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武神装甲ダイゼンガー ~ 第37話 ~

[シロガネ ブリッジ]

アクセル「なるほど… 今の所は地球人側が優勢ということか」
ヴィンデル「うむ。連邦軍とノイエDCが 協力しているせいだろう」
アクセル「おれ達が知る歴史… 『向こう側』ではこの後、連中とノイエDCの 一派が手を結んだが…」
アクセル「『こちら側』では、おれ達… シャドウミラーがその役目を担うことに なるとは…何とも言えんな」
ヴィンデル「不服なのか、アクセル?」
アクセル「そういうわけじゃないさ。 おれ達の戦争は…最終的には『こちら側』だけの 話ではなくなる、これがな」
アクセル「それを考えたら、小さいことを 気にしてはいられん」
ヴィンデル「……」
アクセル「だが、リー・リンジュン… 『こちら側』の人間である貴様はどうなんだ?」
リー「……」
アクセル「お前は異星人を憎んでいるのだろう?  …構わないのか?」
リー「それが最強の軍隊を作るために 必要だと言うのであれば」
リー「闘争の時代を経て、人類が真の強者となり、 地球の存在を揺るぎないものに出来るのであれば…」
リー「今回の件は致し方ないと思っている」
リー「ただし、ヴィンデル大佐……」
ヴィンデル「わかっている。 あの連中の利用価値がなくなれば、 その時は……」
リー「はっ」
アクセル(…自分がいつ同じ立場になるか わからんということには…気付いていない、か)
ヴィンデル「ところで、 バン・バ・チュンの動きは?」
リー「工作員からの報告によれば、 アースクレイドルを発ち、ラングレーへ 向かったとのことです」
ヴィンデル「フッ……思った通りだな」
アクセル「ハガネとヒリュウ改は?」
リー「西海岸線の突破に成功…… 現在はテスラ・ライヒ研究所を目指している」
アクセル「…となると、ここから近いな。 フッ…様子でも見に行くか、こいつは」
ヴィンデル「アクセル……」
アクセル「わかってるさ、ヴィンデル。 自重しろ、だろう?」
アクセル「だが、ここでテスラ研を 押さえられるわけにもいくまい?」
ヴィンデル「ああ、 後々の利用価値のことを考えればな」
ヴィンデル「それに…… 前回の件を踏まえて、彼らの戦力を 削いでおく必要もある」
アクセル「ベーオウルフとヘリオス以外…をな。 …いや、ベーオウルフは叩いておくべきか」
ヴィンデル「奴は『こちら側』ではたかだか一兵卒… こだわるな、アクセル。 足下をすくわれることになりかねんぞ」
アクセル「わかってる…わかっているさ」
ヴィンデル「…リー中佐、W15を スレードゲルミルで出させろ」
リー「はっ」

[不明]

???(メイガス)「……ウォーダン……」
ウォーダン「……」
???(メイガス)「ウォーダン・ユミル……」
ウォーダン「我はメイガスの剣なり……」
ウォーダン「メイガスの敵は…… 全て我が粉砕する……」

[シロガネ 格納庫]

レモン「W15…… あなたの今回の任務は、ハガネと ヒリュウ改の戦力を削ぐことよ」
レモン「ただし、ヘリオスには手を出さないでね。 ベーオウルフは…あなたの判断に任せるわ」
ウォーダン「ゼンガー…… ゼンガー・ゾンボルトは?」
レモン「……あなたはどうしたいの?」
ウォーダン「……」
ウォーダン「願わくば、奴とは一対一の対決を」
レモン「それはあなたの意思? それとも…」
ウォーダン「……」
レモン「いいわ、好きになさい。 あなたが自我を維持できるか…見てみたいから」
レモン「でもね、一つだけ覚えておいて」
レモン「あなたのオリジナルである ゼンガー・ゾンボルトを倒すこと……」
レモン「それは W15がウォーダン・ユミルになる…… 真のメイガスの剣になる唯一の方法よ」
ウォーダン「……」

〔戦域:テスラ・ライヒ研究所周辺〕

バイオロイド兵「敵機、接近中。 数、2。全機、迎撃態勢ヘ移行」
ジョナサン「彼らにとって 敵ということは……!」
リシュウ「ワシらにとって味方じゃの」
フィリオ「しかし、2機だけとは……。 もしかして……?」
(グルンガスト参式、ヒュッケバインMk-IIIトロンベが出現)
ゼンガー「見えたぞ、テスラ研が……!」
フィリオ「ゼンガー少佐……!  それに、エル……!」
レーツェル「友よ、 ビアン総帥からの預かり物を 受け取りに来た」
レーツェル「そして…… お前達を救いに」
フィリオ「ふふ…… 相変わらず律儀な男だね、君は」
バイオロイド兵「……オ前達ノ身柄ヲ 拘束スル。抵抗シタ場合ハ射殺スル」
ジョナサン「おや、 我々を殺してもいいのか?」
ジョナサン「ここのデータを まとめられる者がいなくなるぞ」
(銃撃)
バイオロイド兵「抵抗シタ場合ハ射殺スル」
ジョナサン「わかった、わかった。 降参だ、大人しく従うよ」
リシュウ(ジョナサン……)
ジョナサン(わかっています。 何としてでもダブルGを彼らに。 ……フィリオもいいな?)
フィリオ(ええ……)
ゼンガー「……レーツェル、 雑魚は俺が引き受ける!  お前は一刻も早く師匠達の所へ!」
(目的地を指す)
レーツェル「了解した!」
(作戦目的表示)

〈ヒュッケバインMk-IIIトロンベが目的地へ到達〉

レーツェル「よし、たどり着いた。 生命反応チェック……」
レーツェル「所長達は…… 連れ去られた後か」
ゼンガー「急げ、レーツェル!!」
レーツェル「了解した。 今から中に……」
(アラート)
レーツェル「!」
(ガルガウ他敵機増援が出現)
ヴィガジ「黒いヒュッケバイン…… やはり、ここへ戻って来たか」
レーツェル「あの時の男か……!」
ヴィガジ「この研究所と 人員には利用価値がある……。 貴様らには渡さんぞ」
レーツェル「それはどうかな?」
ゼンガー「行け、レーツェル!  奴は俺が食い止める!」
レーツェル「いくらお前でも、 一人だけでは……!」
ゼンガー「行くのだ!  行って、師匠達を…… そして、ビアン総帥の遺産を!」
レーツェル「……わかった。 後は頼むぞ、友よ」
(ヒュッケバインMk-IIIトロンベが撤退)
ヴィガジ「ビアンの遺産だと……!?  あの狸め、そのような物を!!」
ゼンガー「……」
ヴィガジ「フン、たった一人で このガルガウを止める気か?」
ヴィガジ「その闘志は見上げたものだが、 状況が見えていないようだな。 やはり、所詮は下等な野蛮人……」
ゼンガー「黙れッ!!」
ヴィガジ「!」
ゼンガー「そして、聞けッ!  我が名はゼンガー!  ゼンガー・ゾンボルト!!」
ゼンガー「我は悪を断つ剣なり!!」
(ゼンガーに『鉄壁』『熱血』『気迫』『ど根性』)
ヴィガジ「何が悪だ!  それは貴様らの方だ!  この銀河においてはな!」
ゼンガー「我らの星へ一方的に 攻め込んでおいて何を言うか!」
ヴィガジ「予防策なのだよ、これは!  貴様らのような病原菌を 銀河に蔓延させぬためのな!」
ゼンガー「病原菌だと……!?」
ヴィガジ「そうだ!  いずれ、貴様らは銀河の秩序を 乱す存在となる!」
ヴィガジ「故に我らに監視……いや、 支配されて然るべき野蛮人なのだ!」
ゼンガー「そのために 武力を行使したというのなら……」
ゼンガー「貴様らも 我らと同じ野蛮人ではないか!」
ヴィガジ「ええい、黙れ!  下等生物にそんなことを言われる 覚えはない!」
ヴィガジ「貴様はここで死ね!!」
(作戦目的表示)

〈グルンガスト参式のHP60%以下 or ガルガウのHP70%以下 or 2 NEXT PP〉

ヴィガジ「ふん、どうした?  お前の力はその程度か?」
ゼンガー「うぬっ……!」
ヴィガジ「フン!  口ほどにもない奴め!!」
(グルンガスト参式に爆煙×2)
ゼンガー「ぐううっ!!」
ゼンガー(まだだ……!  まだ倒れるわけにはいかん……!)
ゼンガー(奴が……!  レーツェルが戻ってくるまでは!)

[テスラ・ライヒ研究所 管制室]

(爆発)
ジョナサン「! こ、この振動は……」
バイオロイド兵「動クナ。動クト撃ツ」
ジョナサン「わかっているよ。 ご覧の通り、抵抗する気はないさ」
フィリオ「……」
(短い操作音)
ジョナサン(……どうだ、フィリオ?)
フィリオ(遠隔操作モードで火は入れました。 ですが、1号機の火器官制システムには問題が……)
フィリオ(2号機は チャージに時間がかかってしまいます)
ジョナサン(仕方がない。 奴らの目を盗んで調整するのは 至難の業だったからな……)
バイオロイド兵「オ前達、何ヲ話シテイル?」
フィリオ「……!」
リシュウ「あ~、すまんのぅ。 ワシは独り言のクセがあるんじゃ」
バイオロイド兵「……」
リシュウ「それより、お前さんに ちょいと頼みがあるんじゃが…… ワシの杖を取ってきてくれんか?」
バイオロイド兵「……」
リシュウ「ほれ、 ワシは見ての通りの歳でのう…… 杖がないと具合が悪いんじゃ」
バイオロイド兵「……」
リシュウ「な、頼む。 ゴホッ、ゴホ……この通りじゃ」
ジョナサン(せ、先生…… 演技がわざとらしいですよ)
リシュウ(馬鹿を言え、 お前もやっておったことじゃろうが)
バイオロイド兵「……動クト撃ツ」
(扉が開閉する)
レーツェル「それはこちらの台詞だ」
バイオロイド兵「!?」
(銃撃)
バイオロイド兵「!!」
(バイオロイド兵が倒れる)
レーツェル「……やはり、 人ならざるもの……躊躇はせんか」
ジョナサン「レーツェル……!」
レーツェル「遅れて申し訳ない」
ジョナサン「いや、君が来てくれて助かったよ」
レーツェル「……リシュウ先生、 杖はこれでよろしいですか?」
リシュウ「お、おお……すまんの」
フィリオ「エル、よく来てくれたね」
レーツェル「……友よ、 すぐにダブルGを起動させてくれ。 このままではゼンガーが危ない」
フィリオ「ああ、わかっているよ」
ジョナサン「行こう。 ダブルGは最深地下格納庫だ」

[テスラ・ライヒ研究所]

レーツェル「……こんな所に 地下へのエレベーターが?」
ジョナサン「ああ、実は外にあったんだ」
バイオロイド兵「……」
レーツェル「警備は……5人か」
リシュウ「ふむ。 ……レーツェル、援護を頼むぞ」
レーツェル「は?」
ジョナサン「せ、先生!?」
リシュウ「キエエェェェェェイ!!」
バイオロイド兵「!!」
リシュウ「イヤリャァァァァッ!!」
(剣戟)
バイオロイド兵「……!!」
(銃撃)
リシュウ「ぬううん!!」
(刀で弾を弾く)
ジョナサン「た、弾を!?」
リシュウ「チェェストォォォォオ!!」
(剣戟、銃声)
バイオロイド兵「!!」
(バイオロイド兵が倒れる)
リシュウ「ふうう……」
レーツェル「……」
レーツェル(援護する必要は…… なかったかも知れんな)
フィリオ「す……凄い……。 刀で弾丸を跳ね返すなんて……」
リシュウ「ふふ、ワシの見切りと ゾル・オルハルコニウム製の仕込み杖を なめるでないわ」
リシュウ「それに、 弾を跳ね返すぐらい、リューネの 嬢ちゃんも朝飯前でやりおるわい」
ジョナサン「さ、さすがは示現流の達人…… ゼンガー少佐達の師匠ですな」
リシュウ「さあ、急ぐんじゃ!  ゼンガーとて、あの怪物が相手では そう長く保たんぞ!」
ジョナサン「は、はい!  レーツェル、君は下へ降りてダブルGに!」
レーツェル「承知した!」

〔戦域:テスラ・ライヒ研究所周辺〕

ヴィガジ「……さて、 そろそろ終わりにするか」
ゼンガー「!」
【強制戦闘】
ヴィガジ[アイアンクロー]vsゼンガー[防御]
ヴィガジ『フフフ、まずは……その右腕からだ!!』
ゼンガー『うぬっ! 斬艦刀が!!』
(グルンガスト参式のHP10%、斬艦刀が飛ばされ、研究所の東側に突き刺さる)
ゼンガー「うぐっ……!!」
フィリオ「さ、参式の右腕が!!」
ヴィガジ「頼みの大刀を失ったか。 ……終わりだな、 ゼンガー・ゾンボルトとやら」
ゼンガー「……!!」
レーツェル「所長、 すぐに2号機の発進を!」
ジョナサン「駄目だ、 チャージにまだ時間がかかる!」
リシュウ「なら、1号機じゃ!  先に1号機を出せ!」
フィリオ「しかし、あれは まだ戦闘が可能な状態では……!」
リシュウ「動けばいい! このままでは ゼンガーが死んでしまうぞ!」
ジョナサン「ですが、先生!  あれを発進させるには、最低でも 60秒はかかってしまいます!」
リシュウ「う、うぬっ……!  零式をバラしてさえいなければ!」
レーツェル「やむを得ん、 私がMk-IIIで出る!」
ヴィガジ「もう遅い!  死ね、ゼンガー・ゾンボルト!!」
(北東端付近にスレードゲルミルが出現)
ヴィガジ「ぬうっ!?」
レーツェル「あ、あれは!?」
ウォーダン「……」
ゼンガー「ウォーダン……!  ウォーダン・ユミル!!」
レーツェル「まさか、 ゼンガーを狙って……!?」
ウォーダン「一意専心……!」
ウォーダン「推して参るッ!!」
(スレードゲルミルがガルガウに隣接)
ヴィガジ「!!」
【強制戦闘】
ウォーダン[斬艦刀]vsヴィガジ[防御]
(閃光、剣戟、ガルガウがはじかれる)
ヴィガジ「う、うぐっ!  まさか、あの男は……!?」
ウォーダン「………」
ゼンガー「ウォーダン…… 何故、この俺を……!?」
ウォーダン「貴様を倒す者は この俺以外であってはならない……」
ウォーダン「そして、貴様との決着は このような形であってはならぬ」
ゼンガー「……!」
レーツェル「あの男も Wシリーズのはず……。 何故、あのようなことを?」
ゼンガー「もしや、 お前はラミアと同じく……!?」
ウォーダン「俺は 俺のオリジナルであると言える 貴様の存在を抹消し……」
ウォーダン「W15ではなく、 真のメイガスの剣…… ウォーダン・ユミルとなる」
ウォーダン「それが俺の…… 俺自身の意思だ」
ゼンガー「意思……!  ウォーダン、やはりお前は……?」
ウォーダン「聞け、ゼンガー。 貴様が新たな剣を手にするまでの 時間は、俺が稼いでやる……」
ウォーダン「我らの勝負はその後だ」
ゼンガー「承知……!」
ヴィガジ「何者かは知らんが、 邪魔はさせんぞ!!」
ウォーダン「来い! しばしの間、 貴様の相手は俺がする!」
(作戦目的表示)

〈NEXT PP〉

フィリオ「1号機の出撃準備、終了。 ただし、非常に不安定です」
フィリオ「武器の使用はおろか、 最悪の場合は行動不能になる恐れも……!」
リシュウ「構わん!  2号機が出れば、サポート可能じゃ!」
ジョナサン「ゼンガー少佐!  今からダブルGの1号機を射出する!  そのに乗り移るんだ!」
ゼンガー「承知!」
フィリオ「遠隔操作モード!  第12ゲート、開きます!」
ジョナサン「よし、射出!!」
(ダイゼンガーが出現)
ヴィガジ「む!?」
(ゼンガーがダイゼンガーに乗り移り、グルンガスト参式が撤退)
【デモムービー『ダイゼンガー登場』】
ヴィガジ「もしや、 あれがビアンの遺産!?」
ウォーダン「そして、 ゼンガー・ゾンボルトの新たな剣か」
リシュウ「あの姿……まさに武神じゃな」
フィリオ「パイロット登録……音声登録、 終了。後はDMLシステムと火器官制 システムが上手く作動すれば……」
ヴィガジ「カザハラ! 貴様、 あのような物を隠していたのか!?」
ジョナサン「地球の研究所には、 秘密兵器がつきものでね。 気づかなかった君達が悪いのさ」
ヴィガジ「なめた真似を……!」
ゼンガー「これが……ダブルG……!」
ジョナサン「そう…… ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」
ジョナサン「ビアン総帥が 君のために開発し……君に遺した スーパーロボットだ」
ゼンガー「……ダイナミック・ ゼネラル・ガーディアン……」
ゼンガー「……」
ゼンガー「いや、 あえてその名は呼ぶまい」
ジョナサン「何?」
ゼンガー「総帥がこの俺に残した機体…… 俺のために作られた剣……。 そう、名付けるなら……」
ゼンガー「ダイ・ゼン・ガー……!」
ジョナサン「ダ、ダイゼンガー!?」
フィリオ「なるほど……。 そういう略し方もあるね」
ヴィガジ「笑わせるな!  そんロボットで俺を倒せるか!!」
ゼンガー「黙れ! 貴様を……」
ゼンガー「む!?」
(システムダウン)
ジョナサン「どうしたんだ!?」
ゼンガー「機体が……!  機体が動かん!」
リシュウ「な、何じゃと!?」
ジョナサン「フィリオ、状況は!?」
フィリオ「DMLシステムの稼働率、20% ……内蔵武器、全て使用不能。 かろうじて上半身が動く程度です」
ジョナサン「くっ……!  2号機はまだ出せないのか!?」
フィリオ「は、はい……!」
ジョナサン「やむを得ん!  すぐに1号機のOSの書き換えを!  動けるようにするんだ!」
リシュウ「じゃが、武器がない!  丸腰では、いずれ限界が来るぞ!」
ゼンガー「……!!」
ウォーダン(武器、か……!)
ヴィガジ「ク、ククク…… とんだ木偶人形だったな」
ヴィガジ「この俺を欺いた報いだ!  貴様から片づけてやる!!」

〈2 NEXT PP or ガルガウのHP60%以下 or ゼンガー機のHP40%以下〉

ヴィガジ「フン、何がダイゼンガーだ。 手も足も出んではないか」
ゼンガー「ぬうっ……!」
ヴィガジ「貴様らの相手も飽きた…… 一気にトドメを刺してやる!」
ヴォーダン「笑止!」
ヴィガジ「何!?」
ヴォーダン「ゼンガー!  お前にはまだ戦う術がある!!」
ゼンガー「術だと!?」
(スレードゲルミルが基地滑走路の斬艦刀側へ移動)
ウォーダン「さあ、受け取れ!  貴様の武器を!」
ゼンガー「!!」
ウォーダン「受け取るのだ、ゼンガー!  貴様の斬艦刀を……」
ウォーダン「参式斬艦刀をッ!!」
(スレードゲルミルが参式斬艦刀をダイゼンガーに投げる)
【デモイベント『斬艦刀を受け取るダイゼンガー』】
ヴィガジ「フン、 今さらそんな物を手にした所で!」
ゼンガー「黙れッ!  斬艦刀は我が魂の剣!  これさえあれば、俺は戦える!!」
ヴィガジ「!?」
ゼンガー「我が魂を受け継げ、 ダイゼンガー!!」
ゼンガー「否!」


第37話
武神装甲ダイゼンガー

ヴィガジ「ぶ……武神装攻だと!?  今度は何の略だ!?」
ゼンガー「もはや問答無用!  受けよ、我が魂の太刀をッ!!」
【強制戦闘】
ゼンガー[斬艦刀・雲燿の太刀]vsヴィガジ[防御]
(ガルガウに爆煙)
ヴィガジ「ぐ、ううっ……!!」
ゼンガー「……礼を言うぞ、 ウォーダン・ユミル」
ウォーダン「ゼンガー…… 雲燿の太刀、しかと見届けた。 それでこそ……我が宿敵だ」
ゼンガー「………」
ジョナサン「フィリオ、 OSの書き換えは……!?」
フィリオ「ギリギリで間に合いました。 現在のDMLシステムの 稼働率は88%……」
フィリオ「ゼンガー少佐なら 大丈夫でしょう」
ジョナサン(あのタイミングで 書き換えを間に合わせたのか……!  さすがだな)
ヴィガジ「おのれ、貴様ら……!  貴様ら! もう許さんぞッ!!」
(ヴィガジに『気合』)
ヴィガジ「ぬおおおおおっ!!」
(テスラ・ライヒ研究所の建物3箇所に爆煙)
ゼンガー「!!」
リシュウ「や、奴の太刀を受けて まだ戦えるのか!?」
フィリオ「な、何て頑強さなんだ……!」
ジョナサン「このままでは こちらが保たん!」
ジョナサン「ピンポイントで 動力源を狙いでもしない限りは!」
レーツェル「……その役目は 我らに任せてもらおう」
ジョナサン「!」
(アウセンザイターが出撃)
ヴィガジ「!!」
ヴィガジ「あれも ダイゼンガーとやらか!?」
レーツェル「そう、ダイナミック・ ゼネラル・ガーディアンの2号機……」
レーツェル「名付けて、 アウセンザイター……!」
ヴィガジ「『穴馬』だと?  また翻訳機が壊れたのか!?」
フィリオ「……なるほど。 言い得て妙だね」
レーツェル「ゼンガー!  モードを『プフェールト』に 切り換えろ!」
ゼンガー「!?」
レーツェル「行くぞ、友よ!!」
(アウセンザイターがダイゼンガーに隣接)
【強制戦闘】
レーツェル&ゼンガー[竜巻斬艦刀]vsヴィガジ[防御]
(ガルガウに大きな爆煙)
ヴィガジ「ぐうっ……貴様ら……!!」
ゼンガー「……刃馬一体……!  レーツェル、お前の機体には そのような機構が……」
レーツェル「フッ、この姿……。 ビアン総帥は私の望みを理解して おられたらしい……」
レーツェル「これぞ、まさにトロンベ。 共に戦場を駆ける……私の愛馬だ」
ヴィガジ「ダメージチェック……!  ち……動力源がやられたか!」
(アラート)
ヴィガジ「!!」
(ハガネとヒリュウ改が出現)
ジョナサン「おお!  彼らも来てくれたのか!」
ダイテツ「各機、出撃せよ!!」
(出撃準備)
クスハ「カザハラ所長!  皆さん、ご無事ですか!?」
ジョナサン「ああ、 頼もしい助っ人達のおかげでね」
イルム「ま、 そう簡単にあんたがくたばるとは 思ってなかったけどな」
ジョナサン「相変わらず口の減らん奴だ」
イルム「あんたに似たのさ」
ツグミ「フィリオ!  聞こえる!? フィリオ!  生きているなら返事をして!!」
フィリオ「ツグミ…… 心配かけたみたいだね」
ツグミ「馬鹿! 馬鹿! 宇宙馬鹿!  当たり前じゃない!」
ツグミ「あなたがいなくなったら 私……私……」
アイビス「ツグミ……」
フィリオ「すまない……ツグミ。 だけど、まだ戦いは終わってはいないよ」
アイビス「フィリオ…… それはあたしに任せておいて!」
フィリオ「では見せてもらうよ、アイビス。 君の成長ぶりを」
ヴィガジ「……この状態で 奴らの相手をするのは危険か……!」
エクセレン「あらん、こっちは別に構わない けど? サービスするわよ? お客さん」
ヴィガジ「地球人共めが……!  この屈辱、忘れはせんぞ!!」
(ガルガウが撤退)
エクセレン「あらら… あの様子じゃ、ボス達に散々な目に 遭わされちゃったみたいねぇ」
キョウスケ「それよりも…問題は奴だ。 何故、ウォーダン・ユミルがここに?」
ウォーダン「………」
ラミア「W15…… ここへはレモン様からの指令で?」
ウォーダン「そう…… そして、俺の意思でもある」
ラミア「意思……だと?」
ウォーダン「……」
ラミア「W15……お前は……」
ウォーダン「俺の名は ウォーダン・ユミル。 ……W15ではない」
ラミア「……了解」
ウォーダン「ゼンガー…… ゼンガー・ゾンボルト。 お前との決着は……いずれ」
(スレードゲルミルが撤退)
ゼンガー(ウォーダン……)
ラミア(W15…お前も越えようというのか?  Wシリーズの限界を…)
ブリット「少佐、ウォーダンを 追わなくていいんですか!?」
ゼンガー「ああ。それが奴に対する せめてもの恩義……」
ゼンガー「そして、今はテスラ研を 奪還することが先決だ」
ブリット「は、はい!」
テツヤ「艦長、残存機が こちらへ向かって来ます!」
ダイテツ「各機、攻撃開始!  敵機を殲滅し、テスラ研を奪還せよ!!」
(作戦目的表示)

[テスラ・ライヒ研究所]

ツグミ「フィリオ!」
フィリオ「心配かけたね、ツグミ……」
ツグミ「……あなたに会って 色々言いたいことがあったけど……」
ツグミ「あなたが無事だった……。 今はそれだけでいいわ……」
フィリオ「……ごめんよ……」
アイビス「……フィリオ少佐……」
フィリオ「アイビス、 見せてもらったよ……。 成長した君とアステリオンの姿も」
アイビス「でも、スレイは……」
フィリオ「心配は要らない……。 スレイは子供の頃から、すぐに ムクれるクセがあったからね……」
フィリオ「でも、もう彼女も 子供じゃないんだ……」
フィリオ「自分の進む道を思い出したら、 きっと僕達の所に戻ってくるさ」
アイビス「うん……!」
ツグミ「フィリオ、アイビス… スレイが戻るのを待ちましょう……。 私達の夢のために……」
フィリオ「ああ……。 きっと、それは遠い日じゃないと思うよ……」
フィリオ(そして、 僕が力尽きるその時も……)
ジョナサン「……感動のご対面だな。 さあ、イルム……パパの胸に 飛び込んでおいで」
イルム「冗談じゃない。 男に抱きつく趣味はないぜ」
ジョナサン「同感だ。 それにしても、よく来てくれた」
イルム「そっちも…… インスペクター相手によく保たせたもんだ」
フィリオ「カザハラ所長と リシュウ先生の演技のおかげだよ」
ゼンガー「……ところで、少佐。 俺のグルンガスト参式は?」
フィリオ「……ご覧の通り、 損傷がひどく……当面の間は使用不可能です」
ゼンガー「そうか……」
ゼンガー(グルンガスト参式よ……。 今まで俺と共によく戦ってくれた。 礼を言う)
ゼンガー(お前の魂と斬艦刀は 俺とダイゼンガーが受け継ごう……)
ジョナサン「ゼンガー少佐、 君のダブルGの内蔵武器についてたが……」
ゼンガー「修理には どれぐらいの時間が?」
ジョナサン「軽く見積もっても、1ヶ月はかかる。 一度バラして、パーツを交換しなければ ならないんでね」
ゼンガー「ならば、結構。 参式斬艦刀が一振りあれば、充分だ」
ジョナサン「しかし、それでは……」
ゼンガー「この後、 我らはすぐにラングレーへ赴き、 インスペクターと戦わねばならん」
ゼンガー「そして、ウォーダン・ユミル…… 奴との決着をつけるためにも」
ゼンガー「あの時、 ソフィア・ネート博士と交わした 約束を守るためにも……」
フィリオ「ソフィア・ネート博士…… 確か、今は……」
ゼンガー「そう、 アースクレイドルにいるはずだ」
フィリオ「……」
ゼンガー「今のノイエDCに…… 彼女の意思は介在していないはず」
フィリオ「ええ、 あの人は人類同士の戦いを よしとしていませんでした……」
ゼンガー「……ネート博士の身に 何かあったことは間違いない」
ゼンガー「そして、 俺はそれを確かめに行かねばならん」
ゼンガー「そのためにも…… 今、ダイゼンガーが必要なのだ」
ジョナサン「……そうか。 では、剣撃戦闘用としてOSを最適化しておく。 それならすぐだ」
ゼンガー「……お願いする」
リシュウ「……ゼンガー、見事じゃったぞ」
ゼンガー「いえ……ご無事で何より」
リシュウ「ところで…… お主、戦場でシシオウブレードを持った ガーリオン・カスタムに会ったことはあるか?」
ゼンガー「いえ……」
キョウスケ「おれは…… ヴァルシオン改強奪事件の時、奴に出会いました」
タスク「お、俺も、宇宙で……。 あんときゃヤバかった……」
ゼンガー「何者なのです?」
リシュウ「おそらくはムラタ……」
リシュウ「かつてのワシの弟子。 以前は、特殊戦技教導隊のメンバー候補として 名を挙げられたほどの手練れじゃ」
ゼンガー「………」
リシュウ「ムラタはここにおったこともあってな。 その時にワシが剣の手ほどきをした」
リシュウ「じゃが…… 奴は一振りのシシオウブレードと共に逐電しおった」
キョウスケ「では……その後、DCに?」
リシュウ「……奴は傭兵となって、 DC、そしてノイエDCに雇われておるらしい。 探ってはおるのじゃが、尻尾を出さぬ」
ゼンガー「その男が いずれ我々の前に現れるかも知れないと?」
リシュウ「うむ……ワシは奴を止めねばならん。 それは一時とは言え、師であったワシの責務」
ゼンガー「………」
リシュウ「奴は剛剣にして凶剣の使い手。 もし、戦場で会った時は……気をつけよ」
ゼンガー「……承知」
タスク「で、出来れば会いたくねぇ~」
リシュウ「出くわしたら、ワシに知らせい」
タスク「いや、 その前に斬られてるかも知れないッス~」
リシュウ「……では、ワシは格納庫へ行ってくる。 龍虎王と虎龍王を見にな」

[テスラ・ライヒ研究所]

ブリット「リシュウ先生!」
リシュウ「おお……ブリット、クスハ。 心配をかけてすまなかったの」
クスハ「いえ、先生達がご無事で何よりです」
リシュウ「ふふふ、トウゴウ家の男は 代々しぶといのが売りでのう」
リシュウ「それより、 あれがLTR機構から連絡があった 超機人・龍虎王か?」
クスハ「はい」
龍虎王「……」
ブリット「? 龍虎王が先生を……」
クスハ「先生を見てる……。 どうしたのかしら?」
龍虎王「……」
リシュウ「……」
リシュウ(トウゴウ家の言い伝えが正しければ、 あれにはワシの先祖が……)
龍虎王「……」
リシュウ(……龍虎王、そして虎龍王。 ブリットやクスハを頼むぞ)
リシュウ(そして、我が先祖よ…… 超機人に乗り、戦いし者達よ)
リシュウ(ワシの弟子達を…… この世界を守ってやってくれ……)

[ハガネ 格納庫]

ライ「兄さん、これが……」
レーツェル「そう、ダブルG2号機…… 名付けてアウセンザイターだ」
ライ「アウセンザイター……」
アヤ「では、1号機の方は何という名前なんですか?」
レーツェル「……ダイゼンガーだ」
マサキ「ダ、ダイゼンガー!?」
マイ「大きな…… ゼンガー少佐と言うことか?」
アヤ「さ、さあ……」
クロ「さしものマサキでも そんニャ名前は付けニャいわよ」
マサキ「ああ、 せめてグレートゼンガーぐらいにして欲しいよな」
シロ「そ、それもどうかニャ~」
ライ「……約1名、その手のネーミングに 否定的でない者がいるがな」
マイ「え?」
リュウセイ「ダ、ダイゼンガー……。 そうだよ、そうだよな…… スーパー系はそうでなきゃ」
リュウセイ「なあ、ライ。 やっぱ、SRXも……」
ライ「……ダイリュウセイは大却下だ」
リュウセイ「ええっ!?  ダイライとかダイアヤとかよりは 語呂がいいじゃんか!」
アヤ「ダイアヤ…… 王妃の名前みたいでいいかも」
マイ「ア、アヤ?」
アヤ「じょ、冗談、冗談よ。 いくら何でもダイアヤはないわよね~」
マイ(もしかして、 割と……本気だった……?)
リュウセイ「じゃあ…… ダイライにオーってつけて、 ダイライオーってのはどうよ?」
リューネ「あ、 何だかロボットの名前っぽくなったね」
リュウセイ「だろ?  必殺技はキック系だったらいいな~」
ライ「……勘弁してくれ」
レーツェル「ふむ……ならば、 アウセンザイターのプフェールトモードを ダイトロンベと名付けるか」
ライ「本当に勘弁してくれ……兄さん」
レーツェル「無論、冗談だ」
リューネ「……それにしても、親父が あんな機体を作ってたなんてね」
レーツェル「カザハラ所長から 聞いた話によれば、DC戦争末期に 開発されていた機体であり……」
レーツェル「数は ダイゼンガーとアウセンザイターを 含めて、4体……」
レーツェル「本来は その全てがアースクレイドルに 配備される予定だったそうだ」
リューネ「じゃあ、 残りの2体はどこにあるの?」
レーツェル「不明だ。 アースクレイドルにないのは確実らしいが……」
マサキ「それ以前に、誰があんた達の機体を テスラ研へ持ってきたんだよ?」
レーツェルL5戦役後、 分解された状態でカザハラ所長の下へ 送られてきたらしい」
レーツェル「送り主は…… シュウ・シラカワ博士だそうだ」
マサキ「な、何っ!?」
リューネ「シュウが!?」
マサキ「……」
マサキ(あの野郎……前の時と言い、 いったい何を考えてやがんだ……?)

[ハガネ ブリッジ]

テツヤ「艦長、 ダブルGと補給物資の積み込み作業が 終了しました」
ダイテツ「うむ。 ……では、カザハラ所長」
ジョナサン「どうかお気をつけて。 皆さんのご武運を祈っております」
フィリオ「タカクラチーフ、後のことは頼むよ」
ツグミ「わかりました」
ダイテツ「では、本艦とヒリュウ改は これよりラングレー基地へ向かう」

[シロガネ ブリッジ]

アクセル「…W15、貴様に与えられていた指令は、 敵の戦力を削ぐことだったはずだ。 そして、対象外はヘリオス・オリンパスのみ…」
アクセル「何故、ゼンガー・ゾンボルトを 助けるような真似をした?」
アクセル「結果、奴は新型を手に入れ… 連中の戦力は増強されてしまった。 …つまり、貴様は指令を無視したことになる」
ウォーダン「……奴と 互角の勝負をするためだ」
アクセル「互角の勝負をしてどうするつもりだ?  それで貴様が敗れたら?」
アクセル「Wシリーズは闘争の続く世界を支えるために 必要な存在だということは理解している」
アクセル「…だが、それなら貴様はイレギュラーだ。 W17と同じく…居場所を失うつもりか?」
ウォーダン「……」
アクセル「もういい、下がれ。 …言ったからには、ゼンガーは必ず貴様が討て」
ウォーダン「……承知」
(扉が開閉する・ウォーダンが立ち去る)
アクセル「……W17に続き、奴もあんな様子か。 レモン、調整を見直した方がいいんじゃないのか?  この分では、16あたりも怪しいものだぞ」
レモン「…そうね。 だけど、基本的には『向こう側』にいた時と同じ 調整をしているんだけど?」
アクセル「では、『こちら側』に来たことによって、 奴らに変化が現れたと…?」
レモン「さあ、そこまではわからないけど…。 彼らはWシリーズでも人間でもない…新しい存在に なりつつあるのかもしれないわね」
アクセル「…レモン、わかっているのか?  今、おれ達が必要としているのは…」
レモン「…彼らはシャドウミラーにとって貴重な戦力。 それは十分に理解しているわよ、アクセル」
アクセル「操り糸を切り、自ら踊る人形… それでは統率など取れるはずもない、これがな」
アクセル「奴らの自我の確立… 貴様が立ち上げた、Wシリーズのコンセプトに 反するものではないのか?」
レモン「そうよ。 でも…見たくはなっているのよ。 W17…あの子の一件があってから、特にね」
アクセル「それは貴様自身のためか? レモン…」
レモン「……」
レモン「……そうかも、ね」

『一撃必殺の心得』を入手した。
『ねじりハチマキ』を入手した。
『防塵装置』を入手した。

『テスラ・ドライブS』を入手した。
『メガジェネレーター』を入手した。
『G・ウォール』を入手した。

『リペアキット』を入手した。
『プロペラントタンク』を入手した。
『カートリッジ』を入手した。

『スーパーリペアキット』を入手した。
『SPドリンク』を入手した。


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