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小さな姫君 キョウスケルート ~ 第21話 ~

[ヒリュウ改 ブリッジ]

キョウスケ「キョウスケ・ナンブ以下、 ATXチーム…全員集合しました」
エクセレン「副長、何かご用で?」
ショーン「ええ。 先程、極東支部から指令が入りまして」
ブリット「指令…?」
レフィーナ「ATXチームの キョウスケ・ナンブ少尉、 エクセレン・ブロウニング少尉…」
レフィーナ「ブルックリン・ラックフィールド少尉… 以上の3名は、R-GUNを極東の伊豆基地まで 輸送して下さい」
レフィーナ「なお、 以後の指示は向こうで受けて下さい」
エクセレン「わお、急ねえ。 もしかしてお払い箱?  …あの時のことがばれたのかしら…?」
ブリット「少尉、それじゃなくて、 あのことの方かも…」
キョウスケ「何をやってたんだ、お前達は」
エクセレン「あらん?  自分だけ潔白だなんて顔しないでよね」
エクセレン「キョウスケだって、 タスク君との賭けの担保にアルトを 入れてたこと、あったでしょ?」
キョウスケ「…あれは勝ったから チャラだ。問題ない」
ショーン「…何を勘違いしているのかは わかりませんが…」
ショーン「皆さんは、 タウゼントフェスラーで伊豆へ向かって下さい」
レフィーナ「先程の悪事は エンマ帳につけておきますので、ご心配なく」
エクセレン(い、意外と古風ね…)
キョウスケ「地上行きの件、了解です。 …現在の状況は?」
ショーン「ハガネの活躍により、 DCは中枢部であるアイドネウス島を 失いましたが…」
ショーン「…各地で残存部隊が ゲリラ戦を展開しつつあり、戦火は まだまだ続いているようです」
ショーン「また、 コロニー統合軍の残存部隊も、 彼らと合流しているようですな」
ブリット「まだまだ荒れているみたいですね…」
レフィーナ「現状では、 ノーマン・スレイ少将を中心とする 地球圏防衛委員会が…」
レフィーナ「軍組織の統率を 行っているとのことですが… うまくいっているとは言い難いようです」
キョウスケ「うまくいっていない…?  EOT特別審議会の横ヤリでも?」
ショーン「その通りです。 混乱に乗じ、カール・シュトレーゼマン議長が…」
ショーン「安全保障委員会を通じて、 軍上層部の完全な掌握を目論んでいるようで」
ブリット「議長は、異星人と 徹底抗戦派のノーマン少将や 我々を抑える気なんでしょうか?」
エクセレン「なるほどね、それで私達に 暗殺でもしに行け、と…」
キョウスケ「そんなわけあるか。 …現状で、エアロゲイターの侵略を 受ければ、地球圏はもつまい…」
キョウスケ「だから、シュトレーゼマン 議長は独自のパイプを通じ、奴らと 交渉を再開する…そう読めるな」
レフィーナ「その絡みで、 アイドネウス島はEOT特別審議会の 管轄下となることが決定しています」
エクセレン「そんでもって、 アイドネウス島解放のお手柄は E特審会のもの…ってことね」
ショーン「…そうなっておりますな」
キョウスケ「ふん。 賭けた者たちに見返りはなし、か。 …業腹だな」
ショーン「では、 R-GUNの輸送任務…よろしくお願いします」
ショーン「くれぐれも エクセレン少尉に航路設定を任せて 寄り道などしないように」
キョウスケ「了解です」

《地球周辺宙域(移動中・輸送機)》

[輸送機・機内]

エクセレン「…そろそろ 降下プログラムをセットしなくちゃ」
ブリット(って、結局エクセレン少尉が 航路設定をやってるし…)
エクセレン「ええと… 日本の極東支部だったわよね?」
ブリット「極東支部と言えば、伊豆…。 魚がうまいんだろうなあ」
キョウスケ「………」
エクセレン「あらん、どうしたの?  久々に古巣へ帰るってのに… むっつりしちゃって」
キョウスケ「…あそこには あまりいい思い出がないからな」
(鈍いアラート)
ブリット「ん? 何だ…?」
キョウスケ「どうした?」
ブリット「SOSです!  これは…地上から!?」
エクセレン「ずいぶん遠くからねえ。 …いくらコルムナがあるとはいえ、 相当な発信施設がないと無理よ?」
ブリット「…なるほど、 それくらいの施設はありそうです。 発信元はリクセント公国です」
キョウスケ「リクセント公国…?」
エクセレン「もう、教頭センセ、しっかりしてよね?  んじゃ、教えてあげましょう」
ブリット(キョウスケ少尉は教頭先生なんだ…)
エクセレン「地中海沿岸にある 小さな国だけど、特別独立自治権を持っているの」
エクセレン「避暑地として結構人気があって… まあ、通好みの観光地ってとこね」
キョウスケ「なるほどな。 …で、そこからSOSだと?」
ブリット「…はい、DCの残存部隊の 襲撃を受けているようです」
エクセレン「確か、 あの国は金鉱山を持っているから… それ目当てかしら?」
キョウスケ「再興資金目当てか。 まるで山賊だな」
ブリット「このまま見過ごせません!  すぐに助けに行きましょう!」
キョウスケ「駄目だ」
ブリット「何故です!?  DCの襲撃を受けているんですよ!」
キョウスケ「おれ達にだけ 発信されているなら話は別だが、 地上部隊が何とかするはずだ」
エクセレン「ま、目標は極東支部。 もう航路設定はしちゃったし」
ブリット「そ、そんな…!」
キョウスケ「諦めろ。 …全ての人間を自分が救えるなどと 思うな、ブリット」
ブリット(くっ…!)

《リクセント公国》

[リクセント城内]

ジョイス「王女!  どこにいらっしゃるのですか!?」
ジョイス「シャイン様、どうかお返事を!  いい加減になされませんと爺は怒りますぞ!」
シャイン「…慌てすぎです、ジョイス。 王族たるもの、いかなる時も堂々と… でこざいますのよ」
ジョイス「それどころではありません!  賊が城を包囲しておるのですぞ!」
ジョイス「早くここからお逃げ下さいませ!」
シャイン「爺… 不届き者の狙いは、この私… そうではございませんか?」
ジョイス「そ、それは…」
シャイン「ならば…退けません。 お父様の代わりに、この国を 守ってみせたりしますわ」
ジョイス「よろしいですか、王女。 賊が要求しているのは、金塊だけではございません」
ジョイス「彼らは 御身の引き渡しを要求してきているのですぞ」
ジョイス「金塊などいくらでもくれてやりましょう… ですが、御身だけは…」
シャイン「この程度でビビる… あ、え~と、怖じ気づく私ではございません…!」
シャイン「理不尽極まりない侵略に屈するようでは、 ハウゼン家の名を名乗れなくなりますもの…!」
ジョイス「ですが、 現実は甘くはございませぬ。 状況は圧倒的に不利…」
ジョイス「これより 防衛隊の面々も決死の覚悟で 王女様を脱出させる所存です」
ジョイス「どうか、大公家の血統… 御身を守ろうとする彼らの決意を くんでやって下さいませ」
シャイン「…爺。 もう一つ…方法がございますわ。 私があの者達の下に行きます」
ジョイス「な、何ですと!?」
シャイン「お父様やお母様が 愛したリクセントの街…そこに住む人達を 失うわけにはいきませんもの」
ジョイス「………」
ジョイス(シャイン様、 よくぞご立派になられました…)
ジョイス(と、 申し上げたいところですが… 敵はそれ程甘くはないでしょう…)
シャイン「それに…助けは来ます。 そんな予感がしたりするの…!」
ジョイス(! もうお気づきに…。 やはり…大公家の血は争えぬか…)
ジョイス(…あとは救助要請を出した 連邦軍部隊に、気骨を持った者が おることを祈るばかり…)


第21話
小さな姫君

〔戦域:リクセント公国城下〕

テンペスト(DC復興のためとはいえ、 年端もいかぬ王女を連れ去らねば ならんとは…)
テンペスト(何故、アードラーは あんな子供を必要としているのだ?)
テンペスト(いや…俺には関係のない こと。このような迷いがあったが故に 俺はハガネに敗北したのだ)
テンペスト(連邦を打ち倒し、 妻と子の無念を晴らすために… もはや手段は選んでいられん)
DC兵「テンペスト少佐、 公国側から通信が入っております」
テンペスト「…ようやく観念したか」
ジョイス「テンペスト・ホーカー少佐… 私はシャイン王女の側近、 ジョイス・ルダールと申します」
テンペスト「貴様が誰だろうと構わん。 王女の返答を聞かせてもらおうか」
ジョイス「王女は、あなた方の要求を 受け入れると申されております」
テンペスト「賢明な判断だ」
ジョイス「その代わり、 約束は守っていただきますぞ」
テンペスト「ああ、 王女の命は保証しよう。だが、 この国の歴史は今日で終わりだ」
ジョイス「な、何ですと!?」
テンペスト「我らDCに歯向かうと どんな結末を迎えることになるか…」
テンペスト「今一度、連邦に 思い知らせる必要があるからな」
ジョイス「そ、それでは話が違いますぞ!」
テンペスト「悪く思うな。 全ては我が復讐のためだ」
C軍兵「少佐! 連邦軍の 輸送機が降下してきます!」
テンペスト「!」
(タウゼントフェスラーが出現)
キョウスケ「………」
ブリット「よかった、 まだ王宮は無事だ!」
エクセレン「わお、ロマンチックが 止まらない感じじゃなぁい?」
キョウスケ「………」
ブリット「早く敵を倒しましょう!」
エクセレン「そうね、敵さんも 知らない顔じゃなさそうだし」
キョウスケ「…エクセレン」
エクセレン「んにゃ?」
キョウスケ「どういう事だ。説明しろ。 …航路設定をしたのはお前だろう」
エクセレン「いやん、航路設定プログラム、 バグっちゃってたのかもね?」
キョウスケ「…このまま黙って 極東支部に向かうわけにもいくまい。 …敵を排除するぞ」
ブリット「エクセレン少尉…すみません」
エクセレン「んふふ~、 まあまあ、いいってことよん」
テンペスト「フッ…俺は運がいい。 ここで奴らに出会えるとはな。 あの時の屈辱を晴らさせてもらう!」
テンペスト「ヒリュウのPT隊に告ぐ!  シャイン王女、及びリクセント公国 国民の命が惜しくば…」
テンペスト「直ちに武装を解除し、 我らに降伏しろ!」
ブリット「あいつ、あの時の…!」
キョウスケ「…元特殊戦技教導隊… テンペスト・ホーカー少佐か」
エクセレン「人質を取るとはねえ。 それがあなたの大義ってやつ?  ボスが聞いたら何て言うかしらね」
テンペスト「前に言ったはずだ。 俺の目的は連邦への復讐だとな」
テンペスト「そして、そのためには 手段を選ばん! 要求に応じねば、 王女が死ぬことになるぞ!!」
シャイン「それは嘘でございます!」
テンペスト「!」
シャイン「この者達の目的は私!  ですから、私を殺しちゃったりは しません!」
ジョイス「シャイン様…!」
シャイン「ですから、賊をブッ飛ば… いえ、追い払ってくださいませ!」
テンペスト「おのれ…!」
キョウスケ「…む。あれが…王女…?」
エクセレン「みたいねえ」
ブリット「くっ…DCめ!」
キョウスケ「…連中、王女には 手出し出来ないようだな」
キョウスケ「とはいえ… 城が攻撃される可能性は大、か」
エクセレン「みたいね。 んじゃま、王女様の救出を 最優先にしましょか!」
ブリット「王女がいる場所は… このポイントですね」
(城の正面玄関を指す)
キョウスケ「敵の間をぬって、 あそこまで突っ込む。 敵機に先を越されるなよ」
エクセレン「ひとっ飛び… って感じで行きたいわねえ」
キョウスケ「アルトでも やれなくはないだろうが… エクセレン、ブリット、頼むぞ」
エクセレン「はいはいさ~」
ブリット「了解です!」
キョウスケ「よし、いくぞ…!」
(出撃準備・選択無し・タウゼントフェスラーが撤退、作戦目的表示)

〈味方機が目的地へ到達〉

(バレリオンが出現)
ブリット「敵の増援!?」
テンザン「ホ! ありゃヒリュウ改の 赤カブトムシじゃねえか!」
テンペスト「テンザンか。 ここへ何をしに来た?」
テンザン「随分な台詞だな。 アードラーの命令であんたを 助けに来たっての」
テンペスト「…俺の命令には 従ってもらうぞ」
テンザン「へえへえ」
テンペスト「よし…。 では、敵をせん滅した後、 王宮を制圧する!」
テンザン(チッ、ロートル風情が つけあがりやがって…。ま、でも 奴をダシにするってのはアリだな)
ブリット「あいつ…生きていたのか!」
エクセレン「ま、 簡単に死にそうなタマじゃないしね。 コインいっこ入れる…って感じ?」
キョウスケ「どのみち、 敵を全て倒さなければ、 この国を救えないか…」
キョウスケ「エクセレン、ブリット!  城を守りつつ、敵機をせん滅するぞ!」
(作戦目的表示)

〈vs テンペスト〉

[キョウスケ]

キョウスケ「山賊まがいの 行為もここまでだ」
テンペスト「ふん、 それをたったこれだけの機数で 止めに来るとはな」
キョウスケ「成り行きだ。 だが、来たからには仕事は させてもらう」

[エクセレン]

テンペスト「お前達も 相当なお人好しだな。 わざわざ宇宙から来るとは」
エクセレン「それくらいしなきゃ、 地球を異星人から守る…なんて 大きなこと言えないしねえ」
テンペスト「相変わらず軽口を…」
エクセレン「いつでもどこでも、 マイペースを貫くのが私の主義なの」

[ブリット]

ブリット「小さい子供を 誘拐するなんて…卑怯な真似を!」
テンペスト「青いな。 いかにもゼンガーの部下らしい…」
ブリット「!  隊長は…こんな作戦など立てない!」

[撃墜]

テンペスト「な、何ということだ!  王女を手に入れられずに…!」
(ストークが爆発)

〈vs テンザン〉

[キョウスケ]

キョウスケ「…お前か。 アイドネウス島…討ちもらしが あったようだな」
テンザン「当たり前だ。 そう簡単に死んでたまるかっつーの。 楽しいゲームはこれからだぜ!」
キョウスケ「まだ終わっていないと いうことには同感だ。 …ここで終わりかもしれんがな」

[エクセレン]

テンザン「ホ!  姉ちゃん、久しぶりだな!」
エクセレン「元気ねえ。 でもゲームは一日一時間に しときなさい?」
テンザン「ハッハッハ!  最近のゲーム、ヘタすりゃ1時間じゃ セーブゾーンまでいけねえっての!」
エクセレン「何のことなんだか」

[ブリット]

ブリット「まだ戦争を ゲーム感覚でやってるのか!?」
テンザン「当たり前だろ!  こんな刺激的なことはねえって、 前にも言わなかったかよ!」
ブリット「黙れ!  DC戦争はもう終わったんだ!」
ブリット「今、地球がどんな危機を 迎えつつあるか…よく考えろ!!」

[撃墜]

テンザン「ま、今日のところは手勢も 少なかったし…再会記念ってことで 花を持たしてやっか」
(ヘビーバレリオンが爆発)

〈敵機全滅〉

ブリット「敵機、リクセント公国の 領土外へ撤退しました!」
キョウスケ「…何とかなったか」
エクセレン「ま、私達が本気出せば こんなもんでしょ」
キョウスケ「…後で説教だ」
エクセレン「いやん」

[リクセント公国]

ジョイス「ありがとうございます、 キョウスケ・ナンブ少尉…でしたな。 おかげで我が国は救われました」
キョウスケ「いえ。シャイン王女が ご無事で何よりです」
ジョイス「王女の御身に 何かあれば、亡くなられた大公陛下に 申し訳が立たないところでした」
ジョイス「本当に、 何と御礼を申し上げれば良いやら…」
キョウスケ「いえ… たまたま間に合っただけのことです。 …任務中ですので、これで」
エクセレン「ちょっとキョウスケ!  お礼とか、おもてなしとか!」
キョウスケ「…なに?」
エクセレン「あ、あわわ… あ、そうだ…私達が行ったあと、 またDCが来たらどうするの!?」
ブリット「それより、敵はどうして 王女を狙っていたんだろう…?」
ジョイス「実は…シャイン様には ある特別なお力が備わっているのでこざいます」
ブリット「特別な力?」
ジョイス「はい。その力は 代々の大公家に脈々と受け継がれ… シャイン様も例外ではなく」
エクセレン「わお! もしかして、 超能力とか霊能力って奴?」
ブリット(ラーダさんと 同じような力なんだろうか…?)
ジョイス「わかりやすく申しますと… 予知能力の一種でございます」
エクセレン「い、いやん… それじゃ私のあんなことやこんな秘密が…!?」
キョウスケ「それは予知能力じゃない」
ブリット「す、すみません。 …じゃあ、敵は王女の予知能力を狙って…?」
ジョイス「左様で。ただ、予知と 申しましても、未来のことが完ぺきに わかるわけではありません…」
ジョイス「しかし、 シャイン様のお力は先代よりも 遥かにお強いのです」
キョウスケ「…なら、DCはその力を 軍事利用するために…?」
エクセレン「その可能性は高いわね。 予知能力で敵の動きを先読みしちゃう 機動兵器なんて…始末に悪いもの」
キョウスケ「…ならば、 さらにその先を読むまでだ」
エクセレン「キョウスケの場合は 読みというより勘じゃない」
ブリット「あ、あの… 話の腰を折らないで下さいよ」
ジョイス「………」
ジョイス「…お願いでございます。 どうかあなた方の手で王女を安全な 場所へかくまって頂けませんか?」
ブリット「し、しかし… 安全な場所と言っても…」
エクセレン「…そうねえ…」
エクセレン「!  今から私達が行く極東支部なんてどうかしら?」
キョウスケ「なに…?」
エクセレン「ほら、あそこなら 戦力が残ってるし、ハガネもいるし… お魚もおいしいしね」
ブリット「それ、名案ですよ、少尉!  魚は関係ないけど」
エクセレン「でしょでしょ?」
キョウスケ「………」

[輸送機・機内]

シャイン「…では、日本までの護衛… しっかりとお願い致しますわね」
ブリット「か、かしこまり…まりましたッ!」
エクセレン「まあまあ、緊張しない、ブリット君」
キョウスケ「…王女にはキャビンを使ってもらう。 エクセレン、案内してやれ」
エクセレン「あらん、私でいいの?  変なこと、教えちゃうわよ?」
キョウスケ「教えるな。 …子供は苦手だ」
シャイン「…ちょっと、あなた」
キョウスケ「ん…何か?」
シャイン「子供とは失礼ではなくて?  レディと言っていただきたいですわ」
キョウスケ「日本までしばらくかかる。 お休みください…レディ。 …これで?」
エクセレン「…何か気持ちが こもってないんじゃない?  ねえ、シャインちゃん?」
シャイン「いえ、OKでございますわ」
キョウスケ(…ちゃん付けはいいのか)

《アースクレイドル》

[アースクレイドル]

イーグレット「…ようこそ、 我が聖地アースクレイドルへ」
アードラー「挨拶はいい。 ここの建設は進んでおるのか?」
イーグレット「地上との連絡口は ほぼ完成したが、地中中核部の隔壁は未だ建設中だ」
イーグレット「さらに、 メインコンピューター・メイガスの 調整作業も終わっていない」
アードラー「予定より遅れておるな。 マシンセルは使えるのか?」
イーグレット「実用化まで、あと1年はかかる」
アードラー「1年後じゃと…?  遅い。そんな時分には、異星人が とっくに地球を征服しておるわ」
アードラー「ええい、 ワシが直接ソフィアを問い質す。 ここへ呼んで来るのじゃ」
イーグレット「彼女はメイガスに かかりきりでな。ここ数週間、 中枢ブロックから姿を見せていない」
アードラー「構わん。 DC副総帥であるワシの命令じゃぞ!」
イーグレット「…今、ソフィアの手を止めれば、 メイガスに影響が出る」
イーグレット「そうなれば、 例の量産機のラインにも問題が発生するが… それでもいいのか?」
アードラー「うぬぬ…。 ならば、致し方あるまい」
アードラー「あれは王女の力同様、 ワシの世界征服計画にとって 必要不可欠なものじゃからな」
イーグレット「下らんな。 小娘の力をあてにするなど…」
アードラー「何とでも言うがいい。 それに、王女の行き先が日本だということは わかっておる」
イーグレット「スパイからの情報か」
アードラー「うむ。 後は奴の働き次第じゃな」

『ハチマキ』を入手した。
『資金20000』を入手した。


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