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四龍の長 SRポイント40以下 ~ 第60話 ~

〈応龍皇撃墜〉

光龍「あららら……歴史は繰り返すってか?」
ブリット「勝負あったぞ、孫光龍!!」
光龍「チェッ、いい退屈しのぎだったのにさ」
クスハ「えっ……!?」
夏喃「やるじゃないか…… 俗人が、応龍皇を追い込むなんてね」
夏喃「だが、君達は南北仙の何たるかを知らない。 泰北、強執術にて応龍皇を……」
泰北「夏喃……いや、潤よ。 我らには唯一抗えぬものがあることを忘れたか」
夏喃「泰北、何を……!?」
泰北「それは、天命じゃ」
夏喃「!!」
泰北「武雀王と雀武王も気づいておる。 己が宿命の歪みにのう」
夏喃「彼らが僕らの強執術に…… いや、ガンエデンに逆らうと言うのか!」
泰北「生々流転……万物は絶えず生じては変化し、 移り変わっていくのじゃ。我らの宿命も然り」
夏喃「何を言う、僕らこそが地球の守護者!  俗界桃源郷の主! 尸解による導きを……!」
泰北「じゃが、彼らは“破滅の王”という大邪を退け、 四凶と四霊をも降し、ワシらの前に立っておる」
泰北「わかるのう、潤?  ワシらは此方に在り、彼らは彼方に在るのじゃ」
夏喃「わかるものか!  僕らの悲願、総人尸解計画を 水泡に帰す気か!?」
泰北「例え、正邪が逆転しようと 善き実が結べば、それで良いのじゃ」
夏喃「賢者が愚者を導かずに何とする!  忘れたか、僕らがガンエデンに恭順したのは……!」
泰北「全ては流れのままに…… 巫女が新たな剣を見出した時点で 我らの天命が変わったのじゃ」
夏喃「泰北!!」
泰北「青龍、そして白虎の操者よ。新たな剣達よ。 我が言魂に耳を傾けよ」
クスハ「!?」
泰北「ワシらは天命に殉ずる。 お主らは、お主らの道を往け」
ブリット「な、何を……!?」
泰北「されど、其は艱難辛苦の道。心せよ」
夏喃「止めろ、泰北! 泰北三太遊!!」
泰北「いかなる意志も事象も、大極の内。 善き哉、善き哉。フワッハッハッハッハッハ!!」
(雀武王が大爆発)
クスハ「……!!」
ブリット「消滅……したのか、泰北、夏喃……雀武王は……!?」
光龍「やれやれ、天命ってのは意地悪だねぇ」
光龍「ま、総人尸解計画を遂行するのは 僕じゃなく、ガンエデンだし…… ここは君達に花を持たせておこうかな」
マサキ「負け惜しみを言ってんじゃねえよ!」
光龍「じゃあ、お言葉に甘えて もっと言わせてもらおうか!」
光龍「バラルの門を開いてやるから、 神の慈悲にすがるがいいさ!」
光龍「そして、君達には とっても楽しい神役が課せられる!  仙体ならぬ、凡体のままでね!」
光龍「戦い続けるのさ、万魔百邪と!  いや、既に君達がそうかな!?」
光龍「何はともあれ、護るより壊す方が楽だからね!  命でも星でもどんどん壊して、自分で自分の首を 絞めてくれたまえ!」
光龍「あ、もうそれはやっちゃってるか!  こりゃ失敬、失敬! はははははは!」
光龍「はははは! あーっはっはっはっはっはっは!!」
(応龍皇が大爆発。残っている敵機がいると爆発)
クスハ「………」
エクセレン「まあ、見事なまでの負け惜しみ台詞だったわねぇ」
カチーナ「チッ、最後の最後まで舐めた野郎だったぜ」
ゼンガー「だが、これで我らは……」
(轟音と共に地面が揺れる)
エイタ「艦周辺に異常重力場発生!  拡大していきます!!」
テツヤ「元の空間に戻るのか……!?」
(閃光)

[ヒリュウ改 ブリッジ]

レフィーナ「………」
ショーン「……艦長、本艦とハガネは 通常空間に戻ったようです」
レフィーナ「現在位置と……各機は?」
ショーン「位置は確認中……ですが、元いた所と ほぼ変わりないでしょう。また、こちらの 機体は全機健在です」
レフィーナ「周辺に敵影は?」
ショーン「今のところ、見当たりません。 針路上にバラルの園があるのみです」
レフィーナ「では、修理及び補給が必要な機体は着艦を。 全周警戒を厳となせ。ランデヴー・シーケンスの 修正後、バラルの園へ向かいます」


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