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眠れ、地の底に アースクレイドルへ行く ~ 第36話 ~

〈アンサズ撃墜〉

アンサズ「う、うぐっ!  ゲイム・システムとリンクした僕が、 ただの人間に負けるなんて!」
アンサズ「ス、スペックは マシンもパイロットもこちらの方が 完全に凌駕しているはず!」
アンサズ「それが! それが何故!?」
レーツェル「……結果が全てだ。 受け入れていただこう」
アンサズ「馬鹿な!  僕達マシンナリー・チルドレンは 新しき人類! 地球の後継者だ!!」
アンサズ「そ、それが何故!?  何故、愚かな旧人類などにぃぃ!!」
(アンサズ機が爆発)
スリサズ「アンサズ…… 今度生まれてくる時は、パパから もっと強い肉体をもらうことだな」

〈スリサズ撃墜〉

スリサズ「く、くそっ!  マシンセルの修復が間に合わない!?」
スリサズ「こ、これは何かの間違いだ!  この僕が、マシンナリーチルドレンが 人間ごときに負けるなんて!」
スリサズ「あんな出来損ない共に 僕が敗れるなんて!!」
アラド「その出来損ないの中から お前が生まれたんだろうが!」
スリサズ「!」
アラド「だから、 お前もおれと同類なんだよ!!」
スリサズ「そ、そんなことが あってたまるものか!!」
スリサズ「これは何かの間違いだ!  間違いだぁぁぁぁあ……!!」
(スリサズ機爆発)

〈アーチボルド機撃墜〉

アーチボルド「く、くううっ!  ぼ、僕はこんな所で死にませんよ!」
アーチボルド「そ、そうです!  ここで死んでたまるものですか!!」
(アーチボルド機が南へ移動)
レオナ「ライディース、アーチボルドが!」
ライ「わかっている!!」
リュウセイ「SRX、合体解除するぞ!  行け、ライ!」
ライ「!」
リュウセイ「行って、 今度こそ奴とのケリをつけるんだ!」
ライ「すまん、リュウセイ……!」
(SRXの合体解除)
ライ「行くぞ、兄さん!」
レーツェル「ライディース……!」
ライ「奴との因縁に終止符を打つんだ!  俺達の手で!!」
レーツェル「……!」
(R-2パワードがアーチボルド機に隣接)
アーチボルド「ラ、ライディース君!?」
ライ「逃げられると思っているのか、 この俺から!」
(アウセンザイターがアーチボルド機に隣接)
アーチボルド「ああっ!!」
レーツェル「アーチボルド……!  己の死に場所を見極めていただこう!」
アーチボルド「く、ううっ!!」
ライ「そして、受けろ!  数々の悲劇を起こした報いを!」
【強制戦闘】
ライ[ハイゾルランチャー(集束)](援護攻撃(レーツェル)[シュツルム・アングリフ])vsアーチボルド[防御]
アーチボルド「し、死にません、 死にませんよぉ、この僕は!!」
アーチボルド「僕は死にません!  そうです、僕は死んだフリが 得意なんですから!」
アーチボルド「は、早く脱出を!  ハッチを開けなければ!!」
アーチボルド「!?」
アーチボルド「ハッチが開かない!?  は、ははは! そんな馬鹿な!」
アーチボルド「ひゃは!  ひゃはははは! そんなことが!!」
アーチボルド「じょ、冗談でしょう!?  ひゃはは! ひゃはははは!!」
アーチボルド「ひゃーっはっはっは!!」
(アーチボルド機が爆発)
ライ「……アーチボルド…… アーチボルド・グリムズ……」
ライ「永遠に……眠れ、地の底で」
レーツェル(アーチボルド、あの世で カトライアに詫びる必要はない……)
レーツェル(それは……私の役目だ)
ライ「………」
ライ(義姉上……これで、俺は……)

〈ライノセラス撃墜〉

アギラ「え、ええい!  こんな所で終わってたまるかえ!  ワシはまだ研究を続けるんじゃ!」
アギラ「そ、そして!  マシンナリー・チルドレンや Wシリーズを越えた戦士を創る!」
アギラ「イーグレット・フェフや レモン・ブロウニングではなく、 このワシが!」
アギラ「このワシが新たな種の 創造者となるのじゃあぁぁぁ!!」
(ライノセラスが爆発)
ゼオラ「セトメ博士……!!」
アラド「こ、これでおれ達は……」
オウカ「………」
アラド「おれ達はスクールの呪縛から 解き放たれた……!」

〈敵機全滅〉

エイタ「中部ブロック内の敵反応、 消えました!」
テツヤ「よし、後はメイガス・ゲボを 停止させれば……!」
(アラート)
テツヤ「!?」
エイタ「隔壁内部から 高エネルギー反応!」
テツヤ「敵機か!?」
エイタ「違います! 隔壁表面が変質!  どんどん広がっていきます!!」
リュウセイ「お、おい!  あれを見ろ!!」
レオナ「隔壁の色が 変わっていく……!?」
ヴィレッタ「この反応……!  ズフィルードクリスタルか!?」
アヤ「ま、まさか、 セプタギンの破片がここに!?」
オウカ「いえ、 あれはマシンセル……!」
オウカ「もしや、フェフ博士が……!?」
(多数のベルゲルミルが出現)
イーグレット「その通りだ、アウルム1」
オウカ「!!」
レーツェル「イーグレット……!  イーグレット・フェフか」
イーグレット「久しぶりだな、少佐。 DC戦争の時以来か」
イーグレット「ゼンガーはどうした?  W15と相討ちになったか?」
レーツェル「……」
(ベルゲルミルを指す)
カーラ「ベ、ベルゲルミルが あんなに……!」
ユウキ「あれも 量産されていたのか!?」
ウルズ「そうだ。 僕の兄弟は、君達に倒された 愚かな二人だけじゃない」
ウルズ「マシンナリー・チルドレンには まだ数多くの兄弟達がいるのさ」
Mチルドレン「………」
オウカ「フェフ博士、 あなたはマシンセルで 何をするつもりなのです!?」
イーグレット「お前たちのおかげで、 アースクレイドルがいささか 損傷してしまったのでな……」
イーグレット「クレイドルを 休眠モードにし、マシンセルで 自己修復させるのだ」
オウカ「!」
イーグレット「そして、お前達は マシンセルに取り込まれ…… クレイドルの一部となるがいい」
レーツェル「ここを放棄する気か!?」
イーグレット「違う。今後の計画に備え、 しばしの眠りにつかせるだけだ」
イーグレット「それに……クレイドルは ここだけではないのでな」
ラーダ「!  ムーンクレイドルのこと……!?」
ヴィレッタ「もしや、インスペクターと 合流するつもりか!?」
ウルズ「それを聞いて何になる?  君達はこの地の底で永久の眠りに つくんだ」
イーグレット「さあ、メイガスよ。 奴らをその身に取り込み、 己の血肉とするがいい」
メイガス「…………」
テツヤ「メイガス……!?  だが、あれは!」
イーグレット「そう、ソフィア・ネートだ」
テツヤ「!!」
イーグレット「シャドウミラーとの 接触後、色々と予定外の出来事が 発生したのでな」
イーグレット「調整中だった メイガス・ゲボの機能を 完全な物に近づけるため……」
イーグレット「開発者である ネート博士を接続させてあるのだ」
イーグレット「無論、 彼女の人格を消去した上でな」
アヤ「な、何てことを……!」
イーグレット「ククク…… お前達が変貌していく様を 見届けたいところだが……」
イーグレット「我らは 次の段階へ進まねばならぬのでな。 ……メイガス、マシンセルの促進を」
メイガス「…………」
(3箇所に異変)
エイタ「ちゅ、中央ブロック内の壁が 変質を開始しました!!」
テツヤ「全機、空中へ退避!  直ちに本艦へ帰還せよ!!」
(アシュセイヴァー・Mが数機出現)
レオナ「!!」
ゼオラ「げ、撃墜した敵機が!!」
アラド「ベ、ベルゲルミルの なり損ないに!?」
ウルズ「フフフ…… これがマシンセルの力……」
ウルズ「量産型のヒュッケバインを 僕達のベルゲルミルに、グルンガスト 参式をスレードゲルミルに変えた……」
ウルズ「マシンセルの自己進化能力さ」
ヴィレッタ(やはり、マシンセルは ズフィルードクリスタルを 基に作ったものか……!)
ウルズ「さあ、お前達の機体は どんな風に進化するのかな?」
アラド「じょ、冗談じゃねえっ!!」
テツヤ「全機、本艦への帰還を急げ!  このブロックから離脱する!!」
ウルズ「もう遅いよ。 ここでお前達はメイガスによって……」
(中心に大きな爆煙・ゆれ)
ウルズ「!?」
エイタ「か、艦長代理!  中央ブロックの天井がっ!  天井が抜けました!!」
テツヤ「!!」
(爆煙2箇所、収まったところにダイゼンガーとスレードゲルミルが出現)
イーグレット「な……! あれは!?」
(ダイゼンガーに爆煙)
ゼンガー「ぐ……うう……!」
(スレードゲルミルに爆煙)
ヴォーダン「う、ううう……!」
ゼンガー「く……うっ!!」
レーツェル「ゼ、ゼンガー!!」
ゼンガー「うぬっ、ダイゼンガーが……!」
ウォーダン「……」
レーツェル「決着が……ついたのか!?」
ウォーダン「ぐ……ぐふっ!!」
(スレードゲルミルに爆煙、スレードゲルミルが着地)
ウォーダン「み……見事だ、ゼンガー……」
ゼンガー「……」
ウォーダン「ど、どうやら……俺は…… 俺という存在を……」
(スレードゲルミルに爆煙)
ウォーダン「確立することが…… 叶わなかった……ようだ……」
ゼンガー「ヴォーダン・ユミル……!」
ウルズ「欠陥品の末路なんて そんなものさ。己の非力を悔い、 朽ち果てるがいい」
イーグレット「待て、ウルズ。 W15には……いや、スレードには まだ改良の余地がある」
ウルズ「……!」
イーグレット「メイガス、 スレードゲルミルの修復…… そして、強化を行え」
ソフィア「………」
ゼンガー「ネート博士!!」
ソフィア「……修復……開始……」
ウォーダン「不要だ、メイガス……!」
ソフィア「……!」
ウォーダン「俺は…… 己の全てをかけ……ゼンガーと戦い…… 敗れた……」
ゼンガー「………」
ウォーダン「もはや……悔いはない……」
ウォーダン「せめて……朽ちる時は…… W15ではなく……ウォーダン・ ユミルとして……」
ソフィア「………」
(システムダウン)
ウルズ「なっ……!!」
イーグレット「マシンセルが!?」
エイタ「マ、マシンセルのエネルギー反応が 低下していきます!!」
テツヤ「何だと!?」
レーツェル「もしや、彼女が……!?」
ゼンガー「ネート博士……!!」
ソフィア「………」
イーグレット「馬鹿な!  ソフィアの人格は消去してあるのだ!」
イーグレット「今の奴は コンピューターの一部に過ぎん!」
ソフィア「………」
イーグレット「何故だ、メイガス!  いや、ソフィア!!」
イーグレット「何故、俺に逆らう!?」
ゼンガー「それが…… 人の意志の力だ、イーグレット」
イーグレット「な……に!?」
レーツェル「お前もセトメ博士も…… 同じ過ちを犯していたのだ」
ゼンガー「そう、貴様らは人間の 意思の力を甘く見ていたのだ……!」
イーグレット「チィッ……!!」
(基地の北側に大きな爆煙・ゆれ)
テツヤ「なっ、何だ!?」
エイタ「中央ブロックが崩落を開始!  このままでは押し潰されます!!」
テツヤ「Eフィールド、 艦上方へ出力最大で展開!!」
テツヤ「各機は 直ちに本艦の下へ入れ!!」
クエルボ「………」
ラーダ「クエルボ、何をしているの!?  早くこっちに!!」
クエルボ「……いいんだ、ラーダ…… 僕はもう……動けない……」
ラーダ「今、助けに行くわ!!」
クエルボ「駄目だ……。 そんなことをすれば……君が マシンセルに冒されてしまう……」
ラーダ「……!!」
クエルボ「ふ、ふふ…… いいのさ……これは罰だ……」
クエルボ「君を裏切り…… オウカ達を……弄んできた罪に 対する……罰さ」
ラーダ「クエルボ……!」
クエルボ「……すまなかった…… ラーダ……」
クエルボ「あの子達を…… 頼……む…………」
(ラーズアングリフが爆発)
ラーダ「ク、クエルボォォッ!!」
ウルズ「パパ、ここは退こう!  奴らと運命を共にする必要はない!」
イーグレット「いや、 メイガス・ゲボを失うわけにはいかん!  ソフィアを強制排除するのだ!」
ウォーダン「そうは……させんぞッ!!」
(スレードゲルミルがイーグレット機に隣接、機械音)
イーグレット「貴様ッ!?」
ウォーダン「このまま…… 地獄へ付き合ってもらうぞ……!  イーグレット・フェフ!」
イーグレット「ええい、離せ! W15!!」
ウルズ「この出来損ないの人形が!  パパから離れろ!!」
(銃声、スレードゲルミルに爆煙)
ウォーダン「ぬぐっ!!」
ゼンガー「ウォーダン!!」
ウォーダン「ぐうっ……うう……!!」
ゼンガー「うぬっ!  動け、ダイゼンガー! 動くのだ!!」
ウォーダン(来るな、ゼンガー……!  お前は……!)
(北に出現した敵機が西へ移動)
アラド「!?」
ゼオラ「さ、再生した敵機が!?」
(移動した敵機が中央北側へ戻る)
アギラ「フェハ、フェハハハ!  メイガスさえ……メイガスさえ 抑えれば……ワシは……!」
オウカ「!!」
ラトゥーニ「セ、セトメ博士!!」
アラド「あいつ、 まだ生きてやがったのか!?」
アギラ「ワシはまだ死なんぞ……!  まだ死なん……!」
アギラ「メ、メイガスの力で…… ワシの身体からマシンセルを……!」
オウカ「セトメ博士!!」
(ラピエサージュがアギラ機に隣接、機械音)
アギラ「ア、アウルム1!!」
オウカ「お前だけは逃がしません……!  私の妹や弟達を……多くの仲間達の 身体や記憶を弄んだ罪……!」
オウカ「今こそ購うのです!!」
(アギラ機に爆煙)
オウカ「効いていない!?」
アギラ「フェハハハ! 馬鹿めが!!」
オウカ「!!」
アギラ「ワシがマシンセルに 冒されておることを忘れたか!!」
アギラ「貴様も ワシと同じ目に遭わせてやる!!  この木偶人形めがッ!!」
(マシンセルの光がラピエサージュに)
オウカ「くああっ!!」
(ラピエサージュに爆煙、アギラ機にはじかれる)
ラトゥーニ「ね、姉様ぁぁっ!!」
アギラ「フェハハハハ!  馬鹿め、馬鹿めが!!」
アギラ「人形の分際でこのワシに 逆らうからそうなるのじゃ!  フェハハハハハ!!」
オウカ「く……うううっ!」
アギラ「ワシは死なん!  が、貴様はそこでマシンセルに 取り込まれ……」
アギラ「今度は メイガスの人形になるがいい!!」
オウカ「アギラ……アギラ・セトメッ!!」
(ラピエサージュがアギラ機に隣接、機械音)
アギラ「ぬおっ!?」
オウカ「逃がしはしない……!  コードATA、発動……!」
アギラ「コ、コ、コードATAじゃと!?  き、貴様! 自爆するつもりか!?」
オウカ「さしものマシンセルも 完全に消去してしまえば、 再生不可能でしょう!?」
アラド「オ、オウカ姉さん!!」
オウカ「アラド……ゼオラ……ラト……。 これが姉として……あなた達にして あげられる最後のことよ……!」
アラド「!」
ゼオラ「待ってっ!  オウカ姉様、やめてぇっ!!」
アラド「ち、ちっきしょう!  おれがアギラをブッ飛ばしてやる!!」
オウカ「来てはなりません!」
アラド「!!」
オウカ「来ては駄目……あなた達まで 私と同じ目に遭ってしまう……。 だから……」
ゼオラ「で、でもっ!!」
オウカ「どのみち、 長らくゲイム・システムの 支配下にあった私は……もう……」
アラド「ね、姉さん!!」
アギラ「え、ええい!  離せ! 離さんか、人形めが!!」
オウカ「いいえ……!  お前は私と共に……逝くのです!」
ラトゥーニ「ね、姉様っ!!」
オウカ「……さようなら、ラト……。 私の可愛い妹……」
オウカ「そして、アラド……」
アラド「姉さん!!」
オウカ「ゼオラ……」
ゼオラ「姉様!!」
オウカ「あなた達と過ごした日々…… 楽し……かった……」
オウカ「そして…… 最期にそれを……思いだせて…… 良かっ……た……」
アギラ「や、やめろ、アウルム1!  やめろぉぉぉぉっ……!!」
(ラピエサージュが爆発、アギラ機が爆発)
アラド「!!」
ゼオラ「あ……あああ……!!」
アラド「ね、姉さん……!!」
ラトゥーニ「オ……オウカ……!!」
ラトゥーニ「オウカ姉様ぁぁぁぁ……!!」
ラーダ「そ……そんな……!」
(基地のあちこちとクロガネに爆煙・ゆれ)
エイタ「だ、駄目です!  これ以上は保ちません!!  このブロックが崩壊しますっ!!」
テツヤ「艦首を上げて、衝角を回せ!  落下物を弾き飛ばすんだ!!」
(スレードゲルミルに爆煙)
ウォーダン「うぬううっ!!」
ウルズ「このくたばり損ないが!  いい加減にパパを離せ!!」
ウォーダン「離しはせん!!  我こそはメイガスの剣!  そして、メイガスを守る盾!!」
ウルズ「盾だって!? そんなザマで どうやって守ると言うんだ!」
(スレードゲルミルに爆煙)
ゼンガー「ウォーダン!!」
ウォーダン「何をしている、ゼンガー!  早く行け!!」
ゼンガー「!?」
ウォーダン「行ってメイガスを……!  いや、ソフィアを助けるのだ!」
ゼンガー「ウォーダン……!!」
ウォーダン「行け、行くのだ!!  それが俺との勝負に勝った貴様の…… 貴様の役目ッ!!」
ゼンガー「……!!」
ゼンガー「承……知ッ!!」
イーグレット「ウルズ!  ゼンガーを止めろ! あの男を メイガスの下へ行かせるな!」
ウルズ「……!」
(ベルゲルミルがダイゼンガーに隣接、 剣戟音の後ベルゲルミルがはじかれる・ゆれ止まる)
ウルズ「な!? 切り払われた!?」
ゼンガー「貴様などに この俺を止めることは出来ん!!」
ウルズ「笑わせるな!  愚かな人間の分際で、僕を倒せると 思っているのか!?」
ウルズ「マシンナリー・チルドレンの オリジネイターであるこの僕を!」
ゼンガー「黙れッ!!」
ウルズ「!!」
ゼンガー「そして、聞けッ!!」
【強制戦闘】
ゼンガー[斬艦刀]vsウルズ[防御]
ゼンガー『我が名はゼンガー』
ゼンガー『ゼンガー・ゾンボルト』
ゼンガー『我こそはソフィアの剣なり』
(ベルゲルミルが爆発)
イーグレット「ウ、ウルズ!!」
ゼンガー「……」
イーグレット「ばっ、馬鹿な!  あのウルズをたった一撃で!?」
ゼンガー「言ったはずだ……!」
ゼンガー「我に断てぬものなしとな!!」
イーグレット「!!」
ウォーダン「見事だ、ゼンガー…… ゼンガー・ゾンボルト……」
ウォーダン「貴様に…… ソフィアを……託す………!」
(スレードゲルミル爆発、イーグレット機も道連れ)
ゼンガー「ウォーダン……!!」
ソフィア「……ウォー……ダン……」
(メイガスに大きな爆煙)
ゼンガー「ウォーダン……!  貴様の意思、確かに このゼンガーが受け止めた……!」
ソフィア「………」
ゼンガー「ソフィア・ネート博士!  今、参るッ!!」
(ゼンガーに『加速』)
ゼンガー「ぬおおおおぉぉぉぉお!!」
(ダイゼンガーがメイガス・ゲボまで移動し爆発)

《クロガネ艦橋》

エイタ「地表部まで、 あと25……20……15……!」
テツヤ「オーバーブースト点火!  艦体を一気に外へ押し出せ!」
(爆発音)
エイタ「艦体、地表部へ出ました!  脱出成功です!!」
テツヤ「……回転衝角、 ブレードウィング、作動停止。 艦を水平にし、高度20を維持しろ」
エイタ「了解……!」
テツヤ「エイタ、 アースクレイドルの状況は?」
エイタ「上部岩盤が崩落…… 中央ブロックは瓦礫とメイガスの門で 塞がれてしまっていて……」
テツヤ「……アインストは?」
エイタ「動体反応、転移反応共に ありません……」
テツヤ「各機の状態は?」
エイタ「ダ……ダイゼンガー以外は 健在です……」
テツヤ「くっ……ゼンガー少佐……!」
(アラート)
テツヤ「!?」
エイタ「か、艦下方に熱源反応あり!  地中から何かが上がって来ます!!」
テツヤ「何だと!? 識別は!?」
エイタ「ディ、DGG-XAM1!  ダ、ダイゼンガーです!  ゼンガー少佐ですっ!!」
テツヤ「!!」

《クロガネ艦内》

ソフィア「……う、うう……」
ヴィレッタ「ソフィア・ネート博士……」
ソフィア「! こ、ここは……!?」
ゼンガー「……クロガネ艦内です」
ソフィア「ゼ、ゼンガー少佐……!」
ゼンガー「……」
ソフィア「な、何故あなたが……?」
ゼンガー「自分は…… 博士と交わしたあの時の約束を 守るために」
ソフィア「約束……」
ゼンガー「……」
ソフィア「……そうですか……。 では、やはりアースクレイドルが 戦場に……」
ヴィレッタ「博士……あなたは……」
ソフィア「……DC戦争後、 我々はメイガスの門を閉じ、 未来への眠りにつきました……」
ソフィア「それが妨げられ、 私がここにこうしていると 言うことは……」
ゼンガー「そう、イーグレット・フェフが あなたとアースクレイドルを……」
ソフィア「……」
ソフィア「私はメイガス・ゲボの中に いたのですね……?」
ヴィレッタ「何故、それを?」
ソフィア「声が聞こえました……。 フェフ博士……そして、 メイガスを守る者の……」
ゼンガー「……」
ソフィア「彼は……?  ウォーダン・ユミルは……?」
ゼンガー「イーグレットと共に散りました。 自分にあなたを託して…………」
ソフィア「……」
ゼンガー「あの男はメイガスを…… いや、あなたを守るために 散っていったのです」
ゼンガー「W15ではなく、 ウォーダン・ユミルとして……」
ゼンガー「メイガスの剣ではなく、 あなたを守る剣として」
ソフィア「…………」

《ブリーフィングルーム》

ラーダ「……アースクレイドルは 完全に機能を停止したわ。 そして、マシンセルも……」
ゼオラ「……」
ラーダ「中央ブロックは メイガスの門で塞がれ…… あなた達のお姉さんやクエルボは……」
アラド「……」
アラド「姉さんは……生きてるさ」
ゼオラ「え……?」
アラド「そう、姉さんは生きてる。 おれ達の想い出の中に……」
ゼオラ「……」
アラド「ゼオラ……。 おれ達、姉さんの分も生きていくんだ」
アラド「生きて……生き抜くんだ。 姉さん達のことを忘れないために」
ゼオラ「……」
アラド「おれ達がこれからの戦いで 死んじまったら……姉さんも 本当に死んでしまうことになる」
アラド「だから…… おれ達、必ず生き残るんだ」
ゼオラ「アラド……」
アラド「それは…… おれとお前の約束でもあるだろ?」
ゼオラ「……うん……」
ラーダ「……」
ラーダ(クエルボ……私は……)
ラーダ(私は この子達を見守っていくわ……。 あなたの願い通り……)

《クロガネ艦内》

マイ「……シャイン王女、 ラトゥーニは……?」
シャイン「こちらへ戻ってきた後、 どこかへ行ってしまって……」
マイ「……様子は……?」
シャイン「私が声を掛けた時は 大丈夫だから、と……」
マイ「そんなはずない……」
シャイン「はい……。 無理をしているのは 明らかでございました……」
マイ「……」
シャイン「でも、 ラトゥーニはどうしても 一人にして欲しいと言って……」
マイ「私…… あの子の気持ちがわかる……。 私もアヤを失ったら……」
シャイン「……」
マイ「ラトゥーニを捜そう。 放っておけない……」
リュウセイ「……俺が行ってくる」
マイ「え……?」
リュウセイ「いる場所も だいたい見当がついてる。 だから、行ってくるよ」
(扉が開閉する・リュウセイが立ち去る)
マイ「リュウ……」

《クロガネ格納庫》

ラトゥーニ「……」
ラトゥーニ(オウカ……姉様)
(扉が開閉する)
リュウセイ「……ラトゥーニ」
ラトゥーニ「……」
ラトゥーニ「私…… 姉様を助けることが出来なかった……」
ラトゥーニ「アラドやゼオラも…… 頑張ったのに……リュウセイ達も 手伝ってくれたのに……」
ラトゥーニ「私は……姉様を……」
リュウセイ「……助けた……と思うぜ」
ラトゥーニ「え……?」
リュウセイ「お前達のおかげで、 あの人は記憶を取り戻したんだ……」
リュウセイ「お前達と 一緒にいた頃の記憶を……。 アギラの呪縛を振り切って……」
ラトゥーニ「……」
リュウセイ「だから、ラトゥーニ……」
ラトゥーニ「うん……。 私……これからも生きてく……」
ラトゥーニ「オウカ姉様を…… 姉様との想い出を忘れないために……」

《クロガネ格納庫》

ライ「兄さん……」
レーツェル「ライディース、私は……」
ライ「今はもう……わかっている。 兄さんがどのような気持ちで 引き金を引いたか……」
レーツェル「……」
レーツェル「ライディース、 礼を言う……」
ライ「……」
レーツェル「お前がいなければ、 アーチボルドとの因縁を 断ち切れなかったかも知れん」
ライ「そんなことは……ないはずだ」
レーツェル「いや……私の心の中には わだかまりがあった」
ライ「……」
レーツェル「それを…… 振り払ってくれたのはお前だ」
ライ「……」
ライ「兄さん、 この戦いが終わったら…… 義姉上の墓前に花を捧げよう」
ライ「義姉上と同じ名の花を……」
レーツェル「ああ……カトレアの花をな」

《クロガネ艦橋》

ユウキ「……月のインスペクターが?」
テツヤ「ああ。 彼らはヒリュウ改の攻撃によって ムーンクレイドルを失い……」
テツヤ「ホワイトスターへ 撤退したそうだ」
ユウキ「撤退……。 彼らは連邦軍の月面基地も 占拠していたはずでしょう?」
ユウキ「なのに何故、 さしたる反抗もなく撤退を?」
テツヤ「詳しい事情は聞いていないが、 敵の戦闘指揮官が撤退した後……」
テツヤ「月に配備されていた 敵のバイオロイドが一斉に 活動を停止したらしい」
ユウキ「……」
テツヤ「ともかく、ヒリュウは ムーンクレイドルだけでなく……」
テツヤ「セレヴィス・シティや マオ社の解放にも成功したそうだ」
(扉が開閉する)
ゼンガー「艦長代理、 ネート博士をお連れした」
ソフィア「……」
テツヤ「博士、アースクレイドルの 事後処理は連邦軍の特務隊が 行うことになりました」
ソフィア「……わかりました。 私もそれに立ち会います」
ゼンガー「ネート博士……」
ソフィア「私のことは大丈夫です、 ゼンガー少佐」
ゼンガー「……」
ソフィア「結局…… アースクレイドルは二度も 戦争に利用されてしまいました……」
ソフィア「それは私の責任であり…… そして、長き眠りの果てに 自らの未来を見出すことは……」
ソフィア「逃避だったのかも 知れません」
ゼンガー「……」
ソフィア「私はアースクレイドルの 事後処理を行い……」
ソフィア「プロジェクト・アークを 一から考え直すつもりです」
ゼンガー「ネート博士……」
ソフィア「ですから、 あなたはこれからメイガスや 私ではなく……」
ソフィア「多くの人達を守るため…… この星の未来を守るための 剣となって下さい」
ゼンガー「……承知」
テツヤ「では、ネート博士…… 我々はヒリュウと合流するため、 これより宇宙へ上がります」
ソフィア「はい……。 どうか皆様……ご無事で……」

『ゲシュペンストMk-II・S』を入手した
『アルトアイゼン・リーゼ』を入手した


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