(アーガマでベトナム辺りまで移動)
ミカ「艦長、ヘンケン中佐とつながりまし
た」
ブライト「出してくれ」
ヘンケン「そうか、ジャブローは大変だったようだ
な。物質の件は了承した
合流を急ごう。こちらからも渡すも
のがあることだしな」
アムロ「なんです?」
ヘンケン「補充のMSだ。上で開発した奴
だが、先に降ろさせた。状況は
厳しいからな」
クワトロ「ほう、それは助かる」
ヘンケン「それと一緒に、ありがたくない話も
降りてきたがな」
アラン「というと?」
ヘンケン「OZが確認した情報だそうだが、
正体不明の艦隊が出現した
現在OZのほうでは、これの正体を
突き止めようとしているらしい」
ブライト「正体不明の艦隊だと!?
まさか……」
アムロ「ムゲゾルバドスか?」
ヘンケン「わからん。いずれにせよ君たちには、また
上がってもらうことになると思う」
ブライト「覚悟はしておきましょう」
ヘンケン「では、後でな」
デルマイユ「ジオン? あのジオンの残党だと
いうのか?」
ジャミトフ「アステロイド・ベルトから来たというが
……ハマーン・カーン
何を考えているかわからん女だ」
デルマイユ「しかし、OZに対して協力を
申し入れてきたのであろう?」
ジャミトフ「宇宙からの脅威が存在すれば、
それに対応するのが自然な流れだ
が、背景のわからぬ者を
受け入れるのには、覚悟がいるな」
デルマイユ「わからんなジャミトフ。どういうことだ」
ジャミトフ「ゾルバドスによって従来
存在した秩序が
崩壊した今となっては、新しい
体制を築くことを夢見る者は
何をしでかしてもおかしくないものだ。
かつての我々のようにな」
デルマイユ「なるほど……しかし利用しない手は
あるまい」
ジャミトフ「それは当然だがな」
(扉が開閉する)
スペシャルズ「失礼いたします!」
ジャミトフ「どうしたか」
スペシャルズ「哨戒任務中でありました
巡洋艦アレキサンドリアが
正体不明の艦隊から発した
敵部隊から攻撃を受け
大破したとの報告が入りました」
デルマイユ「アレキサンドリアが攻撃を
受けただと!?
まさか、宣戦布告もなしにか?
ムゲゾルバドス帝国ですら
降伏勧告はおこなったのだぞ!?」
ジャミトフ「新たな宇宙の脅威かもしれんな。
アレキサンドリアか……
ジャマイカン特佐はどうした」
スペシャルズ「はっ、ジャマイカン特佐は
戦死なさいました」
ジャミトフ「……それで、敵の動きは?」
スペシャルズ「2隊にわかれ、一方は艦隊に
帰還したもようです
もう一方は地球へ
降下したことが確認されております」
ジャミトフ「この状態で地上へ降下するか
……妙だな
しばらく、およがせるのがよいか……」
ブラッキー「全機降下完了したか。
ふむ、これが地球か……
マーズの居場所はつかんでいるな?」
ギシン星兵「おまかせください。我々の
能力ならば、ぞうさもないことです」
ブラッキー「よし、反逆者マーズを殺せば
地球もおしまいだ。急ぐぞ」
マーグ「…………」
ブラッキー「マーグ、お前の機体に取りつけ
られた爆弾のことを忘れるな
おかしな行動をしたら
その場で爆発させる
マーズを殺したら解除してやる
わかったな」
マーグ「…………わかっている」
ひかる「大介さん、見て。あれはどこの
軍隊なのかしら。OZではないわね」
大介「あ……あれは!? まさか……
まさかそんな……」
ひかる「大介さん、どうしたの?」
大介「……ついに、ついに来てしまったのか」
ひかる「大介さん、いったいどうしたのよ?」
大介「ひかるさん、聞いてくれ。
僕は、今度ばかりは
戦わないわけにはいかないようだ」
ひかる「え? どうしたっていうの?
グレンダイザーのことは
ムゲゾルバドス帝国に
侵略されていたときに聞いたわ
でも、あのときも結局は
戦わなかったじゃないの」
大介「確かに、乗りたくはない。
戦わずにすめばいいと思っていた
しかし、今度ばかりは違うんだ。
奴らが、銀河帝国がついに
来てしまった。奴らは
ムゲゾルバドスとは違う
支配などしない。
戦った相手を滅ぼすだけだ」
ひかる「銀河……帝国?」
大介「僕の故郷、
フリード星を滅ぼした奴らだ
僕はこの地球を、
この第二の故郷を
今度こそ守ってみせる。
たとえこの命がつきるとも」
ひかる「大介さん……」
大介「すまない、ひかるさん。
おれは義父さんのところへ行く
もう……戻ってはこれないかもしれない」
ひかる「……私も行きます。グレンダイザーの
サポートメカも必要でしょう」
大介「だめだ。これは危険なことなんだ」
ひかる「とめてもだめよ。今までだって、
ずっと地球のために戦ってきた
人たちがいるんだもの。今からでも
遅くはないわ。私も戦います」
大介「……わかった。だが、
無理はしないでくれ」
ひかる「ええ」
(ガンダムアラート)
ベルトーチカ「OZの部隊に発見されたようです」
ブライト「やはりか。
総員第一戦闘配備
パイロット各員は発進を急げ!」
タケル「ブライト艦長! 俺が
待機というのはどういうことですか!?」
ケンジ「タケル、俺と艦長たちで
話しあって決めたことだ」
タケル「隊長、どうしてですか!
俺が信用できないからですか!?」
ケンジ「すまんなタケル。少なくとも
事実関係がはっきりするまでは
ナオトやアキラたちが納得せんのだ。
頼む、しばらくはこらえてくれ」
タケル「くっ……!」
(扉が開く、速い足音)
ケンジ「タケルッ!」
バニー「私が追いかけるわ。
大丈夫、バニーにおまかせよ!」
(扉が閉じる)
チボデー「ホントに大丈夫かよ」
ブライト「お前たちも早く配置につけ」
ケンジ「了解」
(OZ部隊が出現、戦艦選択・出撃選択)
(東側にグレンダイザーが出現)
ひかる「大介さん、あれは
マーチウィンドよ
OZと戦闘していたみたいだわ」
デューク「……グレンダイザーだけで片づけられれば
と思ったが、やむをえんか……」
ベルトーチカ「艦長、正体不明機を
2機確認!」
ブライト「……あれか。そこの2機、応答せよ
こちらはマーチウィンドの
ブライト・ノアだ。
応答がない場合は撃墜する」
デューク「聞こえている、マーチウィンド。
我々は君たちに
敵対するものではない。
攻撃はしないでくれ」
ブライト「どういうことだ。事情は
聞かせてもらえるのだろうな?」
デューク「我々は現在こちらへ向かっている
銀河帝国軍部隊を
撃滅するために来た。それだけだ」
ブライト「銀河帝国軍? なんだ、それは?」
デューク「話をしているヒマはない。くる」
ブライト「なんだと!?」
(銀河帝国軍が出現)
ブラッキー「ふん……むっ? あれは……
あれは、まさかグレンダイザー!?
するとデューク・フリードは
地球へ来ていたのか
おい、ガンダル司令に報告だ」
ベガ星兵「はっ」
ブラッキー「マーズにデューク・フリードか。
これはついているぞ。フハハハハハッ」
デューク「来たか……この地球を
フリード星のようにはさせん!」
ブライト「くっ、あいつがいっていた敵か!?
総員、迎撃戦だ!」
(暗転)
マーグ(マーズ、会いたい、会って話がしたい)
タケル(その声は……オレに
ゴッドマーズのことを教えてくれた男か)
マーグ(そうだ。前にとって重要なことを
伝えたい。出てきてくれ、マーズ)
タケル(しかし今は戦闘中だ。
俺ひとりで出られる機体はない)
マーグ(ガイヤーを呼べばいい。
どこにいてもお前が呼べば応える)
タケル(……わかった)
バニー「どうしたの?」
タケル「……ごめんっ!」
(速い足音)
バニー「あっ、ちょっと待ってよ!
勝手に動いちゃいけないって
いわれてたでしょ!!」
タケル「ガイヤァァァァァーッ!」
(ガイヤーがマーグの乗ってる戦艦の南側に出現)
ブライト「あれは、ガイヤーという奴か!?
タケルが乗っているのか!?」
チボデー「おいおいバニー、
なぁにが『おまかせよ』だよ」
(暗転)
マーグ「来たか。マーズ、いくぞ!」
タケル「何をする!? くそっ、
話があるというのは嘘だったのか!」
(ガイヤー被弾)
タケル「しまった!?」
マーグ(敵)「そんな腕で銀河帝国が
倒せるか!」
(ガイヤー被弾)
タケル「くそっ!」
マーグ「俺の名はマーグ。
マーズ、そんなことでは俺は倒せんぞ!」
タケル「貴様は何者だ!?」
マーグ「お前は俺の弟。
俺たちは双子の兄弟だ!」
タケル「な、なんだと!? オレに……兄が……?」
マーグ「いくぞマーズ。戦え、戦うんだ!」
タケル「兄弟だったら、なぜ!?」
マーグ「戦っている間だけ……
俺は生きていられる
父の名はイデア、
母の名はアイーダという」
(ガイヤー被弾)
タケル「つあぁぁぁっ!?」
マーグ「…………」
(ガイヤーとマーグの機体に『ひらめき』閃光)
タケル(なんだ……あの機体に爆弾!?
そうだったのか……)
マーグ「さぁ……俺と戦えマーズ!」
タケル「みんな、頼む!
隊長機を破壊してくれ!!」
ブラッキー「ええい、作戦は失敗か!」
(爆発)
タケル「マーグ、爆弾のコントロールはこれで
解除された。いったん待避してくれ」
マーグ(味方)「わ、わかった。そうさせてもらう」
(マーグが撤退)
(戦闘マップにガイヤーのみ)
タケル「マーグ!」
マーグ(味方)「……ああするしか、お前と話すチャンス
をつくれなかった。許してくれ。父と
母から受け継いだ記憶をお前に
伝えたい。マーズ、手を出してくれ」
タケル「……わかった
………………」
(精神感応)
タケル(うぅっ、これは……ギシン星……
父と母……
父が研究していた反陽子エネルギー
……そしてガイヤー……
破壊されるかオレが死ぬと
反陽子爆弾が爆発する……)
マーグ(そうだ。ズールはいつか
この日の来ることを考えて
ガイヤーを地球に送っていた。
ガイヤーに搭載された爆弾の
キーとして、まだ赤子のお前とともに)
タケル(それで俺は捨て子として
地球で育てられた……)
(暗転)
タケル「そうだったのか……兄さん」
マーグ「マーズ……うっ」
タケル「兄さんッ!?」
タケル「気がついたかい、兄さん」
マーグ「……マーズ、ここはどこだ?」
タケル「俺たちマーチウィンドの
艦の中だ。心配ないよ」
マーグ「ああ……地球のことは調査済み
だった。マーチウィンドは現在
地球を支配している勢力に
反抗しているのだったな」
タケル「そうだよ」
マーグ「……マーズ、お前に渡さなくては
ならないものがある
ガイヤー以外の5体のロボット、
五神ロボは、父がズールに秘密で
送りこんだ、お前の守護神だ。
ガイヤーが危険になると自動的に
ガイヤーを守る。反陽子爆弾を
爆発させないように」
タケル「五神ロボ……」
マーグ「このペンダントをお前に。これがあれば
五神ロボを自由に操れる。これを
使って、父の願いであった宇宙の
平和のために生きぬいてくれ」
ブライト「そうか、そんなことがあったとは……」
ミカ「ほら、ふたりともタケルに謝りなさいよ。
宇宙人のスパイとか
ひどいこと言ったんだから」
ナオト「すまない、タケル。
俺はただ、その、不安だったんだ」
アキラ「悪かったよ、お前を疑って。
勘弁してくれよ」
タケル「いいんだ、こうして
誤解は解けたんだから」
ブライト「しかし……銀河帝国と
皇帝ズールか……
ようやくムゲゾルバドス帝国を
追い出したというのに……」
マーグ「すでに先遣艦隊が地球の
軍隊と交戦を開始している
戦いは避けられないでしょう」
アムロ「タケルを殺せばそれでよし……
そうでなくても戦争で、か
なぜそれほどこの地球にこだわるんだ?」
マーグ「地球だけではないのです。
今も、多くの星々に対して
戦争をしかている最中です。
それがズール皇帝のやり方です」
忍「ちっくしょう!! 冗談じゃないぜ!
俺たちが必死にやってきたことは
なんだったんだよ!? ムゲ野郎が
いなくなって、地球人同士の
戦いが始まったと思ったら、また
これかよ!? 俺たちがやったことは
まるで無駄だったってことかよっ!!
くそっ!」
リョウ「だが忍、それでも俺たちはやるしかない
あきらめてしまったら
そこで終わってしまうんだ」
(扉が開閉する)
デューク「そうだ。奴らに負ければ、
地球は滅びる。ゾルバドスやOZとは
わけが違う相手だ。地球を
守りたければ戦う以外にすべはない」
沙羅「誰だい、アンタは?」
クワトロ「デューク・フリードくんだ。
故郷のフリード星が
銀河帝国に攻め滅ぼされたとき
あのロボット、グレンダイザーで
地球へと逃れたそうだ」
マーグ「フリード星……聞いたことがある。
たしか王子がひとり、脱出していた
それが君というわけか」
デューク「誰だ、お前は?
地球人ではないな」
マーグ「ギシン星のマーグ。だが、皇帝への
反逆罪を宣告されている身だ」
デューク「ギシン星……銀河帝国の発祥
の地か。この男がいればこれ以上
僕が話す必要はないだろう。
僕はもう行かせてもらう」
沙羅「お待ちよ。せめて顔ぐらい
見せてくれてもいいんじゃないの?」
デューク「……」
大介「これで満足したか?」
沙羅「ああ、まあね」
甲児「……やっぱり大介さんか」
さやか「甲児くん、この人と知りあいなの?」
甲児「ああ、前にあったことがある。
おじいちゃんのつきそいで
宇宙科学研究所ってとこに
いったときにね
宇門博士の息子って
紹介されたよ」
大介「甲児くんか。なぜ君が……」
甲児「まぁ、いろいろあってね。しかしやっぱり
オレの目に狂いはなかったようだな
大介さん。あんたは
ただ者じゃないと思ってたんだ
まさか異星人だったとはね」
大介「……僕もこの星を愛する、
ひとりの地球人のつもりだ」
甲児「地球人なら地球人らしく、オレ
たちと一緒に戦えってんだ。あんたの
ことだ、どうせひとりでやるつもりだったん
だろうが。あんたはカッコつけすぎなんだよ」
大介「甲児くん……」
ブライト「話はわかった。
ともに戦ってくれるというのなら
我々は君を歓迎するが?
デューク・フリード」
大介「……どうやらその方がいいようですね。
わかりました。よろしく頼みます」
シーラ「話はお聞きしました。なにやらまた
大変なことになりつつあるようですね」
ブライト「ええ。まさかこれほど
異星からの攻撃があるとは
思いもよりませんでした」
シーラ「しかたありませんね。ブライト艦長、
我々のこの星を守り平和を
もたらすという大義を信じましょう。
そうでなくては戦いぬくことはできません」
チャム「でもシーラさま、あたしたちいつになったら
バイストンウェルに帰れるのか
わからないのよ」
シーラ「チャム、果たすべきことがある以上、
我々はそれをやり遂げる
義務があるのです。我慢しなさい。
そうですね、ショウ・ザマ」
ショウ「そう思います。チャム、俺たちと
一緒にいるのがそんなに嫌なのか?」
チャム「そうじゃないけど……ショウのいじわる!」
ガラリア「成すべき大義を果たした時にこそ
我が国に帰ることができるというのか」
ショウ「今はそう信じるだけだ」
(アーガマでチベットまで移動)
ヘンケン「銀河帝国?」
クワトロ「例の艦隊だ。そこから来たものらし
い。ここへ来る途中、交戦した」
ヘンケン「地球に降下してきたのか!?」
クワトロ「狙いはクラッシャー隊の明神タケル
らしくてな。彼は地球人ではない
そうだ。いろいろと状況が複雑のよ
うだな。現在この他に2名ほど
銀河帝国軍について知っている
者がいる」
ヘンケン「そうか……敵の情報が入るのは
助かるな」
アムロ「中佐、サンクキングダムは結局
解体になったと聞いたが……」
ヘンケン「ああ……OZの連中だな。聖女や
リリーナ王女も行方不明だ
ま、万丈が動いているらしいから、
大丈夫だとは思うがな」
コウ「うわぁ、これがガンダムmkIIIかぁ!」
カミーユ「基本性能は高いみたいだけど、
Gディフェンサーのようなオプションがない
のが残念だな」
コウ「そんなことないさ。単体でもスーパー
ガンダムと同等以上って話だろ」
ファ「ねえカミーユ、あのパーツの山は
なんなの?」
カミーユ「いや……わからないな」
コウ「さっきヘンケン中佐に聞いたよ。
メタスのパワーアップパーツだってさ」
ファ「えっ、メタスの!?」
カミーユ「メタスか……確かに、あのままではかなり
きついものな」
アストナージ「お前たち、ヒマならこの新型の
整備手伝えよ!」