コブン40号「あ、みなさん戻ってきましたぁ!」
小牟「今帰ったぞ!
まずフロ! そしてメシじゃ!」
コブン18号「は~い!」
零児「はーいじゃない」
零児「ゲゼルシャフト号の状況は?」
コブン22号「問題ありませ~ん!
いつでも発進できますぅ」
トロン「じゃあ、すぐに準備して!
ここを出るわよ!」
モリガン「ずいぶん急ぐわねえ」
モリガン「奥でゴソゴソやってたけど、
私達がいるこの鉄の箱に、何かしたの?」
KOS-MOS「コントロールルームに侵入し、
航路設定に変更を加えました」
リリス「コントールーム? コーロセッテー?」
キャプテン「簡単に言えば、宇宙の彼方…
星の海の、はるか彼方に行ってもらう
という事さ」
飛竜「…冥王の技術も含めて、すべてだ」
神の眼
アーサー「それに『神の眼』も…だな」」
スタン「なんとか持ってきたかったけど…」
シルフィー「直径6メートルもあるのでは、さすがに
無理でございます」
シルフィー「配達料もばかになりませんし」
(振動と爆音)
ロール「あ! 動き出したよ!」
ゲゼルシャフト号
ロック「みんな、脱出だ!
早くゲゼルシャフト号に乗り込んで!」
ロック(ジュノ…もう二度と会う事はない…。
星の海で、永遠に眠ってくれ)
コブン1号「トロン様ぁ、発進準備完了ですぅ!」
マスヨ「全員乗り込んだわ。出して!」
ひろみ「『エデン』の方向転換が始まってます!
早くしないと!」
トロン「わかったわ。
ゲゼルシャフト号、緊急発進よ!」
コブン10号「無事に大気圏に入りましたぁ」
コブン7号「あとは地上に降りるだけですぅ」
中村「実感があまり沸きませんが…
終わったんですよねえ」
桃「アマゾーナが無事なのか確かめないと
いけないけど…それ以外は、すべて
解決したんじゃないですか…?」
ソウルエッジ
タキ「何処かへ消え失せた『そうるえっじ』の
事もある。すべてが解決したわけではない」
神の眼
ジューダス「…『神の眼』も、回収はできなかった」
ブルース「いろいろと細かい問題は残ってるが…
倒すべき敵については、すべて片付いたと
みていいんじゃねえか?」
レジーナ「それは言えるわね。
…となると、あとに残された問題は…」
ガンツ「この世界に出現しているダイクロフトを
どうするか、だな」
御剣「それに、俺達自身もだ。
ちゃんと元の世界に戻れるんだろうな?」
フーバー「それは気になるところでしゅね。
我々に関して言えば、時間軸を越えて
しまっているわけでしゅから」
ジェネティー「………」
シオン「そうですね…
みんな心配しているかも…」
空中都市群
カイ「その事ならば問題はありませんよ」
ギル「ああ。それに空中都市群は、すでに
この世界から跡形もなく消えている」
かりん「は? 地球全体を覆うほどの大地が
消え失せたんですの?」
さくら「どうやったの!? カイさん、ギルさん」
デミトリ「…女神イシターか」
カイ「ええ、先程イシター様から
呼びかけがありました」
カイ「世界を隔てる次元の壁…
その再生が始まっているという事です」
平八「ふん、そのような力を持っておるのなら、
はじめからそうすればいいものを」
サビーヌ「女神イシターに文句をつけるわけじゃ
ないけど、オレも同感だな」
カイ「これはイシター様のお力だけじゃ
ありません! あの方を悪く言わないで
ください」
クリノ「ま、まあまあ、カイさん…」
ワルキューレ「…世界があるべき姿に戻り始めて
いるのでしょう」
ワルキューレ「そしてそれは、次元の壁を乱していた
あらゆる力が失われた事を意味します」
春麗「悪魔に魔王に『神の眼』…
それにサイコドライブもそうね」
凱「“世を乱す”もの達でござるか」
リュウ「乱すものがなくなった今、すべてが
正常になりつつあると?」
英雄「自浄作用…と言っていいでしょうな」
ワルキューレ「はい。
イシター様は、その再生にお力添えを
なさっているのです」
零児「何から何まで世話をかけるが…
ここは俺達の力の及ぶところではないか」
小牟「ま、古来より困った時の神頼み…
と言うしのう」
スタン「心配事がなくなったら、急にお腹が
すいてきたよ」
ルーティ「まったく、緊張感ないわねえ」
ゲゼルシャフト号・食堂
ルーティ「…でもまあ、わからなくもないわ。
食堂に行くわよ、スタン」
ケン「これにて解散、だな
アメリカ…メトロシティまで送って
もらえるか、交渉してくるか」
ハガー「ふむ、それはいいな。私も行こう」
小牟「みんな出て行きおったの」
小牟「零児、ぬしは…」
(零児が傷を押さえる)
零児「………」
小牟「…零児?」
小牟「零児、もしや…あ奴か?」
零児「…生きていたか」
零児(だが、傷の痛み…今までと違って弱い…。
奴の力も弱まっているという事か…?)
零児「…いくぞ、小牟。
奴との決着…それでこの戦いは終わりだ」
小牟「他の連中に知らせなくていいのかの?」
零児「ああ。…奴は俺達の手で始末をつける」
小牟「…いくか。これで本当に最後じゃ」
(風の音)
沙夜「いい眺めね、坊や…」
零児「…沙夜、生きていたか」
沙夜「どうにか…というところよ」
零児「そのようだな。苦しそうじゃないか」
小牟「覚悟せい。
…世界は元に戻りつつある」
小牟「ぬしの『計画』とやらも、こうなっては
もう終わりじゃな」
沙夜「内容も知らないくせに強気ねえ、
おチビちゃん」
沙夜「『九十九(つくも)計画』…
それが我ら…『逢魔』の切り札よ」
零児「なに…?」
沙夜「付喪神(つくもがみ)の事は知って
いるでしょう?」
零児「…年を経て妖物と化し、人に害をなす
器物の事だ」
零児「それがどうした」
零児「器物に神が宿るまで、最低でも100年は
かかると言われている」
零児「10年前のあの日…
何か仕込んでいたとしても、10年しか
経っていないぞ」
沙夜「あん、甘いわね。
…この『計画』が、はるか以前から
連綿と進められていたとしたら…?」
沙夜「“神を降ろした器”が、はるか以前に
完成していたとしたら…?」
小牟「なにを言っておるんじゃ!
脅しでもかけとるつもりか!」
零児「…だとしても、鍵を握っている
おまえを滅ぼせば、その計画も終わる」
沙夜「さあ…どうかしら、ね」
零児「さがってろ、小牟」
沙夜「………」
(零児が沙夜の喉にゴールドを、沙夜が零児の眉間にくろつちを突きつける)
沙夜「…前にもあったわね。こんな事が」
零児「………」
零児「…もう忘れたさ。
だが、一つだけ覚えている事がある」
沙夜「………」
零児「先に引き金を引くのは…俺だという事だ」
(閃光、銃声)
小牟「決着…じゃな。
あやつ、吹っ飛んで雲海に
飲み込まれおった」
小牟「さすがにもう立ち直れんじゃろ…」
小牟「じゃが、ヒヤヒヤさせおって…
先に引かれとったらどうするつもり
じゃったんじゃ?」
零児「奴にはその力も残っていなかったさ」
零児「…これで『計画』とやらも終わりだ。
親父の仇討ちも…な」
小牟「…零児。
その…ぬしの父親の事なんじゃが…」
零児「そんな顔をするな、小牟。
10年かかったが…親父の無念は晴らせた」
零児「だからといって、親父が帰ってくる
わけじゃないが…これで良かったんだ」
小牟「…零児、その事で…ぬしに話さねば
ならん事があるんじゃ」
小牟「正護(しょうご)が死んだのは…」
零児「艦内に戻るぞ、小牟。
ここは寒くてかなわないからな」
小牟「…そ、そうじゃな」
(零児が立ち去る)
小牟(正護(しょうご)…
わしは…これでいいんじゃな…)
M.O.M.O.「あれ…レイジさん、
どこに行ってたんですか?」
わや姫「…ちょっと、硝煙反応があるんだけど?」
キャミィ「まさか…敵の残党か?」
トロン「レイジ、甲板で何かありましたの?」
零児「…なんでもない。
滅多に見れない光景だからな、
甲板で涼んでたのさ」
小牟「まあまあ、気にするでない」
小牟「で、帰りの段取りはできとんのかの?」
フェリシア「もうバッチリ!」
フェリシア「なんと大サービス!
トロンちゃんが好きな所へ送って
くれるって!」
フェリシア「帰りの飛行機代が浮いたよ」
仁「俺はそこらで降ろしてくれれば
いいと言ったんだが…」
鳳鈴「日本上空からアメリカ、中国…
仁はオーストラリアだったかしら?
…ちょっとした世界旅行ね」
キング『私もメキシコまで行ってもらう
つもりだが…他の異世界の者達は
どうなるのだ?』
クロノア「ああ、それだったら、イシター様が
力を貸してくれるっていう話だよ」
景清「そう。
我(われ)の戦(いくさ)も終わる時だ」
ローズ「………」
アーマーキング『………』
たろすけ(そうだ…景清兄ちゃん達は…
どうなるんだろ…)
レイレイ「なんか色々複雑な事情もありそうアルが…
ともかく万々歳アルな」
タイゾウ「いっちょ、打ち上げでもやるか」
響子「さっきカイさんから話を聞いたんだけど、
残念ながら“次元の壁”が完全に修復される
まで、あまり時間がないらしいの」
超戦士1P「ドンチャン騒ぎしてる間に
置いてけぼりじゃ、締まらねえからな」
超戦士2P「このまま流れ解散ってやつさ」
翔「…戦う者に休息はない。
世話になった。また何処かで会おう」
トロン「レイジとシャオムゥはどうしますの?」
トロン「今なら格安ですわよ? オホホホ」
小牟「…セコいのう。やはりウラがあったか」
小牟「全員から集めれば、そこそこの稼ぎには
なるじゃろうからの」
トロン「正当な報酬と言っていただきたいですわ」
零児「かまわんさ。
ゼニーやガルドなんて金を持ってたって、
俺達の世界じゃ使いようがないんだからな」
渋谷・交差点
零児「…渋谷に下ろしてくれないか?」
トロン「シブヤ…?
あの誰もいない街の事ですの?」
トロン「どうしてあんな所に?」
零児「あそこは俺達の街…
そしてすべてが始まった場所だ」
小牟「終わりも、あそこがふさわしい…
っちゅう事か」
小牟「意外とロマンチストじゃな、零児」
零児「…フッ…そうかもな」
(交差点に零児と小牟がいる)
小牟「…終わったのう」
零児「ああ。まるで夢でも見ていたようだな」
零児「この街を覆っていた妖気も消えている。
フッ…まさに夢のように消えた、か」
小牟「でも…楽しい夢じゃったぞ?」
小牟「ぬしの成長も見れたしの」
零児「そいつは重畳」
『森羅』本部前
零児「さて…本部に戻るぞ。
しばらく戻れなかったが、この様子だと
“次元封鎖”も解かれているだろう」
零児「報告書も書かないとな」
小牟「そ、それは悪夢じゃ…」
小牟「こんな子供が考えたようなアホな展開、
どうやってまとめればいいんじゃ!」
零児「実際に起きた事だ、仕方ないだろうが」
零児「“様々な異世界を股にかけて、戦闘行動を
行い、最後は宇宙まで行った”」
零児「これをそれらしくまとめればいい」
小牟「…テキトーじゃのう。
自分で言ってて、おかしいとは思わんのか」
零児「……!」
小牟「ん? さすがにまずいと気付いたか?」
小牟「…零児? ちょい、零児…?」
(601横に沙夜が転移出現)
沙夜「………」
小牟「…な…! なんじゃ…と…!?」
(零児が傷を押さえる)
零児「沙夜…ッ!?」
小牟「どうしてぬしがここにおるっ!」
小牟「あの時…ぬしは!」
沙夜「………」
零児「待て、小牟…。奴の様子がおかしい」
零児「沙夜、おまえは…」
沙夜「…はじまる」
零児「なに…?」
沙夜「この時を待っていた。
“世界が救われる”…この瞬間を」
沙夜「あとわずかばかり早ければ、
我(われ)は完全体となっていた…
だが、それは言うまい」
小牟「こやつ…本当に沙夜か…?」
小牟「とにかく、何が言いたいんじゃ!
はっきりせい!」
零児「世界が救われる瞬間…だと?」
沙夜「…歪み、ねじれきった“次元の壁”…
すべてが元に戻る時、どれほどの“力”が
放たれるのか、理解できまい」
零児「力…“世界を救え”というのは…!」
時の狭間
沙夜「“神を降ろした”体…『時の狭間』に
封じられた体を現世へ解き放つためには、
それだけの力を必要としたのだ」
沙夜「“片那”…
異界の“力”を我が体に取り込む
器(うつわ)達も間に合った…」
小牟「あの量産型みたいな女達?
器(うつわ)? 異界の力を取り込む?」
小牟「説明せい! ぬしが生きとる事といい、
封じられた体がどうのといい、ワケが…」
零児「…今、『時の狭間』と言ったな?
そこに…何を封じた?」
零児「神を降ろした体だと?」
小牟「神を降ろす…付喪神…」
沙夜「…見よ。『計画』は…成った…!」
小牟「まさか…まさか、わしらはその片棒を
担がされていたと言うんか…!?」
(閃光、振動、次元転移)
零児「沙夜ッ!」
零児「うっ…!」
(閃光)
(世界が融合しかけている。601の上に九十九が出現)
???(九十九)「ついに我(われ)は力を…自由を得た…」
小牟「な、なんじゃっ!?」
零児「巨大な甲冑…!? いや、あれは…」
???(九十九)「有栖家の男よ…礼を言うぞ」
小牟「この声…!
そして真ん中に引っ付いておるのは…!」
零児「沙夜!?」
九十九「否。
我が名は九十九(きゅうじゅうきゅう)。
『九十九(つくも)計画』…最後の試験体」
小牟「『九十九計画』じゃと!?
神を降ろすっちゅう『逢魔』の切り札!?」
零児「ここに来て、そんな奴が…!」
零児「答えろ! おまえは…」
九十九「閉ざされた次元の狭間を抜け出すために…
我(われ)は半身を失わねばならなかった」
九十九「“次元を断つ剣”を得る事が
できなかったが故に」
ソウルエッジ
小牟「…『ソウルエッジ』の事らしいの」
小牟「半身…上半分しかないのはそのためか」
零児「おまえの体の事などどうでもいい…!
俺の質問に答えろ」
零児「…その腹に抱えている女は…
沙夜はなんだ!」
九十九「この者もまた、我(われ)が抜け出す
ために必要な鍵のひとつだった…」
零児「鍵…だと?」
九十九「かつて有栖家の者を傷つけ…
そして同じ有栖家の血を引く者の手に
かかった…生贄よ」
小牟「有栖家の者に…? まさか、零児…!?」
零児「沙夜は…あの時、わざと俺に撃たれた
とでもいうのか!」
九十九「左様…。
それがこの者の最後の…本当の役目」
九十九「こやつの体に埋まっている鉄片…そこから
生じる有栖家の者の“気”が…我(われ)を
起動させる最後の鍵だったのだ」
九十九「長かったぞ…ここまで…」
小牟「…なんちゅうこっちゃ。
あやつは…そのために…」
零児「沙夜…」
九十九「有栖家の男よ、礼を言うぞ。
我(われ)はこうして現世に立った」
九十九「これより、世界は融合し…
『新世界』が生まれる」
小牟「世界を融合させる…!?
この現象は、ぬしが!?」
九十九「左様。貴様のおかげだ。有栖…零児」
九十九「いや…坊や…と呼ぼうか…」
零児「………」
(九十九を見る、九十九の気が上昇し、赤い光に包まれる)
小牟「うわわっ! と、とんでもない力じゃ!」
小牟「これが…世界を融合する力…!?」
零児「…“あれ”を使うしかない」
小牟「零児? “あれ”…じゃと?」
零児「奴を再び、次元の狭間に叩き帰す…!」
小牟「まさか…ッ!」
小牟「有栖流…鬼門封じ…!?」
零児「これが最後だ。決着をつけるぞ…ッ!」
(零児が前へ出る)
小牟「ダメじゃ!」
小牟「それだけは使ってはならん!」
(零児が小牟の方を向く)
零児「…他に方法があるのか…ッ!」
小牟「………」
零児「もう時間がない!
おまえにだってわかっているはずだ」
小牟「でも…でも!」
零児「この術が通用するかどうかも保証はない。
だが、可能性は一番高いはずだ」
零児「もし駄目だったら…」
(零児が九十九の方を向く)
零児「おまえは逃げろ。
…この場を離れて次の手を考えるんだ」
小牟「駄目じゃ…! わしがやる…!」
零児「同じ事を言わせるな…!」
零児「あの時と同じ事を、俺が親父の代わりに
やるだけだ」
零児「おまえは『森羅』にこれからも
必要になる…命を無駄にするな!」
小牟「ダメったらダメじゃッ!」
小牟「ぬし…ぬしは何もわかっておらん!」
小牟「10年前、ぬしはあの女狐の一撃で
人事不省になっておった!
だから知らんのじゃ!」
小牟「あの時、正護(しょうご)の命を…
父親の命を奪ったのは…!」
零児「…知っている」
小牟「……ッ!?」
零児「…おまえだ、小牟」
小牟「零…児…!」
零児「…親父は、あの結末を予想していた」
零児「だから、あの日の朝…親父は俺に言った」
零児「小牟…おまえの術によって、命を落す事に
なるだろう、とな」
小牟「零児…。
それを知っていて…この10年を?」
零児「………」
小牟「ならば…ならば、なおさらじゃ!」
小牟「…今度はわしがやらねばならん…!
ぬしがその術を使うなら、わしがッ!」
零児「ふざけるな…!」
小牟「…零児…」
零児「後に残された者はどうする…!
俺はどんなに生きても、100年も
生きられん」
(零児が小牟の方を向く)
零児「…だが、小牟、おまえは違う」
零児「ずっとこの世界を支えていける…
この世界を護る連中を支えていける」
零児「…親父や俺にそうしたように、だ」
小牟「やっぱり、ぬしは何もわかっておらん!」
小牟「やっぱり…ぬしは…わしの事を何も
わかっておらん…!」
小牟「そう…わしは…ぬしらと“同じ刻”を
歩む事はできんのじゃ…!」
小牟「それなのに、なぜ…なぜ、わしを
護って先に逝ってしまう…!」
小牟「正護もそうじゃった!」
小牟「そして…
息子のぬしもそうしようというのか!」
零児「……」
小牟「…お願いじゃ…零児…」
小牟「わしも…わしも連れて行って…」
小牟「今度こそ…
連れて行って…おくれよ…お願い…」
(零児が小牟に背を向ける)
零児「今まで…すまん、小牟」
零児「そして…さよならだ。また、いつかな」
小牟「零児ぃッ!」
(零児が前へ出て、段差の上まで移動)
零児「木よ、火よ…土よ、金よ…そして水よ」
零児「世を司るすべての事象よ、
我(われ)に味方せよ」
(零児に光が集まり上に昇り始める)
九十九「この力、どこかで…
いや、かつて感じた事がある…」
九十九「この沙夜が感じた事がある力…もしや!」
零児「有栖の名において、我が血と肉を、
天と地に分け与えん」
零児「“有栖流・鬼門封じの儀”を…
今、ここに…!」
(零児に集まる光が激しくなる)
小牟「零児…! 零児ぃーーーッ!」
???(ワルキューレ)「その術、お待ちになってください!」
(閃光、鈴の音。閃光が治まると零児に集まっていた光が消える)
零児「…なに!?」
小牟「こ、これは…!?」
(何かが飛行してくる。零児と小牟が後ろを向く)
ゲゼルシャフト号
零児「ゲゼルシャフト号…!?」
零児「馬鹿な、元の世界に戻ったはずだ!」
(トロンにコブン、ロック&ロールが出現)
トロン「ゲゼルシャフト号、ただいま到着ですわ!」
コブン1号「到着ですぅ!」
ロック「間に合ったみたいだ。
レイジさん、シャオムゥさん!」
ロール「大丈夫ですか!?」
小牟「ぬしら…どうして!?」
(ワルキューレ、クリノ・サンドラ&サビーヌが出現)
ワルキューレ「イシター様のお導きです」
零児「ワルキューレ…」
ワルキューレ「あの方は、このような事態を予測して
おられたのです」
ワルキューレ「敵に警戒されぬよう、一度は
離れましたが…」
クリノ「でも、本当にすぐに戻らなくてよかった」
サビーヌ「無茶するバカを止められたしな」
零児「………」
(リュウ、ケン・マスターズ、春麗&キャミィ、春日野さくら&神月かりん、島津英雄&水無月響子、ローズが出現)
英雄「話は聞かせてもらいました」
響子「そうね、待ってもらわないと」
さくら「水臭いよ、有栖さん! 私達だって!」
かりん「自分の世界くらい、自分で守りますわ」
リュウ「ああ、逃げ出すわけにはいかない」
春麗「そうね。もう事件の範疇は超えてるけど」
キャミィ「そんなもの、前からだ」
零児「駄目だ。
俺が“鬼門封じ”を使えば済む話だ」
ケン「へっ、ずいぶん自信があるみてえだな」
ローズ「どうかしら? 占いの結果…聞きたい?」
小牟「零児!
やはり、ぬしにそれをさせるわけには…!」
(ブルース&レジーナ、レイレイ&鳳鈴、キング&フェリシア、アーマーキングが出現)
ブルース「もめ事専門の俺達を差し置くなよ。
なあ?」
鳳鈴「誰がもめ事専門よ、冬瓜(ドングァ)」
レジーナ「緊張感がない話ね」
零児「だが…!」
フェリシア「大体、女のコ泣かせちゃダメじゃん、
レイジ」
レイレイ「こんな時まで色男アルな」
零児「………」
(風間仁、中村等、神田桃、三島平八が出現)
平八「ふん、『森羅』に借りなぞ作らせんわ」
仁「これだけいるんだ。どうにかなる」
桃「そうです! それに…」
桃「変身…!」
(神田桃がワンダーモモに変身)
中村「はっ! 変身!」
(中村等がベラボーマンに変身)
ベラボーマン「決断は、我々が戦ってからでも
遅くありませんよ、有栖君」
(名無しの超戦士1P&2P、シルフィーが出現)
超戦士1P「まったくその通りだ」
超戦士2P「これだけ物好きが集まったんだからな」
シルフィー「やってみる価値はございます」
(ホリ・タイゾウ、トビ・マスヨ&天現寺ひろみが出現)
タイゾウ「とっとと済ませて帰るぞ」
ひろみ「…簡単に済む状況とも思えませんけど」
マスヨ「難易度なんか関係ないわ。済ますだけよ」
(御剣平四郎、タキ&わや姫、平景清&たろすけが出現)
わや姫「話はまとまったようね」
御剣「ああ。それにしても…
えらい事になってやがるな」
タキ「うむ。これはどういう事だ?」
(苦行の道を見る)
苦行の道
たろすけ「あっちの鳥居なんてさあ…」
景清「…間違いあるまい。
『苦行の道』そのものだ」
(ギルガメス&カイ、クロノア&ガンツが出現)
ギル「様々な世界が…混ざり合っているのか?」
カイ「そのようね。ほら、この床を見て」
ガンツ「んだァ? このカラフルなのはよ」
クロノア「これって…天空寺院の文字盤だよ!」
(アーサー、スタン&ルーティ、ジューダスが出現)
スタン「ほら、あそこなんて…」
(砂漠を見る)
ジューダス「あの柱…見覚えがある」
えんえん砂漠のピラミッド
ルーティ「ピラミッドがあった砂漠…?」
(魔界村を見る)
アーサー「魔界村の一部もあるようだな」
(デミトリ=マキシモフ、モリガン&リリスが出現)
デミトリ「ふん、大掛かりな割にはつまらんな」
リリス「そう?
ちょっと面白いかなって思うけど」
モリガン「いやあねえ。私達の城とか大丈夫かしら」
(キャプテンコマンドー、フーバー&ジェネティー、凱&翔、マイク・ハガーが出現)
凱「しかし…にわかには信じられぬ」
ハガー「何がどうなってるんだ?」
翔「これは次元転移か?」
キャプテン「フーバー、どうだい?」
フーバー「次元の歪曲がひどすぎましゅ」
ジェネティー「………」
(KOS-MOS、シオン&M.O.M.O.、飛竜が出現)
KOS-MOS「過去最大の空間歪曲を確認。危険です」
シオン「危険? どういう事なの?」
M.O.M.O.「いつ空間が断裂するか…わかりません」
飛竜「…時間があるとは思えん。いくぞ」
小牟「結局、全員そろったようじゃの」
(小牟が零児の方を向く)
小牟「…零児。これで術は使えんな」
零児「うれしそうな顔をするな」
零児「…うまくいくか、保証はないままだ」
小牟「たとえわしが死んでも…うまくいかせる」
小牟「…ぬしのためにじゃ、零児」
(零児が小牟に背を向ける)
零児「…勝手にしろ」
(出撃選択)
ブルース「じゃあ、おっぱじめるか」
レジーナ「かつてない作戦になりそうね」
(皆が九十九の方を向く)
零児「一足飛びで奴のところまでは行けんか…」
超戦士2P「ブースト吹かしてひとっ飛びと行きゃ、
楽勝なんじゃねえか?」
(601の地上部分から黒い煙が立ち上がっている)
超戦士1P「ダメだな。中央のエネルギーの渦…
とんでもねえ干渉波が出てやがる。
ハエみてえに落とされるぜ」
シルフィー「まあまあ、苦労と商品は買ってでも
しろと申しますし」
ハガー「ふむ…あそこまで駆け上がるか」
小牟「ぐるりと回っていくしかあるまい」
小牟「ほれほれ、出発じゃ!」
ワンダーモモ「見るからに悪い予感がしますね…」
ベラボーマン「ここまで来たら、多少の事では
驚きませんがね」
(皆が進行方向を見る)
レイレイ「ここは腹をくくるアル。
ハイ、きばってきばって!」
鳳鈴「緊張感を持ちなさい、レイレイ。
今回は…簡単にいきそうにないわ」
零児「よし、いくぞ。
前に進むしか、俺達にできる事はない」
ローズ「そうね。占いの結果は良くないけれど…
選択肢はないものね」
飛竜「任務開始だ。…最後のな」
(次元歪曲の予兆)
小牟「な、なんじゃ!?」
零児「この感覚…何か来るのか!?」
KOS-MOS「空間歪曲を確認しました」
M.O.M.O.「何かが…何かが転移してきます!」
シオン「敵に間違いはないでしょうけど…
一体誰が!?」
(次元転移でネビロス、アスタロト、アロサウルス、レッドアーリマーキングが出現)
アスタロト「クク…クククク…」
ネビロス「ハーーッハッハッハ!」
小牟「へ!? ネ、ネビタロト!」
零児「混ぜるな」
零児「…魔界村で滅ぼしたはずだぞ。
まさか…生きていたのか!?」
アーサー「魔王アスタロト…!
それに超魔王ネビロスだと!?」
アーサー「どういう事だ! なぜお前さん達が!」
リリス「え!? 本物なの!? だってあの時…」
デミトリ「魔界村…崩壊していなかったのか…!?」
モリガン「…この妖気、覚えがあるわ」
モリガン「どういう仕掛けなのかしら?
説明してほしいものね」
ネビロス「悪魔の魂は、簡単には消えぬ!」
ネビロス「『時の狭間』に封印された我らの魂…
再びこの世界に舞い戻っただけの事よ」
クロノア「と、『時の狭間』…!?」
ガンツ「そんな所にぶっ飛ばされたてめェらが、
なんでここにいやがるッ!」
小牟「『時の狭間』から…じゃと!?
もしや、この世界の融合は…」
零児「かつてない規模で行われていると
いう事か…!」
零児「このまま融合を進めさせるわけには
いかない!」
九十九「…フフ…フフフフフ…」
(零児が九十九を見る)
零児「いくぞ。奴の所にたどりつく…!」
(零児が進行方向を見る)
零児「邪魔する連中は叩き伏せるッ!」
(次元転移の予兆)
トロン「空間歪曲ですわ! また来ますわよ!」
コブン1号「ひぃ~、何が来るんですかぁ~」
零児「ちっ、さっきと同じパターンか!」
ロール「ロック、怖い…」
ロック「怖がっちゃいけないよ、ロールちゃん。
…ここは切り抜けなきゃ…!」
小牟「砂漠っちゅう事は…
どいつが出てくるんじゃ?」
零児「…わからん。
だが、この砂漠が“あの世界”の
ものだとしたら、おそらく…」
サビーヌ「クリノ、散らばっている時計って…」
クリノ「ああ、信じたくないけど…
あのピラミッドの奥…魔法陣のまわりに
あったものと同じだ…!」
(次元転移でゾウナ、ドルアーガ、カムーズなどが出現)
ゾウナ「光ある所に闇がある…
これほど早く、その機会が訪れるとはな」
カムーズ「クックックック…
もう負けねえ…もう二度と負けねえ…!」
ワルキューレ「ゾウナ…そしてカムーズ…!」
小牟「ヤ、ヤバいのう…魔王やら魔人やら
大悪魔やら…山のように復活しとるぞ」
零児「魔界村の連中は『時の狭間』から
戻ってきた」
零児「…同じ所に送られた奴らが戻って
こない道理もないか…!」
ワルキューレ「『時の狭間』と世界の融合が進めば…
さらに悪しき魂達が、すべての世界へ
解き放たれる事になります」
ワルキューレ「…そんな事をさせるわけにはいきません」
カイ「魔王ゾウナだけじゃなく…ドルアーガとも
また戦わなければならないなんて…!」
ギル「これも運命なのかもしれない。
だが、何度でも…そのたびに斬り倒す…!」
ドルアーガ「滅びはせぬ…!
我が怨恨、決して消える事はないのだ…!」
スタン「このまま放っておいたら…次々に
こんな奴らが!?」
ジューダス「ふん、死にぞこないが」
ジューダス「…僕も人の事は言えんが、再び地獄へ
送り返してやる」
ルーティ「やるわよ!
ここまで来て、逃げてなんかいられない!」
零児「強行突破だ。いくぞ…!」
(次元転移の予兆)
わや姫「また空間歪曲の反応ね。今度は誰?」
タキ「…これまでの経緯を考えれば、
予想はつかなくもないがな」
(次元転移で源頼朝、源義経、武蔵坊弁慶、木曽義仲、オクティが出現)
頼朝「ほっほっほ…
『三途の川』が、このような場所に
通じておるとはな」
義経「ひょっひょっひょ…これも天の思し召し」
たろすけ「え、ええーッ! またまた出てきた!?」
景清「…よもや『三途の川』までも…!」
英雄「か、彼らは…源氏の侍達ですか!」
響子「何度も何度も…こりないですわね」
御剣「ちっ! 死人なら死人らしく、あの世で
おとなしくしてやがれ…!」
三途の川
零児「こいつらが出てきたという事は…
世界の融合は、『時の狭間』どころか、
『三途の川』にまで及んでいるのか…!」
小牟「そのうち、生きてるも死んでるも
なくなる勢いじゃな」
凱「生と死…それは乱されてはならぬ、
世の摂理でござる」
翔「左様、
…死者は死者のいるべき場所へ帰すのみ」
零児「それ以外の連中は…宇宙怪物か。
どういう組み合わせなんだ?」
(全員が源頼朝達の方を向く)
バラデューク
小牟「…『地下要塞バラなんちゃら』から
転移したとみるべきじゃろうな」
ひろみ「バラデューク…! あそこから!?」
マスヨ「…落ち着いて、ひろみちゃん。
ゲンジとのつながり…魍魎界に転移した
バラデュークから来たみたいね」
タイゾウ「オクティどもにバラデューク…
ホイホイ転移されちゃたまらんぜ」
ジェネティー「………」
フーバー「成分分析から見るに、オクティに
間違いないようでしゅね」
キャプテン「…犯罪超人ジェノサイドや、
冥王グランドマスターが蘇らなかっただけ
ありがたいと思わなければね」
小牟「とにかく、あともう少し!
ここは力押しで乗り切るんじゃ!」
零児「力押しは毎度の事だがな」
零児「方法にこだわっている時じゃない。
あと一息だ。駆け抜ける…!」
九十九「ここまで来るとは、見上げたものだ」
キング『甘く見てもらっては困る。
我々も必至なのでな』
フェリシア「大変なんだからね!
もう、メチャクチャな組み合わせ方して!」
アーマーキング『ここで尻尾を巻くわけにはいかん』
ケン「で? 出迎えはないのかよ?」
ケン「…ガタガタごたく並べずに…来いよ」
(次元転移で逢魔軍が出現し、九十九が奥に下りる)
小牟「おお~、出る出る。総力戦じゃの」
リュウ「そのようだな。
俺のすべて…ここで出し切る…!」
かりん「さて、参りましょうか。
世界を救うため…なんとも胸が踊りますわ」
さくら「あたしも、ちょっと興奮してるよ。
この拳…届かせてみせる…!」
キャミィ「…いよいよだな」
春麗「ええ、あとは…気力の勝負になりそうね」
九十九「愚かな者達よ。
ほんのわずかでも、我(われ)を
滅ぼせるなどと思っているのか」
平八「でかい口は、わしを倒してから叩く事だ」
平八「この三島平八をな」
仁「勝った者だけが、すべてを得られる。
…それが勝負の世界だ」
仁「どんな大きな物が賭かっていようともな」
零児「…小牟、頼むぞ」
小牟「わかっとる。
わしは…最期までぬしと一緒じゃ」
(有栖零児&小牟が観音像の前まで移動)
九十九「…ここまで来たか。有栖零児」
九十九「我が力…最後に有栖家の血をもって、
完全なものとなる」
九十九「さあ…我(われ)と一つになるのだ。
この世界と…同じく」
九十九「坊や」
零児「………」
小牟「…それで誘っとるつもりか?」
小牟「そんな甲冑のお化けみたいなのに
埋まったままでは、締まらんのう」
零児「俺の命、欲しければくれてやってもいい」
零児「…元々、“鬼門封じ”で使うつもりの
ものだったからな」
小牟「零児、何を言っておるんじゃ!
ぬしはまだ…!」
零児「…それくらいの覚悟はしていると
いう事さ、小牟」
零児「ただし、俺が死ぬ時は…
おまえも道連れにするぞ、九十九」
零児「“すべての世界”は、おまえごときが
好きにできるものじゃない」
零児「…それを俺達が証明する…!」
九十九「よかろう。世界の融合が終われば…
『新世界』が生まれる…」
九十九「その世界こそ、我(われ)が望む世界。
我(われ)が治めし世界となる」
九十九「支配せし者にかなうと思うか。有栖零児」
零児「…十分思っているさ」
零児「世界の融合は終わっていない。
ならば、まだここは俺達の世界だ。
…おまえの力にはならない」
九十九「………」
小牟「では…始めるかの、皆の衆」
零児「…これが最後だ。俺達が…勝つッ!」
九十九「挑むか…新世界の主(あるじ)となる
我(われ)に…!」
零児「言ったはずだ!
まだおまえは主(あるじ)ではあるまい!」
小牟「勝負じゃ…!
この戦いに、わしの765年…
すべてをぶつけちゃる…!」
零児「親父、少しでいい…
俺達に力を貸してくれ…ッ!」
零児「いくぞ、小牟!」
小牟「任せいっ!」
九十九「我(われ)の…
我(われ)の体が…崩れて…いく…」
九十九「なぜだ…力を手に入れた我(われ)が…」
零児「…笑わせるな」
零児「おまえは半身しかない。
それで、俺達の全力を受け止められると
思っていたのか」
小牟「背負っとるもんがちゃうんじゃ。
…なめるでない…!」
九十九「背負って…いる…もの…?」
零児「…沙夜ならば、わかっていたかもしれん」
(有栖零児&小牟が九十九の傍へ移動)
零児「だが、わかるまい、おまえにはッ!」
【強制戦闘】
有栖零児&小牟(森羅万象)vs九十九
(九十九が崩れて沙夜のみになる)
零児「………」
沙夜「坊や…私を…もう一度撃ってくれる…?」
沙夜「それで私は…ここから…解き放たれる…」
沙夜「もう、坊やには…
二度と…会えないけれど、ね…」
小牟「…零児、ぬしが手を下すまでもない。
こやつは…もう…」
(零児が沙夜の喉にゴールドを、沙夜が零児の眉間にくろつちを突きつける)
零児「………」
沙夜「…坊や…私の…最後のお願い…」
零児「…地獄に落ちろ、沙夜」
沙夜「ありがとう…」
沙夜「本当に…いい男になった…零…児…」
(閃光・銃声。閃光が収まると、沙夜が爆発、閃光・残っていた敵が消える)
小牟「終わったのう…」
零児「…ああ、親父の仇は討った」
零児「これで…」
(振動)
零児「うっ!? なんだ!?」
(閃光。元いた世界ごとにメンバーが散っていて、如来像の傍にイシターがいる)
イシター「………」
(天空寺院の文字盤上に、ワルキューレ、クリノ・サンドラ&サビーヌ、ギルガメス&カイ、クロノア&ガンツ、アーサー、スタン&ルーティがいる)
カイ「イシター様!?」
ギル「物質界に、なぜあなたが?」
イシター「ようやく、この世界に来る事ができました」
イシター「強大な力が、物質界へ通じる次元の扉を
封じていたのです」
(601ビルの上に、有栖零児&小牟、神田桃、中村等、わや姫、キング&フィリシアがいる)
小牟「九十九の事じゃな」
零児「間違いないだろうな」
零児「で…女神イシター、あなたの目的は?」
イシター「すべての世界…そしてその世界に
属する者達を正しき形に戻す事です」
ワルキューレ「イシター様…そのために…」
???(安駄婆)「…わしもおるでな」
(魔界村には、デミトリ=マキシモフ、モリガン&リリス、アーマーキング、ローズ、平景清、ジューダスがいる)
デミトリ「ぬう…!? この“気”は…」
(イシターの傍に安駄婆が現れる)
安駄婆「ひゃっひゃっひゃ…
大儀であったのう、皆の者」
スタン「え!? おばあさん…!?」
ルーティ「怖っ! だ、誰コレ!? 敵!?」
ジューダス「貴様らは会った事がないか。
…サンズノカワの渡し守、アンダバだ」
(苦行の道には、御剣平四郎、タキ、たろすけがいる)
たろすけ「安駄婆の婆ちゃん!? なんで?」
景清「…迎えに来たか、我らを」
アーマーキング『………』
ローズ「…そのようね」
安駄婆「察しの通りじゃ、景清」
安駄婆「おぬしらの戦(いくさ)は終わった。
そして残された“時”もまた然り…」
御剣「そうか、景清達は…」
イシター「残念ながら、あまり時間はありません」
イシター「次元を歪め、縛っていた存在が消え、
再び不安定な状態になりつつあります」
(砂漠にはKOS-MOS、シオン&M.O.M.O.、トロンにコブン、ロック&ロール、名無しの超戦士1P&2P、シルフィー、ホリ・タイゾウ、トビ・マスヨ&天現寺ひろみ、キャプテンコマンドー、フーバー&ジェネティー、翔、飛竜がいる)
KOS-MOS「そのようです。空間歪曲の反応が、
急激に消失しつつあります」
シオン「それって……どういう事?」
M.O.M.O.「通常空間に戻りつつあるんです」
ワルキューレ「“次元の壁”が、また世界を隔てようと
しているのでしょう」
ワルキューレ「本来、あるべきかたちに」
イシター「そうです。そうなる前に、あなた方を
元の世界に戻す…そのために来たのです」
小牟「やれやれ…その口ぶりじゃと、ゆっくり
別れを惜しむ時間もなさそうじゃの」
安駄婆「左様、それもまた宿命(さだめ)じゃ」
零児「…了解した。女神イシター、お願いする」
イシター「わかりました」
イシター「世界が交わる事はもうないでしょう…。
次元の壁に“ほころび”は残ってしまうかも
しれませんが」
イシター「異界の勇者達よ、改めてお礼を言わせて
いただきます」
飛竜「…俺は任務を果たしただけだ」
超戦士2P「勇者か。…ヘッ、ガラじゃねえぜ」
超戦士1P「その勇者サマは仕事の途中なんでな。
次の相手は“天帝”さ」
キャプテン「戦士に心休まる暇はなし、か」
キャプテン「我々がやって来た宇宙も、決して
平穏な世界ではないからね」
ジェネティー「………」
フーバー「帰ったら大変でしゅよ。
我々がいない間に、いろいろと問題が
起こっているに決まってましゅ」
翔「左様。我らは次の戦いに臨むのみ」
翔「…凱殿、協力に感謝する」
(観音像の奥側に、リュウ、ケン・マスターズ、春麗&キャミィ、春日野さくら&神月かりん、島津英雄&水無月響子、ブルース&レジーナ、レイレイ&鳳鈴、三島平八、凱、マイク・ハガー、風間仁がいる)
凱「それはこちらの申すべき事でござる。
“世を乱す者”を討つは、武神の
宿命(さだめ)なり」
凱「翔殿、おぬしと共に闘い抜いた記憶、
忘れはせぬ」
コブン28号「なんか…感動的ですぅ…」
トロン「私は辛気臭いのは苦手ですわ。
サッパリと別れたいですわね」
ロール「それは冷たいんじゃないかな?
お別れくらい…ちゃんとしたいよ」
トロン「なにをおセンチになってるんだか。
ヘッポコメカニックのくせに」
ロール「ヘッポコ!? ちょっとどう言う事!?
私はあなたより…!」
ロック「ああもう…よしなよ、二人とも…」
タイゾウ「らしくなって来たじゃねえか」
タイゾウ「ま、面白かったぜ。
冒険家として、満足がいく冒険だったな」
マスヨ「のん気なものねえ、タイゾウ君。
こっちは本部への報告書、どうしようか
頭が痛いトコなのに」
小牟「…組織に属しておるとつらいのう。
ま、わしらもじゃが」
ブルース「細かい事ばかり気にしてると老けるぜ?」
レジーナ「細かい事?」
レジーナ「…アメリカ総合戦略軍は、報告書を
必要としないのかしらね、ブルース」
鳳鈴「最後まで冬瓜(ドングァ)ね」
M.O.M.O.「な、なんか皆さん大変ですね…」
ひろみ「湿っぽいのは嫌ですけど、
グチっぽいのもどうかと…」
KOS-MOS「シオン、そろそろまとめた方が
いいと思いますが」
シオン「そ、そうね…」
(未来から来たメンバーが零児達の方を向く)
シオン「有栖さん、小牟さん…そして皆さん、
ありがとうございました」
シオン「戦いは大変だったけど…
皆さんに会えてよかった」
シルフィー「お買い上げ、ありがとうございました。
またのご来店をお待ちしております」
零児「未来からの客には、もうこりごりだ」
零児「…達者でな、みんな」
(閃光・未来から来たメンバーが穏やかに次元転移)
デミトリ「次は我々だ。
イシターよ、とっととやってもらおう」
(皆がデミトリの方を向く)
デミトリ「こんな空気の悪い所に長居はしたくない」
モリガン「偉そうねえ。人の世界の悪口を言うのは
感心しないけど? デミデミ」
英雄「いやあ、耳が痛いですな。
世界を救う話の後は、環境問題ですか」
響子「…別れの雰囲気は台無しですけどね」
リリス「リリス、寂しいのはキライだもん」
リリス「お別れもこのくらいがいいよ」
ジューダス「…その通りだ。
別れに哀しみなどはいらない」
スタン「リオン…帰ろう、俺達と一緒に!
そしてまた、旅を…」
ジューダス「…スタン、僕は一度死んだ男だ。
戻る場所は…決まっている」
ルーティ「あんたはそれでいいの!?
これってチャンスじゃない!」
ルーティ「女神イシターとアンダバに頼めば…!」
ジューダス「チャンスはもう掴んだ」
ジューダス「戦いを終え…裏切り者としてではなく、
おまえ達の友として死ねる」
ジューダス「…悔いはない」
アーマーキング『ああ、俺達は幸運だ。
この大勝負…今までのどの試合よりも
充実したものだったぞ』
アーマーキング『そして、その終わりと共に散りゆく。
それもまた…華だ』
キング『師匠…あなたの誇り、必ず次代の
キングに伝えます…!』
安駄婆「ひゃっひゃっひゃ…別れは済んだかえ?」
安駄婆「三途の川の渡し貸、今回は特別にわしが
もってやろうかの」
安駄婆「兵(つわもの)達の働きに免じて、な」
たろすけ「景清兄ちゃん、オイラ…」
景清「小童…否、たろすけ」
景清「哀しむ必要などない。
我(われ)の役目は終わり、再び闇に
帰るだけのこと」
ローズ「だけど、また今回のような事件が
起きたら…お婆さんに頼んで、出てくるかも
しれないけれどね」
安駄婆「ひゃっひゃっ…元気のいい亡者どもじゃ。
じゃが、それもよかろう」
イシター「では、アンダバ様…」
安駄婆「魔界の者達よ、本来在るべき世に
帰るとしようぞ」
ルーティ「リオン…!」
ジューダス「…さらばだ」
(閃光・魔界から来たメンバーと三途の川を渡ったメンバーが穏やかに次元転移)
たろすけ「景清兄ちゃん…」
タキ「たろすけ、きゃつは己の戦(いくさ)を
まっとうした。笑顔で送ってやるがいい」
タキ「我らも戦場(いくさば)へ戻る時だ」
御剣「ヘッ、そうだな」
御剣「おい、婆さん。あんたが俺達を元の国に
戻してくれるのか?」
安駄婆「ひゃっひゃっひゃ…そのつもりじゃ。
口の利き方を知らぬ若造よ」
安駄婆「わしも戻ろうぞ。“いしたあ”よ」
(イシターが安駄婆の方を向く)
イシター「わかりました。 後の事は私が」
安駄婆「では、ゆくか」
(601の方を向く)
安駄婆「からくりを除けば、ここにおる者達とは
また会う事になる。三途の川の渡し口での。
ひゃっひゃっひゃ…」
レイレイ「アタシみたいな例外もいるケド…
縁起でもないコト言うなアル」
わや姫「タキ、夢想抜刀流のデータ…
永久保存するわ」
タキ「フッ、好きにせい」
(閃光・魍魎界から来たメンバーと安駄婆が穏やかに次元転移)
サビーヌ「これで、ヨソモノはオレ達だけだな」
クリノ「そうだね。オイラ達が元の世界に戻れば、
すべて元通り…」
クリノ「あ! でも、世界が混ざり合った
この状態はどうなるんだろう?」
ギル「そうだね。放っておくわけにはいかない。
元に戻す方法は…」
イシター「心配はいりません。
障害が消えた今、乱された“次元の壁”は
じきに修復され…」
イシター「切り取られた世界は、
元に戻っていくでしょう」
イシター「私も力を使います」
カイ「それを聞いて安心しました、イシター様」
カイ「このまま元の世界に帰るのは、無責任かと
思っていましたので…」
アーサー「まったくだ。魔界村の一部を、別の世界に
残してなどおけないからな」
ルーティ「あたしも、後片付けが大変そうだな~…
とは思っていたわよ?」
ルーティ「ま、あたしがやるわけじゃないから
いいか、くらいに考えてたけど」
さくら「うわ~、アバウトだ…」
かりん「こういう人が、ゴミのポイ捨てなどを
するのですわ」
スタン「ルーティ、最後の最後に印象悪いよ…」
ガンツ「辛気臭くなるよりゃマシさ」
ガンツ「さて…なかなか面白かったぜ?
とにかくメチャクチャな戦いだったが、
オヤジの仇も取れたしな」
クロノア「じゃあね、みんな!
みんなの事、絶対に忘れないから!」
クロノア「だから…ボク達の事も忘れないでよ!」
小牟「心配せんでも、ぬしらのように
覚えやすい連中を忘れはせんわ」
ワルキューレ「私も、この戦いに身を投じたすべての
人々の事…決して忘れはしません」
ワルキューレ「世界を救った勇者達に、幸あらん事を…」
(閃光・幻想界、神界から来たメンバーが穏やかに次元転移)
キャミィ「…残るは我々だけか」
春麗「ここは私達の世界…あとは
解散するだけね」
さくら「なんか…あっという間の出来事だったね。
走り回って、あとはずっと闘ってた感じ」
リュウ「だが…その中でいろいろな事があったな」
リュウ「豪鬼と闘い、ローズと再会し、ベガと決着を
つけた…そして俺の…」
ケン「終わった事だぜ、リュウ」
ケン「強い奴らとやりあって、最後には
とんでもない大勝負に勝った」
ケン「…それでいいのさ」
リュウ「………」
リュウ「そうだな、ケン」
平八「闘いといえば、仁よ。
…わしに何か用があるのではなかったか?」
仁「………」
平八「ここでやるか?
フフ…おあつらえ向きの舞台だ」
零児「おい、よせ」
仁「…やめておく。
今はそういう気分じゃない」
仁「それに一八がいなくなった今…
平八、貴様の狙いは、俺の体に隠された
“あの遺伝子”だ」
仁「万全の状態ではない俺を、ここで倒す
算段だろうが…その手は食わん」
平八「ふん…」
平八(小僧かと思っておれば…
感情をコントロールする術を学びおったか)
フェリシア「ほらほら! ケンカはやめてよ!」
(皆がフェリシアの方を向く)
フェリシア「どうせやるなら、みんなでお祝いの
ダンスの方がいいって」
フェリシア「はい! レッツダンシン!」
零児「この状況で、このビルの上でか?
…シュールすぎるぞ」
中村「踊る前に、見届けなければならない
事がありますよ」
中村「イシターさん…いいですか?」
イシター「はい、“次元の壁”を元に戻します」
イシター「あなた方も、お望みの場所へ
お送りしましょう」
ハガー「さすがは女神だ。サービスも満点だな」
ハガー「私はメトロシティまでお願いしよう」
桃「あ、じゃあ私はナムコシアターまで…」
かりん「自宅までお願いいたしますわ。住所は…」
小牟「…神の力をなんだと思っとるんじゃ。
タクシーちゃうぞ」
イシター「私はかまいませんよ」
イシター「…では、力を使います。
異界の英雄達に、感謝をこめて…」
(イシターに光が集まり始める)
零児「祭りの終わり…か」
零児(これが10年前の戦い…その結末だ)
零児(…これで…よかったんだよな…親父)
(閃光)
この日を境に、世界各地で起きていた
怪異は影を潜め、平穏な日常が戻った。
突然起こった、あまりにも非現実的な
現象の数々。
そして、跡形もなく消え失せた
異世界の痕跡。
すべては夢のように消えた。
それは『世界』そのものが、その均衛を
守ろうとした結果なのかもしれなかった。
…それから、3ヶ月の時が過ぎた。
ケン「よう、久しぶりだな。
ICPOの捜査官様が、俺に何の用だい?」
春麗「単刀直入に言うわ」
春麗「一緒に日本に行ってほしいのよ」
春麗「それと、リュウの居場所を教えて」
ケン「なんだよ、急に」
ケン「あれから3ヶ月…また何か起きたのか?」
春麗「あの事件と…無関係ではないわ」
キャミィ「…その通りだ」
ケン「…なに!?
キャミィ、なんでおまえが?」
封蝋されている封筒
春麗「これを見て」
ケン「なんだこりゃ…手紙?」
キャミィ「全部で6通ある。宛名を見てみろ」
ケン「マイク・ハガー…市長か?
それにチュンリー、キャミィ…
リュウにガイのもあるのか?」
ケン「最後が…俺か?」
春麗「中身はパーティの招待状よ」
ケン「パーティ? ん? 差出人が…」
ケン「…デミトリ=マキシモフ…!?」
さくら「あ、来た来た。
島津先生、水無月先生、こんにちは!」
英雄「こんにちは、春日野君」
響子「どうしたのかしら?
急に予定を空けてくれだなんて」
さくら「それが…
あたしも、よくわかんないんですよね」
英雄「は?」
さくら「神月さんに、今日この時間に先生達を
呼び出してくれって一方的に…」
(ヘリコプターの飛行音)
さくら「わ! な、なになに!?」
響子「ヘリコプター…!?」
英雄「だ、誰か降りてきましたが、あれは…」
かりん「おーほっほっほっほ!
皆さん、お集まりのようですわね」
さくら「そろそろ教えてよ、神月さん。
一体何があるの?」
封蝋されている封筒
かりん「先日、こんなものが私の屋敷に
届けられたのですわ」
さくら「何これ…招待状…?」
(フェリシアは腕を振り上げている)
ワンダーモモ「どうもありがとう!
またここに帰ってくる事が出来ました!」
ワンダーモモ「本当にありがとう!
これからも、いつまでも、がんばります!」
フェリシア「みんな、バトルミュージカル、
楽しんでくれた!?」
フェリシア「次も絶対やるからね! お楽しみに~!」
(歓声と拍手)
中村「いやいや、面白かったですねえ、
バトルミュージカル」
キング『うむ。プロレスとはまた違う
エンターテイメントだ』
キング『アマゾーナ君も出ていたが…
元気そうだな』
中村「あの戦いの記憶はないそうですよ。
まあ…その方がいいでしょう」
キング『君と同じ姿をした黒い男は?』
中村「………」
???(わや姫)「あいつなら普通に営業に出てるわよ」
キング『む…?』
わや姫「そういう人間の感覚って、
理解できないわよね」
中村「わや姫、
それが人間らしいという事ですよ」
わや姫「解析には時間がかかりそうね」
わや姫「…で、あなた達のところにも
来てるんでしょ?」
封蝋されている封筒
中村「これですね。
今日は桃さんにこれを届けに来たのですよ」
キング『ああ。私とフェリシアのところにも
来ている』
鳳鈴「…で?
なんで私達はまたこの船に乗っているの?」
鳳鈴「しかも、このメンツで」
レジーナ「まったくね」
ブルース「腐れ縁ってやつさ」
封蝋されている封筒
ブルース「こいつが来なけりゃ、休暇中に
こんな所にいやしない」
レイレイ「でも、デミトリもイキなコトするアルな。
ちょっとだけ見直したワケ」
鳳鈴「もう少し考えてほしかったけどね」
レジーナ「何か問題が?」
ブルース「俺達以外にあと二人…
招待状を届けてくれとさ」
ブルース「カザマ・ジン、ミシマ・ヘイハチにだ」
レイレイ「なんでイヤそうアルか?」
ブルース「流出した“あのウィルス”がミシマの
手に渡るはずだったって話…あの事件で
結局ウヤムヤになっちまったからな」
鳳鈴「カザマとミシマの確執を考えると、
同じパーティに出席しろというのも
…モメそうね」
レイレイ「デミトリの奴、
ワザとやってるっぽいアルな…」
景清「………」
安駄婆「目覚めたか? 景清よ」
景清「…何のつもりか、安駄婆。
なぜ我(われ)の眠りから呼び覚ました」
景清「もしや…源氏が…?」
安駄婆「ひゃっひゃっひゃ…慌てるでない」
封蝋されている封筒
安駄婆「ぬしにこのような物が届けられたのよ」
景清「書状…?」
景清「………」
景清「……………」
景清「…………………」
安駄婆「“でみとり”めも律儀な男よの」
安駄婆「閻魔大王様からお許しを得ておいた。
感謝せい、景清」
景清「…我(われ)が成すべき事は終わった。
ただ、郷愁の彼方へ消え去るのみ」
安駄婆「おぬしの役目は終わったやも知れぬ。
じゃが…こ奴らをその場所まで導くのは
おぬしの役目よ」
景清「“こ奴ら”…とは?」
ローズ「久しぶり…でもないかしら?」
アーマーキング『ふん、また呼び出されるとはな』
ジューダス「………」
安駄婆「ひゃっひゃっひゃ…どうするかね、景清」
景清「………」
御剣「…もう一度言ってみろ、タキ…!」
タキ「ふん、何度でも言ってやろう」
ソウルエッジ
タキ「貴様のような田舎侍が『そうるえっじ』を
手にする事などできぬ」
タキ「悪い事は言わぬ…この件から手を引け」
タキ「…貴様は目障りだが、共に戦ったよしみで
忠告してやろうというのだ。フフフ…」
御剣「…いい加減にしやがれ。
やはりてめえは気に入らねえ」
御剣「この場で斬る…!」
御剣「貴様の滅鬼丸とやらは『そうるえっじ』を
探すのに役立ててやるぜ」
タキ「見逃してやろうと思えば、阿呆が」
タキ「…ではここで死ぬがいい」
(御剣とタキの間にたろすけが割り込む)
たろすけ「到着~~!」
タキ「たろすけ…!?」
御剣「小僧が! どけッ!」
封蝋されている封筒
たろすけ「御剣兄ちゃん、はいこれ」
御剣「ああ? …なんだ、これは…」
封蝋されている封筒
たろすけ「タキ姉ちゃんにも来てるよ」
タキ「…たろすけ、今は取り込み中だ」
タキ「死にたくなければどけ」
たろすけ「なに遊んでるんだよ。 ほら、行くよ」
御剣「俺はここでこいつを斬らなきゃならねえ。
…邪魔をするな、小僧…!」
たろすけ「そんなのは向こうに着いてからやれって!
ほら、二人ともこっちこっち!」
(たろすけが立ち去る)
御剣「………」
タキ「………」
御剣「…ふん、水を差された。
命拾いしたな、タキ」
タキ「口の減らない奴め。
…だが、興が削がれた事は認めよう」
タキ「たろすけ…
我々をどこへ連れて行く気だ?」
ルーティ「…遅い」
スタン「だから落ち着けよ、ルーティ」
スタン「遅い遅いって…
まだ約束の時間から10分しか…」
ルーティ「じゅ~~ぶんよッ!
レディを待たせるなんて、白銀の騎士も
底が見えたわね!」
スタン(前にしたなあ、この会話…)
スタン「あ、白銀の騎士!」
ルーティ「ふふ~ん、甘いわね、スタン」
ルーティ「ヒゲオヤジ、どうせすぐになんて…」
アーサー「遅刻は10分だけだぞ、お嬢ちゃん」
アーサー「それにヒゲは嫌いかな?」
ルーティ「え!? あ…あはははは!
もう男らしいヒゲ、大好き!」
ルーティ「…スタンッ!」
スタン「いや…ちゃんと言ったって」
スタン「すいません、アーサーさん。
俺達に用事って…なんですか?」
封蝋されている封筒
アーサー「俺と君達宛に、こんな物が届いてな」
ルーティ「手紙…?」
アーサー「地獄からの招待状…と言ったところだな」
アーサー「どうにも縁が断ち切れんらしい。ははは」
ロロ「クロノアさん、ガンツさん!」
クロノア「ワッフゥ! ロロ、がんばってる?」
ロロ「はい! もう少しで見習い卒業です!」
ガンツ「おいおい、そんな話をするために、
オレにバイクを出させたんじゃねェだろな」
クロノア「そうだね。
ロロ、ボク達に用事ってなに?」
カイ「それは私からお話しするわ、クロノア君」
ギル「久しぶりだね、二人とも」
ガンツ「こんな所に黄金の騎士とイシターの巫女が
お出ましかよ。今度はなんだ?」
クロノア「ま、まさか…また事件~?」
ギル「事件と言えば事件…かな」
封蝋されている封筒
ギル「これを君達に渡そうと思ってね」
ワルキューレ「ワルキューレ…ただいま参りました」
ワルキューレ「イシター様…
また世界に何かが起きたというのですか?」
イシター「ワルキューレ…あなたには、いつも困難な
戦いを言いつけてきましたね」
ワルキューレ「…それが私の使命です、イシター様」
イシター「ですが、今回は…いつもと異なる理由で、
あなたを呼ぶ事ができました」
ワルキューレ「…え? どう言う事ですか…?」
封蝋されている封筒
イシター「これが、あなた宛に届けられたのです」
ワルキューレ「手紙…でしょうか?」
ワルキューレ「差出人は…デミトリ=マキシモフ…!?」
イシター「そうです。
そして、同じ手紙がもう2通あります」
イシター「あなたの大切な仲間二人に、です」
イシター「今回は連れて行っておあげなさい。
あなたと共に」
ワルキューレ「…はい」
ワルキューレ「ですが、イシター様…
私が声をかけるまでもないでしょう」
イシター「……?」
ワルキューレ「あの二人ならば、どんな場所であっても
必ず来てくれます」
ワルキューレ「どんな戦いのさなかであろうとも、
私の背を守ってくれる…それがあの二人
なのですから」
ワルキューレ「今回は…戦いではありませんが。」
イシター「本当に…いい友を持ったようですね、
ワルキューレ」
ワルキューレ「はい…!」
シオン「KOS-MOS、調子はどう?」
KOS-MOS「筐体(きょうたい)そのものに異常は
ありません、シオン」
シオン「よかったわ。
ようやく元の状態に戻ったわね」
M.O.M.O.「KOS-MOSさん、そんなに
ひどかったんですか?」
シオン「もう関節は負荷でガタガタだったのよ。
戦闘用アンドロイドとはいえ、あの戦いは
想定外の事ばかりだったから…」
KOS-MOS「ですが、シミュレータでは得られない
戦闘データの蓄積を行う事ができました」
シオン「まるで汎用性のないデータだけどね…」
M.O.M.O.「でも…なんだかあっという間でしたね…」
M.O.M.O.「少し寂しいです…」
シオン「そうね…」
アレン「主任…あのう…」
シオン「あら? アレン君…どうしたの?」
アレン「あのですね…主任にお客さんが」
シオン「お客?
え? もしかしてヴェクター本社から?」
アレン「それが、コマンドーチームなんです」
M.O.M.O.「えっ!? キャプテンさん達ですか!?」
封蝋されている封筒
アレン「これを持って、一緒に来てほしいと
言う事なんですが…」
シオン「これなに!? 今時、紙の書類なんて…」
アレン「主任、なにか…やらかしたんですか?」
シオン「え? え? ええっ?」
タイゾウ「おう、ここらでいいぜ。
すまねえな、ロック、ロール」
ロール「え? こんな所でいいんですか?
この辺はもうディグアウトし尽された
遺跡ばかりですけど」
タイゾウ「かまやしねえさ。
…俺はお宝目当てで遺跡に潜る
わけじゃねえからな」
ロック「え? じゃあどうしてタイゾウさんは…」
タイゾウ「…より深く、より奥へ。
ただ掘り進んでみたいだけさ」
タイゾウ「その先に、誰も見た事のないモンが
あるかも知れねえ」
タイゾウ「ヘッ…ワクワクしてこねえか?」
ロール「形のない何かを追い求める…それって、
もうディグアウターじゃないですよ」
タイゾウ「そうだな。
ディグアウター…とは言えねえな」
タイゾウ「…“ドリラー”。
ドリラー…なんてのはどうだ?」
通信の声「さしずめ、ミスタードリラー…
ってとこね、タイゾウ君」
ロール「通信!? って、この声は!」
タイゾウ「…マスヨか」
ロック「ロールちゃん、上だ!
通信用モニターを開いて!」
(暗転の後、モニターオン。ゲゼルシャフト号が見える)
トロン「ようやく見つけましたわ」
マスヨ「まったくタイゾウ君…
ロック君達に迷惑かけるんじゃないわよ」
ひろみ「まあまあ、先輩…」
タイゾウ「おいおい、いいのかよ。
空賊が宇宙軍の空間騎兵を運ぶなんてよ」
トロン「仕方ありませんわ。
事情が事情なんですわよ」
ロール「私達を捜していたっていうのも?」
封蝋されている封筒
マスヨ「そういう事よ。
こんな物が、私達全員に来てるんだから」
ひろみ「どうせなら一箇所に集まった方が
いいですからね」
ロック「それは…手紙…?」
シルフィー「いらっしゃいませ。
私はシルフィー。この店の主人です」
超戦士2P「おう、邪魔するぜ」
超戦士1P「珍しいじゃねえか、特売セールを
するから来てくれなんてよ」
シルフィー「それはもう!
新しいサテライトなどいかがでしょう?」
超戦士1P「『サイドアーム』タイプで十分だぜ。
気に入ってるんでな」
シルフィー「まずはご覧になってくださいませ。
新入荷の『ソルバルウ』タイプで
ございます」
超戦士2P「ほう…ゼビウス軍と戦った戦闘機か。
渋い趣味だな、シルフィー」
シルフィー「一度に2000機と戦闘できる性能を
持った、超お買い得商品でございます!」
シルフィー「お値段はなんと…!」
超戦士1P「2000機?
その辺はマユツバじゃねえのか?」
超戦士2P「で、本当に売りたい物ってのはなんだ?」
封蝋されている封筒
シルフィー「はい、こちらでございます」
超戦士1P「なんだこりゃ、手紙…?
情報でも書いてあるのか?」
超戦士2P「ん? どこかで見た事があるマークが
入ってねえか?」
飛竜「…注文したサイファーのエネルギー
パックは入っているか?」
シルフィー「これはこれはヒリュウ様。
はい、入荷しております」
封蝋されている封筒
シルフィー「それから、こちらもいかがでしょう?」
超戦士1P「おい、これっておまえが値段つけて
売っていい物じゃねえだろ」
ブルース「悪夢はあの時終わったと思ってたが…
続きがあるとはな」
超戦士1P「ヘッ、食い物に酒も出る悪夢なら、
いつまでだって寝続けるぜ?」
レジーナ「それは悪夢とは言わないわよ」
レジーナ「再びあらゆる『世界』がつながった…
というのは悪夢的ではあるけど」
フーバー「でしゅが、時間の壁を越えて、
再び皆しゃんと会えるとは思って
いましぇんでした」
ジェネティー「………」
鳳鈴「そう言えばそうね。
どんな技術が使われたのかしら」
時の鍵
ワルキューレ「イシター様が『時の鍵』を今回特別に
使ってくださったのです」
景清「我(われ)を再び地に立たせたのは
閻魔の力だという」
ジューダス「…フッ、甘い地獄の王もいたものだな」
クリノ「でも、そのおかげでオイラ達は
また会う事ができたんだ。感謝しないと」
飛竜「浮かれるな。
あの戦い…すべての決着が付いた
わけではあるまい」
超戦士2P「空気読めよ、ヒリュウ。
パーティがシラけちまうぜ?」
仁「決着がついていない…それは同感だ」
(飛竜の方を向いていた風間仁が三島平八の方を向く)
仁「…一八との決着はつかなかった。
それに、貴様もだ、三島平八」
(風間仁が一歩前へ出る)
平八「ほう? ならばここでやるか? 仁よ」
(三島平八が一歩前へ出る)
平八「ククク…パーティのいい余興にはなろう」
サビーヌ「…少しは仲良くしろよ、アンタら」
ローズ「妙な空気になってきたわね。
リュウ、格闘家の代表として、何か
言ってあげたら?」
リュウ「………」
(リュウが風間仁と三島平八の傍へ移動する)
リュウ「風間仁、三島平八…あの闘いの中で、
何度も思ったよ」
仁「ん…?」
リュウ「…拳を交えたい、と…!」
ケン「出たぜ、こいつの悪い癖がよ」
ケン「…まあ、わからなくもないな。
こいつらを見てるとよ」
凱「…手合わせ願えるか?」
翔「凱殿…? どういうつもりだ?」
さくら「いいねいいね、やろうよ!」
キャプテン「おいおい、ここでかい?」
かりん「…止められる雰囲気ではありませんわね」
かりん「それに、私も興味がございますわ」
御剣「こりゃいいぜ。
祭にケンカは付き物だ。派手にやりな」
タキ「フッ…こやつらの実力を考えれば、
見世物としては面白かろう」
たろすけ(…さっき殺し合いしようとしてた
くせに、よく言うよ)
響子「英雄先生…
止めた方がいいのではありませんか?」
英雄「…わかりました。
島津流空手、全身全霊をもって
お相手します…!」
レイレイ「それは止めてる事にならないアル」
ハガー「お、何か始まるのか?
フフフ…私も混ぜてもらおうかな」
(ハガーがスーツを脱ぎ捨てる)
キング『タッグマッチもありか』
アーマーキング『このメンツか…。
フフフ…面白い事になりそうだな』
ロール「みんな…どうしちゃったの!?
こんな所でケンカなんて…」
ロック「ケンカとは…
ちょっと違うみたいだけど…」
キャミィ「チュンリー、いいのか?」
春麗「強い相手を見ると、血が騒ぐ…
格闘家にしかわからない感覚ね」
トロン「ふう…さっぱり理解できませんわ」
アーサー「ならば、理解するべく加わってみるか」
アーサー「はっ!」
(アーサーが鎧を脱ぎ捨てる)
アーサー「これで俺も格闘家っぽく見えるだろう?」
クロノア「いや、見えないよ!
ただのパンツの人だよ!」
クロノア「アーサーさん、死んじゃうって!」
ガンツ「いいじゃねェか、やらせてみよォぜ」
カイ「ギル…あの…止めなくていいの?」
ギル「彼らもわかっているさ。
それに…僕も少し見てみたくてね」
シルフィー「では、これより受付を開始いたします。
ご観覧の皆様、蓄ってお賭けください」
ルーティ「あたしの独断と偏見で決めたオッズ表に
よると…」
スタン(いつ作ってたんだよ…)
タイゾウ「まったく…はしゃぎやがって。
酒くらい静かに飲ませろってんだ。
なあ、マスヨ」
マスヨ「………」
マスヨ「…そうね。誰に賭けようかしら。ふふ…」
ひろみ「…ダメです、タイゾウさん。
こっちはこっちでデキ上がってます…」
フェリシア「ねえねえ、殴りっこするより、
みんなでダンスの方が楽しいって!」
(フェリシアがM.O.M.O.や神田桃のいる方を向く)
フェリシア「ほら、ダブルモモちゃん!
変身して! へんし~ん!」
M.O.M.O.「ダブルモモって…え?」
桃「変身…っ!」
(神田桃がワンダーモモに変身する)
ワンダーモモ「これでいい? フェリシアさん」
M.O.M.O.「じゃ、じゃあ…」
M.O.M.O.「スターウィンド、ドレス・アーーーップ!」
(M.O.M.O.が水色のドレスに変身する)
M.O.M.O.「変身完了です!」
フェリシア「よぉし!
じゃあKOS-MOSちゃんも
変身いってみよう!」
シオン「え? KOS-MOSに可変機構
なんて付いて…」
(KOS-MOSが猫耳を付けている)
KOS-MOS「完了です」
シオン「それって変身なの!?」
わや姫「…なにをやってるんだか」
中村「いやあ、いいじゃないですか。
私は好きですよ、この雰囲気」
(玉座の前にデミトリ=マキシモフ、モリガン&リリスがいる)
モリガン「パーティは盛況ね、デミトリ」
デミトリ「…ふん」
モリガン「意外ね。
…あなたがこんなに気が利く男だとは
思ってなかったわ」
デミトリ「連中がいなければ、あの戦い…
敗れていたかもしれん…それは事実だ」
デミトリ「これくらいの事もできんようでは、
マキシモフ家の沽券(こけん)にかかわる」
モリガン「うふふ…今のあなた、とても素敵よ」
モリガン「いつの世も、戦いは男を成長させる
ものなのかしらね」
リリス「オトナだね、デミトリ!」
デミトリ「…ふん、茶化すな」
デミトリ「それに、魔蟲族が現れた事…
覚えているだろう、モリガン」
モリガン「………」
デミトリ「ドーマ家のジェダ…。
魔界に舞い戻ったのかもしれん」
モリガン「…来るべき戦いのために、このコ達を
利用しようというわけ?」
モリガン「前言撤回ね」
デミトリ「フッ…」
リリス「難しい話は退屈だよ!
ほら、みんなとご飯食べようよ!」
(リリスがホールの方を向く)
リリス「っていうか、戦いが始まるよ!」
モリガン「分かったわよ、リリス。
またしばらく会えなくなるんだしね」
モリガン「…あら? でも…これで全員?」
リリス「レイジとシャオムゥちゃんなら、
さっきバルコニーの方へ行ったけど?」
小牟「下は盛り上がっておるようじゃのう」
小牟「それにしても…いい月じゃ。
魔界の月にも、ウサギっておるのかのう?」
零児「どこの月だろうが、ウサギはいないぞ」
小牟「まったく…夢のない奴じゃのう」
小牟「ピチピチのバニーちゃん達が、ぺったらこ
ぺったらこやっとるかも知れんぞ?」
零児「それはもうウサギじゃない」
零児「…こんな所に呼び出したのは、
そんな話をするためか?」
(零児が小牟に背を向ける)
零児「会場に戻るぞ。酒も飲みたいしな」
小牟「……零児」
零児「ん…?」
小牟「あの時…
ぬしは自らの命を断つ事になる“術”を
使おうとしたであろう?」
零児「…その話か」
(零児が小牟の方を向く)
零児「結果的に俺は生きてここにいる。
運があった…それでいいんじゃないのか?」
小牟「…そうはいかん」
小牟「またこう言う事が起こったら…
ぬしは同じ事をするつもりか?」
零児「………」
小牟「ぬしの…人間の命は短い。
それなのに、なぜそれをもっと短く
しようとする?」
小牟「言ったはずじゃ。わしの命は…
わしの『刻(とき)』は…!」
零児「俺とおまえ、どちらが先に死ぬか…
考える事自体に意味がないさ」
零児「まっとうな仕事じゃない。
いつ死ぬかなんてわからん」
小牟「………」
零児「ただ、命を賭けねばならん『時』だけは…
誤りたくはないと思ってる」
零児「10年前、親父は…そうやって死んだ」
小牟「そうじゃ、あやつが…わしが…」
零児「自分を責めるな、小牟」
零児「親父は…その時を誤らなかっただけだ。
『逢魔』の企みを阻止し…おまえを
生き残らせた」
零児「そしておまえは俺を組織の一員として育て…
俺は『逢魔』の計画を潰す事ができた」
(零児が小牟に背を向ける)
零児「そう考えれば…
親父の死は、約束されたものだった
のかもしれない…」
小牟「………」
小牟「それが、ぬしらと異なる『刻(とき)』を
生きる…わしの役目だと言うのか?」
零児「…そこまでは知らんさ」
零児「言ったろう?
任務の中で、いつ死ぬかなんて…
誰にもわからない」
零児「ただ…」
小牟「ただ…?」
(零児が小牟の方を向く)
零児「…おまえが先に逝くなら、俺はそれを
看取ってやる」
零児「俺達は、どちらかが死ぬまで…
コンビなんだからな」
小牟「…零児…!」
小牟「………」
小牟「わしも約束するぞ」
小牟「…ぬしは死なさん。そしてわしも死なん。
ぬしがこの仕事を引退するまで…
わしが面倒を見てやる」
零児「小牟…」
小牟「それだけではないぞ?
炊事洗濯から夜伽(よとぎ)まで…
なんでもござれじゃ」
小牟「ヨレヨレの爺さんになったら、
介護だって任せい。
付きっきりで見てやるからのう」
小牟「そして…そして…最後にぬしが死んだら…
毎日墓参りをしてやる…」
小牟「毎日キレイに掃除して…毎日花も
供えてやる…!」
小牟「…そのつもりでおれ、零児」
零児「フッ…そいつは重畳」
零児「何年先になるかわからんが、
死んだ後まで面倒を見てくれるとは、
至れり尽くせり…だな」
小牟「おっと、さっそくじゃな」
小牟「それはダメじゃ。寿命が縮まる」
(零児が小牟を姫抱きにしていて、小牟は煙草を持っている)
零児「何するんだ、返せ」
小牟「ダ~メ」
小牟「それに…
タバコはキスの味が悪くなるでな」
零児「なに? おい、こんな所で…」
小牟「大丈夫じゃ♪」
小牟「月しか…見ておらんでな」
<スタッフロール>
the End.