(戦艦選択[ヒリュウ改])
テンペスト「フフフ…
この時を待っていたぞ!」
マサキ「あ、あのロボットは!!」
リューネ「親父のヴァルシオン!?」
タスク「って、何だ?」
ジャーダ「DC総帥のビアンが
乗ってたロボットだ。前の作戦じゃ、
かなり苦戦させられたぜ」
テンペスト「…そうだ。
おれはこのヴァルシオンによって…
16年前の復讐を果たす!」
キョウスケ「あの声…
テンペスト・ホーカー少佐か」
リューネ「…くっ!」
マサキ「ん!? おい、リューネ!
待てよ!」
シロ「マサキ!?」
マサキ「シロ! クロ! 出るぞ!」
(サイバスター、ヴァルシオーネが出撃)
マサキ「リューネ!
勝手に飛び出すんじゃねえ!」
シロ(って、マサキも
飛び出しちゃったじゃニャいか…)
クロ(シロ、そんニャこと
言ってる場合じゃニャいわよ)
マサキ「リューネ!」
テンペスト「ビアン総帥の娘…。
木星圏から戻って来ていたのか」
リューネ「…あんたの
復讐になんかに興味はないけどさ!」
リューネ「そのために
ヴァルシオンを使おうなんて、
あたしは許さないよ!」
テンペスト「お前に許しを乞う気など
ない。俺の悲願を達成するために
必要だっただけだ……」
テンペスト「そう、
このヴァルシオンの量産改良型…
ヴァルシオン改がな!」
マサキ「量産改良型…?
量産…だと!?」
テンペスト「そのとおり。
この機体の量産が成功すれば、
連邦を倒すことなど容易い!」
リューネ「要はヴァルシオンの
デッドコピーってわけ?」
リューネ「そんなもの、あたし達が
全部叩き壊してやるよ!」
テンペスト「我が妻や娘への手向けだ…
貴様らを地獄へ送ってやる!」
ジャーダ「教導隊の
エリートが、だだの復讐鬼に
成り下がったのかよ!?」
テンペスト「復讐鬼? そうだとも…」
テンペスト「俺は……
16年前、ジガンスクードを奪った
テロリストごと…」
テンペスト「スペースコロニー
『ホープ』の隔壁を破壊した
者達を……決して許しはせん!」
タスク「! ジガンが!?
どういうこった!?」
レオナ「本来、ジガンスクードは…」
レオナ「当時、コロニーで
盛んだった独立自治権獲得運動を
牽制するため……」
レオナ「連邦軍が造った超巨大砲台。
つまり、宇宙の番人…その存在は
コロニー民の反発を招いたわ」
タスク「……!」
レオナ「そして、ジガンは
コロニー側のテロリストに奪われ…」
レオナ「あれが自分達の手から
離れることを恐れた連邦軍は、
地上から特殊部隊を派遣し……」
レオナ「テロリストが立てこもった
コロニーの隔壁ごとジガンを
破壊した。それが『ホープ事件』…」
レオナ「2年前の『エルピス事件』と
並んで、コロニーの住人にとっては
呪われた記憶よ…」
ライ(…………)
タスク「じゃ、じゃあ…
ゼンガー少佐が言ってたジガンの
業って…そのことだったのか…」
テンペスト「そうだ。そして、
我が妻や娘は…その時に死んだ」
テンペスト「連邦の無能共の
愚か極まりない策によってな!!」
タスク「あんたの気持ちは
わからんでもねえがな…」
タスク「復讐するなら、
時と場所を選びやがれ!」
タスク「今は地球人同士で
つまらねえことやってる場合じゃ
ねえんだぞ!!」
テンペスト「黙れ!
俺は待ったのだ…16年間も!
この手で連邦に復讐する機会を!」
テンペスト「それを貴様らなどに
邪魔させてたまるものか!!」
ラトゥーニ(…悲しい人…
昔の私みたいに、過去に囚われて…)
タスク「て、てめえ…」
キョウスケ「聞く耳を持つな、タスク。
戦う理由は、人それぞれ違う。
…おれ達の戦いもだ」
タスク「了解…。
あいつに見せてやるッスよ、
俺達の戦う理由って奴を…!」
キョウスケ「出撃するぞ…!」
(出撃準備)
イングラム「各機へ。
敵があれだけの数で基地を
攻撃していたとは思えん」
イングラム「伏兵に気を付けろ」
キョウスケ「了解」
テンペスト「ジガンスクード…!
その機体さえなければ、
俺の妻子は…!」
テンペスト「許さん!
絶対に破壊してやる!!」
タスク「お門違いだってんだよ!
あんたの復讐はよ!!」
ラトゥーニ「…こんなことをしても、
死んだ人は帰って来ない…」
テンペスト「百も承知だ!
だからこそ、貴様らを倒す!」
テンペスト「一人でも多く、
連邦に与する者を地獄へ送る!」
テンペスト「フン、慣らしは終わった。
総帥が基本設計をし、副総帥が
改良したこのヴァルシオン改なら…」
テンペスト「奴らと連邦を倒せる!
戦いはこれからが本番…」
(起動音)
テンペスト「う!?
な、何だ?このシステムは…!」
(敵機増援が出現)
ハンス「さしものヴァルシオンとは
言え…手こずっているようだな、
テンペスト・ホーカー少佐」
テンペスト「う…うう…うお…」
ハンス(む…?
まだ致命傷には見えんが…)
キョウスケ「ハンス…!」
ハンス「ほう、まだ生きていたか、
キョウスケ・ナンブ。
さすがにしぶといな」
キョウスケ「………」
ショーン「ハンス・ヴィーパー中佐…
あなたがDC側についた理由を
聞かせては頂けませんか?」
ハンス「…私は地球連邦軍では
異星人に勝てないと判断しただけだ」
ショーン「しかし、
DCやコロニー統合軍は
その連邦軍に敗北したのですよ?」
ハンス「結果的にはな。だが、問題は
保有戦力の差ではなく、いかにして
異星人との戦いに生き残るか、だ」
ハンス「例え地球の全戦力を結集したと
しても、我々より高度な技術を持つ
彼らを倒すことなど不可能だからな」
ショーン「なるほど。あなたの目的は
DCが建設したアースクレイドルと
ムーンクレイドルですか」
ハンス「ああ。
あの強固な外殻と防衛機能を備えた
地下人工冬眠施設は…」
ハンス「連邦政府と
EOT特別審議会が進めていた
『地球脱出計画』より確実に…」
ハンス「ヒトという種を未来へ残す
ことが出来る。だから、私は生き
延びるためにDC側へついたのだ」
レフィーナ「あなたは
自分の保身のために連邦軍を
裏切ったというわけですか?」
ハンス「そうだ。貴様らもDCなど
相手にせず、さっさとホワイトスター
へ向かったらどうだ?」
ショーン「そうはいきません。
あなた達には世界を混乱へ導いた
責任を取ってもらいます」
レフィーナ「それに、
あなた達へ人類の未来を
託すつもりはありません!」
ハンス「フン…
あえて絶望の戦いに身を投じるか」
ハンス「ならば、
ここでエアロゲイターの代わりに
お前達の戦いに終止符を打ってやる」
ハンス「それがかつて味方だった者に
対するせめてもの情けだ」
キョウスケ「おれなりのやり方で
ケリをつけさせてもらうぞ、
ハンス・ヴィーパー…!」
ハンス「生意気な口を。
誰のおかげであの時、死なずに
済んだと思っている? あ?」
イルム「よく言うぜ…」
ハンス「こんなことなら、
あの時、ビルトラプターごと
爆破しておくべきだったな」
キョウスケ「残念だったな。
…だが、おれは甘くない。
ここで確実にとらせてもらう」
エクセレン「わお…
あんまし熱くならないでよ?
キョウスケ」
ブリット「たぶん…無理ですね」
ハンス「楽しみにしよう。
…攻撃開始だ、テンペスト少佐」
テンペスト「うぐ…ぐ…
そ、そうだ…復讐…だ…復讐…」
ハンス「何をしている、少佐?
ヴァルシオン改に異常でも
あったのか?」
テンペスト「ふ、ふ…ふ…ふ…」
リュウセイ「あいつ…
様子が変だぜ!?」
ラーダ「もしかして…?」
(ヴァルシオン改が変化する)
テンペスト「ふ、ふふふ、復讐だ…
復讐…連邦に復讐を…復讐…」
ハンス「どうした、テンペスト!?」
テンペスト「潰す…連邦を潰す…
レイラとアンナを殺した奴は
皆潰す…粉々に潰す…粉々に…」
エクセレン「何か…
ヤバい感じじゃなぁい?」
ラトゥーニ「………」
ラーダ「おそらく、ヴァルシオン改に
取り付けられているマシン・マン・
インターフェイスが…」
ラーダ「機能向上と引き替えに、
彼の精神へ異常な影響を
与えているのだと思うわ」
リュウセイ「何だって…!?」
ブリット「今までは大丈夫だった
じゃないですか!」
キョウスケ「誤動作か…
機体の損傷率に応じて発動する
仕掛けだったのかもしれん」
ラトゥーニ「あれは…
崩壊しかかった精神がかろうじて
肉体に張り付いている状態…」
ラトゥーニ「私…
あの人達と同じ様な状態になった人を
アードラーのスクールで見た…」
ラトゥーニ「…ああなったら、
…もう終わらせてあげるしかない…」
ハンス(アードラーめ…
あれでは欠陥品ではないか!)
ハンス(やむをえん。いざとなったら
テンペストを犠牲にしてでも…)
イングラム「各機へ。
敵を撃破し、この区域を突破するぞ」
キョウスケ「了解…!」
ハンス「予定外のイベントが
起こったが、キョウスケ・ナンブ…。
お前達を潰すことに変更はない」
キョウスケ「おれにもだ。
お前には死んでもらうことに
変わりはない」
ハンス「フン…。
貴様らのデータは全てこちらにある。
我々に勝てると思うなよ」
ライ「ハンス中佐、最後に聞こう。
…シャイン王女の行方は?」
ハンス「王女?
…そういえばいたな、そんな娘が。
さて、な」
ハンス「今頃、アードラーの手によって
どのような目に遭っているのかな?
私も胸が痛むよ、フフフ」
ライ「貴様…!」
エクセレン「はいはい、そこまで。
性悪おじさんの口車に乗っちゃ
駄目よん、色男さん?」
ライ「こんな時までふざけるな…!」
エクセレン「…怒るだけで
ここにいない王女が助けられるなら、
私も一緒に怒ってあげるけどね」
ライ「何…!?」
アヤ「ライ、落ち着いて。ここで
焦ったって、何にもならないわ」
リュウセイ「そうだぜ。王女が
生きているってわかっただけでも
めっけモンだ」
リュウセイ「連れ去られた者は
取り戻せばいい…そう言ったのは
お前だろ?」
ライ「…そうだったな。
すまなかった、エクセレン少尉」
エクセレン「どういたしまして。
相方が相方だから、こういう
突っ込みって珍しいのよ?」
キョウスケ「誰のことだ。
…よし、攻撃を開始するぞ」
テンペスト「復讐だ、俺は復讐の、
復讐のために、復讐を誓う故に…」
ラトゥーニ「…死んだ人の意思を
確認することなんて…出来ない」
ラトゥーニ「…あなたは
進むべき道を間違えたの…」
ラトゥーニ「だから…
もう家族の所へ帰ってあげて…」
ラトゥーニ「あなたの戦いは…
16年前に終わっているのだから…」
テンペスト「!!」
キョウスケ「裏切りの代償は
払ってもらうぞ…!」
ハンス「戦況もわからぬ愚か者が…!
貴様がいくら…」
キョウスケ「聞く耳は持たん…!
覚悟してもらうぞ」
ハンス「フン、
そんな欠陥機で何が出来る?」
キョウスケ「…貴様を
打ち貫くことは出来る…!」
マサキ「さあ、進退極まったぜ!
ここいらで覚悟を決めな!」
ハンス「戦いの先に未来があると
信じ込んでおる愚か者が…。
ビアンと同じ運命をたどるがいい」
マサキ「わりぃな。俺はてめえみてえに
要領も良くなけりゃ、臆病者でも
ねえんだよ!!」
ハンス「DCを倒しても、
異星人を倒すことは出来んぞ、
リューネ・ゾルダーク…」
リューネ「ハッ! あんたは親父の
遺産を利用して、自分だけが
生き残りたいだけなんだろう?」
リューネ「そんな奴にあたし達の未来を
語って欲しくないね!」
イルム「いつかはこの手であんたを
ブン殴ってやろうと思ってたんでな。
この機会を利用させてもらうぜ」
ハンス「ならば、こちらもキョウスケ・
ナンブ同様…目障りだった存在の
貴様を始末するとしよう」
イルム「そうかい。己の保身を
第一に考えるなら…さっさとここから
逃げ出した方が得策だぜ?」
イルム「…逃げられるものならな」
イングラム「なかなかの芝居だったが、
詰めが甘かったようだな」
ハンス「何…?」
イングラム「俺達を倒すつもりなら、
あの時…極東基地で一気に攻撃を
仕掛けるべきだった」
ハンス「フン…。
まるで貴様も私と同じことを
考えているような言い方だな?」
イングラム「フッ…」
ハンス「スクール上がりの子供か。
お前もアードラーの下に帰り、
再調整されるがいい」
ラトゥーニ「過去には囚われない…」
ラトゥーニ「…あなたを倒し、
必ずシャイン王女を助け出す…!」