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反逆の翼、再び アイビス ~ 第12話 ~

《アクシズ・EARTH AREA》

[マザー・バンガード・休憩室]

リリーナ(…私は…また何も出来なかった…)
リリーナ(…スウィート・ウォーターの 実状を知りながら、どうすることも 出来ず…)
リリーナ(そして、クワトロ大尉は…)
ハチロー「ねえ、リリーナ姉ちゃん。 顔色がすごく悪いけど…大丈夫?」
リリーナ「え?  い、いえ…何でもありません…」
トッポ「そう?  何か今にも倒れそうな感じだけど…」
リリーナ「心配をかけて………」
(リリーナが倒れる)
リリーナ「…………」
トッポ「ちょ、ちょっと!  ホントに倒れちゃったよ!!」
ハチロー「トッポ、 リリーナさんを医務室に運ぶんだ!」

[戦艦・通路]

レディ「リリーナ次官の具合はどうだ?」
ノイン「今は医務室で休んでおられる。 医者の話ではストレス過多だそうだ」
デュオ「しかし、 トッポの話を聞いた時はビックリしたぜ。 いきなりブッ倒れちまうなんてよ」
剛健太郎「無理もないだろう。 火星でのバーム星人との交渉失敗以来、 彼女には過度の精神的重圧がかかってきた」
レディ「デラーズ・フリート残党の抵抗、 さらにネオ・ジオンの活動開始…。 彼女にとっては試練の時だな」
ノイン「リリーナ様は、 ご自分の力が至らないばかりに 連邦内の改革が進まず…」
ノイン「その結果として、 再び戦争か始まると考えておられるようだ」
デュオ「責任感が強いのは結構だけどよ、 一々気に病んでいたら、このご時世じゃ やってられないだろうぜ」
五飛「お前にはわからん重圧だ。 気安めの発言はやめておけ」
デュオ「はいはい。どうせ俺はお前さんと 違って流されるままに生きてるよ」
剛健太郎「しかし、 確かに歩みは遅いかも知れないが、 連邦政府内の改革は着実に進んではいる…」
剛健太郎「その原動力の一つである 彼女が回復しなければ、政府内の混乱は より大きく広がっていくだろう…」
ノイン「こんな時、 ゼクスがいてくれれば心強いのだが…」
デュオ「あいつもな…ヒイロと同じで、 いまいちよくわからない所があるからな。 行方不明のまま何をしているのやら…」
五飛「ヒイロからの連絡は?」
レディ「火星圏で我々と別れたまま、 音信不通だ」
デュオ「まったく…どいつもこいつも 好き勝手にやってくれるぜ」
ジュドー「……みんな、 こんな所にいたのかよ?」
デュオ「どうしたんだ、ジュドー?」
ジュドー「カトルとトロワが来たってこと、 教えようと思ってさ」
デュオ「あの二人が?  んじゃ、早速行動開始といきますか!」

《サイド3 スウィート・ウォーター・EARTH AREA》

[執務室]

ナナイ「大佐、例の4機のガンダムは 明後日にはこのスウィート・ウォーターへ 到着の予定です」
シャア「宇宙空間での回収直前に 強奪された残りの1機の行方は?」
ナナイ「残念ながら消息不明のままです」
???(ゼクス)「失礼ながら、お聞きしたい。 奪い返された1機は、どのガンダムか?」
ナナイ「…白い翼をもった機体だ」
???(ゼクス)「ほう…」
シャア「感慨深いようだな?」
???(ゼクス)「それなりには。 何しろかつての宿敵…そして、 味方だった者の機体ですから」
ナナイ「………」
シャア「では、ウインド…」
ゼクス「そのコードネームは プリベンター時代のもの… 今の私はゼクス・マーキスです」
シャア「惜しいな。 ミリアルド・ピースクラフトの名を出せば 民衆の支持もさらに集まるのだが」
ゼクス「…ピースクラフトの名は もはや私には相応しくありません」
シャア「そうか。 ならば、君がネオ・ジオンに 賛同する証を立ててもらおう」
ゼクス「その方法は?」
シャア「例の4機のガンダムを 輸送している艦の護衛任務を任せる」
シャア「おそらく、あの少年達が 奪還のために活動を開始している だろうからな」
ゼクス「わかりました。 今の私の決意を示すためには 相応しい相手です」
ナナイ「大佐、よろしいのですか? 彼は OZ、ロンド・ベル隊、プリベンターを 渡り歩いた男です。信用するわけには…」
ゼクス(…本人を目の前にして 随分と言ってくれるものだ)
シャア「構わんさ。私も同じ様な身の上だ」
ゼクス「では… これより私は輸送艦隊に合流します」
シャア「吉報を待っている、ゼクス」

《アクシズ・EARTH AREA》

[大空魔竜・ブリーフィングルーム]

デュオ「ガンダムの現在位置が わかったって?」
トロワ「ああ。 ただ、情報源に疑わしいものがあるが」
デュオ「まどろっこしいなあ!  もったいぶらないで早く話せっての!」
カトル「変わっていませんね、デュオ。 では、ラシード…説明をお願いします」
ラシード「はじめまして、皆さん。 カトル様の部下、ラシードと申します」
カトル「部下はやめて下さい、ラシード。 …彼は以前より僕に協力してくれていた マグアナック隊のリーダーです」
キンケドゥ「…で、 その疑わしい情報源とは?」
ラシード「はい…私は部下達と各コロニーで ネオ・ジオンの動向の調査とカトル様達の ガンダムの捜索を行っていました」
ラシード「ネオ・ジオンの動きは既に皆様も ご存知の通りですが、ガンダムの行方は 何の手がかりもつかめない状態でした」
ラシード「しかし、その我々へ秘密裏に あるメッセージが届けられたのです」
レディ「秘密のメッセージだと…。 その差出人は?」
ラシード「不明です。 ただガンダムの輸送ルートが詳細に 報告されているのみでした」
デュオ「ヘッ…こんなことをやるのは どうせヒイロだろうぜ」
五飛「いや…それならばメッセージの 発信源を秘密にする必要はない。 別の人物と考えるのが妥当だろう」
カトル「そのメッセージによると、 明後日にはガンダム4機を乗せた艦が サイド3に到着するそうです」
トロワ「あのサイドは 今やネオ・ジオンの本拠地だ。 到着以降の奪還は不可能だろう」
デュオ「けど、そこまでわかれば上等だ。 早速、その輸送ルートへ向かおうぜ」
万丈「待つんだ、デュオ。 今回の話…あまりに都合が良すぎると 思わないか?」
サコン「うむ…そのメッセージ自体が ワナである可能性が高いな」
カトル「ですが…もう時間がありません。 今は、そのメッセージの真偽を確かめるより 行動を起こすべきでしょう」
トロワ「ああ…。 あえて罠に掛かってみるのも手だ」
五飛「では、決まりだな」
サコン「いや…その作戦は勧められないな」
デュオ「どういうことだよ?」
サコン「ネオ・ジオンは連邦政府と交渉を 望んでいることを公に発表したんだ」
サコン「つまり、 暫定的ながら連邦とネオ・ジオンは 休戦協定を結んだことになる」
カトル「だから、こちらから ネオ・ジオンに仕掛けるわけには いかないと…?」
(扉が開閉する)
大文字「その通りだ、カトル君」
シナプス「現に 参謀本部からネオ・ジオン軍との 自衛以外の戦闘禁止命令も出ている」
デュオ「そんなの関係ねえな。 俺達は勝手にやらせてもらうぜ」
ベラ「待って、デュオ。 いくらあなた達が軍属ではないと 言っても…」
ベラ「αナンバーズの 一員であることに変わりはないのよ」
デュオ「だからって、 俺達のガンダムが敵の手に渡るのを 黙って見てろってのか?」
カトル「それに、僕達のガンダムが ネオ・ジオンに利用されでもしたら、 αナンバーズの立場も危うくなります」
ベラ「それはそうだけど…」
トロワ「…ネオ・ジオンは 木星帝国と手を結んでいる。 彼らと戦うにはガンダムが必要だ」
五飛「俺は自分の正義に従う。 それは誰にも止められん」
シナプス「お前達の気持ちはわかるが… 我々と行動を共にする以上、 指示には従ってもらう」
キンケドゥ「…シナプス大佐、 要は連邦軍がネオ・ジオンに 仕掛けなければいいのでしょう?」
キンケドゥ「ならば、 宇宙海賊である俺達がデュオ達の ガンダムを奪い返します」
シナプス「本気か?」
キンケドゥ「ええ。 何せ宇宙海賊のやることですからね」
ベラ「キンケドゥ…!」
キンケドゥ「ベラ、こういう時こそ お尋ね者の俺達の出番だ。 海賊らしくお宝強奪といこう」
サコン「だが、マザー・バンガードが αナンバーズと行動を共に していることを知っている者達もいる」
キンケドゥ「そこらへんの情報操作は 大空魔竜の頭脳とギャリソンさんに お任せするさ」
ギャリソン「確かに、こういう時は 私めの出番でございますな。 承知致しました」
サコン「…ここにいる艦長方の許可が もらえるのなら、俺も協力しよう」
大文字「…どうでしょう、シナプス大佐。 ここはデュオ君達やベラ艦長に ガンダム奪還を任せるというのは?」
シナプス「………」
大文字「我々としても、 これからの戦いに備えて少しでも 戦力を増やしておきたいところです」
シナプス「…いいでしょう。 では、ベラ艦長…君達に任せる」
ベラ「わかりました」
デュオ「よっしゃ! そうと決まれば、 早速行動開始といこうぜ!」


第12話
反逆の翼、再び

〔戦域:月周辺宙域〕

(ムサカとモビルスーツが出現済み)
ネオ・シオン艦長「ハリソン大尉、 こちらの要望に応じて護衛部隊を 派遣してくれたことに感謝する」
ハリソン「いえ…これで我々地球連邦軍が そちらと敵対する意志がないことを ご理解頂ければ幸いです」
ハリソン(お偉方の日和見のおかげで 昨日の敵が今日の友軍か…)
ハリソン(軍上層部や連邦政府は ネオ・ジオンが本気で和平を 考えていると思っているのか…!)
ネオ・ジオン艦長「まもなく本艦は スウィート・ウォーターへ到着する。 それまでの護衛をお願いする」
ハリソン「了解しました」
レズン「ま、せいぜいアテにさせてもらうよ」
ハリソン「…機会があれば、 連邦正規軍の力を存分にお見せする」
(マザー・バンガードとアルテリオン(CF)が出現、出撃準備)
キンケドゥ「作戦は説明した通りだ。 デュオ達4人を乗せたアルテリオンは 敵艦を目指し、ガンダムを奪還しろ」
キンケドゥ「他の小隊は アルテリオンの突破をフォローする。 …やれるな、アイビス?」
アイビス「ああ…やってみせる…!」
連邦軍兵「ハリソン大尉!  敵です! 例の宇宙海賊です!」
ハリソン「各機、迎撃準備!」
レズン(フン…この間遭遇した連中と 同じだな。ということは、彼らの背後に ロンド・ベル隊がいる)
レズン(そして、連中の狙いは 積み荷のガンダムか…?)
ウモン「どうするんでえ、キンケドゥ?  向こうさんは連邦軍が護衛についてるぜ」
コウ「それに、彼らの使っている機体は…」
(ハリソン機を指す)
ジュドー「あれ、F91じゃないか!!」
コウ「ああ。アムロ大尉達が 月で量産化を進めていた機体だ」
キンケドゥ「ふふ… F91が連邦の主力機になるというのか。 何か不思議な感じだな」
モンシア「おい! そんな悠長なことを 言ってる場合じゃねえぞ! 量産型でも 相手はあのF91なんだぜ!?」
ベイト「ああ。奴のヴェスバーの威力は 馬鹿には出来んな」
ジュドー「大丈夫、 当たらなきゃどうってことはないぜ」
バニング「ジュドー、勘違いするな。 こちらの任務はあくまでガンダムの奪回だ。 可能な限り連邦の機体は撃墜するなよ」
ベラ「作戦開始! 各機は アルテリオンのムサカ到達を援護せよ!」
(作戦目的表示)

〈2PP〉

デュオ「アイビス! こっちは コンテナに4人も詰め込まれているんだ!  無茶な操縦をしないでくれよ!」
アイビス「今は戦闘中よ!  荷物は大人しくしていて!」
デュオ「!」
デュオ「やれやれ、 ご機嫌を損ねちまったかな?」
カトル「この作戦はアイビスさんと アルテリオンの機動性にかかっています。 今は彼女を信じましょう」
トロワ「だが、かなり分の悪い賭けだ」
五飛「この女の操縦からは焦りと苛立ち、 恐れと劣等感しか感じられん」
カトル「でも、彼女は懸命にやっています。 その気持ちに嘘偽りはありませんよ」
トロワ「そうだな。それは認めよう」
デュオ「頼むぜ、アイビス…。 俺はこんな狭いところで男4人で 死ぬのは勘弁だからな」

〈量産型F91のHP規定値以下〉

(量産型ガンダムF91が撤退)
キース「あのF91、撤退して行きますよ!」
アデル「本気で戦う気はないのか、 それとも機体に慣れていないのか… そのどちらかだな」
バニング「よし。ならば、連邦の機体は ダメージを与えて撤退させろ」
ジュドー「了解! こっちとしても、 その方が気持ちよく戦えるぜ!」

〈vs ハリソン〉

[キンケドゥ(クロスボーン・ガンダムX1・ABCマントなし搭乗の場合)]

キンケドゥ「ほう…いるじゃないか!  連邦にも腕の立つのが!」
ハリソン「そちらも 海賊にしておくには惜しい腕だ…。 お前の相手は私がする!」
(戦闘)
ハリソン「まだまだ!」
【強制戦闘】
ハリソン[ビーム・ライフル]vsキンケドゥ[反撃不可能]
(キンケドゥはシールド防御する。ダメージ0)
ハリソン「ほほう…ビームシールドも 装備されていたのか?」
キンケドゥ「あんたが初めてだぜ…。 俺にクロスボーンのシールドを まともに使わせたのは!」

[HP規定値以下]

ハリソン「く…この私を追い詰めるとは 海賊にしておくには惜しい腕だ…」
ハリソン「だが、 これで上層部への面目は立った。 私も撤退する」
(ハリソン機が撤退)

状況選択

アルテリオンがムサカへ隣接した
5PPになった


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