兜博士… 私は一度ビルドベースへ戻ります」
剣造「え?」
遷次郎「…あの敵について 少々心当たりがありまして…早急にデータを まとめ、ご報告しようと考えています」
大文字「もしや、 博士の専門分野と何らかの関係が?」
遷次郎「ええ。サイボーグ工学ではなく、 考古学の方ですが」
剣造「わかりました。 グレートブースターの調整は博士の 作業が終わるまで待ちましょう」
遷次郎「申し訳ありません。では……」

[大空魔竜・ブリーフィングルーム]

ボス「…しっかし、大きな戦艦だな。 慣れるまで迷っちまいそうだわさ」
ジュン「話には聞いていたけど、予想以上ね」
ムチャ「見た目も驚きだよな。 知らない奴は敵だと思うんじゃねえの?」
鉄也「おそらく、 相手を威圧するのが目的だろうな」
ピート「お前達、そこで何をしている?」
鉄也「…!」
ピート「見学者が来るという話は 聞いていない。すぐに出ていってもらおう」
鉄也「…随分なご挨拶だな。 ここでは新しく来た者に対して そういう態度を取るのか?」
ピート「…なるほど。 新しいクルーとはお前達のことか」
ピート「俺の名はピート・リチャードソン。 大空魔竜のキャプテンだ」
鉄也「剣鉄也だ。今日から厄介になるぜ」
ピート「最初に言っておくが、 この大空魔竜に乗った以上… 今後は俺の指示に従ってもらうぞ」
鉄也「…いきなり頭ごなしの命令か。 随分と強気だな」
ボス「まったくだわさ。 俺達を誰だと思ってんだ?」
ピート「地球の危機を救った 元ロンド・ベル隊の英雄…だろう?」
ピート「だが、そんな肩書きは ここじゃ通用しない。命令や規律に 従わない者は去ってもらうぞ」
(扉が開閉する)
サンシロー「…よせよ、ピート。 初対面でそれじゃあ、先が思いやられるぜ」
ピート「俺は馴れ合いをするつもりはない。 お前もそのことをよくおぼえておけ」
(ピートが立ち去る)
ジュン「…何だが、 昔の鉄也みたいな感じの人ね」
ボス「それ、言えてるわさ」
鉄也「どういう意味だ?」
サンシロー「…すまなかったな。 あいつはちょっと口が悪いのが 玉にキズで…」
ジュン「構わないわよ。私達、慣れてるから」
鉄也「だから、どういう意味だ?」
サンシロー「ま、ともかく… これからよろしく頼むぜ」
ボス「んん!?」
サンシロー「どうしたんだ?」
ボス「あ、あんた…… もしかして、ツワブキ・サンシローか!?」
鉄也「彼を知っているのか?」
ボス「知ってるも何も、 あのレッドサンのエースだわさ!!」
鉄也「レッドサン?」
ヌケ「ええっと… プロ野球のチームの名前でしゅよ~」
ボス「ったく… トレーニングばかりやってねえで、 少しはテレビぐらい見ろってんだ」
鉄也「…すまんな」
サンシロー「いや、気にすることはないさ。 もう昔の話だからな」
ボス「しかしよ、プロ野球の選手が何で?」
ミドリ「……サンシロー君は 大文字博士にスカウトされて、 ガイキングのパイロットになったのよ」
サンシロー「ま、今は野球のプロならぬ 地球防衛のプロってところだな」
ミドリ「サンシロー君、 そういうことは訓練メニューを 全部終わらせてから言ってちょうだいね」
サンシロー「おいおい、 小言はピートだけで充分だぜ」
ジュン「…あなたは?」
ミドリ「ごめんなさい、自己紹介が 遅れたわね。私はフジヤマ・ミドリ… 大空魔竜でオペレーターをしているの」
(扉が開閉する)
ヤマガタケ「……おいおい、ミドリ。 俺達は出番なしかよ?」
ミドリ「あら、ちょうど良かったわ。 じゃあ、他のメンバーを紹介するわね」
ファン・リー「まずは俺からだな。 ファン・リーだ。翼竜スカイラーの パイロットを務めている」
ボス「んん?  あんたの顔も見たことがあるわさ。 格闘技か何かの選手だったっけ?」
サンシロー「ああ。ファン・リーは 有名なキックボクサーだったのさ」
ブンタ「…ハヤミ・ブンタです。 魚竜ネッサーのパイロットをしています」
ヤマガタケ「俺はヤマガタケ。 剣竜パゾラーのパイロットだ。みんな、 当然、俺のことも知っているよな?」
ヌケ「う~ん…覚えがないでしゅね~」
ヤマガタケ「トホホ。 顔が知られてんのはサンシローや ファン・リーだけかよ」
ハチロー「しょうがないよ。ヤマガタケさんは フンドシ担ぎだったんだから」
ヤマガタケ「うるさい!  あのまま相撲を続けていたら、俺は 横綱の上を行くタテヅナだったんだ!」
ハチロー「…何だい、それ?  あ、僕はハチロー。大空魔竜で みんなのお手伝いをしてるんだ」
ミドリ「あと、 開発担当でサコン・ゲン君がいるの。 みんな、よろしくお願いね」
ジュン「ええ、こちらこそ」
鉄也「…………」
ジュン「…どうしたの、鉄也?」
鉄也「…ああ、 さっきのグルンガストが気になってな」
ボス「そういや、 やけにデカい剣を持ってたな」
ジュン「ええ、 どこかで見たような記憶が…」
ジュン「!」
鉄也「…そういうことだ、ジュン」
ジュン「ま、まさか…そんな!?」
鉄也「可能性がないわけじゃない。 何故なら…あの時、イージス計画で 衝撃波を防いだことによって…」
鉄也「歴史は変わったんだからな」


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