アーク「いきますよ。僕にはもう
他にありませんから」
クワトロ「いいだろう。
では、ソルデファーは君にまかせる。
出発準備をしておいてくれ」
アーク「わかりました」
エイジ「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカです」
ブライト「ブライト・ノアだ
我々は君の情報を受け、
ここを放棄することにした」
エイジ「急いでください。
もう近くまで来ているはずです」
ブライト「わかっている。すぐに準備は整う。
しかし君の名前
そしてあの蒼いSPTに
なにかひっかかるものがあってな」
エイジ「ブライトさんは、
もと連邦軍の中佐でしたね
3年前は何を?」
ブライト「ジオンと戦ったあと、そのまま
ホワイトベースIIの艦長として
ムゲゾルバドス帝国と交戦した
連邦が降伏したとき、
ブレックス准将の誘いで
軍を抜け、
反帝国運動を始めた」
エイジ「僕もそのとき、
ほんのわずかな間でしたが
地球連邦軍とともに
帝国と戦ったことがあります」
ブライト「そうか……思い出したぞ。
エイジ・アスカ
地球と帝国の混血児……
では、あれがレイズナーか」
エイジ「ええ」
ブライト「よく、無事だったものだ。我々は
君が死んだものと思っていた
しかし、最初にそれを告げて
くれれば、すぐに信用したものを」
エイジ「いえ、おそらく逆に
疑いをもったのではないですか?」
ブライト「……確かに、その可能性もあるか。
それで、我々はもうここを発つが、
君はどうするつもりだ?」
エイジ「一緒にいかせてください。僕には
帝国と戦う義務があります」
ブライト「わかった。君とレイズナーが
加わってくれるとは心強い」
(通信)
ブライト「なんだ?」
クワトロ「残念だが彼の行為を
無にしてしまったようだ。
敵に発見された」
ブライト「なんだと!? 遅かったか!」
(ホワイトベースのアラート)
ブライト「総員、戦闘準備!
非戦闘員はキャリアーで退避!」
エイジ「レイズナーで迎撃に加わります!」
ブライト「そうか……わかった、頼む」
クワトロ「帝国の無人機か。
アポリー、ロベルト、いいな」
アポリー「いつでもいけます」
ロベルト「問題ありません、大尉」
アーク「戦闘モードは市街戦のままで……
セミオート……よし」
クワトロ「アークライト君、どうか?」
アーク「や、やれます。大丈夫です」
クワトロ「よし、いくぞ」
(レイズナーが出現)
クワトロ「SPT……エイジ・アスカか」
エイジ「俺も戦います」
クワトロ「助かる」
(ゲイルが出現)
ゲイル「所詮ターミネーターポリスでは
これが限度か……」
エイジ「あれは……グライムカイザル!?
まさか……」
ゲイル「あのSPT……レイズナーだと!?
エイジ、エイジ・アスカなのか!?」
カルラ(エイジ・アスカ? ……あの女の弟か!)
エイジ「やはり……ゲイル先輩!」
クワトロ「なんだ……どうしたというのだ?」
カルラ「アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ!
よくもぬけぬけと中尉の前に
現れた!」
ゲイル「カルラ、やめろ
エイジ、まさかお前が
生きているとは思わなかった」
エイジ「ゲイル先輩……」
ゲイル「エイジ、お前が生きていたと知れば、
ジュリアも喜ぶだろう
ここでお前と出会えてよかった。
投降しろ、エイジ
今ならばまだ、私の権限で
命だけは助けられる」
エイジ「帝国に戻るつもりはありません。
先輩、地球の現状を見れば
帝国が間違っているのは
わかるはずです」
ゲイル「……お前の体の半分に流れる
地球人の血か……
エイジ、反逆者の弟を持つ
兄のことを考えたことがあるのか
今ならまだ間に合う。
エイジ、我々に投降しろ」
クワトロ「勝手なことを! エイジ・アスカ、
迷いは自分を殺すことになる!
ここは戦場だぞ!」
ゲイル「戦わぬわけには、いかんようだな……」