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ゆらぎの街のアリス ~ プロローグ1 ~

10年前。東京・渋谷。
ある『組織』同士の戦いがあった。

一方の組織は“ゆらぎ”と呼ばれる
空間の歪み…異世界とこの世界を
繋ぐ門を開こうとした。

もう一方の組織は、世界を混沌に
導くその『計画』を阻止しようとした。

…完全封鎖された渋谷での戦いは
熾烈を極め…やがて、終結した。

片方の組織…
政府直属の特務機関『森羅』側が
“ゆらぎ”の出現を防いだ事によって。

特務機関『森羅』。

悪霊、鬼、天狗…
古来より、人の世に害をなす
異界の存在と戦い続けてきた組織。

その組織を知る者は少なく、
その戦いもまた、人知れぬ闇の中で
連綿と続けられてきた。
現在に至るまで。

…人は信じない。
自分達が生きる、この“世界”の他に、
異なる“世界”が存在する事を。

…人は感じない。
静かに、確実に…人あらざる者達が
この世界に足を踏み入れている事を。

…そして人は知らない。
決して交わる事のない“世界”が
交わった時…何が起こるのかを。

10年前の『事件』から、世界中で
確認され始めた、異界との接点…
“ゆらぎ”と呼ばれたそれは、
ゆっくりと世界を蝕みつつあった。

戦いは…
終わっていなかったのである。

そして西暦20XX年。
東京・渋谷。

“ゆらぎ”の発生により完全封鎖され、
『閉鎖都市指定』を受けた街。
10年前の“あの日”と同じく。

物語は再び…
この街から始まろうとしていた。

西暦20XX年…六本木

零児「…ああ、了解した。 このまま俺たちは渋谷に向かう」
零児「段取りはいつも通りで…ああ、頼む」
(電話を切る)
 渋谷・交差点
零児「行くぞ、小牟(シャオムゥ)…渋谷だ」
小牟「やれやれ…また出動かいな」
小牟「それも渋谷…“ゆらぎ”かの?」
零児「いつもの事さ。 そう…あの日から、何も変わっていない」
小牟「あの時も渋谷じゃったの」
小牟「そして、今また『閉鎖都市指定』とはのう」
零児「………」
小牟「あれからもう10年か。 そりゃぬしもデカくなるわけじゃ」
小牟「あの頃は、もう少しかわいげが あったんじゃがのう」
零児「…懐かしんでる場合か。 それから大きなお世話だ」
(零児が悲しそうな顔になる)
零児「それに“あの時”は…」
小牟「ほれほれ、そんな顔をするでない」
小牟「10年…もう昔の話じゃ」
零児「そうだな。 もう感傷に浸れる歳でもない、か」
零児「さあ、今日はやる事が多いぞ。 渋谷の調査を終えたら、すぐにアメリカ 統合戦略軍のエージェントと合流だ」
小牟「はぁ?  そんなんと組んで、ウチの組織は なにしようっちゅうんじゃ?」
小牟「アメリカン合同こんにゃく軍?」
零児「アメリカ統合戦略軍… U.S.STRATCOMだ」
小牟「問題なのはそんな名前とちゃうぞ」
小牟「わしらの組織…『森羅』はいわゆる 裏の機関じゃぞ」
小牟「それがここ最近、どうして…」
零児「…上からの命令だ」
零児「俺達が表舞台に出なかった理由は、 “奴ら”もまた、裏の世界にいたからだ」
零児「だが、ここ最近の“奴ら”の動きは、 世界規模で活発になっている」
零児「…世界中で目撃例が確認され始めた今…」
小牟「ふう…皆までいわんでも、わかっとるわ」
小牟「わしらもコソコソ陰でやっとる場合と ちゃう…っちゅう事じゃろ」
零児「そこまでわかってるなら文句を言うな」
零児「いくぞ、待ち合わせに遅れる」
小牟「…ウチの組織も人使いが荒すぎじゃ。 ストライキ起こしたろか」
零児「やるのは勝手だが、給料をカットされる だけだぞ」
小牟「ふふん、無計画な若造のぬしと違って、 わしにはヘソクリがあるのじゃ」
小牟「ダテに長くは勤めておらんて」
零児「そいつは重畳(ちょうじょう)」
零児「…ああ、ベッドの下に隠してあった金が そうなら、俺が回収したぞ」
小牟「な…なにゃアーーッ!?」
零児「…もっとマシな隠し場所を考えろ。 中学生か、おまえは」
小牟「回収すなッ!  いくらあったと思っとんのじゃ!」
零児「任務が済んだら返してやる。 おまえはすぐにサボろうとするからな」
零児「仕事を一つこなすごとに、少しずつ 返すというのもありか」
小牟「人をアシカかオットセイみたいに扱うな」
小牟「…まったく、最近の若いモンは年寄りに 対しての…」
零児「口よりも体を動かせ、いくぞ」

超未来…貨客船、エルザ艦内

シオン「KOS-MOS、調子はどう?」
KOS-MOS「筐体(きょうたい)そのものに異常は ありません、シオン」
シオン「でも、ここ最近…側頭葉のノイズが 頻繁に検出されてるのよね」
KOS-MOS「自律行動自体に影響はありませんが」
シオン「う~ん…まあ、そうなんだけど…」
アレン「気にしすぎですよ、主任」
アレン「ここ最近、原因不明の空間歪曲なども 起こっている事ですし…KOS-MOSにも そういう時がありますって」
シオン「あのね、アレン君」
シオン「…ただでさえこの子には、私達が 把握できていない…ブラックボックスが 存在しているのよ?」
シオン「何でもかんでも“原因不明”で 片付けるのは良くないわ」
アレン「そ…そうですけど…」
M.O.M.O.「あの、KOS-MOSさん… 具合が悪いんですか?」
シオン「あくまでデータ上はね。 でもこの子…自分からはそういう事、 言わないのよね…」
シオン「“潜って”みるしかないか」
アレン「主任、なにもここでやらなくても いいんじゃないですか?」
アレン「貨客船の設備じゃ、詳細なデータは 録れませんし…第二ミルチアに到着してから でも遅くはないかと」
シオン「潜るわ」
アレン「しゅに~ん…」
M.O.M.O.「潜るって… エンセフェロン・ダイブですか…?」
M.O.M.O.「KOS-MOSさんの意識領域に 直接アプローチを?」
シオン「そうよ、モモちゃん。 本人の事は本人に確認するのが一番よ」
アレン「ですから主任、何もこんな所で やらなくても…」
シオン「非局所的連結(インターコネクション)を 開始するわ」
シオン「アレン君、接続補佐(バックアップ)、 お願いね?」
アレン「…はぁ…わかりました」
(アレンとM.O.M.O.が立ち去る)
シオン「KOS-MOS、じゃあ一度眠って もらうわね。 エンセフェロン内で、また会いましょう」
KOS-MOS「了解しました。…お休みなさい、シオン」
シオン「よくできました。 …お休み、KOS-MOS」

西暦20XX年…日本、渋谷

春麗「待ちなさい!」
キャミィ「………」
春麗「…言葉はわかるわね?」
春麗「ここ、渋谷は先日『閉鎖都市指定』を 受けた地域よ」
春麗「一般人の立ち入りは禁止されているわ」
キャミィ「………」
春麗「それ以前に…あなた達が“あの組織”の 構成員だという事もわかっているのよ!」
春麗「過去、一度壊滅したはずの… 『秘密結社シャドルー』のね!」
春麗「話を聞かせてもらうわ。 あの男…ベガがどうなったのかを…!」

キャミィ「………」
ユーニ「任務遂行の妨げと判断…速やかな排除を 提案します」
ユーリ「提案:同意」
キャミィ「かまう事はない。 …我々の任務を忘れるな」
キャミィ「日本政府直属の特務機関『シンラ』… それ以外には目もくれるな」
キャミィ「行くぞ」
(キャミィが立ち去る)
ユーニ「了解しました」
(ユーニが立ち去る)
ユーリ「任務:了解」
(ユーリが立ち去る)
春麗「あ! 待ちなさいッ!」
春麗(『閉鎖都市指定』を受けた渋谷… 各地で頻発する“怪物騒ぎ”、そして 『シャドルー』…)
春麗(一体どこに接点が…?  何が始まろうとしているの?)

《物質界 渋谷・交差点》

小牟「人っ子一人おらん街か。 これはこれで風情があるの」
小牟「服とか買う時も、並ばずに済むぞ?」
零児「おまえの話には風情がないな。 大体、店自体がやってないだろ」
零児「それに…この雰囲気で買い物など する気になるか?」
小牟「…ヘンじゃな、そう言われると、 おかしな空気じゃ」
零児「ああ、妖気が混じってる。 “奴ら”、おそらく仕掛けてくるぞ」
小牟「強いっちゅうても、たかが知れておる。 ま、出てくるとしても格下じゃな」
(鎌鼬・蒼が3体出現)
小牟「お、出おったな」
小牟「鎌鼬(かまいたち)か…やっぱ下級の 妖物じゃの」
小牟「わしが直接手を下すほどの相手でもない。 ほれほれ零児、片付けてしまわんか」
零児「なんだと?」
小牟「わしは朝メシがまだでの。 後ろで油揚げ定食を食っとるから、 終わったら教えるんじゃぞ?」
(鎌鼬が零児達の傍へ移動)
零児「ちっ、間を詰められたか。おい、小牟」
(小牟が下がる)
小牟「じゃ、そういうわけで」
零児「…こいつらを倒したら、例のヘソクリ、 少し返してやろうと思っていたんだがな」
零児「嫌だというなら仕方ない。 俺一人で何とかするさ」
(小牟が有栖零児に近づき、ペアユニットに)
小牟「さぁて! やっちゃるけえのう!」
小牟「わしがおるからには、大船に乗った つもりでおれ、零児!」
零児「…わかりやすい奴だな」
零児「どうも街の雰囲気がおかしい。 さっさと片付けて、調査を続けるぞ」

〈vs 鎌鼬・蒼〉

[有栖零児&小牟]

小牟「“ゆらぎ”が起こるたびに、よくもまあ 飽きもせず出てくるのう」
零児「いつもの事といえばそれまでだが…」
小牟「うむ。 モグラ叩き式では、後手後手じゃな」
零児「とはいえ、今は叩く事しかできん」
零児「いくぞ…!」

〈敵全滅〉

小牟「ま、ざっとこんなもんじゃな」
小牟「さあ零児! わしのヘソクリ返さんか!」
零児「…自分一人で戦ったような顔をするな」
零児「わかった、本部に戻ってから…」
小牟「……待て」
零児「ほう、殊勝だな。いらないのか?」
小牟「いや、待ての意味がちゃうわ!」
零児「わけがわからん」
零児「…ん…!?」
小牟「やっと気づいたか。案外鈍いの」
小牟「雰囲気がおかしいと言うとったのは ぬしじゃぞ?」
零児「ああ。…“奴ら”が現れる時とは違う…」
零児「なんだ…?」
(次元転移によりゴブリンが出現)
ゴブリン「………」
零児「ちっ、新手か…! しかし…」
零児「今のは…“ゆらぎ”なのか?  本部の情報とは違うぞ?」
小牟「…しかも、見た事のない連中じゃな」
小牟「ほれほれ、 新顔なら挨拶の一つくらいせんか」
ゴブリン「………」
零児「フッ、礼儀は知らんらしいな」
零児「ならばこっちの挨拶は…こいつだ」
(有栖零児&小牟がゴブリンに近づく)
【強制戦闘】
有栖零児&小牟(ゴールド)vsゴブリン
(銃弾がゴブリンをすり抜け、ダメージを与えられない)
零児「…なに…!?」
小牟「弾が通り抜けおったのか!?」
小牟「…っちゅう事は、実体のない霊体の類か」
小牟「こら零児! 弾丸をケチるでない!」
零児「おまえじゃあるまいし、そんなセコい マネをするか」
零児「『対霊体処理』の済んだ弾丸を使ってる」
零児「なんだ、こいつらの… ここにいないような…違和感は」
零児「“ゆらぎ”から生まれた…新種か…!?」
零児「しかも、触れることができないとなると…」
ゴブリン「………」
小牟「…じゃが、こやつらは石畳をしっかりと 踏みしめておるな」
零児「ふん、ならば俺達にも触れられる道理か」
零児「…小牟、最悪の場合…一度撤退するぞ」
ゴブリン「………」
小牟「かぁ~、情けない!」
小牟「この10年! わしは、ぬしをそんな子に 育てた覚えはないぞ!」
零児「うるさい」
零児「おまえは少し踏みしめられてろ」
小牟「だいたいじゃな、そんなにサクっと 撤退できるなら、一目散にやっとるわ」
零児「なんだと?  おい、まさか…新たな“ゆらぎ”が!?」
(次元転移によりシオン&M.O.M.O.とKOS-MOSが出現)
零児「……!?」
シオン「…うう…こ、ここは…」
KOS-MOS「シオン、お怪我はありませんか?」
シオン「大丈夫、それに…ここはあなたの エンセフェロン内よ」
シオン「怪我という表現は、身体に物理的な 損害が加わった場合に用いる言葉で、 この場合には…」
M.O.M.O.「あ、あの…シオンさん…」
シオン「え!? モ…モモちゃん?」
シオン「なぜあなたまで、KOS-MOSの エンセフェロンに…!?」
零児「化け物じゃない…? 民間人…?」
小牟「ふむ。メガネ、無表情、ロリ… いろいろ取りそろえて来おったのう」
零児「おい! 渋谷は完全閉鎖地区だぞ!  こんな所で何をやってる!」
シオン「え? え!?  ちょ、ちょっと…KOS-MOS!」
KOS-MOS「ここは仮想空間ではなく… 現実の世界です」
シオン「それってどういう事…!?」
KOS-MOS「…ですから、先程の私の言動は、 この状況下においては適切であったと 考えられます」
シオン「そこはいいから!」
M.O.M.O.「じゃ、じゃあここは…どこなんですか?」
シオン「ど、どこって言われても…」
零児「何を言い争っているんだ…? おい!」
ゴブリン「……!」
シオン「グノーシス…! そんな!」
(小牟がゴブリンの方を向く)
小牟「なになに?  …『モウ ガマン デキナイ』」
零児「おまえ、わかるのか!?」
小牟「いや、たぶんそういうニュアンスかと…」
零児「ちっ、言ってろ!」
(零児がシオン達の方を向く)
零児「おい、ここは危険だ! 避難するんだ!」
シオン「そんな、ここはエンセフェロン内じゃ…」
零児「さっきからわけのわからない事を!」
零児「こいつらには攻撃が効かない!  守ってやれないんだ! 民間人は下がれ!」
(KOS-MOSが零児の方を向く)
KOS-MOS「お心遣い、感謝します」
(KOS-MOSがシオンの方を向く)
KOS-MOS「シオン… ヒルベルトエフェクトを使用します」
シオン「え!? 待って、KOS-MOS!」
シオン「不確定な状況下では、危険すぎるわ!」
KOS-MOS「…現在の状況の方が危険であると 判断します」
M.O.M.O.「シオンさん! 私達だけじゃなく、 この人達も危ない目にあってしまいます!」
シオン「………」
零児(さっきから、一体何の事を話して いるんだ?)
ゴブリン「……!」
小牟「え~と、『モウ ガマン シナイ』」
シオン「くっ…!  KOS-MOS、ヒルベルト発動…!」
KOS-MOS「了解しました。 ヒルベルトエフェクト、展開します」
(KOS-MOSがヒルベルトエフェクトを展開)
小牟「な、なんじゃ!?」
ゴブリン「……!!!??」
小牟「お?  半透明な感じがなくなりおった?」
零児「攻撃…なのか?」
M.O.M.O.「違います…あの… 虚数空間に干渉するための装備です」
零児「は…? 虚数…空間?」
KOS-MOS「正確には、限定知覚領域発生装置の事を 指します」
KOS-MOS「虚数領域への干渉可能範囲を拡大、 実在事象からグノーシスにアプローチ するための…」
零児「わけのわからん敵に、わけのわからん 装置の説明か」
シオン「KOS-MOS、ちょっと黙って!」
シオン「物理的に触れられるようになったんです!  だから!」
小牟「ほほう、それが本当ならすごいのう」
小牟「…というか、ぬしら何者なんじゃ?」
零児「間違いなく、この化け物と関係が ある人間らしいな」
シオン「…はい…」
零児「そいつは重畳」
(零児がゴブリンの方を向く)
零児「まず片付ける!  話はその後にゆっくり聞かせてもらうぞ」
ゴブリン「………!!!!」

〈シオン&M.O.M.O.とKOS-MOSが行動終了〉

(北側の道路にキャミィ、ユーニ、ユーリが出現)
零児「なにっ!?」
キャミィ「………」
ユーニ「………」
ユーリ「…目標:発見」
小牟「また民間人が紛れ込んで来おったのか?」
小牟「あの食い込み…どっかのコンパニオン?」
零児「いや、身のこなしを見る限り… 素人じゃない」
ユーニ「…ターゲット、目視します。 サンプルデータと98%一致」
ユーリ「目標:確認」
キャミィ「…『シンラ』のエージェント、 アリス・レイジ…情報通りだな。 隣の小さいのは?」
ユーニ「サンプルデータと100%一致」
ユーニ「“センコ”シャオムゥと確認」
キャミィ「では、作戦を開始する。 私は本部に向かい、あの方と合流する」
キャミィ「『シンラ』のエージェント二人を この街で足止めしつつ、データの サンプリングを行え」
ユーニ「特殊エネルギー感知」
ユーニ「サンプルデータの存在しない、不特定多数 の個体に関してはいかがいたしますか」
キャミィ「…任意で排除しろ」
(キャミィが撤退)
ユーニ「了解。 サンプリング開始、第一種戦闘態勢へ移行」
ユーリ「任務:了解。モード移行:応戦態勢」
小牟「ハイレグの一人、逃げおったぞ?」
零児「…よく聞き取れなかったが、俺達の事を 言っていた?」
KOS-MOS「『シンラ』と呼称される組織、ないし団体 の構成員である“アリス・レイジ”…」
KOS-MOS「“センコ・シャオムゥ”という人物の 情報収集が目的のようです」
KOS-MOS「足止め…という言葉から、それ以外にも 何かしらの目的が存在すると考えられます」
(小牟がKOS-MOSの方を向く)
小牟「ほ~、耳がいいのう!」
小牟「…っちゅうか、仙狐(せんこ)… わしの正体を知っとる連中じゃと?」
(零児がユーニ達の方を向く)
零児(『森羅』の名前まで? …どういう事だ)
M.O.M.O.「こ、怖い女の人達…こっちに来ます!」
シオン「え? え!?」
零児「ちっ、どこぞの敵対組織か!」
零児「俺達以外はすべて敵だと思え!  やられるぞ!」

〈ユーニとユーリが行動終了〉

(春麗が出現)
春麗「待ちなさいっ!」
ユーニ「………」
ユーリ「………」
零児「今度はなんだ!?」
小牟「千客万来、満員御礼じゃのう」
春麗「え…!? ちょっとあなた達!  ここは閉鎖都市指定を受けた場所なのよ!」
春麗「何をやってるのッ!」
零児「それはこっちの台詞だッ!  そいつらは誰だ! そしてあんたは!」
春麗「私は春麗… ICPOシャドルー特別捜査官、春麗よ」
零児「シャドルー…? シャドルーだと!?」
ユーニ「任務遂行の妨げと判断、速やかに排除」
ユーリ「判断:同意。対象物:排除」
小牟「なるへそ。秘密結社シャドルー… そこの強化兵士らしいの」
零児「過去壊滅したシャドルーが、 なぜ俺達を狙う?」
KOS-MOS「対象は明らかな敵意を持っています。 迎撃を行うべきと判断しますが?」
小牟「…状況がわかってないのに 強気だのう、この娘」
ゴブリン「………」
春麗「…閉鎖都市らしく、化け物も 出てきてるのね。それも相手にしないと…」

〈vs ゴブリン〉

[有栖零児&小牟]

零児「見た事あるか、小牟」
小牟「うんにゃ。 じゃが見たところ、東洋系ではないのう」
小牟「…宇宙系とちゃうんか?」
零児「阿呆か」
シオン(す…鋭いかも…)

[シオン&M.O.M.O.]

ゴブリン「………」
シオン「何度見ても間違いない…グノーシス…」
M.O.M.O.「ゴブリンタイプです!」
シオン「戦うしかない…いい? モモちゃん」
M.O.M.O.「はい! モモ、がんばります!」

[春麗]

ゴブリン「………」
春麗「今まで見た事のないモンスター…!  さすがは閉鎖都市といったところかしら?」
春麗「でも、私の興味はあなたにはないの。 邪魔をするなら…容赦はしないわ!」

〈vs ユーニ〉

[有栖零児&小牟]

ユーニ「『シンラ』エージェント、 アリス・レイジと確認」
ユーニ「データ不足のため、完全解析不能… サンプリング開始します」
零児「こいつら…なぜ俺の事を」
小牟「モテモテじゃのう、零児」
零児「フッ…俺は愛想のない女は嫌いでな」

[KOS-MOS]

ユーニ「過去サンプリングデータに該当記録なし」
ユーニ「詳細解析困難…」
KOS-MOS「防衛のため、戦闘行動を開始します」

[春麗]

ユーニ「ターゲット、目視」
ユーニ「ICPOシャドルー特別捜査官、 チュンリーとデータ一致」
春麗「………」
ユーニ「完全排除の指令に従い、戦闘を開始」
春麗「完全排除の指令… どうやら、マークされているようね」
春麗「でも、思い通りにはならないわよ!」

〈vs ユーリ〉

[有栖零児&小牟]

ユーリ「目標:捕捉」
ユーリ「アリス・レイジ:サンプリング開始」
零児「目的はなんだ。 シャドルーに知り合いはいないぞ」
小牟「わしはサンプリングせんのか?」
ユーリ「ついでに:開始」
小牟「ついでかよ!」

[KOS-MOS]

ユーリ「サンプリングデータ:皆無」
ユーリ「種別:不明」
ユーリ「…識別:不能」
KOS-MOS「…戦闘、開始」

[春麗]

ユーリ「データリンク:ICPO所属… チュンリー捜査官」
春麗「自己紹介の必要はないみたいね」
春麗「ベガは…ベガはあの時死んだはず…!」
ユーリ「対象物:排除」
春麗「…わかったわ」
春麗「叩き伏せてから、ゆっくりと聞かせて もらいましょう…!」

KOしたのは
ユー二 ユーリ


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