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敵か味方か アラド ~ 第18話 ~

《太平洋 オルファン・WORLD AREA》

[深海]

(……俺の誕生日なんて、 誰も覚えてないだろうな…)
(…宇都宮比瑪……。 確か、そう言ってたよな。 …どういう子なんだろ?)
(…俺、17歳になってしまった。 カナン…悪いけど…!)

[オルファン・ブリッジ]

伊佐未研作「…オルファンの活性化と 例のエネルギーには、何らかの関係が あるのかも知れん」
伊佐未翠「この間、プレートがリバイバルした 地域で検出されたという…?」
伊佐未研作「うむ。 ガバナーはビムラーと呼んでいたな」
伊佐未翠「オーガニック・エナジーの 一種ですか?」
伊佐未研作「もっと異質なものだと思うがね。 いずれにせよ、相互関係は調べねばならん」
伊佐未翠「ええ。 上の騒ぎが大きくならない内に」
伊佐未研作「…前大戦で確認された 海底への強力なバイタル・グロウブ…」
伊佐未研作「そして、 日本近海に落下したジュピトリアンの 巨大サイコミュ装置…」
伊佐未研作「オルファンは我々の予想以上に 外部からの影響を受けている。 このままでは……」
(扉が開閉する)
「………」
伊佐未翠「あら、ちょうど良かった。 もう一度あなたのデータを取りたいの。 準備してくれる?」
(銃を構える)
伊佐未研作「! 勇…!」
「………」
伊佐未翠「銃を下ろしなさい…!」
「オルファンが海から浮上したら 人類はみんな死ぬんだろ? そういうのを 手伝う仕事なんか…もう嫌だ!」
伊佐未翠「あなたもリクレイマーになって 7年…。オルファン浮上のために…」
「精神も肉体もグランチャーに合わせて アンチボディになることは辛いんだぞ!」
伊佐未研作「勇、冷静に!」
「親父の研究のおかげで 子供が実験台にされたんだ…!」
「お袋だって姉さんだって ここに来てから、まるでオルファンの アンチボディじゃないか!」
(銃声)
「! 姉さん!?」
クインシィ「裏切り者はっ!」
伊佐未研作「待て、依衣子!」
クインシィ「私はクインシィ・イッサー。 伊佐未依衣子ではない!」
「くっ!」
(勇が立ち去る)
クインシィ「! 逃がすか!!」
伊佐未翠「これが…オルファンの意志と いうのですか…!?」
伊佐未研作「そうなのか…?」

[格納デッキ]

(アラート、非常灯点灯)
「おい、付き合ってくれるな?」
ユウ・ブレン「………」
「お前だって… 光って言うのを見たいだろ?」
ユウ・ブレン「………」
(ブレンパワードとの共鳴)
「そうだ! お前は オルファンにいるような奴じゃない」
「急げよ…!  こんなブレンパワードのごみ箱で 金属の塊になりたくないだろ?」
ユウ・ブレン「………」
(システム起動)
「海中に出るぞ。耐圧、かけられるな?  ようし…いい子だ!」
「さあ、行こうか! 頼むぞ!」
(ブレンパワードとの共鳴)

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[アルビオン・ブリッジ]

シナプス「…特機戦力を 我が隊へ集結させるだと?」
アムロ「ええ。 前大戦時、ロンド・ベル隊へ参加していた 機体は各方面に散らばっています」
アムロ「せめて、 極東地区にいるマジンガーチーム、 コン・バトラーチーム…」
アムロ「ゲッターチームだけでも 自分達の所へ呼び戻したいのです」
シナプス「理由は?」
アムロ「以前と同じく、 我々は複数の敵と戦わなねばなりません」
アムロ「それに… 現状、ネオ・ジオンや木星帝国に 動きがないとは言え…」
アムロ「準備が整えば、 シャアは必ず軍事行動に出ます」
バニング「艦長、 自分もアムロ大尉に同意見であります」
シナプス「しかし、戦力が分散している メリットもあるのではないかね?」
アムロ「前大戦の教訓を生かし、 連邦軍の軍備は比較的増強が進んでいると 言えます」
アムロ「だからこそ、それを後ろ盾にし… 機動力と戦力に特化した部隊が 必要であると考えます」
シナプス「…要は 私に三輪長官を説得しろと言うのだな?」
アムロ「そういうことになりますね」
シナプス「上との交渉は私の役目だ。 努力してみよう、アムロ大尉」
アムロ「ありがとうございます」
シモン「しかし、 そうなると新しい部隊名が必要ですね」
シナプス「どういうことかね?」
シモン「今はロンド・ベル隊及び 大空魔竜戦隊という呼称ですから… 連絡とかがちょっとやりにくいんです」
シナプス「なるほど…一理あるな」
(アラート)
シナプス「何だ!?」
シモン「ノヴィス・ノアより受信!  Gアイランドシティ方面へ 接近する所属不明の機体あり!」
シナプス「機種は!?」
シモン「アンチボディ、グランチャー… いえ、ブレンパワードです!」
アムロ「!!」
バニング「ブレンパワードなら ノヴィス・ノアの所属じゃないのか!?」
シナプス「念のために照会を!  各員は警戒態勢!」
シモン「了解!」


第18話
敵か味方か

〔戦域:宇宙開発公団タワー周辺〕

(ユウ・ブレンが出現)
(このブレンパワードは俺に合っている…。 親父達の言うことは間違っていた…!)
大河「ノヴィス・ノアからの返答は?」
「あれは 未確認のブレンパワードだそうです」
麗雄「ブレンならリクレイマーではない。 じゃが、ここへ何をしに来おったんじゃ?」
牛山「さあ…? 迷子なんでしょうかねえ」
火麻「何をノンキな!  念のために大空魔竜戦隊と ロンド・ベル隊の出撃を要請しろ!」
スワン「いえ!  すでに出撃態勢に入っていマス!」
火麻「ほう、さすがに素早い対応だな。 氷竜と炎竜も出撃させろ!」
牛山「了解!」
(ヒメ・ブレンと氷竜達が出撃、母艦出撃選択、出撃準備)
ナンガ「見慣れないブレンパワードだな」
ラッセ「どこでリバイバルした奴だ?」
比瑪(あのブレン…もしかして…!)
火麻「さっさと奴の武装を解除させろ!」
大河「待て。 向こうに攻撃の意思はないようだ。 命君、回線を開いてくれたまえ」
「了解!」
大河「ブレンパワードに告ぐ。 君がここへ来た理由は何だ?」
「…GGG長官、大河幸太郎だな?  お前達が所有するビー・プレートの 研究データをよこすんだ」
大河「ふむ…私の正体を知っているとはね。 それにビー・プレートのことまで…」
「ここがノヴィス・ノアの 寄港地であることも知っている」
「さらに、お前達がビー・プレートを 保管していることもな」
大河「そんな物はここにはないよ」
麗雄「長官、彼は……」
大河「ああ、リクレイマーだな」
比瑪「あの子、間違いないわ!」
ルー「比瑪! どこへ行くの!?」
(ヒメ・ブレンがユウ・ブレンの所へ移動)
「その声! 宇都宮比瑪か…?」
比瑪「ああ!  伊佐未勇か…! 勇君かぁ!!」
ナンガ「何だって!? じゃあ、あいつは こないだのリクレイマーか!?」
ジュドー「ええっ!?  リクレイマーって、ブレンパワードを 使わないんだろ!?」
ジュドー「なのに、 どうしてブレンに乗ってんの!?」
ルー「そんなの、 あたしにわかるわけないでしょ!」
(警報)
スワン「長官!  ノヴィス・ノアより緊急通信!  リクレイマー部隊が接近中デス!」
大河「何ぃっ!?」
(グランチャー群が出現)
ケン太「あ、あのメカは…!!」
イルイ「…………」
OVA「ケン太君、イルイちゃん!  危ないですから、奥の方に!!」
シラー「…オルファンから 脱走しようってのかい、勇!!」
「!」
シラー「カナン!  あんたの役目はあたしの援護だ!  わかってるな!?」
カナン「……了解」
カナン(シラー・グラス…!  勇を沈めるつもり?)
「カナン…ついてきてくれないか?  俺の気持ちは話してきたはずだ!」
カナン「地球は再生させない方がいいから… オルファンは浮上させるんだと 言っていたのは、勇でしょ!」
「カナン…! 話せばわかるはずだ!」
火麻「おい!  このままじゃ、またGアイランドシティに 被害が出るぞ!!」
ジュドー「くそっ! こないだ、あの子達を 守ったばかりだってのに!」
比瑪「艦にはクマゾーやアカリ達もいる!  リクレイマーなんかの好きにはさせないわ!」
氷竜「その通りです!  Gアイランドシティは…」
炎竜「僕達が守ってみせるぜ!!」
大河「やむをえん…!  各機、リクレイマーを迎撃せよ!」
(作戦目的表示)

〈vs カナン〉

[比瑪]

カナン「あの時のブレンパワードね!」
カナン「あなたに会わなければ、 勇もあたしも迷うことなんか なかったのに!!」
比瑪「!!」

〈1EP〉

「カナン!」
カナン「何で相談してくれなかったの!」
「相談したよ!  でも、カナンはいつも自分のことばかり 喋っていただろ!」
カナン「あたしが…?」
「あの時、ブレンパワードに会ってから ずっとだよ…!」
カナン「そうだったの……!」
「カナン… オルファンを捨ててくれないか?」
カナン「出来るわけないでしょ!  …出来ないわ!」
「シラーもジョナサンも クインシィに親父やお袋…カナンもだけど みんなオルファンによりかかっているよ!」
「それでは子供のままじゃないか!」
カナン「思い通りにならないからって お家を飛び出してしまう方が ずっと子供だと思わない?」
「俺はオルファンの間違いに気がついたんだ。 オルファンでは選ばれた人間だけが 生き残れるって教えられた…!」
「オルファンに呼ばれた リクレイマーだけ生き残るって…。 それってさ…絶対間違ってるよ!」
カナン「………」
「俺さ…ブレンパワードに乗った時に わかったんだ」
「オルファンではちゃんと動かなかった あれさ…動いてくれたんだぜ」
カナン「私は…あなたと違って 帰る場所はオルファンにしかないのよ!」
比瑪「ちょっと、君!  これって、どういうことなの!?」
「口を出すな!  これは俺とカナンの問題なんだ!」
比瑪「何でさ!  あの人あんたの姉さんなの!?  恋人かぁ!?」
「馬鹿言うな!  グランチャーが来るぞ!!」
【強制戦闘】
[ソードエクステンション(連射)]vsカナン[防御]
「カナン!  オルファンを頼ってる限り、 幸せにはなれないぞ!!」
カナン「私は…私はただ、生まれてきたことを 後悔したくないだけ!」
「だったら、なおさらオルファンから 離れなきゃ駄目だ!」
シラー「カナン!  ブレンパワードに汚染されている者の 言葉など聞くことはない!」
「カナンは誰にも愛されていないって 思い込まされてるんだ!」
カナン「あたはし生まれる前から 愛されていなかった!!」
(カナン機に爆煙)
カナン「な、何なの!?  動かない!? 拒絶反応…!!」
シラー「カナン!  グランチャーに見捨てられたねえ!!」
(シラー機がカナン機に隣接)
カナン「私は 勇を連れ戻したかっただけよ!!」
シラー「伊佐未勇は邪魔なんだ!  ジョナサンやあたしにはね!  あんたも一緒に死んでもらうよ!!」
カナン「!!」
【強制戦闘】
シラー[ソードエクステンション(斬撃)]vsカナン[防御]
(カナン機が爆発)
「カナンッ!!」
比瑪「心配いらないわ」
「何…!?」
カナン「な、何故、助けてくれたの…?」
比瑪「私じゃなくて、この子が助けたの。 あなた…リクレイマーじゃないって 言ってるわ」
カナン「!!」
「お、お前……!」
シラー「隙を見せたねぇっ!  あんた達も一緒に片づけてやるよっ!!」
比瑪「!!」
(あいつとなら…いけるかも知れない!)
比瑪「どうするの!? 伊佐未勇!!」
「比瑪ちゃん、ひっつけよ!」
比瑪「ひっつく? くっくつの!?」
(ヒメ・ブレンがユウ・ブレンに合流、勇に『気迫』)
シラー「勇と一緒に 仲良く死なせてあげるよ!!」
比瑪「狙えないよ!!」
「狙うことはない!」
【強制戦闘】
勇&比瑪[チャクラエクステンション]vsシラー[防御]
シラー「な、何!?  こ、このオーガニック・ウェーブはっ!?」
ラッセ「今の光は…!!」
ウモン「二人で力を合わせおったのか!?」
炎竜「まるで シンメトリカルドッキングだ…!」
氷竜「ブレンパワードには あんな力があるのですか…!」
比瑪「何だったの? 今の…!  伊佐未勇…君?」
「オーガニック・ウェーブ… アンチボディのチャクラ・ウェーブ・ モーションって奴かも知れないけど…」
バニング「各機、この機を逃すな!  グランチャーを迎撃するんだ!」

〈シラー機撃墜〉

シラー「いかん!  これ以上は幾らグランチャーでも…!」

〈敵機全滅〉

(敵機増援が出現)
ジョナサン「…奴ら相手では、 先発隊もそう長く保ちはしなかったか」
エッガ「どのみち、ここはもう終わりだ。 俺達はそれまでの時間を稼げばいい」
「ジョナサン!」
ジョナサン「勇…!  そんな機能不全のアンチボディで!」
「ジョナサン! 俺達が戦ったって、 何にもならないんだぞ!」
ジョナサン「オルファンが やろうとしていることを邪魔する奴は、 全て排除する!」
ジョナサン「貴様の任務も 同じだったはずだ!」
「今は違う!  グランチャーの任務もオルファンの 目的だっておかしいんだ!」
ジョナサン「おかしくはない!」
「グランチャー部隊の任務なんて 嘘っぱちだ!」
ジョナサン「オルファンの永遠は 人類の永遠である!」
「その前に人間が滅ぼされちまう!」
ジョナサン「人類の遺伝子はオルファンと グランチャーに残るんだよ!」
カミーユ「あの男…! あの考え方は…」
キンケドゥ「ネオ・ジオンや 木星帝国に似ている…!」
デュオ「どいつもこいつも 極端な考えに極端な方法ってわけね」
カツ「結局、組織が変わるだけで やることは同じなのか…!」
ケーラ「文句を言ったって始まらないよ。 今のあたし達の任務は Gアイランドシティを守ること…」
ケーラ「一般市民を、これ以上戦火に さらすわけにはいかないだろ?」
カツ「わかってます!」
エッガ「…どのみち、貴様らは ここで死ぬことになるんだよ」
エッガ「だから、 戦士らしい最期の時を迎えてみせろ!」
(イルイに精神感応)
イルイ「ああっ…!」
ケン太「どうしたの、イルイちゃん!?」
イルイ「こ…ここは……危ない…!」
OVA「危ないって… どういうことです!?」
イルイ「逃げて……! 早く…!!」
(激しい振動)
キンケドゥ「!? 地震…!?」
一矢「こんな時に…!  何かの前触れなのか!?」
バニング「かまうな! 敵を迎撃しろ!」
(作戦目的表示)

〈エッガ機撃墜〉

エッガ「ええい!  どうしたのだ、グランチャー!」

〈vs ジョナサン〉

[勇]

ジョナサン「そんな機能不全の ブレンパワードでっ!」
「ジョナサン・グレーン!」
ジョナサン「死ねよやぁぁぁぁぁっ!!」

[比瑪]

比瑪「あんた達!  ここには人がたくさん住んでるのよ!  いったいどういうつもりなの!?」
ジョナサン「そんなもの、 所詮はGGGの隠れミノだろうが!!」
ジョナサン「それに、 オルファンに選ばれた者以外の連中が どうなろうが…俺には関係ない!」

[撃墜]

「ジョナサン・グレーン! 姉さんと 親父とお袋に伝えるんだ! オルファンに 従うことは絶対に正義じゃない!」
「オルファンで人類を抹殺することも、 地球を死の星にすることも、 絶対にさせない!!」
ジョナサン「勇ゥゥッ!」
「今言ったことを伝えるんだ!  行けぇっ!!」
(ジョナサン機が東端へ移動)
ジョナサン「うわあっ! ゆ、勇めぇっ!!」
「伝えろ! そのために狙撃はしない!」
ジョナサン「ゆ、勇は…俺をメッセンジャー ボーイにしたのか! そのために見逃して くれたというのか、あやつはっ!!」
(ジョナサン機が撤退)
ルー「やけにあっさり引き上げたわね…」
健一「…別の目的があるのかも知れない。 とにかく、今は油断をしない方がいい」
イルイ「早く…! みんな、早く逃げて!!」
フォウ「! どうしたの、イルイ!?」
アラド「逃げろって… どういうことだ!?」
(ビーコン)
大河「こ、この警報は!!」
スワン「哨戒機より入電!  Gアイランドシティに津波が来マス!!」
大河「津波だと!?」
「は、はい! オルファン浮上に 伴う地震が原因のようです!!」
火麻「じゃあ、 リクレイマーはそのことを知っていて 逃げ出しやがったのか!!」
牛山「津波は320秒後に直撃!  住民の避難はとても間に合いませんっ!!」
大河「あきらめるな! 緊急警報発令!!」
スワン「了解デス!」
大河「大空魔竜を沿岸へ回すよう要請しろ!  少しでも津波の勢いを弱めさせるんだ!」
火麻「残りの機体は救援活動をっ!!」
(小隊がGアイランドシティを走り回る)
モンシア「こ、こんなんじゃ 到底追っつかねえぞ!!」
カミーユ「もう津波が来る…!!」
キンケドゥ「あきらめるのはまだ早い!  バリアを持っている機体は前へ!」
ヤマガタケ「そんなんで 津波を何とか出来るのかよ!!」
キンケドゥ「時間がない!  バリアでも何でも、壁になりゃあいい!!」
「バリア…!? そうか!」
「チャクラシールドは グランチャーをはねのけられたんだ…!」
(ユウ・ブレンが南中央に移動)
比瑪「何をするつもりなの!?」
「比瑪ちゃん、集中しろ!」
「バリアを持ってる機体!  それに、サイズの大きい奴は 俺に力を貸してくれ!!」
サンシロー「どういうことだ!?」
「壁になるのは、 多ければ多いほどいい! 頼む!!」
健一「壁…!? そうか!!」
麗雄「長官、 イレイザーヘッドの使用許可を!!」
大河「何!?」
麗雄「彼らが津波を止めた瞬間、 イレイザーヘッドで海水を宇宙へ 放出するんじゃ!!」
大河「うむ! 火麻参謀、 イレイザーヘッドの射出準備を!!」
火麻「任せろ! 超特急でやってやる!!」
麗雄「氷竜! 炎竜!  シンメトリカルドッキングじゃ!!」
炎竜「了解!」
氷竜「シンメトリカルドッキング!!」
(超竜神に合体し、宇宙開発公団タワーの南側へ移動)
スワン「津波が来マス!!」
「来いっ!!」
(津波をユウ・ブレンが止め、超竜神がイレイザーヘッドで宇宙へ)
大河「お、おおっ!!」
「津波は完全に消滅しました!  成功です!」
麗雄「やれやれ… 今回も何とか助かったわい」
火麻「よくやったぞ、超竜神!」
超竜神「いえ、私は後始末をしただけ… あのブレンパワード…そして、 皆さんのおかげです」
大河「うむ。諸君、ご苦労だった!」
比瑪「これがブレンパワードの威力よね…。 こういう風に使えばいいんだ…!」
「お疲れさん、ブレン……」
比瑪「伊佐未勇…君?  ねえ、顔を見せてよ」
「………」
(ハッチを開く)
【プチデモ『勇と比瑪のキス』】
比瑪「! 今、何をやったの!?」
「お前のブレンパワードの扱い方、 イエスだね!」
比瑪「ああ! そうかあ!  あはは、そうなんだ!  あたし達やったのよね!」
サンシロー「おいおい… あいつら、何やってんだ!?」
レミー「あらら。 あの二人、前置きが短いわねえ」
キリー「フッ…若いのさ」
真吾「まあ、 何にしても…大したもんだぜ、あの連中」
レミー「あたし達も負けてられないわね」
キリー「若さじゃ勝ち目ないぜ?」
レミー「失礼ね。レディは歳取らないの」
大文字「諸君、ご苦労だった。 大空魔竜へ帰還してくれたまえ」

《太平洋 オルファン・WORLD AREA》

[オルファン・ブリッジ]

クインシィ「勇がノヴィス・ノアやGGGに このオルファンの弱点を教えることに なるのだから…」
クインシィ「防衛のために グランチャー部隊を強化するのは 当然でしょう!」
伊佐未研作「オルファンが浮上すれば、 ノヴィス・ノアやGGG…さらに 地下勢力など問題ではない」
クインシィ「勇はグランチャーの抗体に ならなかったにしても、オルファンを 知っています」
伊佐未研作「あれはお前の弟なんだぞ!  それを倒そうというのか!」
クインシィ「異分子は排除しなければ ならない! 勇がビー・プレートを 手に入れたら、どうなる!?」
伊佐未研作「ビー・プレートのことは まだその威力も存在も仮定のものなんだぞ、 依衣子…!」
クインシィ「依衣子など、ここにはいない…!  私はクインシィ・イッサーである」
ジョナサン(…オルファンは 伊佐未ファミリーの所有物ではない。 それを彼らも知るべきだな…)
ジョナサン(だが、 勇の奴にさっきの借りを返すためにも… グランチャー部隊の強化は必要だな)

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[大空魔竜・休憩室]

ジュドー「おつかれ、比瑪さん。 さっきは助かったぜ」
比瑪「ううん、みんなのおかげだし… ブレンも頑張ってくれたから」
ジュドー「ブレンもご苦労さん」
ヒメ・ブレン「………」
(ブレンパワードとの共鳴)
比瑪「あはっ!  この子、ジュドーのこと好きみたいね」
一平「ま、こいつは変わったのに 好かれやすい質だからな」
ジュドー「あっ、ひっどいな~! それ」
一平「ところで、あの伊佐未勇って奴は どこへ行ったんだ?」
比瑪「カナンって女の人と一緒に ノヴィス・ノアへ呼び出されたわ。 アノーア艦長達が事情を聞くって」
ジュドー「何か、ワケありの人だよね。 昔のカミーユさんにちょっと似てるかも」
比瑪「割とナーバスなのよね」
カミーユ「…聞こえてるぞ」
ジュドー「ごめんごめん。 …ところでカミーユさん、何でここに?」
カミーユ「さっき招集がかかったろう。 …ジュドーこそ、何しに大空魔竜へ 来てたんだ?」
ジュドー「いっけね!  サボってたのがバレちまったぜ」
カミーユ「まったく…。 後でアムロ大尉に言っておくからな」
ジュドー「カンベンして、カミーユさん!  今度ゼータの整備を手伝うから!」
一平「…それにしても、 俺達を集めて何をするんだろうな?」
カミーユ「さあ…?」
比瑪「………」
比瑪(…伊佐未勇…大丈夫かしら…?)

[ノヴィス・ノア・ブリッジ]

アイリーン「…身体検査の結果、 伊佐未勇君の身体に問題はありません。 DNAの書き換えもされていないようです」
アノーア「わかりました」
コモド「伊佐未って、リクレイマーを 統率しているファミリーの名前でしょう?」
「………」
コモド「あなた、どうしてここへ来たの?」
アノーア「コモド、 彼への質問は私が行います」
コモド「あ…。はい」
アノーア「伊佐未勇… 私はあなたとカナン・ギモスを全面的に 信用しているわけではありません」
「…だろうね」
アノーア「あなたが リクレイマーを裏切った理由は何です?」
「…さっきの津波でわかるように、 オルファンはもう浮上を始めている」
「あれが海上に出たら 人類の手には負えないということぐらい、 あんた達だってわかっているはずだ」
アノーア「無論です。 そのためのノヴィス・ノアなのです」
「でも、リクレイマーと戦う力は まだ充分に備わっていない」
「だから、あんた達はGGGや 連邦軍の手を借りているのが実情だ」
アノーア「…こちらの事情に詳しいようね」
「だいたいの情報はオルファンで手に入る。 また異星人が現れ、ネオ・ジオンや ジュピトリアンが動き出したこともね」
アイリーン(…密通者がいるの…?  いえ、考えすぎね)
コモド「ずいぶんなことを 言ってくれるけど…」
コモド「オルファンから逃げ出した ブレン1機でオルファンを阻止しようなんて 出来るわけがない!」
「…ノヴィス・ノアは サバイバルのための艦だ。地球の海を 漂うだけ。けど、オルファンは違う…」
コモド「!?」
「オルファンって、 銀河旅行をする凄い船なんだよ」

[メインオーダールーム]

麗雄「それにしても…ブレンパワードが あんな力を持っておったとはな」
猿頭寺「そうですねえ…。 データを見直す必要があると思われます」
火麻「あの伊佐未勇とかいう奴は どうなった?」
「アノーア艦長からの報告では、 私達に協力してくれるとのことです」
火麻「ほう…素直だな。 そういうタマには見えなかったが」
麗雄「ふふふ…宇都宮君のおかげかも知れん。 あの子は人をひきつける何かを 持っておるようじゃからな」
大河「ところで、博士…氷竜と炎竜の方は?」
麗雄「やはり、再調整が必要じゃ。 シンメトリカルドッキングを より確実なものにするにはな」
大河「そうか…。 では、調整作業を急いでくれたまえ」

[大空魔竜・ブリッジ]

大文字「…では、伊佐未勇君を加えた ブレンパワード部隊を我々に預けると?」
ゲイブリッジ「そうです。 ノヴィス・ノアは対リクレイマー用に 建造された艦とは言え…」
ゲイブリッジ「主な任務はオルファンの 調査です。今後のことを考えれば、 そうした方が得策でしょう?」
大文字「おっしゃるとおりですが、それでは そちらの戦力が減ってしまうことに…」
ゲイブリッジ「その点に関しては ご心配なく。しばらくの間、リクレイマーは ノヴィス・ノアを狙うことはないでしょう」
大文字(…何故、そう言い切れるのだ?)
ゲイブリッジ「では、ノヴィス・ノアは 引き続きオルファンの調査を行います。 比瑪君達のことを頼みます」
大文字「わかりました…」

[ブリーフィングルーム]

めぐみ「え? 新しい部隊名…ですか?」
大文字「そう。シナプス大佐と各艦の オペレーター側からの要望があってね」
大文字「統一した部隊名を 決めようということになったのだ」
シナプス「そこで…諸君らの意見を聞きたい」
ビーチャ「へえ~。話がわかるじゃん」
デュオ「こりゃ先に決めたもん勝ちだな」
ベラ「ええ。 後から合流してくる人達には悪いけどね」
一平「甲児や豹馬がいなくてよかったぜ。 あいつら、絶対にロクでもない名前を 考え出しそうだからな」
ビルギット「ああ、まったくだ。 『兜甲児と愉快な仲間達』とかな」
日吉「ありそう、ありそう!」
ギャリソン「万丈様、 何か良いご提案はございますか?」
万丈「そうだねえ…。 『うわさの破嵐万丈と愉快な仲間達』は どうだい?」
ビーチャ「長い! おまけに言いにくい!」
万丈「冗談だよ、冗談。 そういうビーチャは?」
ビーチャ「そりゃもちろん、 『シャングリラチルドレン』さ!」
レミー「え~?  女の人はどうすんのよ?」
キリー「まあまあ、ここは このキリー・ギャグレーにお任せあれ」
真吾「ちゃんとした名前だろうな?」
キリー「もちろん。 『ブロンクス・ロンリーウルブス』ってのは どうだい?」
ビーチャ「それも長い!」
レミー「あたしは嫌よ。 ロンリーなんて縁起でもないわ」
ブンタ「孤独な狼が複数形なのは どうでしょうか…」
キリー「細かいねえ、ブンタ君」
プル「じゃあ、『プルプルプルズ』!」
プルツー「意味わかんないわよ、プル」
エマ「アムロ大尉はどうです?」
アムロ「正直言って、俺は 『ロンド・ベル隊』が馴染んでいてね。 新しい名前は思いつかないな」
健一「じゃあ、 『ビクトリーファイブ』なんて どうでしょう?」
一矢「ロボットが 1体足りないような気がするけど…」
モンシア「なら、 『不死身の第4小隊』でどうだ!」
キース「それ、モンシア中尉達の 昔の部隊名じゃないですか」
カトル「ヒイロや 五飛は何か考えているのですか?」
ヒイロ「………『ゼロ』…」
デュオ「味気ねえ~!  しかも、それ…お前の機体名だろうが。 もう少しひねれよ、もう少し」
五飛(…『ナタク』…は 言わないでおいた方がいいようだな)
アンナマリー「キンケドゥ、 あなたの意見は?」
キンケドゥ「そうだな… 『αナンバーズ』なんかどうだろう?」
ピート「『α部隊』といったところか…。 『α』の意味は?」
キンケドゥ「大いなる最初の一歩、 さらに期待の未知数ってところかな?」
万丈「なかなかシャレてるね。他に候補が なけりゃ、それでいいんじゃない?」
アラド「あ、あの!  おれもアイデア出していいッスか?」
コウ「何だ、アラド?」
アラド「一年戦争の超有名部隊、 ホワイトベース隊の正式名称から取って…」
アラド「『第13独立部隊』ってのは どうですか?」
コウ「ああ、それ…。 今のロンド・ベル隊の別名称だよ」
アラド「え!?」
アムロ「前大戦の時に 岡長官が命名してくれたもでね」
アラド「トホホ…。 じゃあ、とっておきの奴を……」
(部隊名入力)

[大空魔竜・ブリーフィングルーム]

ベラ「では、αナンバーズに決定ですね」
大文字「本日を以って我々は αナンバーズとして 地球圏の脅威と戦っていく」
シナプス「戦いはこれまで以上に 厳しくなっていくことが予想される。 以後の諸君らの働きに期待する」


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