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プロローグ ~ 第0話 ~

[コックピット]

(操縦者は右手でキー操作、左手はレバーを固定している)
???(イング)(……左肩部バーニア・スラスター、破損。 左足首のダンパー・スタビライザーもぎこちない)
???(イング)(推力は30%まで低下……。 OSの最適化まで、あと40秒……)
???(イング)(可視領域まで、もう少しなのに)
???(イング)(先程の……彼らに追いつかれたら……)

<仮面をつけた人物>

???(イング)(僕は……勝てない)
???(イング)(もし、この世界に神がいるのだとしたら、 僕に60秒……いや、30秒の時間を……!)
(モニターが赤く光り、警告シグナルが鳴り続ける。操縦者は驚き、キー操作を止める)
???(イング)「……!」
???(イング)(新たな追っ手……今度はキャニスだけじゃない)
???(イング)(神はいない……か)
(操縦者が目を閉じる)
???(イング)(だが、このまま訳もわからず殺されてたまるものか。 “鋼龍戦隊”……この言葉が、僕の記憶を…… 僕が何者なのか……その答えを……)

〔戦域:群島〕

(夜。雷が鳴り、曇っている。北端の島でキャニスが待ち受ける。アレス・ガイストとキャニス3機が出現)
???(イング)(最適化、終了……だけど、追いつかれてしまった)
ドゥバン「ふん、観念したか」
???(イング)(あの機体は……?)
ドゥバン「ただの人間ごときが脱走を目論むとはな」
???(イング)「………」
アリエイル「ドゥバン、そのような物言いは……」
ドゥバン「おれ達はイデアラント…… 本来なら、トップであって然るべきだ」
ドゥバン「にも関わらず、あんな得体の知れぬ連中が アルファなどと……おれは認めん」
アリエイル「各セイバーは、それぞれ違った特性を持っています。 名称は、優位を決定付けるものではないと判断します」
ドゥバン「ふん……まあいい、脱走者を始末する」
アリエイル「私達は演習中です。その行動は認可されていません。 上の判断を仰ぐ必要があります」
???(イング)「……!」
ドゥバン「そんなことをしていたら、奴を取り逃すぞ」
アリエイル「独断は禁物です。 ここは彼の身柄を拘束すべきでは?」
ドゥバン「ふん……なら、お前に3分の時間をやる」
アリエイル「了解。 ……そこのあなた、所属と官姓名を述べなさい」
???(イング)「………」
アリエイル「名乗らないのであれば、それでも構いませんが…… 直ちに武装解除し、投降しなさい」
???(イング)「……断ると言ったら?」
アリエイル「あなたをシェードの外へ出すわけにはいきません。 強硬手段を取ります」
???(イング)「ここで……捕まるわけにはいかない」
アリエイル「では、その機体を止め、あなたの身柄を拘束します」
???(イング)(……僕を殺さないというのなら、道は開ける)
???(イング)(何とかして、あそこまで行けば……)
(南側にある島の南東端を指す)
???(イング)(サテライト・シーカーの可視領域へ到達できる……!)
(作戦目的表示)

状況選択

指定位置まで移動した
アリエイル機のHPを90%以下にした


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