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封印戦争 SRポイント40以下 ~ 最終話 ~

イルム「さあて、いよいよ大詰めか」
ミオ「塔に三つのしもべ、 これで嵐が吹いてたらバッチリだね、ランシャオ」
ランシャオ「何故、私にそのようなことを?」
ヤンロン「無駄口を叩くな、ミオ。 相手は曲がりなりにも神を自称しているんだ、 生半なことでは済まんぞ」
サフィーネ「あら、あたしは楽しみよ。 いったい、どんなのが出てくるか」
モニカ「そのようなことを仰っておられる場合では ございませんでしょう?」
ラミア「まったくでございませんでしょうのことよ」
エクセレン「ラミアちゃん、うつってるうつってる」
ラミア「む」
ヤンロン「………」
イルム「まあ、カリカリしなさんな。 口も利けないほど緊張してるよりはマシさ」
アラド「……イルイは……あの中にいるのか?」
アイビス「イルイは光龍達に騙されて、ガンエデンに 操られてるんだ……あの子が地球を封印したなんて、 そんなことあるもんか……!」
ツグミ「アイビス……」
ラウル「あいつら……仕掛けて来ないのか?」
フィオナ「あれだけの数を出して、 優しくお出迎えってことはないでしょ」
ラウル「そりゃそうだけど……」
ギリアム「カイ少佐」
カイ「ああ、様子を見る。各機、警戒を怠るなよ」
キョウスケ「了解」
カチーナ「それにしても、妖機人共が見当たらねえな。 さっきので打ち止めか?」
リシュウ「どうなんじゃ、ククル?」
ククル「わからぬ……。 じゃが、バラルの園には泰北の弟子、蓬が まだ残っておるはず」
レーツェル「あの人型は?」
ククル「元は、バラルの神殿に安置されていた石像じゃ。 それが、主の目覚めと共に動き出した」
ククル「彼奴らは三つの下僕同様、 光龍達にも制御できなかった物じゃ」
ヴィレッタ「つまり、ガンエデン麾下の機動兵器ね」
ゼンガー「ククル、お前はガンエデンを見たことがあるのか?」
ククル「ない。 神殿の奥への立ち入りを許されておったのは 光龍と、おそらく……」
ゼンガー「……イルイか」
アイビス「バラルの園へ連れて来られたあの子は、 どんな様子だったの?」
ククル「……妾は、バラルの園で巫女の姿を見ておらぬ」
アイビス「そ、そう……」
アヤ「リュウ、マイ……」
リュウセイ「ああ、わかってる。半端じゃねえ念を感じるぜ」
マイ「でも、この念は…… 心の中に優しく入ってくる……」
レオナ「攻撃的ではなく…… こちらを包み込むような……」
リオ「でも、気を許したら、取り込まれる……」
イング「………」
リョウト(この念の持ち主は……まるで……)
リュウセイ(おふくろ……? いや、そんなわけはねえ)
マイ(何だろう……懐かしさすら感じる……)
イング(ぼ、僕は違う……! 蝕まれる……!?)
(ハガネにアラート)
エイタ「バラルの園、塔上に高エネルギー反応!!」
テツヤ「動いたか! 各砲、攻撃用意!」
(バラルの塔の頂上が青く光っている)
???(イルイ・大人)「………」
アヅキ「か、艦長! モニターに映像が!」
エイタ「こ、こちらもです!」
テツヤ「システムハックか!?」
???(イルイ・大人)「ようこそ……約束の地、バラルへ……」
アイビス「!!」
ツグミ「こ、この声!?」
ゼオラ「イルイなの!?」
ラトゥーニ「でも、あの姿は……!」
プレシア「お、おっきくなってる……!」
アイビス「イ、イルイ……本当にイルイなの……!?」
イルイ(大人)「そうです、アイビス…… これが私の……本来の姿なのです……」
アイビス「………」
イルイ(大人)「鋼龍戦隊の皆さん…… 私は、あなた達を待っていました……」
イルイ(大人)「地球は今、私の力によって封印されています…… 私が見定めた剣達よ……ガンエデンと共に 最後の楽園を護りましょう……」
ツグミ「見定めたって…… じゃあ、あなたは意図的に私達と接触したの?」
イルイ(大人)「そうです…… 私はガンエデンに命じられ、強き力と心を持ち、 地球を護るために戦う剣を探していました……」
レフィーナ「それで私達が選ばれた……?」
イルイ(大人)「ええ…… そして、あなた達に剣としての資質が あるかどうか、間近で見ていたのです」
ショーン「それで、 艦から降りることを嫌がっていたのですな」
アイビス「そんな……」
レーツェル「……ガンエデンとはいったい何だ?  君達はどこから来たのだ?」
イルイ(大人)「古の人々の願い……それが私達を形作った…… ガンエデンは人造神……バラルはその玉座……」
カイ「人造……神!?」
ジョッシュ「古の人々って…… ファブラ・フォレースを作った者達のことか?」
イルイ(大人)「古の時代…… 空の彼方から来たる大災厄を逃れるため…… ガンエデンとバラルは造り出された……」
リム(リアナ)「空の彼方……?  大災厄って、ルイーナのこと?」
ラーダ「あるいは、光龍が言っていた万魔百邪……?」
イルイ(大人)「かつて、生きとし生ける者を 滅亡の危機に追い込んだ邪神や破壊神達……」
イルイ(大人)「ガンエデンは、彼らがもたらす災厄から逃れ…… 最後の楽園として選ばれたこの星を 護る存在なのです……」
メキボス「最後の楽園……選ばれた星、ね。 つまり、ガンエデンとバラルの園は、 地球原産じゃねえってことか?」
カチーナ「じゃあ、どこのだ?  まさか、てめえらと関係がある星じゃねえだろうな」
メキボス「ご冗談を。 あんなのがあったら、俺達はとっくの昔に 銀河の覇者になってるぜ」
ヴィレッタ「………」
イルイ(大人)「地球は、以前から多くの者達によって 干渉を受け続けてきました……」
イルイ(大人)「幾度となく星難が訪れ、 激しい戦いが繰り広げられ…… 星そのものが傷ついているのです……」
イルイ(大人)「強い力は災いを生み出し、それを広げていく…… あなた達鋼龍戦隊もそうなのです……」
アイビス「違うよ、イルイ! あたし達は……!!」
イルイ(大人)「もし、戦いの中であなた達が力尽きたら…… あなた達の力を上回る存在が現れたら……」
イルイ(大人)「その時はこの楽園が最期を迎えることに なるのです」
トウマ「そんなこと、俺達が許すものかよ!」
ブリット「どんな強敵が現れようと、 俺達はこの世界を守るために戦う!」
イルイ(大人)「はたして、そうでしょうか……?」
トウマ「え!?」
イルイ(大人)「あなた達の命は、無限ではありません……。 今はその力で地球を護ることが出来ても……」
イルイ(大人)「これから先…… そう、未来永劫この星を護ることは 不可能なのです……」
リシュウ「確かに、人の命は短い。 じゃが、その意志は時を越えて 受け継がれていくものじゃ」
リシュウ「例え、ワシらが命を全うしても、 ワシらの意志を受け継ぐ者は必ず現れる」
イルイ(大人)「………」
イルイ(大人)「……それはわかります……。 私もガンエデン……アウグストスとも呼ばれる者より その意志と力を受け継いだのですから……」
コウタ「アウグ……な、何だって?」
シュウ「アウグストス…… ローマ帝国初代皇帝の名前ですね」
コウタ「じゃあ、その皇帝が黒幕ってわけかよ!」
イルイ(大人)「違います……」
コウタ「え!?」
シュウ「同じ名の、別の存在ということでしょう」
イルイ(大人)「そう、他にも様々な名称を持っていますが…… 最初の強念者のことです」
ブリット「!!」
イルイ(大人)「かつて……ガンエデンによって 強念者の血を組み込まれた者達がいました……」
イルイ(大人)「そして、彼らには ガンエデンや3体の神僕達の代わりに この星を護る使命が与えられたのです……」
イルイ(大人)「しかし、長い時が……人々との交わりが、 彼らの血を薄めていきました……」
イルイ(大人)「ですが……時折、隔世遺伝によって…… 強念を持つ者が現れたのです」
リョウト「それって、もしかして……!?」
クスハ「私達のような……」
アヤ「念動力者のこと……?」
イルイ(大人)「ええ……そして、私も」
アイビス「!」
アリエイル「ならば、 彼女はガンエデンに造り出された存在ではなく……」
アイビス「人間なんだ!」
ゼオラ「じゃあ、イルイはガンエデンに操られて……!」
イルイ(大人)「いいえ、違います。 私は自分の意思でガンエデンと共にいます」
ゼンガー「……!」
トウマ「どういうことなんだ!?」
アイビス「な、何で……どうしてよ!?」
イルイ(大人)「私は、あなた達の戦いをずっと見てきました…… あなた達はこの星を護るために…… 多くの人々を護るために……」
イルイ(大人)「傷付くことを恐れず、その命を顧みず…… 戦い続けてきました……」
ゼンガー「無論だ。それが我らの使命…… 我らは剣を持たぬ者の剣であり、盾でもある」
クスハ「私は守られる側じゃない、 守る側の力になりたい……そして……」
ブリット「この世界を守ることは、超機人の…… 彼らに選ばれた者の使命だ。 俺は、クスハと共にそれを受け入れる」
アイビス「あたしは……イルイに星の海を…… 戦いのない星の世界を見せてあげたかった……」
アイビス「そのために平和を…… ううん、イルイだけのためじゃない、 みんなのために……」
アラド「おれは、守るべきものを守るために……」
ゼオラ「その中にはあなたもいるのよ、イルイ……」
イルイ(大人)「あなた達なら、そう答えると思っていました…… しかし、その意思が……人の意思が この星にさらなる災いを呼ぶことになるのです」
クスハ「イ、イルイちゃん……!?」
イルイ(大人)「だから、私は……」
イルイ(大人)「この星を封印します」
(バラルの塔から青い光が発射される)
ザッシュ「い、今の光は!?」
テツヤ「何だ!?」
エイタ「エネルギーの束が湾曲!!  バリアを突き抜けて、これは……!!」
エイタ「行き先は、ヘブンゲート宙域方面です!!」
テツヤ「!!」
エイタ「ああっ! だ、大規模な爆発光が!!」
メキボス「ま、まさか、俺の艦隊を!?」
エイタ「あ、あの勢いでは、下手をすれば、 ヘブンゲートそのものが……!!」
テツヤ「ば、馬鹿な!!」
(バラルの塔から青い光が発射される)
リューネ「ま、また撃った!?」
レフィーナ「今度はどこです!?」
ユン「こ、これは……月! 月の方角です!!」
ショーン「あの位置と角度で!?」
レフィーナ「着弾点の予測計算を!!」
(バラルの塔から青い光が発射される)
リオ「ああっ! また!!」
アイビス「何を……! 何をしてるの、イルイ……!?」
エイタ「直上で大規模な爆発光を確認!!」
テツヤ「そこには何がある!?」
エイタ「お、おそらく、連合宇宙艦隊のいずれかが……!!」
テツヤ「……!!」
ユン「第2射の着弾点、出ました!  月面、ムーンクレイドル付近です!!」
ショーン「何と……!!」
レフィーナ「地上には攻撃していない……!  何故、宇宙にある物を!?」
ブリット「や、止めろ、イルイ!  地球の守護神だと言うのなら、 何故、月や艦隊を攻撃するんだ!?」
ブリット「今、地球の周りに外敵は存在していない!  どうして、あんなことを!?」
イルイ(大人)「私は当然のことをしたまで……」
スレイ「当然だと!?」
イルイ(大人)「そう……ガンエデンは地球の護り神…… その守護対象は……」
イルイ(大人)「地球で生きる者達のみです」
ブリット「なっ……!!」
リュウセイ「何だって!?」
リオ「ち、地球で生きる者だけを守るって……!!」
イルイ(大人)「ええ……地球の外に存在する者は、 全てガンエデンが抹消します」
ヤンロン「まさか、お前が言う封印とは!?」
イルイ(大人)「結界で地球を覆い尽くした後、 地球の外に住む者達を全て抹殺……」
イルイ(大人)「誰も寄せ付けず、誰も外界へ行かせず…… ガンエデンの加護により、この星は真の意味で 最後の楽園となるのです」
リューネ「ち、地球の中で、戦争が起きたら どうすんのさ!?」
ライ「いや、それを防ぐための……総人尸解計画か!」
イルイ(大人)「そうです。 尸解を成し遂げた者は、地球で心穏やかに暮らし…… 外からの干渉を一切受け付けず……」
イルイ(大人)「宇宙へ出て戦いを繰り広げることもなく…… ガンエデンの加護の下、楽園は存続するのです」
ライ「だからと言って、 宇宙で生きる者達を抹殺するなどと!」
イルイ(大人)「大地を離れた人間は、もう地球人ではありません」
アイビス「そ、そんな……!!」
イルイ(大人)「アイビス、あなたは星の海を目指している…… それは、ガンエデンの意思に背きます」
イルイ(大人)「あなたが自分の願いを叶えようとするのなら…… 地球から飛び立つと言うのなら……残念ながら、 あなたは排除対象になるのです……」
アイビス「う……嘘でしょ、イルイ…… あたしを……あたしの夢を……?」
レフィーナ「各機に告ぐ!  直ちにバラルの園を攻撃せよ!」
アイビス「レフィーナ艦長!」
レフィーナ「ガンエデンを止めなければ、 月面都市やコロニーが破壊されるのです!  ためらうことは許されません!」
アイビス「あ……う……!」
イルイ(大人)「私と共に地球を護らぬと言うのであれば…… あなた達を排除します……」
アイビス「イ、イルイ! 待って、イルイ!!」
カイ「アイビス!」
アイビス「!?」
カイ「聞け。 彼女一人と宇宙に住む者達全ての命を 秤に掛けるわけにはいかん」
アイビス「………」
カイ「最悪の場合は、辛い選択をせねばならん。 だが、そこに至るまでの道を歩まぬ者には、 その選択権すら与えられん」
アイビス「え……?」
カイ「下を見るな、顔を上げろ。 この状況、答えは目の前…… レティクルの中にしかない」
アイビス「………」
クスハ「……行きましょう、アイビスさん」
アイビス「クスハ……」
クスハ「私……何故、龍虎王がガンエデンに逆らったか…… その理由がわかりました」
クスハ「あれは、地球の守護神なんかじゃない…… 人間を護る存在じゃない。龍虎王と虎龍王は そう判断したんだと思います」
クスハ「私も……それと同じ想いです」
アイビス「だ、だけど、イルイは……」
クスハ「あれがイルイちゃんの本当の意思だと、 どうして言い切れるんです?」
クスハ「ガンエデンがあの子を操っているという可能性は、 まだゼロになったわけじゃありません」
アイビス「!」
トウマ「そうだ……! あの子自身が本気であんなことを やっているなんて、思えない……!」
ゼオラ「昔の私もそうだった…… 与えられた記憶が、認識が正しいと 信じ込まされて……」
アラド「おれ達と一緒にいたイルイと、 あのイルイ……どっちが信じられるか…… いや、どっちを信じるか、だ」
クスハ「アイビスさん…… あの子をガンエデンから引き離して、 本当の意思を確認しましょう」
アイビス「……!」
アイビス「わかった……あたし、イルイを信じるよ。 何を言われようと……あたし達と一緒にいた あのイルイを信じる!」
メキボス「やる気を出すのはいいが、 接触してる余裕があるのかよ?」
ギリアム「おそらく、先程の攻撃は そう何度も使えるわけではないのだろう。 自在に発射可能なら、我々は既に消滅している」
メキボス「だが、次は確実に俺達を狙ってくるぜ?」
タスク「それまでが俺達のターンってわけか。 ヘッ、こいつはまた極上の博打だぜ!」
キョウスケ「しかも、相手はジョーカーを出していない。 ガンエデンという最後のカードをな」
エクセレン「ちょっとちょっと。見たいわけ、それを?」
キョウスケ「見たところで、やることは変わらん」
ブリット「それに、ガンエデンを引きずり出さないと、 イルイを引き離せないかも知れません」
シュウ(ガンエデンがすぐに姿を現さない理由…… それは……)
カイ「エレーブ1から各機へ! いいか、お前達!  持てる力の全てをガンエデンに示せ!」
カイ「奴に俺達こそが最大の障壁だと認識させろ!  そうすれば、俺達を集中して狙ってくるはずだ!」
アクセル「なるほど、それで地球外への攻撃を 止めさせると言うわけか」
エクセレン「ボスが言ったみたいに、 我が身を盾とし、剣にしろってことね」
カイ「そうだ!  クストースを倒し、バラルの園へ取り付け!  お前達のベストを見せろ!」
(作戦目的表示)

〈5EP or カナフ、ケレン、ザナヴを全て撃墜〉

イルイ(大人)「これが最後通告です…… 鋼龍戦隊よ……剣を収め、 ガンエデンに全てを委ねなさい」
レフィーナ「我々は答えを……既に示しています」
イルイ(大人)「……わかりました。 ならば、私は力を使うことを ためらいません……」
イルイ「あなた方には敗北で己の無力さを 悟ってもらいます……」
(バラルの園が揺れ、塔に白い光の柱が出現)

<光の中からガンエデンが出現>

ブリット「あ、あれが……!?」
クスハ「ガンエデン……!?」
イング「…………」
デスピニス「人が造りし神……」
アイビス「あ、あの中にイルイが……!」

〔戦域:バラルの園周辺宙域〕

(塔の上にガンエデンが出現)
イルイ(大人)「さあ、選びなさい…… ガンエデンの下で剣としての役目を果たすか…… ここで排除されるか……」
クスハ「………」
アイビス「イルイ…… あたし達は、そのどちらも選ぶつもりはないよ」
イルイ(大人)「私の手であなたを排除させる気ですか……?」
アイビス「………」
イルイ(大人)「あなたは、私と一緒にいてくれると言った…… あの約束を忘れたのですか?」
アイビス「忘れてない……忘れるはずなんてない……!」
イルイ「では、どうすると言うのです?」
アイビス「答えは決まってる……約束を果たすよ、イルイ」
イルイ「アイビス……」
アイビス「だけど、約束の相手はあんたじゃない!」
イルイ「……!」
アイビス「あの優しかったイルイを救い出してみせる!  絶対に!」
イルイ「無駄です……私は……私の意思は……」
アイビス「無駄なことなんてあるもんか!  絶対に……絶対にやってみせる!!」
(ガンエデンに精神感応)
イルイ(大人)「ああうっ!!」
ツグミ「えっ!?」
イルイ「う、ううう……っ!」
イルイ(子供)(……お守りよ…… 星の海を飛ぶための……夢を叶えるための……)
アイビス「!!」
(ガンエデンに精神感応)
イルイ(大人)「くっ! ううっ!!」
イルイ(子供)(……だから、クスハには龍の神様が 力を貸してくれるの……)
クスハ「イルイちゃん!?」
イルイ(大人)「ま、まだ残っていたのか……!」
イルイ(子供)(みんな……心に希望を……希望を持って……)
ジョッシュ「その言葉は!」
イルイ(子供)(みんなは地球を護る剣…… その意思は……強く、揺るがない……)
イルイ(大人)「だ、黙れ! 消えろ! イルイ!」
(ガンエデンに精神感応)
アイビス「い、今のは……!」
アラド「お、おれにも声が聞こえた!」
シャイン「あの時と……ペルフェクティオと戦った時と 同じでございますわ!」
リム(リアナ)「もしかして、あの子の意識がまだ残ってるの!?」
シュウ「思っていた通りですね。ガンエデンが すぐに現れなかったのは、イルイが完全に シンクロしていなかったからでしょう」
リシュウ「巫女と呼ばれる存在が、 神に仕えることを拒否するのであれば……」
クスハ「やっぱり、 あれは本当のイルイちゃんじゃない……!」
アラド「じゃあ、ガンエデンから引き離せば、 元に戻るのか!?」
ショウコ「そうよ、きっと助けられるわ! イルイちゃんを!」
レーツェル「その名の通り、人によって造られた神ならば、 人の手で破壊できるはず」
コウタ「ガンエデンだか、ガンモドキだか知らねえが、 速攻でブチ壊してやるぜ!」
ゼンガー「偽神ガンエデンよ!  貴様は我が参式斬艦刀によって、 今日この地で潰えるのだ!!」
(ガンエデンに精神感応)
イルイ(大人)「う……くっ……!  我を偽神と呼ぶか……!」
イルイ「永き眠りから覚め…… 楽園を護らんとする我を……偽神と……!」
ヤンロン「だが、本物の神でもあるまい。 天に順う者は存し、天に逆らう者は亡ぶ…… それは、お前にも言えることだ!」
イルイ(大人)「ならば、私はあなた達に神罰を与えます……」
アリエイル「……我と私…… 二つの人格に分離している?」
リム(リアナ)「でも、あたしとクリスのように 共存は出来てないみたい」
ラーダ「多分、外的要因のせいね」
アリエイル「もしや、それは私達……?」
ラーダ「ええ」
シュウ「……総人尸解計画とやらが 具体的にどのような手法を用いて 実行されるかはわかりませんが……」
シュウ「ガンエデンには、多くの人間へ 念を送り込むための機能があると見て 間違いないでしょう」
シュウ「さらに、イルイにはガンエデンの媒体…… 言わば、通訳としての役目が与えられていると 思われます」
シュウ「ですが、まだ不安定な彼女は、 その役目と力が仇となり、念動力者以外の思念にも 過敏に反応してしまっているのでしょう」
マサキ「つまり…… 高性能の通信機か何かが、色んな電波を拾っちまって、 わやくちゃになってるみてえな感じか?」
シュウ「……そういう認識でも結構です。 ともかく、今のガンエデンとイルイにとって、 我々の存在はノイズなのでしょう」
アラド「そうか、それで さっきのアイビスさんの言葉に……!」
ラーダ「彼女は、自分とガンエデンの境界線に 気づいていないわ。だから、双方に対し、 同時に強い意思を見せることが必要よ」
アラド「了解ッス!!」
アイビス「行くよ、ガンエデン!  イルイを……イルイを返してもらう!!」
(作戦目的表示)

〈vs ガンエデン〉

[ブリット(虎龍王搭乗時)]

イルイ(大人)「四神の虎龍王…… あなたは一度我が下へ戻りながら、 また離反した……」
イルイ(大人)「何故、楽園守護の使命を果たさぬのです……?  何故、主たる私に牙を剥くのです……?」
ブリット「当然のことだ!  お前達は虎王機の意思をねじ曲げ、 間違った使命を与えたからだ!」
ブリット「イルイもそうやって利用しているんだろう!  俺は虎龍王と共に、あの子を助け出す!」

[クスハ(龍虎王搭乗時)]

イルイ(大人)「再び主に逆らうのですか、四神の龍虎王…… 私が与えた使命を忘れて……」
クスハ「その使命が間違っているから、 龍虎王はあなたの下から離れたんです!」
イルイ(大人)「クスハ……あなたも私を否定するのですか……?  地球の守護者たる私を……」
クスハ「あなたはイルイちゃんじゃない!  それに、地球の守護者でもありません!」

[アラド]

アラド「イルイ! お前が護るべきものは、 地球だけじゃねえだろうが!」
イルイ(大人)「そう…… そして、魂を昇格させた人々も私の守護対象です」
アラド「それ以外の人間は死んでも仕方がないってのか!  そんなの間違ってる!」
アラド「イルイ、おれはお前を止める!  そして、必ず助け出してやる!」

[ゼオラ]

ゼオラ「イルイ、私はあなたと戦うわ!  あなたを助けるために!」
イルイ(大人)「ゼオラ、あなたの助けは必要ありません…… 私は、望んでここにいるのです」
ゼオラ「かつての私もそうだった…… アラドと戦うことが、自分の使命だと信じて……」
ゼオラ「だけど、あの子が諦めずに 何度も助けようとしてくれたから、 私は呪縛から逃れることが出来たの!」
ゼオラ「だから、イルイ! 私も諦めない!  あなたを助け出すまで!」

[アイビス]

イルイ(大人)「私は地球の守護者…… 私の敵は、楽園の秩序を乱す者…… 私の使命は……」
アイビス「イルイ!  誰かが勝手に決めた使命なんかに 縛られないで!」
イルイ(大人)「そうはいきません…… ガンエデンは古の人々の希望……その結晶……」
イルイ(大人)「楽園を求め、そこへ辿り着けなかった人達の 願いが込められている……」
イルイ(大人)「あなたは私にそれを否定しろと 言うのですか……?」
アイビス「黙れ、ガンエデン!  イルイの口を借りて喋るな!」
アイビス「夢や希望を奪い、 人の心を縛り付けるような奴が 神様でなんかあるものか!」
アイビス「イルイと人類、そしてあたしの夢を縛る お前の鎖、断ち切ってみせる!」

[ゼンガー]

ゼンガー「ガンエデン! 我らに貴様のような神は不要!」
イルイ(大人)「ゼンガー……私はあなたの強い意思と力を よく知っています……」
イルイ(大人)「ですが、あなたの剣ですら 断ち切れぬ外敵が存在していたら……?  故に、私は……」
ゼンガー「我は悪を断つ剣なり!  ましてや機械の神、人心を惑わす偽神などに 我が斬艦刀は止められんぞ!!」

[HP50%以下]

イルイ(大人)「……くう……う……!」
(ガンエデンに精神感応)
イルイ(大人)「あああああっ!!」
ブリット「イルイ!!」
イルイ(大人)「わ、私はイルイ……バ、バラルの……主……!」
マイ「イルイの念に揺らぎが!」
イルイ(子供)「た……た……すけて……!!」
アイビス「!!」
イルイ(大人)「マ……シアフ…… ガンエデンの……巫女……!」
イルイ(子供)「い……たい……くるしい……!!」
イルイ(大人)「地球の…守護……神………」
スレイ「こ、これは!?」
イルイ(子供)「あ、あああ……わ……たしが…… わか……れる……!」
イルイ(大人)「二つに……わかれる……」
(ガンエデンから光が放たれる)
ガンエデン「我は地球の守護者……人造神ガンエデン……」
イルイ(大人)「…………」
ガンエデン「汝の力は、我のためにある…… 我の力は、汝のためにある…… 全ては、最後の楽園を護るために……」
ガンエデン「誰も寄せ付けてはならぬ…… 誰も外界に出してはならぬ……」
ガンエデン「封印せよ……約束の地を封印せよ…… この星は、災厄より逃れし者達の楽園…… 決して失われてはならぬ……」
イルイ(大人)「はい……約束の地を……封印……」
ゼオラ「イルイッ!!」
イルイ(大人)「………」
ガンエデン「幾多の剣よ……」
グラキエース「この声……イルイと重なっていた声……」
アリエイル「ガンエデンそのものの……!」
イング「う……うぐっ!!」
アリエイル「イング!?」
イング「あ……あ、頭が……!!」
マイ「う、うううっ!!」
アヤ「あううっ!!」
リュウセイ「こ、これがガンエデンの念か!?」
リョウト「さ、さっきまでと違う!」
レオナ「こ、攻撃的に……!!」
ガンエデン「幾多の剣達よ…… 汝らは我によって永久に封印されるのだ…… この星と共に……」
イルイ(大人)「そして、最後の楽園に久遠の安らぎを……」
アイビス「イ、イルイッ!!」
アラド「駄目だ、イルイ!  ガンエデンの言うことを聞くな!!」
ツグミ「ガンエデンとイルイが 完全にシンクロしつつあるの……!?」
ギリアム「いや、その逆もあり得る。 ガンエデンに機能不全が 生じているのかも知れん」
ゼンガー「ならば、我らの意地を押し通すのみ!」
アイビス「諦めるものか、ここまで来て!  あたしは、絶対に諦めない!!」
アイビス「ガンエデンを倒して、 必ずイルイを救ってみせる!!」

[HP30%以下]

(ガンエデンが光る)
アクア「ガ、ガンエデンが……!!」
イルイ(子供)「……みんな……ありがとう……」
アイビス「イルイ! 意識を取り戻したの!?」
イルイ(子供)「ううん……そうじゃない…… ガンエデンが私を切り離して…… 消そうとしているから……」
ブリット「!!」
イルイ(子供)「私がみんなの声を聞いたから…… みんなの所へ帰りたいと思ったから……」
イルイ(子供)「ガンエデンは私を消すの……」
アイビス「なっ……!!」
ギリアム「ガンエデンは、彼女を切り離すことによって 機能不全を解消する気か……?」
イルイ(子供)「みんな……最後に私のお願いを聞いて……」
クスハ「さ、最後って!?」
イルイ(子供)「私ごと……ガンエデンを壊して…… 早く……私を壊して……」
ショウコ「そ、そんな!  そんなこと、出来るわけないじゃない!!」
イルイ(子供)「お願い……早く…… 今ならまだ間に合う……」
イルイ(子供)「私とガンエデンを壊して……早く……」
アイビス「そ、それをあたし達にやれって言うの!?  イルイ!!」
イルイ「……お願い……お願いだから……」
(ガンエデンが光る)
クスハ「イルイちゃん!!」
キョウスケ「クスハ、どのみちやることは同じだ。 このままガンエデンを撃ち貫く」
クスハ「でも、それじゃ、イルイちゃんが!!」
キョウスケ「やることは同じだと言ったぞ。 ガンエデンがイルイを切り離すのなら、 その瞬間を衝けばいい」
キョウスケ「要はタイミングの問題だ」
エクセレン「そうね。流れはこっちに向いてきてるんじゃない?  ガンエデンは、イルイちゃんを すぐに切り離せないみたいだし」
キョウスケ「ブリット、クスハ…… お前達もATXチームの一員なら、 この賭けに勝ってみせろ」
ブリット「……!」
クスハ「わ……わかりました!」
ガンエデン「剣達よ、神託は下った……」
ガンエデン「汝らを楽園より追放する…… 常闇の世界で、久遠の眠りにつくがいい……」
ジョッシュ「あいにくだが、闇の世界は体験済みだ」
リム(リアナ)「そして、あたし達はそれを振り払ったわ!」
リュウセイ「ガンエデン、てめえが最初の強念者だってんなら…… 俺達の力のルーツだってんなら…… 何で俺達の念を完全に支配しねえんだ!?」
ガンエデン「始祖に刃向かう愚念は蒸滅すべし……」
リョウト「しないんじゃない、出来ないのか……!  媒体であるイルイが拒絶を……?」
アクア「あの子も戦ってくれている……!?」
カイ「この機を逃すわけにはいかん。 各機、今一度、お前達のベストを尽くせ!」
ゼンガー「我らの覇気高まる時、運命の扉は開かれる。 それは夜明けか、永遠の闇か……」
ゼンガー「答えは己が拳に聞け!」
トウマ「やるぞ……! やってやる!  この拳で、必ず勝利を掴む!!」
アイビス「イルイ、あたしは飛ぶよ……!  ガンエデンの結界を越えて……」
アイビス「イルイの所へ!  そして、星の海へ……あの銀河まで!!」

[撃墜]

(ガンエデン以外の敵機が残っていると爆発。ガンエデンに爆煙)
ガンエデン「おおおお……おおおおおお…… おおおおおお……」
(ガンエデンに爆煙)
ガンエデン「おおおおおおおおおお…………」
エイタ「艦長!  バラルの園周辺のバリアが、消えていきます!!」
テツヤ「!!」
(ガンエデンに爆煙)
アイビス「今だ! 今なら、イルイを!!」
クスハ「イルイちゃんを助け出せる!!」
イルイ(大人)「……ありがとう……でも、来ては駄目……」
アイビス「!?」
イルイ(大人)「今、私をガンエデンから引き離せば…… その内部に溜め込まれた念が、一気に解放され……」
イルイ(大人)「地球内外に災いをもたらしてしまいます……」
クスハ「そ、そんな!!」
イルイ(大人)「ですから……私は残された力で ガンエデンの念を相殺し……」
イルイ(大人)「共に……眠りにつきます……」
アイビス「そ、それじゃ…… それじゃ、あたし達は何のために……!?」
スレイ「私達がやってきたことは、 無駄だったのか……!?」
イルイ(大人)「いえ……あなた達は人造神の呪縛から この星を救ったのです……」
アイビス「イ、イルイ……!!」
イルイ(大人)「悲しまないで……私は、ガンエデンが犯した罪を 償わなければなりません……」
イルイ(大人)「そして、 この星をあなた達に返さねばなりません……」
アラド「イルイ……」
イルイ「私は……あなた達に出会えて幸せでした……」
クスハ「そ、それは……私達も……」
アイビス「そう、同じだよ……!」
イルイ(大人)「ありがとう……あなた達から人の心を…… 大切なものを護るための勇気を…… そして、愛を教えてもらえて……」
イルイ(大人)「ですから…… 最後に私の使命を果たさせて下さい……」
ゼンガー「使命…… 身を挺して地球を護るのか……!」
イルイ(大人)「ええ……あなた達と同じように……」
イルイ(大人)「あの青く美しい星を……」
イルイ(大人)「もう一つの……始まりの地を………………」
(閃光)

〔戦域:地球衛星軌道上〕

(ヒリュウ改、ハガネの周りに鋼龍戦隊の機体が集まってる)
レフィーナ「ガ、ガンエデンは……!?」
ユン「反応なし! バラルの園もバリアも消えています!」
レフィーナ「では、私達は……」
アイビス「う、ううう……イルイ……!」
クスハ「イルイちゃん……!」
アラド「くっ、ううっ、うっ……」
ゼンガー「………」
(マガルガに爆煙)
ククル「くううっ!」
ゼンガー「ククル!?」
ククル「ふ……ふふ……バラルの神が湮滅した今…… 妾も同じ運命を辿るようじゃ……」
ゼンガー「お前は……!」
ククル「……よい……これでよいのじゃ……。 バラルの下で……彼奴らに欺かれ……」
ククル「多くの罪を犯した妾には……当然の報い……」
リシュウ「ククル……」
ククル「……ただ……父君や母君の下には……」
ゼンガー「……お前は我らと共に戦い、この世界を救った。 その行いは罪に非ず。故に……」
ククル「ふふ……斯様な言葉で……妾を送ってくれるか……」
(マガルガに爆煙2回)
ククル「礼を……言うぞ……ゼンガー……」
(マガルガが大爆発)
ゼンガー「……!!」
リシュウ「………」
ゼンガー「……ククル……」
シュウ「……神の呪縛から解かれましたか……」
マサキ「シュウ……」
シュウ「……これで、事は済みました。 後は、ここにおられる方々にお任せしますよ」
マサキ「どこへ行く……いや、これから何をする気だ?」
シュウ「答え次第では、私と一戦交えるつもりですか?」
マサキ「……ああ。てめえにゃ、前例があるからな」
シュウ「安心していただいて結構ですよ。 私は、既にヴォルクルスの支配から 脱していますので」
マサキ「何……!? いったい、どうやって!?」
シュウ「あなたに教える必要はありませんね」
ヤンロン「……それで信用しろというのか?」
モニカ「ヤンロン、 シュウ様の仰っていらっしゃることは本当ですわ。 私もその場におりましたもの」
ヤンロン「本当なのですか、モニカ王女……」
モニカ「はい」
ヤンロン「ならば……」
サフィーネ「私もいたしね。 シュウ様は嘘を言ってないって保証するわ」
ヤンロン「お前の言うことなど、あてにならん」
サフィーネ「ちょっと、何よ! その態度の違いは!」
マサキ「……行けよ、シュウ。さっさと行っちまえ。 だけど、妙な真似をしやがったら、 ただじゃ済まさねえからな」
シュウ「フッ……覚えておきましょう」
テュッティ「モニカ様、あなたは今後もシュウと……」
モニカ「ええ、それが私の望みですもの」
シュウ「……では、お別れです」
モニカ「皆様、ご機嫌よう」
サフィーネ「シーユーアゲイン♥ ……ってことで、いいのかしらねぇ?」
(グランゾン、ウィーゾル、ノルス・レイが撤退)
マサキ「………」
リューネ「……良かったの、あれで?」
マサキ「まあな。 あの野郎、ラ・ギアスでのことはともかく…… 地上でこっちの不利になるような真似はしなかった」
ミオ「うん……そうだね。 どっちかって言うと、助けてくれたよね」
マサキ「それに、あんな戦いがあったばかりだ…… 正直言って、疲れたぜ……」
クロ「まったくニャ」
レフィーナ「副長、各機に帰艦命令を」
ショーン「了解です」

(ブリーフィング・ルーム)

ジェイコブ「……本当にご苦労だった。 諸君らのおかげで、地球圏は救われた」
ジェイコブ「なお、グランド・クリスマスの調査により、 アルテウルがグライエン前大統領の暗殺を 目論んだ証拠が揃いつつある」
ジェイコブ「君達の汚名が返上されるのに、 そう時間は掛からんだろう」
レフィーナ「では、我々の軍籍は……」
ジェイコブ「ああ、剥奪処分は撤回されることになるだろう」
テツヤ「ですが、罠にはめられたとは言え、 前大統領を死に至らしめた自分の罪は……」
ジェイコブ「その件に関しては、こちらでも善処する。 今回の大戦の功労者を悪いようにはしないさ」
ジェイコブ「ところで…… メキボス・ボルクェーデはそこにいるかね?」
メキボス「ああ、俺もそちらと話があったんでな。 ゾウォーク枢密院は、地球に対して条約締結ではなく、 不介入の姿勢を取ることに決定した」
ジェイコブ「そちらから仕掛けてきておいて…… 後は知らぬ存ぜぬというわけかね」
ジェイコブ「そもそも、 枢密院は地球人を危険視していたのではないか?」
メキボス「そうだったんだが…… これまでの戦いを経て、その考え方が変わったのさ」
メキボス「ただ……今、和平条約なんかを結ぼうとしたら、 かえって揉めるだろう。そっちの上も ゴタゴタしてるんだしよ」
ジェイコブ「つまり、冷却期間が必要だと?」
メキボス「まあ、そういうことだ。 それと、こっちの軍勢はもう引き揚げさせたからな」
レフィーナ「え……?」
メキボス「さっきロフ達に連絡し、本国へ帰るよう命令した。 今頃は空間転移して、地球圏からおさらばさ」
メキボス「事後報告ですまないが、 こっちとしても無駄な揉め事を避けたかったんでね」
ジェイコブ「それで……君が残ったというわけか」
メキボス「ああ……今度はニブハルを介さず、 ダイレクトなパイプ役としてな」
ジェイコブ「なるほど……君が“グレイ”だったのか」
メキボス「そういうことだ。紳士的な待遇を頼むぜ?」
ジェイコブ「……検討しておこう」
レフィーナ「中将……この後、私達はどこへ向かえば よろしいのでしょうか?」
ジェイコブ「日本の水鳥島へ行き、そこで待機してくれたまえ。 その後のことについては、追って沙汰する」
ジェイコブ「ただし、軍属でない者達の扱いについては、 本人達と君の判断に任せる」
レフィーナ「わかりました」

《日本 東京・浅草地区》

[浅草地区 雷門]

ミチル「早いもんやのう……。 あのガンエデンとの戦いから一ヵ月……。 生きてまた雷門をくぐれるなんてのう」
ショウコ「ミチルさん、何言ってるの?  まだ一週間ぐらいしか経ってないでしょ」
コウタ「つーか、何でこいつが……」
ショウコ「仕方ないでしょ。 あの事件の関係者ってことで、しばらく ウチにいてもらわなきゃならないんだから」
コウタ「こんな奴、監視でも何でも付けて、 さっさと大阪に帰しちまえばいいんだよ」
ショウコ「そういうわけにはいかないんだから……。 ショウコ達だって、特別措置で自宅待機なのよ?  本来なら、今も水鳥島で……」
コウタ「わかった、わかったよ」
ミチル「まあ、ワイの生まれは東京やから、 こっちにも多少は馴染みがあるしな」
コウタ「何だと? それ、本当かよ?」
ミチル「せや。10歳の頃に大阪へ引っ越したんや」
ショウコ「そうだったんだ……」
ミチル「何より、ショウコはんと一緒にいられるのが 嬉しいわ」
コウタ「てめえ……ショウコに妙な真似しやがったら、 オーバー・カイザー・ソードでぶった切るからな!」
ミチル「そんなもん、Gバンカランで跳ね返したるわい!」
ショウコ「GコンパチカイザーとGバンカランで 喧嘩するなんて、冗談じゃないわよ!」
ショウコ「二人共、仲良くしなかったら ご飯を作ってあげないからねっ!」
コウタ「うっ……!」
ミチル「す、すんまへん、ショウコはん」
コウタ「ちぇっ、この野郎…… 全国制覇とか何とか言ってやがったくせによ!」
ミチル「おう、そのことやけどな。 コウタ、ワイとおどれで全国の高校をシメへんか?」
コウタ「はあ?」
ミチル「ワイとおどれやったら、出来るわ。 どや? ワイの舎弟になって……」
コウタ「フン、誰がてめえの舎弟なんぞになるか。 それに、シメる相手が間違ってらぁ」
ミチル「何やて?」
コウタ「俺がシメるのは、 この浅草を……地球を狙ってくる奴らだ」
コウタ「そいつらが現れやがったら、 はファイター・ロアとして…… Gコンパチカイザーで戦うぜ」

《水鳥島(鋼龍戦隊)》

[水鳥島(基地滑走路)]

マサキ「……特別措置でOKが出たんなら、 俺達はラ・ギアスに帰るぜ。 イブン婆さんとも通信がつながったしよ」
リュウセイ「そうか……寂しくなるな」
リューネ「また何かあったら、エーテル通信機で呼んでよ。 すぐに駆け付けるからさ」
アヤ「でも、あなた達には向こうで やらなければならないことがあるのでしょう?」
テュッティ「ええ……」
ヤンロン「僕達は、魔装機神操者としての義務を 果たさなければならない」
ミオ「もうちょっと地上でのんびりしたかったけど…… 向こうのことも心配だしね」
カチーナ「みんな、ラ・ギアスに戻っても頑張れよ」
タスク「ザッシュは別の意味でもな」
ザッシュ「え? は、はい……」
プレシア「皆さん、色々とお世話になりました」
ラッセル「あの……ゲンナジーさんによろしくお伝え下さい」
ミオ「え? 誰だっけ、それ?」
マサキ「ジャオームの操者だよ。会ったことあるだろうが」
ミオ「あ~、思い出した。あの人ね」
マサキ「って言うか、ラッセルとゲンナジーって いつの間に仲良くなってたんだ?」
タスク「ラ・ギアスにいた時、話をしてたらしいぜ。 俺は言われるまで気づかなかったけど」
アヅキ「クロちゃん、シロちゃん…… また会うことがあったら、肉球をプニプニしていい?」
シロ「構わニャいニャ」
クロ「アヅキも元気でニャ」
リュウセイ「そこもいつの間に……?」
エイタ「ああ、ハガネがラ・ギアスへ行った時にな。 アヅキは無類の猫好きなんだ」
テュッティ「……マサキ、そろそろ時間よ」
マサキ「わかった」
ミオ「みんなも元気でね」
マイ「うん……」
リューネ「向こうで何事もなかったら、遊びに行くよ」
ヤンロン「リューネ……君は魔装機神操者ではないが、 その義務と心得というものを……」
リューネ「わかったわかった、こんな時にお説教しないでよ」
リュウセイ「マサキ……ラングランだけじゃなく、 ラ・ギアスが平和になることを祈ってるよ」
マサキ「ああ……地上のことは任せたぜ。 それじゃ、またな!」

[水鳥島(港)]

レーツェル「……クロガネへの機体搬入が終了した。 我々はひとまずイティイティ島へ帰還する」
ライ「わかった、兄さん」
レオナ「しかし、よくクロガネの接舷が許可されましたね」
レーツェル「先程、聞いた話なのだが……ケネス・ギャレットが 失脚し、レイカー・ランドルフ少将が伊豆基地の 司令官として復帰されたそうだ」
ライ「なるほど、それで……」
リシュウ「ならば、鋼龍戦隊の今後の処遇についても 期待できそうじゃな」
フィオナ「リシュウ先生、あたし達はツグミさん達と一緒に 途中までクロガネに乗せていってもらって、テスラ研へ 行くつもりなんですけど……ご一緒されますか?」
リシュウ「いや、ワシは墓参りを…… ご先祖にバラルとの戦いが終結したことを 報告しようと思ってのう」
ブリット「リシュウ先生、虎王機と龍王機ですが…… 後でテスラ研へ移送します」
リシュウ「む? 彼らはまた眠ってしまったのか?」
クスハ「ええ……早くテスラ研の超機人ケージで 休ませてあげたいんですけど……」
ブリット「水鳥島での待機命令が解除されないと、 自分達は動けませんので……」
リシュウ「まあ、この機にお主らも休んでおくことじゃ。 どのみち、事後処理で忙しくなるんじゃからの」
クスハ「ええ……それに、やりたいこともあるんです」
リシュウ「何じゃ?」
クスハ「アイビスさんやアラド君達とも相談したんですが、 イルイちゃんを捜そうと思って……」
レオナ「でも、彼女は……」
ブリット「いや、どこかで生きているような気がして……」
クスハ「それで任務の合間を見て、イルイちゃんを……」
カーラ「そういうことだったら、あたしも乗るよ。 いいでしょ、ゼンガー少佐?」
ゼンガー「ああ、構わん」
カーラ「あんまり大っぴらには動けないから、 ルスランさんにも頼んでおくよ」
デスピニス「あの……私もお手伝いを……」
フィオナ「そうね、いいわよ。 もし、こっちの方で何か手掛かりを 掴んだら、連絡するわ」
ブリット「ああ、頼むよ」
ラウル「……ところで、トウマはこれからどうする?  ウチで働いてくれるんなら、助かるけど……」
トウマ「すまない、実は考えていることがあるんだ。 ……レーツェルさん、雷鳳はどうなるんでしょうか?」
レーツェル「出自が出自だけに、我々で保管しようと思っている。 ミナキの許可も得ている」
ミナキ「ええ……私もイティイティ島へ行きます」
トウマ「なら、俺も……一緒に行きます。 もっと自分と雷鳳を鍛えたいんです」
トウマ「雷鳳を真の意味でのガーディアンに…… 地球圏の守護者とするために……」
ミナキ「トウマ……」
ゼンガー「だが、我らと行動を共にすれば、 元の生活に戻れなくなるぞ」
トウマ「あの日……雷鳳に乗り込んだ日から とっくに覚悟は決まっています」
トウマ「それに、まだ俺も雷鳳も道の途中です。 だから今は、前に向けて進むだけです」
ゼンガー「どうする、レーツェル?」
レーツェル「彼の決意は固いようだな……。 ミナキ、異論はあるか?」
ミナキ「いえ…… 引き続きトウマに雷鳳を任せたいと思います」
ミナキ「彼がそう言ってくれるのなら、 私もそれを希望します」
トウマ「ミナキ……」
レーツェル「わかった。では、許可しよう」
トウマ「ありがとうございます! 頑張ります!」
ラミア「……アクセル隊長はどうなさるおつもりでごんす?」
アクセル「アルフィミィとドゥバン・オーグを捜す。 とは言え、鋼龍戦隊と行動を共にするわけには いかんが……」
レーツェル「では、我らと共に来るがいい。 アルフィミィとドゥバン・オーグの捜索にも 協力しよう」
エクセレン「私達も動けるようになったら、手伝うわ」
アクセル「だが……」
キョウスケ「アクセル、お前だけの因縁じゃない……」
アクセル「……わかった、キョウスケ・ナンブ」

[ハガネ 艦内(休憩室)]

(扉が開閉する)
ラミア「カイ少佐、クロガネが出立しやがりました」
カイ「ああ、ここから見ていた」
ラーダ「ジョッシュ達も南極へ向かいましたし…… 後は、シャイン王女の輸送機が 到着するのを待つだけですね」
シャイン「はい。 ……ラトゥーニ、フェアリオン・タイプSは 私の方で預からせていただきます」
ラトゥーニ「わかりました」
アラド「あの、カイ少佐…… おれ達の処遇って、いつ決まるんスか?」
カイ「もうしばらく掛かるだろうな」
ゼオラ「以前のような立場に戻れるんでしょうか……?」
アラド「でないと、イルイを捜せないし、アルフィミィも……」
カイ「焦るな、時を待て。チャンスは必ず巡って来る」
アラド「はい……」

[ハガネ 艦内(通路)]

ヒューゴ「俺は……しばらくの間、 教導隊預かりのままにしてもらうよう、 カイ少佐に願い出た」
アクア「そう……私達、戻る所がなくなっちゃったものね」
ヒューゴ「お前にはあるだろう?  この機会に軍を辞めて、家に戻れ。 父親に頼めば、それが可能なんじゃないか」
アクア「ご冗談。私はあなたのパートナーなのよ?  平均年齢を上げちゃうけど、 私も教導隊預かりにしてもらうわ」
ヒューゴ「アクア……」
アクア「ねえ、笑わないで聞いてくれる?  私ね……いつか教える側の人になりたいの」
アクア「エルデとはああなってしまったけど…… 辛い想いをしたけど……」
アクア「あの人と出会ったから、今の私がいるんだもの……」
アクア「私もいつか…… そんなことを言われるような先生になりたい……」
ヒューゴ「……そうか」
アクア「それに、TEアブゾーバーに乗るのなら、 私がいた方がいいでしょ?」
ヒューゴ「そうだな……この厄介な身体とも 付き合っていかなきゃならないし……」
ヒューゴ「お前がサポートしてくれると助かる」
アクア「ええ、任せて」

[ハガネ 艦内(ブリーフィング・ルーム)]

リョウト「僕達でチームを?」
イルム「ああ、これまでもそういう組み合わせで 動いたことはあったが……」
イルム「SRXチームやATXチーム、 オクト隊みたいに固定しようと思ってな。 意見具申してみるつもりさ」
リオ「チームの名前は決めたんですか?」
イルム「そいつは、これから考えるが…… 隊長は俺がやるよ。言い出しっぺだし、 階級も一番上だからな」
イルム「あと、チームにはイングも入れようと思ってる」
イング「え……?」
リョウト「それ、いいアイデアですね」
イング「しかし、僕は……」
イルム「ガイアセイバーズにお前のデータはないんだろう?」
イング「そうだと聞いていますが……」
イルム「なら、ギリアム少佐に頼めば、何とでもなるさ。 もちろん、お前が良ければの話だが」
イング「………」
リオ「私は歓迎するわ」
リョウト「僕もだよ、イング」
イルム「あと、エグゼクスバインのこともあるしな。 あいつを扱える者がいなくなると、 マオ・インダストリー側も困る」
イング「僕は……ここにいて……いいんでしょうか?」
イルム「ああ、もちろんさ」
リオ「鋼龍戦隊はあなたの居場所よ」
イング「ありがとうございます…… この話、受けさせていただきます」

(ブリーフィング・ルーム)

レイカー「久しぶりだな、諸君」
レフィーナ「レイカー司令…… 司令とお呼び出来るのが嬉しいです」
レイカー「君達やジェイコブ中将のおかげで、 サカエ共々復帰することが出来た。礼を言うよ」
テツヤ「いえ、そんな……」
レイカー「私同様、君達も復帰が認められた。 よって、水鳥島での待機命令を解除する。 伊豆基地へ帰還してくれたまえ」
レフィーナ「了解しました」
レイカー「なお、君達の今後の処遇だが…… 最終決定にはまだ時間が掛かるようだ」
レイカー「ただ、外敵を撃破した功績は認められ…… また、非常事態が発生した場合の対応戦力として 鋼龍戦隊は存続されるだろうが……」
レイカー「指揮官の降格処分や 監視役を兼ねた新たな戦隊司令、艦長が 統合参謀本部から派遣されることもあり得る」
レフィーナ「……グラスマン前大統領の命を 奪ってしまったことに対する罰としては、 軽すぎると思います……」
レイカー「前大統領は……我々と立場や主義、手段は違えど、 地球圏の未来を案じ、行動されていた方だった」
レイカー「これからも地球圏と地球人類存続のために 尽力することが、彼の死に対する償いとなるだろう」
テツヤ「はい……」

《地球連邦軍極東方面軍 伊豆基地》

[伊豆基地 内部(通路)]

アリエイル「本当ですか、ワン博士……」
エリック「んむ。上手くいくかどうかはわからんがの、 手掛かりは掴めたでの」
アリエイル「いったい、どうやって……?」
エリック「ラミアの身体に用いられているテクノロジーに ヒントがあったでの」
エリック「シャドウミラーがいた世界は、この手の分野が こちら側よりかなり発達しておるようでの」
エリック「もっとも、ラミアの生みの親が突出して 優れているだけかも知れんがの」
エリック「その発想を逆転させることによって、 アリエイルのヘイフリック限界を何とかするでの」
キョウスケ「ともかく、アリエイルの寿命が延びる可能性があると いうことですね?」
エリック「まあ、そうじゃがの……」
ラミア(レモン様の技術が、 アリエイルに未来を与えるのか……)
エリック「言っておくがの、手掛かりを掴んだだけでの。 確実かどうかは、まだわからんでの」
アリエイル「それでも、一縷の望みがあるのなら……」
アリエイル(ドゥバン…… 私はもう一度あなたに会わなければならない…… そして……)

《北米 コロラド地区》

(墓地)

スレイ(兄様…… ここへ来るのが遅れて申し訳ありません……)
スレイ(どうか……安らかにお眠り下さい……)
ツグミ(フィリオ……あなたの夢がまた少し前進しました。 HYPER77、ハイペリオン……)
ツグミ(そして、私とアイビス、スレイで…… プロジェクトTDをさらなる高みに……)
ツグミ(遥かな宇宙を……光の矢となって…… もっと速く、もっと遠くへ……)
アイビス(フィリオ、あたし達は飛ぶよ…… 星の海を……銀河を……)
アイビス(フィリオの夢も一緒に……)
ツグミ「……さあ、そろそろ行きましょうか」
スレイ「ああ」
アイビス(イルイ……さよならは言わないよ。 きっとまた……会えると信じて……)
アイビス(だから、この地球で待っていて。 イルイが愛し、守ろうとした、この星で……)

《南極》

[南極 リ・テク マザー・ベース(医務室)]

クリフォード「この研究棟はかろうじて無事だったが…… 他は駄目だな」
ジョッシュ「ああ、もうリ・テクは……」
ギリアム「ここへ来る前にも言ったが、南極の遺跡は連邦軍の 管轄下に置かれる。また、リ・テクノロジストの 研究資料は全て情報部が没収する」
ギリアム「そして、君達が使用していた エール・シュヴァリアー、ブランシュネージュ、 NVユニット、ファービュラリスだが……」
ギリアム「先程、通達があり…… それらも全て連邦軍が接収し、管理することになった」
ジョッシュ「ええ……仕方がないことだと思います」
クリフォード「ルイーナが消滅したとは言え…… 今後、シュンパティアがジョッシュやリムに どのような影響を与えるかわからないからな」
リム(リアナ)「でも、あれは父さんの…… それに、クリスとの……」
ジョッシュ「だが、もうお前をシュンパティアに 触れさせるわけにはいかない……」
ジョッシュ「それに……解体されたって、文句を言えやしない」
ヴィレッタ「でも、ギリアム少佐…… そういうことではないのでしょう?」
ギリアム「ああ…… あれは、フェリオ・ラドクリフ教授の遺産であり、 ルイーナを撃退した“鍵”だからな」
リム(リアナ)「それなら……」
ギリアム「悪いようにはしないさ」
リム(リアナ)「良かった……」
ジョッシュ「でも、お前があれに乗るのは……」
リム(リアナ)「わかってるよ、アニキ。 あたし、コーヒーを淹れてくるね」
ジョッシュ「ココアじゃないのか?」
リム(リアナ)「うん……ウェンは苦い飲み物が好きだったから……」
ジョッシュ「そうか……」
リム(リアナ)「ラキも来て。 コーヒーの淹れ方を教えてあげるから」
グラキエース「わかった」
リム(リアナ)「ギリアム少佐とヴィレッタ大尉もいかがですか?」
ギリアム「すまんが、遠慮する。 俺達は今からファブラ・フォレースへ行き、 調査班と打ち合わせをしなければならないのでな」
ヴィレッタ「また今度、お願いするわ」
(扉が開閉する・ギリアムとヴィレッタが立ち去る)
リム(リアナ)「じゃあ、ラキ……」
グラキエース「ああ」
(扉が開閉する・リムとグラキエースが立ち去る)
クリフォード「……ジョッシュ、折り入って話がある」
ジョッシュ「何だ?」
クリフォード「グラキエースのことだ。 先程、最終検査の結果が送られて来た」
クリフォード「それによると…… 彼女には老化を制御する遺伝子が欠けており、 崩壊因子が組み込まれているそうだ」
クリフォード「だから……それほど長くは生きられない」
ジョッシュ「!!」
クリフォード「おそらく、あと3年…… いや、それより短いかも知れない」
ジョッシュ「そ、そんな……!  それじゃ、アリエイルと同じ……」
ジョッシュ「いや、でも、彼女は……」
クリフォード「ジョッシュ…… グラキエースは我々と似たような身体を持っていても、 根本的に違う所がある……」
ジョッシュ「だけど!」
クリフォード「駄目なんだ。 彼女を人工冬眠させ、未来に解決策を求めても……」
ジョッシュ「な、何か……他に手は……!?」
クリフォード「………」
ジョッシュ「……クリフ……そうなのか……」

[南極 リ・テク マザー・ベース(メインルーム)]

(扉が開閉する)
ジョッシュ「………」
リム(リアナ)「アニキ、コーヒーはまだ……」
ジョッシュ「すまない、リム……席を外してくれないか。 ラキと話があるんだ」
リム(リアナ)「う、うん……わかった」
(扉が開閉する・リムが立ち去る)
グラキエース「ジョッシュ……話とは何だ?」
ジョッシュ「ああ…… まだリムやクリフには話してないんだが……」
ジョッシュ「俺は、クロスゲートの調査チームに 入れてもらえるようギリアム少佐に頼むつもりだ」
ジョッシュ「あれは、親父達が研究していた ファブラ・フォレースから出て来た。 そして、その中からルイーナが……」
ジョッシュ「俺には……今後、クロスゲートが何をもたらすか、 見届けなければならない義務があると思って……」
グラキエース「そうか……」
ジョッシュ「出来れば、リムやクリフにも ついてきて欲しいと考えている……」
ジョッシュ「お前は……どうする?」
グラキエース「……私の答えは決まっている」
ジョッシュ「………」
グラキエース「お前がそれを……受け入れてくれるのなら」
グラキエース「私に違う生き方が許されるのなら…… そうしてみたい。私の命が尽きる時まで……」
ジョッシュ「ラキ……」
グラキエース「嫌なのか、ジョッシュ……?」
ジョッシュ「そうじゃない……」
ジョッシュ「俺は……お前の傍にいる。これからも……ずっと」

<スタッフロール>

SUPER ROBOT WARS OGII
THANKS FOR YOUR PLAYING

THE END


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