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遠き故郷 キョウスケルート ~ 第37話 ~

〈エゼキエル・ラヴァンを撃墜〉

ガルイン「…機…能…不…全… 任ム…シッ…パイ…」
ガルイン「…キ…ョ…ウ……」
ガルイン「ド……ウ…」
カイ「な、何っ!?」
ゼンガー「教導、と言ったか!?」
エルザム「やはり、 あれに乗っているのは大佐なのか…?」
(エゼキエル・ラヴァンが爆発)
エイタ「艦長、重力震反応が!!」
ダイテツ「敵の増援か!」
(敵機が出現)
ゲーザ「ちっ、しょうがねえな…欠陥品はよ。 あんなのはさっさと処分しちまえば いいんだ」
リュウセイ「あいつは…!」
ゲーザ「さ~て、余興は終わりだ!  これからがショータイムだぜ!!」
キョウスケ「…奴には、 明確な攻撃の意思があるようだな」
エクセレン「ま、その方が こっちとしちゃやりやすいけど」
ゲーザ「ヒャッハッハ!  じゃあ、楽しませてやぜるえ!  このゲーザ・ハガナー様がよぉ!」
リューネ「何を一人で盛り上がってんだか」
カチーナ「考えてることが わかんねえ奴よりはマシだぜ。 …ブッ潰しゃいいんだからよ!」
キョウスケ「誰であろうが、 向かってくるなら戦うまでだ。 各機、油断するなよ!」

〈NEXT PP〉

(ヒュッケバイン008Lが出現、ライ機とラーダ機はヒュッケバイン008Lの方を向く)
ラーダ「!!」
イルム「あれは…ヒュッケバイン!?」
ライ「……! 008Lか!」
ガーネット「え!? あれって、 爆発しちゃったんじゃないの?」
カチーナ「そりゃ008Rの方だ。 だが…タイプLは封印されてた はずだけどな」
ラーダ「社長がそれを解いたの…!?」
イルム「まさか… 乗ってるのはあいつか!?」
ヴィレッタ「残念だけど…私よ」
ラーダ「ヴィレッタ!  今までどこに行っていたの!?」
ヴィレッタ「色々と訳ありでね」
ギリアム「………」
ヴィレッタ「抜けていた分の仕事は させてもらうつもりよ」
エクセレン「わお、お姉様ぁ!  いけない気分になっちゃう!」
ヴィレッタ「エクセレン、 あなたは相変わらずのようね」
リュウセイ「誰だ、あれ?」
ラーダ「マオ社のスタッフで、 私と一緒にヒュッケバインMk-IIや R-GUNの調整を担当していたの」
ラーダ「それに、DC戦争時は ヒリュウ改に乗っていたわ」
リュウセイ「ふ~ん…。 どっかで会ったような気がするけど、 気のせいか」
タスク「それにしても、 おいしい所にヒュッケバインで登場たあ…」
タスク「相変わらずの クールビューティっぷりで」
レオナ「………」
タスク「な、何だよ?  その冷たい視線は…」
レオナ「…別に何でもなくてよ」
ライ「…あの機体を 再びこの目で見ることになるとは…」
エルザム「ライディース…」
ライ「いや、いい…。 …もう捨てた昔の話だ。 左腕とともに」
エルザム(…強くなったな、ライ。 環境がお前を変えたか)
キョウスケ「ヒュッケバインを戦列に加え、 攻撃を続行する! ぬかるなよ!」
ゲーザ「どこの誰だが知らねえが、 獲物が増える分にゃ、一向に 構わないっての!」

〈vs ゲーザ〉

[キョウスケ]

ゲーザ「いつもいつも邪魔ばっか してくれるよなあ!」
キョウスケ「…いつも?  お前とは何度も会ってはいない」
ゲーザ「その態度だよ!  てめえはなぜかムカつくんだ!  …だから…死ねや!」
キョウスケ「おれもお前と同意見だ。 来い…!」

[エクセレン]

ゲーザ「ヒャハハ!  やっぱバトルはいいっての!  ゾクゾクするぜぇ!」
エクセレン「あらん?  あなた、どこかであった事なぁい?」
ゲーザ「知らねえな。 それに、もうサヨナラだっての」
エクセレン「わお、 いい女との出会いは大切にしなきゃ」
ゲーザ「大切にしてやるぜぇ?  俺様の撃墜リストに載せてな!」

[リュウセイ]

ゲーザ「ヒャハハハ!  今日は調子がいいぜ!  プチッと潰してやるっての!」
リュウセイ「お前… まさか、テンザンなのか!?」
ゲーザ「あ? 何だそりゃ?  知らねえっての。俺はゲーザ!  ゲーザ・ハガナー様よ!」
リュウセイ(別人!? いや、 それにしても…似すぎてる!)

[ヴィレッタ]

ゲーザ「! てめえ、まさか!!」
ヴィレッタ「…そういうことよ」
ゲーザ「ホ!  こいつぁ都合がいいっての!」
ゲーザ「てめえは前から 気に入らなかったんだ!  ここでブッ殺してやるぜぇ!!」
ヴィレッタ「…あなたの枷を 解き放ってあげるわ…!」

[撃墜]

ゲーザ「うっ…ぐっ!!  て、てめえら…よくもっ!!」
ゲーザ「下等なサルの分際で、 このゲーザ・ハガナー様を…!」
ゲーザ「だ、だが… まだゲームは終わりじゃねえ…」
ゲーザ「最終ステージで てめえらを待ってるぜ!  ヒャーッハッハッハァ!!」
(エゼキエル・アドムが爆発)
マサキ「ゲームだと…!?」
リュウセイ「まさか… 本当にあいつか!?」
ギリアム(エアロゲイターの目的が 俺とラドム博士の予想どおりだと したら…)
ギリアム(可能性は充分にあり得る。 カーウァイ大佐のことも含めてな)

〈敵機全滅〉

エイタ「敵機の全機撃墜を確認!」
ダイテツ「…何とかエルピスには 事なきを得たか」
ブライアン「助かったよ、艦長。 ありがちな台詞だが、希望は最後まで 捨てるものじゃないねえ」
ダイテツ「いや、 感謝は敵にすべきかも知れませんな。 …何故攻撃を仕掛けなかったのか…」
ブライアン「じらすというのは 常とう手段だからね。 戦争も、男と女の関係もかな?」
エクセレン「いやん、 セクハラ寸前よ? 大統領」
キョウスケ「深読みのしすぎだ」
ブライアン「ともかく… エルピスのことは何とかする」
ブライアン「君達は 例の作戦に参加してくれたまえ」
ダイテツ「了解です」
ブライアン「幸運を祈るよ、諸君。 希望は最後まで捨てないようにね」
ダイテツ「…ええ、お互いに」

[ヒリュウ改 格納庫]

エルザム「…結論は?」
ギリアム「間違いない。 以前に現れたゲシュペンスト、それに 例の事故を踏まえればな」
ゼンガー「その事故とは、 ゲシュペンスト試作2号機… PTX-002の?」
ギリアム「ああ。 あれはグルンガストを始めとする特機系の 基本ともなった機体で…」
ギリアム「内蔵式高出力エネルギー兵器の威力を 追求したために出力が不安定…」
ギリアム「扱いも難しく、 故に教導隊隊長であるカーウァイ・ラウ大佐が 搭乗することになった」
ギリアム「だが、宙間テスト中に事故を起こし、爆発…」
ギリアム「機体とカーウァイ大佐は回収されず、 行方不明扱いとなった」
カイ「では、 エアロゲイターによって…?」
ギリアム「ええ。 地球人の標本として採集されたのでしょう」
ギリアム「そして、 クスハやエクセレン同様、精神制御を受けて……」
カイ「…認めたくない事実だな。 だが、これで大佐がエルピスを攻撃しなかった 説明が出来る」
エルザム「ええ。 あの方の出身は私と同じ場所……」
エルザム「我々にとって、 コロニー第1号基のエルピスは聖地も同然。 故に、大佐は……」
ゼンガー「…制御を受けつつも、 攻撃に踏み切れなかったというわけか……」

[ハガネ ブリッジ]

テツヤ「艦長、極東支部より最終命令が届きました」
ダイテツ「………」
ダイテツ(む…。 我々の配置はノーマン少将の旗艦艦隊か…)
ダイテツ(このまま我々を オトリとして使えば良いものを…)
ダイテツ(高みの見物を決め込むつもりはないと…。 フフ、少将らしい決断だ)
ダイテツ「よし… 主要メンバーをブリーフィングルームへ招集せよ」
テツヤ「了解です」

[ブリーフィングルーム]

カチーナ「へへ、いよいよ 敵さんの懐へ飛び込む算段か。 …腕が鳴るぜ」
タスク「中尉の場合は 算段なんていらないでしょ?」
カチーナ「…タスク、 全身の骨を鳴らされてえか?」
タスク「…先に鳴らしておくッス。 ほ~ら、このとおり」
カチーナ「お前… 器用なのは手先だけじゃねえんだな」
タスク「ラーダ姉さんのおかげかな?」
ラーダ「骨が鳴っているようじゃ、 まだまだよ…タスク」
(扉が開閉する)
ダイテツ「全員、そろっているな。 では、レフィーナ中佐…最終作戦の概要説明を」
レフィーナ「はい。 対ホワイトスター攻略戦は 大きく4つの段階に分けられます」
レフィーナ「まず、フェイズ1では PTAM部隊と宙間戦闘機部隊で敵機を陽動し…」
レフィーナ「HOSジャマーで かく乱をかけます」
キョウスケ(戦力差は歴然としている。 ここをしくじるとジリ貧になるな)
レフィーナ「続いて、フェイズ2では 第2次防衛線上の戦艦から…」
レフィーナ「ホワイトスターに向けて MAPWとMARVを搭載した 核ミサイルを発射します」
ブリット(か、核も使うのか…!)
ラッセル(それで 終わればいいけど…)
レオナ「レフィーナ艦長、 フェイズ2が失敗した場合は?」
レフィーナ「次のフェイズへ移行… 艦隊で可能な限りホワイトスターへ接近し…」
レフィーナ「ヒリュウ改の超重力衝撃砲、 ハガネのバスターキャノンを含む 艦砲射撃を仕掛けます」
カチーナ「要は戦艦で特攻かよ」
リョウト「それでも 駄目だった時は…?」
リオ「ちょっと、リョウト君。 どうしてそう後ろ向きに考えるの?  良くないクセよ?」
リョウト「ご、ごめん…。でも…」
レフィーナ「フェイズ3すらも失敗した場合は、 最終段階のフェイズ4を迎える事になります」
タスク「…ピンと来た。 俺達PT愚連隊で、ホワイトスター内部に 突撃…ッスよね?」
レフィーナ「……そうです。 あなた達によって要塞中枢部を 破壊してもらうことになります」
エクセレン「…つまり、 今回の作戦の大本命は私達…ってことで最終回答?」
レオナ「本命というより鉄砲玉ね」
リュウセイ「切り札…の方がカッコ良くねえか?」
マサキ「ま、望むところだぜ。 奴らとの決着を人任せにする気はねえからな」
キョウスケ「要塞内部の強行突破か… 相当いい手が来ない限り、ディーラーの鼻は 明かせんか」
タスク「でもこんな大勝負、滅多にねえっスよ。 く~っ、燃えて来たぜ!」
キョウスケ「…どうやら、 今が全額賭けする時らしいな」
ダイテツ「なお、作戦開始時刻は明後日2300だ」
リュウセイ「艦長、質問!  作戦名は何て言うんスか?」
ダイテツ「言い忘れてたな。 『オペレーションSRW』だ」
リュウセイ「オペレーションSRW…」
ガーネット「ねえジャーダ… SRWって何の略?」
ジャーダ「さあ…?」
エクセレン「んふふ~、 Sはセクシーで、Rはロマンス… Wはウェポンよん」
ブリット「セ、セクシー・ロマンス・ウェポン?  …先生、本当ですか?」
エクセレン「そりゃもう、めくるめく感じよ」
タスク「う~むむ…。 食らってみたいようなみたくないような…」
タスク「先生、ちょっと俺にやってみてくださいよ。 こう…パフパフっと…」
レオナ「…最低ね」
タスク「ちょっとした気の迷いなんや~」
リュウセイ「SRW…もしかして…」
ブリット「心当たりがあるのか?」
リュウセイ「ああ。 SUPER ROBOT WARSの 略なんじゃねえか?」
タスク「おいおい、リュウセイ… いくら何でもそりゃねえだろ」
マサキ「寝ぼけてんのか?」
ライ「出直してこい」
エクセレン「リュウセイ君は退学ね」
リュウセイ「ちょっと待て!  セクシーロマンスウェポンよりは まともじゃねえかよ!!」
ヴィレッタ(フッ……。 コロニー統合軍旗艦艦隊の決戦前もそうだったが…)
ヴィレッタ(これから絶望的な戦いへ挑むというのに、 この雰囲気…ある意味、頼もしいわね)
ヴィレッタ(…これなら…いけるかも知れないわ)

『鋼の魂』を入手した。

『ビームコート』を入手した。
『ソーラーパネル』を入手した。
『大型ジェネレーター』を入手した。


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