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勝利者のいない戦い アーク

〈クスコ〉

アムロ「“グラドスの刻印”の発動から 3日か……
 いったいどうなっているんだ……?」
クワトロ「ああ……例の勧告のあと、 銀河帝国軍が地上から
 一時的とはいえ全面撤退した のはいいが、その後の動きが見えんな」
甲児「撤退してくれるなんてよ、 “刻印”の発動は
 予想以上の効果をあげたんだ。 いいじゃないか」
ルー「あーもぅ、おバカね。それがなんでだか わからないから
 不安だっていってんじゃないの」
ハヤト「そうだな。撤退したとはいっても、 連中はもうもどれない
 いつまた攻めてくるか……」
大介「できることなら戦いをやめてほしいが…… 無理だろうな」
(扉が開閉する)
アムロ「アラン、トレーズの方はどうだ?」
アラン「どうやら宇宙へあがる気らしい。 帝国軍は宇宙でも
 戦闘を停止しているからな。 OZ宇宙軍の残存部隊を
 集結させているようだ」
アーク「トレーズが宇宙へあがる?  帝国軍を追撃しようというのか…
 まさかホワイトファングと やるつもりじゃ……」
アムロ「いくらなんでもそんなばかなことは……」
クワトロ「いや、奴ならやりかねんな。 トレーズ・クシュリナーダは
 何を考えているのかわからん男だ。 それくらいはやるかもしれん」
甲児「冗談じゃないぜ。 せっかく銀河帝国軍が
 一時的とはいえ戦闘を 停止してるってのに
 まぁた地球人同士で やりあうつもりだってのかよ!?」
ショウ「でも、確かにあの男なら やるかもしれない」
チャム「どうしてそう思うの、ショウ?」
ショウ「……うまくはいえないな。 ただトレーズを見ていると
 可能性はあるんじゃないかって 気がするんだ」
アムロ「トレーズめ……どういうつもりなんだ」
アラン「ここでせんさくしていても始まらん。 銀河帝国軍の
 動向も気になる。 ここは我々も宇宙へあがるか……」
リョウ「賛成だ。どのみち奴らが 地上から引きあげた以上
 決着は宇宙でつけることに なるんじゃないのか?」
アーク「ああ、そう思うな。アムロさん、 俺たちも宇宙へあがりましょう
 その方が状況に対応できる」
アムロ「わかった。アラン、ブライトや 他のみんなにも話をしてこよう
 大尉、それでいいか?」
クワトロ「私はかまわんよ」

〈宇宙〉

ゴーマン「陛下、報告いたします。 例の地球人どもの通信の
 内容が兵士たちに伝わり、 各部隊内で混乱が
 起きております。一部では 脱走兵と、それを制止
 しようとした士官との間で 戦闘が発生した模様です」
ワール「……なんということだ。 しかしズール皇帝
 奴らのいっていたことは 真実なのでしょうか? 我々は
 本当に本国への帰還の道を 断たれてしまったのですか!?」
ブラッキー「そ、それは実証済みです、 ワール司令。試しにいくつかの
 艦艇を本国へワープさせましたが、 いまだ返答がなく……」
ズール皇帝「……地球人どもめ……ワール、 貴様たちの作戦の
 失敗のせいだということは、 理解しておるだろうな
 ワシがあれほど気にしておったわけが、 これでわかったか」
ワール「皇帝陛下、では我々は……」
ズール皇帝「案ずる必要はない。ワシがおれば そこが銀河帝国の本拠地
 これからは地球を第2の ギシン星とすればよいのだ」
ゴーマン「しかし陛下……国へもどれぬとなった 兵士たちの士気はいちじるしく
 低下しております 脱走兵、反乱兵は
 増加していくと予想されますが……」
ズール皇帝「愚か者どもめ。粛清せよ。 ワシの言葉に従えぬ者には
 死あるのみだ」
ジャネラ「お、お待ちください陛下!  それはあまりにも……」
ズール皇帝「黙れ! くだらぬことでうろたえおって。 お前たちはこのワシのいうとおりにして
 おればよいのだ。これ以上ワシの手を わずらわすことは許さん。兵士どもが
 戦えぬというのなら、戦えるようにして やるだけのこと。よいか、兵士どもには
 そのちっぽけな命が果てるまで 戦わせるのだ! ワーッハハハハーッ!!」

〈衛星軌道上〉

ベルトーチカ「ピースミリオン確認。 ランデブーは予定通りです」
ブライト「よし、接舷用意だ」

ハワード「ようやく宇宙にもどってきたか。 それにしても“刻印”といったか
 あれが宇宙に出てきた時には この世の終わりかと思ったわい」
ブライト「ピースミリオンは無事だったようですね しかしあの乗員たちはいったい……」
ハワード「破壊されたコロニーからの 脱出者たちのシャトルをひろってな
 放り出すわけにもいかんだろう」

カトル「……あれは、まさか……トロワ!?」
デュオ「なんだって? あいつが ピースミリオンにいるのか?」
ヒルデ「その人もデュオの仲間なの?」
デュオ「ああ……まぁ、そんなところだ。しかし カトル、見間違いじゃないのか?」
カトル「今のは間違いありません。 トロワ、生きていたんだ……!」

カトル「トロワッ!」
トロワ「……カ……トル……?」
カトル「トロワ、無事だったんだね!  よかった……」
トロワ「うっ……」
カトル「トロワ……?」
キャスリン「ちょっとあなたたち、何やってるの!  トロワはまだ調子が
 よくなってはいないんだからッ!」
カトル「どういうことなんですか?」
キャスリン「トロワはずっと記憶喪失 だったのよ! あなたたちはトロワの
 昔の仲間なんでしょうけど、 これ以上トロワを苦しめないで!
 この艦に助けられてからだって、 しかたなく戦ってただけなんだから!」
デュオ「記憶喪失だってぇ!?」
ルー「どうしてそんなことに なっちゃってるわけ!?」
トロワ「姉さん……」
キャスリン「大丈夫よ、トロワ。 さぁ、向こうへいって休みましょう」
(足音)

カトル「そんな、トロワが……僕のせいなんだ…… 僕の……」
デュオ「なんだよ、いったいどうなってるんだ?  おいカトル!?」
(速い足音)

ヒイロ「放っておいてやれ」
ルー「なによヒイロ、あんた何か知ってるの?」
ヒイロ「聞いてどうする」
デュオ「いや、どうするっていわれても……」
ノイン「……トロワは、カトルに撃墜されて、 行方不明になっていたのだ」
デュオ「あん? 撃墜?」
ノイン「そうだ」
デュオ「あんたも知ってたのかよ」
ノイン「私はカトルから聞いただけだ。 ヒイロは当事者だがな
 ゼロシステムに取り込まれたカトルは、 すべての存在を敵とみなし
 コロニーをも破壊した。 ヒイロとトロワはそれを止めに入り……」
デュオ「トロワはやられたってわけだ。 あいつのことだ
 カトルに攻撃なんて、 できなかっただろうからな」
ルー「そんなことがあったなんて……」
デュオ「そうか……カトルがなぁ……」
ヒイロ「ああ。しかたのないことだ」
デュオ「にしても、わざわざ ヘビーアームズを改修までして
 艦の防衛にまわすなんざ、 ハワードのおっさんらしいぜ」
ヒイロ「あいつが十分に戦えるなら 問題はない」
デュオ「ま、そりゃそうなんだけどな。 そういえばお前聞いたか、ヒイロ
 リリーナ・ピースクラフトが リーブラにいるらしいぜ」
ヒイロ「……リリーナが? そうか……」

アーク「ん? いま出ていったのは、ヒイロか?  おいデュオ、何をやってるんだ!?
 ヒイロはどうした!?」
デュオ「あのバカ、リーブラに行っちまったぜ。 いっとくけど、
 俺はいちおう止めたからな。まさか あいつが、あそこまであのお嬢さんに
 ほれてるとはねぇ……」

リョウ「……博士、少し休まなくて 大丈夫ですか? もう3日も
 寝てないでしょう」
早乙女博士「なに、たいしたことはないわ。実験 準備完了まで、もう少しじゃ
 それより演算済みのデータは、 どんどんこっちに送ってくれよ」
ハヤト「……了解」

リョウ「しかし、ゲッターGと真ゲッターの 増幅炉を直結して、実験を
 再開するとはな……」
鉄也「ゲッターのエネルギーを、真ゲッターに 注ぎこむってわけか。しかし、いま
 何かあったら、ゲッターは使えんぞ」
リョウ「その時は、みんなにまかせるさ。俺は、 いや俺たちは、なんとか真ゲッターを
 動かしたいんだ。真ゲッターのパワーが あれば、戦いをぐっと有利にできる」

早乙女博士「よし……インプット完了じゃ。 モニターに注意してくれ。危険な
 兆候が見えたら、すぐに接続を 切るんだ。いいな」
ハヤト「了解……」
(炉の動作音、ブラックアウト、スイッチ音が何回か)

ハヤト「うわっ!? こ……こいつはすげえ!  何てぇパワーだ……どんどんゲージが
 上がっていく……」
早乙女博士「よし、いいぞ…… やはり思った通りじゃ!
 ハヤト、もういい。接続を落とせ」
ハヤト「了解…………
 くっ!?」
早乙女博士「何じゃ、どうした!?」
ハヤト「博士、接続が切れません!」
早乙女博士「これは……真ゲッターとゲッターGが、 呼応しあっているのか……!?」
ハヤト「いかん! 博士、こいつはヤバイ!  制御が、制御がきかねぇ!」
早乙女博士「何じゃと!? こっちにまわせ!  ……くっ……い、いかん!
 みんな、ここから離れるんじゃ!」
ハヤト「博士も退避してください!」
早乙女博士「バカもん! ここで暴走させてみろ、 ガンドールごと大爆発だぞ!
 何としても止めんと……!」
ハヤト「だったら、ここは俺が!」
早乙女博士「バカなことをぬかすな! だ、だめだ!  間に合わん……!」
リョウ「ハヤト! 早乙女博士!?」
(震動、閃光)

早乙女博士「……う……、うう……」
ハヤト「博士! 大丈夫ですか!?」
早乙女博士「むう、し、心配いらん……。 どうやら、助かったらしいな……
 とんだ事になるところだった、すまん……」
ハヤト「とんでもない、無事でよかった……」
早乙女博士「そ、それよりゲッターは……、 ゲッターはどうなったんじゃ……?
 お……、おお、これは……!!」
リョウ「ゲッターGが……俺たちのゲッターが 大破しちまったのか!?」
ベンケイ「いや……リョウ、見ろ!  真ゲッターが……
 真ゲッターが起動してるぞ!」
ハヤト「何だと!?」
早乙女博士「まさか……わからん、なぜこんなことが……」
ハヤト「真ゲッターが……ゲッターGの命を 吸ったのか……」
リョウ「真ゲッターが目覚めた……。 ようし、これで銀河帝国の奴らに
 一泡吹かせてやれるぜ!」
早乙女博士「な、何じゃと!? い、いかん!  何をバカなことをいっとるんだ!」
ベンケイ「どうしてです? 一時はどうなるかと 思ったが、とにかく真ゲッターが
 動かせるんだ。良かったじゃないですか」
早乙女博士「いま目の前で起こったことを、 もう忘れたのか! 動いたとはいえ
 真ゲッターの正体は、まだほとんど わかっておらん。危険すぎる!
 こいつを使用する許可などできん!」
ハヤト「ふ……。しかしまあ、動くには動いたん だ。戦いにはこれで十分でしょう」
早乙女博士「お、お前までそんなことを……」
リョウ「博士、俺たちには、こいつが必要 なんです」
ベンケイ「何しろゲッターは、壊れちまったしな」
早乙女博士「し、しかし……」
リョウ「大丈夫です、早乙女博士。 俺たちに伝わってくる……
 真ゲッターが俺たちに乗れといって いる。やらせてください、博士
 俺たちだって、昔の俺たちとは 違います!」
早乙女博士「……わかった、好きにせい! ただし、 扱いには十分気をつけるんじゃ」
ハヤト「もちろんですよ」
リョウ「真ゲッターよ、よろしく頼むぜ!」

アーク「銀河帝国軍のいるはずの 宙域に戦闘光が
 確認されたみたいですね。やっぱり、 帰れなくなったと知った兵士たちの
 士気は相当低下していると 考えていいでしょう」
ブライト「ふむ……すると連中は 動かなかったのではなく
 動けない状態にあるとも 考えられるな」
アーク「そう思いますね。ただ、 混乱が収まるまでの間でしょう
 どのくらい動かずにいてくれるかは、 わかりませんよ」
アムロ「ホワイトファングを叩いておけるとしたら 今しかないということか」
カミーユ「リーブラの主砲は地球を 直接ねらえるそうじゃないですか
 彼らがコロニーを攻撃するとは 思えないけど、あとあと脅威と
 なるのが間違いないなら、トレーズの 動きにあわせるほうが現実的ですね」
ブライト「そうだな……やはり我々も リーブラへ向かうしかないか……」
アーク「問題はクスコの時と同じように、 またトレーズと協力するべきなのかって
 ことでしょう。それと、ハマーンの動きが 見えないのも、妙なところです」
アムロ「確かに……だがトレーズは すでにOZを動かしている
 ホワイトファングにしかけるなら、あとは 状況を見て変えていくしかないな」
ブライト「ふむ……それでいくしかないようだな。 アーク、他の連中を
 集めておいてくれ。我々は リーブラへ向かう」

〈リーブラ〉

(扉が開閉する)
リリーナ(男装)「また来たのですか? 何をいわれても わたくしはこの艦を離れるつもりは……
 ヒイロ!?」
ヒイロ「ここを出る。ついてこい」
リリーナ「ヒイロ……あなたが来てくれるなんて…… でも……だめよ、今はだめ」
ヒイロ「そうはいかない。お前がここにいると ノインたちの気持ちがにぶる」
リリーナ「……あいかわらず強引なのですね。 わかりました
 もう1度お兄様と話をして、 それでだめならば、あきらめます」
ヒイロ「ゼクスか……いいだろう。早くしろ」

ミリアルド「ヒイロ・ユイか……君がくるとはな。いい だろう、リリーナを連れて行ってくれ
 トレーズが部隊を集結させている。 こちらも対応せねばならん」
リリーナ「トレーズ・クシュリナーダが?  お兄様、すぐにやめてください
 こんなことは無意味です」
ミリアルド「無意味などではない。たとえ 後世に恥じる行為だとしても
 十分すぎる意味があるのだ。 これぐらいの戦いをやってみせねば
 自らの滅びを肌で 感じるくらいでなければ
 人は戦いの愚かさを理解しない」
ヒイロ「狂言回しにでもなったつもりか、 ゼクス・マーキス」
リリーナ「間違っています。人々はもう 十分に戦いの愚かさをわかって
 います。協調を尊ぶ心こそ、 今の人類に必要なものです」
ミリアルド「それでいい……お前はそれでいいのだ」
リリーナ「お兄さま……?」
(銃声)
リリーナ「ヒイロ!?」
ミリアルド「フッ……」

ヒイロ「立体映像か……」
リリーナ「ヒイロ……」
ヒイロ「リーブラは戦いの中心になる。いま は脱出はできない。機会を待つ
 リリーナ、お前は俺とここにいろ」
リリーナ「あなたがわたくしを守ってくださるの?」
ヒイロ「……ああ。俺はゼクスと戦う。 負い目をつくりたくない」

(地球近くの暗礁空域傍)
ハマーン「銀河帝国軍は動かぬか…… お前たちはよくやってくれたよ、シャア
 これで私も無駄な手間をかけずに すむというもの……」
(扉が開閉する)
グレミー「失礼いたします。ハマーン様、 OZ宇宙軍の残存兵力の
 ほぼすべてがリーブラの宙域に 集結しつつあります」
ハマーン「トレーズはやはりそう動くか。 読みやすい男だ。あの連中には
 好きにさせておけばよい。 マーチウィンドはどうだ?」
グレミー「やはり、リーブラに向かうものと 思われます」
ハマーン「フフフフ、なるほどな。 マシュマーとキャラを呼べ」
グレミー「は……私はいかがいたしますか?」
ハマーン「アクシズへもどって銀河帝国軍を 監視しておけ。用意を整えてな」
グレミー「了解です、ハマーン様」


勝利者のいない戦い

(リーブラ出現)
カーンズ「衛星を出撃したOZ軍は まもなくここへやってくるでしょうな」
ミリアルド「用意は整っているな?」
カーンズ「万全です」
ミリアルド「よし、モビルドールを発進させろ。 トレーズを迎え撃つ」
(ビルゴとビルゴIIが出撃、南側にトレーズ軍(第三勢力)が出現)
ミリアルド「……来たか、トレーズ」
トレーズ「全機、その場で待機せよ」
(トレーズのトールギスが北へ移動)
カーンズ「ばかな、なんのつもりだ!?」
ミリアルド「主砲発射用意」
カーンズ「はっ」
(ブラックアウト)

(トレーズ北へ移動)
ミリアルド「停止せよ。リーブラの主砲は 発射態勢に入っている」
トレーズ「私は、ロームフェラ財団代表 にして、OZ総帥の
 トレーズ・クシュリナーダ。私はここに、 地球圏の存続を危ぶませる
 ホワイトファングの代表者に対し、 決闘を申しこむ」
ミリアルド「トレーズ……」
トレーズ「ミリアルド・ピースクラフト、 返答を聞かせてもらおう」
カーンズ「司令……まさかあような申し出を 受けるのではないでしょうな」
トレーズ「返答を!」
ミリアルド「……決闘は……断る! 私はOZの 兵士ではない。騎士道などという
 ものとは、無関係な位置にいる。 私は宇宙の革命の意思を
 背負っているのだ!」
トレーズ「なるほど正しい選択だ。ミリアルド、 私もまた地球を背負っている
 我々は退かない。私は地球が 好きなのだ。たとえここで果てようとも
 その意思を体現する者たちが 残っている。私は彼らのために
 この地球のために、 私自身の命をかけよう」
ミリアルド(トレーズ……見事な覚悟だ)
ミリアルド「了解した、トレーズ。 主砲、発射!」
(東にウイング出現し、トールギスを弾き少し西に移動させる、リーブラの主砲発射されるが、トールギスとウイングの間を抜ける)
ミリアルド「……………………」
トレーズ「レディ、なぜこんな無茶を?」
レディ(眼鏡あり)「トレーズ様、戦いは 戦ってこそ美しいものです」
トレーズ「……わかった。全機に告ぐ。 リーブラを落とせ!」
(トールギスとウイングがトーラスが出撃している位置まで後退、戦艦選択)
ノイン(ゼクス……)
デュオ「あんたは無理すんなよ。ゼクス 相手に戦うなんて、無理だろ
 俺たちにまかせときな」
ノイン「デュオ……すまん、そうさせてもらおう」
ジュドー(……なんだ……この感じ……誰かに 呼ばれたような気がしたけど……)
(出撃選択)
ブライト「さて、どうするか……」
アーク「この状況じゃ、考えるまでもない ですよ。ホワイトファングをつぶしましょう」
ブライト「そうだな……よし、 マーチウィンドは全力をあげて
 ホワイトファングを叩く。 OZは相手にするな!」
レディ「トレーズ様、マーチウィンドです」
トレーズ「わかっている。彼らに礼を 述べたいところだが
 別に私のために 戦ってくれるわけではないからな」
ミリアルド「マーチウィンドは 我々だけを敵とみなすか……
 当然といえば当然の行動だな」
カーンズ「どうなさるおつもりです?」
ミリアルド「もちろん、彼らも排除するまでだ。 メリクリウスとヴァイエイトを出す」
(メリクリウス、ヴァイエイト、ビルゴII×3、ビルゴ×6が出現)

〈3PP〉

(ジェリド隊が出現)
レディ「来たか。リーブラへ攻撃を 集中せよ」
ジェリド「見つけたぜ、カミーユ!!  このバウンドドッグで
 今度こそ貴様を倒す!」
カミーユ「ジェリド!? ホワイトファングに 味方するつもりか!?」
レディ「やめろジェリド特尉!  リーブラを落とすのが先だ!」
ジェリド「カミーユを落としてからなら そうさせてもらう!」
カミーユ「ジェリドッ!!」

〈赤軍12機以下〉

カーンズ「司令」
ミリアルド「……リーブラを地球へ向けろ」
カーンズ「はっ!」
ミリアルド(すべての人類よ……思い知るがいい 破滅というものの、恐ろしさを)
(北東にピースミリオンが出現)
ハワード「リーブラが移動する? いかん、ゼクス はリーブラを地球に落とすつもりだ」
ブライト「なんですって!?」
ハワード「たとえ1次被害は数百キロですん でも、巻き上げられた大量のチリが
 地球全体の寒冷化を引き 起こす。……止めねばならんな」
(ピースミリオン西に移動)
ブライト「ハワード? 何をするつもりだ!?」
ハワード「もうこれしか方法は残っておらん。 ピースミリオンをリーブラへぶつける」
ブライト「なっ……」
カーンズ「な、なんだ? 奴らはいったい何を……」
ハワード「エンジンが壊れたってかまわん!  限界まで出力を上げろ!」
(ピースミリオンがリーブラに重なる)
カーンズ「な、なんだと!? うわあぁぁぁぁーっ!!」
(爆煙、震動、リーブラ爆発、ピースミリオン爆発、閃光)

(エピオン、ウイングゼロが出現)
ミリアルド「ヒイロ・ユイか……」
ヒイロ「安心しろ……リリーナは退避させた」
ミリアルド「そうか…………では、最後の戦いを 始めるとしよう。大破したリーブラは
 いまだ地球へと向かっている。これ 以上の邪魔がなければ、落ちる」
(自軍戦艦の北にノイン[トーラス]が出現)
ノイン「ゼクス……あなたはっ!」
ミリアルド「ノイン…………」

〈vs ジェリド〉

カミーユ「貴様のような奴がいるから、 こんなことになるんだ! 消えろ!」
ジェリド「俺を戦いに駆りたてたのは 貴様だ!
 そんなことがいえるのかよ!!」

[撃墜]

ジェリド「カミーユ、貴様は俺を……!」

先に撃墜したのは
トレーズ ミリアルド


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