ウォン「クッ、ハハハハッ。いつ見てもすばらしい
ですな東方先生。あのいまいましい
異星人どもさえこなければ、この
デビルガンダムで地球圏の覇権は
私のものとなったでしょうに……」
マスター「だが、すでにキョウジの肉体は
ボロボロになりすぎ、コアとしての役を
果たさなくなりつつある。デビルガンダム
には強じんな肉体と精神を持つ
新しいコアが必要だ」
ウォン「それがドモン・カッシュというわけですか?
別にドモンより強ければ、誰でも
かまわぬでしょうに。どうやら師弟の
関係は断ちがたいようですね」
マスター「くだらん。奴とワシは仇同士だ。
それにお前に、真の強さが何か
わかるというのか」
ウォン「……まあ、いいでしょう。異星人ども
に地球を支配される前に
デビルガンダムを完全なものとしなけれ
ばなりません。その点で私とあなたの
意見は共通している」
マスター「さよう。すでにそのための手は
うっておいた」
ウォン「さすがは東方先生。よろしく
頼みますよ。もはやBF団など当てに
できません」
マスター「グッ……く、ワシの体も、もう長くは
もたんか……だがお前が完全に
よみがえれば、そのために戦い続けて
きたワシもまた、報われるというもの
いや、報われなんでもよい。だが
このままにだけは、このままにだけは……」
ウォン「……東方先生、夢を見るのは
勝手ですが、デビルガンダムは
あくまでも私のもの。
ククク、デビルガンダムさえあれば
デビルガンダムさえあれば、全宇宙が
私のものに……」
万丈「デビルガンダムの所在はわかっている
のか?」
シュバルツ「確実とはいえんが、おおよその見当
はついている。大丈夫だ
約束の刻限までには、なんとかなる」
葉月博士「頼むから、ガンドールの
高速輸送艇を壊さないでくれよ」
シャリー「私たちがついていますから、ご安心を」
バニー「そうそう、バニーにおまかせよ」
デビッド「それが信用できないってんだよ」
万丈「いやいや、レイカとビューティと
同じぐらいは信用できるさ」
レイカ「ちょっと、万丈、それってどういう
意味よ?」
万丈「当然、ほめているのさ」
ビューティ「本当かしらねぇ」
アムロ「まぁまぁ、それで結局、行くのは
ドモンたちとアークだけなのか?」
レイン「ええ、そのはずですけど……」
デュオ「いいや、俺たちもつきあわせてもらうぜ。
まさかイヤとは、いわないよな」
サイ・サイシー「デュオ。カトルにヒイロもか?」
カトル「はい。僕たちも、決して無関係
では、ありませんからね」
ヒイロ「ああ、そういうことだ」
ドモン「お前たち……」
デュオ「ホントのこというと、素手でMSを
壊すような非常識な奴らと
一緒には行きたくないんだけどな。
ま、しゃーないか」
ドモン「フッ、こいつ。いってくれるな」
リョウ「ハハハハハッ」
リョウ「……ドモン、みんな、デビルガンダムを
倒し、必ずもどってこいよ。俺たちは
全員、運命をともにする仲間だ
みんなのもどる場所は、ここしかない」
ドモン「竜馬……ああ、すべてに決着を
つけて、俺は、俺たちは必ずもどる
約束する」
チボデー「ケッ、俺は、死ぬときは女のひざの
上って決めてるんだ。こんなことで
くたばるかよ」
ビューティ「あら、いったい誰のヒザかしら?」
チボデー「オーノゥ。ベイビー、そいつは聞かない
約束だぜ。ははっ、ま、いいじゃないか
とにかく、ウィナーは俺たちだぜ」
サイ・サイシー「それに、オイラたちは、まだまだやることが
たくさんあるんだもんな」
アーク「ああ、そうだな。……そろそろ行かない
か? 時間がおしい」
ギャリソン「そうですな、その方がよろしいでしょう。
ではみなさま、お気をつけて」
(香港まで移動)
ジョルジュ「これが、あのネオホンコンだと
いうのですか……この廃墟が?」
アルゴ「うむ……銀河帝国軍だな」
デュオ「地上に残った最後のまともな
都市も、もはやない、か。気のめいる
光景だぜ。ジオンのせいでコロニーの
大半もなくなっちまった。そのあとの
ムゲで地上の7割も焼かれた。
ここもこの有り様、欧州も同じ
いったいこれから
どうなっちまうんだろうなぁ」
カトル「僕たちが、そんなことをいっていて、
どうするんです、デュオ」
サイ・サイシー「そうさ、オイラたちが、これから
どうにかしようってんだろ」
デュオ「そりゃ、そうなんだけどなぁ」
ドモン「シュバルツ、本当にこのあたりなのか?」
シュバルツ「そうだ……間違いない。この付近の
どこかに、必ずデビルガンダムが
いるはずだ」
シャリー「ジャネット、何か反応は?」
ジャネット「今のところ、それらしい反応は
ないわよ」
チボデー「で、どうするんだ」
シュバルツ「手分けをして探すのだ。
我々を察知すれば、向こうから
出てくるだろう」
レイン「でも、わかれるのは危険じゃないかしら」
ドモン「いまに始まったことじゃない」
チボデー「おっしゃ、シャリー、お前たちはここで
待機だ。化け物探しに行こうぜ」
シュバルツ「……レイン、私と一緒に来て
くれないか」
レイン「え? ええ、私はかまわないけど……」
ドモン「そうしろ、レイン。お前は1人じゃ
無理だ」
レイン「もう、そんなにはっきりいうことは
ないじゃない」
シュバルツ「くっ……やはり無理か……」
レイン「シュバルツ!? やっぱり、まだどこか
おかしいのね?」
シュバルツ「すまん、君に来てもらって
正解だったようだ……」
シュバルツ「見てくれ」
レイン「シュバルツ! その体は……まさか
DG細胞!? それにその機械……!?」
シュバルツ「1人では直せそうにない。
応急処置でいい
手伝ってくれ、レイン」
レイン「で、でも……私、どうしたらいいか
わからないわ」
シュバルツ「君なら……大丈夫だ。
君の腕はよく知っている
私のいう通りにやってくれればいい……」
レイン「……キョウジ……さん?
やっぱり、そうなのね? でもどうして!?
それにこの体はいったい……」
シュバルツ「……聞かせてあげよう、レイン。
あれは、デビルガンダムが完成して
まもなくのことだった。もっとも
最初は、あれをデビルガンダムとは
呼んでいなかったがな。すべては、
カーンズが地球へ落とす6体目の
ガンダムに、あれを選んだ時に
始まったのだ……」
(夜のネオホンコン廃墟にドモンが出現)
ドモン「……どこだ、デビルガンダム。
早く出てこい」
???(マスター)「ククククククッ、やはり来たか」
ドモン「誰だ!?」
???(マスター)「誰だ、だと? このたわけが!
ワシの声を忘れたと申すか!?」
ドモン「そ、そんなまさか!?
あんたは確かにあの時……」
(マスター[黄色]が出現)
マスター「ひさしいな、ドモン。何をほうけておる。
声をかけられるまで、ワシの存在に
気づかぬとは、未熟千万。
そんなことで異星人どもに勝てると
思っているのか」
ドモン「東方不敗!」
マスター「そんな未熟者は、異星人に
倒される前に、このワシが
倒してくれるわ!」
ドモン「なにをぉっ!」
【強制戦闘】
マスター[パンチ]vsドモン[パンチ]
(ドモンが一歩引いて爆煙)
ドモン「くっ……」
(行動済みが解除になり、まわりにデスアーミーが6体出現)
ドモン「なに!?」
マスター「……まさかウォンめ……」
ドモン「東方不敗!
これもあんたのしわざか」
マスター「ばかをいえ」
ドモン「ならば、いったい誰が……」
(デスアーミー1体がドモンに隣接)
ドモン「うわぁぁぁーっ!?」
マスター「ドモン! この未熟者めぇ!!」
(マスターがデスアーミーに攻撃し撃破)
ドモン「と、東方不敗……」
マスター「気をぬくな!」
ドモン「終わったか……」
(街中で爆発が2回)
マスター「なんとぉ!?」
マスター「地下通路か……ガレキにうめられた
ようだな」
ドモン「東方不敗、さっきは、なぜ俺を
助けた」
マスター「助けたわけではない。あわてるな、こんな
ところでやりあえば、ガレキの下敷きだ
そんなこともわからんのか。
一時休戦だ、いいな」
ドモン「……どうするつもりだ」
マスター「外に出られる場所を探すのだ」
ドモン「なぁ、師匠……
あ、いや……東方不敗。なぜ
あんたが襲われる?
あんた、奴らの仲間だろう」
(震動)
ドモン「うっ……しまった、ふさがれた!?」
(震動)
マスター「……このままでは長くは、もたんな。
覚えておるか、ドモン。以前にも
こういうことがあった。そしてあの時も、
この流派東方不敗の
最終奥義を放ったはず。
その名は、石破天驚拳!」
(爆発音)
ドモン(覚えている……覚えているぞ。
あの時も同じだった。俺はこの人に
助けられたんだ……)
(爆煙)
(ドモンとマスター[青]が出現)
マスター「どうやら命びろいしたようだな」
ドモン「師匠……」
マスター「ついにあの技だけはお前に伝えられな
かった。お前はあの頃から、まったく
変わっておらん。目先のことにとらわ
れ、いちばん大切なことを見失う」
ドモン「どういうことだ……?」
マスター「よく見ておけ、ドモン。ネオホンコン、
一年戦争後の地球でもっとも
繁栄した街も、もはやこの通りだ。
世界中、いや地球そのものに
破滅は確実に迫っておる。だがな
それを招いたのは何だ?
異星人か? いや、そうではない」
ドモン「…………」
マスター「……人間とは、つくづく度しがたい
存在だと思わぬか。だからこそ
だからこそワシは……」
(デスアーミー×12が出現)
ドモン「しまった、まだいたのか!?」
マスター「ドモン、こやつらを片づけるぞ!
ガンダムを出せ」
ドモン「はい! 出ろぉぉぉっ!」
(指を鳴らす)
ドモン「ガンダァァァァァム!!」
(ドモン達が撤退しガンダムが出現)
マスター「ドモン、ゆくぞ!」
ドモン「……終わったか……」
マスター「いや、まだ1匹残っておる!」
(デスアーミーが1体出現)
マスター「ドモン! 石破天驚拳、
今こそ、うってみせい!」
ドモン「うおおぉぉぉぉぉぉーっ!!」
(ドモンがデスアーミーに隣接、ドモンに『気合』気力150に)
【強制戦闘】
ドモン[石破天驚拳]vsデスアーミー[金棒]
(デスアーミーが爆発)
ドモン「で、できた……」
マスター「ドモンよ。流派東方不敗が
最終奥義、石破天驚拳
確かに伝授したぞ」
ドモン「待ってください、俺は、まだ師匠に
聞きたいことが!」
マスター「よいか、すべては人間の業の深さ
から発したのだ
この人類の黄昏の光景を、
胸に刻んでおけ」
ドモン「人類の……黄昏……?」
マスター「ランタオ島で待っておるぞ、ドモン。
デビルガンダムもな。決着をつけたくば
くるがよい」
(マスターが撤退)
ドモン「し、師匠……師匠ーっ!!」
アーク「ゴッドガンダム……ドモンか。
ドモン、無事か? デビルガンダムが
いたのか!?」
ドモン「アークか。いや……たいしたことじゃな
い。それより、ランタオ島へ行くぞ
みんなに連絡をとってくれ」
アーク「ランタオ島?」
ドモン「ああ。そこに……デビルガンダムが
いる」