back index next


奪還 キョウスケルート ~ 第35話 ~


第35話
奪還

〔戦域:衛星軌道上〕

(母艦選択・ヒリュウ改)
ユン「重力震反応あり!  敵機、転移出現します!!」
レフィーナ「大気圏を離脱して いきなりとは…!  PT各機、直ちに出撃して下さい!」
(アルトアイゼンが出撃、出撃準備)
キョウスケ「やはり…止めに来たか!」
ジャーダ「素早い反応だが… 歓迎はされてないみたいだな」
ガーネット「どっちかって言うと、 されてる方じゃない?」
マサキ「何にせよ、オトリ役の面目は 立ったってことだな」
ブリット「…エクセレン少尉… 出てくるのか…?」
タスク「いや…。 それよりももっとヤバいのが 出てきそうな予感がするぜ…!」
キョウスケ「アサルト1より各機へ。 …敵をせん滅する!」
(作戦目的表示)

〈敵機10機以下〉

アヤ「! く、来る…!!」
マサキ「来るって、何が!?」
アヤ「ま、間違いない。 あの人が…来る…!」
リュウセイ「あの人って… アヤ、まさか!?」
キョウスケ「………」
ユン「艦長! 2時方向の宙域に 強力な重力震を感知しました!!」
レフィーナ「!」
ユン「転移出現は約30秒後!」
レフィーナ「総員、警戒を!!」

〈NEXT PHASE〉

(敵機が出現)
カチーナ「R-GUN!?  前の戦いで追っ払ったんじゃ なかったのかよ!?」
ラトゥーニ「あの機体は イングラム少佐が開発したもの…」
ラトゥーニ「エアロゲイターの技術なら 複製するのは容易なのかも…」
エルザム「この間の 量産型ゲシュペンストMk-IIと同じか」
ゼンガー「…小細工を!」
リュウセイ「イングラムッ!!」
マサキ「あいつ、性こりもなく!!」
イングラム「久しぶりだな…。 まだ生きていたか」
リュウセイ「ああ、あいにくな!  俺もアヤも、てめえと戦うことに ためらいはねえぜ!!」
イングラム「…フフフ、望むところだ」
ギリアム「…あの男が イングラム・プリスケン少佐か…」
アヤ「ええ…。 かつては私達SRXチームの教官… でも、今は敵…!」
イングラム「…お前達のおかげで いいサンプルを入手することが出来た……」
イングラム「少なくとも、感謝という感情を 持てるようになったよ」
ブリット「サンプルだと…!  それはクスハやエクセレン少尉の事か!?」
イングラム「そうだ。お前も含めてな」
ブリット「!?  貴様は人間を何だと…!!」
マサキ「待て、ブリット。 あれがあいつのやり方だ。 わざとこっちをあおっていやがるんだ」
ブリット「そ、そうか…。 自分を見失ったら、負けだ…!」
イングラム「よく自制が効くようになったな。 なら、これならどうだ?」
(ヴァイスリッターが出現)
ゼンガー「あれは ヴァイスリッター…!」
ブリット「まさか… エクセレン少尉か!?」
エクセレン「………」
キョウスケ「エクセレンッ!」
エクセレン「…キョウスケ」
キョウスケ「賭けには勝ったらしい… 無事だったようだな」
エクセレン「そう。無事だったわ。 …イングラム少佐の計らいなのよ」
キョウスケ「そうか」
エクセレン「それでね、 私はイングラム少佐の魅力に気付いたの」
キョウスケ「そうか」
エクセレン「あなたみたいに 私のことをどう思っているか わからない人より…」
エクセレン「イングラム少佐の方が 私のこと…本当は寂しい私の心を 理解してくれるの」
キョウスケ「そうか」
ブリット「エクセレン少尉!  クスハの時と同じだ…!  好き勝手なことを…!」
クスハ「キョウスケ中尉、 惑わされちゃ駄目ですっ!」
イングラム「フフ… クスハよ、お前の時とは違う」
クスハ「えっ…!?」
イングラム「彼女の言葉は深層心理の表れだ。 そのように調整したのでな」
アヤ「少佐、あなたは…!!」
エクセレン「少佐?  攻撃しても…いい?」
イングラム「好きにしろ」
ゼンガー「イングラム・プリスケン… 二度も同じ手を使うとは、語るに落ちたな」
イングラム「だが、お前達の戦意を あおるには最も有効な手段だろう?」
ゼンガー「確かにな。 正気に戻ったエクセレンが このことを聞けば…」
ゼンガー「どんな顔をするだろうな、 キョウスケ?」
キョウスケ「フッ…。 真っ赤になったあいつが見られるかも 知れませんね」
キョウスケ「いや、 気ぐらい失うかも知れない」
ブリット「二人とも 何を言ってるんですか…!?」
タスク「どうしてこんな時にまで 緊張感がねえんだよ、あの二人は!?」
レオナ「あなたにはそう見えて?」
タスク「は!?」
キョウスケ「アサルト1から各機へ。 ヴァイスリッターを行動不能にする。 …クスハ曹長の時と同じだ」
リューネ「わかってる!  撃墜すんなってことよね!」
カチーナ「にしても、キョウスケの奴… 意外に落ち着いてるじゃねえか」
リュウセイ「そうじゃない…」
カチーナ「あ?」
リュウセイ「…あいつ、 キレてやがるぜ。完ペキによ」
イルム(ま、イングラム少佐も 故意にとは言え…怒らせちゃまずい奴を 怒らせちまったねえ)
(キョウスケに『気合』×2『加速』『ひらめき』『熱血』『必中』がかかる)
キョウスケ「………」
イングラム「効果は予想以上だったな、 キョウスケ・ナンブ」
エクセレン「………」
キョウスケ「………」
(作戦目的表示)

〈vs エクセレン〉

[キョウスケ]

エクセレン「…もうあなたのこと… 興味ないの、私」
キョウスケ「…そうか」
エクセレン「残念ね」
キョウスケ「…そうだな」
エクセレン「だから、 私のことはもう放っておいてね」
キョウスケ「…そうする」
エクセレン「でも…でも…私… …キョ…ウ…スケ…」
キョウスケ「…心配するな。…必ず助ける」

[ブリット]

エクセレン「ブリット君… キョウスケはね、あなたが 思っているような男じゃないのよ」
ブリット「何言ってんですか、少尉!  いや、先生!!」
エクセレン「…私はエクセレン少尉。 先生じゃないのよ」
ブリット「!  少尉なら、そんな受け応えは…!」
ブリット「そうか、クスハの時と同じか!  なら、少尉も取り戻すことが出来るっ!」
エクセレン「……?」

[リュウセイ]

エクセレン「リュウセイ・ダテ少尉… 私のイングラム少佐にとって… 役立たずの男ね」
リュウセイ「イングラムめ、 つまらねえ暗示をかけやがって!  何が私の、だ!」
リュウセイ「てめえの手には飽き飽きだ!  エクセレンは必ず取り戻してみせる!!」

[ライ]

エクセレン「………」
ライ「どうした、お前らしくもない」
エクセレン「私らしい?」
ライ「ああ、いつもの軽口が 聞こえないようではな」
エクセレン「それは私じゃないわ」
ライ「ならば、いつかの借り… ここで返させてもらう!  本当のお前と共にな!」

[アヤ]

アヤ「エクセレン…あなた…」
エクセレン「あら…イングラム少佐は もうあなたのこと、いらないって」
アヤ「でも、 私達にはあなたが必要なの!」
アヤ「あなたの言葉に応えるためにも… 戻って来てもらうわ、 エクセレン・ブロウニング!」

[クスハ]

クスハ「私のせいで少尉は イングラム少佐に連れ去られた… だから、何としても助けなきゃ!」
エクセレン「………」
クスハ「エクセレン少尉、 正気に戻って下さい!」
エクセレン「…私は正気よ?  クスハ・ミズハ」
クスハ「そう思い込まされてるだけです!  あなたは私と違って、 もっと強い人のはずです!」
クスハ「だから、元のエクセレン少尉に 戻って下さいっ!」

[ゼンガー]

ゼンガー「いい加減にしろ、エクセレン」
エクセレン「何を?  ゼンガー・ゾンボルト隊長」
ゼンガー「お前ほど 敵のコントロール下にあるか否かが わかりやすい者もおらんな」
エクセレン「……?」
ゼンガー「…エクセレンなら、 俺のことを隊長とは言わん!  元に戻ってもらおうか!」

[HP10%以下]

エクセレン「う、うう…」
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「…わお、キョウスケ… おはようございます」
ブリット「エ、エクセレン少尉…?」
ゼンガー「元に戻ったのか!?」
アヤ「わかりません…。 でも、クスハの時と違うのなら…」
キョウスケ「エクセレン、 正気に戻ったなら、証明してみせろ」
エクセレン「へ?  あ、う~ん…みんな、私のために… ごめんなさい…」
キョウスケ「…まだ操られているか。 撃ち落とすぞ」
エクセレン「いやん、ちょい待って!」
エクセレン「え~と…助けてくれた人、 先着一名様限定で、何でも言うことを 聞いてあ・げ・る…ってな感じ?」
タスク「…あの緊張感のなさ、 いつものエクセレン少尉やわ~」
ラーダ「確かにそうね…」
キョウスケ「…まだヴァイスは動けるな?」
エクセレン「はいは~い。 …ヴァイスちゃん、もう一息、お願いね」
(ヴァイスリッターが味方に)
エクセレン「さて、と。 休んでた分、取り返さないとね!」
ゼンガー「…エクセレン、無事で何よりだ」
エクセレン「ボス…ごめん」
ゼンガー「話は後だ。無理はするな」
カチーナ「…となると、後は…!」
エルザム「イングラム少佐か。 …相変わらず読めん男だ。 これが彼の真意だというのか?」
ギリアム「ああ、おそらくな」
イングラム「フッ…確かに返したぞ」
アヤ「え!?  イングラム少佐、あなたは一体…?」
マサキ「アヤ、気を取られるな!  奴のいつもの手口だ!」
リューネ「そうだよ!  あの男は平気な顔をして あんたを撃ったんだよ!!」
アヤ「……! そうね… ここで気を許すわけにはいかないわ」
ゼンガー「最後に聞こう、イングラム。 貴様は善か? 悪か?」
イングラム「俺を善悪という下らない 基準に当てはめるのは…よせ」
イングラム「ただ… 自分に課せられた使命を果たすのみ」
ブリット(!?  ゼンガー隊長と同じようなことを…)
キョウスケ「…お前への礼は まだ済んでいない。…これからだ」
イングラム「遠慮はいらん。 全力で来い!」
(作戦目的表示)

〈vs イングラム〉

[キョウスケ]

イングラム「…内なる感情を解き放て。 それはお前の力を覚醒させる」
キョウスケ「覚醒など必要ない。 …一瞬で死ねるなどと思うなよ…!」

[エクセレン]

エクセレン「あれやこれや、いろいろ 好き勝手やってくれたみたいねえ」
エクセレン「少佐は 嫌いなタイプじゃないけど、 ちょっとやりすぎね」
イングラム「…その様子では、 操作時の記憶はあるようだな」
エクセレン「…う…や、やめてよね。 恥ずかしい」
イングラム(それに、 …調整が強制的に解けたとしても、 ここまで早く回復するはずがない)
イングラム(この女…やはり…)

[ブリット]

ブリット「クスハだけでなく、 エクセレン少尉まで利用するとは!」
ブリット「イングラム少佐!  俺はあんたを許さない!!」
イングラム「ブルックリン・ ラックフイールド…」
イングラム「俺の下にいれば、 さらなる力に目覚めたものを…」
ブリット「俺はリシュウ先生や ゼンガー隊長という師匠がいる!  誰があんたなどに!!」

[リュウセイ]

リュウセイ「イングラム!  てめえが何を考えてるか知らねえが…」
リュウセイ「俺はこれ以上、 てめえの思い通りにはならねえ!!」
イングラム「リュウセイ… お前達への試練は終わった」
リュウセイ「何だがしらねえが、 それで今度はエクセレンか!?」
リュウセイ「てめえ… 人をいいように利用するのも たいがいにしやがれ!」
イングラム「フッ… SRXを動かせぬお前に用はない。 ここで死ぬがいい…!」

[ライ]

イングラム「力の差を 見せつけられても向かってくるとは… お前らしくないな、ライディース」
ライ「ああ、まったくだ」
ライ「だが、俺は…リュウセイやマサキ、 キョウスケ達と出会って…」
ライ「戦いの何たるかを 改めて学んだような気がする」
イングラム「フッ…」
ライ「お前はいずれ越えなければ ならない壁だった。俺はこうなることを 心のどこかで望んでいたのかも知れない」
イングラム「ならば、 命を賭けてこの俺を越えてみろ」
ライ「ああ、そうさせてもらう!」

[アヤ]

イングラム「俺に勝てぬと知りつつも 向かってくるか。健気だな、アヤ」
アヤ「! 私にそうさせたのは あなたでしょうっ!!」
イングラム「…そうだ。 戦いの中では迷いを捨てろ」
アヤ「!?  ダメよ、あの人の言葉に 惑わされてはダメ…!」
アヤ「私が感情を持った一人の人間だと いうことを…あの人に証明するのよ!!」

[クスハ]

イングラム「記憶がないとは言え、 お前の深層心理には我々の強大さが 刻み込まれているはずだ」
クスハ「………!」
イングラム「今からでも遅くはない。 俺の下へ来るか?」
クスハ「あなたは私やエクセレン少尉に 暗示以上のことをしなかった…」
クスハ「それが作為的なのか、 善意なのかはわかりません…」
クスハ「でも!  あなた達がこれ以上、私達の星に 干渉すると言うのなら…」
クスハ「私はあなたと戦います!!」

[マサキ]

マサキ「てめえはそうやって、こっちを はぐらかしているんだろうが… 俺はだまされねえぜ!」
イングラム「利用されているわけではない、 と言うのか?」
マサキ「利用だと?  その基準は何なんだ? てめえが勝手に 決めてるだけじゃねえのか!」
イングラム「………」
マサキ「てめえが何を企んでいようが、 俺には関係ねえ!」
マサキ「俺の邪魔をするってんなら、 ブッ倒すまでだ!!」

[ゼンガー]

ゼンガー「このゼンガー・ゾンボルト、 悪を断つことに容赦はせん!」
イングラム「俺を善悪という基準に 当てはめるな…!」

[ギリアム]

ギリアム「お前が イングラム・プリスケン少佐か…」
イングラム「む…? この男は…」
ギリアム「…………」
イングラム「何者だ、貴様…!?」
ギリアム「…お前と同じような宿命……」
ギリアム「並行する世界をさまよう宿命を 背負った者…とだけ言っておこう」
イングラム「…何だと…!?」
ギリアム「…だが、互いの進む道は 違ったものになるだろう…」
ギリアム「俺には…それがわかる」
イングラム「…………」
イングラム「…お前の目的は何だ?」
ギリアム「ある者達の追跡調査…だった」
イングラム「だった?」
ギリアム「…ああ。今はお前達と 戦うことが最優先の任務なのでね」
イングラム「フッ…。 とんだイレギュラーが紛れ込んで いたようだな」

[撃墜]

リュウセイ「! やったか!?」
キョウスケ「……」
イングラム「フ、フフフ…。 素晴らしい。素晴らしい力だ…」
イングラム「どうやら、お前達は 俺の予想を超えつつあるようだな…」
(R-GUNに爆煙)
【デモイベント『R-GUNリヴァーレ登場』】
(R-GUNリヴァーレが出現)
タスク「! ば、化けやがった!?」
マサキ「何だ、ありゃあ!?」
リョウト「R-GUNの強化改造型?  でも、サイズがPTとは違う…!」
ジャーダ「って言うより、 デカくなりやがったぞ!!」
イングラム「この機体は… お前達のデータを基にして造り上げた…」
イングラム「R-GUNリヴァーレだ」
リュウセイ「リヴァーレ!?」
レオナ「好敵手ですって?  人を馬鹿にしたような名前ね…!」
マサキ「あの野郎…!  どこまでも人をナメた真似を!」
イングラム「お前達の成長ぶりに 敬意を表したまでだ」
キョウスケ「しゃべるな」
イングラム「なに…?」
(アルトアイゼンがR-GUNリヴァーレに隣接)
【強制戦闘】
キョウスケ[リボルディング・ステーク]vsイングラム[防御]
キョウスケ『イングラム…!』
キョウスケ『…お前は潰す!』
イングラム『ぐっ! こちらの装甲が固着する前に!』
イングラム「貴様…!」
キョウスケ「アヤ大尉にしたこと、そして…」
キョウスケ「エクセレンに おれを殺させようとしたこと…」
キョウスケ「それに比べれば、 お前の機体に仕込まれたカードなど、 ブタ以下のクズ手だ」
イングラム「これほどまでの激情を 内に秘めていたか…。フフフ、 キョウスケ・ナンブ…」
イングラム「…俺はお前という男を 侮っていたようだな。 …今の一撃、忘れんぞ」
(R-GUNリヴァーレが撤退)
リュウセイ「待ちやがれ!  イングラム!!」
キョウスケ「追うな、リュウセイ!」
リュウセイ「何でだよ!?」
キョウスケ「…追えば、 それこそ奴の思うツボだぞ」
リュウセイ「どういうことだ!」
キョウスケ「あのリヴァーレとかいう機体… 見かけだけではない」
キョウスケ「ヒットと同時に… ステークごとアルトの右手を 持って行かれた」
リュウセイ「何…!?」
キョウスケ「…賭けの代償だ。 深追いすれば、やられていたのは こちらだったかも知れん」
ブリット「…それにしても、 すごい踏み込みだった…」
ライ「正に電光石火の一撃か」
ゼンガー「だが、キョウスケ…」
キョウスケ「ええ。 逆にあそこで詰めるしかなかった。 あの機体の変形が完全だったら…」
キョウスケ(イングラム… 次は油断せんだろう…)
キョウスケ(コックピットブロックまで 撃ち貫けなかった…)
キョウスケ(あの隙が唯一無二の チャンスだったかもしれん…)
キョウスケ(これが後でどう響くか…)

『Z・O・アーマー』を入手した。


back index next