零児「空中に浮かぶ大地か。
実際に降りてみると、普通の地面と
変わらんな」
小牟「なにを期待してるんだか」
小牟「…それより、ぶち抜けたりせんじゃろな。
なにをどうやっても助からんぞ」
ハガー「それに、足元が気になっては、
満足に動けん」
ジェネティー「………」
フーバー「この大地…特殊なエネルギーフィールドに
よって、固着されているようでしゅ」
ガンツ「ストンとは行かねェって事か。
だが、さすがに端まで行ったら落ちるだろ」
クロノア「た、試さないでよ？ ガンツ」
（ゲゼルシャフト号を見る）
トロン「ゲゼルシャフト号が抜けてないん
だから大丈夫ですわ」
トロン「さ、早いところ行きますわよ！」
コブン１号「ト、トロン様ぁ～。
まわりに敵がいますけど…」
超戦士１Ｐ「蹴散らしていけばいいのさ」
超戦士２Ｐ「おう、通りますよ…って、
ちゃんと挨拶してな」
キャプテン「む？ 上からでは気付かなかったが…
向こうにある建物らしきものは？」
シルフィー「あらあら、あれは…」
（『ＳＨＯＰ』を見る）
ひろみ「え！？ あの建物って…
シルフィーさんのお店じゃないですか！？」
シルフィー「左様でございますね。
まったくもって不可解な話でございます」
マスヨ「なんでヒトゴトっぽいのよ」
マスヨ「ホンコツ戦艦と一緒に、転移に
巻き込まれた…と見るのが妥当ね」
マスヨ「…でもまあ、あれも一緒に回収ね」
シルフィー「お手数をおかけします」
翔「敵の防衛機構は少ない。
早々に戦艦までのルートを確保する」
凱「左様。時間をかけてはいられぬ」
景清「………」
たろすけ「景清兄ちゃん？ 行くよ？」
御剣「景清、さっきからどうした？」
御剣「ボーっとしてると、足踏み外して
真っ逆さまだぜ？」
景清「…感じぬのか？
この地を覆う、禍々しき鬼気を」
タキ「空に浮かぶ大地など、それだけで
十分妖しげな場所ではあるが…」
タキ「敵の気配以外のものは感じぬぞ？」
小牟「わしもじゃ。…気のせいじゃろ」
小牟「ここはちと空気が薄いからの。
高山病にでもかかったんとちゃうか？」
零児「地獄から来た侍に、それはないだろ」
零児「…センサーの類はどうなっている？」
わや姫「別に特別な反応はないわよ？
敵はそこかしこに点在してるけど」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「敵、及び周囲に張り巡らされている
エネルギーフィールド以外に、特に
反応はありません」
トロン「もう！ 細かい事は後ですわ！」
トロン「岩を壊しながら前進しますわよ！」
コブン１７号「はぁ～い！」
景清「………」
景清（感覚の鋭き者達も感じておらぬか。
杞憂（きゆう）であれば、それでよいが）
（源氏軍があちこちに出現）
ハガー「新手か…！ どこに隠れていた！？」
凱「ぬう！ この者達は…源氏！？」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「データ照合…」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「…間違いありません。
ゲンジと呼称される組織の構成員です」
ドルアーガの塔・内部
タキ「馬鹿な…！
源氏…源頼朝の軍は『どるあうがの塔』で
滅したはずだぞ…！？」
わや姫「ただの生き残りなんじゃないの？」
ガンツ「世界が混ざっちまってる状態なんだ。
魍魎界の連中がいても不思議はないぜ？」
クロノア「う～ん、そりゃそうか」
たろすけ「なんか納得だね」
たろすけ「景清兄ちゃん、気にしないでさあ」
景清「…この妖気、あの時からいささかも
弱くなっておらぬ」
御剣「源氏の奴らはくたばってないってのか？」
御剣「だが忘れたのか？
あの塔で源頼朝にとどめを刺したのは…
貴様だぞ、景清」
景清「………」
零児「源頼朝や義経といった、幹部連はいない」
零児「…残ったザコが復讐のために来た…
といったところだろうな」
小牟「じゃが、もともと源氏は地獄から
戻って来た連中じゃぞ？」
小牟「また戻ってくる…っちゅう事も
あるんとちゃうか？」
小牟「いわゆる地獄のコマンドってやつ？」
キャプテン「…何が起こるかわからない状況だ。
あまり笑えないな」
フーバー「そうでしゅね…。
でしゅが、それを確かめる方法も
ありましぇん」
ジェネティー「………」
トロン「話していても始まりませんわ。
とっとと片付けませんこと？」
コブン２８号「ゲゼルシャフト号が壊されたりしたら
困りますぅ」
シルフィー「私もお店の品物を持ち出されたり
したら困ります」
翔「こやつらが源氏の残党か、はたまた
再び蘇った者達なのか…どちらにせよ、
戦うしかない」
超戦士１Ｐ「難しい話はなしでいこうぜ。
邪魔者は蹴散らす…それでいいじゃねえか」
超戦士２Ｐ「頭のいい意見とは思えねえが、
俺も賛成だぜ」
マスヨ「私も考えに考えを重ねた上で言うけど、
強行突破しかないと思うわ」
ひろみ（でも、結論はいつもと同じなんだ…）
景清「…参るぞ」
景清（我（われ）が未だ生かされている理由…
おそらくは…）
マスヨ「残党狩りもだいぶ進んだわね」
景清「…残党と決め付けるには早い」
（皆が景清の方を向く）
たろすけ「景清兄ちゃん、なんでそんなに
神経質になってんのさ？」
凱「…用心をしているのか、はたまた、
確証があるのでござるか？」
ひろみ「敵影も他には確認できないし、
大丈夫なんじゃないですか？」
景清「………」
景清「…いや、すぐ近くに来ている。
この妖気…我（われ）は忘れはせぬ…！」
？？？(義経)「ひょっひょっひょ…
うぬだけはごまかさせぬか、景清」
御剣「この薄気味悪い笑い声…まさかッ！」
わや姫「センサーに引っかからない…！？
どういう事なの！？」
（源義経、武蔵坊弁慶、木曽義仲が出現）
ハガー「ミナモトノヨシツネに、その仲間…！？
あのタワーで倒したはずだぞ！？」
翔「急くな。犯罪超人ドッペルのような、
“偽者”の可能性もある」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「過去のデータと一致します。
ミナモトノヨシツネ、ムサシボウベンケイ、
キソヨシナカ…全員“本物”です」
タキ「ぬう…二度ある事は三度ある…と
いうが、本当に再び現れるとは…！」
弁慶「そうよ、我らは一度…いや、二度死んだ」
弁慶「だが…今再び舞い戻った！」
義仲「永遠の堂々巡りだ。
この戦（いくさ）に果てはない」
景清「…何度でも終わらせるまで」
わや姫「ちょっと待ってよ、景清」
わや姫「“再生”した理由を確かめないままじゃ、
また出てくるわよ？」
？？？(沙夜)「うふふ…タネ明かしはいるかしら？」
（零児が傷を押さえる）
零児「ぐっ…なに…！？」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「空間に歪曲を確認」
（『逢魔』が転移出現し、沙夜がゲゼルシャフト号の上に転移出現）
トロン「ちょっとあなた！
なに偉そうに、人の艦の上に乗ってるの！」
コブン１号「ト、トロン様ぁ、それどころじゃ
ないですぅ。敵がたくさん来ましたぁ！」
零児「『逢魔』…！
沙夜、なぜおまえがここにいるッ！」
小牟「ついでじゃ。
なんで源氏が生き返っとるのか、説明せい」
沙夜「ツネちゃん、
私がしゃべっちゃってＯＫ？」
義経「…好きにせよ」
沙夜「じゃ、先生が説明してあげましょうか」
小牟「誰が先生じゃ」
沙夜「はいそこ、静かにして」
沙夜「…この浮遊大陸に、死者の魂が集まって
きている事に気付かない？」
零児「死者の…魂だと？」
弁慶「クククク…」
景清「死者の魂を呼び寄せる…そのような力が
どこから？」
義仲「この天空の大地…その中心部よ」
ジェネティー「……！」
フーバー「中心部…ワルキューレしゃん達が
向かっている、この空中都市群の
中枢ブロックでしゅか！？」
神の眼
ガンツ「まさか、ダイクロフトの中…
『神の眼』が関係してるって事ぁ
ねェだろうな」
クロノア「そんなすごい力が…！？
死んだ人を生き返らせるなんて…」
超戦士２Ｐ「へっ、こりゃいいぜ。
だったらここでなら、何度くたばっても
生き返れるってわけだな」
シルフィー「まるで不老不死ですね。
うらやましい話でございます」
超戦士１Ｐ「そんな割り切り方でいいのかよ？」
キャプテン「それを確かめようにも…
ただでは通してくれそうにないな」
零児「それで沙夜、おまえの目的はなんだ？」
零児「…今度は死者を生き返らせる方法でも
探りに来たのか？」
沙夜「あん、なんでも勘ぐりすぎよ、坊や」
沙夜「でも…今回は教えてあげちゃおうかしら」
沙夜「私が興味を持っているのは…あなたよ、
平家のお侍ちゃん」
景清「なに…？」
小牟「…ぬしの趣味もさっぱりじゃのう」
小牟「零児みたいな、むっつり系シブキメが
好みかと思っとったが」
沙夜「好みなら…ねえ」
零児「…くだらんやりとりはいい。
どういう事だ」
草薙の剣
沙夜「景清ちゃんの持っている『剣』…
ちょっとお借りしようと思って、ね」
景清「…『草薙剣』を？
おぬしのような妖（あやかし）が、この剣を
使って何を成そうというのだ？」
ソウルエッジ
沙夜「うふふ…ナ・イ・ショ」
小牟「なんか企んどるな、こやつ…」
零児（また“剣”を狙っているだと…？）
零児（…今までは『ソウルエッジ』、
そして今回は『草薙剣』…こいつの狙いは
どこにあるんだ？）
沙夜「あと、ついでに向こうにあるお店も
ちょっと欲しいし、ね」
沙夜「自分のお店を持つのって、女のコの
夢じゃない？」
シルフィー「お断りいたします。
あなたでは、お店の意味が違って
しまいますので」
マスヨ「はいはい、そこまで」
マスヨ「私達の目的を忘れないでよね。
この場の敵を殲滅し、ゲゼルシャフト号を
確保する…それが最優先よ」
ひろみ「了解（コピー）！
敵は敵ですからね。倒します！」
超戦士２Ｐ「いつも通りさ。
俺の好きにやらせてもらうぜ」
超戦士１Ｐ「待て、『ゲンジ』と『オーマ』を
なめてかかるんじゃねえ」
タキ「その通りだ。
…まだ隠れておるのではないか？」
たろすけ「へ？ だって源氏は…」
御剣「…総大将が出てきてねえって事だ」
（沙夜の横に源頼朝が出現）
頼朝「ほっほっほ…
ならば我が姿、見せて進ぜよう」
凱「現れたか、世を乱す悪…その首領が」
景清「…頼朝」
頼朝「我が魂は不滅と言ったはずじゃ、景清」
ドルアーガの塔
翔「あの塔での戦い…
未だ終わっていなかったか」
ハガー「仕方あるまい。
こんな空の上では、お互い逃げ場もない」
ハガー「完全決着をつけるには、うってつけだ」
弁慶「さあ、問答はここまでにしようぞ」
弁慶「景清…三度（みたび）与えられた
この好機、逃しはせぬ」
義仲「新たな力を与えられし我らが力、
思い知るがいい」
義経「ここにいる全員…殺して進ぜよう…！」
たろすけ「冗談言うない！ 死ねないよ！」
キャプテン「君達が生き返った謎…
それも確かめなければならない」
フーバー「そうでしゅ。これは今後の戦いにも
関係してきましゅからね」
ジェネティー「………」
沙夜「勇ましい事ね。
では、お手並み拝見といきましょうか、ね」
零児「どういうつもりだ？
景清の持つ剣が欲しいんじゃなかったのか」
沙夜「もし景清ちゃんがコロっとやられたら、
労せずして手に入れられるじゃない？」
沙夜「慌てない慌てない…一休み、ってね」
片那「………」
沙夜（それに片那ちゃん達には、もっと経験を
積んでもらわないといけないし、ね）
沙夜（…時間は…ないんだから）
小牟「調子に乗りおって～！」
小牟「艦ごと爆破して吹っ飛ばしたろか！」
クロノア「…それだとまとめていけるかな？」
ガンツ「名案だな。エンジンにバズーカを
ありったけブチ込めば、やれるぜ？」
トロン「ちょっと！ 冗談でもそんな事を
言わないでもらいたいですわ！」
トロン「ともかく、引き降ろしますわよ！」
コブン１７号「はぁ～～い！」
景清「頼朝、三種の神器はいまだ我が手にある」
景清「おぬしらでは我（われ）には勝てぬ」
景清「再び果てるがいい、源氏の悪鬼ども。
世界を混沌に導く、この呪われた大地で」
御剣「だいぶ片付いたが…やはり、あそこで
ふんぞり返ってる二人は目障りだな」
タキ「いつまでもああしてはいられまい。
確実に追い詰めているはずだ」
トロン「さあ、そろそろゲゼルシャフト号から
降りなさいよ！」
フーバー「待ってくだしゃい！
何者かが接近中でしゅ！」
ジェネティー「……！？」
ベルクラント
キャプテン「敵か？ それともベルクラントを
止めに行ったメンバーが戻って…」
（ムゥの大群が出現）
小牟「みんな、しばらく見ないうちに丸々と…」
零児「味方じゃない。…たしか“幻獣”？」
クロノア「こいつらも幻想界から！？ ってコトは」
（ジョーカーが出現）
ジョーカー「そのとぉ～～り！」
ジョーカー「さァ、オモシロくなって来ましたねェ。
フィナーレも間近…といったところですか」
クロノア「おまえは…ジョーカー！」
ガンツ「てめェ…何しに来やがった！」
ジョーカー「いやいや、この物質界で何やらタイヘンな
コトが起こっていると聞きまして」
ジョーカー「いやあ、まさか伝説のダイクロフトが
浮上するだけでなく、異世界へ丸ごと
転移してしまうとはねェ」
超戦士１Ｐ「チッ、冷やかしかよ」
超戦士２Ｐ「今、取り込み中だ。引っ込んでな」
シルフィー「お帰りはあちらとなっております」
ジョーカー「これはこれは、心外ですねェ。
冷やかしなどではありませんよ」
ジョーカー「…まずはジャンガちゃんの仇討ち…
ですかねェ」
翔「ジャンガ…空中戦艦バルログで討った、
あの化け猫の事か」
ガンツ「…ヤツの仇討ちだってか？」
ガンツ「笑わせるんじゃねェ。
おめェも同じ所へ送ってやらあ！」
ジョーカー「おお、コワイコワイ」
ジョーカー「ですが、その問題も解決できそう
でして、ハイ」
たろすけ「ちょっと、なに言ってんの？」
わや姫「はっきり言ったらどう？
言いたくてしょうがないって顔してるわよ」
ジョーカー「のほほほ、ではお言葉に甘えて」
時の鍵
ジョーカー「『時の鍵』にかけられた封印が
解けかかっているようなのですよ」
ジョーカー「…この地にある“強い力”に共鳴
しましてねェ」
ひろみ「『時の鍵』って、すごい力を持ってるっ
ていう、宝物の事でしたよね？」
ひろみ「それに加えて、ここにある強い力…？」
神の眼
ひろみ「…って、『神の眼』の事ですか！？」
マスヨ「ちょっと待って！」
マスヨ「さっきも話が出たけど、『神の眼』が
あるのって、この浮遊大陸の中枢ブロック
なんでしょ？」
ガンツ「『時の鍵』がそこにあるってのか！？」
ガンツ「じゃあ魔王ゾウナも…！？」
零児「…読めたぞ」
零児「死者の魂が集まって来ているという話…
その魔王が持つ『時の鍵』の仕業か…！」
沙夜「なぁるほど。
そうなると…そこへも行ってみないと」
（沙夜が降りてくる）
沙夜「じゃ、さっさと“剣”をいただいて、
中枢ブロックとやらへレッツ・ラ・ゴーと
行きましょうか、ね」
景清「笑止。この剣は、おぬしのような
妖（あやかし）の手には余る物なり」
凱「そして行かせはせん。この場で討つ…！」
（源頼朝が降りてくる）
頼朝「我（われ）もそこな場所に参るとしよう」
頼朝「“魔王ぞうな”とやらが持つその力…
手にできれば、我が源氏の軍は真に
無敵無双となる」
頼朝「亡き兵達も、また我が前に集うのじゃ」
頼朝「ほっほっほ…」
景清「…そうはさせぬ、頼朝」
景清「この地でおぬしを討ち…『ぞうな』の
使いし力を封じる」
トロン「やっと降りて来た…とはいっても、
これで戦闘は避けられなくなりましたわね」
ジョーカー「ミナサマ、興味シンシンのご様子で」
ジョーカー「なんとも魅力的な力ではあ～りませんか」
ジョーカー「のほほほほ」
クロノア「も～、敵が一気に増えちゃったよ」
ガンツ「好き勝手引っかき回しやがって…！」
小牟「沙夜に頼朝もやる気満々じゃぞ」
小牟「まったく…このピエロめ、余計な事を！」
零児「逆に、まとめて片付けるチャンスだと
思えばいい。やるぞ」
ハガー「そうだな。
バトルロイヤルといこうか！」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「殲滅戦を開始します」
ジョーカー「ば…馬鹿な…
ワタクシが負けるなんて…コケるなんて、
メゲるなんて、くじけるなんて…」
クロノア「どーだァ！」
ジョーカー「…クッ…」
キャプテン「観念するんだな。
その傷では、もう動けまい」
凱「訊きたい事は山とある。神妙にいたせ」
ガンツ「洗いざらい吐いてもらおうか。えェ？」
ジョーカー「…クククク…」
クロノア「……？」
ジョーカー「そ～ですねェ…
確かに、勝ったアナタ達には、真実を
知る権利があります」
ジェネティー「……？」
フーバー「“真実”…？
何を知っているんでしゅか！」
ジョーカー「一つだけ教えてあげましょう」
ジョーカー「この世界…いえ、様々な世界すべてを
巻き込んで起こりつつある事を」
ジョーカー「このダイクロフトが物質界に現れたのも、
最後に起こる“世界の交わり”の序章に
過ぎないのですよ」
翔「世界の交わり…？」
沙夜（…ほんと、おしゃべりなコ…）
沙夜（だけど、そこまで掴んでいたなんて…
このピエロちゃん、侮れないわね）
零児「すでに世界を隔てる壁はボロボロだ。
これ以上、何が交わると言うんだ？」
ジョーカー「考えてみるコトです」
ジョーカー「“世界が交わる”という言葉…
その本当のイミをねェ」
クロノア「本当の…意味…？」
超戦士２Ｐ「なんだ、そいつぁ？
とっとと正解を言ったらどうだ」
超戦士１Ｐ「俺達はそんなに気の長い方じゃないぜ？」
タキ「源氏が再び黄泉より帰った力…
それと関係があるのか？」
ジョーカー「それはアナタ達でお調べなさい。
教えてあげられるのは、それだけ…」
御剣「なんだと？ おいッ！」
（ゆれ、ジョーカーに爆煙）
わや姫「エネルギー反応増大…！？」
わや姫「みんな、離れて！」
トロン「ま、まさか…自爆する気ですの！？」
ジョーカー「サヨウナラ、みなさん。
大変面白うございました…」
クロノア「待て！ ジョーカー！
駄目だ！ そんなの駄目だッ！」
ジョーカー「ククククク…。ワタクシは満足ですよ…
結果に興味などありませんから」
クロノア「結果…？」
ジョーカー「“積み木”は、積み上げるのが
楽しいって事ですよ」
ジョーカー「…積み上げた“積み木”に振り回され
ないよう、せいぜい、お気をつけなさい…」
ジョーカー「のほほほほほほ…」
（ジョーカーに爆煙多数、ゆれが酷くなる）
ハガー「危ないッ！ みんな伏せろ！」
小牟「た、対閃光防御～！」
（ジョーカーに爆煙多数の後、撤退。ゆれが収まる）
クロノア「え……」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「エネルギー反応、完全に消滅しました」
ＫＯＳ－ＭＯＳ「周囲に異常はありません」
ガンツ「ハッタリかよ…」
シルフィー「とんだ食わせ者でございましたね」
景清「…最期まで傾（かぶ）くか」
マスヨ「でも、情報は入ったんじゃない？」
ひろみ「ぎゃ、逆に謎が多すぎて混乱しますね…」
たろすけ「まあまあ、いいじゃん。
ゆっくり考えていけばさ」
クロノア「…ジョーカー…。
これで終わり…なのかな…？」
ガンツ「議論やら詮索やらはあとだ、クロノア。
残りをブッ潰すぜ！」
沙夜「このダメージじゃ、剣を奪うのは無理か」
沙夜「もう、ひどい話ねえ」
零児「待て、今回は逃がさん…！」
沙夜「あら、ここしばらくはあっさり見逃して
くれてたのに…」
沙夜「もしかして、目覚めちゃったのかしら？」
小牟「何にじゃ、馬鹿者」
零児「…『計画』は順調と踏んだんでな」
沙夜「……！」
草薙剣
零児「『ソウルエッジ』の次は『草薙剣』…
何を企んでいるかは知らんが、興味もない」
零児「ここでおまえを始末すれば済む事だ…！」
沙夜「あん…勘がいいようね、坊や。
お父さんにそっくりよ？ そういうとこ」
沙夜「『計画』が最終段階に近づいていると
いう事に気付くとは、ね」
小牟「そうなんか？ 零児！？」
零児「…薄々な」
零児「『計画』の内容まではわからん。
だが、ここ最近の動きを見れば…それは
おのずと見えてくる」
沙夜「………」
小牟「『ソウルエッジ』をあっさりと諦めた事、
そして“片那”っちゅう量産型みたいなのを
創った事…」
小牟「ふむ、そう言われると、あわただしいの」
沙夜「…もう時間がないからなのよ、坊や達」
沙夜「だから『草薙剣』が欲しかったんだけど、
ここまでダメージが大きいんじゃ無理ね」
沙夜「そうなると、こちらとしては早いところ、
世界を救ってもらわないといけないの」
零児「…なに？」
沙夜「この意味は、次回までの宿題と
しましょうか、ね」
沙夜「うふふ…」
（沙夜が転移）
小牟「世界を混沌へと導く…
それが『逢魔』の目的のはずじゃ」
小牟「…“世界を救え”じゃと？
どういう心変わりなんじゃ…？」
零児「………」
源頼朝ＫＯ前に源義経、武蔵坊弁慶、木曽義仲を
ＫＯした
ＫＯしていない