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会者定離の理 ~ 第40話 ~

〈スリサズ機のHP50%以下〉

スリサズ「くっ、人間風情がよくも!」
アンサズ「……撤退するよ、スリサズ」
スリサズ「何だって!?」
アンサズ「今、 パパから帰還命令が来た」
アンサズ「どうやら、アースクレイドルで 面倒が起きているらしい」
スリサズ「面倒!?  どういうことだ!?」
アンサズ「とにかく、 すぐに戻れとの命令だ。 ……行くよ」
スリサズ「チッ……!」
(ベルゲルミル2機が撤退)

〈敵機全滅〉

ユン「敵機の反応、消えました!」
ショーン「何とか やり過ごせたようですな……」
レフィーナ「しかし、敵がここまで 来ているということは……」
ショーン「ええ、ハガネが発見されるのは 時間の問題ですな」
ショーン「とにかく、各機を回収して ハガネの所へ戻りましょう」
レフィーナ「……ええ」
(アラート)
ユン「9時方向の海面へ 急速浮上してくる物体あり!」
レフィーナ「シャドウミラーの 潜水艦ですか!?」
ユン「いえ! 識別はアイアン3です!」
(クロガネが出現)
レフィーナ「クロガネ……!  ど、どうしてここへ!?」
レーツェル「まだ私は 出撃指示を出していない……。 いったい、誰があの艦を?」
シュウ「……私ですよ、エルザム少佐」
レーツェル「!」
マサキ「シュ、シュウ!  てめえ、何でそんなもんに 乗ってやがるんだ!?」
シュウ「フッ…… 随分なご挨拶ですね、マサキ」
マサキ「るせえ!  ここへ何をしに来やがった!?」
シュウ「前回と同じく、 あなた方を助けに来たんですよ」
マサキ「ふざけんな!  二度もてめえを信じられるか!  そこを動くんじゃねえぞ!!」
シュウ「おやおや…… あなたには周りの状況が 見えていないようですね」
マサキ「何!?」
シュウ「前にも言ったはずです。 あなたには私に構っている 暇などないとね」
マサキ「もったいつけやがって!  何を知ってるってんだ!?」
シュウ「……今、この世界は 混乱に包まれつつあります」
マサキ「混乱だと!?」
シュウ「そう……。 彼らがついに動き出したのですよ」

《パリ 連邦政府・大統領府》

[連邦政府・大統領府 執務室]

グライエン「何!? アインストが!?」
議員「は、はい。 各方面軍の主要拠点に突如出現し…… 現在も交戦中です」
グライエン「おのれ、 奴らの狙いはラングレーだけではなかったのか!」
議員「また、連邦軍だけではなく…… アースクレイドルを始めとする ノイエDCの各拠点……」
議員「そして、L5宙域にもアインストが……」
グライエン「!  奴らはインスペクターにまで 攻撃を仕掛けているのか!?」
議員「は、はい」
グライエン「地上の各都市や スペースコロニーへの攻撃は!?」
議員「そ、それが…… 今のところ、攻撃対象のほとんどが 軍事関連施設でして」
グライエン(先にこちらの戦力から 潰しにかかっているのか)
グライエン(奴らの目的は インスペクターと同じ…… いや、人類を……!?)

《ホワイトスター》

[ホワイトスター]

ヴィガジ「第4防衛ライン、N23ポイント付近に アインスト群が転移出現。現在、シカログと アギーハが迎撃を行っています」
ウェンドロ「メキボスがいるムーンクレイドルは?」
ヴィガジ「そちらにアインストは現れていないようです」
ウェンドロ「ふうん……。 スカルヘッドの方は?」
ヴィガジ「ムーンクレイドルと同じく、 まだ攻撃を受けていません」
ウェンドロ「わかった。 防ぎ切れそうかい、あの化け物共を?」
ヴィガジ「アインストは幾度となく転移出現し、 こちら側を襲撃しておりますが……」
ヴィガジ「一回で転移してくる数はそれほど多くはなく、 必要以上に警戒することはないかと」
ウェンドロ「その見通しの甘さで 君は北米地区を失った。それを忘れちゃいけないよ」
ヴィガジ「も、申し訳ございません」
ウェンドロ「ま、あの件は僕にも責任がある……。 君を罰したりはしないさ」
ウェンドロ「その代わり、 ホワイトスターの防衛を万全にね」
ヴィガジ「はっ」
ウェンドロ「……さて、 とんだ邪魔が入ってしまったが…… 僕達の会見を続けようか」
ヴィンデル「……うむ」
ウェンドロ「予め言っておくが、 僕はシャドウミラーを信用していない。 君達がやってきたことを知っているからね」
ウェンドロ「にも拘わらず、 僕達が君達を迎え入れた理由…… それが何だかわかるかい?」
ヴィンデル「……システムXNだ」
ウェンドロ「そう。小型の空間転移装置…… 早速、あれを渡してもらおうか」
ヴィンデル(ふん、ローズめ…… さすがに次元転移機能のことは話していないようだな)
ウェンドロ「嫌だ、とは言わせないよ?」
ヴィンデル「……システムXNはまだ不完全だ。 その使用には危険が伴う」
ウェンドロ「でも、 君はあれで転移を何回も行っているじゃないか」
ヴィンデル「限られた条件下での話だ。 それに、現状では距離も稼げん」
ウェンドロ「つまり…… システムが完全なものになってから 僕達に渡したいと言うことかい?」
ヴィンデル「ああ、その方がそちらも良かろう」
ウェンドロ「……」
ヴィンデル「無論、途中の成果物やデータは そちらに提出する」
ウェンドロ「わかった。 1週間の猶予を君にあげよう。 ただし、それが過ぎれば……」
ヴィンデル「……承知している」
ウェンドロ「じゃあ、商談は成立だ。 寝首をかかれたくなければ、 システムXNの完成を急ぐことだね」
ヴィンデル「了解した」
ウェンドロ(時間を稼ぐ気だろうが…… そうはいかない)
ウェンドロ(調整の目処がついた所で、 さっさと頭を潰してやるよ)

[???(室内)]

ニブハル「……大統領府や連邦軍総司令部の方は、 アインストの襲撃で大騒ぎのようですね」
ミツコ「にも拘わらず、 こんな所にいてよろしいのですか?  ムブハル補佐官」
ニブハル「ええ、グラスマン委員長は 私を信用しておられぬようで…… ハルパー以降は暇なものです」
ミツコ「あら……。 でしたら、我が社の顧問として あなたをお迎え致しますわ」
ニブハル「遠慮しておきますよ。 私は商売人には向いておりませんので」
ミツコ「残念ですこと。 ……ところで、上の方の様子はいかがですの?」
ニブハル「あちらも地上と同じく、 アインストに手を焼いているようです」
ニブハル「つまり、 各陣営とも自分達の思惑を彼らに 突き崩された形となったわけです」
ミツコ「確かに、今はアインスト以外の者と 戦っている場合ではございませんわね」
ニブハル「ええ…… このままではインスペクター以上の 脅威になりかねません」
ミツコ「それで……あなたはどうなさるのです?」
ニブハル「様子見ですよ」
ミツコ「……」
ニブハル「そちらは?」
ミツコ「さすがに、 アインストはビジネスの相手にならなさそうですし…… しばらくは本業に専念致しますわ」
ミツコ「もっとも、混乱が続けば続くほど、 我が社の製品は必要とされますから、 アインスト様々かも知れませんわね」
ニブハル「スカルヘッドの方は、いかが致しましょう?」
ミツコ「インスペクターのおかげで 手出しできないようですわね。 ロレンツォ中佐から報告がありました」
ニブハル「申し訳ありません。 こちらとしましても、手土産が必要でしたもので」
ミツコ「まあ、あれは元々あなた方に要求されて 建造したものですから、仕方ありませんわね」
ニブハル「この戦いの結果がどうなるにしろ、 スカルヘッドに関しては、あなた達の方に 仕事の話が行くよう根回しをしておきますよ」
ミツコ「お願い致しますわ」
ミツコ「次のビジネスチャンスのために、 火種を残しておきませんとね、うふふふ……」

《スペリオル湖(クロガネ)》

[クロガネ ブリッジ]

シュウ「……以上が、現在の状況です」
ショーン「やれやれ、とんだ横槍ですな」
レーツェル「ここに来て アインストが一斉に動き出すとは……」
レフィーナ「もしや、エクセレン少尉が 連れ去られたことと何か関係が……?」
シュウ「アインストの目的が何であれ、 彼らの出現によって、この世界が混乱していることに 違いはありません」
シュウ「そして、 この状況はあなた達にとって好機だと言えます」
マサキ「冗談じゃねえ!  アインストがあちこちに出てきてる状況の どこが好機だってんだ!?」
レフィーナ「それに…… 私達は統合参謀本部や伊豆基地との 連絡もままならぬ状態なのに……」
シュウ「では、お聞きしましょう。 あなた達がアインスト以外に倒さねばならない 相手は何です?」
マサキ「そいつは……!」
シュウ「この私……と言う答えは不正解ですよ」
マサキ「何ぃ!?」
シュウ「さあ、何です?」
リューネ「そんなの、あんたに言われるまでもないよ!  シャドウミラーとインスペクターに決まってるだろ!」
シュウ「その通り。 では、アインストが攻撃対象にしているものは?」
マサキ「いい加減にしろ!  てめえとクイズをやってる場合じゃねえんだ!」
レーツェル「そうか……そういうことか」
ショーン「ふむ。アイドネウス島戦や オペレーションSRWの時のように……」
マサキ「!?」
シュウ「お気づきになられた方も いらっしゃるようですね」
ショーン「……あなたも なかなか無茶な提案をなさいますな」
シュウ「それを成し遂げるためのクロガネであり、 ダブルGなのです」
レーツェル「あれをテスラ研へ託したのは…… やはり、ビアン総帥からの依頼で?」
シュウ「ええ。ビアン博士はインスペクターの襲来も 予見しておられましたので」
リューネ(むしろ、そっちが本命……?  それとも……)
シュウ「では、私はここで失礼させていただきます」
マサキ「待ちやがれ、どこへ行く気だ!?」
シュウ「答える必要はありませんね」
マサキ「うるせえ!  てめえはいったい何を企んでやがるんだ!?」
シュウ「言ったところで、 あなたに理解できるとは思えませんが…… そちらの邪魔をする気はありません」
シュウ「ですから、心おきなくインスペクターや シャドウミラーと戦って下さい」
マサキ「それで、てめえは高みの見物かよ!?」
シュウ「私にも色々と都合があるのです。 ……では、ごきげんよう」
(扉が開閉する・シュウが立ち去る)
マサキ「逃がすかよ、シュウ!!」
レフィーナ「いけません、マサキ!」
マサキ「!」
レフィーナ「今、 あなたやサイバスターという存在は 私達にとって必要なんです」
リューネ「マサキ、 今戦わなきゃならない相手はあいつじゃない、 あんただって、そのことはよくわかってるだろ?」
マサキ「……」
マサキ「……ああ……」

[ヒリュウ改 医務室]

キョウスケ「そうか、エクセレンが……」
ラトゥーニ「申し訳ありません……。 私達がもっと早くヴァイスに追いついていれば……」
アラド「エクセレン少尉を見失わずに済んだのに……」
キョウスケ「お前達のせいじゃない。 エクセレンは、自らアインストの誘いに 乗ったのかも知れん」
キョウスケ「おれを助けるかのように現れた…… アインストの真意を確かめるために、な」
シャイン「し、しかし……」
キョウスケ「話はラミア達から聞いている。 その後でシャドウミラーが現れたんだろう?」
アラド「は、はい」
キョウスケ「アラド……お前は自分のパートナーを 取り戻すことが出来た。それが果たせただけでも ツキがあったということだ」
アラド「……」
キョウスケ「ラミア、その後の状況を教えてくれ」
ラミア「連邦軍、ノイエDC、インスペクターと…… アインストの戦闘が各地で続けられており、 世界に混乱が広がりつつあります」
キョウスケ「ついに奴らが本格的に動き出したか。 こうしては……いられん」
ブリット「キョ、キョウスケ中尉!  まだあなたの身体は……!」
キョウスケ「こんな状況で いつまでも寝ているわけにはいかん。 それに、骨や内蔵に異常はなかったんだろう?」
クスハ「そ、そうですけど……」
キョウスケ「ならば、痛み止めでごまかせる」
ラミア(あの破損状況で、打撲と擦過傷のみ…… 強運……と言うには、不自然なほどの結果だが)
キョウスケ「あいつの帰る場所を守るためにも…… 体が動く限り、やれることはやっておきたい」
キョウスケ「……ブリット、アルトはどうなった?」
ブリット「損傷が激しく、 とても使えるような状態では……」
キョウスケ「……わかった。 あの状況で生き残れはしたが、次の手は打てんか」
キョウスケ「相手のカードは見えた。 しかし、こちらにそれを崩す手がないのでは……」
(扉が開閉する)
マリオン「いえ、私が用意してみせますわ。 キョウスケ・ナンブ中尉」
キョウスケ「ラドム博士……!」
マリオン「それも…… とっておきのジョーカーを、ね」

『スラスターモジュール』を入手した。
『オリハルコニウム』を入手した。

『スーパーリペアキット』を入手した。
『リペアキット』を入手した。
『SPドリンク』を入手した。

『スピリットテイカー+』を入手した。
『スピリットドレイン』を入手した。
『アーマーブレイカー』を入手した。

(EXハードをクリアしたデータで始めた場合のみ以下)
『勇者の印』を入手した。
『鋼の魂』を入手した。


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