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守るべきもの ~ 第11話 ~

〈vs ゼオラ〉

[イルム]

ゼオラ「グルンガスト・タイプ1……!  油断できない相手だわ!」
イルム「陸戦型の機体か。 ちと時代遅れだが、 調べさせてもらうぜ」

[ヴィレッタ]

ゼオラ「アラドの分も戦ってみせる!」
ヴィレッタ(地球製の 機体であることに間違いはない…… DCで開発されていたものか?)

[HP30%以下]

ゼオラ「し、しまった! 直撃!?」
イルム「落としはしないが、 代わりにその機体をいただくぜ!」
ゼオラ「!!」
アラド「ゼオラッ!!」
(グルンガストがゼオラ機に隣接)
ゼオラ「ああっ!?」
カーラ「ユウ! ゼオラが!!」
ユウキ「わかっている! 援護を!」
アラド「ゼオラを……!  ゼオラをやらせるかよ!!」
(アラドに『気迫』)
カーラ「アラド!?」
アラド「ブースト・ドライブ!  行けぇぇぇぇっ!!」
(アラド機がゼオラ機に隣接)
リュウセイ「な、何!? 速い!」
ロバート(あの加速、 もしやブースト・ドライブか!?)
【強制戦闘】
イルム[ブーストナックル]vsゼオラ[防御](援護防御(アラド))
イルム『落としはしないが、 代わりにその機体をいただく!』
イルム『動きを止めさせてもらうぜ!』
アラド『ゼオラはおれが守るっ!!』
アラド『ぐあっ! 落ちてたまるか!!』
イルム「チッ、割り込まれたか!」
カーラ「ユウ、今の見た!?」
ユウキ「ああ、 シミュレーションの時と動きが違う」
アラド「う……ぐっ!!」
ゼオラ「ア、アラド……!  助けてくれたの!?」
アラド「あたりめえだろ!  今の内に早く離脱しろ!」
ゼオラ「でも、あなたの機体が!!」
アラド「おれのことはいい!  早く行けっ!!」
ユウキ「アラドの言う通りだ。 ゼオラ、お前は直ちにホエール2へ 帰還しろ」
ユウキ「ランドグリーズを 敵に奪われるわけにはいかん」
ゼオラ「し、しかし!!」
アラド「いいから、行けってんだ!!」
ゼオラ「わ、わかったわ。 その代わり、必ず帰ってきて!」
ゼオラ「約束よ! 絶対よ!?  アラド!!」
(ゼオラ機が撤退)
アラド「行ったか、ゼオラ……!」
アラド「損傷度チェック…… よ、よし、まだ何とか動くぞ!」
イルム「身を挺して味方を守ったか。 味な真似をしてくれるね、まったく」
イルム「ま、 そういう馬鹿は嫌いじゃないが…… 覚悟してもらおうか」
アラド「こんな所で……ゼオラを残して やられてたまるか!!」
カーラ「ユウ!  あの子、これ以上は無理だよ!」
ユウキ「ああ、潮時だな。 カルチェラタン1よりホエール2へ。 撤退支援を要請」
DC艦長「ホエール2、了解。 15秒後にミサイル攻撃を開始する。 VLS全展開!」
(アラート)
オペレーター「湾内に キラーホエール級、急速浮上!」
サカエ「何!?」
(南西にキラーホエールが出現)
カーラ「ユウ、迎えが来たよ!」
ユウキ「カルチェラタン1より全機へ!  脱出したパイロットを回収し、 戦闘区域から離脱せよ!」
カーラ「いけるよね、アラド!?」
アラド「は、はい!」
(敵機が全て撤退)
ヴィレッタ「撤退した!?」
オペレーター「敵艦から熱源反応!  LASMです!!」
サカエ「対空迎撃! 急げ!!」
(キラーホエールからミサイルが発され、基地のあちこちに爆煙)
アヤ「きゃあああっ!!」
オペレーター「迎撃システムの 稼働率、75%! 敵ミサイルを 防ぎ切れません!!」
イルム「大尉、俺達でミサイルを!」
ヴィレッタ「わかったわ!  リュウセイ、手伝いなさい!」
リュウセイ「ああ!」
オペレーター「LASM第二波、 来ます!」
リュウセイ「くそっ!  さっきより数が多いぜ!!」
イルム「さすがに 全部は落とせんか……!?」
(ハガネが北側に出現)
リュウセイ「あ、あれは!」
レイカー「ハガネ……!  間に合ってくれたか」
エイタ「全目標、捕捉完了!  追尾データ入力!」
テツヤ「全CIWSミサイル、 RAMスタンバイ!」
ダイテツ「撃て!!」
(洋上に爆煙×3箇所)
エイタ「敵ミサイル、全機撃墜!」
ダイテツ「続けて 敵艦へ砲撃を仕掛ける!」
テツヤ「了解!  衝撃砲、1番2番、発射準備!」
ユウキ「艦長、ここに長居は無用です。 すぐに撤退を」
DC艦長「わかっている。 ASRS展開、急速潜行開始!」
(キラーホエールが撤退)
エイタ「艦長、 敵艦が潜行しました!」
ダイテツ「フン、 退き際を心得た連中だな」
テツヤ「敵艦を追撃しますか、艦長?」
ダイテツ「いや。 ATXチーム及び教導隊を出撃させ、 基地周辺の警戒に当たらせろ」
テツヤ「了解です」

[伊豆基地 司令室]

レイカー「……まさか、 DC残党がこの伊豆基地を攻撃してくるとはな」
ダイテツ「特殊なECMを用い、 こちらに感知されることなく 至近距離まで接近、奇襲……」
ダイテツ「そして、迅速な撤退。 ヒッカム基地の時と同じだな」
テツヤ「ここ最近のDC残党に 共通している手口でもありますね」
ダイテツ「ああ。 先程の奇襲はワシらを極東地区に 足止めするためのものかも知れん」
テツヤ「では、敵の本命は 極東や北アメリカではなく……」
テツヤ「新たに大統領府が設置された パリでしょうか?」
ダイテツ「それはまだわからんな。 DC戦争前とは状況も違う」
レイカー「……ダイテツ、 アイドネウス島海域の状況はどうだった?」
ダイテツ「付近にDC残党部隊が 現れた形跡はなかった」
ダイテツ「現時点で、彼らがかつての 本拠地だったアイドネウス島の奪還を 目論んでいるとは思えん」
サカエ「では、 DC残党の最大拠点及び戦力の集結地点は アースクレイドルだと考えて間違いないようですな」
ダイテツ「うむ……」
テツヤ「しかし、 ソフィア・ネート博士がDC残党に 協力するとは考えられません」
テツヤ「現に博士はDC戦争終結後、 彼らを受け入れず……」
テツヤ「本来の目的のために アースクレイドルを地中へ 沈められたのですから」
ダイテツ「ワシもそう信じたい。 だが、アースクレイドルの人間は その大半が元DCのメンバーだ」
ダイテツ「外部からの干渉は不可能かも 知れんが、内部からならば……」
テツヤ「では、 アースクレイドルに内通者がいると お考えなのですか?」
ダイテツ「そうだ。 それもソフィア・ネート博士の与り知らぬ所でな」
テツヤ「……」
ダイテツ「アースクレイドルは 使いようによって強固かつ自給自足が 可能な地下要塞となる」
ダイテツ「DC残党の動きが 活発化しつつある今、無視は出来ん」
レイカー「うむ。 近い内に我が軍の機動部隊があそこへ 送り込まれることになるだろう」
レイカー「とりあえず、お前達は 日本近海に潜むDC残存部隊の 討伐任務に就いてくれ」
ダイテツ「了解した」
レイカー「それで…… 最後に例の件の報告を聞こうか」
テツヤ「アイドネウス島沖の海底で 発見された物体ですが……」
テツヤ「『ホワイトデスクロス』の 一部である可能性が高いと思われます」
レイカー「やはり、そうか」
サカエ「しかし、ホワイトスターの 中枢でもあった大型機動兵器が 何故そんな所に……?」
テツヤ「オペレーションSRWで 撃墜された後、地球へ落下し、 メテオ3に回収されたか……」
テツヤ「あるいは メテオ3そのものが複製したか。 理由は色々と考えられます」
レイカー「回収した物体は今も生きているのか?」
テツヤ「……はい。 自己再生を行っていた形跡があります」
レイカー「了解した。 では、回収物はコバヤシ博士の ラボへ回してくれ」
レイカー「それと、この件は 関係者以外にはまだ内密に頼む」
テツヤ「はっ」
ダイテツ「……レイカー、今までに回収した ホワイトデスクロスの破片はどうなっている?」
レイカー「軍のあるプロジェクトに 回したサンプルを除き……」
レイカー「ギリアム少佐の指示に従って 完全廃棄されている」
ダイテツ「……」
レイカー「……気になるのか?」
ダイテツ「ああ。 この半年間、軍で徹底的な調査を行ったが…… 場所が場所だけにな」
サカエ「DC残党が破片の入手を目論んでいると?」
ダイテツ「……」
ダイテツ(あるいは……すでに)

[伊豆基地 格納庫]

リュウセイ「よう、みんな! 元気だった?」
エクセレン「そりゃもう、ご覧の通りよん」
キョウスケ「そちらも変わりはないようだな」
リュウセイ「まあね。それにしても、 半年しか経ってねえのに随分長いこと 会ってなかったような気がするなあ」
キョウスケ「お互い、色々と忙しかったからな」
リュウセイ「ところで、クスハは一緒じゃないのか?  まだテスラ研に?」
ブリット「ああ」
リュウセイ「そうか……。 実家へ帰れるせっかくのチャンスだったのにな」
エクセレン「んじゃ、 代わりにブリット君が行っとく?」
ブリット「え!? な、何故です?」
エクセレン「そりゃもう、 ご両親にごあいさつ…ってやつに決まってるでしょ?  男は度胸、女は愛嬌よ」
ブリット「い、いや、俺達はまだそんな……」
イルム「……相変わらずだね、お前も」
エクセレン「そうねえ。 こないだも最後の詰めが甘かったし」
イルム「詰め?」
エクセレン「ブリット君たら、 クスハちゃんとの別れ際に……」
ブリット「お、俺は何もしてませんよ!」
イルム「そりゃ駄目だ」
エクセレン「でしょ? 駄目よねえ」
ブリット「う……」
カイ「……ところで、イルム中尉。 一つ聞きたいことがある」
イルム「何です?」
カイ「敵は新型のアルブレードを 奪おうとしなかったのか?」
イルム「ええ……。 それどころか、敵の方が新型機を出してきましたね」
リュウセイ「あの緑色の奴…… リオン系の機体じゃなかったよな」
イルム「それに戦闘機もな。 おそらく、DC残党が独自に 開発した物だとは思うが……」
イルム「ああいうのが出てきたとなると いよいよキナ臭くなってきたな」
ライ「ええ。 敵は着実に戦力を蓄えています。 下手をすれば以前と同じぐらいに」
ラトゥーニ(……ゼオラやアラド、オウカ姉様達は その中に組み込まれて……)
ラトゥーニ(私の敵になる……)
リュウセイ「どうした、ラトゥーニ?」
ラトゥーニ「ううん、何でもない」
リュウセイ「それが何でもねえって顔かよ」
ラトゥーニ「……」
リュウセイ「ハワイで色々とあったのは聞いてる。 詳しい事情は知らねえけど……」
リュウセイ「奪われた物は取り返してやる、ぐらいの 気持ちでいた方がいいんじゃねえかな」
エクセレン「そそそ。 ラトちゃんは真面目だから、 思い詰めちゃうとこがあるのよね」
エクセレン「気休めに 聞こえちゃうかも知れないけど、 これからのことを考えましょ」
ラトゥーニ(そう…… ゼオラ達はまだ取り返せる)
ラトゥーニ(そして、 スクールの呪縛を解く……。 そうするって自分で決めたもの)
ラトゥーニ(だから……)
ラトゥーニ「ありがとう、 エクセレン少尉……リュウセイ」
リュウセイ「いいってことよ」
エクセレン「なになに? 何かちょっと いい雰囲気じゃなぁい?」
ラトゥーニ「え?」
エクセレン「もしかしてもしかすると、 私達のいない間に…ラブラブなフラグが 立っちゃったとか?」
ラトゥーニ「ラ、ラブ……!?」
エクセレン「いやん、お姉さん聞いてないわよ。 …そこんとこどうなの? うりうり」
リュウセイ「ん~…… ラトゥーニがハワイへ行く前、 一緒にゲーセンへ行ったなぁ」
エクセレン「わお!  それって、デートじゃない?  リュウセイ君が誘ったの?」
リュウセイ「ああ、 バーニングPTの新作が出ててさ。 ラトゥーニと対戦で勝負したんだ」
エクセレン「それでそれで?」
リュウセイ「4勝6敗で負け越しちまった。 俺、前作じゃ日本2位だったんだけどな~」
エクセレン「そうじゃなくて、 ご飯とかショッピングとか…… その後は何にもなし?」
リュウセイ「ああ、まっすく基地へ帰ったけど」
エクセレン「あらら~…… キョウスケだってお茶ぐらい 付き合ってくれるのに」
キョウスケ「缶コーヒー1本だがな」
エクセレン「いやん、 それを言っちゃダメダメよん」
イルム「リュウセイ、 もうちょっと気の利いた所へ 連れて行ってやれよ」
リュウセイ「いや、 その日は後で隊長の特訓があってさぁ……」
ラトゥーニ「いいの。 誘ってくれただけで嬉しかったもの」
リュウセイ「色々落ち着いたら、 また対戦しような」
ラトゥーニ「うん……」
イルム(ま、少しは進歩したか?)
(扉が開閉する)
ヴィレッタ「……リュウセイ、ここにいたか」
リュウセイ「あ、隊長」
エクセレン「ヴィレッタお姉様、 アヤ大尉、オオミヤ博士……お久しぶり」
アヤ「ええ、 またあなた達に会えて嬉しいわ」
ロバート「みんな、元気そうだな」
エクセレン「おかげさまで」
ヴィレッタ「先程はハガネと あなた達が来てくれて助かった。 お礼を言わせてもらうわ」
キョウスケ「いえ……。 そちらが無事で何よりです」
リュウセイ「それで、隊長…… 俺に何か用?」
ヴィレッタ「お前とイルム中尉に ハガネへの出向命令が出たわ」
ヴィレッタ「以後、 ATXチームや教導隊と一緒に DC残党の追撃任務に就きなさい」
リュウセイ「了解」
イルム「デスクワークや テストに飽きが来ていた所でな。 よろしく頼むぜ、キョウスケ」
キョウスケ「ええ、こちらこそ」
リュウセイ「あ、でも…… 俺の機体はどうなるんだ?」
リュウセイ「今、R-1はデータ取りで 月のマオ社に行ってるし……」
ロバート「代わりにアルブレードを 使って構わんそうだ。ただし……」
リュウセイ「レポートと データ取りをきっちりと、だな?」
ロバート「ああ、頼む」
ライ「……オオミヤ博士、 R-2パワードの改修作業の方は?」
ロバート「仕上がりまで もう少し時間がかかるが……」
ロバート「エンジンの出力は 以前より安定するようになった。 それに関節部分の強化も済んでいる」
リュウセイ「じゃ、じゃあ、SRXの合体は!?」
ロバート「自由自在にとはいかんが、 合体可能回数と合体可能時間は前より増えたよ」
リュウセイ「よっしゃ!  これでいざって時は……」
ブリット「でも、R-1が月にあるんなら、 合体できないんじゃないか?」
リュウセイ「あ……そ、そうか」
ヴィレッタ「それに…… 私とアヤは別任務があるから、 伊豆基地に残るわ」
リュウセイ「な、何だよ…… せっかくSRXチームが久々に揃ったってのに」
ロバート「仕方がないだろう。 R-GUNはパワードへ改修中だし…… 他にも色々あるんでな」
アヤ「でも、私達がいないからって 羽を伸ばしちゃ駄目よ?」
リュウセイ「へいへい」
ヴィレッタ「……ところで、 ハガネの中で見慣れない機体を 見かけたが、あれは?」
リュウセイ「あ、そうそう!  俺も気になってたんだ あのめっちゃ綺麗なロボット」
エクセレン「わお、もしかして惚れちゃった?」
リュウセイ「惚れた惚れた。 それも一目惚れ!」
ラトゥーニ(え……)
リュウセイ「背中の翼もいいけど、 あのスカートが特にいい!」
ラトゥーニ(スカート……私もはいてるのに……)
リュウセイ「R-3にも あんなのはかせりゃ、少しは色気ってモンが……」
アヤ「あ~ら、色気がなくてごめんなさいね」
リュウセイ「い、いてて!  足! 踏んでる、踏んでる!  アヤのことを言ったんじゃねえよ!」
ヴィレッタ「……もしや、 あの機体はヴァルシオーネと何か関係が?」
キョウスケ「いえ、あれはイスルギ重工の試作機で… 機体名はアンジュルグです」
ロバート「イスルギの?  そうは見えないな……」
リュウセイ「パイロットは誰なんだ?」
エクセレン「ラミアちゃんっていう、 ウチのチームの期待の新人ちゃんなのよね」
エクセレン「アンジュルグに負けず劣らず、 めっちゃ美人よん」
リュウセイ「へ~え……。 で、どこにいるんだ? その人」
エクセレン「ほらほら、ラミアちゃ…… あらら? さっきまで格納庫にいたのに」

[地球連邦軍伊豆基地周辺]

ラミア「……ここならば問題はない。 出てきたらどうだ?」
???(エキドナ)「……さすがはW17。 わからぬようにつけたはずだったが」
ラミア「動きが完璧すぎる。 挙動のタイミングが毎回同じ 人間などいない」
???(エキドナ)「……よく研究しているな」
ラミア「W16…… 任務遂行用の名称は?」
エキドナ「エキドナ・イーサッキ。 だが、そんなものは我らの間では何の意味も成さん。 …なぜ確認する?」
ラミア「…なんとなくだ。で?」
エキドナ「W17、 通信がつながらないのでレモン様が心配されている。 ……これを」
ラミア「指令用ディスクか。 …それより、通信がつながらないだと?」
エキドナ「そうだ」
ラミア「やはりつながっていなかったか…。 もしかしたら、機密通信装置が破損しているのかも 知れんな」
ラミア「それで、内容は?」
エキドナ「渡せ、としか言われていない」
ラミア「…不安にはならんのか?  自分が何をしているのかを知らず…いや、 知ろうともしないことを」
エキドナ「なに…? W17、一体…」
ラミア「…いや、何でもない。受け取っておく」
エキドナ「了解した、W17。 現状で報告することはあるか?」
ラミア「任務は第二段階まで成功。 それと……」
エキドナ「何だ?」
ラミア「いや、報告は以上だ」
エキドナ「では、私は帰還する」
ラミア(私とした事が…余計なことを言ったな)
ラミア(我々は与えられた任務を実行する。 …理由も意味も…必要ない)

《伊豆近海(DC戦艦)》

[DC戦艦 格納庫]

ゼオラ「アラド……アラドッ!!」
アラド「そ、そうキャンキャン わめくなって。ほ、骨に響く……」
ゼオラ「バカ!  どれだけ心配したと思ってんのよ!」
アラド「う~ん…… お前の胸ぐらい、かな?」
(平手打ち)
アラド「あいっ! いてててっ!!」
ゼオラ「ホントにバカ! エッチ!  あんたなんか最低よっ!」
アラド「こ、これが ケガ人にする仕打ちかよ!?」
ゼオラ「大したケガじゃないでしょ!  あんな無茶な真似をした罰よ!」
アラド「うるせえなあ…… 約束は守ったからいいだろ?  生きて帰るってさ」
ゼオラ「馬鹿なこと言わないで!  今回は運が良かっただけなのよ!」
ゼオラ「あなたが無茶すると みんなが迷惑するし、ラトだって 助け出せないんだから!」
アラド(トホホ…… ひでえ言われようだよ、まったく)
ゼオラ「それと……」
アラド「な、何だよ?」
ゼオラ「……」
アラド「まだ言いてえことがあるのかよ?」
ゼオラ「う、うん。 い、一応……お礼を言っとくわ」
アラド「お礼?」
ゼオラ「そう……助けてくれて……」
ゼオラ「あ、ありがと」
アラド「……」
ゼオラ「で、でも、 今度あんな無茶なことをしたら許さないからね!」
(扉が開閉する・ゼオラが立ち去る)
アラド「あ、おい! どこ行くんだよ!?」
(扉が開閉する・アラドが立ち去る)
カーラ(……やれやれ、アラドが回収されるまでは 今にも泣き出しそうだったくせに)
カーラ(でも、ゼオラも可愛いとこあるよね)
(扉が開閉する)
ユウキ「……」
カーラ「あ、ユウ……」
ユウキ「エキドナが帰還した。 俺達はこれからアーチボルド少佐と合流する」
カーラ「わかったよ。 で、しばらくは極東あたりを ウロウロすることになるの?」
ユウキ「ああ」
カーラ「ね、さっきの アラドの動きだけど、どう思う?  やっぱ、まぐれ?」
ユウキ「いや……」
カーラ「じゃ、 さすがはスクール出身ってこと?」
ユウキ「かも知れないな」
ユウキ(だが、危うい。 アラド、ゼオラ……あの二人は……)

『R-2パワード』を入手した。
『アーマリオン』を入手した。

『チョバムアーマー』を入手した。
『デュアルセンサー』を入手した。

『M950マガジン』を入手した。
『メガ・ビームライフル』を入手した。


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