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死の商人

〈4PP〉

ライコウ「……どういう事だ?  なぜ俺達とまともに戦わん?」
マサキ「だから、何度も言ってるだろうが!  あの黒いサイバスターは、俺達の 仲間じゃねぇって!」
ライコウ「……言葉だけでは信用できなかったが、 こう、如実に行動に表されては 信じないワケにはいかんな。
 わかった。 お前達とは戦わん」
(敵機が全て撤退する、経験値入手)

[フリングホルニ ブリッジ]

ライコウ「…………」
ワグネル「よく来てくださいました、ライコウ・ ゼフェンバー大尉」
ライコウ「ご招待、痛み入ります」
マサキ「で、俺達が敵じゃねぇって わかったか?」
ライコウ「……さっきの話、偽りないのだろうな?」
マサキ「ああ、あの黒いサイバスター…… ゼルヴォイドは俺達の仲間じゃねぇ」
ライコウ「そうか……すまなかった。 俺達の勘違いだった。 この通りだ!」
テュッティ「いいのよ、気にしないで」
マサキ「わかってもらえりゃ、それでいいさ」
ライコウ「そうか……ありがとう」
マサキ「けどよ、あんたらが死の商人として 魔装機をやたら売りまくるのは、 勘弁して欲しいけどな」
ライコウ「ちょっと待て!  その発言は聞き捨てならん!」
マサキ「え?」
セニア「もう、バカ!  本人目の前にして言う事じゃないでしょ!」
マサキ「あ……わりぃ」
ライコウ「どうやらお前達は、基本的に 我が国を勘違いしている様だな」
セニア「勘違いって言うけど、武器輸出で 潤ってる国家って認識は間違ってない はずだけど?」
ライコウ「それと死の商人とは意味が違う。 それに、武器輸出だけに頼っている ワケではない」
セニア「どう違うか、説明して欲しいんだけど」
ライコウ「そ、それはだな…… く、俺ではうまく説明できん。 仲間を呼んでいいか?」
セニア「そうね…… あたし達もこの国の事って、 そんなに知らないし……」
マサキ「じゃあ、ブリーフィングルーム使って 説明してくれねぇか?  わかりやすく説明できる人間呼んで」
ライコウ「わかった」

[フリングホルニ ブリーフィングルーム]

ユノー「我がエリアル王国は、技術立国であり、 工業製品の輸出で収入を得ています。 ここまではわかりましたね?」
マサキ「で、主な輸出品は武器なんだろ?」
ユノー「はい、そうです。 ですがそれは、安全保障のためでも あります」
マサキ「安全保障? 何でだよ?」
ユノー「つまり、エリアル王国製の武器を 使ってる国は、我が国に 攻め込めないからです」
マサキ「それがわかんねぇんだが……」
ユノー「我が国が造っている武器は、 主に魔装機関連。つまり、超精密な 工業製品です。
 それらは常にメンテナンスが欠かせ ませんし、部品も補給しないと いけません。
 それは、どこから入手するかと 言えば……」
マサキ「……ああ、エリアル王国から 買わなきゃならねぇのか」
ユノー「正解です。我が国の魔装機を 使用している国は、我が国からの 供給に頼らなければ、軍を運用できません。
 輸出をストップされれば、 その軍は動けなくなります」
マサキ「なるほどな……よく考えてんじゃねぇか」
ウェンディ「それだけじゃないわ。
 魔装機のメイン部分はブラックボックス化 してるから、そこに何か仕掛けがあったら、 その魔装機は動く事もできない。
 最悪の場合、操縦システムを乗っ取られて 奪われる可能性もあるんだから」
ユノー「……そこまで極端な仕掛けは、 一部の魔装機にしか施してませんが」
マサキ「やってんのかよ!?」
ユノー「我が国は国土も狭く、海洋国家で あるため、他国からの侵略を 受けやすいのです」
ギド「なるほど、渡海能力が高くなった 現代の地政学だな」
ユノー「武器輸出が、我が国防衛のために 必要な措置である事は、理解して 頂けましたか?」
マサキ「まあ……何となくだけどな」
ユノー「我が国がラングランとあまり国交を 盛んにしていないのも、これが 主な理由です。
 ラングランは、我が国と同等の 技術力を有し、独自の魔装機を 開発していますから。
 下手に技術交流をすれば、 我が方の技術が流出する恐れも 多分にありますので」
ゴシン「そっちにゃ、練金学協会なんつー、 秘密主義の象牙の塔もあるしな」
ウェンディ「この国にも練金学協会の支部は ありますが」
ゴシンラングランに比べりゃ、小さなもんよ。 俺らの国じゃ、秘密主義は はやらねぇからな」
ウェンディ「秘密主義、秘密主義と仰いますが、 練金学は基本、自らの研究成果に 責任を負う義務があるんです。
 迂闊な研究発表は技術の暴走を 生むんですよ。 ……あの、ゼツの様な」
ゴシン「まあ、確かにありゃ、行き過ぎた ヤツだったけどな……
 けど、もっと技術者を信頼しても いいんじゃねぇの?」
ウェンディ「この国の技術者が、素晴らしい 職人である事は私も認めますが、 練金学士としての意見は変わりません」
ユノー「見解の相違ですね。 ともかくこれで、我が国の事情は 理解できて頂けたと思います」
マサキ「ああ、わかったよ。 死の商人なんて言って悪かった」
フォルシュ「それで、査察要請は受けて 頂けるのでしようか?」
ユノー「今回の交戦記録を政府に提示したところ、 査察許可が下りました。査察官は 私と共に防衛省本部に同行してください」
ワグネル「では、査察官はセニアと共に 防衛省本部に向かってください」
フォルシュ「了解しました」
ワグネル「査察を待つ間、我々はどうすれば よろしいでしょうか?」
ユノー「防衛省より特別許可が下りたので、 オーパ基地にて補給を受けて頂きます」
セニア「え? 補給してくれるの?」
ユノー「今回の誤解で、そちらには それなりに損害を与えてしまいましたから、 その補償という事です」
マサキ「へぇ、そいつはありがたいな」
ライコウ「オーパ基地までは俺が同行する。 場所はもう、航海士に伝えてある」
ワグネル「では、オーパ基地に進路を とってください」
ライコウ「ああ、その前に…… えっと、ウェンディさん」
ウェンディ「え? 私?」
ライコウ「あ、はい。 あの……サインください」
ウェンディ「ええっ?  そんな、サインなんて私……」
セニア「いいじゃない、それくらい サービスしてあげたら?」
ウェンディ「でも私、サインなんて……」
ライコウ「普通に署名してくれるだけで 結構です」
ウェンディ「う~……わかったわ。 しょうがないわね」
ライコウ「やった!!」
ユノー「……ミーハー」

インフォメーション

特殊スキルが追加されました
 底力
 射程延長
 援護攻撃
 援護防御


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