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右手に剣、左手に希望 キョウスケルート ~ 第18話 ~

[コロニー統合軍 総司令部]

一般兵「ジ、ジーベル少佐!  ヒリュウ改が最終防衛ライン上に 差し掛かります!!」
ジーベル「うろたえるな。見苦しい」
一般兵「しかし、このままでは!  旗艦艦隊に応援を要請した方が…」
ジーベル「俺には策がある。案ずるな」
ジーベル(…マイヤー総司令… 俺をエルピスの防衛に回すとは…捨て駒にする気か)
ジーベル(だが、そうはいかん。 俺は今度こそヒリュウ改を沈める)
ジーベル(誰にも真似出来ん策を使ってな… クックック)


第18話
右手に剣、左手に希望

〔戦域:エルピス周辺宙域〕

ショーン「…思っていたより、 防衛隊の規模が小さいですな」
ユン「敵戦力の底が見えたのかも 知れませんね」
レフィーナ「…楽観視は禁物です。 こうしている間にも、敵主力は 地球へ向かっているのですから」
レフィーナ「各機、出撃を!」
(出撃準備)
ブリット「あれが 敵の本拠地、エルピス…!  何か緊張してきましたよ」
エクセレン「あらん、 お客さん、若いわねえ」
キョウスケ「何の客だ。 …それにしても…ギリアム少佐」
ギリアム「ああ。コロニー内部で敵が 待ち受けている…とは考えにくい」
ギリアム「中での戦闘は、 彼らにとって自殺行為以外の 何ものでもないからな」
ラッセル「ワナ…ですか?」
キョウスケ「そうだとしても、 戦力が少なすぎる…」
キョウスケ(まさか、中の民間人を楯に?  いや、そんなことをすれば…確実に自滅だ)
キョウスケ(まるで、 ここまで来させることが目的のような…?)
キョウスケ(マイヤーという男… 自らの居城を囮にしたのか?)
キョウスケ(ならば、ここの統合軍は…!)
キョウスケ(おれ達の選択は… 間違っていたのか…?)
ギリアム「いずれにせよ、あの防衛隊を 敗れば、我々にも勝機が見えてくる」
レフィーナ「そのとおりです。 コロニーの中に入れば、彼らは 手出し出来ない…!」
レフィーナ「各機、防衛隊のせん滅を!  ただし、コロニー本体への攻撃は 一切禁止します!」
ジーベル「クックック…さあ、来い。 貴様らには希望ではなく、 絶望を与えてやる…」
(作戦目的表示)

〈ジーベル艦に攻撃〉

(戦闘後)
ジーベル「クックック…やるな。 だが、ここまでだ」
ジーベル「ヒリュウ改に告ぐ。 私はジーベル・ミステル少佐だ」
キョウスケ「! あの男…」
ジーベル「直ちに武装を解除し、 我らに投降せよ」
カチーナ「何言ってやがる!  それはこっちの台詞だぜ!!」
ジーベル「…こちらの 要求が受け入れられぬ場合、 俺はエルピスに…」
ジーベル「毒ガスを注入する」
レフィーナ「!!」
カチーナ「何だってぇ!?」
ギリアム「あの男…… 2年前のエルピス事件と 同じことをするつもりか…!」
ブリット「正気か!?  味方を皆殺しにするというのか!?」
ジーベル「無論、正気だ。 だからこそ、コロニーに毒ガスを 注入するという真似はしたくない」
ジーベル「後は貴様ら次第だ。 クックック…」
レフィーナ「ひ、卑怯な…!」
ジーベル「俺にとってはほめ言葉だな。 勝つための手段は選ばん」
ブリット「い、いくら何でも コロニー内の人間を抹殺するなんて…」
ブリット「そんなことをすれば、 汚名を被るだけじゃすまない…!」
ギリアム「いや… あの男なら、やりかねん。 コルムナのことを忘れたのか?」
ブリット「じゃ、じゃあ…どうすれば!?」
キョウスケ「………」
ジーベル「ククク…。貴様らが 武装を解除せねば、エルピス内部の 民間人は毒ガスで全て死ぬぞ?」
キョウスケ「…やってみろ」
ジーベル「何…?」
レフィーナ「キョウスケ少尉!」
キョウスケ「お前に それだけの覚悟があるならな」
キョウスケ「…いや、 度胸を…と言っておこうか」
ジーベル「き、貴様…!」
ブリット「しょ、少尉!  何を言ってるんですか!? あいつが 本当に毒ガスを使ったら…」
エクセレン「メリットがなさ過ぎるでしょ?」
エクセレン「…使ったら、 そこであいつの楯はなくなっちゃう わけだし…」
エクセレン「だいたい、 その行為は統合軍としては致命的。 …世界中を敵に回しちゃうし…」
エクセレン「何より、 この場にいる私達の怒りの方が ハンパじゃ済まないしね…!」
ヴィレッタ「…とりあえずは、 陳腐なブラフと見て間違いないわね」
ジーベル「う…く…!」
キョウスケ「どうした? やらんのか?」
ジーベル「お、おのれ…!  全機、攻撃を再開しろ!!」
キョウスケ(…賭けはおれの勝ちか)
エクセレン「ほらね?」
タスク「ヒュ~ッ、さすが。 さしもの俺も、あんなヤバい賭けは 出来ねえよ」
ギリアム「だが、 あの男…追い詰められれば 切り札を使いかねんぞ?」
キョウスケ「わかっています。 一気にカタをつけます」
キョウスケ(…ここからが本番だからな)

〈ジーベル艦を撃墜〉

ジーベル「お、おのれ…!」
(ジーベル艦が爆発、バレリオン・カスタムが出現)
ジーベル「フ、フハハ…!  馬鹿め、毒ガスは本当に用意して あるのだ、本当にな!」
ブリット「あ、あいつ!  まさか!? キョウスケ少尉!!」
キョウスケ「わかっている。 ここで詰めだ…奴を一気に落とす!」
ジーベル「ククク…貴様らのせいだぞ?  貴様らのせいで、エルピス1万人の 民は全滅するのだ!!」
(グルンガスト零式が出現)
ゼンガー「そうはさせん!」
ジーベル「な!? ゼンガー!?」
ゼンガー「成敗ッ!!」
(グルンガスト零式がバレリオン・カスタムに隣接し、斬艦刀で攻撃)
ジーベル「う、うおおおっ!?」
(バレリオン・カスタムが爆発)
ゼンガー「恥を知れ、と言ったはずだ。 ジーベル・ミステル…」
ブリット「ゼ、ゼンガー隊長…!」
キョウスケ「やはり、現れたか。 今こそ、決着を付けるぞ」
ゼンガー「キョウスケ・ナンブ… ここはその場に相応しくない」
キョウスケ「何…?」
ゼンガー「統合軍旗艦艦隊は 間もなく衛星軌道へ到達する」
ゼンガー「オペレーション・ユグノー… 止められるものなら、止めてみせろ」
(グルンガスト零式が撤退)
エクセレン「あ、あらら… 行っちゃった。どうする、 キョウスケ? 追いかける?」
キョウスケ「………」
ユン「艦長!  エルピスの統合軍総司令部から入電!  一時休戦を申し出ています!」
レフィーナ「えっ!?」
ショーン「休戦…ですと?」
レフィーナ「ど、どういうことなのです…!?」
(タウゼントフェスラーが出現)
ブライアン「やはり… そういうことだったか」
ユン「あれは…ミッドクリッド大統領の 小型艇です!」
レフィーナ「大統領…! ご無事で…」
ブライアン「やれやれ、まったく…。 とんでもない役を押しつけられたものだ」
ブライアン「戦争嫌いの僕に……」
ブライアン「あえて 修羅の道を歩めというのだな?  マイヤー・V・ブランシュタイン…」

[ヒリュウ改 ブリッジ]

ブライアン「…コロニーのことは僕に任せてくれ。 とは言っても、僕は大統領だから当然だけどね」
ブライアン「君達は一刻も早く、 マイヤーの艦隊を追うんだ。 エルピスから追撃はさせない」
レフィーナ「しかし、大統領… いったい、どういうことなのです?  何故、統合軍は一時休戦を…」
ブライアン「時間稼ぎと戦力温存のためだ。 無駄な戦闘を避けたのさ、マイヤーは。 そして、降下作戦の成功確率を上げた…」
レフィーナ「………」
ショーン「行きましょう、艦長。 テスラ・ドライブ搭載艦である本艦なら、 何とか追いつけます」
ショーン「だからこそ、 マイヤーはエルピスを囮にするという 危険な賭けに出たのでしょう」
レフィーナ「…わかりました。 直ちに敵主力艦隊を追撃します!」
キョウスケ(ゼンガーは間違いなく…そこだ)
キョウスケ(おれ達を…待っている)

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