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押し寄せる悪意 地上ルート ~ 第14話 ~

〈ヒリュウ改が指定ポイントへ到達〉

エイタ「ヒリュウ改、突入ポイントに 到達しました!」
テツヤ「さすがはレフィーナ艦長だ……!  本艦も続け!」
(ハガネが指定ポイントの側へ移動)
エクセレン「ふう…。 いよいよね、ラミアちゃん。 待っててよ……!」
(全ての味方機が戦艦の周りに集まると、周りを囲むようにバルトールが出現)
エイタ「バ、バルトールが!!」
テツヤ「くっ!  このままでは挟撃される!」
レフィーナ「ドラゴン2より スティール2へ! 本艦はここに残り、 迎撃機を抑えます!」
テツヤ「ならば、こちらも!」
レフィーナ「いえ、後詰めは……」
(ヒリュウ改に通信)
???(レーツェル)「……我々に任せてもらおう」
レフィーナ「!!」
(クロガネとダイゼンガー、エクサランス、ユウキ機、カーラ機が出現)
エクセレン「わお! クロガネーゼ!」
マサキ「毎度のことならが、 いい所に出て来やがるぜ」
クロ「まったくニャ」
ギリアム「間に合ってくれたか、 レーツェル」
レーツェル「ああ、我が友よ」
キョウスケ「ゼンガー少佐……!」
ゼンガー「キョウスケ・ナンブ、 この場は我らが引き受ける」
レーツェル「お前達は 先にヘルゲート内部に突入しろ」
ライ「了解した……兄さん」
リシュウ「ゼンガー、ぬかるでないぞ」
ゼンガー「先生もお気をつけて。 すぐに我らも後を追います」
リシュウ「うむ」
テツヤ「スティール2より各機へ!  これより本艦とヒリュウは ヘルゲート内部へ突入する!」
(ハガネ、ヒリュウ改と所属機動兵器が撤退、アウセンザイターが出撃)
ゼンガー「……レーツェル」
レーツェル「今回は私も出る。 駒は一つでも多い方が良かろう」
ゼンガー「ああ」
(バルトールを指す)
ゼンガー「む……!  バルトールの動きが止まったぞ」
レーツェル「我らを牽制するつもりか、 あるいは……」
レーツェル「ひとまずここは 相手の出方を見るぞ」
ゼンガー「承知」
カーラ「ねえ、ユウ。こないだ あたし達を襲ってきたオカルトロボ…… ここにはいないみたいだね」
ユウキ「ああ。奴らの狙いは、 東京に現れた謎の赤い特機と エクサランスだったようだが……」
ラウル「……」
ユウキ「襲撃は偶然だと思えん。 訳を話してもらおうか、ラウル」
ラウル「訳……?」
ユウキ「お前は気づいているはずだ…… あの異形の者達がエクサランスを 狙ってきた理由を」
ラウル「……」
ユウキ「お前は俺達に何を隠している?」
レーツェル「……ユウキ、作戦中だぞ」
ユウキ「すみません。 でも、これ以上は互いの関係のためにも 良くありません」
ラウル「………」
ユウキ「話してもらうぞ、ラウル。 お前の……いや、エクサランスと 時流エンジンの秘密を」
ユウキ「返答次第では、 こちらにも考えがある」
ラウル「お、俺は……」
ラージ「やめなさい、ラウル。 答える必要や義務はありませんよ」
ラウル「しかし……!」
ユウキ「ラウル。 俺達はお前の同胞ではないのか?」
ユウキ「共に死線をくぐりぬけてきた 俺達にも話せないことなのか?」
ラウル「……すまない……」
ユウキ「………」
ラウル「でも……聞いてくれ、ユウキ」
ラウル「確かに、時流エンジンには 秘密がある。そして、俺達にはそれを 守らなきゃならない使命がある」
ユウキ「………」
ラウル「だから、俺達は……」
ラージ「いけません、ラウル。 約束を忘れたのですか?」
ラウル「ラージ…… 俺は……俺はクロガネの仲間を信じたい。 これ以上隠し通すのは……」
ラージ「それがどういう結果を招くか、 あなたは知っているはずです」
ラウル「だけど、これ以上は!」
(アウセンザイターに警報)
レーツェル「! この反応は……!」
レーツェル「高熱源体が接近中だ!  各機、警戒を!」
(クロガネ隊のすぐ側にコンパチブルカイザーが出現)
ラウル「あ、あれは!」
カーラ「こないだの赤い特機!」
ユウキ「何故、あれがここに?」
コウタ「あのデカドクロか、 OGセンサーが反応してるのは!?」
ロア「ああ、間違いない」
コウタ「バルトールが うじゃうじゃいやがる……!  雷神野郎もここにいるのかよ!?」
ロア「そこまではわからん」
ロア「カイザーのOGセンサーは 万能ではない。特定の“負の念”、 または“邪念”を感知するためのものだ」
ロア「今回反応したのは 『髪の毛』ではなく、バルトールの方 なのかも知れない」
コウタ「じゃあ、 奴の行方やショウコの居場所の 手掛かりを掴むには……」
ロア「反応の中心…… あの要塞の内部へ入る 必要があるだろう」
コウタ「虎の穴に入らなきゃ、 修行は出来ねえとか何とかいう奴か」
ロア「……意味は何となくわかるが、 その言葉は間違ってるような気がするぞ」
コウタ「るせえ。 中に入りゃあいいんだろ、中に!」
ラウル「ファイター・ロア!  聞こえるか!?」
コウタ「!  あいつは確か、ラウル・グレーデン……」
ラウル「お前も バルトールを食い止めるために ここへ来たのか!?」
コウタ「え、ええっと……」
ロア「……コウタ、 ここは彼らと力を合わせ、共に戦うのだ」
コウタ「何だって!?」
ロア「我々が敵同士でないことは、 前回の戦いでわかっているはず」
コウタ「あ、ああ。 妙な顔のロボットから俺を 助けてくれたのは、あいつだからな」
ロア「それに、 バルトールは以前戦った時より 性能を増強させているようだ」
ロア「だから、 俺達にはそれに対抗する力が…… 共に戦う仲間が必要だ」
コウタ「……なあ、お前ってさ…… 孤高の戦士とか一匹狼じゃねえの?」
ロア「そういうわけではない。 現に俺はお前の力を必要としている」
ロア「それに…… かつて俺は多くの仲間達と共に旅をし、 様々な敵と戦っていた」
コウタ「……」
ロア「コウタ、俺の言うことを聞け。 お前の妹を助けるためにも、 ここは彼らと力を合わせるのだ」
コウタ「…………」
ゼンガー「……レーツェル、 依然、敵に動きはないようだ。 今の内に我らも……」
レーツェル「ああ。 ヘルゲート内へ突入しよう」
ラウル「ファイター・ロアは どうするんです!?」
レーツェル「今は構うな。 それに、我らと敵を同じくするなら、 彼が取る行動は決まっているだろう」
ユウキ「奴を信用するんですか?」
レーツェル「敵ならば、 とっくに仕掛けてきているさ。 ……各機、ハガネとヒリュウを追うぞ」
ユウキ「……了解」
(クロガネと所属機機動兵器、アウセンザイターが撤退)
コウタ「……」
ロア「……コウタ」
コウタ「わかった、わかった!  俺も一緒に行きゃあいいんだろ!?」
ロア「ああ」
コウタ「群れるのは性に合わねえが、 仕方がない! 行くぜっ!!」
(コンパチブルカイザーが突入ポイントまで移動し撤退)

[ヘルゲート内 ODEシステム中枢]

ユルゲン(…………)
ユルゲン(……バルトール、BPTレベル低下……)
ユルゲン(原因…… コアナンバー521……レジスト……)
ユルゲン(制御強化……均一化……)
ユルゲン(我らの悲願……成就のために……)
ユルゲン(過ちを……犯さぬために……)
ユルゲン(過ち……過ち……)
(雑音)
ユルゲン(問題は……ない。全て正常……)

『修理装置』を入手した。
『補給装置』を入手した。


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