リヒテル「………」
リヒテル(余が牢に閉じ込められ、
どれくらいの月日が経っただろうか…)
リヒテル(戦いはどうなったのだ…?
我がバームは勝利したのか…?
…今はただ、それだけが気掛かりだ…)
(鉄格子をあける)
???(ライザ)「リヒテル様…」
リヒテル「その声は…?」
ライザ「リヒテル様、
牢の衛兵は買収してあります」
リヒテル「ライザ…!
無事だったか…」
ライザ「はい…私とバルバスも
半ば監禁の状態にありましたが
総攻撃を前に前線に復帰となりました」
リヒテル「おお…!
ついに地球と雌雄を決する時が
来たのか!」
ライザ「そのため、この小バームも
現在では月軌道上に移動しております」
リヒテル「何だと!?
ここには10億のバームの民が
冷凍睡眠装置で眠っているのだぞ!」
リヒテル「その小バームを前線に
持って来るなど、オルバン大元帥は
何を考えておるのだ!?」
ライザ「………」
ライザ「そのオルバン大元帥について
良からぬ噂が流れております」
リヒテル「噂だと?」
ライザ「はい…大元帥はバームの民を
ゼーラ星のダリウス大帝に売ったと…」
リヒテル「馬鹿な…!
オルバン大元帥はバームの統治者だぞ!
それが、何故自らの臣民を!?」
ライザ「…噂はそれだけではありません。
リオン大元帥の暗殺もオルバンの
仕業との事です…」
リヒテル「待て、ライザ!
そのような噂、一体どこが出所なのだ?」
ライザ「市民の間に紛れ込んだ
平和解放機構なる者達によるものと
思われます」
リヒテル「平和解放機構だと?
そんなものが存在するのか…」
ライザ「連中は私利私欲で戦いを
引き起こしたゼーラ・バームの
指導者を打倒し…」
ライザ「地球側との再度の和平交渉を
目的としているのです」
リヒテル「まさか、ライザ…!
お前まで、その噂に惑わされているのか!?」
ライザ「しかし、リヒテル様への
この仕打ち…オルバン大元帥には
何か後ろ暗い秘密があるのではと…」
リヒテル「………」
ライザ「…さらに平和解放機構は
この小バームにて市民を扇動し
ついには大元帥暗殺を企てました」
リヒテル「それで、大元帥は…!?」
ライザ「…計画はすんでのところで発覚し、
メンバーはゲロイヤー参謀の手により
全員捕らえられたと聞きます」
ライザ「リヒテル様…
そして、その首謀者はエリカ様で
ございます」
リヒテル「何だと!?
メルビと共に地底城を去ったエリカがか!」
ライザ「はい…間違いございません。
メルビ監察官自身が平和解放機構の
リーダーだったのです」
リヒテル「エリカめ…、
どこまで恥知らずな奴なのだ…!」
ライザ「………」
ライザ「…機を見て私とバルバスで
必ずやリヒテル様をお助けします。
それまで、今しばらくの辛抱を」
リヒテル「済まぬ、ライザ…。
地球との決戦が近いのだ…、
余もバームの力となりたい…」
リヒテル「そして、平和解放機構などと
名乗る裏切り者共の目の前で
必ずや地球を制圧してみせる…!」
リヒテル「頼んだぞ、ライザ!」
ライザ「はい…」
ライザ「………」
バルバス「案ずる事はない、ライザ殿。
部下である我々が武勲を立てれば
リヒテル様の責も帳消しとなろう」
ライザ「…そうかな…。
私には事態は、もっと深刻なように
思えるが…」
(扉が開閉する)
ライザ「何者だ!?」
バーム兵「リヒテル提督直下の
ライザ将軍、バルバス将軍と
お見受けします…」
ライザ「だったら、何だと言うのだ…?」
バルバス「待たれい、ライザ殿!
この兵士、怪我をしている」
バルバス「待っていろよ。
今、衛生兵を呼んでやる」
バーム兵「お待ち下さい…。
その前にあなた方に見ていただきたい
ものがあります…」
ライザ「見ていただきたいもの…?」
バーム兵「はい…」
(電波が出る)
ゲロイヤー「フフフ…心の準備は出来たか?」
バーム兵「放せ、放してくれ!
もう俺は戦いたくないんだ!」
ゲロイヤー「ええい、うるさい!
貴様はダリウス大帝とオルバン大元帥に
死ぬまで仕える事になるのだ!」
ゲロイヤー「さあ、ダンケル博士…、
こやつへ処置をお願いします」
ダンケル「うむ…、
暗黒鳥人改造装置、作動!」
(装置が作動、閃光、バーム兵が暗黒鳥人へ変化する)
暗黒鳥人「………」
ダンケル「フフフ…実験は成功した。
新たな暗黒鳥人の誕生だ」
デスモント「803号、
この宇宙で最も偉大なる神は誰だ!?」
暗黒鳥人「それはダリウス大帝で
ございます」
ダンケル「803号、お前が生命を懸けて
忠誠を誓う神は誰だ!?」
暗黒鳥人「それはダリウス大帝で
ございます」
バルバス(あ…あれは…!?)
ライザ(ゲロイヤーめ…!
バーム星人を暗黒ホラー軍団の
暗黒鳥人に改造しているのか!)
バーム兵(ご覧の通りです。
既にあなた方の耳にも入っていると
思われますが…)
バーム兵(オルバンが
ゼーラ星のダリウス大帝にバームを
売ったのは事実なのです!)
バルバス(むう…!
貴様、例の平和解放機構の者か!?)
(羽ばたき)
暗黒鳥人「お前達!
そこで何をしている!?」
バルバス「しまった、見つかったか!」
(サイレン)
暗黒鳥人「おのれ!
貴様達、例の裏切り者の仲間か!?」
ライザ「バルバス!
ここは私に任せて、その男を連れて
逃げろ!」
バルバス「済まぬ、ライザ殿!
必ず迎えに来るぞ!」
(北端にラー・カイラム、アルビオン、大空魔竜、マザー・バンガードが出現)
トーレス「小バーム、
いまだに沈黙を保ったままです!」
ブライト「迎撃部隊も出さないとは
どういう事だ…?」
ベラ「小バーム本土で
迎え撃つつもりでしょうか?」
大文字「あるいは罠か…」
シナプス「迷っている時間はない!
αナンバーズ各艦、全速前進!
その後に機動部隊を発進させる!」
(戦艦が位置を交代して少し南に移動し、西から大空魔竜、ラー・カイラム、アルビオン、マザー・バンガードの順になる)
一矢(生きていてくれ、エリカ…。
もうすぐ俺達がきっと君達を
助け出す…)
ミドリ「大文字博士! 小バーム周辺に
強力なエネルギー反応です!」
大文字「何っ!?」
(小バームのピラミッドの先からラー・カイラム、アルビオン、マザー・バンガード、大空魔竜に落雷し各艦に爆煙)
パサロフ「ぐっ!」
ピート「く…ピラミッドパワーと
いう奴か!?」
シモン「強力なプラズマ放電による
攻撃です! これ以上のダメージは
装甲がもちません!」
シナプス「く…外周警備艦隊は
これにやられて全滅したか…!」
オルバン「ハハハハハ!
地球人め、思い知ったか!」
ピート「あれは…?」
一矢「あれが小バームの支配者、
オルバン大元帥…!」
オルバン「地球人よ…
己の無力さをかみ締めながら
死ぬがよい!」
大文字「シナプス艦長!
一旦、後退するしかありません!」
シナプス「やむを得んか…!」
ベラ「待って下さい!
小バームから、こちらに接近する
機体があります!」
ブライト「何だと!?」
(小バームの東側にボアザン円盤が出現。少し東に進む)
バルバス「貴様、小バームを脱出して
どこへ向かうつもりだ!?」
バーム兵「…αナンバーズのところです。
そこでオルバン打倒を彼らに
託します」
バルバス「し、しかし…
地球人は我らバームの敵だ…」
バーム兵「バルバス将軍…、
オルバンはバーム星人でありながら
バームを裏切った者です」
バーム兵「同じように地球人の中にも
卑怯な人間もいれば、正義と平和を
愛する者もいます」
バルバス「………」
ミドリ「大文字博士、
あの機体には平和解放機構の方が
乗っているようです!」
大文字「ピート君!
敵の砲撃をかいくぐり、あの機体を
収容するんだ!」
ピート「了解です!
各員は身体を固定しろ!
荒っぽい操縦になるぞ!」
ブライト「我々も進め!
大空魔竜を援護するぞ!」
(戦艦が南へ移動、途中でアルビオンに小バームからの砲撃、爆煙)
バーム兵「よし、もう少しです!」
(ボアザン円盤が北西へ進み、ボアザン円盤に小バームからの砲撃)
バルバス「ぐわっ!」
(大空魔竜がボアザン円盤に隣接し、ボアザン円盤が撤退)
サコン「円盤の収容完了!」
シナプス「各艦、この宙域を離脱せよ!」
(戦艦4艦が撤退)
ゲロイヤー「オルバン様、
あの機体には例の組織の人間が
乗っていたようです」
オルバン「放っておくがいい。
今さら、地球人に助けを求めても
こちらには小バームがある」
オルバン「奴らの戦力では
この小バームに近づく事さえ
不可能だろう」
ゲロイヤー「まあ、逃げた奴らの事は
この女からお聞きになれば
よろしいでしょう…グフフ…」
ライザ(リヒテル様…
申し訳ございません…)
ライザ(このライザ、
リヒテル様とのお約束、
果たせぬかも知れません…)
一矢「しっかりしろ!
これくらいの傷、すぐに手当てをすれば
大丈夫だ!」
バーム兵「いえ…一矢さん。
地球で三輪長官に撃たれた傷も
癒えぬまま無理をしてきたのです…」
バーム兵「もう…私は…
駄目でしょう…」
一矢「三輪に撃たれた傷…?
では、君は…」
バーム兵「はい…私はあの時、
あなたに生命を助けられた者です…」
バーム兵「…一矢さん…急いで下さい。
オルバンの野望は…最終段階に
入りました…」
バーム兵「そして、反抗勢力への…
見せしめのために…エリカ様達も…
もうすぐ…処刑されます…」
一矢「エリカが…
エリカが生きているのか…!」
バーム兵「詳しい話は…
あちらの…バルバス将軍…から…
お聞き…下さい…」
バーム兵「一矢さん…
そして、αナンバーズの皆さん…
この宇宙に…平…和を…」
一矢「しっかりしろ!
死んじゃ駄目だ! 生きて一緒に
平和のために戦うんだ!」
健一「よせ…一矢…、
彼は、もう充分に戦ったんだ…。
ゆっくり眠らせてやれ…」
ナナ「…この人も私達と同じく
平和のために戦ってきたのね…」
一矢「ありがとう…バームの戦士…。
俺達は君の生命を懸けた戦いを
決して無駄にはしない…」
バルバス「………」
豹馬「それで、こっちの将軍さんは
俺達に協力をお願いするってわけか?」
宙「今まで散々、地球を攻撃しといて
虫のいい話だぜ…!」
サンシロー「からむなよ、宙。
将軍と呼ばれる男が来たんだ。
その覚悟は並大抵ではないはずだ」
バルバス「勘違いするな…!
俺は貴様達に協力を頼む気などないわ!」
サンシロー「何…?」
バルバス「…確かに俺はオルバンの
悪事を知った…。しかし、だからと言って
地球人が敵である事に変わりはない!」
宙「野郎…だったら、たった一人で
俺達全員と戦うつもりかよ!」
一矢「やめろ、宙。
…バルバス将軍、ならばお前は
どうするつもりだ?」
バルバス「………」
バルバス「本来ならば、俺一人でも
貴様達に戦いを挑む。…だが、その男の
死を賭した覚悟に俺は打たれた…」
バルバス「このバルバス、
恥辱に耐え、貴様達にオルバン打倒の
協力を願う」
一矢「バルバス将軍…」
バルバス「しかし、忘れるな。断じて
お前達に頭を下げるわけではない。これが
バーム星人10億を救う道と考えるからだ」
甲児「ちぇっ…どうせ協力を頼むなら
素直に言えばいいのによ…」
さやか「でも信念のために
敵だった人間に頭を下げるなんて
なかなか出来る事ではないわ…」
一矢「大文字博士、
この男は信用に値すると思います」
大文字「うむ…それについては
私も異論はないが…」
サンシロー「問題は、
あの小バームの攻略法か…」
サコン「方法はある…」
麗雄「…かなりの危険は伴うがな…」
一矢「獅子王博士、
この際、ためらっている時間さえも
惜しい!」
健一「一矢の言う通りです。
俺達はどんな危険にも立ち向かう
覚悟が出来ています」
麗雄「うむ…この作戦、鍵を握るのは
ダイモスとコン・バトラーVと
ボルテスVになる…」
豹馬「俺達が…!?」
麗雄「そうだ…。
この小バーム攻略作戦は、
君達に決死の覚悟を要求するぞ」
一矢「………」
(大空魔竜が出撃、母艦出撃選択、ダイモスとコン・バトラーVが出撃、出撃準備)
ゲロイヤー「地球人め!
性懲りもなく、また来おったか!」
ゲロイヤー「各艦出撃せよ!
地球人共を叩き潰してやれ!」
(敵機が出現)
ゲロイヤー「行け!
オルバン大元帥の忠実なる兵達よ!」
豹馬「へ…敵さん、ぞろぞろ
出てきやがったぜ!」
一矢「サコン…、
これで本当に小バームのバリアを
突破出来るんだな?」
サコン「…ダイモライトの全エネルギーを
開放すれば、ダイモスとその周辺の
機体はエネルギー化する」
麗雄「同時にコン・バトラーとボルテスも
超電磁エネルギー・フルパワーを
ダイモライトに同調させれば…」
サコン「4機は小バームのバリアを
突き抜けて内部に侵入出来るはずだ」
健一「そして、その後は俺達が
内部から放電装置を破壊する!」
麗雄「だが、この作戦は一歩でも
タイミングを間違えば…」
ナナ「その時はどうなるの?」
サコン「エネルギー化した機体は
二度と実体化しないまま、
この宇宙を漂い続ける事になる…」
健一「………」
一矢「………」
豹馬「へ…危険は承知の上だ!
これぐらいでびびってたら
αナンバーズはやってられないぜ!」
健一「豹馬の言う通りだ。
この生命、地球の平和を守る事に
捧げたはずだ」
一矢「いや、地球だけの平和じゃない。
俺達は宇宙の平和のために
勝負を懸ける!」
京四郎「故人曰く『死中に活あり』…
既に覚悟は決めた!」
ナナ「わ…私だって!」
凱「頼んだぜ!
この作戦の勝利の鍵はお前達だ!」
バルバス「………」
一矢「行くぞ、バルバス。
この戦い、何としても勝利して
地球とバームに平和を取り戻すんだ!」
バルバス「竜崎…」
サコン「各機のエネルギーチャージに
かかる時間は3分間だ」
サコン「だが、その3分の間は
一切の行動は出来ないぞ」
竜馬「チャージが済むまでの間、
敵の相手は俺達に任せろ!」
コウ「敵の攻撃は俺達が食い止めて
みせる。安心して待っていてくれ」
健一「頼むぞ、みんな!」
大文字「これより我々は
小バーム攻略作戦を開始する!
αナンバーズ、攻撃開始!」
(作戦目的表示)
ゲロイヤー「地球人め…、
何を考えているか知らぬが
この小バームは無敵の要塞よ!」
ゲロイヤー「プラズマ放電装置作動!」
(小バームの先端にプラズマ放電が集まる)
大文字「各機、回避準備!
プラズマ放電が来るぞ!」
(味方3小隊に砲撃が当たる)
小介「す…すごい威力です!」
十三「大丈夫なんか!?
これじゃワイらの突入まで
もたへんとちゃうか!」
サンシロー「心配無用だ!
この程度、どうって事はない!」
隼人「3分間はもたせてみせるさ。
だか、その後は任せるぜ…!」
一平「おう!
それまでは少し楽させてもらうぜ!」
ちずる「頼んだわよ、みんな!」
ゲロイヤー「な…何だと!?
我がバーム艦隊が敗退しただと!」
ゲロイヤー「ええい、放電攻撃を続けろ!
奴らを小バームに近づけるな!」
大作「豹馬しゃん! 超電磁エネルギーの
チャージは終了したばい!」
大次郎「兄さん!
ボルテスVもOKじゃ!」
健一「一矢!
ダイモライトの方はどうだ!?」
一矢「こちらも完璧だ!
行くぞ、みんな!」
豹馬「おう! ピラミッドの中で
ふんぞり返っている奴らに
一泡吹かせてやるぜ!」
ちずる「待って、豹馬!
…この作戦失敗したら、私達、
帰って来られないのよ…」
豹馬「どうした、ちずる!
今更、怖じ気づいたのか!?」
ちずる「…豹馬…私ね…」
ちずる「………」
一矢「ちずる…心配しなくていい。
俺達は必ず生きて帰る…。
豹馬への話は、その後でもいいはずだ」
ちずる「そうね…そうよね…。
ごめんなさい、豹馬、みんな!
私も準備OKよ!」
ナナ「ちずるさん…」
豹馬「よし行くぜ、みんな!」
豹馬「超電磁エネルギー、
フルパワー!」
健一「超電磁加重砲、フルドライブ!」
京四郎「一矢!
俺達の生命、お前に預けたぜ!」
一矢「見ていろ、雑魚ども!
竜崎一矢、一世一代の大勝負を!」
一矢「ダイモライト開放!」
(ボルテスVからエネルギードームが広がり、ダイモスからエネルギードームが広がる。閃光)
(閃光、衝撃、メカが着地)
豹馬「生きている…俺達は生きているぞ!」
ちずる「周りを見て!
私達は小バーム侵入に成功したのよ!」
一矢「バルバス、成功だぞ!
あとはプラズマ放電装置を破壊して
エリカ達を救い出すだけだ!」
バルバス「うむ!
位置は先ほど教えた通りだ!」
健一「一矢! 放電装置はボルテスVと
コン・バトラーVに任せて、お前達は
エリカさん達の救出に向かえ!」
一矢「了解だ!
オルバンの玉座で合流しよう!」
(遠くでメカが着地、振動)
リヒテル「く…この小バームに
これほどの衝撃が走るとは…!
まさか地球人の侵入を許したのか!」
(鉄格子をあける)
???(ハイネル)「…リヒテル提督、
脱出するぞ」
リヒテル「お…お前は!?」
???(ハイネル)「急げ! 今こそ、お前は
自らの目で真実を確かめるのだ!」
(弱い衝撃、爆発)
オルバン「何事だ!?」
ゲロイヤー「報告します!
地球人のロボットが、この小バームに
侵入し…」
ゲロイヤー「プラズマ放電装置を
破壊した模様です!」
オルバン「何だと!?」
ゲロイヤー「ですが、ご安心を
既に警護の者が侵入者をとらえるべく
出動しております」
エリカ「αナンバーズだわ!
きっと一矢達がやってくれたのよ!」
ライザ「αナンバーズが…!?
そうか…バルバス達は奴らに
協力を頼んだのか…」
オルバン「一矢だと?
フフフ…そうか、エリカ…
お前の想い人が来たか…」
エリカ「オルバン…観念するのです。
あなたの野望もここまでです!」
オルバン「フフフ…、
その気丈さと美しさ…エリカ…
やはり、お前はワシの花嫁に相応しい」
エリカ「黙りなさい!
誰が父の仇と結婚などするものか!」
オルバン「ワシの求婚を拒絶したのは
その竜崎一矢のためか…。
美しい純情だ…フフフ」
エリカ「………」
オルバン「ならば、その男を
お前の目の前で処刑してくれよう」
オルバン「それが、ワシを拒絶した
お前への罰だ!」
(複数の速い足音)
???(一矢)「お前の思い通りに
事が運ぶと思うな、オルバン!」
オルバン「何だと!?」
エリカ「あ…ああ…」
一矢「オルバン! 私利私欲のために
地球とバームを戦争に導いた
お前を許しはしない!」
一矢「そして、エリカを
返してもらうぞ!」
エリカ「一矢!」
オルバン「竜崎一矢…、
それにバルバスか…」
京四郎「おっと!
この夕月流免許皆伝の
夕月京四郎と…」
ナナ「ダイモビック隊の
紅一点、和泉ナナもお忘れなく!」
ライザ「バルバス!
リヒテル様は無事か!?」
バルバス「既に牢は無人だった。
おそらくリヒテル様も自力で
脱出されたのだろう!」
ゲロイヤー「バルバス!
地球人と手を組むなど、
このバーム星人の面汚しめが!」
バルバス「黙れ、ゲロイヤー!
俺は全てを知ったぞ!」
バルバス「リオン大元帥の暗殺の真相も
お前達がゼーラ星のダリウスに
バーム星人を売った事もだ!」
オルバン「…だから、どうしたのだ?」
バルバス「何…!?」
京四郎「やめておけ、バルバスさんよ。
こういう男には何を言っても無駄だ」
一矢「京四郎の言う通りだ。
この男には、その身をもって
これまでの罪を償ってもらう!」
ゲロイヤー「馬鹿め!
それだけの人数で何が出来る!
衛兵達よ、奴らを殺せ!」
オルバン「何をしておる、ゲロイヤー!
衛兵達が来ないではないか!」
ゲロイヤー「そ…そんな事を
言われても…私にも…」
???(豹馬)「おっと、残念だったな…」
???(健一)「この周辺の兵は
既に俺達が押さえさせてもらった」
一矢「豹馬、健一!」
豹馬「へへ…ご期待通り
プラズマ放電装置は破壊したぜ」
健一「他の平和解放機構のメンバーは
一平達が救出に向かっている」
オルバン「お…おのれ、地球人め…!」
一矢「降伏しろ、オルバン!
そして、罪を償え!」
オルバン「黙れ、竜崎一矢!
こちらにはエリカがいる事を
忘れるな!」
エリカ「一矢!」
一矢「エリカーッ!」
ナナ「なんて卑怯な奴なの!
エリカさんを人質にとるなんて…」
オルバン「動くなよ、竜崎一矢…!
銃を貸せ、ゲロイヤー!」
一矢「オルバン…貴様…!」
オルバン「死ね…!」
(銃声)
バルバス「ぐおっ!」
一矢「バルバス!
お…俺をかばったのか!?」
バルバス「竜崎一矢よ…!
お前達は…生命を懸けてバームを
救ってくれようと…している…」
バルバス「だから、次は…
俺がお前達を…救う番だ…」
ライザ「バルバス…」
バルバス「だから、気にするな。
竜崎…俺は自分の任務を全うするのだ」
一矢「わかった!
オルバンとゲロイヤーは
俺のこの手で倒す! 約束するぞ!」
バルバス「行け、竜崎…!
バーム10億、貴様に懸けた!
よいな!」
バルバス「行け、一矢!
バーム10億の民………万歳!!」
一矢「バルバス!」
エリカ「ああ…バルバス…」
ゲロイヤー「馬鹿めが…!
地球人をかばって生命を落とすなど
まさに大馬鹿者のする事よ!」
豹馬「くそ…!
てめえら…それが人間の言葉か!?」
健一「お前達は姿は人間でも心は違う…
人間の姿を借りた獣だ! 悪魔だ!」
オルバン「黙れ、黙れ!
バームの王であるワシを愚弄する者め!
次は貴様を殺してやる!」
健一「!」
(銃声)
オルバン「ぐわっ!
ワ…ワシの手が…!?」
???(リヒテル)「オルバン大元帥、
貴様には民を統べる資格はない…!」
健一「ハイネル兄さん!」
ハイネル「久しぶりだな、健一。
ここまでたどり着くとは
余の見込んだ通りだ」
健一「ハイネル兄さん…!
やはり兄さんも平和のために
戦っていたんですね…」
ゲロイヤー「プリンス・ハイネルめ!
ボアザン星の人間が同盟を結んだ
我らに刃向かう気か!?」
ハイネル「黙れ、下郎!
貴様達のような輩がいる限り、
民達に待つのは不幸だけだ!」
ハイネル「ボアザン皇帝
ズ・ザンジバル共々、貴様達を
許しはせんぞ!」
オルバン「く…くう…」
健一「ハイネル兄さん…」
ハイネル「…バルマーを裏切った余が
生きて再びボアザンの土を踏めたのは
ひとえに守護神ゴードルの加護だったろう」
ハイネル「しかし、そこで余が見たのは
皇帝ズ・ザンジバルにより腐敗しきった
母星の姿だった」
オルバン「だ…黙れ、ハイネル!
ザンジバル皇帝は我らに地球を
示してくれたのだぞ!」
ハイネル「そう…地球の軍事力を
バームの力で手に入れ、
全銀河の征服を始めるためにな…」
健一「全銀河の征服だと…!
それではゼ・バルマリィ帝国と
同じじゃないか!」
ハイネル「それを知った余は
逆賊ザンジバルの野望を止めるために
再び地球に来たのだ」
健一「兄さん…」
ハイネル「さあ、リヒテル!
決着はお前の手で付けるがよい!」
リヒテル「済まぬ、プリンス・ハイネル!
この恩義は終生忘れぬぞ!」
(羽ばたいて移動)
エリカ「兄上!」
ライザ「リヒテル様、よくぞご無事で!」
リヒテル「エリカ、ライザ…、
そして、バルバスよ…
お前達には苦労をかけた…」
リヒテル「オルバンの悪魔の所業は
余も自らの目で確認した…」
リヒテル「父リオンとバームの民の怒り、
余の剣で晴らしてくれよう…!」
オルバン「お…おのれ、リヒテル…!」
リヒテル「オルバン! 民をあざむき、
無益な戦いを引き起こした罪、
その身で償うがいい!」
オルバン「!」
(剣が何かに当たる)
リヒテル「何!?」
オルバン「馬鹿め!
玉座には防衛スクリーンが
装備されているのだ!」
ゲロイヤー「リヒテルめ!
ここで死ぬのは貴様よ!」
エリカ「兄上!」
(銃声)
ライザ「あ…ああ…!」
リヒテル「ラ…ライザ…!」
オルバン「おのれ、ライザめ…!
リヒテルをかばうとは!」
(弱い振動、ゆれ)
ゲロイヤー「この爆発の方角…
暗黒鳥人改造施設の方だぞ!」
ハイネル「あのような悪魔の所業、
この世に存在してはならん…」
ゲロイヤー「ぬう…!
プリンス・ハイネルめ…貴様の
仕業か!」
オルバン「行くぞ、ゲロイヤー!
かくなる上は外の地球人を
ワシ自らの手で抹殺してくれる!」
ゲロイヤー「はっ!」
(ドームが開く、オルバンとゲロイヤーが立ち去る)
京四郎「くそ…!
オルバン達を逃がしたか!」
リヒテル「しっかりしろ、ライザ!」
ライザ「リ…リヒテル様…
バルバスも…バームのために
生命を懸けたのです…」
ライザ「この私も…
最も大切な方のために…
生命を…投げ出すのは…当然の事…」
リヒテル「もうよい、ライザ!
もうしゃべるな…!」
ライザ「リヒテル様…
バームの未来を…お願いします…」
リヒテル「ライザ…」
エリカ「ああ…ライザ…」
(複数の速い足音)
メルビ「無事だったか、エリカ!」
エリカ「メルビ様も!」
メルビ「ダンゲ将軍もマルガレーテも
αナンバーズの助けで脱出した」
エリカ「しかし、オルバンが…」
メルビ「そのオルバンは
ボアザンの巨大戦艦で出撃したぞ!」
一矢「あの男、
まだあきらめていないのか!」
豹馬「一矢、健一!
俺達も戦場に戻るぜ!」
健一「ハイネル兄さん…」
ハイネル「健一…
お前はお前の正義に生きるがよい」
ハイネル「そして、その道が
余の進むべき先と重なるならば
余は喜んで力を貸そう」
健一「はい…!」
メルビ「リヒテル、エリカと民の
避難は私に任せろ。お前は提督として
オルバンを討つがいい」
リヒテル「済まぬ、メルビ…。
奴だけは…奴だけは、この手で
打ち倒さねばならん…!」
エリカ「兄上…どうかご無事で…」
一矢「リヒテル…」
リヒテル「竜崎一矢…。
貴様に対する怒りも憎しみも
全ては誤解から始まった…」
リヒテル「地球人を苦しめてきた余の
愚かな行為は、いずれけじめをつける。
今は共に戦う事を許してくれ…」
一矢「もちろんだ、リヒテル…。
お前の力を平和のために貸してくれ」
豹馬「よし行くぜ、みんな!」
サンシロー「ピート!
一矢達から連絡はないのか!?」
ピート「いや…こちらからの通信にも
応答なしだ!」
鉄也「だが、攻撃が停止した以上、
作戦は成功したようだ」
ジュドー「あとはオルバンってのを
倒すだけだぜ!」
ルー「待って!
何か小バームから出てくるわよ!」
(敵機増援が出現)
カミーユ「巨大戦艦…!」
凱「どうやら、あれが
小バームの切り札のようだぜ!」
オルバン「見たか、地球人共!
これがボアザン皇帝ズ・ザンジバルより
贈られた攻撃司令艦ザンタルよ!」
ゲロイヤー「オルバン大元帥、
先ほどからゼーラ星の暗黒四天王に
救援要請を出しているのですが…」
ゲロイヤー「応答がありません!」
オルバン「フン…奴らめ
恐れをなして逃げ出したか…!」
オルバン「まあいい…!
ダリウスなど所詮はロボット…
奴にひざまずく必要などないわ!」
ベルガン(この男…自分が
ダリウスと暗黒ホラー軍団に
見捨てられた事が理解出来ぬか…)
ベルガン(ザンジバル皇帝の命により
地球に来たが、とんだ貧乏クジだったわ…!)
オルバン「さあ、ベルガン殿!
ザンタルの力で地球人共を
蹴散らしてみせてくれ!」
ベルガン「言われなくとも
そのつもりだ…!」
オルバン「地球人共め…!
このワシに刃向かったことを
後悔させてくれる!」
万丈「フ…城を追われた裸の王様が
起きながら夢を見ているようだ…」
竜馬「オルバン大元帥…
この地球に俺達がいる限り、
いや、正しき心を持つ者がいる限り…」
一矢「お前の好きにはさせない!」
(ダイモス、コン・バトラーV、ギメリアが出現)
甲児「一矢、豹馬、健一!
無事だったか!」
豹馬「待たせて済まなかったな!
だが、心強い助っ人を連れてきたぜ!」
ハイネル「久しぶりだな、
地球の戦士達よ」
万丈「やはり、プリンス・ハイネルか!」
健一「ハイネル兄さんは俺達の味方だ!
オルバン打倒のために力を
貸してくれる!」
トビア「じゃあ、そっちの紫の
ロボットは…」
リヒテル「オルバン!
貴様を倒すためなら、余は
地獄の果てまでも追い続けるぞ!」
ピート「バーム星のリヒテル提督か!」
オルバン「リヒテル、ハイネル…!
貴様達、若造の力で、このワシを
討てると思っているか!」
リヒテル「黙れ、オルバン!
今、世の肩にはバームの民の未来が
かかっている!」
ハイネル「貴様にはわからぬだろう。
民達を自分の所有物としか考えていない
貴様ではな!」
オルバン「王が臣民を好きにして
何が悪い! 奴らは王に仕えるために
存在しているのだ!」
一矢「この男の歪んだ欲望が
俺の父さんとリオン大元帥を殺し、
バームと地球の戦いを呼んだ…」
健一「オルバン!
地球とバームの失われた生命の
償いをしてもらうぞ!」
豹馬「いくぜ、みんな!
こいつを倒して小バームの人達を
救うんだ!」
(作戦目的表示)
リヒテル「このメカ戦士ギメリアは
亡き友アイザムが余のために設計し、
ライザが新たに組み上げたものだ…」
リヒテル「アイザム、ライザ、バルバス…、
余はこのギメリアで必ずやバームの
逆賊を討ち取ってみせるぞ!」
ハイネル「守護神ゴードルよ!
ボアザンの誇りをおとしめる者に
裁きを下すため…」
ハイネル「そして、ボアザンに真の
繁栄をもたらすために、このハイネルに
今一度、力を授けよ!」
ベルガン「ボルテスVめ!
貴様達を倒して私だけでも
ボアザン星に帰還してくれる!」
健一「そうはさせるか!
宇宙に争いを生むお前達を
逃がしはしないぞ!」
ベルガン「生きていたか、ハイネル!
ボアザンの面汚しめが!」
ハイネル「ズ・ザンジバルの命令で
他星を征服する事がボアザンの
誇りなのか…?」
ベルガン「何だと!?」
ハイネル「わからぬか、ベルガン!
バームの姿は明日のボアザンだ!」
ハイネル「民の事を思わぬ支配者に
星を任せては、全ての人間が不幸の
坂を転げ落ちていくのだぞ!」
ハイネル「貴族を名乗るのならば
民を良き方向に導いてみせよ!
それが出来ぬのなら角を折れ!」
豹馬「逃がすかよ、悪党!
俺達のいる地球に手を出した事が
運の尽きだと教えてやるぜ!」
ベルガン「ほざけ、コン・バトラーV!
我がボアザン星が全戦力を上げれば
地球ごとき敵ではないわ!」
豹馬「そうかよ! だが、何度来ようと
俺達は絶対に負けはしないぜ!」
一矢「オルバン!
父さんの仇、リオン大元帥の仇…」
一矢「そして、この戦いで犠牲になった
全ての人々の仇、この拳で
討たせてもらうぞ!」
オルバン「小賢しい! 貴様のように、
人間が一人死んだぐらいで腹を
立てていては王にはなれんわ!」
リヒテル「覚悟しろ、オルバン!
バーム10億の民とライザ、バルバスに
代わり、余が貴様を討つ!」
オルバン「愚か者め!
このワシがいたからバームは
今日まで戦って来られたのだ!」
オルバン「貴様の父リオンに
任せておれば、小バームはすぐに
地球に攻め落とされていたわ!」
リヒテル「黙れ!
貴様の私利私欲にバーム10億の民を
利用されてなるか!」