リカルド「ほう……いい腕だ。
さすがは直接、ザムジードに……
おっと、まずいまずい」
ミオ「え?」
リカルド「あー、気にすんな。
それよりその調子だぞ。
もっと気合いを入れろ」
ミオ「は、はい!」
リカルド「はは……
やりゃあできるじゃねぇか」
ミオ「う、うん……」
リカルド「ん? どうした?
俺に勝ったんだぞ。もう少し喜べ」
ミオ「でも……もうリカルドさんには
これで会えないの?」
リカルド「おいおい、死んじまった人間に
無茶言うなっての。大体俺は
本物じゃねぇって知ってるだろ?」
ミオ「それはそうなんだけど……」
リカルド「俺の力と技は見せた。
後はお前がそれをどう活かすかだ。
本来のザムジードの力はわかったろ」
ミオ「うん……すごく力強かった。
何て言うか、安定感があって、
頼りになるって感じ」
リカルド「ザムージュは大地の精霊だ。
大地は命を育むもの。
その特性を理解するんだ」
ミオ「……うん、何となくだけど、
わかった気がする」
リカルド「ああ、それでいい。お前には才能が
あるぜ。きっと俺以上の操者になれる。
保証してやるよ。
それじゃ、俺はそろそろ行くぜ。
テュッティによろしくな」
ミオ「うん……リカルドさん、ありがとう」
リカルド「おう。じゃあな」
(リカルド機が撤退する)
ミオ「命を育む大地……か」
(ミオ機が内側から光る)
ミオ「あ、あれ?
何だろ、この光……
すごく柔らかな……」
ミオ「あ……わかる……あたしにもわかるよ。
ザムジード……ううん、ザムージュが……
あたしに力を貸してくれてる……」
イブン「どうじゃ、ミオ。
何か掴んだか?」
ミオ「うん……リカルドさんが教えてくれた。
もうあたし、迷わないから」
(経験値入手)
イブン「よく頑張ったの、ミオ。見事じゃ」
ミオ「うん、我ながら上出来」
テュッティ「どんな特訓だったの?
前みたいに自分自身と戦ったの?」
ミオ「あ……テュッティさんは
知らなかったんだ」
テュッティ「え? ええ。
精霊界と繋がっていたのは
イブン様だけだったから」
ミオ「あのね……実はあたし、
リカルドさんと戦ったの」
テュッティ「……え?」
ミオ「だから、リカルドさん。
リカルド・シルベイラ。
ザムジードの初代操者」
テュッティ「本当……なの? それ……」
ミオ「うん、本当。
あ、でも、本人じゃなくって、
思い出みたいなものだって」
テュッティ「イブン様! 精霊界に行けば……
会えるんですね?」
イブン「落ち着け、テュッティ。
ミオも言ったじゃろう。
本人ではなく思い出だと」
テュッティ「思い出でも……会えるんですよね?」
ミオ「えーとね、うまく言えないんだけど、
ほら、マンガでよくあるでしょ。
青空や星空をバックにして、
笑顔で浮かんでるシーン。
キラーンって光って。
あいつは死んじゃいないさ。
俺達の心の中に生きてる……
そんな感じ?」
テュッティ「……その喩えじゃ、全然わからない」
デメクサ「精霊の様なもの……ですか?」
イブン「ほう……鋭いな、デメクサ」
テュッティ「精霊……人々の想い?」
イブン「左様。今、ここにおる人間だけではない。
過去の全ての人々の想い……それが
純化して精霊となる」
ミオ「八百万の神々って感じかなぁ」
イブン「まあ、よき精霊だけとは限らんが。
ヴォルクルスもそういう意味では
極度に純化された精霊とも言える。
悪い意味でのな」
テュッティ「……そう、ですか。
それで、ミオ。リカルドは元気だった?」
ミオ「うん……っていうのも何だか変だけど、
頼もしそうでいい感じだった」
テュッティ「そう……そうね。
私達の想いなんだから……」