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野心 アーク

〈サイド2〉

アムロ「ベル、ハマーン艦隊の動きは どうだい?」
ベルトーチカ「サイド3へ入るみたいね」
アムロ「サイド3? あそこの共和政府が いまさら受け入れるとも思えないが…」
ベルトーチカ「足場は必要だということでしょ。 いくら大きな居住区画があっても
 アクシズではね」
アムロ「ああ……クワトロ大尉の話では、 非戦闘員も
 相当な数がいたはずだものな?」
ベルトーチカ「そう」
アムロ「問題はハマーンの このあとの動きか……」

〈サイド3〉

ハマーン「栄光あるアクシズの兵士たちよ。 我々はついにここへと帰ってきた
 かつて我々を暗黒の世界へ 押しやった者たちはすでになく
 いまや我々の足もとに その残滓が残るのみである。それら
 愚かな人間たちに、思い知らせる 時がきた。いまや地球圏は
 我々アクシズのものであると」
マシュマー「アクシズ万歳!  ハマーン様万歳!」
アクシズ兵「アクシズ万歳!  ハマーン様万歳!」
アクシズ兵「アクシズ万歳!  ハマーン様万歳!」
ハマーン「フッ……」

ハマーン「で、各コロニーの様子はどうだ?」
イリア「おおむね良好ですが、政府の 非協力的な態度を受けて
 一部市民の間で 反対運動が起こっているようです」
ハマーン「異星人に滅ぼされるかも 知れなかった時には、何も
 できなかったくせにな。鎮圧しろ。 サイド3を完全に手中に
 おさめねば、ネオ・ジオンは名のれん」
イリア「はっ」

グレミー「お呼びですか、ハマーン様」
ハマーン「来たか、グレミー・トト」
グレミー「なにか?」
ハマーン「お前に地上の制圧をまかせる。 連中など、もはや烏合の衆に
 すぎんが、ロームフェラの生き残りは 放ってはおけん。それにムゲ帝国に
 協力していた旧連邦の高官の 一部が、OZの粛清を逃れて
 生きのびているとも聞く。 これらは完全に抹殺せねばならん」
グレミー「地上では“クスコの聖女”や ピースクラフトが
 人心を集めているという噂です。 これはどうしますか」
ハマーン「平和論者に何ができる?  現状ではロームフェラの
 バックアップがなければ、せいぜいが 教祖にしかなれんよ
 それもロームフェラに利用される 形でな」
グレミー「わかりました。では私は、 部隊の編成にかかります」

ハマーン「あとはマーチウィンドか……」

グレミー「……ハマーンはサイド3の内乱やら、 マーチウィンドの動向に
 悩まされている。でなければあえて私に 地上制圧などを
 まかせなかったものをな」
ラカン「ふん、だからどうだというのだ」
グレミー「どうやらアクシズまでは 目がいってないようだと思ってな
 アクシズの設備は重要だよ」
ラカン「アクシズだと?」
グレミー「そうだ。アクシズそのものがあってこその 我々だということを、ハマーンは
 忘れている。あれはジオンを継ぐ者の 象徴たりえるものだ」
ラカン「グレミー・トト……ザビの血を ひくというのは本当だったのか」
グレミー「ああ。だから私は、ハマーンなどに いつまでも好きにさせておくつもりはない
 どうだラカン、私に協力しないか アリアスもすでにこちらについたぞ」
ラカン「アクシズ軍はハマーンが掌握している 俺は勝てぬ戦いはせん」
グレミー「勝てるとは断言できん。 が、そうそう負けるとも思わんよ
 いいものを見せよう。ついてこい」

プルツー「グレミーか」
グレミー「どうだプルツー、順調か?」
プルツー「ああ。まもなく目覚める」
ラカン「こ、これは……まさかこれがすべて……」
グレミー「どうだ? お前が味方してくれれば、 私が勝つ可能性は
 ずいぶんと高まるのだがな」
ラカン「フ……クククク、面白いな。 いいだろうグレミー・トト
 貴様の策にのってやる」

〈サイド2〉

エイジ「サイド3から艦隊が出た?」
万丈「ああ。ルートから考えて地球に 降下する部隊と見て
 間違いないね。悔しいが 今の僕たちには止められない」
甲児「ちぇっ、結局、ふりだしに もどったようなもんだってことかよ」
大介「地球人同士の戦いであるだけ ましだよ、甲児くん
 最悪の場合でも、 地球人類が滅亡することはない」
カミーユ「だからって、それは受け入れられないな」
ジュドー「何いってんの。 そんなの当たり前でしょうが」
万丈「とにかく、地球の方はレディに まかせておくしかない。こっちはこっちで…」
(通信)
万丈「万丈だ」
アムロ「接近中のアクシズの艦艇が 確認された。来てくれないか」
万丈「了解。まぁそうだとは思ったがね」
カミーユ「ハマーン……」
エイジ「どうあっても俺たちを 放っておくつもりはないってことか」
甲児「上等じゃねぇか。そう簡単には オレたちはやれないってことを
 思い知らせてやろうぜ」


野心

(ラビアンローズが出現、ハマーン軍が出現)
エマリー「ブライト艦長、敵です!」
ブライト「来たか……」
アムロ「キュベレイだと!? ハマーンめ、 どうしても自分の手で
 俺たちをやりたいらしいな」
万丈「よし、行こうみんな!」
(戦艦選択、出撃選択)
マシュマー「出てきたかマーチウィンド。 お前たちは我らアクシズの
 ハマーン様の邪魔となる 存在である。よって、せん滅する!」
ガトー「肝にめいじておくがいい。ジオン再興 をはばむものは、必ず私に
 葬りさられるということを」
ブライト「好きなことを!」
(プルツーが出現[クィン・マンサ])
プルツー「……見つけたよ、ハマーン」
ハマーン「なんだ? グレミーのニュータイプか!?」
プルツー「わざわざ自らこんなところまで 出てきたのは失敗だったね」
ハマーン「なに?」
(プルツー部隊が出現)
マシュマー「なんと!? ハマーン様、 これはいったい……」
ハマーン「量産型のキュベレイだと?  ……グレミーめ、そういうことか」
プルツー「そうさ。ハマーン、ここで死んでもらおう」
ブライト「なんだ? 敵の別働隊…… ではないのか……?」
マシュマー「グレミーの叛乱か! おのれッ!  ハマーン様おさがりください
 ここは我らにおまかせを!」
ハマーン「……わかった。少佐、マシュマー、 キャラ、イリア、あとは頼むぞ」
ガトー「承知した!」
キャラ「おまかせください、 お美しいハマーン様!」
(ハマーンが撤退)
プルツー「逃がさないよ!  お前たちはマーチウィンドと
 マシュマーたちをやれ!」
プルクローン「はっ!」
(プルツーが撤退)
マシュマー「プルツー!? くっ、ハマーン様!!」
イリア「マシュマー! プルツーごときにやられる ハマーン様ではない
 ここは連中を叩くことを 優先するのだ!」
マシュマー「そ、そうだな。わかった」
プル「プルツー……。みんな気をつけて!  あの子たち、強いよ!」

〈敵12機以下〉

(プルツー隊が出現)
プルツー「ハマーンを逃がした…… このうえはこいつらを叩いておく!」
ジュドー「プルツー!」
プルツー「くっ……またあいつか!」

〈vs プルツー〉

ジュドー「やめろ、プルツー!!」
プルツー「黙れッ!」

プル「プルツー! 自分が間違ってるって こと、なんで気がつかないの!?」
プルツー「くっ……不愉快な奴めッ!!」

[説得 (ジュドー)]

ジュドー「プルツー、お前はだまされているんだ」
プルツー「うっ……ジュドーか!?」
ジュドー「お前は利用されているだけだ、 プルツー。お前は人形でいいのか!?」
プルツー「人形……?」
ジュドー「そうだろ? お前は 長い眠りの間に
 他人の考えに従うようにつくられた 人形だって、なぜ気づかないの!?」
プルツー「ウソだ……ウソだ! ウソだぁーっ!!」
(プルツーが撤退)
プル「プルツー……。ジュドー、お願い、 プルツーを助けてあげて」
ジュドー「わかってる。わかってるけど……」

〈vs ガトー〉

コウ「お前たちに、好きにやらせてたまるか!」
ガトー「私に挑む勇気は認めよう。だが ……未熟!」

〈vs キャラ〉

ジュドー「キャラ・スーンッ!!」
キャラ「あんたに恨みはないけどね、 ジュドー。残念だよ」

〈vs マシュマー〉

ジュドー「なんでハマーンなんかに 忠誠を誓う!?」
マシュマー「ハマーン様は地球圏を 統べるにふさわしいお方だ
 あのお方に従えば間違いはない!」

〈サイド2〉

甲児「へっ、ざまあみろってんだ。 オレたちをやりたいなら
 アクシズ軍全軍でも 持ってこいってんだよ」
さやか「もう甲児くんたら。でも……なんだか そうはなりそうにない様子だったわね」
「ああ、なんか連中、うちわもめを 始めたらしいな。どういうことなんだ?」
アラン「また、同じことを繰り返しているのさ」
カトル「ええ。異星人にはあまりそういう ことはなかったみたいですけどね
 地球圏を支配しかけると、 内部分裂する
 そういうことですよね」
万丈「僕たちにとっては都合がいいが、 まったく度しがたいね
 いつまで同じことを繰り返せば 気が済むのか……」
(草間)大作「どしがたい……?」
アラン「言い聞かせてもわからせようがない、 救いようがない、という意味だ
 ……情けない話だな」
カミーユ「それが地球人の性だというのは、 認めたくはないな」
ショウ「個人の勝手な妄想が、混乱 した時代の中では、世界に
 影響を与えることがあるのは、 事実さ。それが世界の動きに
 なってしまうことだって、ないとはいえない バイストンウェルだってそうだ」
「野心と欲望……それと ゆがんだ理想。あるいは焦燥か
 人の連なりがなければ世界は 成り立たんのだがな」
デュオ「世界を支配しようとか、 自分が世界を導こうとかさ
 いいたいことはわかるけど、 ごう慢なんだよな
 結局はそのごう慢さのせいで、 足もとが見えなくなっちまうのさ」
(草間)大作「僕たちは大丈夫ですよね?  そんなことには、ならないですよね?」
アーク「当たり前だろ。もしそうなら、 今こうやって戦っている意味だって
 なくなって、俺たちは人殺しの 集団と変わらなくなる。だけど
 俺はそんな人間を 仲間にしているつもりはないよ」
(草間)大作「そう……ですよね。変なこといって ごめんなさい」
万丈「とにかく今後の行動だが……」
アムロ「ハマーンの出方次第だろう。 グレミーはアクシズを落とすつもりだ
 サイド3のハマーンとまともに やりあう気でいると見えるな」
ジュドー「決まってるさ。ハマーンはグレミーを やるよ。あの女はそういう女だ」
アムロ「だとは思うけどね。 どう出るか見極めたあとでないと
 うかつには動けない」
甲児「まったく、何考えてるんだか わかんねぇよな、ああいう連中は」
鉄也「そうだな」
甲児「おっ、珍しく意見があうじゃねぇか」
鉄也「まったく、みんなお前くらい単純なら 世の中はもっとわかりやすいだろうにな」

〈サイド3〉

ハマーン「結局失敗したか…… マーチウィンドめ……」
イリア「申しわけありません」
ハマーン「それで、グレミーの方はどうなっている?  あのような行動をしたのだ
 まさかそのまま地球へ 降りたわけもなかろう」
イリア「はい。グレミーの艦隊は 進路を変更しました
 目標はアクシズと考えて 間違いないでしょう」
ハマーン「グレミーが、アクシズを?  くくくくく、奴め
 ついに我慢できなくなって、 早とちりの行動を起こしたか」

ハマーン(グレミーめ……私がこのような日が くるのをまったく予想していなかったと
 思うのか?)


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