back index next


ビムラーの意志 アイビス ~ 第45話 ~

〈7PP〉

(振動)
「な、何だ!? この振動は!?」
めぐみ「地面の下から何か来るわ!!」
サバラス「始まったか…。 ファザー、グッドサンダーを ビムラー受け入れ態勢に」
ファザー「了解。 ビムラー受け入れを開始します」
(グッドサンダーに緑の光がゆっくり集まる)
ファザー「ビムラー受け入れ完了」
真吾「あ、あれがビムラーの正体なのか…?」
「た、ただのエネルギーじゃない!  何か意志のようなものが…!」
竜馬「……!」
ブンドル「何と…何ということだ…。 あの光……あの輝き……」
ブンドル「ただ、ひたすら…美しい……」
隼人「お、おい、リョウ…今のは…!」
竜馬「あ、ああ… ビムラーにゲッターが反応した…!」
ケルナグール「何が起こったのだ!?」
カットナル「少しは頭を使え、単細胞!  さっきの光、あれこそがビムラーだ!」
ケルナグール「ということは… 奴らは自分の目的を果たしたのか!!」
ブンドル「フフフ… やるではないか、αナンバーズ…」
ブンドル「だが… 勝利に酔いしれたその瞬間が お前達にとって命取りとなるのだ」
(マザー・バンガードの北側にドスハードが出現)
ベラ「伏兵!?」
ブンドル「さあ、ドスハードよ… 奴らに乾坤一擲の一撃を!」
(ドスハードがマザー・バンガードに隣接し、マザー・バンガードに爆煙)
ベラ「くうっ! 被害状況の報告を!!」
レイカ「居住ブロックに直撃!!」
ベラ「何ですって!? すぐに消火を!!」
(マザー・バンガードに爆煙×2、振動)
サバラス「真吾、 ビムラーの受け入れは完了した。 ゴーフラッシャーも使用可能だ」
真吾「待ってたぜ、その言葉!」
(ドスハードが少し北へ移動、ゴーショーグンがドスハードに隣接)
真吾「マザー・バンガードを やらせはしないぞ!!」
【強制戦闘】
真吾[ゴーフラッシャースペシャル]vsドスハード(自律回路)[反撃不可能]
(真吾の攻撃は当たるが、ドスハードのダメージは0)
真吾「あ、あら?」
キリー「確かに当たった…よな?」
真吾「あ、ああ…!」
レミー「なのに、何で効いてないの!?」
真吾「そ、そんなこと俺が知るかって!」
ケン太「見える……見えるよ……!」
OVA「ケン太君、どうしたんです!?」
ケン太「あのロボットの中に何かが見える…」
ケン太「何だろう…?  あいつ、何か言ってる!  聞こえない…? 何か言ってるよ!」
真吾「!?」
ケン太「ほら…嫌だ、戦うのは… 戦うために生まれてきたんじゃない…」
ケン太「敵メカが言っているんだ。 戦いたくない。戦うぐらいなら、 死んだ方がマシだって…!」
(ドスハードに爆煙、爆発)
真吾「!!」
レミー「も、もしかして… 遅効性のゴーフラッシャー!?」
キリー「い、いや… あいつ、自爆したんじゃないのか…!?」
ケン太「真吾!  もう一度、ゴーフラッシャーを撃って!」
真吾「撃つって、どこへ!?  もう敵はいないんだぞ!」
ケン太「いいから!  あのメカが最期にそう言ったんだ!」
レミー「ええっ!?」
ケン太「早く! ゴーフラッシャーを!!」
真吾「ええい、もうどうにでもなれ!  ゴーフラッシャー・スペシャル!!」
(ゴーショーグンがグッドサンダーに隣接、着地してからゴーフラッシャーを撃つ。ゴーショーグンが空中へ。振動)
サンシロー「こ、今度は何だ!?」
一矢「ま、またビムラーか!?」
小介「ち、違います! ドクーガ基地の 動力源が暴走を始めたようです!」
サンシロー「ぼ、暴走だぁ!?」
レミー「ちょっと、真吾!  いったい何やったのよォ!?」
真吾「だから、俺が知るかって!!」
カットナル「おい、ブンドル!  一体何がどうなっとるんだ!?」
ブンドル「…一つだけわかっているのは…」
ブンドル「我々の基地が 最期を迎えるということだ…!」
ケルナグール「落ち着いてる場合か!  脱出だ! 脱出するぞ!!」
(振動、基地の西側にある火口から噴火、ゆれ。残っている敵機が爆発)
ペンチノン「ウイイィィ!」
プリマーダ「ペンチノン、何が起きた!?」
ペンチノン「覚醒したビムラーが あのロボットに力を与えた…!」
ペンチノン「成長と進化を続けるエネルギー… 予想以上に危険だ……」
ペンチノン「ウイィィィ!  この件、一刻も早くパスダー様に 報告しなければならない! ウイィィ!!」
(閃光)

[グッドサンダー・コンピュータルーム]

ケン太「父さん…」
真田「ケン太… お前や皆さんに真実を話す時が来た…」
ブライト「では、ビムラーの秘密を 我々に教えていただけるのですね?」
真田「ええ。あなた達にもビムラーの意志を お伝えしましょう……」
ケン太「ビムラーの…意志?」
竜馬「真田博士、あれは 意志を持つエネルギーなんですか?」
真田「そうだ。 ゲッターロボに乗っている君なら、 理解ができるだろう?」
竜馬「……!」
真田「ビムラーは遥か昔… そう、人類の文明が誕生する以前から 地球内部に存在していたエネルギーなのだ」
ケン太「そ、そんな昔から…?」
真田「ああ。そして、その最大の特徴は 先にも言ったとおり、自らの意志を 持っていることだ」
麗雄「…意志があるからには 明確な目的を持っておるはずじゃな」
真田「ええ。 ビムラーの目的…それは生命体の進化です」
隼人「進化を促すエネルギー…!  そいつはまるで……」
真田「うむ。ビムラーとゲッター線は、 その特徴において共通する要素が多い」
竜馬「! なら、ビムラーも…?」
真田「そうだ。私はあれが 宇宙から来たものだと考えている」
竜馬「じゃ、じゃあ… ビムラーが促す進化とは…」
真田「おそらく、 知的生命体を宇宙へ旅立たせること…」
真田「ビムラーが備えている 瞬間移動能力はそのためのものだろう」
ケン太「ちょっと待って!  宇宙への旅立ちがどうして進化を 意味するの!?」
真田「ケン太…お前も知ってのとおり、 この宇宙には数多くの知的生命体が 存在している」
真田「だが、その者達が それぞれの星で暮らしているだけでは 発展や進化は望めない」
真田「宇宙という無限の空間へ進出し、 異なる星の知的生命体と出会い、 困難や試練に打ち勝って共存することが…」
真田「永遠の繁栄…言いかえれば、 究極の進化への道と言えるだろう」
真田「そして…ビムラーは それを人類に教えようとしているのだ」
ケン太「うん…。 僕、何となくだけどわかるよ」
万丈「そうか…。 メガノイドの最終目的は銀河への進出… それでコロスはビムラーを欲したのか」
アムロ「…人の進化の行く末が 宇宙への進出、つまり重力から魂を 解き放つことだというのなら…」
アムロ「ニュータイプの覚醒も ビムラーの影響によって…?」
真田「いや… 現状のビムラーは全ての知的生命体の 進化を促すまでには至っていない」
真田「ホ乳類誕生のきっかけとなったと 言われるゲッター線や、オーガニック・ エナジーなどのように…」
真田「我々の常識を遥かに超えた エネルギーの一つと考えるべきだろう」
「なるほど…。 それで、オルファンやビムラーは 互いに影響を与えているのか」
比瑪「影響って?」
「性質や特徴は違っても、 銀河への旅立ちという目的は同じ…」
「だから、お互いを利用… いや、協力し合っているのかも知れない」
比瑪「それって、 いい意味での協力だったらいいんだけど…」
(もしかして…ネリーが 言っていた大いなる存在とは… ビムラーのことだったのか?)
カミーユ「…真田博士、一つ疑問があります。 何故、ビムラーは今になって その力を発現させたんです?」
真田「…ここ数年、人類は 何度も存続の危機にさらされている…」
真田「一年戦争、異星人や地下勢力の襲来、 バルマー戦役、超重力崩壊の衝撃波…」
真田「それらがビムラーの目覚めを促し… 私は代行者としての使命を与えられたのだ」
ケン太「じゃあ、父さんがゴーショーグンや グッドサンダーを作ったのは…」
真田「そう、ビムラーの意志でもある。 そして、ケン太…お前も私と同じく、 ビムラーに使命を与えられた存在なのだ」
ケン太「僕が…?」
真田「ああ。お前はビムラーの申し子とも 言うべき存在なのだよ」
麗雄(つまり… ケン太君も護君と同じく、僕達にとって 重要な鍵を握る子供だということか…)
麗雄(そして、ゾンダーは 有機生命体を進化させるビムラーを 敵視し、攻撃を仕掛けてきた…)
キリー「それにしても、大したもんだ。 ただのメカ好きの子供だと思ってたが…」
レミー「そのケン太を 守るために選ばれた私達って… 結構責任重大だったのねえ」
真吾「ああ、まったくだ」
甲児「いや、そんな他人事みてえに 言うこっちゃねえだろ?」
竜馬「…もしかして、 ゴーフラッシャーがパワーアップしたのは ケン太君と何か関係が…」
真田「うむ。ケン太と共にビムラーが 新たな成長段階を迎え…ゴーショーグンに 新たな力が与えられたのだ」
ケン太「じゃあ、 あのドクーガメカの声は……」
真田「うむ。彼らはゴーフラッシャーによって 自らの意志を持つに至ったのだ」
キリー「な、何だって!?」
サコン「メカに意思を…?  では、あの爆発は…」
ケン太「うん… あのメカは戦いたくないって言ってた…。 でも、命令を拒否できなくて…」
サコン「自ら役目を終えた…?」
ケン太「うん…」
アムロ「それにしても… 人ならざる者の声を聞くだけならまだしも、 意思を与えるとは…」
真田「ケン太が花や草、風や水と 意思をかわせるのもビムラーの体現者… 『ソウル』として成長しつつある証だ」
ケン太「ソウル…」
真田「その結果、 メカに対しても生物と同じように 愛情を抱くケン太の心と…」
真田「それに反応したビムラーの力が メカの意思を呼び覚ましたのだろう」
サコン「では、ドクーガ基地の 動力源の暴走も同じ理由で……」
隼人「まったく、恐れ入るぜ。 だが、おかげでこれからの戦いが 楽になるかも知れねえな」
真田「いや… ビムラーが完全に覚醒しない限り、 今日のような現象が必ず起きるとは言えん」
レミー「あらら…残念」
真吾「ま、 そうそう事が上手く運ぶわきゃないか…」
ケン太「それで、父さん…。 僕、これからはどうすればいいの?」
真田「ケン太… ビムラーの覚醒はお前の成長と共にある」
真田「お前が正しい心を持ち、 αナンバーズのみなさんと共に 歩んで行くのなら…」
真田「ビムラーは必ず人類の力となり… お前はソウルとして真の旅立ちの日を 迎えることになるだろう」
ケン太「わかったよ、父さん。 僕、みんなと一緒に旅を続けるよ。 それが僕の使命なんでしょ?」
真田「うむ…。お前の未来が ビムラーと共にあることを祈っている」
ブライト「では、真田博士…。 引き続きお子さんをお預かり致します」
真田「よろしくお願い致します。 私はサバラス隊長と共にグッドサンダーで ドクーガに対するオトリとなります」
ブライト「わかりました。 博士達もどうかご無事で……」
真田「ええ…。 ビムラーが真の覚醒を迎えるその時に またお会いしましょう……」

[マザー・バンガード・休憩室]

アイビス「イルイが…… イルイがいないって、どういうこと!?」
ツグミ「まさか、 マザー・バンガードが受けた攻撃で…?」
OVA「い、いえ……。 その時は私やケン太君と一緒に 別のブロックへ避難したんですが…」
OVA「その後、見当たらなくなって…」
アイビス「そ、そんな…!」
プル「あたし達も捜したんだけど、 どこにもいないの……」
比瑪「自分で艦を降りたってこと…?」
「なら、あの子はどこへ行ったんだ?  この近くに街なんてないぞ」
ツグミ「もしかして…!」
スレイ「母親を捜しに行ったのか…?」
比瑪「え…イルイのお母さんを?」
スレイ「ああ…。 夢の中で声を聞いたと言っていた…。 まさかとは思うが……」
「でも、誰にも何も言わずに いなくなるって…?」
アイビス「イルイ…もしかして… あたし達と一緒にいるのが つらくなったんじゃ…」
ツグミ「まさか…」
アイビス「イルイは優しい子だから… 戦いの中にいることに… 耐えられなくなったのかも…」
スレイ「しっかりしろ、アイビス。 だからと言って、黙って出て行くことが あると思うか?」
アイビス「でも…」
スレイ「イルイを信じろ。 それともお前とあの子の絆は、 その程度なのか?」
アイビス「スレイ…」
比瑪「アイビス…スレイの言う通りよ。 イルイが自分で艦を降りたとしても きっと理由があってのことよ」
ツグミ「そうよ…もしかして、 迷子になってるのかも…」
プル「ね、ねえ… もう一度みんなで捜そうよ」
「だけど…俺達には時間がない。 ここにいたら、またドクーガの攻撃を 受けることになる」
アイビス「…わかった。 あたし、アルテリオンで探しに行くよ」
カトル「…いえ、 彼女のことは僕の部下に任せましょう」
プル「え…?」
カトル「ラシード、 君の部下を何人かここへ残して、 捜索に当たらせてくれませんか?」
ラシード「承知致しました、カトル様」
ツグミ「アイビス… ここはラシードさん達にお願いしましょう」
アイビス「あ…ああ…」
アイビス(でも…イルイ… 戦いが終わったら…きっと、あたし、 イルイを迎えにいくよ…)
アイビス(その時は…イルイ…… 一緒に銀河を飛ぼうね…)

《ドクーガ本部・WORLD AREA》

[ネオネロス執務室]

ネオネロス「…そうか。 ビムラーが新たな成長を遂げたか…」
ブンドル「はっ…」
ネオネロス「それで、お前は 真田ケン太の抹殺に失敗したのだな?」
ブンドル「申し訳ございません。 よもや、ゴーショーグンに あのような力が備わるとは…」
ネオネロス「フフフ……無機物にすら 意思を与えるビムラーの力か…」
ネオネロス「ワシがそれを手にすれば、 この地球…いや、宇宙の支配すらも 可能となる」
ケルナグール「お、おお…!」
カットナル「ネオネロス様のお顔が…!」
(ネオネロスの顔が見えるようになる)
ネオネロス「カットナル、ケルナグール… それにブンドルよ…次の戦いこそが 全てを決する時となるであろう…」
ケルナグール「ははっ」
カットナル「必ずや αナンバーズを倒し…」
ブンドル「ビムラーをネオネロス様の手に…」
ネオネロス(フフフ…ビムラーの 正統なる持ち主はこの地球でただ一人。 それはこのネオネロスなのだ……)

[バラルの神殿]

???(ガンエデン)「…目覚めよ、巫女よ……」
???(ガンエデン)「…神の子、イルイよ……」
???(ガンエデン)「…目覚めよ………」
イルイ(……あなたは……誰……?)
???(ガンエデン)「……我は地球の守護者………」
イルイ(…地球の守護者………)
???(ガンエデン)「…幾多の剣よ……我が下へ集え… この星を守護するために…………」
???(ガンエデン)「…我の力は汝らのためにある…」
???(ガンエデン)「……我の力は この星を護るためにある………」
イルイ(…………)
???(ガンエデン)「…目覚めよ、巫女よ……。 神の子、イルイ……」
???(ガンエデン)「汝の力は我のためにある…。 我の力は汝のためにある……」
イルイ(…………)
???(ガンエデン)「そして……… 汝が見定めた剣を…我の下へ……」
???(ガンエデン)「全ては この星を守護するために…」
イルイ(……全ては……)
イルイ(この星を……守るために………)

『ケン太のポケコン』を入手した
『OVAのコロッケ』を入手した


back index next