back index next


ラスト・クライ SRポイント41以上 ~ 第60話 ~

〈16PP〉

ドゥバン「まだだ! まだ終わらんぞ!!」
アリエイル「もう限界です!  脱出して下さい、ドゥバン! でなければ!!」
ドゥバン「貴様……おれに情けをかける気か……!!」
アリエイル「力を得ても、所詮私達は試験体…… 限界があるのです……!」
ドゥバン「試験体ならば……未完成体ならば…… まだ成長進化の余地があるはずだ……!」
ドゥバン「アリエイル、貴様にもわかるはず……!!」
アリエイル「あなたは私ならわかると言った…… ですが、あなたには私の想いが わかるのですか……!?」
ドゥバン「……!」
アリエイル「短い命を持った、たった二人の同族で…… 戦わなければならない……その悲しさを……」
ドゥバン「アリエイル……!」
エルデ「……どのみち、あなた達に未来はないわ。 寿命は短く、生殖機能も持っていないのだから」
アリエイル「それは……!」
アクア「エルデ!!」
エルデ「ドゥバン、あなたが時間を稼いでくれたおかげで、 私のAI1はさらなる進化を遂げられる……」
エルデ「お礼にあなたも連れて行ってあげるわ」
ドゥバン「な……に!?」
(ガルベルスから黒い煙のようなものが出てアレス・ガイストを包み込んで取り込む。 黒い煙のようなものと青白い光が柱のように上へ昇る)
アクア「ガ、ガルベルスが!!」
(ガルベルスからの黒い煙のようなものが上空にたまり始める)
エルデ「さあ、AI1…… クロスゲートから得た力を解放しなさい」
エルデ「そして、あなたが行き着く先を 私に見せてちょうだい」
(閃光)

<脈動する光の玉が浮いている>

ラウル「な、何だ、あれは!?」
マサキ「ガルベルスじゃねえ……!!」
アクア「あ、あれは…… メディウスの胴体にあったコア……!?」
ヒューゴ「い、いや……AI1そのものだ……!  ラズムナニウムで巨大化したんだ!」
アリエイル「アレス・ガイストやガルベルスそのものを 飲み込んで……!」
アクア「それが……エルデが言っていた進化……!?」

〔戦域:ファブラ・フォレース最深部 クロスゲート周辺〕

(ガルベルスのいた位置にAI1が出現していて、光を発し始める)
エイタ「目標アルファのエネルギー反応増大!!」
テツヤ「クロスゲートからのエネルギーに 耐えているのか!?」
エイタ「それどころか、どんどん吸収しています!  目標アルファそのものも巨大化を!」
テツヤ「まさか、我々を……クロスゲートをも 取り込む気なのか!?」
メキボス「まったく、 地球人はとんでもねえ兵器を作りやがるぜ。 さすがと言うか、何と言うか……」
イルム「耳が痛いね」
アクア「エ、エルデは…… エルデは、いったいどうなったの!?」
???(エルデ)「ウフフフ……フフフフフフ……」
???(エルデ)「アハハハハ……アハハハハハハハハハ!!」
アクア「!!」
ヒューゴ「その声! 貴様!!」
エルデ「アハハハ! アハハハハハハハ!!  そうよ、私よ!!」
アクア「エ、エルデ!!」
エルデ「素晴らしい! 素晴らしい! 素晴らしい!  素晴らしい! 素晴らしいわ!!」
エルデ「これがAI1の進化! これがAI1の本当の姿!  これが私の研究の結果!!」
エルデ「素晴らしい! 素晴らしい!  嗚呼、本当に! 本当に素晴らしいわ!  アハハハハハハハハハ!!」
ミチル「な、何やねん、あのアマ!?」
カチーナ「イッちまってやがる……!!」
エルデ「ねえぇ、AI1! あなたはどこまで行くの!?  これから先、私に何を見せてくれるの!?」
アクア「エルデッ!!」
エルデ「あら、アクアじゃないの!  まだ生きていたのね、あなた!」
アクア「そんな……そんなになってまで、 何をやるつもりなの!?」
エルデ「あなた、馬鹿なの!? 馬鹿でしょう、馬鹿!  何度も何度も何度も言ってるのに!!」
エルデ「私はただ結果が見たいだけ!  AI1が生み出す結果が見たいだけなのよ!!」
エルデ「他のものがどうなろうと知ったことじゃない!  どうだっていいのよ、どうだってねぇ!」
アクア「………」
エルデ「私は最初からこういう女なのよ!  あなたが勘違いをしていただけ!」
エルデ「あなたの安っぽい正義はもうたくさん!  そんなものが不要な世界を、私が見せてあげる!!」
エルデ「神でもない、人でもない、兵器でもない!  私の可愛い子が全てを裁くのよ!!」
ヒューゴ「誰がそんなことをさせるか!!」
エルデ「あなたには無理だわ、ヒューゴ・メディオ!  AI1から排除されたあなたには!!」
エルデ「でも、いいわ! また入れさせてあげる!  あなただけでなく、全てを! 全てを一つに!」
エルデ「それこそがAI1!  そう、All in 1よ!!」
ミオ「AI1って、そういう意味の略称だったのね」
エルデ「アルベロにも見せてやりたかったわ!  あの男のデータも、私の子の糧となったから!」
エルデ「でも、当の本人は生き延びることが 出来なかったけどねぇ! アハハハハ!」
ヒューゴ「貴様が殺したんだろうがッ!!」
カーラ「あ、あいつ、言ってることが支離滅裂だよ!」
エルデ「死中に活を見出す!? 倒すべき敵を倒す!?  必ず生きて戻る!? 復讐!? 過去の清算!?」
エルデ「アハハハ、そんなものお笑いだわ!  そういう下らない感情に縛られていたから、 アルベロは死んだのよ!!」
エルデ「下らない、下らないわ!  アハハハハハハハ! ハハハハハハハハ!!」
ヒューゴ「ああ、下らないだろうさ、お前にとってはな」
エルデ「ハァ!?」
ヒューゴ「だが、お前とAI1はその下らないものを 理解していない……!」
ヒューゴ「俺はアルベロ隊長から……鋼龍戦隊のみんなから 教えられた。戦いの勝敗を決するもの、 それは生き抜こうとする意思だ……!」
ヒューゴ「自分自身の力で生き抜こうとする決意だ!  己の身をも引き替えにし、結果のみを求めるお前に 俺達を取り込むことなど出来ない!」
エルデ「だから、あなたはAI1から逃げられたと言うの!?  そんなの、あの子の気まぐれに過ぎないわ!」
エルデ「本当なら、アルベロやドゥバンみたいに 融けてなくなってしまうものを!」
アリエイル「!!」
ヒューゴ「だが、俺はこうしてここにいる!  AI1にも取り込めないものがあるということだ!」
エルデ「なら、お別れを言いなさい!  あなたを取り巻く全てのものにねぇ!!」
コウタ「てやんでえ! そりゃこっちの台詞だぜ!」
リオ「あなたなんかに 呑み込まれてたまるものですか!」
サフィーネ「相手がシュウ様なら、OKだけどね♥」
テュッティ(言うと思ったわよ)
アルフィミィ「出て来たばかりで、 また取り込まれるのは嫌ですの」
アクセル「まったくだ。二度手間は御免被る」
エルデ「抵抗しても無駄よ!  あなた達はここで死ぬか、AI1と一つになる!  それが新たな結果を生み出すのよ!!」
リュウセイ「そんなもんに興味はねえ!」
アイビス「そうだよ! あたし達には、 まだやらなきゃならないことがある!」
エルデ「アハハハハ!  私にとってはAI1が全て!  他には何もいらないわ!」
エルデ「そして、私の子はさらに進化する!  究極へ! 極限へ! 神すら超越した領域へ!」
アクア「エルデ・ミッテ!  あなたが到達するのは、そこじゃないわ!」
ヒューゴ「お前とAI1に俺達や隊長の生き様を!  俺達の生きる意思を刻み込んでやる!!」
(AI1が発していた光が収まる。作戦目的表示)

〈vs エルデ〉

[ヒューゴ]

エルデ「もう止められない!  例え、神であっても止められない!  ましてやヒューゴ、あなたなどには!!」
ヒューゴ「止めてみせる!  “破滅の王”を倒した俺達の力でな!!」
エルデ「馬鹿ね、そんなこと出来るわけないでしょう!  この子の姿を見なさい! 素晴らしいAI1を!!」
エルデ「私の子の力でアルベロと同じ目に 遭わせてやるわ!!」
ヒューゴ「黙れ! 隊長の無念、ここで俺が晴らす!!」

[アクア]

エルデ「ここであなたが消えれば、 つきまとわれなくなって清々するわ!!」
エルデ「目障りだったのよ、恵まれたあなたが!  いつか殺してやろうと思っていた!  その顔を、その身体を蹂躙してねぇ!!」
アクア「もう救いようがないのね、エルデ……!  なら、私が終わらせる……!」
アクア「かつてのあなたに憧れていた私の……私の手で!!」

[HP40%以下]

ヒューゴ「チッ、奴め、さすがにしぶといな!」
アクア「ラズムナニウムの修復速度が落ちない……!」
エルデ「さっき、ガルベルスと戦った時にわかったでしょう!  あなた達がいくら攻撃しても、AI1は ダメージを回復する!」
エルデ「ほうら、こうやってねぇ!!」
(AI1で警告シグナル)
エルデ「!?」
アクア「え!?」
エルデ「修復速度が上がらない!? 拒絶反応!?」
アクア「ど、どういうこと!?」
アルフィミィ「力を感じますの……抗う力……AI1の中から……」
アリエイル「もしかして、ドゥバンが……!?」
エルデ「馬鹿な! あの男は完全に消えたはずよ!!」
アルフィミィ「それだけではありませんの……」
(AI1から通信)
エルデ「な、何よ、今度は!?」
???(アルベロ)「……ヒューゴ……」
ヒューゴ「!!」
???(アルベロ)「ヒューゴ……」
ヒューゴ「隊長!? 隊長なのか!?」
アクア「わ、私にも聞こえる……! 通信なの!?」
ヒューゴ「発信源は……AI1か!」
エルデ「AI1! あなた、何をしているの!?」
カイ「アルベロ少佐は生きているのか!?」
ヒューゴ「隊長、どこだ!?  AI1のどこにいるんです!?」
???(アルベロ)「倒すのだ……お前達が生き延びるために……」
ヒューゴ「!?」
???(アルベロ)「迷うな……倒すべき敵を倒せ…… AI1を破壊するのだ……」
(通信が切れる)
ヒューゴ「隊長、返事を! 返事をして下さい!!」
(AI1の反応はない)
ヒューゴ「隊長……!」
カイ「アルベロ少佐……!」
ヒューゴ(そうか、隊長……そうなのか……)
ヒューゴ(それが……あなたの最後の命令なのか……!)
ギリアム「どうやら、AI1の修復速度はあれ以上 上がらないようだな」
ゼンガー「ならば、好機!  邪念と妄執に染まりし羊水球を、 一気に散滅すべし!!」
エルデ「無駄なあがきは止めなさい!  これぐらいの不具合、どうとでもなるわ!!」
ヒューゴ「いや、AI1は隊長の身体を取り込めても、 その意思まで封じ込めることは出来ない!」
アリエイル(ドゥバン……あなたも……?)
ヒューゴ「死中に活を見出し、倒すべき敵を倒す!  これが本当の……クライウルブズ最後の ミッションだ!!」
エルデ「馬鹿ね、馬鹿! どうしようもない馬鹿!  その名の通り、泣き叫ぶがいいわ!!  結果は見えているのよ!!」
ヒューゴ「違う!  お前が見るのは、お前自身の死!  そして、俺達の勝利だ!!」

[撃墜]

エルデ「アハハハ! アーッハッハッハッハ!!」
アクア「エルデ!?」
エルデ「こんなことがあるはずないわ、 私の素晴らしいAI1が敗れるなんて!!」
エルデ「冗談よ、悪い冗談!  こんな結果なんてあり得ない、あり得ないわよ!!」
エルデ「そうよ、AI1!  甦るのよ! そして、全てを一つに!  全てを超越するのよ!!」
(AI1でシステムダウン)
エルデ「きょ、拒否!? 何故!?  何故、私の命令を拒むの、AI1!!」
アルベロ「……奴は学んだのだ……」
エルデ「ア、ア、ア、アルベロ!!  あ、あなた、どうしてそこに!?  死んで、消えたはずなのに!!」
アルベロ「エルデ、AI1は学んだのだ……」
エルデ「な、何を!?」
アルベロ「敗北を……そして、戦いに敗れた者の宿命を」
エルデ「そ、そんな馬鹿な! AI1が!  私の子が! あり得ない! あり得ないわ!!」
アルベロ「……ヒューゴ……」
ヒューゴ「隊長!!」
アルベロ「エルデは俺が……俺達が連れて逝く……」
アリエイル「俺達……!? ドゥバン!?」
ヒューゴ「ア、アルベロ隊長……!」
アルベロ「だが、お前は生き延びろ……必ず生きて還れ…… それが……」
アルベロ「それが、クライウルブズの鉄則だ……」
ヒューゴ「……!!」
エルデ「や、止めなさい、アルベロ! ドゥバン!  AI1!!」
エルデ「素晴らしい世界が見えるのよ!?  全てが一つになった、最高に壮絶な!  何もかもが融け合った、エクスタシー!!」
エルデ「死の苦痛なんて嫌! いらない!  究極の快楽を! 絶頂を感じたいのよ!!」
エルデ「行きたい! 辿り着きたいのよ!  至福の、神すら体験したことのない世界へ!」
エルデ「始まりも終わりもない、無すら超越する世界へ!  行く、行くのよォォォォォォォ………………!!」
(AI1が大爆発)
イルム「……行くがいいさ、あの世へな」
アリエイル「ドゥバン……あなたは私を……私達を……」
アクア「エルデ……ミッテ……」
アクア「……先生……」
ヒューゴ(アルベロ隊長…………)
ヒューゴ(クライウルブズ……最後のミッション……)
ヒューゴ(コンプリート……!)


back index next