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監査者の真意 ~ 第23話 ~

<味方機が宇宙空間を飛行中>

テリウス「……ヨン、君の艦は本当に無事なのかい?」
ヨン「ええ。私の遠隔操作によって、航行中です。 何事もなければ、もうすぐ合流できます」
エルマ「この先の宙域には、ゲストに制圧された 宇宙要塞ヘブンゲートがあります。運が悪ければ、 彼らの偵察機に見つかるケースも……」
セレーナ「こっちの動きを感知される可能性もあるしね。 これまでの経験上、無事に済むとは思ってないわ」
アルバーダ「あと、思わぬ落とし穴があるかもな」
ヨン「落とし穴?」
アルバーダ「ああ、艦が無人じゃねえ場合とかな」
ヨン「どういう意味です?」
アルバーダ「ゲストに乗っ取られてるかも知れねえってことさ」
ヨン(……私、疑われてる……?)
(警告シグナル)
ヨン「1時方向、仰角10、レンジ5……私の艦です。 周辺に敵影はありません」
(前方にペリグリンが停止している)
サフィーネ「あら、今回は運が良かったわね」
シュウ「では、接触しましょう」


第23話
監査者の真意

〔戦域:暗礁宙域周辺〕

(中央の暗礁宙域にペリグリンが出現。西側で出撃準備)
ヨン「私が先に艦内に入り、各部のチェックを行います」
シュウ「わかりました」
アルバーダ(さて、これで疑問の一つに答えが出るか……?)
セレーナ「エルマ、中の様子は?」
エルマ「艦内に人間らしき熱源や動体反応はありません」
セレーナ(人間じゃないのは、どうかしらね……)
(セレーナ機に警告シグナル)
エルマ「高熱源体群、接近!  1時方向、仰角10より真っ直ぐ!」
セレーナ「中じゃなく、外からか!」
(南東側にゲスト軍が出現)
シュウ「転移せずに現れましたか…… 私達の動きは敵に知られていたようですね」
アルバーダ「奴ら、襲撃のタイミングを見計らってたのか」
シュウ「前回の戦闘後から目を付けられていたのでしょう。 おそらく、近くに母艦もいるはずです」
ヨン(このタイミングで……!)
シュウ「ヨン、あなたにも手伝っていただきますよ」
ヨン「え、ええ、もちろん!」
シュウ「ここでペレグリン級を沈められるわけには いきません。前に出て、敵を迎撃しますよ」
アルバーダ「ああ、このまま宇宙を彷徨う気はねえからな」
(作戦目的表示)

〈敵機18機以上撃墜〉

(セレーナ機に警告シグナル)
エルマ「セレーナさん、敵の増援が来ます!」
セレーナ「近くに母艦がいるってのは、 間違いないみたいね……!」
(北東に敵機が出現)
アルバーダ「チッ、ごついのがぞろぞろと……!」
シュウ「波状攻撃で私達を消耗させる気ですか」
テリウス「くっ、こっちは連戦だってのに……!」
モニカ「テリウス、 弱音を吐いている場合ではありませんわよ」
(作戦目的表示)

〈敵機全滅〉

(セレーナ機に警告シグナル)
セレーナ「今度は何!?」
エルマ「ゲストの戦艦がこちらへ突入して来ます!」
アルバーダ「駄目押しってわけかい!」
(南東端にゼラニオが出現)
シュウ「仕方ありませんね…… あの艦は私が何とかしましょう。 皆さんは下がっていてください」
(ネオ・グランゾンに通信)
???(メキボス)「……その必要はねえぜ」
シュウ「……!」
チカ「えっ、誰です!?」
???(メキボス)「そこを動くんじゃねえぞ」
ヨン(そ、その声は!)
(ゼラニオに爆煙3回)
【強制戦闘】
???(メキボス)[ドライバーキャノン]vsバイオロイド兵[回避]
(ゼラニオが爆発)
アルバーダ「戦艦が!」
セレーナ「今のは……!?」
エルマ「長距離からの攻撃で、戦艦の機関部を 正確に撃ち抜いたようです」
セレーナ「撃ったのはどこの誰よ?」
エルマ「こちらへ急速接近中の高熱源体だと思われます。 地球連邦軍の識別信号は出していません」
セレーナ「でも、助けてくれたってことは……味方かしら」
シュウ「……今回はそのようですね」
セレーナ「今回って…… こっちへ向かってるのが誰だか知ってるの?」
シュウ「ええ」
(南東端にグレイターキンIIが出現)
アルバーダ「あの機体は……!」
セレーナ「エルマ、該当するデータは?」
エルマ「完全に一致する物はありませんが…… インスペクター事件中に確認された インスペクター指揮官機に形状が似ています」
テリウス「じゃあ、あいつは異星人なのか?」
アルバーダ「その可能性は高いな」
セレーナ「さて……これはどういうことかしら?」
メキボス「俺はゾヴォークの…… いや、インスペクターのメキボス・ボルクェーデだ。 そちらと戦闘する気はねえ」
アルバーダ「メキボス……?」
エルマ「鋼龍戦隊のレポートにその名があります。 インスペクターの指揮官の一人で、 ホワイトスター突入作戦中に死亡したと……」
モニカ「え? じゃあ、あのお方は……」
サフィーネ「幽霊には見えないわね。 シュウ様のように蘇生術で甦ったとでも言うの?」
メキボス「蘇生術?  ま、俺の場合は身体の大部分が 代替品になってるがな」
シュウ「……久しぶりですね、メキボス」
メキボス「ああ。 それに……ご苦労だったな、ガヤットーバ」
ヨン「はい、マスター……」

現時点でのヨンの撃墜数は
100機以上 100機未満


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