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大東京消滅-後編- 日本へ向かう・アイビス ~ 第47話 ~


第47話
大東京消滅
-後編-

〔戦域:東京タワー周辺〕

(母艦出撃選択、出撃準備、ガオガイガー、ビッグボルフォッグ、光の玉が出現)
「あ…あれは…!?」
スワン「魔王…サタン…!」
パスダー「グフフフフ…ハハハハハ!」
猿頭寺「信じられません… 高さ300メートル以上!」
スワン「ジーザス…!」
火麻「あいつは…」
麗雄「間違いない…」
牛山「2年前、地球に侵入した…」
「私のお父さんとお母さんの 生命を奪った!」
大河「EI-01だ!」
パスダー「心弱き者達よ…時は来た!」
サンシロー「何が起きたんだ!?」
ファン・リー「周りを見ろ、サンシロー!  東京が空中に浮上しているぞ!」
ヤマガタケ「信じられないぜ!  あの東京タワーの巨人の仕業なのかよ!」
ブンタ「おそらくは…」
牛山「東京をまるごと取り込んだのか!?」
火麻「こいつはまるで要塞だぜ!」
麗雄「と言うより宇宙船だ!  奴は東京の地下に張り巡らされた ライフラインを使って…」
麗雄「巨大な宇宙船を造ろうと している!」
鋼鉄ジーグ「あの野郎!  宇宙に逃げる気かよ!」
カミーユ「東京には、まだ住民が 取り残されているんだぞ!  そんな事をしたら…!」
コウ「残された住民は全滅だ…!」
アムロ「αナンバーズ、各機攻撃準備!  EI-01を倒して東京を救うぞ!」
「護! ここは危険だ。 お前は戦艦に戻っていろ!」
「う、うん、凱兄ちゃん!  みんなも気を付けてね!」
(光の玉が母艦に隣接し撤退)
大河「…諸君、 これより敵ゾンダリアンとの 最終決戦に挑む…」
大河「今この場にいる一人一人が 地球の希望だという事を忘れるな!」
竜馬「………」
トビア「………」
「………」
大河「全戦力を投入せよ!  何としてもEI-01が宇宙に 飛び立つのを防ぐのだ!」
大河「我々に残された道は勝利しない!」
ジュドー「………」
豹馬「………」
万丈「………」
麗雄「このまま東京が浮上を続ければ 8分後には対流圏を突破する!  我々に残された時間は8分間だ!」
大河「αナンバーズ ならびにガッツィー・ジオイド・ガード!  総攻撃開始!!」
「了解! 行くぜ、みんな!」
パスダー「フフフ… 心弱き者共よ…最後まであがくがよい…」
(作戦目的表示)

〈味方機がEI-01に接近 or 1EP〉

パスダー「フフフ… この日が来るのを待っておったぞ…。 心弱き者共よ我が力を受けるがいい」
(紅の光が広がり、各小隊に爆煙)
ゴルディマーグ「うおおおっ!」
超竜神「く…身体が…!  動かない…!」
豹馬「何だ…! 機体のパワーが 下がっていくぞ!」
十三「く…それだけじゃないで!  ワイの頭をグラグラさせる この衝撃は何や!?」
一矢「EI-01が発した 光の力なのか!?」
パスダー「フハハハハ!」
ビッグボルフォッグ「あの光… ゾンダーメタルと同波長の エネルギーです!」
ゴルディマーグ「それがどうして 俺達のパワーを抑えているんだよ!?」
「く…GSライドのエネルギー出力が 低下している…」
麗雄「いかん!」
火麻「何がおこっているんだ、博士!」
麗雄「ゾンダーメタルの フルエネルギーを放出しておる!」
麗雄「元々、Gストーンとは 相反する性質を持ったエネルギーだ」
麗雄「両者がぶつかりあえば、 対消滅が起こり、お互いに消し合って しまうのだ!」
小介「で、ではGSライドを搭載した 勇者ロボは…」
麗雄「そうだ!  このパワーダウンは、対消滅に よるものだ!」
麗雄「これだけのエネルギーだ!  勇者ロボ以外のメカのパワーも 押え込まれてしまうぞ!」
牛山「でも、それなら敵も 条件は同じはず!」
麗雄「忘れてはいかん!  EI-01は東京中の電力を 味方につけている!」
猿頭寺「勇者ロボのエネルギー低下、 危険な領域に突入します!」
麗雄「早く手を打たんとGSライドの エネルギーが消え失せてしまうぞ!」
「じゃあGストーンで生きている凱も…」
麗雄「………」
「ガ…ガイィィィ!」
パスダー「心弱き者共よ… お前達の唯一の希望、カインの遺した 緑色のパワー…」
パスダー「そして、有機体を 進化させるエネルギー… この私が消去してやろう!」
(敵機増援が出現)
真吾「ご丁寧に死刑執行人の ご登場か…!」
レミー「こういう過剰なケアは お断りしたいところね」
バニング「各機、陣形を組み直せ!  互いをフォローしながら EI-01に一転突破を仕掛ける!」
モンシア「し…しかしですぜ、大尉!  このままじゃ近づく事さえ 出来ないですよ!」
一矢「だが、退くわけにはいかない…。 東京の住民達の生命は俺達に かかっているんだ…!」
パスダー「フハハハハハ!  あがくがいい、心弱き者共よ!  この星の生まれ変わりはもうすぐだ!」
(作戦目的表示)

〈2PP〉

(南西の十字路の北側)
三輪「αナンバーズの役立たず共め!  何をグズグスしておるのだ!」
和泉「見てわからんのか、三輪長官!  あの巨人から放出された光が 彼らの機体のパワーを奪ったのだ!」
エリカ「三輪長官、 αナンバーズは必ず勝利します。 それを信じましょう」
三輪「黙れ、異星人め!  我々を一度助けたぐらいで 恩を売ったつもりか!?」
エリカ「………」
(護君…、 さっきの緑色の光の玉… あれが護君なの…)
数納「僕達…助からないのかな…」
リリーナ「大丈夫です。 αナンバーズの皆さんは 決してあきらめはしません」
リリーナ「だから、我々も希望を 捨てては駄目です」
レイコ「そうよ!  あのチョベリカチョロン様が 負けたりなんかしないわよ!」
四ッ谷「その調子だ!  ワシ達は彼らの勝利を信じるぞ!」
末男「頑張れ、αナンバーズ!  悪い奴らをやっつけろ!」
エリカ(一矢…)
リリーナ(ヒイロ…)
「頑張れ、αナンバーズ!」
猿頭寺「関東地方の送電システム 止められません!」
大河「ま、まさか…敵が このような捨て身の攻撃を 打ってくるとは!」
「長官…目には目を!  エネルギーにはエネルギーだ!」
大河「なっ!?」
麗雄「弾丸Xか!?」
「奴に勝てる手段があるとしたら それだけだっ!」
大河「………」
甲児「その弾丸Xってのが 何だか知らないが、切り札なら 早くしてくれ!」
京四郎「状況はかなりまずいぜ…!  このままじゃ東京を救うどころか、 先に俺達が潰されちまう!」
大河「………」
「俺は人類最強のサイボーグだ!  必ず生きて帰ってくる!  だから、頼む…弾丸Xを…!」
鋼鉄ジーグ「凱…お前…」
鋼鉄ジーグ(俺にはわかる…。 あの凱にあれだけの覚悟を 決めさせるんだ…)
鋼鉄ジーグ(その弾丸Xというのは おそらく凱の生命を…)
「長官、頼む!」

[メインオーダールーム]

「通信出力低下… 音声届きません…」
大河「ぐぬぅぅぅ!」
麗雄「長官…凱を信じよう!  敵のパワーを上回るには…弾丸X… それしかない!」
大河「うん! 私は賭ける!  これまでも幾度となく奇跡を起こしてきた 勇者達の可能性に!」
火麻「おう!」
スワン「ハイ!」
麗雄「よし! 今こそ封印を解く!」
(フードを開き、スイッチを入れる)
麗雄「各部問題なし!  GSブースター起動開始!」
(システム起動)
猿頭寺「座標確認…射出角度算定します!  軸合わせ用意!」
(ハッチが開く)
大河「よぉし! 弾丸X出撃承認!」
(ゲージシグナル、成功シグナル)
麗雄「了解! ぬおおおおおおっ!」
(セーフティ解除、成功シグナル)
大河「頼んだぞ、 αナンバーズの勇者達!」

〔戦域:東京タワー周辺〕

火麻「凱、聞こえるか!  今、弾丸Xを発射したぞ!  あと1分で、そちらに着く!」
「ありがたい…。 これで少しはマシに戦えるぜ…!」
パスダー「心弱き者共よ、 お前達に希望は与えん…!」
ビッグボルフォッグ「いけません!  敵は再びゾンダーメタルを 拡散する気です!」
小介「逃げて下さい、凱さん!  もう一度、あれを食らったら Gストーンは…!」
パスダー「…とどめだ」
「く…!」
(南西端にクストースが出現)
???(カナフ)「………」
???(ケレン)「………」
???(ザナヴ)「………」
「あれは!」
(カナフの鳴き声。EI-01を重心として、カナフが西、ケレンが南、ザナヴが東で三角を作る。 EI-01からエネルギーが放出され、クストースの3体がスパークのような光で三角を作る)
「え…」
鋼鉄ジーグ「無事か、凱!?」
「ああ…」
超竜神「信じられん…。 クストースがゾンダーメタルを 吸収したのか…!」
万丈「また、彼らに救われたか…」
パスダー「おのれ…!  よくも私の邪魔を…!」
???(カナフ)「………」
アイビス「あのメカ… あたしを見ている…?」
???(カナフ)「………」
(カナフの鳴き声の後、クストースが撤退)
大河「行ってしまったか…」
麗雄(クストースにもゾンダーと戦う力が 備わっているのか…?)
猿頭寺「EI-01のエネルギー量も 低下しています! これ以上の ゾンダーメタル拡散は不可能でしょう!」
火麻「よっしゃぁ! 反撃のチャンスだ!」
竜馬「みんな!  ここから一気に逆転するぞ!」
万丈「弾丸Xとやらは あと1分でこちらに到着するんだ。 それまで凱達を守り抜くぞ!」
ジュドー「了解!  クストースの次は俺達が やってやるぜ!」

〈3PP〉

(巨大な物体の飛来)
パスダー「ぬうっ!?」
「来たか…!?」
(北東に巨大なカプセルが到着し、口をあける)
「あれが弾丸X!」
ビッグボルフォッグ「急いであの中へ!」
超竜神「了解!」
ゴルディマーグ「おっしゃあっ!」
(カプセル内に勇者ロボが入ると閉じる)
ボス「な…何だよ、あいつら!  自分達だけ逃げる気かよ!?」
鋼鉄ジーグ「馬鹿を言え!  凱がそんな事をするものかっ!」
美和「宙さん…」
鋼鉄ジーグ「あいつらは決死の覚悟で 何かをやるつもりだ!」
鋼鉄ジーグ「だったら、俺達は 生命を懸けて弾丸Xを守るんだ!」
鉄也「宙の言う通りだ!  …凱! お前はゾンダーを倒すために 選ばれた男だ!」
万丈「そのお前のやる事だ。 この勝負、お前達に懸けるぞ!」
「済まない、みんな…、 1分だけ時間を稼いでくれ!」
サンシロー「了解だ!  たった1分…楽勝だぜ!」
竜馬「みんな!  この1分に俺達の勝利と地球の未来が 懸かっているぞ!」
隼人「フ…生きてきた中で 最高に長い1分になりそうだぜ…」
(作戦目的表示)

〈4PP〉

甲児「1分経ったぞ!」
ジュドー「頼んだぜ、凱さん!」
【プチデモ『弾丸X内』】
「みんな、わかっているな…、 この弾丸Xは…」
超竜神「覚悟の上です…隊長」
ビッグボルフォッグ「勇者として望む所!」
ゴルディマーグ「さっさと おっぱじめようぜ!」
「全てはEI-01を倒すために!」
「ふ…」
(真っ暗になり、弾丸Xから緑の光の柱が上がる。Gストーンの光の中に立つ勇者ロボ、閃光)
パスダー「この光は…!?」
(各小隊が緑の光に包まれる)
ちずる「あの緑の光…、 あれが弾丸Xの力なの…!」
豹馬「やったぜ!  機体のパワーが回復していく!」
小介「あの緑の光がゾンダーの パワーを押し返したんです!」
アムロ「では勇者ロボは…!」
(弾丸Xが消え、勇者ロボが復帰)
「………」
ゴルディマーグ「………」
超竜神「………」
ビッグボルフォッグ「………」
鋼鉄ジーグ「凱…」
「うおぉぉぉぉっ!」
(勇者ロボに緑の光)
パスダー「こ、この力…!」
麗雄「弾丸X…それはGストーンに 封印された高エネルギー集積体を 爆発的に開放させる事で…」
麗雄「限界以上のパワーを引き出す 最強最後のミラクルマシンだ…」
鉄也「限界以上の力だと…」
「行くぞおおおおおおっ!!」
(ガオガイガーとビッグボルフォッグが高速でEI-01に接近)
【強制戦闘】
[ドリルニー]vsパスダー[反撃不可能]
(EI-01にHP20%のダメージ)
鋼鉄ジーグ「なんてパワーだ…!」
大河「これが弾丸Xの力か…」
麗雄「反エネルギー同士がぶつかれば お互いに消滅するのみ…しかしパワーが 上であれば最後に残るのは…」
(作戦目的表示)

〈vs EI-01〉

[凱]

パスダー「この力は…!?」
「こいつの核はどこだ!?  どこにある!?」

[竜馬 or 隼人 or 弁慶]

パスダー「このロボットも 有機生命体を進化させるエネルギーを 使っているか」
竜馬「貴様、ゲッター線の事を 知っているのか!?」
隼人「どうやら、こいつと ゲッター線は相容れぬ間柄のようだぜ」
パスダー「心弱き生命体よ… 私はお前達に力を与えるために この星に来たのだ」
弁慶「それが人間をゾンダー化する 理由かよ!」
竜馬「俺達は心を持った生き物だ!  たとえ、その心が弱くとも、 お前達にそれを奪われてたまるものか!」
パスダー「よかろう…。 お前達が宇宙へ旅立つ前に その存在を抹消してくれよう…!」

[万丈]

パスダー「心弱き者共よ!  抵抗する事の無意味さを 教えてやる…」
万丈「黙れ! 貴様を見ていると 僕はメガノイドを思い出す…!」
パスダー「メガノイド…。 この星の有機生命体が 自ら生み出した生機融合体か…」
万丈「そうだ!  だが、その実態は貴様達同様に 人の心のかけらもない悪魔達だ!」
万丈「僕と日輪は許さない…!  人の心に入り込む闇の存在を!」

[凱 (撃墜が確定している攻撃時)]

「EI-01!  これで、とどめだぁぁぁぁっ!」

[撃墜]

パスダー「馬鹿な…!  こんな事があってたまるか…!」
パスダー「私は滅びぬ…!  機界生命体は不死身…だ…」
(EI-01が爆発)
麗雄「やったか!」
猿頭寺「EI-01、エネルギー レベルゼロ…完全に消滅しました!」
牛山「浮上した東京も 降下を開始しました!」
「やったあ!」
(全ての味方機に爆煙、飛行していたものは着地、勇者ロボは行動不能)
「みんな!」
竜馬「大丈夫だ…。 どうやら機体がオーバーロードした らしい…」
甲児「ああ…。 親玉を倒したんで…ちょっと… 気が抜けちまったぜ…」
鉄也「待て!  GSライドを使っている 勇者ロボは…!」
鋼鉄ジーグ「凱! 返事をしろ!  ボルフォッグ! 氷竜、炎竜!  ゴルディマーグ!」
(ガオガイガーとビッグボルフォッグを指すが反応無し)
麗雄「…やはり、運命の壁は 乗り越えられなかったか…」
「凱兄ちゃん!」
(戦艦から緑の玉が出現し、ガオガイガーの北側に隣接)
「…全ての…Gストーン…、 エネルギー量ゼロ…全回路無力化… 再起動不可能…」
「嘘…嘘だよね…!」
「う…うう…」
鉄也「…もしかしたら凱は最初から この結末を知っていたのかもな…」
ジュン「え…」
甲児「でもよ…!  自分の生命が燃え尽きちまうのが わかっていて…何故…!?」
鉄也「そんな事は聞くまでもないぜ…」
鉄也「…あいつはゾンダーと戦う事を 宿命づけられた者…」
鉄也「勇者だからな…」
鋼鉄ジーグ「馬鹿野郎、凱!  何が人類最強のサイボーグだ!」
鋼鉄ジーグ「最強を名乗りたければ そんな…簡単に死ぬなよ…!」
ジュドー「凱…さん…」
万丈「勝利のための犠牲は… あまりにも大きかった…」
比瑪「そんな…そんな…」
「凱…」
「うそだよね…凱兄ちゃん!  ギャレオン! みんな返事をしてよっ!  目を覚ましてよぉぉぉっ!!」
「凱兄ちゃん!  応えてよおぉぉぉぉぉっ!!」
(Gストーンの共鳴の後、護を中心に緑のドームが広がる。しばらくしてシステム起動)
「は!?」
「うう、ううう…」
「…どうしたんだ?  GGGの隊員がベソかいてちゃ みっともないぜ…」
「ああ!?」
「凱!」
(出力上昇、勇者ロボが行動可能に)
一矢「凱!」
ケン太「ゴルディマーグ!  氷竜! 炎竜! ボルフォッグも!」
「みんな…みんな、生きているんだね!」
「ああ…」
麗雄「奇跡だ!」
大河「それでこそ…勇者…、 それでこそ不可能を可能とする αナンバーズだ!」
超竜神「私達は…」
ビッグボルフォッグ「そうです…」
ゴルディマーグ「ああ…」
「そうだ…。 俺達は…勝ったんだ!」
「あの朝日に誇ろう…、 俺達は勝ったんだ!」

《東京・JAPANESE AREA》

[ビル街]

(ゆれ、振動、着地)
四ッ谷「おお…! 東京は 元の位置に戻ったようじゃぞ!」
エリカ「αナンバーズの皆さん… 一矢…ありがとうございました…」
三輪「フン…αナンバーズめ…!  あの程度の敵に手間取りおって!」
三輪(ええい、αナンバーズは 何をしておるのだ? 戦闘が終わったら、 さっさとワシを迎えにこんか…!)
バーム兵「エリカ様、 避難民の誘導は終了しました。以後、 我々は負傷者の救護に回ります」
エリカ「ええ、お願いします」
三輪「勝手なことをするな!  異星人の情けなど受けんわ!!」
エリカ「生まれた星の違いなど 関係ありません。今は一人でも多くの 人々を救わねばならないのです」
三輪「黙れ! ワシは極東支部の長官だぞ!  市民の安全を守るワシこそが 最初に保護されてしかるべきだ!」
エリカ「三輪長官…人々を救うことは あなたのつとめではないのですか?」
三輪「黙れ!  だいたい、何故貴様がここにいるのだ!?  我々の動きを探りに来たのか!?」
リリーナ「三輪長官…我々は 平和解放機構の代表として、バーム星との 交渉再開をお願いしに来たのです」
三輪「フン、夢想家の小娘が 異星人に丸め込まれおって…!」
三輪「貴様達が世界中で市民を 扇動していることは知っておるぞ!」
三輪「このワシの前に姿を現したのが 運の尽きだ! 極東支部長官の権限で 貴様らを逮捕する!」
和泉「三輪長官!  彼女らが何の罪を犯したのだ!?」
三輪「スパイ罪と騒乱罪!  罪状は幾らでも叩けば出てくる!!」
エリカ「私達は スパイなどではありません!」
三輪「うるさい! この異星人めが!!」
(銃声)
エリカ「!!」
バーム兵「エ、エリカ様…!」
エリカ「わ、私をかばって…!?」
バーム兵「あなたとリリーナさん達は… 我々の希望…どうか全ての星に…平和を…」
三輪「猿芝居はやめろ!  ワシはだまされんぞ、スパイ共め!!」
リリーナ「おやめなさい!」
三輪「!?」
リリーナ「偏見と独善に 満ちた人間が銃を持ったおかげで、 今日までの戦いが生まれたのです…!」
三輪「き、貴様…!!」
リリーナ「撃ちたいのでしたら、 どうぞご遠慮なく。覚悟は出来ています」
三輪「いい度胸だ!  反逆罪で即刻処刑してやる!!」
(銃声)
三輪「ぐわっ!!」
ヒイロ「…そこまでだ」
リリーナ「ヒイロ…!」
ヒイロ「…お前に 銃を向ける者の相手は俺がする…」
三輪「おのれ!  こうなれば異星人だけでも!!」
エリカ「!!」
一矢「エリカ、逃げろ!!」
エリカ「一矢!!」
一矢「ここは俺達が引き受ける!  君は生き延びて、君の戦いを続けるんだ!」
エリカ「か、一矢…!!」
一矢「行くんだ!  お互い生きていれば、必ずまた会える!!」
エリカ「わ、わかりました…!」
(複数の速い足音)

[東京市街]

三輪「竜崎一矢!  貴様、スパイを逃がしおったな!  この裏切り者めが!!」
一矢「スパイだと!? あんたは 星のへだたりなく人を助けようとした 人間がスパイだと言うのか!?」
三輪「異星人は敵だ!  敵を撃って何が悪い!」
一矢「三輪ァッ!  てめえって奴はそれでも人間かァッ!!」
(殴る、倒れる)
三輪「き…貴様、殴ったな…!?  長官であるワシを殴りおったな!?」
一矢「黙れ!  長官の肩書きなんか関係あるか!  お前は宇宙一の最低野郎だ!!」
一矢「立てぇっ!  俺がお前に痛みを教えてやる!!」
(殴る×3)
三輪「う…うう…」
一矢「まだだ!  この程度で許されると思うな!」
健一「やめろ、一矢!  こんな男、殴る価値はない!!」
一矢「止めるな!!」
三輪「き、貴様らは全員逮捕だ!  こ…このワシに逆らったことを 後悔させてやる!」
一矢「やれるものならやってみろ…!  お前になど屈してなるものか!」
(足音)
???(岡)「三輪長官…いや、三輪防人。 逮捕されるのは君の方だ」
健一「あ…あなたは!?」
めぐみ「お父様!」
「久しぶりだな、めぐみ」
三輪「岡…!  いつ日本に戻って来たのだ!?」
「つい先ほどだ。 三輪防人……君の逮捕状を持ってな」
三輪「な…何だと!?」
「三輪防人! 私的な判断による 軍の運用、ならびに捕虜虐待、 そして民間人の人権無視により…」
「ここに極東支部の長官職を解任し、 連邦軍本部での軍事裁判に出頭を命じる!」
三輪「ば…馬鹿な……!」
「…申し開きは法廷でしたまえ」
三輪「う、うわああああっ!!」
一平「これで三輪も終わりだな…」
京四郎「因果応報という奴だ。 小悪党には相応しい結末だぜ」

《ビッグファルコン・JAPANESE AREA》

[ビッグファルコン]

「…諸君、色々と心配をかけたようだな」
ブライト「いえ、ご無事で何よりでした」
シナプス「ところで、 長官は今までどちらに?」
「軍情報部で工作員をしていた」
シナプス「工作員? あなたが?」
「うむ、経歴を買われてな」
めぐみ「シナプス大佐、お父様…いえ、 長官は甲賀流十七代目の忍者なんです」
シナプス「な、なるほど…それで…」
「ああ。任務で世界中を 飛び回ったおかげで、エリカ君達の 平和解放機構とも出会えたのだ」
リリーナ「…長官、 エリカさん達はかねてからの計画を 実行に移すとのことです」
「そうか。それが成功すれば、 異星人との戦局は大きく変わる…」
一矢「岡長官、その計画とは?」
「うむ…地球とバーム星との 再度の交渉のために独裁者オルバンを 打倒することだ」
一矢「もしかして、リオン大元帥の 毒殺を仕組んだのは…?」
リリーナ「ええ… 大元帥の座を欲したオルバンの策略です」
万丈「その男が 地球とバームとの戦いの元凶か…」
リリーナ「エリカさんと平和解放機構の リーダーであるメルビ様は…」
リリーナ「地球とバームの講和は オルバンがバームの指導者である限り 永遠に訪れないと判断したのです」
一矢「それでエリカは自らの手で オルバン打倒を考えたのか…」
レディ「…我々も協力を申し出たのだが 彼女達は自らの手で決着をつける事を 希望したのだ」
万丈「しかし、こうして岡長官が 極東支部に戻られたのですから 見通しは明るいですね」
「うむ…連邦政府は余計な 流血を避けるためにも 平和解放機構を支援する方針だ…」
「しかし、現実的な問題として 地球に残された時間は少ない」
ブライト「…と言いますと?」
「異星人軍の本拠地である 小バームが間もなく地球圏に 到達するのだ…」
一矢「何ですって…!?」
万丈「ついに本隊が 動き出したということか…」
「ブライト中佐、 地上は我々に任せ、諸君らは 宇宙へ向かってくれ」
ブライト「了解です。 準備が整い次第、我々は警戒のため 宇宙へ上がります」

《太平洋上・WORLD AREA》

[ガルンロール・ブリッジ]

メルビ「エリカ…竜崎一矢に 会わなくてもよかったのか?」
エリカ「はい…」
ダンゲ「今回の計画は失敗すれば 生きては帰れませんぞ…」
エリカ「…承知しております」
マルガレーテ「ならば、おひいさま…、 一矢様にお会いになって、 心行くまでお話になっては…」
エリカ「マルガレーテ…、 一目ですが、私は東京で一矢と 会う事が出来ました」
エリカ「…そして、あの人は 私に私なりの戦いを続けろと 言ってくれたのです」
メルビ「エリカ…」
エリカ「今、私は幸せに包まれています。 一矢は私達の戦いを理解し、 同じ目的のために戦ってくれています」
エリカ「私があの人の元に戻るのは、 勝利を迎えた時…即ち星々に平和が 訪れる日なのです」
マルガレーテ「おひいさま…、 一矢様と愛し合う事で、 おひいさまは立派に成長されました…」
マルガレーテ「リオン大元帥様も きっとお喜びになられるでしょう」
エリカ「ありがとう、マルガレーテ」
メルビ「エリカ…。 その日を一刻も早く迎えるために 我々も全力を尽くそう」
エリカ「はい…。 では、私をかばってくれた方の お見舞いがありますので…」
(足音・エリカが立ち去る)

???(ハイネル)「…彼女がリオン大元帥の娘、 エリカか…」
メルビ「うむ…貴公にも話した通り、 彼女は我々の希望であり象徴である」
???(ハイネル)「異星の人間との愛か…」
メルビ「貴公には、これまでに 何度も我々の窮地を救ってもらった…」
メルビ「どうだ?  このまま我々の組織に協力して もらえないだろうか…」
???(ハイネル)「…その申し出には 礼を言わせていただく…」
???(ハイネル)「だが、血塗られたこの手は 貴公らの理想にあまりに不似合いだ…」
メルビ「では…?」
???(ハイネル)「…かねてからの約束通り、 小バームに到着次第、余は別行動を とらせてもらう」
メルビ「ボアザン皇帝 ズ・ザンジバルの不始末を 片づけるためにか?」
???(ハイネル)「そうだ…。 あの男が銀河支配の野望を捨てぬ限り、 我が星ボアザンに平和は訪れぬ…」
???(ハイネル)「為政者としての使命を 忘れた奴こそ、ボアザンの逆賊だ…!」
メルビ「…わかった。 貴公の決意に敬意を表し、 その武運を祈らせてくれ…」
???(ハイネル)「こちらからも 貴公らの崇高な理想に可能な限りの 協力を誓おう」

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[医務室]

「凱…」
「もう泣くな、命…。 俺はこうして無事だったんだ」
「でも…」
美和「凱さん…泣かせてあげなさいよ。 命さんの涙は悲しみの涙じゃ ないのだから」
「へえ…ミッチーが乙女心を 理解するとは驚きだぜ」
「そういうお前はデリカシーを 学んだ方がいいな」
「せっかく見舞いに来てやったのに 言ってくれるぜ」
美和「宙さんは凱さんの事 随分と心配していたものね」
「そいつは初耳だな」
「へ…お前には世話になったしな。 それに…」
「それに?」
「人類最強のサイボーグって 勝手に自称されたまま、お前に 死なれちゃたまらないからな…」
「フ…この身体が治ったら いくらでも相手をしてやるさ」

(扉が開閉する)
サンシロー「よう!  思ったよりも元気そうだな」
ハチロー「凱さん!  差し入れもってきたよ!」
「済まないな、ハチロー。 ところで差し入れって何だい?」
ハチロー「もちろん、凱さんの 大好物の牛丼に決まっているさ!  紅ショウガもたっぷり付いてるよ」
サンシロー「牛~丼、ひとすじ~」
「ははははは!  何だよ、そのダミ声の歌は!」
ハチロー「サンシローさん、 さっきから、その歌ばっかり 歌っているんだよ…へんなの…」

(扉が開閉する)
麗雄「具合は良いようじゃな、凱」
「父さん…、 ボルフォッグ達の様子は?」
麗雄「無事とは言い難いが まあ何とかなりそうだ。 さすがは勇者と言ったところじゃな」
麗雄「向こうには護君とケン太君が 付きっきりになっているよ」
美和「よかったわね、宙さん」
「ま…あの頑強ロボ軍団が あれぐらいでやられるとは 思ってなかったけどな」
麗雄「最も深刻なのは 各ガオーマシンとガオガイガーの GSライドだ…」
「そうか…ギャレオンも かなりダメージを受けていたしな…」
麗雄「だが、心配するな。 いい機会だから、ガオガイガーに 改良型のウルテクエンジンを搭載する」
「改良型だって…?  そんなものが開発されていたのか?」
麗雄「EI-01は倒したが まだ戦いは続くからな…」
麗雄「さらに、これからの戦いを考慮して 宇宙用のステルスガオーを開発した」
サンシロー「そんなものまで 造っていたとはな…。パワフルな ジイサンだぜ…」
麗雄「フホホ!  まだまだ大文字博士やサコン君、 小介君には負けんぞ!」
「それで、父さん…、 その新しいステルスガオーは…」
麗雄「その名もステルスガオーII!  そして、それと合体したガオガイガーは スターガオガイガーとなるのだ!」
麗雄「これからは状況に応じて ガオガイガーを換装させて出撃するんだ」
「了解だ。 感謝するぜ、父さん」
麗雄「凱…EI-01は倒したが あれが最後のゾンダーとは思えない…」
麗雄「機界生命体の侵略が終わり、 この星の平和が戻るまで…、 頼むぞ、凱」
「はい…!」

《??? UNKNOWN・WORLD AREA》

[メガノイド司令室]

(何かがせり上がり、スイッチが入る)
???「………」
???(コロス)「よくいらっしゃいました、 機界の王よ…」
???「………」
???(コロス)「きっとあなたは 来ると思っていました…。 同質の存在である我々の元へ…」
???「………」
???(コロス)「さあ、機界の王よ…。 その偉大な力をお貸し下さい…」

《??? UNKNOWN・WORLD AREA》

[バラルの神殿]

???(ガンエデン)「……イルイよ……」
???(ガンエデン)「我に選ばれし巫女、イルイよ…」
イルイ「……………」
???(ガンエデン)「汝の見定めし剣が また一つの災いを滅ぼした……」
イルイ(…αナンバーズ…… アイビス達が………)
???(ガンエデン)「…しかし……… 未だ多くの災いがこの星を蝕んでいる…」
イルイ(…わ…ざわ…い……)
???(ガンエデン)「…我らは地球の守護者……。 この星に生きる我が子らを災いから……」
???(ガンエデン)「天と地と海から来る災いから 護らねばならぬ……」
イルイ(……護る……この星を……)
イルイ(…アイビス達を………)
???(ガンエデン)「目覚めよ、イルイ……。 その強念を解き放て……」
???(ガンエデン)「この星を護るために… 汝が愛する者達を護るために…」
イルイ(みんなを…… アイビス達を……私が護る……)
???(ガンエデン)「イルイよ……。 約束の地、バラルの主…… マシアフ……この星の守護者となれ…」
イルイ(…私が…この星を護る……)
イルイ(…私が……私は………)
(歌声、閃光)

イルイ(大人)「…………………」
イルイ(大人)「…私はイルイ…… バラルの主であり、マシアフ………」
イルイ(大人)「…私はイルイ・ガンエデン……」
カナフ「………」
(カナフの咆哮)
イルイ(大人)「…優しいカナフ……」
ケレン「………」
(ケレンの咆哮)
イルイ(大人)「…気丈なケレン……」
ザナヴ「………」
(ザナヴの咆哮)
イルイ(大人)「…無邪気なザナヴ……」
イルイ(大人)「私の可愛いしもべ達……。 今まで寂しい想いをさせてごめんなさい…。 私は今、マシアフとして目覚めました…」
カナフ「…………」
イルイ(大人)「…私は地球の守護者…。 幾多の剣よ…私の下へ集いなさい……」
イルイ(大人)「そして…この星に住む者達に ガンエデンの加護を……」
イルイ(大人)「私はイルイ・ガンエデン…… 地球の守護者………」
イルイ(大人)「私の見定めし剣よ… αナンバーズ……そして、 アイビス・ダグラスよ」
イルイ(大人)「私の下へ集いなさい……。 全てはこの星を護るために……」
イルイ(大人)「…アイビス……… 例え、それが…あなたの夢の翼を 折ることになっても……………」

『プロペラントタンク×2』を入手した
『カートリッジ×2』を入手した
『リペアキット×2』を入手した
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