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遭遇、サイバスター ~ 第10話 ~

〈vs アラセリ〉

[シュウ]

シュウ「見た所、イスルギ製の機体のようですが…… 私のグランゾンを倒すことは出来ませんよ」
アラセリ「ふん、慧眼だな。 それに、貴様を倒さずとも交戦データが 取れればいいのだよ」

[サフィーネ]

アラセリ「ほう、面妖な機体だな。 非人間型機動兵器との交戦データが取れる」
サフィーネ「ふふふ、私の魅力も教えてあげるわよ」

[ガエン]

アラセリ「ガディフォールか……交戦データは既に取得済みだ。 お前に用はない」
ガエン「奇遇だな。それはこちらも同じだ」

[アルバーダ]

アルバーダ「てめえ、 ノイエDCの残党ってわけじゃなさそうだな」
アラセリ「何故、そんなことがわかる?」
アルバーダ「連中特有の匂いがしねえからさ」
アラセリ「ほう……連邦の犬は鼻が利くのだな」
アルバーダ「てめえも犬だろうが。ただし、戦争商人のな」
アラセリ(フッ、確かにいい鼻だ)

[セレーナ]

セレーナ「あんた達、ノイエDCの残党?  それとも、GSかしら?」
アラセリ「そのどちらでもないと言ったら、どうする?」
セレーナ「どうもしないわ。 邪魔をするなら、容赦しない……それだけよ」

[ヨン]

アラセリ「ラングランやシュテドニアスではなく、 シュウ・シラカワに与するとは、物好きだな」
ヨン(初めてみる機体……データを取っておかないと!)

[HP10000以下]

アラセリ「くっ、目的は果たした。 データを持ち帰らねばならんのでな……後退する」
(アラセリ機が撤退)

〈敵機全滅〉

チカ「ご主人様、敵機は全部いなくなりましたよ」
シュウ「わかりました。 近い内に王都周辺は戦場となるでしょう。 早くこのラングラン州から離れた方がいいですね」
アルバーダ「戦場って……今更の話じゃねえか」
シュウ「そうですが……先程、私が遭遇した鋼龍戦隊の中に、 マサキのサイバスターとガッデスがいました」
アルバーダ「!」
ガエン「ガッデス……水の魔装機神か」
シュウ「そうです」
アルバーダ(こいつ、サイバスターと鋼龍戦隊のことを 思い出したのか……?)
シュウ「おそらく、彼らはフェイル軍に合流するでしょう。 また、先程の者達はカークス軍の強行偵察部隊だと 思われます」
ガエン「シュテドニアス軍とフェイル軍の 動向を探っていたのかも知れんな……」
シュウ「ええ。フェイル軍は王都奪還を画策し、 本格的に進攻するつもりだと見て間違いありません」
ガエン「ならば、お前が言った通り、 巻き込まれぬ内にここから立ち去るべきだな」
シュウ「鋼龍戦隊との再接触も避けたい所ですしね。 では、行きましょうか」
アルバーダ「………」

(渓谷の傍の草原)

セレーナ「ふーっ、やっと一息つけるわね。 今回は色々と肝を冷やしたわよ。 特に鋼龍戦隊とのニアミスが」
ヨン「……お二方ほどのパイロットでも、そうなのですか」
セレーナ「万一、彼らを敵に回したらの話よ。 何たって、エアロゲイターインスペクターの 親玉と渡り合った連中だし」
ヨン「………」
サフィーネ「そんなことより、シュウ様は!?  まだ降りてきていらっしゃらないの!?」
エルマ「あ、来たみたいですよ」
(足音)
モニカ「皆様、モニカ・グラニア・ビルセイアです」
ガエン「………」
セレーナ「ふ~ん、実際に会ってみれば…… エルマも納得のお姫様じゃない?」
エルマ「は、はい……!  ボクの持ってるデータにばっちり合致です!」
モニカ「この度は、皆様のご尽力のおかげで虜囚の身から 解放されました。厚く御礼申し上げられますわ」
セレーナ「上げられますわ?」
シュウ「……モニカ、言葉遣いがおかしいですよ」
サフィーネ「シュウ様!  モニカに変なことをされませんでしたか!?」
シュウ「いきなり何です?」
モニカ「変なことをしたいのは、 サフィーネさん……あなたの方でしょう?」
サフィーネ「あーら、いい度胸じゃないの!」
セレーナ(火花、ますます散ってるわねぇ)
アルバーダ「それより、シュウ……記憶がだいぶ戻ったみてえだな」
シュウ「ええ…… マサキとの接触がきっかけとなったようです」
アルバーダ「……地上でのことも全て……全て思い出したか?」
シュウ「まだそうだとは言い切れませんが……それが何か?」
アルバーダ「いや……いいんだ。気にするな」
シュウ「………」
セレーナ(アル……)


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