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ラストバタリオン リュウセイルート ~ 第17話 ~

《DC総司令部》

エルザム「ビアン総帥、ハガネが ライン諸島海域を突破しました」
ビアン「現在位置は?」
エルザム「本島の北北西、1232キロ メートルのポイント…第4防衛ライン 手前で停泊しているようです」
アードラー「ビアン総帥… 奴らを放っておけば、我々の懐へ 飛び込んで来ますぞ」
アードラー「そうなれば、 うかつにあの艦を破壊することが 出来なくなってしまいます」
ビアン「………」
アードラー「ですから、奴らが 停泊している今が好機です。 もう一度、ハガネの攻撃命令を…」
ビアン「…エルザムよ」
エルザム「はっ」
ビアン「ハガネが移動を開始した後、 DC親衛隊『ラストバタリオン』を テンペストと共に率いて出撃し…」
ビアン「あの艦を私の下まで導くのだ」
エルザム「了解しました」
アードラー(ハガネを導くじゃと…?  馬鹿な、総帥はハガネをこの島へ 誘き寄せるつもりなのか…?)
ビアン「アードラー…」
アードラー「は、ははっ」
ビアン「全島に非常警戒態勢を発令。 ハガネの来襲に備えて…」
ビアン「島周辺に アーマードモジュール隊、飛行隊、 ライノセラス艦隊を配置せよ」
アードラー「はっ」
ビアン「それと…参番艦の出撃準備もな」
アードラー「さ、参番艦を…?  …しょ、承知致しました」

《ブリーフィングルーム》

テツヤ「では、今からアイドネウス島 要塞攻略作戦の説明を行う」
リュウセイ「いよいよ、 DCとの最終決戦か…」
ジャーダ「今まで以上に きつい戦いになるのは間違いない」
ジャーダ「何てったって、 作戦の成功確率は9.7%だからな」
マサキ「ゼロじゃないだけマシだぜ」
ジャーダ「そういう開き直り方も あるか……」
イルム「ま…確率なんざ、所詮は 計算の答えに過ぎないからな」
イルム「実際にやってみなきゃ、 結果はどうなるかわからないぜ」
ジャーダ「…そうッスね」
テツヤ「……作戦開始後、 本艦は潜水艦行動を取り、 マーケサズ諸島海域に侵入する」
テツヤ「その後、アイドネウス島の エシュリオン湾前で浮上し…」
テツヤ「本艦のトロニウム・バスター キャノンで敵要塞部を破壊する。 以上が、作戦の概略だ」
リュウセイ「なあ、ロブ。 トロニウム・バスターキャノンって、 艦首についてる大砲か?」
ロバート「ああ…」
ロバート「メテオ3より発見された 未知の物質『トロニウム』。そいつを 利用した大口径の重金属粒子砲…」
ロバート「ハガネの切り札であり、 最終兵器だ」
マサキ「そんなもんがあるなら、 何で今まで使わなかったんだよ?」
ロバート「トロニウムから 得られるエネルギーの出力調整は 非常に難しくてな…」
ロバート「暴走すれば、 ハガネごと半径数十キロが 吹っ飛ぶことになる」
マサキ「そりゃ使えねえわけだぜ。 けどよ…いくら切り札とはいえ、何で そんな危ねえ物を付けてんだ?」
ロバート「…まあ、 威力だけはあるんでね、それに…」
ロバート「スペースノア級の建造命令を 出した連中は、エアロゲイターが 怖くて仕方なかったのさ…」
ロバート「だから、なりふり構わず、 両刃の剣だってことを承知で ハガネにあんなものを付けさせた」
リュウセイ「両刃の剣って、 どういうことだ?」
ロバート「さっきも言ったとおりだ。 最悪の場合、この艦を自爆させれば 敵も巻き添えに出来るからな」
リュウセイ「………」
ロバート「それに、トロニウム バスターキャノンが、ハガネに 付いてる理由は他にもあってな…」
イルム「エネルギー制御装置が 小型化出来なくて、戦艦用のサイズの 物しか作れなかったんだろ?」
ロバート「…そのとおりだ。何とか 安全性を高めつつ、PTサイズへ 縮めてはいるんだが…」
ライ(R-2の開発が 遅れている原因は…それか)
マサキ「でも、変な話だよな。 トロニウムって、ビアン達が 隕石から見つけたんだろ?」
ロバート「ああ。メテオ3が、 アイドネウス島へ落下してから 3年後…つまり、今から4年前にな」
マサキ「じゃあ、 奴らは、何でトロニウムを 連邦軍側に渡したんだ?」
マサキ「自分達で上手く使えば、 この戦争の決着なんか 簡単につきそうなのによ」
ロバート「………」
ロバート(確かに…。 発見された6個のトロニウムの内、 5個が俺達の所にある…)
ロバート(…トロニウムを発見した時、 ビアン博士は、すでにDCの設立を 目論んでいたはずだ…)
ロバート(マサキが言うとおり、 何故、DCはトロニウムを5個も 連邦軍側やマオ社に渡したんだ…?)
イングラム「…では、テツヤ大尉。 トロニウム・バスターキャノンが 作動不能になった場合…」
イングラム「もしくは、予定の出力を 下回った場合は、我々PT部隊が 中枢部を破壊すれば良いのだな?」
テツヤ「ええ…」
イルム「…こっちのPTだけで、 ヴァルシオンやグランゾンの 相手をしろってか」
イルム「せめて、頭数だけでも 増えれば、少しはマシなんだが」
テツヤ「…オオミヤ博士、 Rシリーズは間に合わんのか?」
ロバート「無理だ。R-1とR-3は システムに問題が残っているし…」
ロバート「R-2に至っては、まだ エンジンを一度も起動させていない。 とてもじゃないが実戦なんか…」
テツヤ「そうか…。せめて、 R-1だけでも使えればと 思ったんだがな」
リュウセイ「………」

《食堂》

ガーネット「あら? 女の子ばかりで 集まって何やってんの?」
クスハ「クルーへの差し入れで、 おにぎりを作ってるんです」
ガーネット「差し入れ?」
クスハ「ええ… もうすぐ最終作戦が始まりますし…」
クスハ「今、私が みんなのために出来るのは、 こんなことぐらいなので…」
リオ「で、 私達も手伝ってるってわけです」
アヤ「もちろん、 艦が停泊している間の話だけどね」
ラトゥーニ「………」
ガーネット「あら、 ラトゥーニも手伝ってたんだ?」
ラトゥーニ「…うん…」
ガーネット「珍しいわね。 あんたがそんなことをするなんて…」
リオ「リュウセイ君達に 食べさせてあげるんだって、 張り切ってるのよね?」
ラトゥーニ「…次の作戦は 長引きそうだから…」
ラトゥーニ「…今の内に 少しでもデンプンを取って おいた方がいいと思って…」
ガーネット「金粉? 身体に塗るの?」
ラトゥーニ「違うわ、デンプン…。 米の主成分…すぐエネルギーに 変わるから……」
ガーネット「ふ~ん……。 あんたらしい理由付けねえ」
ガーネット「じゃ、あたしも手伝うわ。 クスハに任せてたら、中に何を 入れられるかわかんないもんねえ」
クスハ「え…?」
ガーネット「冗談よ、冗談」
リオ(ガーネット少尉の方が、 おにぎりの中にとんでもない物を 入れそうだけど…)
ガーネット「何にせよ、みんなで 作った方が早く終わるもんね」
クスハ「すみません… ありがとうございます」
ガーネット「いいから、 あんたはリュウセイの所へ おにぎりを持って行きなよ」
クスハ「え…?」
ガーネット「それも 目的の一つだったんでしょ?」
クスハ「そ、そんなことありません!」
リオ「…そこまで力一杯 否定すると、かえって怪しいわよ?」
クスハ「もう…からかわないでったら」
アヤ「とりあえず、出来た分だけでも みんなに配った方がいいわね」
クスハ「それじゃ、私も手伝います」
リオ「後の分は私達に任せて下さい」
アヤ「じゃあ、お願いね」
ガーネット「ラトゥーニ、 あんたは行かなくていいの?」
ラトゥーニ「……別にいいわ…」
ガーネット「ふ~ん…」
ガーネット(何だか別の意味で、 ちょっと面白くなって来たかも…)

《ハガネ格納庫》

リョウト「オオミヤ博士、僕のリオンを 元に、小型化したテスラ・ドライブの 設計図を作ってみました」
ロバート「ほう、どれどれ…」
ロバート「………」
リョウト「どうでしょう、 役に立ちそうですか?」
ロバート「役に立つも何も、これなら ハガネにある資材で、1基ぐらいは 何とか作れそうだよ」
リョウト「そうですか、良かった…」
ロバート「それにしても、 良く出来た設計図だ。とても 素人が作ったものとは思えないな」
リョウト「元々、機械いじりが好きで… DCに入ってからも、リオンの 機体構造なんかを勉強してたんです」
ロバート「いや、素質もあるよ。 どうだ? 俺の下で、PT工学や SR工学の勉強をする気はないか?」
リョウト「いいんですか!?  是非、お願いします!」
ロバート「よし、この設計図を持って、 技術班の詰め所へ行ってくれ。 すぐに組み立てに取り掛からせる」
リョウト「はい!」
(扉が開閉する・リョウトが立ち去る)
リュウセイ「………」
ロバート「ん? どうした、 リュウセイ。ビルトラプターの チェックは終わったのか?」
リュウセイ「…なあ、ロブ。 R-1は本当に使えねえのか?」
ロバート「…ああ、そうだ」
リュウセイ「でも、ハガネが 発進した時は動いたじゃねえか。 ライフルだって撃ったんだし…」
ロバート「確かに、 R-1は完成に近い状態だが…」
リュウセイ「例の何とかシステムの 調子が良くねえのか?」
ロバート「そうだ。起動に成功しても、 まともに動けるかどうか…」
リュウセイ「動けりゃ充分だ。 こないだみたいに、砲台の代わり ぐらいにはなるぜ」
ロバート「駄目だ。 今、お前を不安定なR-1へ 乗せるわけにはいかない」
リュウセイ「けどよ!」
ロバート「駄々をこねたって、 ダメだからな。早くラプターの チェックを済ませろ」
リュウセイ「…わ、わかったよ…」
クスハ「あの…リュウセイ君」
リュウセイ「クスハか。 どうしたんだ、こんな所に?」
クスハ「はい、これ…差し入れよ。 アヤさん達と一緒に作ったの」
リュウセイ「おにぎりか…ありがてえ。 アヤも、ああ見えて意外に家庭的な ところがあるんだな」
アヤ「聞こえたわよ、リュウ。 意外に、で悪かったわね」
リュウセイ「な、何だ… いたのかよ、アヤ」
アヤ「覚えときなさいよ。 今度はカラシがた~っぷり入った 特製のおにぎりを作ってあげるから」
リュウセイ「うへえ、そりゃご勘弁…」
アヤ「じゃ、クスハ。 私は他の人の所を回ってくるから…」
(扉が開閉する・アヤが立ち去る)
クスハ「………」
クスハ「ね、リュウセイ君…」
リュウセイ「ん? おにぎりなら、 ちゃんと食ってるよ」
クスハ「…そうじゃなくて…」
リュウセイ「何だ?」
クスハ「…今度の作戦… 必ず生きて帰って来てね」
リュウセイ「当たり前だ。 俺がそう簡単に死ぬかっつーの」
クスハ「…それで… もし、この戦争が終わったら……」
リュウセイ「…わかってるよ。俺が 艦長や教官にキッチリ話を付けて、 お前をこの艦から降ろしてやる」
クスハ「………」
リュウセイ「よし、チェック終了。 おにぎり、ありがとな。 うまかったぜ」
(扉が開閉する・リュウセイが立ち去る)
クスハ「あ……」
クスハ(…リュウセイ君、 私のこと、どう思ってるの…?)
クスハ(…やっぱり、 ただの友達だよね………)

《ハガネ艦橋》

テツヤ「艦長、各作業が終了しました」
ダイテツ「よし…機関始動。 潜水艦行動に入れ」
テツヤ「了解! 機関、始動!  喫水線上の区画の水密確認。主翼、 格納。バラストタンク、ブロー!」
ダイテツ「深度100に固定。目的地… アイドネウス島エシュリオン湾!」


第17話
ラストバタリオン

〔戦域:南太平洋上〕

(敵機が出現)
テンペスト「エルザム、 こちらの配置は終了した」
エルザム「…了解です」
テンペスト「…どうした?」
エルザム「…あなたと機体を並べて いると、昔のことを思い出します」
テンペスト「…教導隊の記憶は、 俺にとって屈辱でしかない…」
テンペスト「人型機動兵器の 操縦技術を構築するためとは言え…」
テンペスト「俺の妻子を殺した 地球連邦軍に入るなど…」
エルザム「…少佐のお気持ちは 自分にもよくわかります」
エルザム「しかし、 過去の怨恨は、いずれ己の身を 滅ぼす要因となります」
テンペスト「フッ…悪いが、 俺はお前ほど人間が出来ていない」
テンペスト「お前のように妻を失って、 冷静ではいられんのでな」
エルザム「………」
テンペスト「…すまん、エルザム。 少し言い過ぎたようだ」
エルザム「いえ」
LB兵「隊長、ハガネが この海域へ侵入して来ます!」
テンペスト「来たか…。 では、私は第二部隊の指揮を執る。 後詰めは任せてもらうぞ」
エルザム「了解です」
(テンペスト機撤退)
エルザム「よし…。 全機、HOSジャマーを解除せよ!  これより攻撃を開始する!」
(ハガネが出現)
テツヤ「敵部隊の待ち伏せに、 気づかなかっただと!?」
エイタ「す、すみません!  敵は特殊なジャミング装置を 使用していたようで…!」
ジャーダ「な、何だ、あいつら!?  ガーリオンとかいう指揮官機用の 機体ばかりじゃねえか!」
リョウト「あ、あの部隊は…!」
アヤ「知ってるの、リョウト!?」
リョウト「ビ、ビアン総帥の 親衛隊で…DCの中でも選りすぐりの エリートパイロットが集められた…」
リョウト「ラストバタリオンです!」
アヤ「!!」
イルム「ラストバタリオンだと…?  チ、趣味の悪い名前を付けやがって」
マサキ「DCがタダで アイドネウス島まで行かせて くれるとは思ってなかったが…」
ガーネット「どうやら相当な覚悟を しなきゃらないみたいね…!」
ダイテツ「PT部隊、緊急発進!  敵機を迎撃せよ!!」
イングラム「了解」
ロバート「イングラム少佐、 小型化したテスラ・ドライブの 開発が何とか間に合った」
ロバート「これを装着すれば、 陸戦型のPTも空を飛ぶことが 出来る。使ってみてくれ」
イングラム「ああ、わかった」
リオ「アヤ大尉、リュウセイ君が 機体に乗っていません!」
アヤ「え!?  あの子、どこへ行ったの!?」
ロバート「あいつ、まさか…!?」
アヤ「イングラム少佐…!」
イングラム「…構わん。 リュウセイの好きにさせておけ」
アヤ「え!? し、しかし!」
イングラム(こういう状況こそ、 奴が力を発揮する好機となるからな)

『テスラ・ドライブ』を入手した

(ライ機が出撃・出撃準備)
エルザム「フフフ…我々が与える 試練を乗り越えることが出来るか?  ハガネ、そして我が弟よ」
ライ「今日こそ、俺はお前を… 俺に付きまとっていたプレッシャーを 乗り越えてみせる」
ダイテツ「各員へ! 本艦の目的は あくまでもアイドネウス島へ到達し、 敵中枢部を破壊することである!」
ダイテツ「よって、本艦は潜水艦行動を 取りつつ、今から6分以内に ここから現海域を突破する!」
(南端を示す)
ダイテツ「では、 各員の奮闘を期待する!」
イングラム「全機、攻撃を開始せよ!」

〈2PP〉

ダイテツ「あと5分以内に 本艦を突破口まで到達させろ!」
テツヤ「了解!」
リュウセイ(相手が親衛隊だろうと 何だろうと、こいつが動けば…!  イチかバチか、やってみるしかねえ)
ロバート「やっぱり… ここにいたか、リュウセイ」
リュウセイ「ロブ、止めたって 無駄だからな。俺はR-1に乗る」
ロバート「………」
ロバート「俺は…お前を殺すために そのマシンを作っているわけじゃない」
リュウセイ「何言ってんだ、 それじゃあ…!!」
ロバート「…わかってるさ。人を 殺すための兵器を作っておいて…」
ロバート「俺の言っていることが 矛盾しているのは十分わかってる」
ロバート「だが、それでも…!  せめて、俺の作ったマシンに乗って いる人間だけでも…殺したくはない」
ロバート「それすらも偽善や エゴだってことは承知してる。だが、 その感情が俺に残された最後の…」
ロバート「最後の良心なんだ…!」
リュウセイ「ロブ…!」

〈2EP〉

リュウセイ「ロブ、 お前が何と言おうと俺はやるぜ」
ロバート「………」
リュウセイ「俺は何もせずに 死ぬつもりはねえ」
リュウセイ「R-1を初めて動かした あの時みたいに…生き残る方法が あるなら、それに賭けてみてえんだ」
ロバート「………」
リュウセイ「頼む!  俺をR-1で出撃させてくれ!!」
ロバート「…わかった。そこまで 言うのなら…お前を信じてみよう」
リュウセイ「!」
ロバート「すぐに起動準備をする。 お前はコックピットへ行くんだ!」
リュウセイ「すまねえ、ロブ」

〈3PP〉

ダイテツ「あと4分以内に 本艦を突破口まで到達させろ!」
テツヤ「了解!」

〈ハガネが突破口へ接近〉

テンペスト「…ビアン総帥の 命令に逆らうつもりはない。 だから、ハガネを沈めはせん」
テンペスト「しかし… 俺の16年間の恨みの深さだけは 思い知ってもらう…!」
エイタ「ガ、ガーリオンが1機、 こちらに突撃して来ます!!」
テツヤ「何!?」
(テンペスト機がハガネに隣接)
【強制戦闘】
テンペストvsダイテツ
テンペスト『まずは、俺の恨みの深さを 思い知ってもらおう』
ダイテツ「被害箇所を報告せよ!」
エイタ「右舷上部に直撃! 第3ツリム タンク、第4主砲、使用不能!  第10から14ブロックまで浸水!」
テツヤ「たった一撃で…!?  な、何て奴だ!!」
テンペスト「…その程度では、 まだ沈まぬはずだ…!」
エイタ「! 先程のガーリオンが 再び攻撃を仕掛けて来ます!!」
ダイテツ「急速回頭!  機関、第四戦速! 艦首と艦尾への 直撃を何としても避けろ!!」
テツヤ「了解!  急速回頭! 機関、第四戦速!!」
テンペスト「次は我が妻、 レイラの無念を思い知ってもらう!」
テツヤ「! 回避が間に合わん!!」
(R-1が出撃)
【強制戦闘】
テンペストvsダイテツ[防御](援護防御(リュウセイ))
テンペスト『我が妻の無念… 思い知るがいい』
テンペスト「何っ…今のは!?」
リュウセイ「な、何とか 間に合ったみてえだな…!」
テツヤ「ア、R-1…!  リュウセイか!?」
アヤ「あ、あの子… 姿を見かけないと思ったら…!」
テンペスト「新型の パーソナルトルーパーだと?」
ライ「R-1は、 今の状態で戦闘が可能なのか!?」
リュウセイ「くそっ…起動はしたが、 機体の反応が鈍い!」
テンペスト「ほう…。 どうやら調整が不完全らしいな」
リュウセイ「だけどな、 それは百も承知で出て来たんだ!」
テンペスト「何のために?」
リュウセイ「DCを倒すためだ!  てめえらに、地球を支配させる わけにはいかねえんだよ!!」
テンペスト「フン…。 この星のために戦っているのは、 お前達だけではない」
リュウセイ「!?」
テンペスト「ビアン総帥は…弱腰の 連邦政府や連邦軍では、異星人から この星を守れぬと判断され…」
テンペスト「DCによる地球圏の 武力統一を決意された。そして、 それを支持する者が多いことは…」
テンペスト「連邦軍に所属している 貴様達が一番良く知っているはずだ」
リュウセイ「ど、どういうことだ!?」
テンペスト「気づいていないのか?  何故、これ程までに早くDCが 連邦軍を打ち崩せたかということに」
テンペスト「それは、 連邦軍の内部に…ビアン総帥の大義へ 賛同する者が多数いたからだ」
リュウセイ「そうかい…!  なら、てめえもその大義って 奴のために戦ってるんだな!?」
テンペスト「…俺は違う…」
リュウセイ「何!?」
テンペスト「俺は 16年前のホープ事件で…」
テンペスト「連邦軍の強硬策のせいで 命を失った妻と娘の仇を討つために 戦っているのだ」
リュウセイ「仇討ちだと…!」
テンペスト「そうだ。俺は 大義も意地もない貴様らなどに、 決して負けん!」
テンペスト「特に、 ゲームと戦争の区別も付かない お前のような子供にはな!」
リュウセイ「!」
リュウセイ「俺にだって…!」
リュウセイ「俺にだって意地はある!  守らなきゃならねえものだって あるんだっ!!」
テンペスト「ならば、 その守るべきものを失った 悲しみと悔しさを…」
テンペスト「お前に教えてやる!」
リュウセイ「やらせるか!  行くぞ、R-1!!」
(リュウセイに『ド根性』『気迫』『ひらめき』『集中』『必中』がかかる)

〈4PP〉

ダイテツ「あと3分以内に 本艦を突破口まで到達させろ!」
テツヤ「了解!」

〈5PP〉

ダイテツ「あと2分以内に 本艦を突破口まで到達させろ!」
テツヤ「了解!」

〈6PP〉

ダイテツ「急げ、あと1分以内に 本艦を突破口まで到達させろ!  もう時間がないぞ!」
テツヤ「了解!」

〈vs テンペスト〉

[ラトゥーニ]

テンペスト「…お前もDCに身を 置いていたなら、若くして死なずに 済んだものを……!」
ラトゥーニ「…私とあなたの娘を 重ねるのはやめて…」
テンペスト「!」
ラトゥーニ「それに…私は こんな所で死ぬつもりはない…!」
テンペスト「…そうだ…。 俺の復讐に情けなど必要ない…」
テンペスト「何人であろうとも、 連邦に荷担する者は…倒す!!」

[撃墜]

テンペスト「うぐっ…! まさか、 この俺が撃墜されるとはな…!」
テンペスト「だが、俺は死なん…!  復讐を成し遂げるまで…」
テンペスト「こんな所では 死なんぞぉぉっ!!」
(テンペスト機爆発)

エルザムを
撃墜した 撤退させた


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