ドモン「終わった……これで、すべて……」
(デスアーミーが全て爆発)
シュバルツ「ついに……ついに倒したか……くっ……」
ドモン「どうした、シュバルツ?」
レイン「……ドモン! その人は、その人は
あなたのお兄さんなのよ!」
シュバルツ「レイン……」
ドモン「なんだって!? どういうことだ? じゃあ
いま死んだのは誰だというんだ?」
シュバルツ「……私はキョウジであってキョウジ
ではない。いわば、影。二つに
分かれてしまった心と体。いわば……
鏡に映ったキョウジの影なのだ」
ドモン「俺は、俺にはわからないよ!」
シュバルツ「私はDG細胞の力を借り、
作りだされた、キョウジのコピーなのだ
すべてはデビルガンダムを抹殺する
ためだった」
ドモン「そんな! あれを使って地球圏の
征服を企んだのは兄さんのはず……」
シュバルツ「それは違う! そもそもデビルガンダム、
いや、アルティメットガンダムは
地球再生を目的として
作られたものだ」
ドモン「地球の再生……?」
シュバルツ「あの3大理論、自己再生・
自己進化・自己増殖は
すべて地球の自然回復のための
ものだった。だが! その驚異的な
力に目をつけた者がいた。私は
アルティメットガンダムに乗りこみ
地球へと逃れた。しかし脱出時
に受けた攻撃がもとで、プログラムが
狂い、あの恐ろしいデビルガンダムと
なってしまったのだ」
デュオ「なんだって!? じゃあ、あんたが
デビルガンダムを奪ったってのは……」
シュバルツ「でっちあげだ。だまされたのだ、カーンズに
奴はオペレーション・メテオの6つめの
ガンダムとして、アルティメットガンダムを
使おうとしたのだ」
ドモン「そ、そんな……
じゃあ、俺はそんなことも知らずに
必死に兄さんを追いかけて……」
シュバルツ「根が素直なお前は、ガンダムに
乗せられ、キョウジを追ってくるに
違いない。そう思った。だが相手は
強大で、ムゲ帝国軍もいた。お前が
無茶をするのは目に見えていた。
そこでデビルガンダムに取り込まれた
キョウジは、うすれていく意識の中で
私をつくりあげ、お前を
守らせようとしたのだ」
ドモン「なら、どうして!
どうしていってくれなかったんだ!」
シュバルツ「フフフッ、あれだけ、頭に血を
のぼらせたお前が、素直に
信じたはずがあるまい……。ドモン、
私も……私もつらかったぞ……うっ……」
ドモン「シュバルツ、いや兄さん!?」
シュバルツ「私の命もまたキョウジとともにある。
キョウジが眠りについた今
私もまた……」
ドモン「兄さん!!」
シュバルツ「ドモン……最後に、こうしてお前と
話ができてよかった……
先はまだ長い……
負けるなよ、ドモン……」
(ブラックアウト、爆発。シュバルツが消える)
ドモン「兄さん!? くっ……
キョウジ兄さぁぁぁぁぁんっ!!」
ウォン「ばかな……こんな、こんなはずでは……
こんなはずでは、なかったのにぃ……」
(マスターガンダムが出現)
ドモン「……東方不敗……」
マスター「ああ……ワシの……ワシのデビルガンダム
が……許さん、許さんぞ、ドモン!
貴様は自分たちが何をしたか、
わかっておるのかぁ!!」
ドモン「黙れ!! マスターアジア、
デビルガンダムを使って、世界を
我が物にしようとたくらむ
悪党がぁっ!!」
マスター「たわけが!! ワシがいつ、そんなものを
欲しいといった!」
ドモン「この期におよんで言い逃れか!?
ウォンのことはどうなる!」
マスター「ワシは奴を利用しただけよ。すべては
デビルガンダムのため」
ドモン「ならばなぜデビルガンダムが必要だ!?」
マスター「クククッ、知りたいか。ならば、勝負
の二文字をもって教えてくれよう!」
(マスターに『気合』気力+30、明鏡止水が発動)