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シャアの反乱 アーク

〈サイド1〉

エマ「サイド4宙域に潜伏していた、 銀河帝国軍残党の制圧は
 終了しました」
アムロ「ご苦労さま。また出てもらうかも しれない。少し休んでいてくれ」
エマ「はい。……ガンドール、 改修作業が終了したそうですね」
アムロ「ああ。いよいよ出発だそうだ。 予定よりずいぶんと早くなったな」
エマ「ええ。でも彼らがムゲの宇宙へ 向かってから、4ヶ月……
 正直、無事であるとは 思いがたいですね」
アムロ「そうだが……あれ以来、 ムゲゾルバドス軍の動きは見えない
 彼らはうまくやってくれたんだよ。なら、 生きていてもおかしくはないはずだろ?」
エマ「私には異空間のことは わかりませんよ
 そう信じたいとは思いますが……」
(扉が開閉する)
ベルトーチカ「アムロ」
アムロ「どうかしたのか?」
ベルトーチカ「コロニーの代表者会議から、 出席要請が届いたわ」
アムロ「またか。俺は政治向きの 人間じゃないんだぞ」
ベルトーチカ「そうは、いってもね。現状では マーチウィンドが仲介役で
 まとめていくしかないでしょ。地上じゃ ようやく、各地に都市レベルの
 自治組織ができ始めたばかりだし 地球圏の復興は
 コロニー主導でやっていかなくては ならない以上は、ね」
エマ「そうね。結局コロニーが、いちばん まともに組織を残している
 わけですから。“クスコの聖女”や ピースクラフトでは
 地上の人間の精神的な 支えにはなれても、コロニーと
 実務レベルでの話しあいは、 まだできる状態ではないでしょう」
ベルトーチカ「そう。だいたい私たちだって、 それほど信用されているわけではないのよ」
アムロ「連中の嫌いなロームフェラと、 つながりがあるのは事実だものな
 わかったよ。サリィを 呼んでおいてくれないか
 ああ、それと、カトルの方は どうなってるんだ?」
ベルトーチカ「うまくやってくれているわ。 また援助物資を地球に
 降ろすのですって。なんだかんだいっても 、やっぱりコロニーでは
 ウィナー家の影響力は大きいわ」
(扉が開閉する)
カミーユ「アムロさん、ガンドールの葉月博士 から通信が入ってますよ」
アムロ「月からか? わかった、すぐにいく」

葉月博士「では、行ってくる。 ガンドールの改造はうまくいった
 今回はだいぶ早く、 もどってこれるだろう」
ケーラ「頼むよ、博士。 あの連中をちゃんと連れて帰ってよ」
葉月博士「わかっている。 あの若者たちを見捨てはせん」
アムロ「吉報を待っていますよ」
葉月博士「うむ」

アムロ「ガンドールもいったか……」
ベルトーチカ「無事に戻ってきてほしいわね」
アムロ「ああ……」
アムロ「さてと、次は銀河帝国軍に 占拠されたアウターオービットの
 廃棄コロニーだったな」
カミーユ「ええ。でも連中がそこだけで 生活するっていうんなら
 放っておいてもいいんじゃないんですか?  どのみち残留した連中も
 生活する場が必要でしょう。 捕虜の扱いだって
 まだもめてるんですから」
アムロ「確認する必要はあるさ。幹部 クラスが残っていないとも限らない」
ベルトーチカ「あっ」
チェーン「アムロッ!」
(速い足音)
ベルトーチカ「なによ、あなた、もうもどってきたの!?」
アムロ「やあチェーン、 アナハイムの方はどうだった?」
チェーン「アムロ、それどころじゃないんです。 たった今、スウィートウォーターが
 ネオジオンを名のる艦隊に 占拠されました!」
アムロ「なんだって!?」

アムロ「誰か、スウィートウォーターの放送を 見たか!?」
ルー「アムロさんは見てないんですか!?」
アムロ「いま聞いたばかりだ。どうなんだ?」
ルー「シャアですよ。シャア・アズナブルが、 ネオジオン艦隊の
 指揮をとってるんです」
アムロ「シャア!? やっぱり生きていたのか。 だが、なぜだ!?」
ジュドー「あんたにわからないのに、 俺たちにわかるわけないでしょう
 まったく、ほんの数ヶ月前までは 俺たちと一緒に戦ってたってのにさ」
(扉が開閉する)
サリィ「あら、みんなそろってるのね」
アムロ「サリィか。聞いているな?」
サリィ「ええ。サイド3にいた銀鈴に 調べてもらっています」
エル「へーっ、さすがに早いじゃない」
サリィ「すでにわかっていることは3つよ。 ネオジオン軍がホワイトファングと
 アクシズの残党を集めた艦隊で あること。スウィートウォーター政庁は
 ネオジオンの政権を認めると 発言していること。それから……」
ルー「それから?」
サリィ「フィフス・ルナを、地球復興の 中心地となっている欧州に
 落とそうとしていること」
エル「ちょっと、それって……」
アムロ「……シャアめ、どういうつもりなんだ」
カミーユ「クワトロ大尉が隕石落としを…… 全員を呼びもどします
 ショウたちにも地上から、 あがってもらわなくては」
アムロ「え?」
カミーユ「大尉の、シャアの隕石落としを とめなくちゃならないでしょ、僕らは!?」
アムロ「そ、そうだな。だがオーラシップしか 残っていないのでは……」
チェーン「大丈夫です。アナハイムで 建造していた新造艦……
 ラー・カイラムがあります。私、その ためにアナハイムへ行っていたんですよ?」
アムロ「そうだった。 ラー・カイラムは誰が持ってくる?」
チェーン「ヘンケン艦長です」
アムロ「そうか……よし、全員出撃の 準備だ。シャアを止めるぞ
 奴のことだ、先手はとれないまでも、 遅れはとりたくない」
ベルトーチカ「整備の方のチェックは アストナージまかせで?」
アムロ「もちろん。奴はプロなんだぜ?」

アムロ「シャア……」

アムロ「よく来てくれました、シーラさん。 事情は聞いていると思いますが……」
シーラ「ええ。また、始まったのですね。 今度の相手は
 クワトロ大尉であると聞きましたが?」
アムロ「そうです」
シーラ「戦えるのですか? あなたは?  おふたりの関わりは
 浅くはないのでしょう」
アムロ「戦いますよ。奴もそれをわかっていて 仕掛けたと思えます
 マーチウィンドが戦力の 半数以上を失っていることも
 関係あるでしょう。奴はずっと 見ていたんだ。いなくなった連中が
 もどってくるのかどうかを」
シーラ「それで、今になって 行動を起こした?」
アムロ「ええ。そちらは、よろしいのですか?」
シーラ「もとより我らの役目は 果たされていないと思えばこそ
 こうして、いまだ地上界に 残留しておりました」
チャム「あたしは早く帰ろうって、いったのに」
アムロ「すまないな、チャム。もうしばらく、 君たちの力を貸してくれ」
チャム「そういわれちゃ、いやとはいえないわね」
ショウ「チャム、調子にのるな!」
チャム「なによぉ」
ショウ「それで、いつ?」
アムロ「ラー・カイラムが届きしだい、 出撃する」

ヘンケン「遅れてすまんな。 クルーの確保に手間どった
 しかし大変なことになったな、大尉」
アムロ「ええ。中佐には、 このまま艦長をやってもらいたいが?」
ヘンケン「かまわんよ。ブライト艦長がいなけりゃ しょうがなかろう」
アムロ「頼みます。ベル、みんなもどったのか?」
ベルトーチカ「ええ。ジャイアント・ロボもグレートも、 ドモンたちもいるわ
 アークも機体の搬入中。 いないのは銀鈴とカトルだけね」
アムロ「カトルは間にあわなかったか。 しかたない、予定通り出港しよう」
ベルトーチカ「コロニー代表者会議は?」
アムロ「サリィに行ってもらうさ。 こっちはそれどころじゃない」
ベルトーチカ「了解」
(サイド1から地球方面へ、途中で方向を変えて地球傍のフィフスへ)

〈フィフスルナ〉

バニー「フィフス・ルナ、捕捉。敵艦隊は すでに展開を終えているみたいです」
チボデー「シーット! 後手にまわっちまったか」
豹馬「そんなこといったってしょうがないだろ。 連中だってそれほどの戦力じゃない
 叩きつぶしちまえばいいんだ」
鉄也「違うな。俺たちは フィフスをとめる必要がある
 連中はコースを確定して 落とせばいい。この違いは大きい」
ヘンケン「そういうことだ」
アーク「でも、本当にあの クワトロ大尉なんですか?
 なんだか信じられない気がします。 俺を助けてくれて……
 優秀な指揮官で……。あんなに 命がけで一緒に戦ったのに……」
エルリッヒ「フッ」
アーク「何がおかしい!?」
エルリッヒ「いや、かつての私も、もしかしたら 部下たちに、そういわれていたのかも
 しれないと思ってな。人にはそれぞれ いるべき場所というものがある
 シャア・アズナブルはあの戦いの中で 気づいたのだろう
 マーチウィンドが自分の いるべき場所ではない、と」
アムロ「ああ。あの頃のシャアは、俺たちに 本心を見せていなかったということだ
 今の奴は間違いなく強敵だよ。 君がそもそもの最初から奴と
 一緒だったことは知っている。が、 油断すると、君がやられることになる」
アーク「……はい」
カミーユ「だけど、許せないな…シャア・アズナブル こういう形で戻ってくるくらいなら
 いっそあの時に……」
アムロ「いうなよ、カミーユ」
ベルトーチカ「まもなく主砲の 射程距離に到達」
ヘンケン「よーし、射程に入りしだい 主砲を一斉射
 続けて敵艦隊に向けてミサイルを ばらまいたあと、お前らに出てもらうぞ
 総員、第一戦闘配置だ!」


シャアの反乱

(ギュネイ、レズン、サイコガンダム×3、その他敵機が出現、戦艦選択、出撃選択)
ギュネイ「来たか。これだけのプレッシャーを 発する……マーチウィンドだな」
レズン「いいかい、お前たち。連中を フィフスに近づけるんじゃないよ!」
アムロ「目標はフィフス・ルナだ。 他は無視しろ!
 フィフスに、とりつけばいい!」

〈vs ギュネイ〉

アムロ「くっ、このパイロット…… 並じゃないな!?」
ギュネイ「貴様っ! アムロ・レイだな!」

〈味方機がフィフス・ルナに取り付いた〉

チェーン「とりついた!?」
バニー「やったぁーっ!」
ベルトーチカ「……だめね」
(爆発音、震動)
チェーン「え!? あっ……火がついた!?」
ベルトーチカ「アムロ、フィフスは降下を 開始したわ! 阻止は失敗よ!」

〈敵機全滅〉

(シャアなどが出現)
アムロ「まだ援護がいた!? シャアか!  それに……
 ミリアルド・ピースクラフトだと!?」
ノイン「ゼクス!? よく生きて…… しかし、なぜ!?」
シャア「フィフスはとめられん。 この戦いは私の勝ちだな、アムロ」
アムロ「シャア、今になって自分から 出てくるのか! なんでこんなものを
 地球に落とす。これでは地球が 寒くなって人が住めなくなるぞ!」
シャア「地上の再興など、地球をまた 汚染するだけだ。だが……
 それを知っていながら 地上の人間たちは
 宇宙へあがる決断ができずにいる。 だから、決断させてやろうというのだ」
アムロ「地上じゃ餓死者だって 出ているんだぞ!?
 まずは環境を整えなければ、 できない相談だ!
 なのに人が人に罰を与えるなどッ!」
シャア「私、シャア・アズナブルがそれをしようと いうのだ、アムロ」
アムロ「エゴだよ、それは!」
シャア「地球がもたん時が来ているのだ!」
アムロ「シャアッ!!」

〈8PP〉

(マシュマーが出現)
バニー「なに、あれ! 敵なの!?」
マシュマー「聞こえるかマーチウィンド。 いまより、この
 マシュマー・セロが援護する」
ジュドー「マシュマー!?」
ヘンケン「なんだと? アクシズの士官が、 どういうことだ!」
マシュマー「ハマーン様は、真に地球圏の ことをお考えになられていたお方だ
 地球つぶしをやるような輩とは 違う! 私はここで戦い
 勝つことによって、そのハマーン様の 遺志を体現してみせる!
 それがともに死ぬこともできずに 生きながらえた私の
 唯一の道なのだ!」
ヘンケン「シャアは許せんということか。 了解した、まかせる」
マシュマー「かたじけない!」

〈vs ミリアルド〉

ミリアルド「ノイン……私の前に出てくるならば、 たとえ君でも、落とさねばならん」
ノイン「ゼクス!!」

[説得 (ノイン)]

ノイン「ゼクス! どういうことなのですか!?」
ミリアルド「聞かなかったのか?  ホワイトファング残党は
 シャア総帥のもと、ネオジオンに 吸収されたのだ」
ノイン「私が聞きたいのは、 そんなことではありません!」
ミリアルド「ノイン……すまんな、 私は過去を捨てたのだ」
ノイン「待ってください! ゼクスッ!!」

〈vs シャア〉

シャア「残念だがまだ先がある。ここで 決着をつけるわけにはいかんぞ、アムロ」
アムロ「シャアッ!!」

カミーユ「なんで、いまさら出てきて、こんなことを するんです!」
シャア「なんというプレッシャーだ。強くなったな カミーユ。だが、私も負けるわけには
 いかんのだ!」
カミーユ「勝手なことをッ!! 沈めぇっ!」

[撃墜]

シャア「なんだと!? ええい、ここまでか!」

〈戦闘宙域〉

アムロ「情けない。シャアにやられるのを 見ていただけだった
 フィフス・ルナが地球に落ちるのを 阻止できなかったとは」
ヘンケン「あの状態では、しかたあるまい」
アムロ「避難勧告は出ているのか?」
ベルトーチカ「ええ。情報を知っている人たちは、 真っ先に逃げ出しているけどね
 いちおうレディ・アンのOZが住民の 避難の手伝いに
 まわってくれているわ。 ぎりぎりまでやってくれるはずよ」
アムロ「そうか……くそっ!」
チェーン「アムロ……」
カミーユ「こちらが情報をつかむのが 遅かったんです
 あのタイミングでは、 あれが限界でしたよ」
ファ「そう思います。私たちは できるだけのことはしたんです
 アムロさんがそれでは、 私たち、どうしていいか……」
アムロ「しかしな……この数ヶ月、俺たちは ずっと宇宙でコロニー間を
 飛びまわってたんだぞ? なのに シャアとかネオジオンなんてのは
 噂すらいっさい、いいか、いっさいだ、 聞かなかった。なのになぜ
 こんなに短期間に戦力を 整備できたんだ? アクシズや
 ホワイトファングの残党だからって、 動きが見えないわけがない」
ヘンケン「見えなかったんだよ、我々にはな」
ケーラ「そうか……コロニーの住民たちが 隠してたってことか。十分ありうるね」
アンナ「そんな……だって私たちの戦いは コロニーを守るためでもあったのに……」
ショウ「そうだな……だいたい スウィートウォーターといえば
 俺たちが以前、補給をしたことも あるところじゃないか」
アムロ「ああ、地球解放戦線機構の 宇宙での協力者の1つだった」
アンナ「それなのに、どうして…………?」
エル「アンナたちは知らないかもしれないけど、 一年戦争以来、コロニーって
 情報的に取り残されてたんだよ。 たぶん、今だってそれほど
 回復していない。ここしばらくの 戦いのことは知ってても、それが
 終わればまた、もとにもどるって 考えてる連中がいたって、全然
 おかしくないよ。そういう連中なら、 シャアのネオジオンにだって協力するね」
ジュドー「それが俺たちのコロニーだってのがさ…… そうか、リィナがいっていたのはこのことか」
鉄也「何のことだ?」
ジュドー「俺たちがスウィートウォーターの 出身だってことは知ってたよな
 俺はコロニーに残してた妹を こっちにこさせてたんだ
 そん時、何か大人たちの様子が おかしかったって、いってたんだよ
 くそっ、もっと早く気づいてれば……」
アムロ「……こうしていても、しかたがないか。 シャアの艦隊の動き
 どうなっている?」
バニー「地球を1度まわりこんで、 スウィートウォーター方面へ
 離脱するつもりなんじゃないですか?」
アムロ「シャアがそんなに単純か?」
ドモン「しかし……地球の寒冷化というが あの程度の石っころで本当に
 そんなことになるのか?  どうもよくわからないんだが……」
レイン「そうねぇ、確かにあの規模だと、 気象異常は起こるけど
 全地球規模で人が 住めなくなるほどには……」
アムロ「そうか、アクシズだ」
レイン「えっ?」
アムロ「シャアの本当のねらいは、アクシズだよ」
レイン「……確かにアクシズなら 十分な質量がありますね」
ヘンケン「おい、今アクシズはどうなっている?」
ベルトーチカ「コロニー再建の資源用として 利用されるとかで
 ウィナー家が管理しているはずです。 マグアナック隊の一部が
 駐留しているはずですが、 シャアの戦力でもすぐに落ちますね」
アムロ「くそっ、シャアに一杯くわされたか。 ここからではもう間にあわないな」
ヘンケン「連中もそれほど 大部隊ではないとはいえ
 こちらも決定的に 戦力が不足しているか……」
アムロ「どのみち1度、サイド1へもどるしかない。 ガンドールが彼らを連れもどって
 くれれば、まだ手の打ちようは あるんだが……」
バニー「月に確認してみます?」
チボデー「無駄だよ。もどってんなら、 すぐに連絡があるはずだろうが」
アムロ「そうだな」
(ラー・カイラムでサイド1まで移動)

サリィ「おつかれさま」
レイン「サリィ、会議の方は?」
サリィ「中止よ。コロニーの人たちの多くは 潜在的にシャアの味方のような
 ものだから。腹の探りあいね。 話が進まないから、中止になったわ」
ナオト「シャアの味方だって 宣言しちまったら、俺たちが
 勝ったあと、まずいってか。 きったねぇなぁ」
ベルトーチカ「あまりいい状況じゃないわね。 長びくと、また地球圏規模の
 争いになるかも……」
アムロ「この戦いは短気決戦だよ。 シャアにとっても、俺たちにとってもね
 それで、アクシズは?」
サリィ「ついさっき、ネオジオンの手に落ちたわ」
鉄也「あんたの予想が当たったってわけだ。 ってことは次も当然くるな」
ジュン「冗談じゃないよ。アクシズなんて 地球に落とされたら
 本当に地球は人間が すめなくなっちゃうじゃない!」
アムロ「やらせはしない!  ……シャアをとめなければ
 死んでも死にきれるものじゃない」
ベルトーチカ「アムロ!?」
チェーン「そんな不吉なこと、いわないでください」
アムロ「……覚悟をいったまでさ。補給と 整備を終えたらアクシズにしかける」
銀鈴「アクシズの核パルスは生きてますから、 シャアはすぐに
 次の作戦に移りますよ」
ジュドー「銀鈴さん、もどってたの?」
銀鈴「ついさっきね。それとネオジオンのMS、 やっぱりアナハイムが
 1枚かんでるみたいよ」
アムロ「奴め、よくもぬけぬけと」
オクトバー「ネオジオンのMS、 サイコミュ搭載型があるって
 聞きましたけど、本当ですか?」
アムロ「オクトバーさん、いつロンデニオンへ?」
オクトバー「チェーンさんに連絡を受けましてね。 先ほどつきました」
アムロ「では、お手伝いいただけるわけですね。 助かりますよ」
オクトバー「ええ。それで、どうなんですか。 本当なんですか?」
カミーユ「俺たちが嘘をついてどうするんです」
チェーン「それだってアナハイムで 造ったんでしょう?
 私たちよりもそっちの方が よく知っているんじゃないんですか?」
オクトバー「怒らないでくださいよ。 グラナダ工場と
 我々のフォン・ブラウン工場は、 月の裏表で
 まったく別組織なんですから。何を やっているかなんて私らにもわかりません」
ジュドー「大人たちは、まったくさ。 いつもそうなんだよな」
アムロ「アストナージ、チェーン、 整備を急いでくれ
 オクトバーさんも、頼みますよ」
ジョルジュ「やれやれ、厳しいことになりそうですね」

ジャネット「アストナージさん、こっちはもう終わり ますよ」
アストナージ「おう、ご苦労さん。ジュドーに カミーユか、どうした?」
ジュドー「アストナージさん、あれってまさか……」
アストナージ「ああ、アクシズ軍のモビルアーマーだ。 “ソロモンの悪夢”アナベル・ガトーが
 使ってた機体だったっけな」
カミーユ「なんで、そんなもんがここにあるんです」
アストナージ「アクシズ軍の残党が残骸を 回収していたらしくてな
 そいつらの拠点を抑えたときに、手に 入れたんだそうだ。それでこっちに
 まわってきたんだよ」
ジュドー「へぇ、使えそうなの?」
ジャネット「もちろん。ちゃんと修理したもの、 大丈夫よ」
アストナージ「まだ調整が残ってるけどな。 アクシズ戦には出せるぜ」


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