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地球圏制圧 アーク

〈vs プル〉

[説得 (ジュドー)]

ジュドー「プル、戦いなんてやめて、 俺たちと一緒に行こう
 プルはアクシズなんかにいちゃいけない」
プル「ジュ……ドー……?」
ジュドー「プル? どうしたんだ!?」
プル「あ……あたし……」
グレミー「プル!? 敵のニュータイプにひかれて 暗示がとけるのか!?
 そうはさせんぞ!」
プル「や……やめて……やめてグレミー!!」
ジュドー「あんた、何やってんだよッ!!」

〈vs マシュマー〉

ジュドー「あんたら、何やってるかわかってんの!?」
マシュマー「ハマーン様のつくる新しい 地球圏のために戦っているのだ!!」

[撃墜]

マシュマー「なんだと!? バラが…… ハマーン様のバラが……!!」

〈サイド7〉

バニー「艦長!! アクシズのハマーンからの 通信です!!」
万丈「ハマーンが?」
ブライト「……よし、まわしてくれ」

ハマーン「お前たちは銀河帝国軍と 交戦したそうだな」
カミーユ「ハマーン・カーン……何のつもりだ!?」
ハマーン「知っての通り、我がアクシズ軍は 地上をのぞく、地球圏の
 ほぼすべてを制圧下においた。 もはや我々の優勢は動かん
 お前たちに勝ち目はない」
リョウ「そんなことは、やってみなければ わからないだろう!」
ハマーン「フッ……まぁいい。我がアクシズとしても 銀河帝国軍を排除したいのは
 同じだ。先ほどのようにつまらぬ 小ぜりあいになどなっては面白くない
 ここは協定を結ぼうではないか。 お前たちにとっても
 悪い話ではあるまい?」
アムロ「それを信じろというのか、ハマーン!?」
ハマーン「私はこれまでも、口にしたことは 実行してきたつもりだよ
 アムロ・レイ。ともに戦い 銀河帝国軍を排除し
 そのうえで誰が地球圏を 支配するのかを、決しようではないか」
甲児「おい、オレたちゃ別に地球圏を 支配しようなんて思っちゃいないぜ!
 一緒にするな!」
ハマーン「同じことだよ、少年。お前たちが 勝てば、お前たちの認めぬ者が
 地球圏を支配することはありえん そうではないか?」

ハマーン「さて、そろそろ返答を 聞かせてもらおうか」
万丈「……艦長」
ブライト「うむ……」
ハマーン「どうした?」
ブライト「……わかった、申し入れを受けよう」
ジュドー「ちょっ……」
アムロ「黙っていろ、ジュドー!」
ハマーン「フッ、多少問題があるようだが、 まあよかろう。まずはともに
 銀河帝国軍を叩くということで 同意ができたものと理解しよう
 作戦はおって伝える」

(草間)大作「どうして、どうしてなんですか!?  いまさらあの人たちを
 受け入れるなんて」
ジュドー「ああ、そうだぜブライトさんよ。 俺たちは納得できないね」
カミーユ「大作、ジュドー、忘れたのか?  地球はいまだに危機にある
 まずはそれを解決しないと、 どうにもならないんだ」
ジュドー「だからって、ハマーンのやり方を 認めろっていうのかよ!?」
ブライト「そうはいっていない。状況をよく 考えろ。今はこうするしかないんだよ!」
ジュドー「くっそぉぉぉぉぉぉぉーっ!!」
エルリッヒ「……少年たちは 納得できかねるといった風情だな」
アーク「俺だって、納得なんかしちゃいないさ どうせ戦うことになる相手と
 知っていながら、一緒に戦うなんて ただ、しかたのないことだってのは
 理解している」
エルリッヒ「しかたのないこと……か」
カミーユ「それはみんな同じだよ、アーク。 やらなければならないことを
 優先させなくちゃならないんだ。 俺は、今は、それでいいと思う」
エルリッヒ「ニュータイプの感というやつか?」
カミーユ「なんといってもらってもいい。少なくとも 先が見えて来たってだけで
 これまでよりはずいぶんマシな 状態なんだ」
エイジ「そうだな……勝つにしても、 負けるにしても」
エルリッヒ「もう、終わらせることが できるというわけか……」
アーク「そう思う。戦いで死んでいった人の 意思が、それを望んでいるんだ」
ショウ「……勝てるのか、俺たちは。 銀河帝国軍に。あのハマーンに」
アーク「そう、信じたい。 いや、信じるよ、俺は
 そうでなけりゃ、死んでいった人たちに 申しわけがたたない」
エルリッヒ「ああ……私も、そう信じよう。 死んでいった者たちではなく、君の
 君たちの、意思の力というものを」


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