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宇宙の呼ぶ声 アーク

アーク「マーチウィンドか……いいんじゃないか。 俺はそれでかまわないよ」

ブライト「他の者はどうなんだ?  それでいいのか?」
(少し間がある)
ブライト「…………反対意見はないようだな。 ではそれで決定だ。いいな
 わかったらさっさと準備にかかれ」

〈フランス中部〉

ジャミトフ「…………そういうことだ。 手配はさせてある
 あの男に動きまわられるのは 面白くないからな」
デルマイユ「なるほど、さすがだなジャミトフ公」
トレーズ「失礼、何のお話ですかな」
ジャミトフ「貴公には関係のないことだ。 貴公は地球を
 平定することだけを考えておればよい」
デルマイユ「トレーズ、レディ・アン特佐の 交渉はうまくいっているようだな
 コロニーを手なずけた手腕はさすがだ」
トレーズ「……恐れ入ります。 バスク特佐に帝国軍を
 おさえていただいたおかげでしょう」
トレーズ(ジャミトフ……何をしようというのか……)

〈梁山泊〉

アーク「どうしたんだ?  早朝に発射基地へ向かうから
 今のうちに休んでおかないときついぞ」
レラ「え? う、うん……そうだね」
アーク「変な奴だな」
レラ「あ、あのさ……」
アーク「ん? なんだよ、お前、なんかおかしいぞ」
レラ「アークって、 コロニー出身だっていってたよね」
アーク「ああ。1年戦争前までは ずっとコロニーだったよ。それで?」
レラ「宇宙って……その、どんな感じ?」
アーク「そうか、宇宙に行ったこと なかったんだっけな
 お前、もしかして……宇宙に 上がるのが恐いのか?」
レラ「そ、そんなんじゃないよ! たださ、 敵の弾にあたって死ぬならともかく
 スーツに穴とかあってさ、空気が なくなって死んだりするのは……
 イヤじゃない。寝てる間に 艦の空気がなくなっちゃうとか……」
アーク「昔ならともかく、今はそんな事故で 死ぬ奴なんてめったにいないよ」
レラ「そ、それにさ、 身体が浮いちゃうっていうし……」
アーク「やっぱり恐いんじゃないか。 大丈夫だよ。宇宙っていうのはさ
 悪いもんじゃないんだ。ちゃんと人が 生きていけるようになってるものなんだよ」
レラ「そんなこといったって…… 知らないんだからしょうがないじゃないか」
アーク「だからさ、そんな心配なんてするだけ 無駄だってこと。さっさと寝ちまえよ
 そんなことばっかりいってると、 みんなにバカにされるぞ」
(足音)
レラ「……なんだよ、バカ!!」

バニー「先行している銀鈴さんから 連絡入りました
 航路クリア、 目標施設は異常なし」
ブライト「そろそろ時間だな。 全員搭乗しているか?」
ベルトーチカ「確認します…………大丈夫です」
ブライト「よし、アーガマ発進だ。目標は、 旧クラッシャー隊スペースポート」
カミーユ「待ってください、艦長」
ブライト「カミーユ、待機中のはずだろう」
クワトロ「どうかしたのか?」
カミーユ「なんていうか……すごくいやな感じが するんです。なにか感じませんか?」
ブライト「どういうことだ?」
カミーユ「わかりません……わかりませんけど…… 発進は待ってください」
ブライト「大尉?」
クワトロ「何を感じているのかはわからんが…… いや、艦長
 私は少し様子を見てこよう」

(速い足音)
クワトロ「妙だな……見張りがみあたらないが」
(銃声)
クワトロ「ちっ、まさかなっ!」
(速い足音)
クワトロ「何者だ!?」
(銃声3つ)
バニー「大尉!?」
クワトロ「中条長官に連絡、 賊が侵入している
 私は准将のところへ行く」

(扉が開閉する)
クワトロ「准将!?」
ブレックス「……クワトロ大尉か……OZにして やられた……ジャミトフらしいやり方だ」
クワトロ「准将、いまドクターを呼びます。 もう少しお待ちを」
ブレックス「いや……私はもうだめだな。 若者たちの作る
 新たな地球圏を見れなかったのは ……残念だが……」
クワトロ「准将……」
ブレックス「君には世の中を変えていく 人間に……なってもらいたい
 君が……君が指揮をとれ、 シャア・アズナブル……うっ……」
クワトロ「ブレックス准将!!」

〈梁山泊〉

(アーガマで日本へ)
バニー「艦長、コスモクラッシャーが 着艦許可を求めています」
ブライト「許可する。……忙しくなる。感傷 にひたっている時間はないということか」
クワトロ「そうだな。准将の志を 無駄にしないためにも
 我々はやってみせなければならんよ」

ケンジ「クラッシャー隊、 隊長の飛鳥ケンジです」
ブライト「艦長のブライト・ノアだ。 よく来てくれた
コスモクラッシャーのクルーは 5人か」
タケル「射撃担当の明神タケルです」
ナオト「同じく射撃担当、 伊集院ナオトです」
アキラ「操縦担当の木曽アキラです」
ミカ「レーダー、通信担当の 日向ミカです。よろしくお願いします」
ブライト「話は聞いていると思うが、我々は 君たちの昔の基地へ向かっている」
ケンジ「はい。設備は、 ほぼ無事だと聞きました
 我々なら、操作できます。 准将のことは残念でしたが
 我々もその遺志を継ぐ者として 努力したいと思います」
ブライト「うむ、頼んだぞ。アムロ、 彼らを案内してやってくれ」
アムロ「わかった。アムロ・レイだ。よろしく」
ケンジ「一年戦争の英雄と ご一緒できるとは、感激です
 よろしくお願いします、 アムロ・レイ大尉」
アムロ「アムロでいい。来てくれ、 他のクルーに紹介しよう」

「クラッシャー隊か。 士官学校時代に
 聞いたことがあったな」
ケンジ「ああ。我々も、もともと 連邦宇宙軍所属だったのだが
 連邦の降伏時に部隊ごと 軍を抜け
 地球解放戦線に加わったのだ」
沙羅「なんだ、ってことは あたしらと一緒なんだね」
ミカ「私たちは偵察任務が 主だったから
 獣戦機隊と一緒だなんて いわれると、なんだか恥ずかしいわ」
ナオト「ま、ともかく俺たちがいれば 打ち上げはバッチリだ。なぁタケル」
タケル「え……? あ、ああ、そうだな」
甲児「なんだよ、ホントに大丈夫か」
ミカ「どうしたの、タケル?  具合でも悪いんじゃない?」
タケル「いや、なんでもない。大丈夫だよ」
甲児「具合が悪いんなら オレがついていってやるよ
 この艦にゃ美人の医療 担当者が3人もいるんだぜ」
さやか「甲児くん!」
甲児「さ、さやかさん、 いつの間に入ってきたんだよ」


宇宙の呼ぶ声

エイジ「どうですか?」
クワトロ「準備は順調のようだ。 まもなくカウントダウンを開始できる」
(ガンダムアラート)
クワトロ「なに!?」

ブライト「なにごとだ!?」
ミカ「帝国軍、および バイストンウェル軍が接近中です!」
アムロ「まだ地上に残っていたのか」
ブライト「それにしてもなぜこんなところに……」

(敵機が出現)
デスガイヤー「シャピロめ、この施設から 宇宙へ上がれるなどとよくもいった
 敵がいるではないか……いや、あれは 奴らだ。この俺の認めたライバルだ!
 全軍戦闘用意!  打ち上げ施設を
 破壊してもかまわん、 奴らを全力で叩きつぶせ!」
ショット「くっ、単細胞め。 だが戦わぬというわけにもいかぬか」
ミュージィ「ショット様、 ここは、いったん退かれては……」
ショット「ミュージィ、俺はな、異星人も OZとやらも、ドレイクも従わせたうえで
 この地球を支配したいのさ」
ミュージィ「……ショット様……?」
ショット「だが地球を手にするためには、 異星人よりもドレイクよりも
 上に行かねばならん。そのためには、 ここで戦ってみせぬわけにはいかんのだ」
ミュージィ「私は……ショット様のために 戦いましょう」
ショット「すまんな、ミュージィ。 スプリガンで奴らを倒せば
 帝国やドレイクに 恩を売ることができる」

シーラ「戦いが始まります。 おゆきなさい、ショウ」
ショウ「はい。チャム、いくぞ!」
(速い足音)
チャム「シーラさま……なぜショウとふたりっきりで お話ししなかったの?」
シーラ「戦いが終われば、我らは バイストンウェルへ帰らねばなりません
 情は……交わさぬがいい」
チャム「シーラさま……」
シーラ「お前もおいき、チャム。ショウを頼みま すよ。誰かブライト艦長へ連絡を」

ブライト「どうしました?」
シーラ「予感がするのです。 おそらくはドレイクもくるでしょう
 ここはグラン・ガランを出します」
ブライト「了解です。よろしく頼みます」
シーラ(かりそめの客は、 去らねばならぬが運命……
 それがおわかりか、ドレイク・ルフト……)
(ダンバイン勢出撃・出撃選択)
ブライト「いいか、敵を絶対に 施設に近づけるな!」

〈フェイ撃墜〉

フェイ「お前らなんかにやられるかよ!  俺はフェイ・チェンカ……」

〈アレン撃墜〉

アレン「くっ、バカな!? こんなことで俺が……」

〈vs ミュージィ〉

ショウ「こいつ!」
ミュージィ「落ちろショウ! ショット様のために!」

[撃墜]

ミュージィ「ショット様ぁぁーっ!!」
(爆発)
ショット「ミュージィ!? ええいっ!」
(ショットに『集中』『熱血』がかかる)

〈ショット撃墜〉

ショット「こ、こんな所で俺は……ミュージィ……」

〈デスガイヤー撃墜〉

デスガイヤー「ばかな!? 銀河の果てで この俺が負けるなど、ありえないこと!」

〈敵機全滅〉

(シャピロ隊が出現)
シャピロ「フフフフフ、おろかな奴らよ」
ルーナ「さすがはシャピロ様。 あの地球人どもの行動をここまで
 読みきって、デスガイヤー将軍と ショットをぶつけておくとは
 お見事ですわ」
シャピロ「しょせんは奴らなど、この俺の 野望のための捨て石にすぎん
 俺はこの宇宙の神となる男なのだ クククククッ」
「おい沙羅、ありゃ……」
沙羅「シャピロ!」
ブライト「まだ敵がくるというのは、 シャピロのことだったのか……!?」
銀鈴「ブライト艦長、 さらに敵影接近!」
ブライト「やはり、ウィル・ウィプスもいるのか!!」
(ドレイク軍出現[第三勢力])
ドレイク「シャピロめ……やはりこういうことか」
シャピロ「ドレイクのウィル・ウィプスだと…… なぜこんなところへ……?」
(アランとエレ出現、マップ西側)
アラン「エレ女王、 なんとか間に合ったようです」
エレ「感謝します、アラン殿」
ブライト「ゴラオンが来たのか!?」
エレ「大義に死する地上人がいます。 死をも恐れれぬ地上人が
 この戦い、我らが勝ちます!」
シャピロ「陛下、ここはお退きを。 これでは作戦に支障をきたします」
ドレイク「それはできんな」
ルーナ「どういうことです!?」
ドレイク「オーラマシンの力は 世界をつなげすぎた
 我々は地上にあっては 粛清されなければならぬ存在なのだ」
シーラ「ドレイク……ルフト……?」
ドレイク「シーラよ、ワシとて世界を見る目は あるつもりだ。が、個人の感情の
 決着だけは、これはつけさせてもらう。 そうであろう、シャピロよ」
シャピロ「な、なんだと?  ドレイク……正気か!?」
ドレイク「貴様だけは許しておくわけにはいかん シャピロ。どうせ消えゆく運命ならば
 貴様を倒さずして なんのオーラマシンか」
ブライト「敵は仲間割れを始めたか…… シーラ女王、どうするのですか?」
シーラ「我が方には、命かけて 悔いのない大義があるのです
 ドレイクは倒します!」

〈シャピロ撃墜〉

シャピロ「お、おのれ!  だがたとえこの艦は落せても シャピロ 俺の野望はくずせんぞ!」

〈vs トッド〉

[説得](ショウ)

ショウ「トッド! ドレイクも帝国も、 もう終わりだ。もうやめろ!
 このまま地球がめちゃめちゃに なってもいいのかよ。トッド!」
トッド「貴様がそれをいうのかよ。ショウ!!  貴様を倒してからなら考えてやる!」

[撃墜](ショウ)

トッド「ショウ……いい夢を、 見させてもらったぜ……」
ショウ「これが、これがいい夢で たまるかよぉっ!!」
トッド「ママ…………」

〈vs 黒騎士〉

ショウ「貴様ぁぁーっ!」
黒騎士「今日こそ、今日こそ決着をつけ てやる!」

[撃墜]

黒騎士「うおぉぉぉぉーっ!!」
【デモ『ハイパーガラパ』】
(ハイパーガラパが出現)
チャム「あ、あのガラパのオーラ力…… バーン・バニングス!」
ショウ「バーンだと!?」
バーン「今日こそ、 今日こそ決着をつけてやる!」
ショウ「貴様はその怨念で 何を手に入れた!」
バーン「力と狡猾さだ! さすれば、勝つ!」

[ハイパー化後]

エレ「さがれ! お前のオーラ力は 私が引き受ける!」
バーン「くっ、女ひとりごときに、 俺は屈するわけにはいかん」

〈ドレイク撃墜〉

ドレイク「くっ……まさか地上で 討たれようとはな……」
マーベル「ウィル・ウィプスが……落ちる…… オーラ力が……!」
(爆発)
ショウ「いまだっ! シーラ・ラパーナ…… 浄化を!」
シーラ「よくやってくれました。人々よ!  バイストンウェルへ帰還します!」
(敵が消えた後、味方のバイストンウェル勢消える)
クワトロ「なんだと? オーラマシンが……」
アムロ「消えてしまったというのか……?」

〈敵機全滅〉

ブライト「終わったか……しかし……」
ファ「マーベル……ショウ…… 死んでしまったというの……?」
アムロ「勝ったというのに……これでは……」
(閃光)
ブライト「なんだ!?」
(閃光、ゴラオン以外のバイストンウェル勢が出現)
大作「見てください、あれオーラバトラーです!」
ショウ「う……なんだ……?」
マーベル「私たち……どうして……」
ガラリア「く……どうなったというのだ」
チャム「ここ、地上よ!  なんであたしたちはだめなの!?」
シーラ「我らにはまだこの地上界でなすべき ことが残っているということか……」

〈日本〉

ブライト「カウントダウンは継続させておけ!  ……それで、どういうことなのでしょう?」
シーラ「この地上……いえ、地球圏には 悪意がうずまいています
 それを取り除くことこそが、我らに 課せられた役目となったのでしょう」
チャム「じゃあ、それが終わるまで あたしたち帰れないの?」
シーラ「そうですよ、チャム。 ですからブライト艦長
 我らは今後もあなたがたと 行動をともにいたします」
ブライト「願ってもないことです。 あらためてよろしくお願いします」
アムロ「君も頼む、ガラリア」
ガラリア「私も……世界に対して負うべきも のをもっているというのか?」
シーラ「それ以外には、考えられませんね」
ガラリア「……私は戦士だ。戦士としての 役割をまっとうすることで
 バイストンウェルへ帰れるのなら、 それはさせてもらう。それでいいのだろう?」
アムロ「ああ。頼りにしている」
ガラリア「フッ、こういうのも悪くないものだな」

「アラン!? なんだってあんたがこんな ところにいるんだよ!?」
アラン「私もお前たちに同行し、宇宙へ 上がるからだ」
「なにぃっ!?」
(チッ、うるせぇ奴が増えやがったぜ)
「あんたが行くとなると、地上の方は どうなる?」
アラン「万丈がいてくれる。彼ならうまく やってくれるだろう」

(震動)
カミーユ「……宇宙か……フォウ……」
(震動)
レラ「…………」
アーク「大丈夫か?」
レラ「ご、ごめん…………あ、あのさ…… その……手……にぎらせて」
アーク「……それで気がすむんなら」
レラ「ありがと」
アーク(これから……どうなるんだろうか……)

〈フランス中部〉

トレーズ「そうか……彼らは宇宙へと 上がったか。その選択は正しい
 ジャミトフはブレックスを暗殺させたと いうが、自らの解き放ったものが
 なんであったのか、やがて知ることに なるだろうね。おろかなことをする」
レディ(眼鏡なし)「はい、トレーズ様」


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