ズール皇帝「ぬうぅぅぅっ!?」
(爆発)
タケル「やった……?」
(ズール皇帝復活)
ズール皇帝「ワーッハハハハッ!! ムダなことだ!
しょせんムシケラにすぎぬお前たちに
このワシを倒すことなどできん!
まだそれがわからぬようだな!」
タケル「くっ……ダメなのか……!? オレたちでは
本当にズールは倒せないのか!?」
(閃光)
マーグ(味方)(マーズ……マーズよ。お前はいま、
ズールを倒し、生き抜くことだけを
考えている。だが、生きるということは
死を知るということ、命をかける
ということなのだ。マーズ、
広大無辺の宇宙のために戦え
命をかけて。そのときこそ、
奇跡はおこる!)
タケル「マーグ……兄さん!? いや……
それだけではない……まさか、父か!?
俺の……本当の父……? そうだ…
ズールを倒さねば、平和はない
ガイヤーの反陽子爆弾ならば、
いかにズールでも……」
(機械音、ゴッドマーズがズールに重なる)
ズール皇帝「なんだ、何をするつもりだ、マーズ!」
タケル「ズール、いかにお前でも、
反陽子爆弾の爆発をくらって
それでも生きのびられるか!?」
ズール皇帝「なに!? まさか貴様……
やめろ、マーズ!
そんなことをしても無駄だ!!」
(ズール皇帝に爆煙)
タケル「くっ……ズール!!
オレと一緒に死ねぇ!」
ズール皇帝「うおぉぉぉぉっ!? おのれ、マーズ!!」
タケル「おおおぉぉぉぉぉーっ!!」
ズール皇帝「マーズ!! ワシは死なんぞ、マーズ!!
たとえこの体が滅びても
ワシの細胞の1つ1つは宇宙へと
広がり、そこでまた姿を変えて
支配者となるのだ! ギシン星の
ズールも、ワシの細胞の1つが
その体を借りただけだ!ワシは
決して滅びはせぬぞ! マーズ!!」
(爆発、閃光、光の中で爆発、復帰後揺れ)
ブライト「なんだ、何が起こった!?」
レイカ「ズール皇帝の反応、
消えました!!」
ブライト「やったのか!?」
タケル「なんだ……オレは、死んでない?
……生きているのか!?」
ケンジ「タケル、いったいどうしたんだ!?」
タケル「隊長……オレは……反陽子
爆弾で、ズールもろとも
死ぬはずだったのに……」
ケンジ「なんだと!? タケル、お前……
いや……よくやったな、タケル」
タケル「隊長……」
ベルトーチカ「……艦長! 敵です!」
レイカ「しつこいわね、まだやるつもりなの!?」
ブライト「くっ、甘かったか……迎撃用意!」
バニー「艦長、通信は入ります!」
ブライト「なに?」
ギシン星兵「待ってくれ、俺たちは降伏する!
攻撃はしないでくれ」
ギシン星兵「俺たちはズール皇帝が怖くて、
しかたなく戦ってたんだ!
投降する! 助けてくれ!」
ギャリソン「これは……予想以上でございますな」
ブライト「ああ……よし、投降を受け入れる。
武装解除して待て」
ギシン星兵「あ、ありがたい。これ以上
無駄な戦いをしないために
俺たちで他の連中の説得も
させてほしい」
万丈「やれやれ、なんとか終わりにできそうだね」